JPH0531814Y2 - - Google Patents

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JPH0531814Y2
JPH0531814Y2 JP1987153131U JP15313187U JPH0531814Y2 JP H0531814 Y2 JPH0531814 Y2 JP H0531814Y2 JP 1987153131 U JP1987153131 U JP 1987153131U JP 15313187 U JP15313187 U JP 15313187U JP H0531814 Y2 JPH0531814 Y2 JP H0531814Y2
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storage battery
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は複数セルより成る蓄電池内に電解液を
注入する為の蓄電池用電解液容器に関する。
(従来技術及びその問題点) 従来より、充電された極板を備え且つ電解液未
注入で使用に際し蓄電池内に電解液を最初に注液
すればその後は一切注液が不要の蓄電池、即ち即
用式蓄電池の各セルに規定量の電解液を注入する
手段として、実公昭35−8021号に記載の蓄電池1
個分(全セル分)の電解液を1個の容器にまとめ
て充填したモノブロツク式の電解液容器を用いて
いる。
しかしその電解液容器では目測によつて各セル
毎に順次注液することになるため、セル毎の注液
量に過不足を生じ、これがための再調整作業が伴
う不具合がある。又一つのセルから他のセルへ電
解液容器を逐一移すため、注液にかなりの手間と
時間を要するのみならず、蓄電池上面に電解液が
こぼれる等の欠点がある。
上記のような欠点を解消する電解液容器とし
て、端部に注液筒を有する胴体部をセル数と同数
連接し、各胴体部内にセル単位の電解液を入れる
ようにした電解液容器が既に提案されているが、
電解液容器の各注液筒をはさみやニツパで切断し
なければならず手間がかかる。しかも切断除去部
分がはさみやニツパによる切断時に飛散するばか
りでなく、その飛散に伴つて該除去部分内に留つ
ていた電解液が飛散するおそれもある。
上記問題点に鑑み本願出願人は、容器の注液筒
に薄膜部を形成することにより、短時間に正確な
量の電解液を蓄電池の各セルに注入できると共に
はさみやニツパなどを使用せずに注入できる電解
液容器を開発し、出願している(実願昭61−
128527号)。
(考案の目的) 本考案の目的は、注液筒に薄膜部を備えた電解
液容器の薄膜部の構造を改良工夫することによ
り、迅速かつ正確な注液作業の確保と、量産性及
び品質の向上と、薄膜部の耐腐蝕制耐久性及びシ
ール機能の向上を図ることである。
(目的を達成するための手段) 上記目的を達成するために本考案は、蓄電池の
各セル単位の電解液がそれぞれ封入された胴体部
をセル数と同数連接し、各胴体部にそれぞれ注液
筒を設け、各注液筒間の間隔を蓄電池の注液部間
隔と一致させ、注液筒を注液部に嵌合自在とした
蓄電池用電解液容器において、注液筒の先端部に
薄膜部を形成し、該薄膜部により各胴体部を密封
し、該薄膜部を破ることにより各胴体部を開封す
るようにし、薄膜部として、アルミシート本体層
の両側面に、ポリエチレン系樹脂の溶融温度より
高い耐熱性を有するポリエステル系樹脂層を形成
し、最も容器内部側の面に容器と同材質のポリエ
チレン系樹脂層を形成し、該ポリエチレン系樹脂
層を容器の注液筒先端面に熱圧着している。
(実施例) 本考案を適用した電解液容器を示す第1図にお
いて、電解液容器1はポリエチレン系(ポリオレ
フイン系)合成樹脂より成り、6連の略直方体の
胴体部2を有している。各胴体部2は互いに一体
に成形され、各胴体部2の先端部(第1図の上端
部)には円筒状の注液筒3が一体に形成されてい
る。胴体部2の内部は各胴体部2毎に隔離された
空洞になつており、各胴体部2内には即用式蓄電
池(後に詳述)の各セル単位の電解液5が貯溜さ
れている。また最初に電解液5は胴体部2内に封
入されるのであるが、輸送途中の振動等により電
解液5の一部5aが注液筒3内に入り表面張力に
よつてそのまま注液筒3内に保持されてしまう場
合が多い。
各注液筒3の先端には本考案の要部である薄膜
部6が設けられており、該薄膜部6により各注液
筒3の上端部を密封している。
第2図は薄膜部6の縦断面拡大図を示している
が、各層の位置関係を明確に示すために厚みを誇
張して表現している。この第2図において、薄膜
部6はアルミシート本体層40の両側面に例えば
220℃以上の耐熱性を有するポリエステル系樹脂
層41が形成され、最も容器内側の面に容器と同
材質のポリエチレン系樹脂層42が形成されてい
る。該ポリエチレン系樹脂層42の溶融温度は
140〜200℃である。
上記薄膜部6を容器の注液筒3に熱圧着する場
合には、ポリエチレンの溶融範囲内の温度で注液
筒先端面3aにポリエチレン系樹脂層42を熱圧
着する。従つて熱圧着時にたとえポリエチレン系
樹脂層42に孔等が生じても、アルミシート本体
層40はポリエステル系樹脂層41により外部か
ら保護されているので、アルミシート本体層40
が希硫酸電解液に接触して腐蝕して孔等が明く心
配はない。
上記電解液容器1が用いられる蓄電池の一例を
示す第5図において、即用式蓄電池10は電槽1
3と、上部の電槽蓋14を備えており、電槽13
内は隔壁15により例えば6つのセル室12に区
画され、各セル室12毎に極群(極板、セパレー
タ等)が挿入されている。
各セル室12に対応する蓋14部分には、第3
図に示すように凹部状の注液部17が蓋14と一
体成形されており、注液部17の底部には下方の
セル室に連通する注液口18が形成されている。
該注液口18部分には上方に延びる筒状の突起部
20が蓋14と一体に形成されており、突起部2
0の上端縁は斜めにカツトされ、鋭く尖つてい
る。また注液部17の側壁には空気孔21が形成
され、該空気孔21はセル室12と注液部17内
とを連通する。注液口18には下側にも筒状突起
部25が形成されており、該突起25内の通路に
より流量(注入速度)を規制する。
また電解液注入前の蓋14の上面には蓋14側
に合成樹脂をコーテイングしたアルミフオイル2
3が固着さており、アルミフオイル23により注
液部17を密封し、それによりセル室12内の充
電された極板が外気に触れるのを防いでいる。
前述第1図の隣り合う注液筒3の間隔Dは、第
3図の隣り合う注液部17の間隔に一致してお
り、従つて第1図の全注液筒3を同時に第3図の
各注液部17内に嵌合できる。
次に使用方法を説明する。
即用式蓄電池の使用を開始するためには電解液
を電池内に注入する必要があり、第1図の電解液
容器1を用いる。まず第3図のアルミフオイル2
3を蓋14から剥ぎ、注液部17を露出させる。
次に電解液容器1を逆さまにして各注液筒3を
各注液部17に挿入し、押え込むことにより第4
図のように突起部20により薄膜部6を破り、注
液筒3を突起部20に被せる。
そして第5図のような状態で電解液容器1の胴
体部2の底部に、ピン等により空気孔を開ける
と、電解液5が所定の注液速度で各セル室12内
に注入される。セル室12内の空気は第4図の空
気孔21から排出される。
注液が終了すれば、注液部17から容器1を抜
き去り、注液部17に密封栓(図示せず)を嵌合
して、注液口18を密封する。密封栓としてはた
とえば注液部17の数に相当する数(この場合は
6個)の栓本体が可撓部を介して一体に連接され
たものを使用する。
(別の実施例) (1) 第6図は注液筒3内に、流路面積が小さな流
量規制用の通路27を形成した例である。注液
速度は、あまり速くすると電解液の電池からの
溢れや、所定の電池性能が出ないため0.5〜2.0
c.c./秒が好ましい。
(2) 第7図は注液筒3の内径を突起部20にしつ
くりと嵌合する大きさとし、注液筒3の内周に
設けた空気溝29により容器内の電解液と空気
とを置換するようにした構造であり、このよう
な構造のものにも本考案を適用することはでき
る。
また上記空気溝29を突起部20の外周面に設
けた構造にも本考案を適用することはできる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によると: (1) 容器の注液筒3の先端に薄膜部6を形成し
て、該薄膜部6により各胴体部2の電解液を密
封しているので、はさみやニツパ等を使用しな
くとも、例えば突起状のもので薄膜部6を破る
だけで開封でき、注入作業が容易になる。
即ちはさみやニツパ等の切断用工具は必要な
くなり、またはさみやニツパで切断する場合に
おける電解液の飛散あるいは切除部分の飛散等
もなくなる。
特に第3図のように蓄電池の各注液部17に
上方突出状の突起部20を形成していると、注
液筒3を差し込むだけで、突起部20により薄
膜部6を破つて開封できると共に、注液筒3を
注液部17に接続でき、その状態で注液作業に
入ることができ、極めて実用的である。
(2) 各胴体部2内に各セル単位の電解液5がそれ
ぞれ封入されているので、短時間に正確な量の
電解液を蓄電池の各セルに注入できる。
(3) 薄膜部6として、アルミシート本体層40の
両側面に耐熱性の高いポリエステル樹脂層41
を形成しているので、薄膜部6を容器の注液筒
3に熱圧着する場合に、たとえポリエチレン系
樹脂層42に孔等が生じても、アルミシート本
体層40はポリエステル系樹脂層41により電
解液から保護され、腐蝕して孔等が明く心配は
ない。即ちアルミシート本体層40を腐蝕等か
ら有効に保護でき、耐腐蝕性及び耐久性が向上
する。
(4) 薄膜部6に容器1と同じ材質のポリエチレン
樹脂層42を形成し、該ポリエチレン系樹脂層
42を容器1の注液筒部先端面3aに熱圧着す
る接合構造を採用しているので、密封工程時に
おけるシール機能の向上を熱圧着工程という簡
単な工程で行なえ、品質及び量産性を向上させ
ることができる。
本考案による効果をまとめてみると、 (イ) アルミシート本体層を含んでいることによる
機械的強度の向上、 (ロ) 容器と同材質のポリエチレン系樹脂層を、容
器側に備え、熱圧着による接合構造としている
ことによるシール機構及び量産性の向上、 (ハ) アルミシート本体層の両側面、特に上記ポリ
エチレン系樹脂層との間に、ポリエチレン系樹
脂層の溶融温度よりも高い耐熱性を有するポリ
エステル系樹脂層を形成していることによる耐
腐蝕性の向上であり、 特に、上記ハのように、熱圧着時に溶融される
ポリエチレン系樹脂層の溶融温度よりも高い耐熱
性を有するポリエステル系樹脂層を、アルミシー
ト本体層との間に配置しているので、熱圧着によ
る量産性及び品質向上を達成できると同時に、た
とえ、熱圧着工程時にポリエチレン樹脂層に孔が
明いても、ポリエステル系樹脂層により、アルミ
シート本体層を電解液の浸蝕から防止し、品質の
向上を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した蓄電池用電解液容器
を一部断面で示す正面図、第2図は薄膜部の拡大
縦断面図、第3図は注液筒を蓄電池に接続する直
前の状態を示す注液筒の断面拡大図、第4図は注
液筒を蓄電池に接続した状態を示す注液筒の断面
拡大図、第5図は注液作業状態を示す電解液容器
の正面図、第6図は注液筒の変形構造を示す断面
拡大図、第7図は注液筒の変形例を示す断面拡大
図である。 1……蓄電池用電解液容器、2……胴体部、3
……注液筒、5……電解液、6……薄膜部、10
……即用式蓄電池、17……注液部、40……ア
ルミシート本体層、41……ポリエステル系樹脂
層、42……ポリエチレン系樹脂層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 蓄電池の各セル単位の電解液がそれぞれ封入さ
    れた胴体部をセル数と同数連接し、各胴体部にそ
    れぞれ注液筒を設け、各注液筒間の間隔を蓄電池
    の注液部間隔と一致させ、注液筒を注液部に嵌合
    自在とした蓄電池用電解液容器において、注液筒
    の先端部に薄膜部を形成し、該薄膜部により各胴
    体部を密封し、該薄膜部を破ることにより各胴体
    部を開封するようにし、薄膜部として、アルミシ
    ート本体層の両側面に、ポリエチレン系樹脂の溶
    融温度より高い耐熱性を有するポリエステル系樹
    脂層を形成し、最も容器内部側の面に容器と同材
    質のポリエチレン系樹脂層を形成し、該ポリエチ
    レン系樹脂層を容器の注液筒先端面に熱圧着した
    ことを特徴とする蓄電池用電解液容器。
JP1987153131U 1987-10-06 1987-10-06 Expired - Lifetime JPH0531814Y2 (ja)

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