JPH05316555A - 電子ボタン電話端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 主装置との接続ケーブルの抵抗値が高い場合
でも正常な動作を保証する電子ボタン電話端末装置の提
供を目的とする。 【構成】 中央処理部１０２はデータ受信部１０１が主
装置から受信した受信データを読み取り、これをランプ
点灯・消灯データに変換して、点灯ランプ数を調べ、点
灯ランプ数が全ランプ数に対し所定の割合を超えている
場合、ランプ駆動部１０４を制御してランプ電流を減少
させる構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子ボタン電話装置の
主装置に接続され、主装置からの制御情報に従いランプ
を点灯・消灯する電子ボタン電話端末装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から電子ボタン電話端末装置は、ビ
ジネス用として主にオフィスにおいて広く使用されてい
る。機能の高度化に伴い、電子ボタン電話端末装置に取
り付けられるランプの数は増加し、他の部分の省電力化
と相まって、ランプ消費電流が全消費電流の大部分を占
めるという状況になっている。

【０００３】従来、電子ボタン電話端末装置において
は、ランプ点灯時におけるランプ電流値は一定で、これ
を変更することはなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方式では、発生頻度および継続時間の非常に小さ
い全ランプ点灯状態によって最大消費電流が決定され、
その値は大きくなるので、主装置と本端末を接続するケ
ーブルの抵抗値が大きい場合、すなわちケーブル長が長
い場合、動作に必要な電力の供給を確保することができ
なくなり、結果として動作保証ケーブル長が短くなると
いう問題点を有していた。

【０００５】本発明は上記問題点を解決するもので、主
装置との接続ケーブルの抵抗値が高い場合でも動作でき
る電子ボタン電話端末装置の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電子ボタン電話端末装置は、電子ボタン電話
装置の主装置にケーブルを介して接続され、主装置から
供給される電圧を一定電圧に安定化する電源回路と、主
装置から送出される制御信号を受信するデータ受信部
と、データ受信部で受信した制御信号に従ってランプの
点灯・消灯を制御する中央処理部と、ランプの点灯・消
灯の情報を記憶するメモリ部と、中央処理部が出力する
信号に従いランプ電流を供給するランプ駆動部と、ラン
プ駆動部に接続されたランプ部と、点灯ランプ数が全ラ
ンプ数に対し所定の割合に達したとき、中央処理部はラ
ンプ駆動部に対して、ランプ電流を減少させるようにす
る制御手段を備えた構成を有する。

【０００７】

【作用】本発明は上記した構成によって、端末装置の最
大消費電流値を小さく抑えるように作用する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。

【０００９】図１は同実施例に関する電子ボタン電話端
末装置のブロック図、図２は処理の概要を表わすフロー
チャート、図３および図４はランプ電流波形を示す。

【００１０】図１において、１００は主装置から供給さ
れる電圧を安定化する定電圧電源回路、１０１は主装置
から送出される制御信号を受信するデータ受信部、１０
２はデータ受信部１０１で受信した制御信号に従ってラ
ンプの点灯・消灯を制御する中央処理部、１０３はラン
プの点灯および消灯の情報を記憶するメモリ部、１０４
は中央処理部１０２が出力する信号に従いランプ電流を
供給するランプ駆動部、１０５はＮ個のランプからなる
ランプ部、そして１０６は中央処理部１０２に対して周
期起動プログラムを実行させる信号を送出するタイマ部
である。

【００１１】以上のような構成要素をもつ本実施例の各
構成要素の相互の関係と動作を説明する。データ受信部
１０１は主装置からの制御信号を受信すると、中央処理
部１０２に対して制御信号の受信を示す信号を送出す
る。この信号によって、中央処理部１０２は図２に示す
「データ受信処理」を開始する。中央処理部１０２はデ
ータ受信部１０１から送られた受信データを読み取り、
これをランプの点灯・消灯の情報に変換し（ステップ
１）、ランプの点灯・消灯の情報に従い点灯ランプの数
を調べ、点灯ランプ数とＭを比較する。ここでＭは全ラ
ンプ数Ｎの１／２〜２／３の数値である（ステップ
２）。点灯ランプ数がＭより少ない場合は、メモリ部１
０３に「ランプ電流＝大」を示すランプ電流情報を格納
し（ステップ３）、点灯ランプ数がＭ以上の場合は、メ
モリ部１０３に「ランプ電流＝小」を示すランプ電流情
報を格納する（ステップ４）。以上の処理を、データ受
信部１０１がデータを受信するたびに行なう。

【００１２】一方、中央処理部１０２は上記データ受信
処理とは独立してもう一つの処理を行なう。タイマ部１
０６は中央処理部１０２に対して定期的に、例えば１ｍ
ｓ〜５ｍｓに１度、信号を出力する。この信号にもとづ
き中央処理部１０２は、図２に示す「ランプ制御処理」
を開始する。中央処理部１０２はメモリ部１０３に格納
されているランプ電流情報が「ランプ電流＝大」を示す
情報かどうかを調べ（ステップ１１）、ランプ電流情報
が「ランプ電流＝大」を示すものである場合、点灯ラン
プの電流を増加させるよう制御する（ステップ１２）。
ランプ電流情報が「ランプ電流＝大」を示す情報でない
場合すなわち「ランプ電流＝小」を示すものである場
合、中央処理部１０２は点灯ランプの電流を減少させる
よう制御する（ステップ１３）。

【００１３】ここで、点灯ランプの電流値の増減を制御
する方法を説明する。ランプの点灯状態においては、中
央処理部１０２は、ランプ駆動部１０４に対し、肉眼で
は点滅を検知できない周期、例えば４ｍｓ〜２０ｍｓで
点灯と消灯をくり返す信号を送出する（図３）。点灯ラ
ンプの平均電流値はランプが点灯している瞬間の電流値
に、１周期に占めるランプ点灯時間の割合、すなわちデ
ューティ率を乗じた値となる。ランプ電流を増加する場
合には、デューティ率を大きくし、反対にランプ電流を
減少する場合には、デューティ率を小さくして、点灯ラ
ンプ平均電流値を制御する（図４）。

【００１４】このように本実施例によると、中央処理部
は、データ受信部が受信した主装置からの制御データを
解読してランプの点灯・消灯データに変換し、点灯ラン
プ数を求め、点灯ランプ数が全ランプ数に対して所定の
割合を超えている場合、ランプ平均電流を減少させるよ
うにランプ駆動部を制御するので、ランプ電流の最大値
を低くすることができる。

【００１５】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によると、点灯ランプ数が全ランプ数に対し一定の割合
に達したとき、中央処理部からランプ駆動部に指示して
ランプ電流を減少させて最大消費電流値を低く抑える制
御手段を備えているので、動作保証ケーブル長を長くす
ることができ、端末装置の設置場所の自由度を高める電
子ボタン電話端末装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における電子ボタン電話端末
装置の構成を示すブロック図

【図２】同装置の処理の概要を示すフローチャート

【図３】同装置におけるランプ点灯時の中央処理部の制
御タイミングとランプ電流の関係を示す波形図

【図４】同装置におけるランプ電流の制御の状態図

【符号の説明】

１００ 電源回路 １０１ データ受信部 １０２ 中央処理部 １０３ メモリ部 １０４ ランプ駆動部 １０５ ランプ部 １０６ タイマ部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電子ボタン電話装置の主装置にケーブルを
   介して接続され、主装置から供給される電圧を一定電圧
   に安定化する電源回路と、主装置から送出される制御信
   号を受信するデータ受信部と、前記データ受信部で受信
   した制御信号に従ってランプの点灯・消灯を制御する中
   央処理部と、ランプの点灯・消灯の情報を記憶するメモ
   リ部と、前記中央処理部が出力する信号に従いランプ電
   流を供給するランプ駆動部と、前記ランプ駆動部に接続
   されたランプ部と、ランプ点灯数が全ランプ数に対し所
   定の割合に達したとき、前記中央処理部は前記ランプ駆
   動部に対してランプ電流を減少させるようにする制御手
   段を備えた電子ボタン電話端末装置。