JPH05314879A - ダウンカウンタを用いたタイマ回路 - Google Patents

ダウンカウンタを用いたタイマ回路

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JPH05314879A
JPH05314879A JP11786392A JP11786392A JPH05314879A JP H05314879 A JPH05314879 A JP H05314879A JP 11786392 A JP11786392 A JP 11786392A JP 11786392 A JP11786392 A JP 11786392A JP H05314879 A JPH05314879 A JP H05314879A
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保幸 平間
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイマ回路に関し、クロックの立ち上がりに
非同期で設定値をダウンカウンタにロードしてもタイム
アウト信号を出力出来るタイマ回路の提供を目的とす
る。 【構成】 ロード,スタート信号をダウンカウンタ3に
送り、且つロードする設定値を読込み読込完了すると読
込完了信号をクロックマスク回路2に送り、又読み込ん
だ設定値をダウンカウンタ3にロードしカウントを開始
させ、このカウント開始のスタート信号はタイムアウト
信号送出回路4に送る処理回路1と、クロックを入力
し、読込完了信号が入力すると、クロックマスク信号に
てマスクしたクロックをダウンカウンタ3及びタイムア
ウト信号送出回路4に送り、且つクロックマスク信号を
タイムアウト信号送出回路4に送るクロックマスク回路
2と、クロックマスク信号入力中にダウンカウンタ3よ
りキャリアウト信号が入力すると、上記スタート信号入
力時にタイムアウト信号を出力するタイムアウト信号送
出回路4とを備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子,通信機器等に使
用するダウンカウンタを用いたタイマ回路の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来例のダウンカウンタを用いた
タイマ回路のブロック図、図6は図5の各部のタイムチ
ャートである。
【0003】図5のダウンカウンタ3,フリップフロッ
プ32,処理回路30には、図6(A)に示す如きクロ
ックが入力しており、ダウンカウンタ3は図6(B)に
示す如くカウント値が0になると図6(C)に示す如き
キャリアウト信号を出力し、ノット回路31にて反転さ
れフリップフロップ32に入力する。
【0004】するとフリップフロップ32ではクロック
の立ち上がりでこれを検出し図6(D)に示す如きタイ
ムアウト信号を出力しタイマがタイムアウトになったこ
とを知らせる。
【0005】処理回路30は入力するクロックの立ち上
がりを監視しており、ダウンカウンタ3をタイマとして
動作させる為の設定値のロードをするには、クロックの
立ち上がりに依存し、少し遅れ図6(E)に示す如きロ
ード,スタート信号を送り、図6(F)に示すタイミン
グで設定値を読込み、読み込むと直ぐ図6(G)に示す
タイミングで設定値をダウンカウンタ3に送信しロード
する。図6の場合はタイマとしての時間の長さを定める
設定値を18とした場合の例で18をセットし、図6
(E)のスタートでダウンカウンタ3のカウント動作を
開始させ、カウント値が0となると先に説明せる如くキ
ャリアウト信号によりタイムアウト信号を出力する。
【0006】このようにしてダウンカウンタ3を用いタ
イマ回路を形成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダウンカウンタを用いたタイマ回路は、クロックの立ち
上がりに依存して設定値をロードするので、ロードする
タイミングはクロックの立ち上がりより少し遅れ、クロ
ックの立ち上がりで、フリップフロップ32よりタイム
アウト信号は出力されるが、設定値をロードするのを、
ソフト等にてクロックの立ち上がりに非同期で行うと、
ロード,スタート信号は図6(H)に示す如くクロック
の立ち上がりより少し前になることがあり、この場合の
設定値送出は図6(I)に示す如くやはりクロックの立
ち上がり前となり、キャリアウト信号は図6(J)に示
す如くクロックの立ち上がり前にHレベルになり、フリ
ップフロップ32よりタイムアウト信号が出力されなく
なる。
【0008】即ち、ダウンカウンタに、クロックの立ち
上がりに非同期で設定値をロードするとタイムアウト信
号が出力出来ないことがあり、タイマ回路を構成出来な
い問題点がある。
【0009】本発明は、クロックの立ち上がりに非同期
で設定値をロードしてもタイムアウト信号を出力出来
る、ダウンカウンタを用いたタイマ回路の提供を目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。図1に示す如く、ロードとスタートを示
すロード,スタート信号をダウンカウンタ3に送り、且
つロードする設定値を読込み読込完了すると読込完了信
号をクロックマスク回路2に送り、又該読み込んだ設定
値を該ダウンカウンタ3にロードしカウントを開始さ
せ、このカウント開始のスタート信号はタイムアウト信
号送出回路4に送る処理回路1と、クロックを入力し、
上記読込完了信号が入力すると、該クロック周期より短
いがこれに近いクロックマスク信号にてマスクしたクロ
ックを該ダウンカウンタ3及び該タイムアウト信号送出
回路4に送り、且つ該クロックマスク信号を該タイムア
ウト信号送出回路4に送るクロックマスク回路2と、該
クロックマスク信号入力中に該ダウンカウンタ3よりキ
ャリアウト信号が入力すると、上記スタート信号入力時
にタイムアウト信号を出力するタイムアウト信号送出回
路4とを備えた構成とする。
【0011】
【作用】図2は、図1の各部のタイムチャートであり、
クロックの立ち上がりに非同期で、クロックの立ち上が
り前にロード,スタート信号を出力した場合のものであ
る。
【0012】図1のダウンカウンタを用いたタイマ回路
では、図2(A)に示すクロックの立ち上がり前に、処
理回路1より、図2(B)に示す如くロード,スタート
信号を出力し、図2(C)に示すタイミングで設定値を
読み込むと、処理回路1は読込完了信号をクロックマス
ク回路2に送り又直ちに図2(D)に示すタイミングで
設定値を送出し、ダウンカウンタ3にロードする。
【0013】すると、ダウンカウンタ3のキャリアウト
信号は図2(G)に示す如く設定値がロードされたので
Hレベルになりクロックの立ち上がり前に消滅する。し
かしながら、クロックマスク回路2では、読込完了信号
が入力すると、図2(E)に示す如きクロック周期より
短いがこれに近いクロックマスク信号を出力し、ダウン
カウンタ3及びタイムアウト信号送出回路4へのクロッ
クをクロックマスク信号送出期間マスクし、クロックマ
スク信号をタイムアウト信号送出回路4に送る。
【0014】タイムアウト信号送出回路4では、処理回
路1よりのロード,スタート信号のスタート信号が入力
しており、図2(E)に示すクロックマスク信号入力中
に、図2(G)に示す如きキャリアウト信号が入力する
と、スタート信号にて図2(H)に示す如きタイムアウ
ト信号を出力する。
【0015】即ち、クロックの立ち上がりに非同期で、
設定値をダウンカウンタにロードしても、タイムアウト
信号を出力することが出来るようになり、タイマ回路を
構成出来るようになる。
【0016】
【実施例】図3は本発明の実施例のダウンカウンタを用
いたタイマ回路のブロック図、図4は図3の各部のタイ
ムチャートである。
【0017】図中、10,13,16,18,19,2
0はフリップフロップ、11は立ち下がりの微分回路、
12,15,22はオア回路、14,17,21はアン
ド回路であり、クロックとしては図4(a)に示す10
0Hzのクロックを用い、クロックマスク回路2のフリ
ップフロップ10及びオア回路15に入力している。
【0018】又、図4(b)に示す8MHzのクロック
は、フリップフロップ10,微分回路11及びタイムア
ウト信号送出回路4のフリップフロップ16に入力して
いる。
【0019】クロックマスク回路2のフリップフロップ
10に100Hzのクロックが入力すると、微分回路1
1よりは図4(d)に示す如き100Hzのクロックの
立ち下がりを微分したパルスを出力し、アンド回路14
に入力しリセット信号をフリップフロップ13,18,
19に送出しリセットする。
【0020】ダウンカウンタ3のカウント値が図4
(j)に示す如く0となると、(k)に示す如きキャリ
アウト信号を出力し、ノット回路23にて反転され、タ
イムアウト信号送出回路4のフリップフロップ16,2
0に入力する。
【0021】一方処理回路1より図4(e)に示す如き
クロックの立ち上がりに非同期なロード,スタート信号
を送ると、ダウンカウンタ3及びクロックマスク回路2
のオア回路12に入力し、アンド回路14経由でフリッ
プフロップ13,18,19のリセット端子に送りフリ
ップフロップ13,18,19をリセットする。
【0022】又処理回路1は、ロード,スタート信号を
送出すると図4(f)に示すタイミングで設定値を読出
し、読出完了すると読出完了信号をクロックマスク回路
2のフリップフロップ13に送り、図4(g)に示す如
きクロックマスク信号をオア回路15及びアンド回路1
7,21に送り、オア回路15よりはクロックマスク信
号でマスクされた図4(i)に示す如きクロックをダウ
ンカウンタ3及びタイムアウト信号送出回路4のフリッ
プフロップ20に送る。
【0023】タイムアウト信号送出回路4では図4
(g)に示すクロックマスク信号が入力している時、ダ
ウンカウンタ3より図4(k)に示すキャリアウト信号
が入力すると、フリップフロップ16の出力は図4
(m)に示す如き信号となり、フリップフロップ18及
びアンド回路17に入力し、アンド回路17よりは図4
(n)に示す信号を出力し、フリップフロップ18より
は図4(o)に示す如き信号を出力し、フリップフロッ
プ19に入力する。
【0024】フリップフロップ19にはロード,スター
ト信号のスタート信号が入力しているので、フリップフ
ロップ19よりは図4(p)に示す如き信号を出力し、
オア回路22より図4(q)に示す如きタイムアウト信
号を出力する。
【0025】フリップフロップ20の出力は、クロック
マスク信号が入力している時、キャリアウト信号が入力
していると図4(l)に示す如くLレベルであるが、ロ
ード,スタート信号がクロックの立ち上がりより遅れ、
クロックマスク信号が入力している時、キャリアウト信
号が入力していない時は、キャリアウト信号を出力し、
アンド回路21,オア回路22経由でタイムアウト信号
を出力する。
【0026】尚フリップフロップ18,19の出力は、
先に説明せる如く、図4(o)(p)に示す如く、微分
回路11の出力パルスにてリセットされる。即ち、クロ
ックの立ち上がりに非同期でダウンカウンタ3に設定値
をロードしても、タイムアウト信号を出力出来、タイマ
回路を構成出来るようになる。
【0027】尚、ダウンカウンタ3を、2つのタイマと
して利用する為に、例えば設定値として18をセット
し、カウント値が13になった時に設定値として4をセ
ットし、カウント値が9(=0)となれば,キャリアウ
ト信号を出力し又カウント値が0となればキャリアウト
信号を出力するようにしたものでも、本発明を適用すれ
ば、クロックの立ち上がりに非同期でダウンカウンタ3
に設定値をロードしても、タイムアウト信号を出力出
来、タイマ回路を構成出来るようになる。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明せる如く本発明によれ
ば、クロックの立ち上がりに非同期でダウンカウンタに
設定値をロードしても、タイムアウト信号を出力出来、
タイマ回路を構成出来るようになる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の原理ブロック図、
【図2】は図1の各部のタイムチャート、
【図3】は本発明の実施例のダウンカウンタを用いたタ
イマ回路のブロック図、
【図4】は図3の各部のタイムチャート、
【図5】は従来例のダウンカウンタを用いたタイマ回路
のブロック図、
【図6】は図5の各部のタイムチャートである。
【符号の説明】
1,30は処理回路、 2はクロックマスク回路、 3はダウンカウンタ、 4はタイムアウト信号送出回路、 10,13,16,18,19,20,32はフリップ
フロップ、 11は微分回路、 12,15,22はオア回路、 14,17,21はアンド回路、 23,31はノット回路を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロードとスタートを示すロード,スター
    ト信号をダウンカウンタ(3)に送り、且つロードする
    設定値を読込み読込完了すると読込完了信号をクロック
    マスク回路(2)に送り、又該読み込んだ設定値を該ダ
    ウンカウンタ(3)にロードしカウントを開始させ、こ
    のカウント開始のスタート信号はタイムアウト信号送出
    回路(4)に送る処理回路(1)と、クロックを入力
    し、上記読込完了信号が入力すると、該クロック周期よ
    り短いがこれに近いクロックマスク信号にてマスクした
    クロックを該ダウンカウンタ(3)及び該タイムアウト
    信号送出回路(4)に送り、且つ該クロックマスク信号
    を該タイムアウト信号送出回路(4)に送るクロックマ
    スク回路(2)と、該クロックマスク信号入力中に該ダ
    ウンカウンタ(3)よりキャリアウト信号が入力する
    と、上記スタート信号入力時にタイムアウト信号を出力
    するタイムアウト信号送出回路(4)とを備えたことを
    特徴とするダウンカウンタを用いたタイマ回路。
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