JPH0531436A - ハンデイ乾燥装置 - Google Patents

ハンデイ乾燥装置

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JPH0531436A
JPH0531436A JP3216001A JP21600191A JPH0531436A JP H0531436 A JPH0531436 A JP H0531436A JP 3216001 A JP3216001 A JP 3216001A JP 21600191 A JP21600191 A JP 21600191A JP H0531436 A JPH0531436 A JP H0531436A
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infrared lamp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小部分の乾燥に適する乾燥装置を提供する。 【構成】 母材表面に塗布された塗料の塗膜に対する赤
外線透過率が高くかつ母材の吸収率の高い領域の赤外線
を発生する赤外線ランプ11と、赤外線ランプの背面に
設置される反射面12と、反射面12に規制される赤外
線の照射方向に向けて設置され熱風を吹出す熱風吐出口
13と、赤外線ランプ11および反射面13および熱風
吐出口13を支持するとともに握部19を設けたことを
特徴とするハンディ乾燥装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、反射板と、熱風吐
出口を有するハンディ乾燥装置に係る。
【0002】
【従来の技術】 従来、各種塗料を塗布された被乾燥物
等を乾燥させる乾燥方法としては、いわゆる熱風炉、遠
赤外線利用の乾燥炉を用いた乾燥方法が知られている。
これら乾燥方法の乾燥メカニズムは以下のように理解さ
れている。
【0003】すなわち、まず溶剤、アクリル樹脂等の樹
脂からなる塗料を表面に塗布された金属板等からなる被
乾燥物を炉内に搬入する。次いで、熱風を吹き付けある
いは遠赤外線を照射する。すると被乾燥物に塗布された
塗料表面の溶剤がまず蒸発され、表面が流動性を失い固
形化する。熱風等の熱が内部に即ち母材側に伝播すると
加熱により塗膜の固形化が進む。すると表面より内部の
溶剤は、すでに固形化された塗膜表面を突き破って蒸発
する。すると、発泡の跡が表面に残りピンホールを生ず
る。そのため、従来の熱風炉あるいは遠赤外線利用の乾
燥炉では、急激に加熱することなくセッティングルーム
によって溶剤の発散を行った後塗膜表面と、塗膜と被塗
物の境界面の温度差が小さくなる様な温度勾配で遠赤外
線を照射し又は熱風を吹き付けておこなう。
【0004】しかしながら、従来のこれら乾燥炉を使用
した乾燥方法では発泡を生じない程度の低温を維持しな
がら乾燥させるため乾燥に時間がかかる課題を有した。
【0005】特に熱風と赤外線との組み合わせによる短
時間乾燥を目的とする加熱炉では、塗膜表面はより高温
となり、塗膜表面と塗膜との界面にあたる金属表面との
温度差が生じ発泡が生じ易い課題を有した。
【0006】他方、「近赤外線の液体、パウダ、コーテ
ィング、ストーブ」(実開平1ー151873)、「塗料焼付
炉専用の光板」(実開平2ー43217)、USP4,863,375「BA
KINGMETHOD FOR USE WITH LIQUID OR POWDER VARNISHIN
G FURNACE」(ベーキングメソッド フォー ユース
ウィズ リキッド オア パウダー ヴァーニシング
ファーニス)等が知られている。これら従来例には、
「一種近赤外線の液体、パウダ、コーティング、ストー
ブのベーキング方法」についての記載があり、「近赤外
線の快速高温と貫通力が強い特性を利用し、ストーブの
ベーキング物品の方法を改良して、ペイントを快速に乾
燥するとともにその付着力を増強する考案」、すなわち
「いわゆる液体、粉末液体の塗装どおりに、粉末液体状
態のパウダ、液体塗料、気体あるいは流体を運送媒介体
としてその物体表面に付着させて、しかるのち加熱熔融
をへて均等にコートの塗装法」についての記載がある。
【0007】あるいは、「近赤外線を使用した乾燥炉、
あるいは乾燥炉内に高温部と低温部とを順次形成して乾
燥する乾燥方法、あるいは近赤外線ランプの背後には陶
磁製反射板を設け、および陶磁製反射板の中にはヒータ
ーを設ける」旨の記載がある。
【0008】又塗装技術増刊10月号には「中波長赤外線
ラジエーター」ついての記載がある(1990年10月20日株
式会社理工出版社刊211〜213頁)。すなわち、「塗膜に
到達した放射エネルギーは、その一部は吸収され、一部
は反射し、一部は透過する。このうち吸収されたエネル
ギーが熱に変り塗膜を加熱、乾燥させる。塗装の場合は
母材、ボディがあるため塗膜を透過した放射エネルギー
が母材を加熱し、熱伝導で塗膜を内側から加熱する。
【0009】近赤外線:温度2000〜2200℃ 最大エネ
ルギー波長約1.2μm,エネルギー密度大、反射,透過エ
ネルギーが大きい,立上り速度が早い(1〜2秒),寿命
が約5000時間と短い。
【0010】中赤外線:温度850〜900℃ 最大エネル
ギー波長約2.5μm,エネルギー密度中,吸収.透過エネ
ルギーがバランスしてエネルギーが塗膜内に浸透,寿命
が長い。
【0011】遠赤外線:温度500〜600℃,最大エネル
ギー波長約3.5μm,エネルギー密度小,良く吸収される
が塗膜表面で吸収,加熱となりがち,立上り時間が長い
(5〜15分),対流損失が大きい。」とされる。
【0012】さらに、「2.最大効率の中波長赤外線
「より早く乾燥し,より良い塗膜品質を得る」には,つ
まり最大効率で加熱,乾燥させるには,次の二つの条件
を同時に満足している必要がある。
【0013】赤外線ラジェターの温度が高い放射エネ
ルギーはラジェターの絶対温度(T)の4乗に比例する。
【0014】Eb∝T4
【0015】温度が高いほど放射エネルギーは大きくな
る。
【0016】最大エネルギー波長が塗料のピーク吸収
率よりいくぶん短波長よりにあること
【0017】塗料の工業用赤外線加熱で利用できる最大
ピーク波長は例外なく3μm前後にある。よって2.5μm前
後に最大エネルギー波長を持つ赤外線ラジェターが吸収
も良く,透過し,母材も加熱し内部からも加熱できる。
【0018】上記の関連,赤外線ラジェターの温度
(T)と最大エネルギー波長(λm)の関係を表す,ウ
ィーンの変位則,
【0019】λm=2897/Tより
【0020】T=(t+273)=2897/2.5
【0021】t=880℃
【0022】中波長赤外線がこの条件を満足し有効エネ
ルギーが大きく最大効率となる。」とされる。
【0023】しかしながら、実開平1ー151873、実開平2
ー43217、USP4,863,375等には、近赤外線を使用して塗
膜乾燥をおこなう旨の記載はあるが、使用される近赤外
線の性質については一般的に記載されるに止どまり金属
表面に塗布される塗膜と近赤外線との関係による照射さ
れる赤外線の最適な範囲、選択ついては記載がない。
【0024】他方、従来の塗膜乾燥に使用されていた遠
赤外線、中赤外線では、塗膜の吸収率の高い領域、即ち
塗膜の赤外線吸収率の良い領域を選択して使用していた
が、これは塗膜表面から加熱させる目的のためである。
しかしながら、塗膜の吸収率の高い赤外線を使用する
と、ピンホールの発生の課題を本質的に抱えることにな
る。そのため、発泡を生じない程度の低温を維持しなが
ら乾燥させるため乾燥に時間がかかる課題を有した。
【0025】また、先の「塗装技術増刊10月号」の記載
には、赤外線と母材の吸収率との関係に基づく赤外線の
選択、あるいはピンホール発生原因に基づく赤外線の選
択についての記載はなく、そして塗装乾燥においては
「2.5μm前後に最大エネルギー波長を持つ赤外線ラジェ
ターが吸収も良く,透過し,母材も加熱し内部からも加
熱できる。」と結論している。
【0026】他方、発明者は近赤外線による母材表面に
塗布された塗膜の乾燥を行う過程において、塗布された
塗膜による赤外線吸収率の高い領域を選択するよりはむ
しろ塗膜の赤外線透過性の高い領域の近赤外線を選択す
ると、ピンホール発生を抑制することができることを知
見した。塗膜表面からではなく、塗膜に被覆された被塗
物において塗膜との界面に位置する母材表面を直接加熱
し、母材表面から逆に塗膜が乾燥されているため、と推
測される。
【0027】すなわち、一般に母材として金属を使用し
た場合金属は赤外線の波長が長くなるほど反射率が高く
なり、波長が短いほど金属の熱吸収率が高くなる。そし
て塗膜に関しては、近赤外線を使用して塗膜を乾燥させ
る場合は、むしろ塗膜に対して透過率の高い、即ち塗膜
の吸収率の悪い近赤外線を使用して乾燥させるとピンホ
ールが形成されることなく加熱されると推測される。
【0028】そこで、先に発明者は特願平2ー3109
16「塗膜の乾燥方法」において、「母材表面に塗布さ
れた塗料の塗膜に対する赤外線透過率が高くかつ母材の
吸収率の高い領域の赤外線を使用して、母材表面に形成
された塗膜を乾燥させることを特徴とする塗膜の乾燥方
法。」を提案した。
【0029】他方、発明者は、赤外線ランプの背面に反
射板をとりつけると、赤外線が集中してワークに照射さ
れ、いわゆる近赤外線の場合は特にエネルギー密度が高
くなり、乾燥に有効なことを知見した。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】 従来知られている乾
燥装置は、大掛かりな構造からなり、一般塗装における
不良箇所の部分補修塗りの乾燥あるいは、自動車等の板
金修理個所の塗装の乾燥等、必ずしも小部分の乾燥に適
した乾燥装置とは言えなかった。
【0031】すなわち、従来は一般塗装において発見さ
れた不良箇所は、部分的に補修塗りを行った後乾燥炉に
再度投入し乾燥する。すると、再度塗膜の乾燥を行なう
乾燥炉を使用する必要が生じ、その間生産に支障を来す
等の課題を有した。
【0032】
【課題を解決するための手段】 この発明は、
【0033】赤外線ランプと、赤外線ランプの背面に設
置される反射面と、反射面に規制される赤外線の照射方
向に向けて設置され熱風を吹出す熱風吐出口と、赤外線
ランプおよび反射面および熱風吐出口を支持するととも
に握部を設けたことを特徴とするハンディ乾燥装置、
【0034】および、
【0035】母材表面に塗布された塗料の塗膜に対する
赤外線透過率が高くかつ母材の吸収率の高い領域の赤外
線を発生する赤外線ランプと、赤外線ランプの背面に設
置される反射面と、反射面に規制される赤外線の照射方
向に向けて設置され熱風を吹出す熱風吐出口と、赤外線
ランプおよび反射面および熱風吐出口を支持するととも
に握部を設けたことを特徴とするハンディ乾燥装置、
【0036】を提供する。
【0037】
【作用】 赤外線ランプ本体から発生する赤外線は反
射面に反射されかつ集光してワークの塗装面を加熱す
る。熱風もワークの赤外線照射面に吹き付けられ、照射
面付近の温度を上昇させる。
【0038】母材表面に塗布された塗料の塗膜に対する
赤外線透過率が高くかつ母材の吸収率の高い領域の赤外
線を使用した場合は、より加熱度が高まる。
【0039】
【実施例】 塗膜を形成される母材として金属板を使用
する場合金属板としては、鉄、アルミニウム、銅、真ち
ゅう、金、ベリリウム、モリブデン、ニッケル、鉛、ロ
ジウム、銀、タンケル、アンチモン、カドミウム、クロ
ム、イリジウム、コバルト、マグネシウム、タングステ
ンそのほかの金属からなるが、とりわけ銅、アルミニウ
ム、鉄が望ましい。金属表面に塗布される塗膜を形成す
る塗料としては、アクリル系樹脂塗料、ウレタン樹脂系
塗料、エポキシ樹脂系塗料、メラミン樹脂系塗料、その
他の塗料が可能である。塗膜は、いわゆる粉体塗膜(ポ
リエステル系、エポキシ系、アクリル系等)を溶融させ
て得られた塗膜でもよい。
【0040】表1〜表4に、各金属の各波長における反
射率を示す(AMERICAN INSTITUTE OF PHYSICS HANDBOO
K、アメリカン インスティテュート オブ フィジッ
クスハンドブック6ー120)。反射率の高いほど吸収率は
低く、反射率の低いほど吸収率は高くなる。
【0041】図1は、ブチル化尿素ーブチル化メラミン
樹脂の赤外吸収曲線である。図2は、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂の赤外吸収曲線である。図3は、MMA
ホモポリマー(アクリル系)の赤外吸収曲線である。図
4はEMAホモポリマー(アクリル系)赤外吸収曲線で
ある。図5は、不飽和ポリエステル樹脂の赤外吸収曲線
である。図6は、この実施例に使用される近赤外線ラン
プの特性曲線および比較例に使用される遠赤外線ランプ
の特性曲線を表す。近赤外線ランプのピーク波長は1.4
μm、遠赤外線ランプのピーク波長は3.5μmである。
【0042】金属板として、鉄、アルミニウム、銅、真
ちゅう、金、ベリリウム、モリブデン、ニッケル、鉛、
ロジウム、銀、タンケル、アンチモン、カドミウム、ク
ロム、イリジウム、コバルト、マグネシウム、タングス
テンからなる金属板を使用し、塗料としてアクリル系樹
脂塗料、ウレタン樹脂系塗料、エポキシ樹脂系塗料、メ
ラミン樹脂系塗料を使用する場合は、波長のピークが2
μm以下の赤外線ランプ、望ましくは1.2μm〜1.5μm
のいわゆる近赤外線ランプを使用するのが望ましい。
【0043】実施例1
【0044】近赤外線ランプ(出力ピーク1,4μm)
【0045】金属板 ボンデ鋼板(板厚1mm、寸法1
00mm×100mm)
【0046】塗料 メラミン系樹脂(関西ペイント
株式会社製アミラックNo1531、白、アルキド・メラミ
ン樹脂塗料、粘度20sec、イワタカップNK−2粘度
計)
【0047】比較例1
【0048】遠赤外線ランプ(出力ピーク3.5μm)
【0049】金属板 ボンデ鋼板(板厚1mm、寸法1
00mm×100mm)
【0050】塗料 メラミン系樹脂(関西ペイント
株式会社製アミラックNo1531、白、アルキド・メラミ
ン樹脂塗料、粘度20sec、イワタカップNK−2粘度
計)
【0051】実施例2
【0052】近赤外線ランプ(出力ピーク1,4μm)
【0053】金属板 ボンデ鋼板(板厚1mm、寸法1
00mm×100mm)
【0054】塗料 アクリル系樹脂(関西ペイント
株式会社製マジクロンNo1531、白、アクリル・メラミ
ン・エポキシ樹脂塗料、粘度20sec、イワタカップN
K−2粘度計)
【0055】比較例2
【0056】遠赤外線ランプ(出力ピーク3.5μm)
【0057】金属板 ボンデ鋼板(板厚1mm、寸法1
00mm×100mm)
【0058】塗料 アクリル系樹脂(関西ペイント
株式会社製マジクロンNo1531、白、アクリル・メラミ
ン・エポキシ樹脂塗料、粘度20sec、イワタカップN
K−2粘度計)
【0059】実施例1、実施例2、比較例1、比較例2につ
いてそれぞれの膜厚30μm、40μm、50μmについて雰
囲気温度及び照射時間が、130°C×12分、140°C×10
分、150°C×8分、160°C×6分、170°C×5分、180
°C×4分の各場合の発泡、ピンホール数を表5(実施
例1)、表6(比較例1)、表7(実施例2)、表8
(比較例2)に示す。
【0060】図7、図8に図示する実施例において、1
1は、赤外線ランプである。この実施例では、赤外線ラ
ンプ11は、波長のピークが2μm以下の赤外線ラン
プ、望ましくは1.2μm〜1.5μmのいわゆる近赤外線ラ
ンプを使用する。ワークWの母材表面に塗布された塗料
の塗膜に対する赤外線透過率が高くかつ母材の吸収率の
高い領域の赤外線を母材、塗料の種類に応じて図1〜図
6、表1〜表8に基づき選択し、炉内の必要箇所に設置
する。
【0061】赤外線ランプ11は、ランプ本体11と、
ランプ本体11の背面に設置される反射面12とからな
る。反射面12は、図10及び図11に図示するように
ランプ11側の面は鏡面から形成された焦点を持つ曲面
からなり、曲線の焦点位置にランプ本体11は設置され
る。
【0062】図11に図示される赤外線ランプ11で
は、反射面12はその断面が双曲線となる曲面からな
る。そのため、図11に図示される赤外線ランプでは、
赤外線は広がりを持った光束とされ、図10に図示され
る実施例では、その断面が放物線となる曲面を有し光は
ほぼ平行光線となり、ワークWに照射される。
【0063】図7において、13は、熱風吐出口、14
はヒータ、15はファン、16はファンを駆動する電源
装置、17はエア取入口である。18は反射面12にス
ライド自在に取り付けられた伸縮自在のフード、19は
握部である。すなわち、エア取入口17からファン15
の回転により取り入れられたエアーはヒータ14で加熱
され、図12に図示されるように反射面12に設けられ
たスリットからなる熱風吐出口13から、反射面12、
フード18内に吐き出され、ワークW表面を加熱する。
同時に赤外線ランプ11もワークWに照射される。
【0064】図8に図示する実施例では、赤外線ランプ
11はフード18の外側に数個取り付けられる。
【0065】図9に図示される実施例では、図7に図示
されるフード18を、フード18先端にエア抜け用のス
リット19を複数設けたフード18とした実施例であ
る。この実施例では、フード18はワークWにに出来る
だけ近接させてフード18内で一種の密閉された雰囲気
温度領域を作り熱風を有効に利用する。
【0066】ワークを120℃まで加熱するのに反射板
つきと反射板なしの赤外線ランプをそれぞれ用い実験し
たところ、反射板なしでは、7分かかった場合でも、反
射板をつけることで1分20秒で同温度に到達した。さ
らに最高到達温度は、反射板つきの場合、反射板なしに
比較し、1.65倍に達した。
【0067】さらに、表10に示すように、ボンデ鋼板
の加熱においても、熱風と赤外線ランプによる加熱が有
効である。メラミン樹脂塗膜の乾燥においても、表11
に示すように、同ボンデ鋼板にメラミン樹脂塗膜を形成
し乾燥させた場合でもこの実施例では熱風炉の使用に比
し時間をはるかに短縮することが可能である。
【0068】
【発明の効果】 したがって、この発明では、塗膜を効
率よく加熱する。
【図面の簡単な説明】
【図1】各樹脂の赤外線吸収曲線図
【図2】各樹脂の赤外線吸収曲線図
【図3】各樹脂の赤外線吸収曲線図
【図4】各樹脂の赤外線吸収曲線図
【図5】各樹脂の赤外線吸収曲線図
【図6】赤外線ランプの特性曲線図
【図7】この発明の実施例の中央断面図
【図8】この発明の他の実施例の中央断面図
【図9】この発明の使用状態の一部拡大図
【図10】この発明の実施例の一部拡大断面図
【図11】この発明の実施例の一部拡大断面図
【図12】図7に図示する実施例の右側面図
【表1】 金属の各波長における反射率
【表2】 金属の各波長における反射率
【表3】 金属の各波長における反射率
【表4】 金属の各波長における反射率
【表5】 実施例1におけるピンホール発生数
【表6】 比較例1におけるピンホール発生数
【表7】 実施例2におけるピンホール発生数
【表8】 比較例2におけるピンホール発生数
【表9】 実施例および、冷却装置を使用しないエアカーテンを使
用する比較例における、エアカーテン風速と、温度にお
ける塗膜に於けるピンホール発生状態
【表10】 ボンデ鋼板物温上昇データ
【表11】 塗膜乾燥時間データ
【符号の説明】
11 赤外線ランプ 12 反射面 13 熱風吐出口 19 握部
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線ランプと、赤外線ランプの背面に
    設置される反射面と、反射面に規制される赤外線の照射
    方向に向けて設置され熱風を吹出す熱風吐出口と、赤外
    線ランプおよび反射面および熱風吐出口を支持するとと
    もに握部を設けたことを特徴とするハンディ乾燥装置。
  2. 【請求項2】 母材表面に塗布された塗料の塗膜に対す
    る赤外線透過率が高くかつ母材の吸収率の高い領域の赤
    外線を発生する赤外線ランプと、赤外線ランプの背面に
    設置される反射面と、反射面に規制される赤外線の照射
    方向に向けて設置され熱風を吹出す熱風吐出口と、赤外
    線ランプおよび反射面および熱風吐出口を支持するとと
    もに握部を設けたことを特徴とするハンディ乾燥装置。
JP3216001A 1990-11-16 1991-08-01 ハンディ乾燥装置 Expired - Lifetime JPH07108382B2 (ja)

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