JPH05313679A - 合成音の自動発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 演奏記録再生装置において、適切な時期に拍
手等の合成音を自動的に出力することができる。 【構成】 所定期間マイクロフォン入力が無くマイクロ
フォン音声検出回路６出力が“Ｌｏｗ”の状態で且つ、
演奏が再生されて再生オーディオ検出回路７の出力が
“Ｈｉｇｈ”の状態のとき合成音発生回路１０から合成
音例えば拍手を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるカラオケ用の
テープレコーダーやビデオテープレコーダーやレーザー
ディスクプレイヤー等の演奏記録再生装置に用いるのに
好適な、合成音の自動発生装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】個人又は集団で音楽を楽しむ装置には、
いわゆるカラオケ用の演奏記録再生装置（テープレコー
ダーやビデオテープレコーダーやレーザーディスク等の
オーディオ機器）がある。この演奏記録再生装置では、
記録媒体（テープ、ビデオテープ、レーザーディスク
等）に記録された所望曲の演奏音をスピーカーから再生
する。その際、該再生音を伴奏として、マイクロフォン
から音声（歌声）を入力すれば、入力音声は前記スピー
カーから前記再生音と共に出力される。これにより、実
際の楽団がいなくても手軽に伴奏付で歌うことができ
る。なお、演奏記録再生装置には、演奏音と共に歌い手
の歌唱をたすけるため、文字情報や映像情報をテレビジ
ョン画面上に表示するものがある。

【０００３】ここで、前記演奏記録再生装置を使用する
に際し、歌の途切れたときや歌の終了したときに拍手の
音が出力されれば、臨場感が増し、その場が盛り上が
り、集団でも個人でも楽しむのに非常に好ましい。そこ
で、前記演奏記録再生装置には、拍手の合成音を出力す
る回路を備えたものがある。従来、この合成音出力回路
は、手動によるスイッチの入・切の操作で動作するよう
にされ、従って、拍手の合成音を所望するときは手動に
よりスイッチを入れていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記合
成音出力回路では、手動のスイッチ装置により合成音を
出力しているため、再生曲の始め、及び１コーラス終っ
たとき等の適切な時期（タイミング）に合成音を出力さ
せるのは煩雑であり、且つ難しいという問題点が生じ
る。

【０００５】本発明は、前記従来の問題点を解消すべく
なされたものであって、演奏記録再生装置において、適
切な時期に拍手等の合成音を自動的に出力することがで
きる合成音の自動発生装置を提供することを課題とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、合成音発生回
路と、マイクロフォンからの音声入力の有無を検出する
音声入力検出回路と、演奏が再生されたことを検出する
演奏再生検出回路と、所定期間マイクロフォン入力が無
く、且つ、演奏再生がされたときに、前記合成音発生回
路を動作させて合成音を発生させる、論理積回路を含む
回路とを備えたことにより前記課題を解決するものであ
る。

【０００７】

【作用】本発明においては、所定期間マイクロフォン入
力が無く、且つ演奏が再生されたときに例えば拍手等の
合成音を発生させる。従って、演奏曲の始め及び１コー
ラスが終ったとき等の適切な時期（タイミング）に自動
的に拍手等の合成音を発生させることができる。又、マ
イクロフォンに音声入力があるか、演奏されなくなると
自動的に合成音を出力しなくなる。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図１は本発明の合成音の自動発生装置の一
実施例の回路説明図である。図１に示すように、該合成
音自動発生装置は、マイクロフォン（図示省略）の音声
信号を入力するマイク入力端子１と、ビデオテープレコ
ーダー（演奏記録再生オーディオ装置）の再生演奏（オ
ーディオ）信号の入力ＡＶＩｎを有する。

【０００９】前記マイク入力端子１より入力された入力
音声信号は、マイクロフォンアンプ（ＡＭＰ）回路２に
入力される。該アンプ回路２は、音声信号を増幅してミ
キシング回路３に入力する。又前記再生オーディオ信号
は、該ミキシング回路３に入力される。前記ミキシング
回路３は、入力音声信号と再生オーディオ信号を適宜の
割合でミキシングし、Ｍｉｘ回路４を介して出力端子
（例えばＡｕｘ端子）５に出力する。

【００１０】前記マイクロフォンアンプ２の出力側に
は、音声信号の有無を確認するため、マイクロフォン音
声検出回路６が設けられる。前記再生オーディオ信号の
有無を確認するため、再生オーディオ信号は再生オーデ
ィオ検出回路７に入力される。これら検出回路６，７は
それぞれ信号が有るときは“Ｈｉｇｈ”信号を、無いと
きは“Ｌｏｗ”信号を出力する。

【００１１】前記再生オーディオ検出回路７の出力は抵
抗Ｒ２，Ｒ３、コンデンサＣ２からなる第１の遅延回路
Ｄ１を介して論理積回路８に入力される。この第１の遅
延回路Ｄ１は、抵抗Ｒ２，Ｒ３、コンデンサＣ２の充放
電を利用して再生オーディオ検出回路７出力信号の論理
積回路８に入力する時間タイミングを遅延させる。

【００１２】前記マイクロフォン音声検出回路６の出力
は、インバータ回路９を介して前記論理積回路８に入力
される。このインバータ回路９は前記音声検出回路６出
力信号の“Ｈｉｇｈ”と“Ｌｏｗ”を反転させて前記論
理積回路８に入力する。

【００１３】前記論理積回路８の出力は、抵抗Ｑ１、電
解コンデンサＣ１からなる第２の遅延回路Ｄ２に入力さ
れる。この第２の遅延回路Ｄ２は、前記論理積回路８出
力をその時間タイミングを例えば２秒程遅らせてスイッ
チＳＷＩに入力する。このスイッチＳＷＩにおいて、図
１中の位置になったときは、抵抗Ｒ４を介してバッテ
リの正電源（＋Ｂ）が第２のインバータＱ２に印加され
て、トランジスタＱ１が動作するため、合成音発生回路
１０に正電源が加わる。なお、トランジスタＱ１と第２
のインバータＱ２で合成音発生回路１０の電源供給回路
を構成する。 又、図１中の位置になったときは、論
理積回路８の出力が前記第２のインバータＱ２に出力さ
れるため、該論理積回路８出力に応じて自動的に前記電
源供給回路がオン／オフする。又、図１中の位置にな
ったときは、前記第２のインバータＱ２の入力は強制的
に接地（ＧＮＤ）されるため、前記電源供給回路はオフ
となる。

【００１４】通常の使用時は、前記スイッチＳＷＩは
の位置にする。前記論理積回路８の出力に応じて前記ト
ランジスタＱ１と第２のインバータＱ２からなる電源供
給回路をオン／オフされ、これにより合成音発生回路１
０の出力をオン／オフさせる。合成音発生回路１０は拍
手等の合成音を出力する。該出力は前記Ｍｉｘ回路４に
入力されるため、合成音を出力端子５から再生オーディ
オ信号と共に出力することができる。

【００１５】ここで、前記合成音の自動発生装置の時間
タイミング説明図を図２に示す。図２において、再生演
奏が開始すると、通常は前奏曲を再生しているため、再
生オーディオ検出回路７からは、“Ｈｉｇｈ”信号が出
力されており、又、歌い手はすぐには歌わないため、マ
イクロフォン音声検出回路６からは“Ｌｏｗ”信号が出
力される。再生オーディオ検出回路７の出力信号“Ｈｉ
ｇｈ”は第１の遅延回路で所定期間Ｔ１秒遅延された
後、論理積回路８に入力される。又、マイクロフォン音
声検出回路６の出力“Ｌｏｗ”信号は、第１のインバー
タ９で“Ｈｉｇｈ”に反転されて論理積回路８に入力さ
れる。

【００１６】従って、演奏再生開始後Ｔ１秒（例えば１
秒）経過後、論理積回路８が信号を出力する。該論理積
回路８出力は第２の遅延回路を介して、Ｔ２秒（例えば
２秒）遅延しトランジスタＱ１、第２のインバータＱ２
からなる電源供給回路を作動させ合成音を発生させる。

【００１７】よって、例えば、再生演奏が開始後、Ｔ１
秒とＴ２秒の加算された約３秒程度（この時間Ｔ１、Ｔ
２は、Ｃ２、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ１、Ｃ１の時定数で調
整が可能）たつと拍手等の合成音を発生させる。即ち、
再生演奏開始後しばらくの間は、再生演奏が前奏曲ゆ
え、音声入力が入らず、その間、拍手等の合成音を出力
して歌い手やそれを聞く者に好ましい雰囲気をつくり出
す。

【００１８】又、歌い手が歌いはじめた場合、マイクロ
フォンから音声信号が入力されると、マイクロフォン音
声検出回路６の出力が“Ｈｉｇｈ”信号となるため、合
成音が出力されなくなる。又、しばらく後１コーラスが
終り間奏に入るとＴ２秒（約２秒）後に合成音が再び出
力される。その後２コーラス目に入るとマイクロフォン
入力があるため、合成音は出力されなくなり、更に、１
曲が終ったときには、又、合成音が自動的に出力され
る。

【００１９】前記実施例では、演奏記録再生装置として
ビデオテープレコーダーを示したが、本発明の実施範囲
はこれに限定されず、他の種々の演奏再生装置を含むも
のである。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
演奏記録再生装置において、適切な時期に拍手等の合成
音を自動的に出力することができる。従って、演奏曲の
始め及び１コーラスが終ったとき等の適切な時期（タイ
ミング）に自動的に拍手等の合成音を発生させることが
できる。よって、いわゆるカラオケを演奏しているとき
に自動的に拍手等の合成音を発生させて歌い手、聞き手
と共に雰囲気を盛り上げることができ、又、個人的にい
わゆるカラオケを楽しむ際にもより雰囲気を盛り上げる
ことができる等の優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の合成音の自動発生装置の１実施
例の構成説明図である。

【図２】図２は、図１の実施例装置の各部信号説明図で
ある。

【符号の説明】

１ マイク入力端子 ２ マイクロフォンアンプ ３ ミキシング回路 ４ Ｍｉｘ回路 ５ 出力端子 ６ マイクロフォン音声検出回路 ７ 再生オーディオ検出回路 ８ 論理積 ９ インバータ １０ 合成音発生回路 ＡＶＩｎ ビデオテープレコーダー入力 Ｄ１ 第１の遅延回路 Ｄ２ 第２の遅延回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成音発生回路と、マイクロフォンから
   の音声入力の有無を検出する音声入力検出回路と、演奏
   が再生されたことを検出する演奏再生検出回路と、所定
   期間マイクロフォン入力が無く、且つ、演奏再生がされ
   たときに、前記合成音発生回路を動作させて合成音を発
   生させる、論理積回路を含む回路とを備えたことを特徴
   とする合成音の自動発生装置。