JPH05313552A - ホログラム形成紙の製造方法 - Google Patents
ホログラム形成紙の製造方法Info
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- JPH05313552A JPH05313552A JP11508592A JP11508592A JPH05313552A JP H05313552 A JPH05313552 A JP H05313552A JP 11508592 A JP11508592 A JP 11508592A JP 11508592 A JP11508592 A JP 11508592A JP H05313552 A JPH05313552 A JP H05313552A
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- paper
- hologram
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- extruded
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03H—HOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
- G03H2250/00—Laminate comprising a hologram layer
- G03H2250/12—Special arrangement of layers
Landscapes
- Holo Graphy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】紙質基材中の含水率に関わらず蒸着が行え、加
熱による紙質基材のカール、加工時の切れや裂け等の強
度低下、アンカー樹脂の軟化によるホログラムの消失等
が発生しないホログラム形成紙の製造方法を提供するも
のである。 【構成】紙質基材の片面に、T−ダイから押し出された
熱可塑性樹脂を、表面が鏡面もしくはマット状の冷却ロ
ールを用いて押し出しラミネートした後、該紙質基材の
もう一方の面に、T−ダイから押し出された金属反射層
形成用のアンカー樹脂を、表面にレリーフ型ホログラム
のスタンパーを有する冷却ロールにて押圧し、冷却する
ことにより、押し出された該アンカー樹脂表面にホログ
ラムを連続的に形成すると同時にラミネートを行い、さ
らに該ホログラム形成面に金属反射層、トップコート樹
脂層を順次設けて成るホログラム形成紙の製造方法であ
る。
熱による紙質基材のカール、加工時の切れや裂け等の強
度低下、アンカー樹脂の軟化によるホログラムの消失等
が発生しないホログラム形成紙の製造方法を提供するも
のである。 【構成】紙質基材の片面に、T−ダイから押し出された
熱可塑性樹脂を、表面が鏡面もしくはマット状の冷却ロ
ールを用いて押し出しラミネートした後、該紙質基材の
もう一方の面に、T−ダイから押し出された金属反射層
形成用のアンカー樹脂を、表面にレリーフ型ホログラム
のスタンパーを有する冷却ロールにて押圧し、冷却する
ことにより、押し出された該アンカー樹脂表面にホログ
ラムを連続的に形成すると同時にラミネートを行い、さ
らに該ホログラム形成面に金属反射層、トップコート樹
脂層を順次設けて成るホログラム形成紙の製造方法であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レリーフ型ホログラム
を押し出し成形により形成するホログラム形成紙の製造
方法に関するものである。
を押し出し成形により形成するホログラム形成紙の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光による二光束干渉法など既知
の方法により、感光性樹脂上に干渉縞を凹凸形状で記録
する事により、マスター・ホログラムが形成される。
の方法により、感光性樹脂上に干渉縞を凹凸形状で記録
する事により、マスター・ホログラムが形成される。
【0003】ホログラムスタンパは、薄い金属製のもの
であり、前記マスター・ホログラム表面に施されたメッ
キ層を剥離し、この表面にメッキと剥離を何度も繰り返
す事によって得られる。
であり、前記マスター・ホログラム表面に施されたメッ
キ層を剥離し、この表面にメッキと剥離を何度も繰り返
す事によって得られる。
【0004】かかるスタンパーを樹脂の溶融押し出し成
形機の冷却ロールに装着し、押し出された溶融状態の樹
脂にホログラムを連続的に形成しながら紙質基材とラミ
ネートを行い、さらに該ホログラム形成面に金属反射
層、トップコート樹脂層を順次設けてホログラム形成紙
が得られることは公知である(特開平1−283582
号公報)。
形機の冷却ロールに装着し、押し出された溶融状態の樹
脂にホログラムを連続的に形成しながら紙質基材とラミ
ネートを行い、さらに該ホログラム形成面に金属反射
層、トップコート樹脂層を順次設けてホログラム形成紙
が得られることは公知である(特開平1−283582
号公報)。
【0005】上記のホログラム形成紙は、蒸着法により
ホログラム形成面に金属反射層を設けているが、紙質基
材中には通常7〜9%の水分が含有されているため、そ
のままでは蒸着機内の真空度が上がらず蒸着が行えなか
った。
ホログラム形成面に金属反射層を設けているが、紙質基
材中には通常7〜9%の水分が含有されているため、そ
のままでは蒸着機内の真空度が上がらず蒸着が行えなか
った。
【0006】このため加熱乾燥により、紙質基材中の含
水率を3%以下に低減させた後蒸着を行っていたが、加
熱による紙質基材のカール、加工時の切れや裂け等の強
度低下、アンカー樹脂の軟化によるホログラムの消失等
が発生しやすいといった問題があった。
水率を3%以下に低減させた後蒸着を行っていたが、加
熱による紙質基材のカール、加工時の切れや裂け等の強
度低下、アンカー樹脂の軟化によるホログラムの消失等
が発生しやすいといった問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紙質基材中
の含水率に関わらず蒸着が行え、加熱による紙質基材の
カール、加工時の切れや裂け等の強度低下、アンカー樹
脂の軟化によるホログラムの消失等が発生しないホログ
ラム形成紙の製造方法を提供するものである。
の含水率に関わらず蒸着が行え、加熱による紙質基材の
カール、加工時の切れや裂け等の強度低下、アンカー樹
脂の軟化によるホログラムの消失等が発生しないホログ
ラム形成紙の製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の事情に鑑
み、種々の検討の結果得られたものである。すなわち本
発明は、紙質基材の片面に、T−ダイから押し出された
熱可塑性樹脂を、表面が鏡面もしくはマット状の冷却ロ
ールを用いて押し出しラミネートした後、該紙質基材の
もう一方の面に、T−ダイから押し出された金属反射層
形成用のアンカー樹脂を、表面にレリーフ型ホログラム
のスタンパーを有する冷却ロールにて押圧し、冷却する
ことにより、押し出された該アンカー樹脂表面にホログ
ラムを連続的に形成すると同時にラミネートを行い、さ
らに該ホログラム形成面に金属反射層、トップコート樹
脂層を順次設けて成ることを特徴とするホログラム形成
紙の製造方法である。
み、種々の検討の結果得られたものである。すなわち本
発明は、紙質基材の片面に、T−ダイから押し出された
熱可塑性樹脂を、表面が鏡面もしくはマット状の冷却ロ
ールを用いて押し出しラミネートした後、該紙質基材の
もう一方の面に、T−ダイから押し出された金属反射層
形成用のアンカー樹脂を、表面にレリーフ型ホログラム
のスタンパーを有する冷却ロールにて押圧し、冷却する
ことにより、押し出された該アンカー樹脂表面にホログ
ラムを連続的に形成すると同時にラミネートを行い、さ
らに該ホログラム形成面に金属反射層、トップコート樹
脂層を順次設けて成ることを特徴とするホログラム形成
紙の製造方法である。
【0009】実施態様としては、熱可塑性樹脂とアンカ
ー樹脂に同種の樹脂を用いる上記のホログラム形成紙の
製造方法。熱可塑性樹脂及びアンカー樹脂を押し出しラ
ミネートする紙質基材面に、予め接着剤層を設けておく
ものや、押し出しラミネート後のアンカー樹脂に、表面
処理を行うホログラム形成紙の製造方法である。
ー樹脂に同種の樹脂を用いる上記のホログラム形成紙の
製造方法。熱可塑性樹脂及びアンカー樹脂を押し出しラ
ミネートする紙質基材面に、予め接着剤層を設けておく
ものや、押し出しラミネート後のアンカー樹脂に、表面
処理を行うホログラム形成紙の製造方法である。
【0010】以下本発明を図によって詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明をわかりやすく説明するため
に、ホログラム形成紙の製造ラインを図示したものであ
る。
図1及び図2は、本発明をわかりやすく説明するため
に、ホログラム形成紙の製造ラインを図示したものであ
る。
【0011】すなわち、紙質基材(13)の片面に、T
−ダイ(2)から押し出された熱可塑性樹脂(5)を、
表面が鏡面もしくはマット状の冷却ロール(3)及びニ
ップロール(4)にて押し出しラミネートした後、紙質
基材(13)のもう一方の面に、T−ダイ(7)から押
し出された金属反射層形成用のアンカー樹脂(11)
を、表面にレリーフ型ホログラムのスタンパー(9)を
有する冷却ロール(8)及びニップロール(10)にて
押し出しラミネートすることにより、アンカー樹脂(1
1)表面にホログラムが連続的に形成される。その結
果、図3にその断面図を示す様な、表面にホログラムを
有する積層体(14)が連続的に得られる。
−ダイ(2)から押し出された熱可塑性樹脂(5)を、
表面が鏡面もしくはマット状の冷却ロール(3)及びニ
ップロール(4)にて押し出しラミネートした後、紙質
基材(13)のもう一方の面に、T−ダイ(7)から押
し出された金属反射層形成用のアンカー樹脂(11)
を、表面にレリーフ型ホログラムのスタンパー(9)を
有する冷却ロール(8)及びニップロール(10)にて
押し出しラミネートすることにより、アンカー樹脂(1
1)表面にホログラムが連続的に形成される。その結
果、図3にその断面図を示す様な、表面にホログラムを
有する積層体(14)が連続的に得られる。
【0012】次に図4に示す通り、表面にホログラムを
有する積層体(14)のホログラム形成面に金属反射層
(17)及びトップコート層(18)を順次積層化する
ことにより、本発明のホログラム形成紙(19)が得ら
れる。
有する積層体(14)のホログラム形成面に金属反射層
(17)及びトップコート層(18)を順次積層化する
ことにより、本発明のホログラム形成紙(19)が得ら
れる。
【0013】従来、紙質基材への蒸着法による金属反射
層の形成の際には、前工程として紙質基材中に含有され
る7〜9%の水分を3%以下に低減させる加熱乾燥が必
要であったが、本発明では紙質基材の両面に樹脂を押し
出しラミネートしたことにより、蒸着機中での紙質基材
からの水分の飛散を防止し、加熱乾燥を行わずに金属反
射層を形成できる様にしたものであり、また加熱乾燥に
よる紙質基材のカール、切れや裂け等の強度低下、アン
カー樹脂の軟化によるホログラムの消失等が発生しない
高品質なホログラム形成紙が連続的に得られ、再現性が
良好で生産収率が格段に優れた経済的で高能率なホログ
ラム形成紙の製造方法を提供するものである。
層の形成の際には、前工程として紙質基材中に含有され
る7〜9%の水分を3%以下に低減させる加熱乾燥が必
要であったが、本発明では紙質基材の両面に樹脂を押し
出しラミネートしたことにより、蒸着機中での紙質基材
からの水分の飛散を防止し、加熱乾燥を行わずに金属反
射層を形成できる様にしたものであり、また加熱乾燥に
よる紙質基材のカール、切れや裂け等の強度低下、アン
カー樹脂の軟化によるホログラムの消失等が発生しない
高品質なホログラム形成紙が連続的に得られ、再現性が
良好で生産収率が格段に優れた経済的で高能率なホログ
ラム形成紙の製造方法を提供するものである。
【0014】本発明に述べる紙質基材(13)として
は、基本的には用途に応じて幅広い範囲での選択が可能
であるが基材の平滑性が悪い場合ホログラムの成形性に
影響を与える可能性も有るため、コート紙、アート紙、
キャストコート紙等平滑性の良い紙の使用がより好まし
い。
は、基本的には用途に応じて幅広い範囲での選択が可能
であるが基材の平滑性が悪い場合ホログラムの成形性に
影響を与える可能性も有るため、コート紙、アート紙、
キャストコート紙等平滑性の良い紙の使用がより好まし
い。
【0015】熱可塑性樹脂(5)としては、ポリエステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリエチレン
樹脂ポリプロピレン樹脂等の押し出し成形の可能な周知
の樹脂が使用できる。また厚みとしては5μmから10
0μm程度が好ましい。
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリエチレン
樹脂ポリプロピレン樹脂等の押し出し成形の可能な周知
の樹脂が使用できる。また厚みとしては5μmから10
0μm程度が好ましい。
【0016】また金属反射層形成用のアンカー樹脂(1
1)としては、冷却ロール(8)に装着されたレリーフ
型ホログラムのスタンパー(9)上の微細な凹凸を精度
良く再現し、スタンパー(9)からの離型性が良好で、
紙質基材(13)及び金属反射層(17)と密着するこ
とが必要で、これらを満たす樹脂としてポリオレフィン
系樹脂、中でもポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂
が好ましいものとして使用できる。厚みとしては5μm
から100μm程度が適当である。
1)としては、冷却ロール(8)に装着されたレリーフ
型ホログラムのスタンパー(9)上の微細な凹凸を精度
良く再現し、スタンパー(9)からの離型性が良好で、
紙質基材(13)及び金属反射層(17)と密着するこ
とが必要で、これらを満たす樹脂としてポリオレフィン
系樹脂、中でもポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂
が好ましいものとして使用できる。厚みとしては5μm
から100μm程度が適当である。
【0017】上記熱可塑性樹脂(5)とアンカー樹脂
(11)は同種の樹脂で行った方が製造工程中での樹脂
の伸縮等によるカールが発生しにくいので好ましい。
(11)は同種の樹脂で行った方が製造工程中での樹脂
の伸縮等によるカールが発生しにくいので好ましい。
【0018】なお、紙質基材(13)上に熱可塑性樹脂
(5)及びアンカー樹脂(11)を押し出しラミネート
する際、接着性を向上させるため必要に応じ、紙質基材
面に予め接着剤層を設けておくことも可能である。
(5)及びアンカー樹脂(11)を押し出しラミネート
する際、接着性を向上させるため必要に応じ、紙質基材
面に予め接着剤層を設けておくことも可能である。
【0019】また押し出しラミネート後のアンカー樹脂
(11)には、金属反射層との密着性を向上させるため
に、コロナ放電処理、グロー放電処理、オゾン処理、プ
ラズマ処理等の乾式の表面処理を行うことが望ましい。
ただし、アンカー樹脂表面に形成されたホログラムの微
細な凹凸を消失させる様な、プライマーコーティング、
化学薬品処理等の湿式処理は用いることができない。
(11)には、金属反射層との密着性を向上させるため
に、コロナ放電処理、グロー放電処理、オゾン処理、プ
ラズマ処理等の乾式の表面処理を行うことが望ましい。
ただし、アンカー樹脂表面に形成されたホログラムの微
細な凹凸を消失させる様な、プライマーコーティング、
化学薬品処理等の湿式処理は用いることができない。
【0020】金属反射層(17)すなわち金属蒸着層は
表面の反射率が高い金属が好ましく、具体的にはアルミ
ニウム、金、銀、銅等及びこれらの金属を含む合金を使
用することができ、通常よく知られている真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法などの方法
によって設けることができる。厚味としては100Åか
ら10,000Åの範囲が適当である。
表面の反射率が高い金属が好ましく、具体的にはアルミ
ニウム、金、銀、銅等及びこれらの金属を含む合金を使
用することができ、通常よく知られている真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法などの方法
によって設けることができる。厚味としては100Åか
ら10,000Åの範囲が適当である。
【0021】さらにトップコート樹脂層(18)は金属
反射層(17)の保護のために設けるもので、また該ト
ップコート樹脂層(18)上に印刷を行う際には印刷プ
ライマーとしての役割もはたすものであり、熱可塑性ア
クリル樹脂、塩化ゴム系樹脂及び該樹脂と併用し得る樹
脂としてニトロセルロース、アセチルセルロース、アセ
テートブチレート、ポリスチレン、塩化ビニル、塩酢ビ
系樹脂などが使用でき、適当な溶剤にてワニス化したも
のを、グラビアコート法、ロールコート法、ブレードコ
ート法など公知の手法にて塗布形成するもので、膜厚は
1μmから20μm程度が好ましい。
反射層(17)の保護のために設けるもので、また該ト
ップコート樹脂層(18)上に印刷を行う際には印刷プ
ライマーとしての役割もはたすものであり、熱可塑性ア
クリル樹脂、塩化ゴム系樹脂及び該樹脂と併用し得る樹
脂としてニトロセルロース、アセチルセルロース、アセ
テートブチレート、ポリスチレン、塩化ビニル、塩酢ビ
系樹脂などが使用でき、適当な溶剤にてワニス化したも
のを、グラビアコート法、ロールコート法、ブレードコ
ート法など公知の手法にて塗布形成するもので、膜厚は
1μmから20μm程度が好ましい。
【0022】
【作用】本発明は、予め該紙質基材のもう一方の面に、
T−ダイから押し出された熱可塑性樹脂を表面が鏡面、
もしくはマット状の冷却ロールを用いて押し出しラミネ
ートすることにより、紙質基材中の含水率を低減させる
ことなく蒸着により金属反射層を設けることを可能と
し、従来紙質基材中の含水率を3%以下に低減させるた
めに行っていた加熱乾燥による紙質基材のカール、切れ
や裂け等の強度低下、アンカー樹脂の軟化によるホログ
ラムの消失等が発生しない高品質なホログラム形成紙が
連続的に得られることを可能とする。
T−ダイから押し出された熱可塑性樹脂を表面が鏡面、
もしくはマット状の冷却ロールを用いて押し出しラミネ
ートすることにより、紙質基材中の含水率を低減させる
ことなく蒸着により金属反射層を設けることを可能と
し、従来紙質基材中の含水率を3%以下に低減させるた
めに行っていた加熱乾燥による紙質基材のカール、切れ
や裂け等の強度低下、アンカー樹脂の軟化によるホログ
ラムの消失等が発生しない高品質なホログラム形成紙が
連続的に得られることを可能とする。
【0023】
【実施例】以下本発明を実施例により、さらに詳細に説
明する。 <実施例1>図1に示した装置の第1押し出し機を用
い、坪量84.9g/m2 のキャストコート紙(ミラー
コート;神崎製紙(株)製)の非キャストコート面に
(表1)に示す加工条件にて、熱可塑性樹脂として低密
度ポリエチレン(M−10P;三井石油化学(株)製)
をT−ダイより厚み15μmとなるように押し出し、表
面がマット状の20℃の冷却ロール及びニップロールに
より押圧しラミネートした後、第2押し出し機によりキ
ャストコート紙のキャストコート面に、アンカー樹脂と
して熱可塑性樹脂に用いたものと同種の低密度ポリエチ
レンを、(表1)に示す加工条件にてT−ダイより厚み
15μmとなるように押し出し、表面にレリーフ型ホロ
グラムのスタンパーが装着された20℃の冷却ロール及
びニップロールにより押圧することにより、図3にその
断面図を示すよな積層体を連続して得た。またこの積層
体を巻き取る前にアンカー樹脂面にコロナ放電処理を行
った。
明する。 <実施例1>図1に示した装置の第1押し出し機を用
い、坪量84.9g/m2 のキャストコート紙(ミラー
コート;神崎製紙(株)製)の非キャストコート面に
(表1)に示す加工条件にて、熱可塑性樹脂として低密
度ポリエチレン(M−10P;三井石油化学(株)製)
をT−ダイより厚み15μmとなるように押し出し、表
面がマット状の20℃の冷却ロール及びニップロールに
より押圧しラミネートした後、第2押し出し機によりキ
ャストコート紙のキャストコート面に、アンカー樹脂と
して熱可塑性樹脂に用いたものと同種の低密度ポリエチ
レンを、(表1)に示す加工条件にてT−ダイより厚み
15μmとなるように押し出し、表面にレリーフ型ホロ
グラムのスタンパーが装着された20℃の冷却ロール及
びニップロールにより押圧することにより、図3にその
断面図を示すよな積層体を連続して得た。またこの積層
体を巻き取る前にアンカー樹脂面にコロナ放電処理を行
った。
【0024】
【表1】
【0025】次にこの積層体のアンカー樹脂面に約50
0Åの厚さにアルミニウム蒸着を施し、更に下記組成
(a)のトップコート樹脂を、グラビアコーターにて塗
工し約5μmのトップコート樹脂層を形成し、ホログラ
ム形成紙を得た。
0Åの厚さにアルミニウム蒸着を施し、更に下記組成
(a)のトップコート樹脂を、グラビアコーターにて塗
工し約5μmのトップコート樹脂層を形成し、ホログラ
ム形成紙を得た。
【0026】 (a)トップコート樹脂組成 メチルメタアクリレート系 9.0重量% ポリオール (T.G.105℃、分子量300 ×103) セルロースアセテートブチレート 1.0 〃 (ブチル基37%、TG130 ℃) トルエン 35.0 〃 メチルエチルケトン 35.0 〃 酢酸イソブレル 20.0 〃 ────────── 計 100.0 〃
【0027】<実施例2>図5に示した装置を用い、坪
量52.3g/m2 のコート紙(特コーモラント;富士
加工(株)製)の非コート面に、第1接着剤塗工部にて
塩素化PP系接着剤(UNITAFメジュームA−1
0;大日本インキ化学工業(株)製)を2g/m2 塗布
形成し、第1押し出し機より(表2)に示す加工条件に
て熱可塑製樹脂としてポリプロピレン(FL25T;三
菱油化(株)製)をT−ダイより厚み15μmとなるよ
うに押し出し、表面がマット状の20℃の冷却ロール及
びニップロールにより押圧しラミネートした後、第2接
着剤塗工部にてコート紙のコート面に、非コート面に塗
布形成したものと同種の塩素化PP系接着剤を2g/m
2 塗布形成し、第2押し出し機より(表2)に示す加工
条件にてアンカー樹脂として熱可塑性樹脂に用いたもの
と同種のポリプロピレンを、T−ダイより厚み15μm
となるように押し出し、表面にレリーフ型ホログラムの
スタンパーが装着された20℃の冷却ロール及びニップ
ロールにより押圧することにより、図6にその断面を示
すような積層体を連続して得た。またこの積層体を巻き
取る前にアンカー樹脂面にコロナ放電処理を行った。
量52.3g/m2 のコート紙(特コーモラント;富士
加工(株)製)の非コート面に、第1接着剤塗工部にて
塩素化PP系接着剤(UNITAFメジュームA−1
0;大日本インキ化学工業(株)製)を2g/m2 塗布
形成し、第1押し出し機より(表2)に示す加工条件に
て熱可塑製樹脂としてポリプロピレン(FL25T;三
菱油化(株)製)をT−ダイより厚み15μmとなるよ
うに押し出し、表面がマット状の20℃の冷却ロール及
びニップロールにより押圧しラミネートした後、第2接
着剤塗工部にてコート紙のコート面に、非コート面に塗
布形成したものと同種の塩素化PP系接着剤を2g/m
2 塗布形成し、第2押し出し機より(表2)に示す加工
条件にてアンカー樹脂として熱可塑性樹脂に用いたもの
と同種のポリプロピレンを、T−ダイより厚み15μm
となるように押し出し、表面にレリーフ型ホログラムの
スタンパーが装着された20℃の冷却ロール及びニップ
ロールにより押圧することにより、図6にその断面を示
すような積層体を連続して得た。またこの積層体を巻き
取る前にアンカー樹脂面にコロナ放電処理を行った。
【0028】
【表2】
【0029】次にこの積層体のアンカー樹脂面に約50
0Åの厚さにアルミニウム蒸着を施し、更に下記組成
(a)のトップコート樹脂を、グラビアコーターにて塗
工し約5μmのトップコート樹脂層を形成し、ホログラ
ム形成紙を得た。
0Åの厚さにアルミニウム蒸着を施し、更に下記組成
(a)のトップコート樹脂を、グラビアコーターにて塗
工し約5μmのトップコート樹脂層を形成し、ホログラ
ム形成紙を得た。
【0030】 (a)トップコート樹脂組成 メチルメタアクリレート系 9.0重量% ポリオール (T.G.105℃、分子量300 ×103) セルロースアセテートブチレート 1.0 〃 (ブチル基37%、TG130 ℃) トルエン 35.0 〃 メチルエチルケトン 35.0 〃 酢酸イソブレル 20.0 〃 ─────────── 計 100.0 〃
【0031】
【発明の効果】本発明のホログラム形成紙の製造方法
は、これまで述べた通り、紙質基材上への金属反射層形
成用のアンカー樹脂の成形と、該樹脂表面へのホログラ
ム形成を同時に行うことにより簡便に、安定性が良く収
率の高いホログラム形成が可能になると共に、紙質基材
のもう一方の面に熱可塑性樹脂を押し出しラミネートす
ることにより、蒸着による金属反射層の形成のため従来
行っていた紙質基材の加熱乾燥工程が省略でき、紙質基
材のカール、切れや裂け等の強度低下、アンカー樹脂の
軟化によるホログラムの消失等が発生しない高品質なホ
ログラム形成紙が連続的に得られる。
は、これまで述べた通り、紙質基材上への金属反射層形
成用のアンカー樹脂の成形と、該樹脂表面へのホログラ
ム形成を同時に行うことにより簡便に、安定性が良く収
率の高いホログラム形成が可能になると共に、紙質基材
のもう一方の面に熱可塑性樹脂を押し出しラミネートす
ることにより、蒸着による金属反射層の形成のため従来
行っていた紙質基材の加熱乾燥工程が省略でき、紙質基
材のカール、切れや裂け等の強度低下、アンカー樹脂の
軟化によるホログラムの消失等が発生しない高品質なホ
ログラム形成紙が連続的に得られる。
【0032】このことから本発明は、ホログラム形成紙
の品質、加工性、経済性の向上に効果があるものであ
り、書籍、雑誌の表紙、挿紙、ギフト、ノベルティパッ
ケージ、ファンシーペーパー、高紙包装紙等広範囲の応
用が可能となる。
の品質、加工性、経済性の向上に効果があるものであ
り、書籍、雑誌の表紙、挿紙、ギフト、ノベルティパッ
ケージ、ファンシーペーパー、高紙包装紙等広範囲の応
用が可能となる。
【0033】
【図1】本発明の一実施例の製造方法の説明図である。
【図2】図1の部分詳細拡大説明図である。
【図3】製造工程における積層体の断面図である。
【図4】ホログラム形成紙の断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の製造方法である。
【図6】製造工程における積層体の断面図である。
【図7】ホログラム形成紙の断面図である。
1…第1押し出し機 2…第1T−ダイ 3…第1冷却
ロール 4…第1ニップロール 5…熱可塑性樹脂 6
…第2押し出し機 7…第2T−ダイ 8…第2冷却ロ
ール 9…レリーフ型ホログラムスタンパー 10…第
2ニップロール 11…アンカー樹脂 12…引き取りロール 13…紙
質基材 14、34…積層体 15…巻き出しロール
16…巻き取りロール 17…金属反射層 18…トッ
プコート樹脂層 19、35…ホログラム形成機 20
…第1接着剤塗工部 21、27…グラビアシリンダー
22、28…ドクターブレード 23、29…ニップ
ロール 24、30…接着剤溜め 25…第1乾燥部
26…第2接着剤塗工部 31…第2乾燥部 32、3
3…接着剤層
ロール 4…第1ニップロール 5…熱可塑性樹脂 6
…第2押し出し機 7…第2T−ダイ 8…第2冷却ロ
ール 9…レリーフ型ホログラムスタンパー 10…第
2ニップロール 11…アンカー樹脂 12…引き取りロール 13…紙
質基材 14、34…積層体 15…巻き出しロール
16…巻き取りロール 17…金属反射層 18…トッ
プコート樹脂層 19、35…ホログラム形成機 20
…第1接着剤塗工部 21、27…グラビアシリンダー
22、28…ドクターブレード 23、29…ニップ
ロール 24、30…接着剤溜め 25…第1乾燥部
26…第2接着剤塗工部 31…第2乾燥部 32、3
3…接着剤層
Claims (4)
- 【請求項1】紙質基材の片面に、T−ダイから押し出さ
れた熱可塑性樹脂を、表面が鏡面もしくはマット状の冷
却ロールを用いて押し出しラミネートした後、該紙質基
材のもう一方の面に、T−ダイから押し出された金属反
射層形成用のアンカー樹脂を、表面にレリーフ型ホログ
ラムのスタンパーを有する冷却ロールにて押圧し、冷却
することにより、押し出された該アンカー樹脂表面にホ
ログラムを連続的に形成すると同時にラミネートを行
い、さらに該ホログラム形成面に金属反射層、トップコ
ート樹脂層を順次設けて成ることを特徴とするホログラ
ム形成紙の製造方法。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂とアンカー樹脂に同種の樹脂
を用いることを特徴とする、請求項1に記載のホログラ
ム形成紙の製造方法。 - 【請求項3】熱可塑性樹脂及びアンカー樹脂を押し出し
ラミネートする紙質基材面に、予め接着剤層を設けてお
くことを特徴とする、請求項1又は2に記載のホログラ
ム形成紙の製造方法。 - 【請求項4】押し出しラミネート後のアンカー樹脂に、
表面処理を行うことを特徴とする、請求項1乃至3に記
載のホログラム形成紙の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11508592A JPH05313552A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | ホログラム形成紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11508592A JPH05313552A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | ホログラム形成紙の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05313552A true JPH05313552A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=14653826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11508592A Pending JPH05313552A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | ホログラム形成紙の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05313552A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006027244A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 金属蒸着紙およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP11508592A patent/JPH05313552A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006027244A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 金属蒸着紙およびその製造方法 |
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