JP2006027244A - 金属蒸着紙およびその製造方法 - Google Patents

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【課題】 皺やひび割れが生じることがなく、また、金属蒸着層が「うねる」ことがない平滑で美麗な金属光沢を有する金属蒸着紙およびその製造方法を提供することである。
【解決手段】 剥離層兼印刷用プライマー層、金属蒸着層、接着剤層、坪量が30〜100g/m2の第1紙基材層が順に設けられた金属蒸着紙において、前記接着剤層がエマルジョン型接着剤で形成されていることを特徴とする金属蒸着紙であり、また、前記第1紙基材層の表出面に熱可塑性樹脂層を介して坪量が150〜350g/m2の第2紙基材層が設けられていることを特徴とする金属蒸着紙。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属蒸着紙に関し、さらに詳しくは、金属蒸着層を紙基材に転写することにより製造された金属蒸着紙およびその製造方法に関するものである。
従来から、高級感や訴求効果に優れるなどの理由から金属光沢紙がラベル、包装袋、あるいは、紙箱等に広く用いられている。従来は前記金属光沢層を金属箔を用いることにより表現していたが、省資源や紙の再資源化、あるいは、コスト低減などの理由から、近年は金属蒸着層を用いて表現するように置き換わってきている。
金属蒸着紙の製造方法としては、紙基体上に接着剤層を介して金属蒸着層を設ける方法(以下、ダイレクト法と呼称する)と、平滑な表面を有する合成樹脂製フィルム上に剥離剤層を介して金属蒸着層を設け、該金属蒸着層面に接着剤層を塗布すると共に紙基体と貼合して後に前記合成樹脂製フィルムを剥離する方法(以下、転写法と呼称する)とが一般的であるが、ダイレクト法に用いる紙基材は、表面平滑性に優れるアート紙やコート紙、キャストコート紙等を用いることにより金属光沢性に優れるものとすることができる反面、コストが高いという問題があり、表面平滑性がアート紙やコート紙、キャストコート紙等より劣る紙質からなる紙基材では、十分な金属光沢性が発現しないという問題があり、さらには、ダイレクト法では厚紙への直接蒸着が困難であるという問題がある。
また、転写法に用いる紙基材は、アート紙やコート紙、キャストコート紙等の表面平滑性に優れたものが当然のこと好ましいものであるが、上質紙、純白ロール紙等も用いることができ、転写法で製造された金属蒸着紙は、ダイレクト法に比べて平滑で、表面光沢性に優れるものとすることができ、さらには、厚紙に対しても適用することができる製造方法である(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1の発明は、紙基材等の被印刷物と基材シート上に形成された金属蒸着層とを接着剤層を介して貼合した金属蒸着転写印刷シートから基材シートを剥離することにより得られる金属蒸着層を有する紙シートであるが、接着剤層を形成する接着剤としては接着強度が求められるために、ドライラミネート用の加熱硬化型接着剤または電子線や紫外線の照射により硬化する光硬化型接着剤が用いられる。
しかしながら、上記した加熱硬化型接着剤または光硬化型接着剤は、硬化する時の樹脂の収縮応力が大きく金属蒸着層に皺やひび割れが生じるために美麗な金属光沢面を得られないという問題や紙基材面のミクロな凹凸は接着剤で隠蔽されるが、紙基材面のマクロな凹凸(うねり)はマクロな凹凸(うねり)通りに接着剤層が形成されると共に金属蒸着層もこれに追従して「うねる」ために、全面に亘って平滑性に優れた金属光沢が得られないという問題がある。
特開平8−99455号公報
そこで本発明は、皺やひび割れが生じることがなく、また、金属蒸着層が「うねる」ことがない平滑で美麗な金属光沢を有する金属蒸着紙およびその製造方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、剥離層兼印刷用プライマー層、金属蒸着層、接着剤層、坪量が30〜100g/m2の第1紙基材層が順に設けられた金属蒸着紙において、前記接着剤層がエマルジョン型接着剤で形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の金属蒸着紙において、前記第1紙基材層の表出面に熱可塑性樹脂層を介して坪量が150〜350g/m2の第2紙基材層が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1、2のいずれかに記載の構成とすることにより、乾燥する時の接着剤層の樹脂の収縮応力が小さいために金属蒸着層に皺やひび割れを生じることがなく、また、ウエット状態で金属蒸着層と第1紙基材層とが積層されるために接着剤の流動性が高く、紙基材面のミクロな凹凸は元よりマクロな凹凸(うねり)も接着剤層が吸収するために金属蒸着層に「うねり」が生じることがなく、平滑性や金属光沢性に優れる坪量の小さい金属蒸着紙あるいは厚紙の金属蒸着紙を得ることができる。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の金属蒸着紙において、前記第1紙基材層が上質紙、純白ロール紙、コート紙のいずれかであることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項2記載の金属蒸着紙において、前記第2紙基材層がコートないしノーコートのボール紙、クラフト紙、カード紙のいずれかであることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の本発明の金属蒸着紙の製造方法は、基材フィルムの一方の面に剥離層兼印刷用プライマー層を形成する工程と、少なくとも前記剥離層兼印刷用プライマー層面に金属蒸着層を形成する工程と、少なくとも前記金属蒸着層面にエマルジョン型接着剤を塗布すると共に前記エマルジョン型接着剤塗布面に坪量が30〜100g/m2の第1紙基材層を被着して後に乾燥する工程と、前記基材フィルムを剥離する工程とからなることを特徴とするものである。このような製造方法を採ることにより、硬化時間が不要であると共に電子線や紫外線の照射装置も不要であり、短いリードタイムで、かつ、安価なコストで生産性よく紙基材の坪量の小さい金属蒸着紙を製造することができる。
また、請求項6記載の本発明の金属蒸着紙の製造方法は、基材フィルムの一方の面に剥離層兼印刷用プライマー層を形成する工程と、少なくとも前記剥離層兼印刷用プライマー層面に金属蒸着層を形成する工程と、少なくとも前記金属蒸着層面にエマルジョン型接着剤を塗布すると共に前記エマルジョン型接着剤塗布面に坪量が30〜100g/m2の第1紙基材層を被着して後に乾燥する工程と、前記基材フィルムを剥離する工程と、前記第1紙基材層の表出面に熱可塑性樹脂層を介して坪量が150〜350g/m2の第2紙基材層を被着する工程とからなることを特徴とするものである。このような製造方法を採ることにより、硬化時間が不要であると共に電子線や紫外線の照射装置も不要であり、短いリードタイムで、かつ、安価なコストで生産性よく厚紙の金属蒸着紙を製造することができる。
また、請求項7記載の本発明は、請求項5、6のいずれかに記載の金属蒸着紙の製造方法において、前記第1紙基材層が上質紙、純白ロール紙、コート紙のいずれかであることを特徴とするものである。
また、請求項8記載の本発明は、請求項6記載の金属蒸着紙の製造方法において、前記第2紙基材層がコートないしノーコートのボール紙、クラフト紙、カード紙のいずれかであることを特徴とするものである。
本発明の金属蒸着紙は、金属蒸着層と第1紙基材層との間を、エマルジョン型接着剤で形成したことにより、金属蒸着層に皺やひび割れを生じることがなく、また、金属蒸着層に「うねり」が生じることがないので、平滑性に優れ、金属光沢性に優れるという効果を奏するものである。また、本発明の金属蒸着紙の製造方法は、基材フィルムの一方の面に剥離層兼印刷用プライマー層を形成する工程と、少なくとも前記剥離層兼印刷用プライマー層面に金属蒸着層を形成する工程と、少なくとも前記金属蒸着層面にエマルジョン型接着剤を塗布すると共に前記エマルジョン型接着剤塗布面に坪量が30〜100g/m2の第1紙基材層を被着して後に乾燥する工程と、前記基材フィルムを剥離する工程とからなるために硬化時間が不要であると共に電子線や紫外線の照射装置も不要であり、短いリードタイムで、かつ、安価なコストで生産性よく坪量の小さい紙基材からなる金属蒸着紙を製造することができ、また、基材フィルムの一方の面に剥離層兼印刷用プライマー層を形成する工程と、少なくとも前記剥離層兼印刷用プライマー層面に金属蒸着層を形成する工程と、少なくとも前記金属蒸着層面にエマルジョン型接着剤を塗布すると共に前記エマルジョン型接着剤塗布面に第1紙基材層を被着して後に乾燥する工程と、前記基材フィルムを剥離する工程と、前記前記第1紙基材層の表出面に熱可塑性樹脂層を介して坪量が150〜350g/m2の第2紙基材層を被着する工程とからなるために硬化時間が不要であると共に電子線や紫外線の照射装置も不要であり、短いリードタイムで、かつ、安価なコストで生産性よく厚紙の金属蒸着紙を製造することができるという優れた効果を奏するものである。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明にかかる金属蒸着紙の第1実施形態を図解的に示す層構成図、図2は本発明にかかる金属蒸着紙の第2実施形態を図解的に示す層構成図、図3は本発明の金属蒸着紙を製造する際に使用する転写フィルムの一実施例を図解的に示す層構成図であり、図中の1,1’は金属蒸着紙、2は転写フィルム、10は基材フィルム、11は剥離層兼印刷用プライマー層、12は金属蒸着層、13は接着剤層、14は第1紙基材層、15は熱可塑性樹脂層、16は第2紙基材層をそれぞれ示す。
図1は本発明にかかる金属蒸着紙の第1実施形態を示す層構成図、図3は本発明の金属蒸着紙を製造する際に使用する転写フィルムの一実施例を図解的に示す層構成図であって、金属蒸着紙1は剥離層兼印刷用プライマー層11、金属蒸着層12、接着剤層13、第1紙基材層14が順に設けられた層構成からなるものである。前記金属蒸着紙1の製造方法としては、まず、基材フィルム10の一方の面にグラビア印刷法、ロールコート法、エアナイフコート法等の周知の各種塗布方法で剥離層兼印刷用プライマー層11を形成し、次に前記剥離層兼印刷用プライマー層11面に周知の真空蒸着法により金属を蒸着することにより金属蒸着層12を形成した図3に示す転写フィルム2を製造する。その後に、前記転写フィルム2の前記金属蒸着層12面にエマルジョン型接着剤を塗布(乾燥後に接着剤層13となる)し、該塗布面に第1紙基材層14をウエットラミネーション法で被着して乾燥して後に前記基材フィルム2を剥離することにより得ることができる。
前記基材フィルム10としては、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリビニルアルコール等の延伸フィルムやセロハンが加工時の寸法安定性から適当である。前記基材フィルム10の厚さとしては、適宜選択して用いればよいが、概ね9〜25μmである。
また、前記剥離層兼印刷用プライマー層11としては、前記基材フィルム10の材質、あるいは、後工程で前記剥離層兼印刷用プライマー層11面に印刷等の加工が施されるために後加工適性を考慮して適宜選択して用いればよいのであって、前記剥離層兼印刷用プライマー層11を形成する樹脂としては、たとえば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ブチラール樹脂、可塑化したニトロセルロース、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができ、塗布量としては乾燥後に概ね0.5〜2.0g/m2となるように塗布すればよいものである。
また、前記金属蒸着層12としては、求められる色や光沢、あるいは、コストを考慮して用いればよいのであって、たとえば、アルミニウム、銀、金、銅、ニッケル、錫等の金属、および、これらの金属の合金から適宜選択して用いることができるが、コストと外観を考慮するとアルミニウムが適当である。蒸着層の形成方法及び膜厚としては、通常の真空蒸着法により100〜1000Å、好ましくは300〜800Åの膜厚に形成すればよいものである。
また、前記接着剤層13としては、少なくとも水素イオン指数、いわゆる、PH(ペーハー)が5〜9のエマルジョン型接着剤を用いてウエットラミネーション法で形成する。この第1の理由としては、熱や光硬化型接着剤を用いると硬化する時の接着剤を構成する樹脂の収縮応力が大きく金属蒸着層に部分的に皺やひび割れが生じるが、エマルジョン型接着剤においては、乾燥固化するときの接着剤を構成する樹脂の収縮応力が小さいために皺やひび割れが生じないためである。また、第2の理由としては、熱硬化型接着剤は硬化時間が必要であり、製造リードタイムが長くなる、また、光硬化型接着剤は電子線や紫外線の照射装置が必要となり、それなりの装備を設備に搭載する必要があるからである。エマルジョン型接着剤としては、特に限定するものではないが、スチレン・アクリル系、ブチラール系、酢酸ビニル系、エチレン・酢酸ビニル系が適当であり、耐熱性に優れる点からスチレン・アクリル系が好ましい。また、エマルジョン型接着剤の水素イオン指数は8(中性)が最も好ましいものであるが、5〜9のものであれば、アルミニウムに代表されるような酸やアルカリで消失しやすい金属蒸着層においても消失することを防止することができる。なお、前記接着剤層13の乾燥後の塗布量としては、概ね3.0〜6.0g/m2が適当である。
また、前記第1紙基材層14としては、前記金属蒸着層12面にエマルジョン型接着剤を塗布してウエットラミネーション法で前記第1紙基材層14を被着すると共に乾燥してエマルジョン型接着剤を固化させるために、前記第1紙基材層14を通してエマルジョン型接着剤中の水分を逃がす必要があり、被着時の接着剤の裏抜けや生産性を考慮すると、坪量が30〜100g/m2、好ましくは坪量が50〜85g/m2の上質紙、純白ロール紙、コート紙等である。また、コート紙としては、片艶晒しクラフト紙、A2コート紙、A3コート紙、片アート紙、キャストコートを挙げることができる。
図2は本発明にかかる金属蒸着紙の第2実施形態を図解的に示す層構成図であって、金属蒸着紙1’は図1に示す第1実施形態の金属蒸着紙1の前記第1紙基材層14の表出面に熱可塑性樹脂層15を介して第2紙基材層16を設けたものであって、これ以外は図1に示す金属蒸着紙1と同じである。このように構成することにより、前記第1基材層14が前記第2紙基材層16を積層する際の熱や圧力等に対して前記金属蒸着層12を保護する働きをするために、前記金属蒸着層12への影響を最小限に留めることができ、前記金属蒸着紙1と同様に皺やひび割れを生じることがなく、また、「うねり」が生じることがない平滑性や金属光沢性に優れる美麗な金属蒸着層を有する厚紙の金属蒸着紙を効率よく得ることができる。
前記熱可塑性樹脂層15としては、Tダイ押出機で加熱溶融押し出し可能な樹脂であれば特に限定するものではないが、加工適性やコスト等を考慮すると、低密度ポリエチレンが適当であり、その厚さとしては15〜30μmが適当である。また、前記第2紙基材層16としては、コートないしノンコートのボール紙、クラフト紙、カード紙等が適当であり、その坪量としては150〜350g/m2が適当である。
また、図示はしないが、必要に応じて前記剥離層兼印刷用プライマー層11と前記金属蒸着層12との間にパターン状あるいは全面に透明性を有する顔料や染料を混練したインキで透明性を有するベタ印刷層を設けてもよいものである。このように構成することにより、着色された金属蒸着紙とすることができる。このベタ印刷層を形成する樹脂としては、上記した前記剥離層兼印刷用プライマー層11を形成する樹脂と同じものを適宜用いることができ、前記ベタ印刷層の形成方法としては、パターン状の場合はグラビア印刷法、フレキソ印刷法等の周知の方法で形成すればよく、また、全面の場合は、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、あるいは、ロールコート法、エアナイフコート法等の周知の方法で形成すればよいものである。
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
12μm厚さの表面未処理の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムと呼称する)の一方の面にアクリル系樹脂からなるプライマー液〔(株)昭和インク工業所製:VMプライマー(商品名)〕をグラビア印刷法で印刷して乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように剥離層兼印刷用プライマー層を設け、その後に、該剥離層兼印刷用プライマー層上に400Å膜厚のアルミ蒸着層を設けた転写フィルムを作製した。次に、前記転写フィルムの前記アルミ蒸着層面にスチレン・アクリル系エマルジョン接着剤〔サイデン化学(株)製:RC1500(商品名)〕を乾燥後に4.0g/m2となるように塗布すると同時に79.1g/m2の片アート紙〔王子製紙(株)製:金藤片面アート紙(L)(商品名)〕をコート面が接着剤側に位置するようにウエットラミネーション法で貼合した後に、直ちに12μm厚さのPETフィルムを剥離して本発明の金属蒸着紙を得た。この金属蒸着紙は、皺やひび割れがなく、また、「うねり」のない平滑性や金属光沢性に優れた美麗な金属蒸着層を備えたものであった。また、この金属蒸着紙の製造は、上記した一連の工程を時間のずれなくほぼ連続的に製造することができ、製造における時間的な滞留がないという優れた効果を奏する(リードタイムが短い)。
実施例1で作製した金属蒸着紙の紙面に20μm厚さとなるように低密度ポリエチレンを加熱溶融押出して、260g/m2の厚紙〔三菱製紙(株)製:パールDX(商品名)〕をサンドイッチラミネーション法で貼合して本発明の厚紙仕様の金属蒸着紙を得た。この金属蒸着紙は、片アート紙が熱と圧等の貼合時の影響を最小限に抑える働きをするために、実施例1の金属蒸着紙と同様な金属蒸着層を有するものとすることができ、また、実施例と同様に、製造における時間的な滞留がないという優れた効果を奏する(リードタイムが短い)。
本発明にかかる金属蒸着紙の第1実施形態を図解的に示す層構成図である。 本発明にかかる金属蒸着紙の第2実施形態を図解的に示す層構成図である。 本発明の金属蒸着紙を製造する際に使用する転写フィルムの一実施例を図解的に示す層構成図である。
符号の説明
1,1’ 金属蒸着紙
2 転写フィルム
10 基材フィルム
11 剥離層兼印刷用プライマー層
12 金属蒸着層
13 接着剤層
14 第1紙基材層
15 熱可塑性樹脂層
16 第2紙基材層

Claims (8)

  1. 剥離層兼印刷用プライマー層、金属蒸着層、接着剤層、坪量が30〜100g/m2の第1紙基材層が順に設けられた金属蒸着紙において、前記接着剤層がエマルジョン型接着剤で形成されていることを特徴とする金属蒸着紙。
  2. 前記第1紙基材層の表出面に熱可塑性樹脂層を介して坪量が150〜350g/m2の第2紙基材層が設けられていることを特徴とする請求項1記載の金属蒸着紙。
  3. 前記第1紙基材層が上質紙、純白ロール紙、コート紙のいずれかであることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の金属蒸着紙。
  4. 前記第2紙基材層がコートないしノーコートのボール紙、クラフト紙、カード紙のいずれかであることを特徴とする請求項2記載の金属蒸着紙。
  5. 基材フィルムの一方の面に剥離層兼印刷用プライマー層を形成する工程と、少なくとも前記剥離層兼印刷用プライマー層面に金属蒸着層を形成する工程と、少なくとも前記金属蒸着層面にエマルジョン型接着剤を塗布すると共に前記エマルジョン型接着剤塗布面に坪量が30〜100g/m2の第1紙基材層を被着して後に乾燥する工程と、前記基材フィルムを剥離する工程とからなることを特徴とする金属蒸着紙の製造方法。
  6. 基材フィルムの一方の面に剥離層兼印刷用プライマー層を形成する工程と、少なくとも前記剥離層兼印刷用プライマー層面に金属蒸着層を形成する工程と、少なくとも前記金属蒸着層面にエマルジョン型接着剤を塗布すると共に前記エマルジョン型接着剤塗布面に坪量が30〜100g/m2の第1紙基材層を被着して後に乾燥する工程と、前記基材フィルムを剥離する工程と、前記第1紙基材層の表出面に熱可塑性樹脂層を介して坪量が150〜350g/m2の第2紙基材層を被着する工程とからなることを特徴とする金属蒸着紙の製造方法。
  7. 前記第1紙基材層が上質紙、純白ロール紙、コート紙のいずれかであることを特徴とする請求項5、6のいずれかに記載の金属蒸着紙の製造方法。
  8. 前記第2紙基材層がコートないしノーコートのボール紙、クラフト紙、カード紙のいずれかであることを特徴とする請求項6記載の金属蒸着紙の製造方法。

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