JPH05313384A - 電子写真用感光体 - Google Patents
電子写真用感光体Info
- Publication number
- JPH05313384A JPH05313384A JP14832192A JP14832192A JPH05313384A JP H05313384 A JPH05313384 A JP H05313384A JP 14832192 A JP14832192 A JP 14832192A JP 14832192 A JP14832192 A JP 14832192A JP H05313384 A JPH05313384 A JP H05313384A
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- Japan
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- formula
- charge
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- Pending
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 残留電位の蓄積が少ない良好な感度を示し、
さらに正負両極性に光感度を有する電子写真用感光体を
提供すること。 【構成】 導電性支持体上に電荷発生層、電荷移動層順
に積層してなる電子写真用感光体において、下記一般式
で示される1−4−(ニトロスチリル)ナフタレン化合
物を電荷発生層に含有させることにより良好な感度の感
光体を、さらに式(I)で示される化合物を電荷移動層
に使用することにより、正負帯電性のある高感度の感光
体を得る。 【化1】 (式中、Rn はアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコ
キシ基、アルキル基、フェニル基を示し、n は1または
2の整数である)
さらに正負両極性に光感度を有する電子写真用感光体を
提供すること。 【構成】 導電性支持体上に電荷発生層、電荷移動層順
に積層してなる電子写真用感光体において、下記一般式
で示される1−4−(ニトロスチリル)ナフタレン化合
物を電荷発生層に含有させることにより良好な感度の感
光体を、さらに式(I)で示される化合物を電荷移動層
に使用することにより、正負帯電性のある高感度の感光
体を得る。 【化1】 (式中、Rn はアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコ
キシ基、アルキル基、フェニル基を示し、n は1または
2の整数である)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンター等に
使用される電子写真用感光体に関し、詳しくは特定の構
造式を有する電荷移動物質を含有する正負両極性に感度
を有する電子写真用感光体に関するものである。
使用される電子写真用感光体に関し、詳しくは特定の構
造式を有する電荷移動物質を含有する正負両極性に感度
を有する電子写真用感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用感光体としては、セレ
ン、セレン−テルル、セレン−ひ素、硫化カドミウム、
酸化亜鉛等の無機光導電性物質が広く用いられていた。
一方、近年、有機光導電性物質の研究が進み、製造性、
安全性、汎色性等の点で無機光導電性物質に比べて有利
なため、有機光導電性物質を用いた電子写真用感光体
(以下OPCとする)が複写機、プリンター等に多数使
用されており、無機系感光体を凌駕する勢いである。
ン、セレン−テルル、セレン−ひ素、硫化カドミウム、
酸化亜鉛等の無機光導電性物質が広く用いられていた。
一方、近年、有機光導電性物質の研究が進み、製造性、
安全性、汎色性等の点で無機光導電性物質に比べて有利
なため、有機光導電性物質を用いた電子写真用感光体
(以下OPCとする)が複写機、プリンター等に多数使
用されており、無機系感光体を凌駕する勢いである。
【0003】OPCは一般的には光吸収により伝導キャ
リアを発生する電荷発生物質及び電界の作用により伝導
キャリアを移動させる電荷移動物質を主成分とする感光
層からなるが、感光体の構成として、導電性物質から成
る導電層上に電荷発生物質を主成分とする電荷発生層、
電荷移動物質を主成分とする電荷移動層とを順次積層し
た(逆構成も可)積層型及び電荷移動物質を主成分とす
る層中に電荷発生物質を分散もしくは溶解させた単層型
の2つの型がある。
リアを発生する電荷発生物質及び電界の作用により伝導
キャリアを移動させる電荷移動物質を主成分とする感光
層からなるが、感光体の構成として、導電性物質から成
る導電層上に電荷発生物質を主成分とする電荷発生層、
電荷移動物質を主成分とする電荷移動層とを順次積層し
た(逆構成も可)積層型及び電荷移動物質を主成分とす
る層中に電荷発生物質を分散もしくは溶解させた単層型
の2つの型がある。
【0004】一般的には、OPCを使用する場合の帯電
極性は電荷移動物質が正孔移動型か、あるいは電子移動
型かで決まり任意に選ぶことは出来ない。
極性は電荷移動物質が正孔移動型か、あるいは電子移動
型かで決まり任意に選ぶことは出来ない。
【0005】正孔及び電子を移動させることが出来る、
すなわち正負両帯電で光感度を有する電子写真用感光体
としては唯一ピリリウム塩系色素、ビスフェノールA−
ポリカーボネート及びトリフェニルメタン系低分子ドナ
ーとから成る共晶錯体の例がある(特公昭50-38430号公
報、J. Appl. Phys. 49 5543 1978)。しかし、この例で
の共晶錯体はポリカーボネートが凝集した状態となって
おり、機械的強度が弱く、摩耗しやすく、さらに共晶錯
体を形成する材料の選択幅が狭く、汎色性が悪いという
欠点がある。
すなわち正負両帯電で光感度を有する電子写真用感光体
としては唯一ピリリウム塩系色素、ビスフェノールA−
ポリカーボネート及びトリフェニルメタン系低分子ドナ
ーとから成る共晶錯体の例がある(特公昭50-38430号公
報、J. Appl. Phys. 49 5543 1978)。しかし、この例で
の共晶錯体はポリカーボネートが凝集した状態となって
おり、機械的強度が弱く、摩耗しやすく、さらに共晶錯
体を形成する材料の選択幅が狭く、汎色性が悪いという
欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は残留電
位の蓄積が少ない高感度な感光体を提供すること、及び
さらに正負両帯電で光感度を有する電子写真用感光体を
提供することにある。
位の蓄積が少ない高感度な感光体を提供すること、及び
さらに正負両帯電で光感度を有する電子写真用感光体を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、光吸収に
より電荷発生層中で生成した正孔及び電子が電荷発生層
中を移動しにくく、再結合しやすい状態に有ると効果的
に正孔もしくは電子が電荷移動物質に注入されず、残留
電位が増加するのではないかと考え、正孔及び電子を移
動させる機能を有する化合物を見出し、該化合物を電荷
発生層に含有させることにより本発明に至った。
より電荷発生層中で生成した正孔及び電子が電荷発生層
中を移動しにくく、再結合しやすい状態に有ると効果的
に正孔もしくは電子が電荷移動物質に注入されず、残留
電位が増加するのではないかと考え、正孔及び電子を移
動させる機能を有する化合物を見出し、該化合物を電荷
発生層に含有させることにより本発明に至った。
【0008】さらに該化合物が正孔及び電子を移動させ
る機能を有することにより、電荷移動物質として電荷移
動層に含有させることにより正、負両帯電で良好な感度
が得られることを見出し、本発明に至った。
る機能を有することにより、電荷移動物質として電荷移
動層に含有させることにより正、負両帯電で良好な感度
が得られることを見出し、本発明に至った。
【0009】すなわち本発明によれば、導電性支持体上
に電荷発生層及び電荷移動層順次積層して成る該電荷発
生物質が光吸収により伝導キャリアを生成することが出
来る電荷発生物質及び下記式(I)で示される1-(4-ニ
トロスチリル)ナフタレン化合物を主成分として含有さ
せることにより本発明の電子写真用感光体を提供するこ
とが出来る。
に電荷発生層及び電荷移動層順次積層して成る該電荷発
生物質が光吸収により伝導キャリアを生成することが出
来る電荷発生物質及び下記式(I)で示される1-(4-ニ
トロスチリル)ナフタレン化合物を主成分として含有さ
せることにより本発明の電子写真用感光体を提供するこ
とが出来る。
【0010】
【化1】 (式中、Rn はアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコ
キシ基、アルキル基、フェニル基を示し、n は1または
2の整数である)
キシ基、アルキル基、フェニル基を示し、n は1または
2の整数である)
【0011】さらに電荷移動物質として前記1−(4−
ニトロスチリル)ナフタレン化合物を電荷移動層に含有
させることにより、正、負両帯電で良好な感度を示す電
子写真用感光体を提供することが出来る。本発生で使用
する1−(4−ニトロスチリル)ナフタレン化合物は電子
吸引性及び電子供与性の置換性を有するため、正孔及び
電子の移動が可能になったと思われるが、詳細は不明で
ある。
ニトロスチリル)ナフタレン化合物を電荷移動層に含有
させることにより、正、負両帯電で良好な感度を示す電
子写真用感光体を提供することが出来る。本発生で使用
する1−(4−ニトロスチリル)ナフタレン化合物は電子
吸引性及び電子供与性の置換性を有するため、正孔及び
電子の移動が可能になったと思われるが、詳細は不明で
ある。
【0012】次に本発明の感光体の構成を図面によって
説明する。感光体としては例えば図1に示すように支持
体1(導電性支持体またはシート上に導電層を設けたも
の)上に電荷発生物質と必要に応じてバインダー樹脂を
含有する層(電荷発生層)2を下層とし、電荷移動物質
と必要に応じてバインダー樹脂を含有する層(電荷移動
層)3を上層とする積層構成の感光体層4を設けたも
の、図2に示すように図1の感光体層4の上に保護層5
を設けたもの、また支持体と感光体層の間に中間層が設
けられてもよい。
説明する。感光体としては例えば図1に示すように支持
体1(導電性支持体またはシート上に導電層を設けたも
の)上に電荷発生物質と必要に応じてバインダー樹脂を
含有する層(電荷発生層)2を下層とし、電荷移動物質
と必要に応じてバインダー樹脂を含有する層(電荷移動
層)3を上層とする積層構成の感光体層4を設けたも
の、図2に示すように図1の感光体層4の上に保護層5
を設けたもの、また支持体と感光体層の間に中間層が設
けられてもよい。
【0013】本発明に使用する電荷発生物質としては、
光を吸収して伝導キャリアを発生するものであれば、無
機物質及び有機物質のいずれをも用いることができる。
例えば、無定形セレン、三方晶系セレン、セレン−ヒ素
合金、セレン−テルル合金、硫化カドミウム、セレン化
カドミウム、硫セレン化カドミウム、硫化水銀、酸化
鉛、硫化鉛、アモルファスシリコン等の無機物質、或い
はビスアゾ系色素、ポリアゾ系色素、トリアリールメタ
ン系色素、チアジン系色素、オキサジン系色素、キサン
テン系色素、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリ
ウム系色素、キナクリドン系色素、インジゴ系色素、ペ
リレン系色素、多環キノン系色素、ビスベンズイミダゾ
ール系色素、インダンスロン系色素、スクアリリウム系
色素、アントラキノン系色素、及びフタロシアニン系色
素等の有機物質があげられる。
光を吸収して伝導キャリアを発生するものであれば、無
機物質及び有機物質のいずれをも用いることができる。
例えば、無定形セレン、三方晶系セレン、セレン−ヒ素
合金、セレン−テルル合金、硫化カドミウム、セレン化
カドミウム、硫セレン化カドミウム、硫化水銀、酸化
鉛、硫化鉛、アモルファスシリコン等の無機物質、或い
はビスアゾ系色素、ポリアゾ系色素、トリアリールメタ
ン系色素、チアジン系色素、オキサジン系色素、キサン
テン系色素、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリ
ウム系色素、キナクリドン系色素、インジゴ系色素、ペ
リレン系色素、多環キノン系色素、ビスベンズイミダゾ
ール系色素、インダンスロン系色素、スクアリリウム系
色素、アントラキノン系色素、及びフタロシアニン系色
素等の有機物質があげられる。
【0014】電荷移動層中にはバインダー樹脂を含有さ
せても良く、例えばブチラール樹脂、アクリル樹脂、フ
ッ化ビニリデン系樹脂、塩ビ−酢ビ共重合体、ポリカー
ボネート、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコン
樹脂、ウレタン樹脂等が使用出来る。
せても良く、例えばブチラール樹脂、アクリル樹脂、フ
ッ化ビニリデン系樹脂、塩ビ−酢ビ共重合体、ポリカー
ボネート、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコン
樹脂、ウレタン樹脂等が使用出来る。
【0015】電荷発生層の組成は、電荷発生物質100
重量部に対して、1−(4−ニトロスチリル)ナフタレン
化合物50〜200重量部、バインダー樹脂50〜20
0重量部が好ましく、膜厚は0.1〜10μm、好ましく
は0.5〜5μmが適当である。
重量部に対して、1−(4−ニトロスチリル)ナフタレン
化合物50〜200重量部、バインダー樹脂50〜20
0重量部が好ましく、膜厚は0.1〜10μm、好ましく
は0.5〜5μmが適当である。
【0016】また本発明の電荷移動層に使用する電荷移
動物質は正孔移動物質及び電子移動物質を使用すること
が出来る。
動物質は正孔移動物質及び電子移動物質を使用すること
が出来る。
【0017】正孔移動物質としては、ピラゾリン誘導
体、ヒドラゾン誘導体、トリフェニルアミン誘導体、オ
キサジアゾール誘導体、トリフェニルメタン誘導体、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ピレン−ホルムアルデヒ
ド縮合物、ポリシラン、ポリゲルマン等を使用すること
が出来る。
体、ヒドラゾン誘導体、トリフェニルアミン誘導体、オ
キサジアゾール誘導体、トリフェニルメタン誘導体、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ピレン−ホルムアルデヒ
ド縮合物、ポリシラン、ポリゲルマン等を使用すること
が出来る。
【0018】電子移動物質としては、例えば、クロルア
ニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシ
アノキノンジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フル
オレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、
2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−
トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン
−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェ
ン−5,5−ジオキサイド、3−t−ブチル−アントラ
キノン、2,2’、6,6’ジ−t−ブチルジフェノキ
ノンなどがある。
ニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシ
アノキノンジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フル
オレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、
2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−
トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン
−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェ
ン−5,5−ジオキサイド、3−t−ブチル−アントラ
キノン、2,2’、6,6’ジ−t−ブチルジフェノキ
ノンなどがある。
【0019】さらに正孔及び電子いづれも移動できる物
質として、本発明の1−(4−ニトロスチリル)ナフタレ
ン化合物がある。また電荷移動層のバインダー樹脂とし
ては、例えばポリエステル、ポリプロピレン、ポリカー
ボネート、ポリウレタン、フェノール樹脂、アクリル樹
脂等が使用出来る。
質として、本発明の1−(4−ニトロスチリル)ナフタレ
ン化合物がある。また電荷移動層のバインダー樹脂とし
ては、例えばポリエステル、ポリプロピレン、ポリカー
ボネート、ポリウレタン、フェノール樹脂、アクリル樹
脂等が使用出来る。
【0020】電荷移動層中、電荷移動物質がバインダー
樹脂に含有される割合は、バインダー樹脂100重量部
に対して、電荷移動物質が20〜200重量部が好まし
い。また電荷移動層の膜厚は5〜50μm、好ましくは
5〜30μmである。
樹脂に含有される割合は、バインダー樹脂100重量部
に対して、電荷移動物質が20〜200重量部が好まし
い。また電荷移動層の膜厚は5〜50μm、好ましくは
5〜30μmである。
【0021】導電性支持体としては、アルミニウム、ニ
ッケルなどの金属板、金属ドラムまたは金属箔、アルミ
ニウム、酸化錫、酸化インジウムなどを蒸着したプラス
チックフィルム或いは導電性物質を塗布した紙、プラス
チックなどのフィルムまたはドラムを使用することがで
きる。
ッケルなどの金属板、金属ドラムまたは金属箔、アルミ
ニウム、酸化錫、酸化インジウムなどを蒸着したプラス
チックフィルム或いは導電性物質を塗布した紙、プラス
チックなどのフィルムまたはドラムを使用することがで
きる。
【0022】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、これ
により本発明の実施の態様が限定されるものではない。
により本発明の実施の態様が限定されるものではない。
【0023】まず、本発明に用いる1−(4−ニトロス
チリル)ナフタレン化合物の具体的な合成例を挙げる。 〔合成例〕 4−ジメチルアミノ−1−(4−ニトロスチリル)ナフタ
レンの合成法 4−ジメチルアミノ−1−ナフトアルデヒド 4.00g (0.
02mol) とジエトキシ(p-ニトロベンジル) ホスホネー
ト 5.47g (0.02mol) を N,N-ジメチルホルムアミド 200
ml に溶解させ、ナトリウムメチラート 5.79g (0.03mo
l) を少量ずつ滴下し、室温で3時間反応させる。反応
終了後、この中に氷水 200ml及びトルエン200mlを加え
よく撹拌する。分離したトルエン層は中性になるまでよ
く水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。トルエン
を溜去し、残渣に対してトルエンを展開溶媒としたシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー処理を行い、得られた
粗製の目的物をエタノールから再結晶して純粋な目的物
5.17g を得た。
チリル)ナフタレン化合物の具体的な合成例を挙げる。 〔合成例〕 4−ジメチルアミノ−1−(4−ニトロスチリル)ナフタ
レンの合成法 4−ジメチルアミノ−1−ナフトアルデヒド 4.00g (0.
02mol) とジエトキシ(p-ニトロベンジル) ホスホネー
ト 5.47g (0.02mol) を N,N-ジメチルホルムアミド 200
ml に溶解させ、ナトリウムメチラート 5.79g (0.03mo
l) を少量ずつ滴下し、室温で3時間反応させる。反応
終了後、この中に氷水 200ml及びトルエン200mlを加え
よく撹拌する。分離したトルエン層は中性になるまでよ
く水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。トルエン
を溜去し、残渣に対してトルエンを展開溶媒としたシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー処理を行い、得られた
粗製の目的物をエタノールから再結晶して純粋な目的物
5.17g を得た。
【0024】〔実施例1〕アルミニウムを蒸着した75
μm厚のポリエステルフィルム上に下記処方の電荷発生
層形成液をドクターブレードにて塗布し、乾燥後の厚さ
0.5μmの電荷発生層を形成した。 〔電荷発生層形成液の処方〕 X型無金属フタロシアニン 1重量部 ポリカーボネート (パンライト K−1300 帝人化成社製) 0.5重量部 シクロヘキサノン 30重量部 テトラヒドロフラン 98.5重量部
μm厚のポリエステルフィルム上に下記処方の電荷発生
層形成液をドクターブレードにて塗布し、乾燥後の厚さ
0.5μmの電荷発生層を形成した。 〔電荷発生層形成液の処方〕 X型無金属フタロシアニン 1重量部 ポリカーボネート (パンライト K−1300 帝人化成社製) 0.5重量部 シクロヘキサノン 30重量部 テトラヒドロフラン 98.5重量部
【0025】次に以下の処方で調整した電荷移動層形成
液を電荷発生層上にドクターブレードにて塗布し、乾燥
後の厚さが15μmの電荷移動層を形成し、積層型の電
子写真用感光体を作製した。
液を電荷発生層上にドクターブレードにて塗布し、乾燥
後の厚さが15μmの電荷移動層を形成し、積層型の電
子写真用感光体を作製した。
【0026】 〔電荷移動層形成液の処方〕 4−ジメチルアミノ−1−(4−ニトロスチリル)ナフタレン 4.5重量部 ポリカーボネート (パンライト K−1300帝人化成社製) 5重量部 メチルフェニルシリコーン (KF50 100CPS;信越化学社製) 0.001重量部 テトラヒドロフラン 40.5重量部
【0027】〔実施例2〕電荷発生顔料として、X型無
金属フタロシアニンに代えて下記式(II)のビスアゾ顔料
を用いた以外は、実施例1と同様にして積層型の電子写
真用感光体を作製した。
金属フタロシアニンに代えて下記式(II)のビスアゾ顔料
を用いた以外は、実施例1と同様にして積層型の電子写
真用感光体を作製した。
【0028】
【化2】
【0029】このようにして得られた電子写真用感光体
を静電複写紙試験装置(川口電機製作所製;SP428
型)を用い、まず−6kVのコロナ放電を20秒間行っ
て帯電せしめた後、20秒間暗減衰させ、その時の表面
電位V0(ボルト)を測定し、ついでタングステンラン
プによって表面の照度が20ルックスになるように30
秒間露光し、その時の表面電位の減衰と時間をレコーダ
ーで記録し、V0が1/2に減衰するのに要する露光量
E1/2(ルックス・秒)及び露光30秒後の表面電位V30
を測定した。次に+6kVのコロナ放電により−6kV
のコロナ放電の場合と同様な感光体の評価を行なった。
測定結果を以下の表1に示す。
を静電複写紙試験装置(川口電機製作所製;SP428
型)を用い、まず−6kVのコロナ放電を20秒間行っ
て帯電せしめた後、20秒間暗減衰させ、その時の表面
電位V0(ボルト)を測定し、ついでタングステンラン
プによって表面の照度が20ルックスになるように30
秒間露光し、その時の表面電位の減衰と時間をレコーダ
ーで記録し、V0が1/2に減衰するのに要する露光量
E1/2(ルックス・秒)及び露光30秒後の表面電位V30
を測定した。次に+6kVのコロナ放電により−6kV
のコロナ放電の場合と同様な感光体の評価を行なった。
測定結果を以下の表1に示す。
【0030】
【表1】 表1から正、負両帯電性ともに良好な感度を示すことが
わかる。
わかる。
【0031】
【発明の効果】導電性支持体上に電荷発生層、電荷移動
層を順に積層してなる電子写真用感光体において、式
(I)で示される1−(4−ニトロスチリル)ナフタレン
化合物を電荷発生層に含有させることにより良好な感度
の感光体を、さらに式(I)で示される化合物を電荷移
動層に使用することにより、正、負両帯電性のある高感
度の感光体を得ることができる。
層を順に積層してなる電子写真用感光体において、式
(I)で示される1−(4−ニトロスチリル)ナフタレン
化合物を電荷発生層に含有させることにより良好な感度
の感光体を、さらに式(I)で示される化合物を電荷移
動層に使用することにより、正、負両帯電性のある高感
度の感光体を得ることができる。
【図1】図1は支持体上に電荷発生層、電荷移動層を順
に設けた積層型電子写真感光体の模式図である。
に設けた積層型電子写真感光体の模式図である。
【図2】図2は図1の感光体上に保護層を設けた電子写
真感光体の模式図である。
真感光体の模式図である。
【符号の説明】 1 支持体 2 電荷発生層 3 電荷輸送層 4 感光体層(積層構成) 5 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 明夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 吉川 雅夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (2)
- 【請求項1】 導電性基板上に光吸収により伝導キャリ
アを生成する電荷発生層、生成した伝導キャリアを移動
させる電荷移動層を順次積層して設けた電子写真用感光
体において、該電荷発生層に下記式(I)で示される1
−(4−ニトロスチリル)ナフタレン化合物を含有させ
ることを特徴とする電子写真用感光体。 (式中、Rn はアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコ
キシ基、アルキル基またはフェニル基を示し、n は1ま
たは2の整数である) - 【請求項2】 前記電荷移動層が電荷移動物質として前
記式(I)で示される1−(4−ニトロスチリル)ナフタ
レン化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載
の電子写真用感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14832192A JPH05313384A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 電子写真用感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14832192A JPH05313384A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 電子写真用感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05313384A true JPH05313384A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=15450175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14832192A Pending JPH05313384A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 電子写真用感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH05313384A (ja) |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP14832192A patent/JPH05313384A/ja active Pending
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