JPH05312374A - 空調機の運転方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】設定データの入力を行うデータ入力部３と、空
調機４の操作および使用中信号を取り込むプロセス入出
力部２と、それらの情報により制御を行う制御部１とで
構成される。 【効果】部屋の使用状況にあった空調機の運転を行うた
め、無駄な運転をせずエネルギを節約できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、会議室や教室などの使
用時間が設定されて間欠的に使用される部屋を対象とし
た空調機の運転方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の空調運転方式は、特開昭60−1421
34号公報の記載では、 (１) 使用開始時刻より一定時間前になったとき、部屋
内の人数がある比率を超えたか否かの判定を開始し、比
率を超えているときは空調機を運転させる。比率を超え
ない場合はこの判定を繰り返す。

【０００３】(２) 使用終了時刻になったとき部屋内の
人数がある比率を下回ったか否かの判定を開始し、一定
時間繰り返す。比率を下回ったとき空調機を停止させ、
下回らないときは判定を繰り返し、一定時間経過後判定
を打切り空調機を停止させる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上の従来の空調機運
転方法は、使用終了時刻経過後に空調機を停止するか否
かの判断を行っていたため、使用終了時刻前に使用を終
了し退室した場合、部屋内に人がいないにもかかわらず
使用終了時刻まで空調機を運転することになってしま
う。また、入室者数がある比率に達しないと、使用開始
時刻になっても空調機は運転されないためある比率以下
の人数での使用に対応できない。

【０００５】本発明の目的は、使用開始時刻から使用終
了時刻迄の間、部屋の温度を快適にし、かつ使用終了時
刻前に使用終了した場合でも空調機が停止され省エネを
図れる空調機運転方法を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明は使用開始時刻，使用終了時刻，その他設
定時間を入力するデータ入力部と、空調機を操作および
使用中信号を入力するプロセス入出力部と、制御を行う
制御部を持つ。

【０００７】

【作用】本発明によれば、小人数であっても空調機は使
用でき、使用開始時刻を経過後部屋が使用されていない
場合、空調機は停止され、使用終了時刻より前に使用を
中止した場合でも空調機は停止されるので、実際の使用
状況にあった空調機の運転が可能である。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１ないし図４によ
り説明する。

【０００９】図１において、空調機４は本発明の制御に
おいて操作を行う対象である。データ入力部３により使
用開始時刻ｔｓ，使用終了時刻ｔｅ，ウォーミングアッ
プ時間Ｔｗ，キャンセル時間Ｔｃは入力され制御部１へ
送られる。又使用中信号入力スイッチ６により、プロセ
ス入出力部２を介し使用中信号が制御部１へ送られる。
これらの情報により制御部１は制御を行いプロセス入出
力部２を介し空調機４に対し操作指令（オン／オフ）を
出力する。

【００１０】図２は、使用中信号が入力されなかった場
合のタイムチャートである。使用開始時刻ｔｓより一定
（ウォーミングアップ）時間Ｔｗ前に空調機に対しオン
指令を出す。使用開始時刻ｔｓより一定（キャンセル）
時間Ｔｃ経過し使用中信号はオンしないため部屋を使用
しないものと判断し、空調機に対しオフ指令を出す。図
３は、使用開始時刻ｔｓから一定（キャンセル）時間Ｔ
ｃが経過する前に使用中信号がオンし、使用終了時刻ｔ
ｅより前に使用中信号がオフした場合のタイムチャート
である。使用開始時刻ｔｓより一定（ウォーミングアッ
プ）時間Ｔｗ前に空調機に対しオン指令を出し、使用開
始時刻ｔｓより一定（キャンセル）時間Ｔｃ経過時使用
開始信号はオンしているので空調機に対しオフ指令は出
さない。次に、一定（キャンセル）時間Ｔｃ経過した後
に使用中信号がオフしたため空調機に対しオフ指令を出
力する。

【００１１】図４は制御部１における図２および図３の
制御フローチャートを示す。この制御部１は２４時間動
作し、使用開始時刻ｔｓと一定（ウォーミングアップ）
時間Ｔｗ前により現在時刻が（ｔｓ−Ｔｗ）であるか否
かの判定を行う。この時刻になっている場合は空調機に
対しオン指令を出し、この時刻になっていない場合は判
定を続行する。次に現在時刻が（ｔｓ＋Ｔｃ）になって
いるか否かを判定し、この時刻になっていなければ判定
を続行し、この時刻であれば使用中信号の判定を行う。
使用中信号がオンでなければ空調機に対しオフ指令を出
し、使用中信号がオンの場合は現在時刻がｔｅであるか
否かの判定を行う。ｔｅになっていない場合は使用中信
号の判定へ戻り、ｔｅであれば空調機に対しオフ指令を
出す。

【００１２】

【発明の効果】本発明によれば、小人数で部屋を使用す
る場合でも使用開始時刻の一定時間前に空調機を必ず運
転される。また、使用開始時刻から一定時間経過しても
使用されない場合、空調機は停止され、使用終了時刻前
に使用を中止したときでも空調機は停止されるので、部
屋の実際の使用状況に合った空調機の運転ができ、省エ
ネルギ化が図られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すブロック図。

【図２】本発明において、部屋が使用されなかった場合
の空調機の運転状態のタイムチャート。

【図３】本発明において、使用終了時刻前に使用を中止
した場合の空調機の運転状態のタイムチャート。

【図４】本発明における制御のフローチャート。

【符号の説明】

１…制御部、２…プロセス入出力部、３…データ入力
部、４…空調機、５…部屋、６…使用中信号入力スイッ
チ、ｔｓ…使用開始時刻、ｔｅ…使用終了時刻、Ｔｗ…
ウォーミングアップ時間、Ｔｃ…キャンセル時間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】使用時間が設定されていて間欠的に使用さ
   れる部屋を対象とした空調機運転方法において、 使用開始時刻より一定時間Ｔｗ前に前記空調機を運転さ
   せ、使用開始時刻までに前記部屋内を快適な温度にし、
   使用終了時刻に前記空調機を停止させ、使用開始時刻か
   ら一定時間経過後、使用中信号が入力されない場合は使
   用が中止されたものと判断して前記空調機を停止させ、
   前記空調機の運転後に前記使用中信号がオフした場合に
   は使用終了時刻になっていなくてもその時点で前記空調
   機を停止し、 前記使用開始時刻，使用終了時刻，使用中信号，ウォー
   ミングアップ時間，キャンセル時間により部屋の使用状
   況を判断することを特徴とする空調機の運転方法。