JPH053119Y2 - - Google Patents

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JPH053119Y2
JPH053119Y2 JP11923088U JP11923088U JPH053119Y2 JP H053119 Y2 JPH053119 Y2 JP H053119Y2 JP 11923088 U JP11923088 U JP 11923088U JP 11923088 U JP11923088 U JP 11923088U JP H053119 Y2 JPH053119 Y2 JP H053119Y2
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skin
tape
wrinkle pattern
wrinkles
seat cover
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、表皮の所定部位に皺模様を形成する
ことによりシートのデザイン価値を向上させるシ
ートカバーに係り、特に表皮が本革のような剛性
の大きな素材の場合にもデザイン価値の高い皺模
様を容易に形成することが可能なシートカバーに
関する。
[従来の技術] 自動車用シートなどには、そのデザイン価値の
向上、および高級感を付与するため、所定部位に
皺模様を形成したシートカバーが被覆されてい
る。第2図はこのようなシートカバーを備えた自
動車シートの外観を示し、シートクツシヨン1お
よびシートバツク2は共にパツドにシートカバー
が被覆されて構成されている。これらシートクツ
シヨン1およびシートバツク2の座面部分には略
同一方向に延びる線条の皺模様3が形成されて外
観の向上が図られている。なお、図中4はシート
カバーを構成する表皮をパツドに吊り込むために
形成された吊り込み線である。
第3図はこのような皺模様を形成するための従
来技術を示す。皺模様3はパツドを被覆する表皮
5の端部に形成されるものであり、この表皮5の
端部に重ね皺(タツク)を形成すると共に、タツ
クと交差する方向の縫糸6によつて重ね皺が縫い
合わされている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、従来技術において適用対象となる表皮
が比較的、可撓性の大きな素材である場合に有効
であり、本革のような他の素材の場合には適用が
難しい。すなわち、本革は剛性が大きいため、重
ね皺を形成すると、皺模様形成部分が厚くなり、
着座時に異物感を感じさせるからである。この本
革への皺模様形成のため、引き伸ばした状態のゴ
ムテープを本革製表皮の裏面に縫合し、ゴムテー
プの復元力によつて表皮に縮み皺を形成すること
が行われている。
しかし、ゴムテープを使用する場合には、ゴム
テープの厚みによつて表皮に凹凸ができるため、
外観が劣化すると共に、ゴムテープの引張力と表
皮の縮み度とのバランスが画一的でないため、デ
ザイン的な皺模様を得られない。
本考案は上記事情を考慮してなされ、本革のよ
うな剛性の大きな表皮に対してもデザイン的な皺
模様を形成することが可能なシートカバーを提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は前記した目的を達成するため、各種の
大きさに切断してなる複数の表皮であつて各表皮
のパツドに吊り込まれる端部にはその裏面に引き
伸ばし状態で接着された弾性フイルム状テープの
復元によつて皺模様が形成されており、かつ各表
皮の皺模様形成端部同志を突き合わせて縫合させ
ると共に、上記皺模様形成部分にスイツチを施し
たことを特徴としている。
[作用] フイルム状テープは引き伸ばし状態から復元す
る際に、表皮に縮み皺を形成する。表皮同志の縫
合はこの縮み皺の開放、展開を防止するように縮
み皺の保持を行うと共に、ステツチは意匠上の向
上を図る。
[実施例] 以下、本考案を添付図面により具体的に説明す
る。
第1図は本考案の工程を示し、11はシートの
パツドを被覆するシートカバーの構成要素として
の表皮である。表皮11は表皮材を第2図に示す
吊り込み線4,4間の大きさとなるように各種の
大きさに切断して形成されるものであり、表皮1
1同志の縫合によりシートカバーが作製される。
この表皮11は本革のような剛性の大きな素材が
使用され、このような表皮を使用して作製したシ
ートカバーは高級感を持つたものとなる。皺模様
はこの表皮11の端部に略一方向に沿つて形成さ
れる(第2図参照)。かかる皺模様形成部位、す
なわち表皮11の端部にはフイルム状テープ12
が接着される(第1図a)。フイルム状テープ1
2は表皮11の裏面に接着しても、その厚さが外
観に影響を及ぼさないように、すなわちテープ接
着部分が隆起しないように、薄いものが使用され
る。このテープ12は引き伸ばし可能で且つ、引
き伸ばした後には元の長さに復元可能な復元力を
有する素材が使用され、表皮11裏面への接着に
際しては、予め引き伸ばした状態で行われる。第
1図aで示す破線12aはこの引き伸ばし長さを
示す。このような状態で接着されたテープ12は
その復元力によつて元の長さ(第1図aにおける
実線部分12b)に戻るが、この復元に伴つて表
皮11には縮み皺が形成される。かかる縮み皺1
3はテープ12の復元力、すなわち、テープ12
の引伸率およびテープ12の巾、によつて適宜、
選定できるものである。第1図bはこの縮み皺1
3形成後の断面図を、同図cはその状態の表皮1
1の表面を示し、表皮11の端部にはピツチ間隔
の小さい皺が多数条形成される。このような縮み
皺13は本革の風合、外観にマツチしたものとな
つている。
このような縮み皺13はパツド(図示せず)に
吊り込まれる表皮11の端部に形成され、この縮
み皺13形成後の複数の表皮11はその皺形成端
部同志を相互に突き合わせて縫合し、かつ縮み皺
13の形成部分にステツチ縫い15を施してシー
トカバーが作製される(第1図d)。このような
作製されたシートカバーにおいては表皮11同志
の縫い合わせによつて表皮11の縮み皺13はそ
のまま確実に保持され、その後に移動したり、開
放したり、展開することがなくなる。従つて、本
革のような表皮に対しても皺模様を外観の劣化が
ない状態で確実且つ容易に形成でき、その後の保
持も可能となると共に、ステツチを施して外観意
匠の向上を図る。
[考案の効果] 以上説明したように本考案は、引き伸ばしされ
たフイルム状テープの復元力によつてシートカバ
ーの構成要素となる表皮に縮み皺が形成されると
共に表皮同志の縫合によつて縮み皺の保持が行わ
れるため、本革のような剛性の大きな素材の表皮
に対してもその風合いにマツチした皺模様を容易
に形成することができると共に、意匠上も優れた
シートカバーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図a乃至dは本考案のシートカバーの製造
工程を示す工程図、第2図は皺模様を有するシー
トの一例を示す斜視図、第3図は従来技術の工程
を示す斜視図である。 11……表皮、12……フイルム状テープ、1
3……皺模様。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 各種の大きさに切断してなる複数の表皮であつ
    て各表皮のパツドに吊り込まれる端部にはその裏
    面に引き伸ばし状態で接着された弾性フイルム状
    テープの復元によつて皺模様が形成されており、
    かつ各表皮の皺模様形成端部同志を突き合わせて
    縫合させると共に、上記皺模様形成部分にステツ
    チを施したことを特徴とするシートカバー。
JP11923088U 1988-09-10 1988-09-10 Expired - Lifetime JPH053119Y2 (ja)

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JP11923088U JPH053119Y2 (ja) 1988-09-10 1988-09-10

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JP11923088U JPH053119Y2 (ja) 1988-09-10 1988-09-10

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JPH0240298U JPH0240298U (ja) 1990-03-19
JPH053119Y2 true JPH053119Y2 (ja) 1993-01-26

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JP6750419B2 (ja) * 2016-09-16 2020-09-02 トヨタ紡織株式会社 表皮及び表皮の製造方法

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JPH0240298U (ja) 1990-03-19

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