JPH054797Y2 - - Google Patents

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JPH054797Y2
JPH054797Y2 JP11246388U JP11246388U JPH054797Y2 JP H054797 Y2 JPH054797 Y2 JP H054797Y2 JP 11246388 U JP11246388 U JP 11246388U JP 11246388 U JP11246388 U JP 11246388U JP H054797 Y2 JPH054797 Y2 JP H054797Y2
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seat
elastic
cover
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elastic body
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はシートのシートバツク、シートクツシ
ヨン、これらを被覆するシートカバー等弾性構造
体に関する。
(従来技術) 近年、この種の弾性構造体においては、装飾的
価値を高めるために表皮に襞、皺模様を設けてい
るものがある。かかる弾性構造体においては、予
じめ表皮に襞、皺が形成されていることから襞、
皺の部分が弾性体の表面から浮いて構造体の表面
に膨出し、当該部位が硬くなつて着座時に異和感
を与え、また繰返し着座している間に襞、皺が消
失したり、片寄つたりして所定の襞、皺模様が維
持し得なくなる。
かかる問題に対処すべき手段が実開昭61−
144898号公報、実開昭62−70896号公報に示され
ている。前者の公報に示された手段はシートカバ
ーに関するもので、多数の襞が形成された表皮
と、襞に対応する凹欠部が表側に形成された中間
パツド材と、裏基布とを凹欠部に襞を介入させて
積層してなるものである。また、後者の公報に示
された手段は車両用シートに関するもので、多数
の皺によつて形成される皺模様を有するトリムカ
バーによりシートパツドを被覆してなるシートで
あつて、トリムカバーの皺模様に対応してシート
パツドに皺受け用の溝を形成したものである。こ
れらの構成においては、襞、皺等がパツドの凹欠
部、溝に介入して馴染み着座時の異和感がなく、
また繰返し着座しても襞、皺等が片寄つたり消失
することが防止される。
(考案が解決しようとする課題) ところで、これらのシートおよびシートカバー
においては表皮、トリムカバーの襞、皺とパツド
の凹欠部、溝とを互いに対応して形成することは
難しく、また仮に対応して形成されたとしても
襞、皺を凹欠部、溝に介入させて表皮、トリムカ
バーをパツドに被覆することは難しい。
従つて、本考案の目的は、パツドである弾性体
の作用により表皮に異和感がなく片寄つたり消失
することのない襞、皺を形成することにより、上
記した各課題を解決することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は弾性構造体であり、当該構造体は表面
に多数の凹溝を有する所定厚さの弾性体と、この
弾性体より薄くかつ可撓性で同弾性体の表面を被
覆する薄層体と、この薄層体の表面を前記凹溝の
長手方向には緊張状態でかつ直交方向には弛緩状
態で被覆する表皮とを備え、この表皮の一部が前
記薄層体の一部を介して前記弾性体の凹溝に喰込
んでいることを特徴とするものである。
かかる弾性構造体において、前記弾性体がカバ
ーパツドである場合にはシートカバーであり、ま
た前記弾性体がシートパツドである場合にはシー
トバツクまたはシートクツシヨンである。
(考案の作用・効果) かかる構成の弾性構造体においては、表皮にお
ける弾性体の凹溝に対応する部位に大きな襞が形
成されて顕在化されるとともに、その他の部位に
は表皮の被覆の張力状態の相違により多数の皺が
形成されて顕在化される。特に、当該弾性構造体
においては、弾性体と表皮間に介在する薄層体は
表皮の張力状態の相違によりその撓みを微妙に異
にするとともに同張力を緩和し、表皮に顕在化す
る多数の襞は不自然な形態になることがなく、多
数の皺とともに自然に近い状態に顕在化する。
しかして、当該弾性構造体においては表皮に予
め襞や皺を形成することも、また弾性体にこれら
の襞や皺に対応して凹溝を形成することも必要と
せず、さらにまた襞や皺が凹溝に介入するように
表皮を弾性体の表面に被覆することも必要としな
い。
(実施例) 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
るに、第1図には本考案に係る弾性構造体をシー
トカバーの一部とする車両用シートが示されてい
る。当該シートにおいては、シートバツク10a
およびシートクツシヨン10bのバツクパツト、
クツシヨンパツドを被覆するシートカバーの中央
構成部10cが本考案に係る弾性構造体によつて
構成されている。
しかして、シートカバーにおいては各中央構成
部10cおよび他の構成部10bはそれぞれ独立
して形成されていて、第2図に示すようにそれら
の縁部にて互いに縫合されて一体化されている。
また、各中央構成部10cは第3図に示すように
4層構造になつている。
中央構成部10cは裏基布11、カバーパツド
12、薄層体13および表皮14からなり、裏基
布11、カバーパツド12および表皮14の3者
は公知のシートカバーと同じ材料にて形成されて
おり、また薄層体13はカバーパツト12に比較
して薄くかつ可撓性のもので発泡シート、フイル
ム、編織布等からなるもので、本実施例において
は発泡ポリウレタンの薄いシートを用いている。
かかる中央構成部10cにおいて、カバーパツド
12は第4図に示すようにその両側部に大小2種
類の凹溝12a,12bを備えている。各凹溝1
2a,12bはカバーパツド12の各側縁にて開
口するV形状に形成されている。薄層体13はか
かるカバーパツド12の表面に接着剤等を介して
接着され、第5図に示すように同表面を被覆して
いる。表皮14の両側部は第6図に示すようにギ
ヤザーミシンにより長手方向にミシン掛けされて
いて、かかるミシン掛けにより形成されたギヤザ
ーを備えている。このため、かかる表皮14にお
いてはその両側部が他の部分に比較して長手方向
に所定長さ短縮されていて、当該部分が長手方向
に弛緩状態にある。かかる表皮14は第5図に示
す薄層体13の表面を被覆した状態でその両側部
にてカバーパツド12の両耳部12cに縫合され
るが、縫合に当つては表皮14を両側部の方向す
なわち各凹溝12a,12bの長手方向に緊張さ
せかつこの緊張状態を維持する。この状態におい
て、表皮14は長手方向すなわち各凹溝12a,
12bの直交方向には弛緩状態にあるため、表皮
14の各凹溝12a,12bに対応する部位が薄
層体13の一部を介して各凹溝12a,12bに
喰込む。
かかる構成においては、表皮14におけるカバ
ーパツド12の各凹溝12a,12bに対応する
部位に大きな襞14a,14bが形成されて顕在
化されるとともに、その他の部位には被覆された
表皮14の張力状態の相違により多数の皺が形成
されて顕在化される。特に、カバーパツド12と
表皮14間に介在する薄層体13は表皮14の張
力状態の相違によりその撓みを微妙に異にすると
ともに緩和させ、表皮14に顕在化する多数の襞
14a,14bは不自然な形態になることがな
く、多数の皺とともに自然に近い状態に顕在化す
る。従つて、かかる構成においては表皮14に予
じめ襞や皺を形成することも必要とせず、またカ
バーパツド12に上記襞や皺に対応して凹溝を形
成することも必要とせず、さらにまた上記襞や皺
が凹溝に介入するように表皮をカバーパツドの表
面に被覆することも必要としない。
なお、上記実施例においてはシートカバーを構
成する中央構成部10cの例について示したが、
本考案に係る弾性構造体はシートカバーのその他
の構成部およびシートバツク、シートクツシヨン
それ自体の各構成部にも適用し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る弾性構造体をシートカバ
ーの一部とする車両用シートの斜視図、第2図は
シートカバーの縦断面図、第3図はシートカバー
を構成する中央構成部の一部切欠斜視図、第4図
はカバーパツドの斜視図、第5図はカバーパツド
を薄層体にて被覆した状態の斜視図、第6図は表
皮の斜視図である。 符号の説明、10a……シートバツク、10b
……シートクツシヨン、10c……シートカバー
の中央構成部、11……裏基布、12……カバー
パツド、12a,12b……凹溝、13……薄層
体、14……表皮、14a,14b……襞。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 表面に多数の凹溝を有する所定厚さの弾性体
    と、この弾性体より薄くかつ可撓性で同弾性体
    の表面を被覆する薄層体と、この薄層体の表面
    を前記凹溝の長手方向には緊張状態でかつ直交
    方向には弛緩状態で被覆する表皮とを備え、こ
    の表皮の一部が前記薄層体の一部を介して前記
    弾性体の凹溝に喰込んでいる弾性構造体。 (2) 第1項に記載の弾性構造体の弾性体がカバー
    パツドてあり、同構造体がシートカバーを構成
    している弾性構造体。 (3) 第1項に記載の弾性構造体の弾性体がシート
    パツドであり、同構造体がシートバツクまたは
    シートクツシヨンを構成している弾性構造体。
JP11246388U 1988-08-26 1988-08-26 Expired - Lifetime JPH054797Y2 (ja)

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