JPH05311630A - ダム用ゲートの開口部構造 - Google Patents

ダム用ゲートの開口部構造

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JPH05311630A
JPH05311630A JP4119346A JP11934692A JPH05311630A JP H05311630 A JPH05311630 A JP H05311630A JP 4119346 A JP4119346 A JP 4119346A JP 11934692 A JP11934692 A JP 11934692A JP H05311630 A JPH05311630 A JP H05311630A
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gate
opening
water
dam
rubber
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Setsuo Iwata
節雄 岩田
Toshiaki Makihata
敏秋 巻幡
Shiyouichirou Igaki
昭一郎 伊墻
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Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 開閉用ゲートが設けられたダムにおける導水
路の開口部構造であって、開口部の周囲にゲート2との
水密用の圧着式水密ゴム3を配置するとともに、この開
口部の両側部に空気供給用の空気箱6を配置し、上記水
密ゴムとゲートとの当接箇所に対応する両側位置に、噴
流水を下方に案内するためのガイド溝9を有するガイド
部材8を配置したものである。 【効果】 ゲートの開閉時に、水密ゴムとゲートとの隙
間から噴出する噴流水は、ガイド部材のガイド溝内に流
入するため、ゲート室内には流入しないので、ゲートの
開閉時において、水密ゴムをゲートから離間させておい
ても問題は生じなく、したがって圧着式水密ゴムの特徴
が損なわれることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダム用ゲートの開口部構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8および図9に示すように、ダ
ム101 に形成された導水路102 の開口部103 には、油圧
シリンダー104 により開閉される開閉用ゲート105 が設
けられており、またこの開口部103 の周囲には、ゲート
105 との水密用の水密ゴム106が設けられるとともに、
ダム水の放流時にゲート室内が負圧になるのを防止する
ために、開口部103 の両側部には空気供給用の空気箱10
7 が配置されている。
【0003】そして、上記水密ゴム106 は、中央表面に
突条部111aが設けられるとともに裏面に凹条部111bが形
成されたゴム本体111 と、このゴム本体111 の基部の両
縁部111cを保持する保持金具112 とから構成され、上記
凹条部111b内に圧力流体を供給することにより、その突
条部111aをゲート105 側に膨出させてゲート105 との水
密を行うようにしたものである。
【0004】また、図10に示すように、ゲート105 の
開閉時には、圧力流体の圧力を解放してゲート105 とゴ
ム本体111 との間に隙間aを形成することにより、ゲー
ト105 の開閉をスムースに行い得るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と、ゲート105 の開閉時に、水密ゴム106 がゲート105
から離間した状態にされるが、この時、その隙間aから
水が噴出されることになる。
【0006】ところで、ゲート105 の位置が水面より浅
い位置にある場合にはそれほど問題にならないが、かな
り深い位置にある場合には、その隙間aから噴出する噴
流水の勢いが非常に強く、したがって図10に示すよう
に、その噴流水が空気箱107に当たってゲート室108 内
に勢いよく噴出し、空気箱107 があるにも拘らず、ゲー
ト室108 内が負圧になり、作業員がゲート室外に放り出
されたり、またはゲート室内が水浸しになって、機器類
が損傷したりする。
【0007】このため、ゲート105 の開閉時において
は、水密ゴム106 をある程度、ゲート105 に接触させて
おり、圧着式水密ゴムの特徴が損なわれているという問
題があった。
【0008】そこで、本発明は上記問題を解消し得るダ
ム用ゲートの開口部構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のダム用ゲートの開口部構造は、開閉用ゲー
トが設けられたダムにおける導水路の開口部構造であっ
て、開口部の周囲にゲートとの水密用の圧着式水密部材
を配置するとともに、この開口部の両側部に空気供給用
の空気箱を配置し、上記水密部材とゲートとの当接箇所
に対応する両側位置に、噴流水を下方に案内するための
ガイド溝を有するガイド部材を配置したものである。
【0010】
【作用】上記の構成によると、ゲートの開閉時に、水密
部材とゲートとの隙間から噴出する噴流水は、ガイド部
材のガイド溝内に流入するため、ゲート室内には流入し
なくなり、したがってゲートの開閉時において、水密部
材をゲートから離間させておいても問題は生じない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1および図
2に基づき説明する。図1および図2において、1はダ
ムの下部に形成されたダム水の導水路で、その開口部1
aには開閉用ゲート2が配置され、また開口部1aの周
囲には、圧着式の水密ゴム(水密部材)3が取り付けら
れている。
【0012】この水密ゴム3は、図2に示すように、中
央表面に突条部4aが設けられるとともに裏面に凹条部
4bが形成されたゴム本体4と、このゴム本体4の基部
の縁部4cを保持する保持金具5とから構成され、上記
凹条部4b内に圧力流体を供給することにより、その突
条部4aをゲート2側に膨出させてゲート2との水密を
行うようにしたものである。勿論、圧力流体の圧力を解
放することにより、ゲート2のスキンプレート2aとゴ
ム本体4との間に隙間aが形成される。
【0013】そして、この開口部1aの周囲の内、少な
くとも左右両側部には、空気を供給する空気箱6が設け
られるとともに、この空気箱6に隣接して、かつ上記ゴ
ム本体4とゲート2との当接箇所に対応する位置には、
これらの隙間aから噴出する噴流水をゲート室7の下部
に案内するためのガイド溝9を有するガイド部材8が配
置されている。
【0014】なお、上記ガイド部材8のガイド溝9は水
密ゴム3に沿うように設けられている。また、上記ガイ
ド部材8の断面形状が箱型にされるとともに、そのガイ
ド溝9の内壁面には、噴流水を整流するための整流用突
起10が上下に多数設けられている。
【0015】したがって、上記構成において、ゲート2
を開閉する場合、水密ゴム3から圧力流体を解放して、
ゴム本体4の突条部4aをゲート2のスキンプレート2
aから離間させると、水圧により、その隙間aから勢い
よく水が噴出されるが、この噴流水はスリット部8aか
らガイド部材8のガイド溝9内に入り、その下端部から
放流水と一緒に外部に放出される。なお、ガイド溝9内
に流入した噴流水は、ガイド部材8の折返し部(ガイド
部)8bにより、外部に噴出するのが防止されている。
【0016】次に、本発明の第2の実施例を図面に基づ
き説明する。上記第1の実施例においては、ガイド部材
8の断面形状を箱型として説明したが、本第2の実施例
においては、長円形状にしたものである。
【0017】すなわち、図3〜図5に示すように、ガイ
ド部材11の両側部を円形にするとともに、そのガイド
溝12を形成する縁部11aが内側に曲げられて、ガイ
ド溝12内に流入した噴流水が外に出ないように考慮さ
れている。
【0018】なお、このガイド部材11のガイド溝12
の内壁面には、第1の実施例と同様に、整流用突起13
が多数形成されている。この整流用突起13は、ガイド
溝12内に流入した噴流水がスムースに下方に流れるよ
うに、下向きにされている。また、この整流用突起13
は、例えばプレスにより成形される。
【0019】次に、本発明の第3の実施例を図面に基づ
き説明する。上記各実施例においては、ガイド部材8,
11を一体物で構成するとともに、ゲート2とこのガイ
ド部材8,11との間に隙間があるものとして図示した
が、本第3の実施例においては、その隙間にシール材を
施したものである。
【0020】すなわち、図6および図7に示すように、
ガイド部材21のゲート2側の端縁部に、傾斜取付部2
1aを形成するとともに、この傾斜取付部21aにゲー
ト2の側端面との間で水密を行うシールゴム(P型ゴ
ム)22を取り付けたものである。
【0021】なお、このガイド部材21の構成による
と、噴流水がゲート室7側に漏れることがないので、水
密ゴム3とゲート2との隙間から噴出した水は、必ずガ
イド部材21のガイド溝23内に案内されるので、ガイ
ド部材21自体をそれ程大きくする必要はない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、ゲ
ートの開閉時に、水密部材とゲートとの隙間から噴出す
る噴流水は、ガイド部材のガイド溝内に流入するため、
ゲート室内には流入しないので、ゲートの開閉時におい
て、水密部材をゲートから離間させておいても問題は生
じなく、したがって圧着式水密部材の特徴が損なわれる
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるゲートの開口部
構造を示す斜視図である。
【図2】同第1の実施例における開口部の要部断面図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施例における開口部の要部断
面図である。
【図4】同第2の実施例におけるガイド部材の側面図で
ある。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例における開口部の要部断
面図である。
【図7】同第3の実施例におけるシールゴムの斜視図で
ある。
【図8】従来例におけるゲートの開口部を示す斜視図で
ある。
【図9】従来例における開口部の要部断面図である。
【図10】従来例における開口部の作用を説明する要部
断面図である。
【符号の説明】
1 導水路 1a 開口部 2 ゲート 3 水密ゴム 4 ゴム本体 6 空気箱 7 ゲート室 8 ガイド部材 9 ガイド溝 10 整流用突起 11 ガイド部材 12 ガイド溝 21 ガイド部材 22 シールゴム 23 ガイド溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉用ゲートが設けられたダムにおける導
    水路の開口部構造であって、開口部の周囲にゲートとの
    水密用の圧着式水密部材を配置するとともに、この開口
    部の両側部に空気供給用の空気箱を配置し、上記水密部
    材とゲートとの当接箇所に対応する両側位置に、噴流水
    を下方に案内するためのガイド溝を有するガイド部材を
    配置したことを特徴とするダム用ゲートの開口部構造。
JP4119346A 1992-05-13 1992-05-13 ダム用ゲートの開口部構造 Expired - Lifetime JP2622464B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007321513A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Akio Iida 空圧式起伏ゲート
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CN108824382A (zh) * 2018-06-08 2018-11-16 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 一种尾水冷却器的检修方法及装置

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