JPH0531129U - スタータ - Google Patents
スタータInfo
- Publication number
- JPH0531129U JPH0531129U JP7915291U JP7915291U JPH0531129U JP H0531129 U JPH0531129 U JP H0531129U JP 7915291 U JP7915291 U JP 7915291U JP 7915291 U JP7915291 U JP 7915291U JP H0531129 U JPH0531129 U JP H0531129U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bushing
- terminal
- cylindrical portion
- housing
- screw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブッシングに作用する大きなトルクに対し
て、十分な強度を確保することのできる端子構造を有す
るスタータの提供を目的とする。 【構成】 30端子3の外周に設けられたブッシング4
の円筒部4aには、バッテリケーブル2のターミナル9
に設けられた係止爪9aと嵌合する切欠き部4dが形成
されている。また、円筒部4aの外側には腕部4bが延
設され、その腕部4bの先端下面側には、カバー1表面
に設けられた凹部1aに嵌まり合う突起部4cが設けら
れている。この突起部4cが凹部1aと嵌合すること
で、ブッシング4に回転トルクが作用した際に、カバー
1に対するブッシング4の回転が防止される。
て、十分な強度を確保することのできる端子構造を有す
るスタータの提供を目的とする。 【構成】 30端子3の外周に設けられたブッシング4
の円筒部4aには、バッテリケーブル2のターミナル9
に設けられた係止爪9aと嵌合する切欠き部4dが形成
されている。また、円筒部4aの外側には腕部4bが延
設され、その腕部4bの先端下面側には、カバー1表面
に設けられた凹部1aに嵌まり合う突起部4cが設けら
れている。この突起部4cが凹部1aと嵌合すること
で、ブッシング4に回転トルクが作用した際に、カバー
1に対するブッシング4の回転が防止される。
Description
【0001】
本考案は、バッテリケーブルの回り止め機構を備えたスタータに関する。
【0002】
従来より、車両に搭載されるスタータでは、バッテリからのケーブルをスター タハウジングに固設された接続端子(30端子)に取り付ける際に、ナットの締 め付け時にケーブル先端のターミナルが共回りするのを防止するブッシングが設 けられている。 このブッシングは、接続端子の外周に立ち上がる円筒状を成し、接続端子に螺 着されるナットの締め付けによってスタータハウジングに固定される。そして、 スタータハウジングに対するブッシングの回り止めを行うために、実開昭63− 75958号公報では、図8に示すように、ブッシング100の底面に突起10 1を設けるとともに、スタータハウジング102には嵌合孔103を形成し、両 者(101、103)の嵌合によってブッシングの回転を規制している。 また、図9に示すようにマグネットスイッチのエンドカバー200に設けた切 欠き部201に、ブッシング202の外周に形成した凸壁203を嵌合させるこ とでブッシング202の回転を規制する技術も本出願人により提案されている。
【0003】
ところが、ブッシングの外径に制約があることから、ブッシングの中心から突 起101または凸壁203までの距離を大きく取ることができず、ブッシングに 大きなトルクが作用した場合には、ブッシングの周壁や突起101または切欠き 部201等の折損、あるいは変形を招くという課題を有していた。 本考案は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、ブッシングに作 用する大きなトルクに対して十分な強度を確保することのできる端子構造を有す るスタータを提供することにある。
【0004】
本考案は、上記目的を達成するために、ハウジング内部の接点と電気的に接続 されて、螺子部が前記ハウジング外部に突出した状態で前記ハウジングに固設さ れた接続端子と、前記螺子部の外周に立ち上がる円筒部を有し、この円筒部の周 壁に適宜切欠き部が形成されて、前記螺子部に螺着される第1ナットの締め付け によって前記ハウジングに固定されるブッシングと、外周縁に前記切欠き部と嵌 合する係止爪を有し、その係止爪が前記切欠き部と嵌合した状態で前記第1ナッ トの上部より前記螺子部の外周に嵌め合わされ、その上部より前記螺子部に螺着 される第2ナットの締め付けによって前記接続端子に固定されるバッテリケーブ ルのターミナルとを備え、 前記ブッシングは、前記円筒部の外径より外側にて前記ハウジングに対する回 り止めを行う回り止め手段が前記円筒部と一体に設けられたことを技術的手段と する。
【0005】
上記構成より成る本考案のスタータは、バッテリケーブルのターミナル外周縁 に係止爪が設けられ、この係止爪がブッシングの円筒部に設けられた切欠き部に 嵌合した状態で、接続端子の螺子部に第2ナットを締め付けてターミナルの取付 けが行われる。 この時、ブッシングは、円筒部と一体に設けられた回り止め手段により、円筒 部の外径より外側にてハウジングに対する回り止めが行われる。
【0006】
次に、本考案のスタータの一実施例を図1ないし図4を基に説明する。 図1は、バッテリケーブルのターミナルが接続された30端子周辺の断面図で ある。 マグネットスイッチのカバー1(本考案のハウジング)には、バッテリケーブ ル2(図4参照)が接続される30端子3(本考案の接続端子)と、バッテリケ ーブル2の回り止めを行う樹脂製のブッシング4が取り付けられている。
【0007】 30端子3は、ブッシュ5を介してカバー1の外部に突出する先端側が螺子部 3aを成し、頭部側(図1下側)がカバー1の内部で接点6と電気的に接続され ている。 ブッシング4は、Oリング7およびブッシュ5を介して30端子3の外周に嵌 め込まれており、螺子部3aの外周に立ち上がる円筒部4aと、この円筒部4a の外周より径方向に延設された腕部4b、および腕部4bの先端下面側に突出す る突起部4cから成る。
【0008】 また、円筒部4aを形成する周壁には、複数か所(本実施例では4か所)に切 欠き部4d(図2参照・図1のA視図)が設けられている。この切欠き部4dは 、図3(図2のB視図)に示すように、入口側が広く、根元部4eが狭くなるよ うに形成されている。
【0009】 腕部4bの先端に設けられた突起部4cは、その突起部4cに対応する位置で カバー1表面に設けられた凹部1aと嵌合しており、ブッシング4に回転トルク が作用した際に、カバー1に対してブッシング4が回転するのを防止するもので 、本考案の回り止め手段を成す。 このブッシング4は、円筒部4aの内側で螺子部3aに螺着される第1ナット 8の締め付けによりカバー1に固定される。
【0010】 バッテリケーブル2は、その先端に、30端子3の螺子部3aの外周に嵌め合 わされるターミナル9が取り付けられており、そのターミナル9には、図4に示 すように、外周縁で下向きに屈曲された1片または複数(本実施例では2片)の 係止爪9aが設けられている。 このバッテリケーブル2は第1ナット8の上部からターミナル9を螺子部3a に嵌め合わせ、ターミナル9の係止爪9aがブッシング4の円筒部4aに形成さ れた切欠き部4dに嵌合する(図2参照)ことで周方向の位置決めが行われる。 そして、位置決めされたターミナル9は、その上部から螺子部3aに螺着され た第2ナット10を締め付けることにより30端子3に固定される。
【0011】 次に、本実施例の作用を説明する。 ブッシング4は、腕部4bの先端に設けれた突起部4cが、カバー1表面に設 けられた凹部1aに嵌合することで周方向の位置決めが行われ、螺子部3aに螺 着された第1ナット8を締め付けることによりカバー1に固定される。 ブッシング4が固定された後、第1ナット8の上部よりバッテリケーブル2の ターミナル9が螺子部3aの外周に嵌め合わされる。そして、ターミナル9の外 周縁に設けた2片の係止爪9aをブッシング4の円筒部4aに形成した切欠き部 4dに嵌合させた状態でターミナル9の上部より第2ナット10を締め付けるこ とで、ターミナル9が30端子3に固定される。この時、ターミナル9は、係止 爪9aと切欠き部4dとの嵌合によって周方向の位置決めが行われることから第 2ナット10の締め付け時に、第2ナット10と共に回転するのが防止される。
【0012】 また、この第2ナット10の締め付け時には、ターミナル9を介してブッシン グ4に回転トルクが作用する。この回転トルクに対して、ブッシング4は、突起 部4cと凹部1aとの嵌合により、カバー1に対する回転が防止されている。 そして、ブッシング4に働く回転トルクの作用点は、円筒部4aの外径より外 側に位置する突起部4cであることから、ブッシング4の中心からトルクの作用 点までの距離Lを従来の場合より大きく取ることができる。
【0013】 従って、本実施例では、回転トルクの作用点が円筒部4aの内周側、あるいは 円筒部4aの外周壁に存在する従来例と比較して、ブッシング4に対する回転ト ルクの作用力を小さくすることができる。その結果、大きなトルクに対しても十 分な強度を確保することが可能となる。 また、前述したように、ブッシング4に設けた切欠き部4dの入口側を広く、 根元部4eを狭くする(例えばテーパ状)ことで、係止爪9aからの力を根元部 4eで受ける様にして、根元部4eの曲げモーメントを低減することにより、さ らに大きなトルクに対しても十分な強度を確保することが可能となる。
【0014】 なお、腕部4bに設けた突起部4cとカバー1に形成した凹部1aとの関係を 逆にしても、つまり、腕部4bに凹部1aを形成し、カバー1に突起部4cを設 けた場合でも、同様の効果を得ることは可能である。 また、腕部4bは2か所以上設けても良い。
【0015】 次に、本考案の第2実施例を説明する。 図5はブッシング4の平面図である。 本実施例は、円筒部4aの外周から延設された腕部4bの先端に凹部11が形 成され、30端子3に隣設されているスタータ端子12(50端子またはIg端 子)の外周に設けられた突起13に前記凹部11を係止させることで、ブッシン グ4の回り止めを行うものである。
【0016】 次に、本考案の第3実施例を説明する。 図6はブッシング4の平面図である。 本実施例は、上記の第2実施例を応用したもので、円筒部4aの外周から延設 された腕部4bが、スタータ端子12の中心軸まで届く長さに設けられている。 そして、腕部4bの先端に形成された凹部11の中にスタータ端子12を挟み込 んで係止させることにより、ブッシング4の回り止めを行う。
【0017】 次に、本考案の第4実施例を説明する。 図7はブッシング4の平面図である。 本実施例では、スタータ端子12の代わりにピン14を設置し、このピン14 に腕部4bの凹部11を係止させることで、ブッシング4の回り止めを行うもの である。
【0018】
本考案では、ブッシングの円筒部外径より外側で、ブッシングの回り止めを行 う構造であることから、ブッシングに対する回転トルクの作用力を従来より小さ くすることができる。その結果、大きなトルクに対しても十分な強度を確保する ことが可能となり、円筒部やブッシングとハウジングとの嵌合部などの折損、ま たは変形を防止することができる。
【図1】バッテリケーブルのターミナルが接続された3
0端子周辺の断面図である。
0端子周辺の断面図である。
【図2】30端子周辺を示す図1のA視図である。
【図3】図2のB視図である。
【図4】バッテリケーブルのターミナルの斜視図であ
る。
る。
【図5】本考案の第2実施例を示すもので、ブッシング
の平面図である。
の平面図である。
【図6】本考案の第3実施例を示すもので、ブッシング
の平面図である。
の平面図である。
【図7】本考案の第4実施例を示すもので、ブッシング
の平面図である。
の平面図である。
【図8】従来技術によるブッシングの回り止め構造を示
す断面図である。
す断面図である。
【図9】本考案に関連するブッシングの回り止め構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
1 カバー(ハウジング) 3 30端子(接続端子) 3a 螺子部 4 ブッシング 4a 円筒部 4c 突起部(回り止め手段) 4d 切欠き部 6 接点 8 第1ナット 9 ターミナル 9a 係止爪 10 第2ナット
Claims (1)
- 【請求項1】a)ハウジング内部の接点と電気的に接続
されて、螺子部が前記ハウジング外部に突出した状態で
前記ハウジングに固設された接続端子と、 b)前記螺子部の外周に立ち上がる円筒部を有し、この
円筒部の周壁に適宜切欠き部が形成されて、前記螺子部
に螺着される第1ナットの締め付けによって前記ハウジ
ングに固定されるブッシングと、 c)外周縁に前記切欠き部と嵌合する係止爪を有し、そ
の係止爪が前記切欠き部と嵌合した状態で前記第1ナッ
トの上部より前記螺子部の外周に嵌め合わされ、その上
部より前記螺子部に螺着される第2ナットの締め付けに
よって前記接続端子に固定されるバッテリケーブルのタ
ーミナルとを備え、 前記ブッシングは、前記円筒部の外径より外側にて前記
ハウジングに対する回り止めを行う回り止め手段が前記
円筒部と一体に設けられたことを特徴とするスタータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7915291U JP2521697Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | スタータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7915291U JP2521697Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | スタータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531129U true JPH0531129U (ja) | 1993-04-23 |
JP2521697Y2 JP2521697Y2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=13681991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7915291U Expired - Lifetime JP2521697Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | スタータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521697Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014086359A (ja) * | 2012-10-26 | 2014-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 電気機器の出力端子 |
JP2019133850A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | トヨタ自動車株式会社 | アース端子の組み付け構造 |
JP2022086602A (ja) * | 2020-11-30 | 2022-06-09 | 矢崎総業株式会社 | 端子、及び、端子の固定構造 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP7915291U patent/JP2521697Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014086359A (ja) * | 2012-10-26 | 2014-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 電気機器の出力端子 |
JP2019133850A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | トヨタ自動車株式会社 | アース端子の組み付け構造 |
JP2022086602A (ja) * | 2020-11-30 | 2022-06-09 | 矢崎総業株式会社 | 端子、及び、端子の固定構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2521697Y2 (ja) | 1996-12-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |