JPH0531061Y2 - - Google Patents

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JPH0531061Y2
JPH0531061Y2 JP1990036413U JP3641390U JPH0531061Y2 JP H0531061 Y2 JPH0531061 Y2 JP H0531061Y2 JP 1990036413 U JP1990036413 U JP 1990036413U JP 3641390 U JP3641390 U JP 3641390U JP H0531061 Y2 JPH0531061 Y2 JP H0531061Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は組立箱に関し、より詳しくは厚紙や合
成樹脂の発泡シート等からなる箱の展開形状の板
材を折曲組立てて使用する組立箱に関する。
〈従来の技術〉 従来、組立箱は箱材を箱の展開状態のまま輸送
し、使用場所において、底板の外周部にV字状溝
を介して連設された複数の側板片をV字状溝で順
次折曲し、折曲部を固定すると共に隣り合う側板
端部同志を接合して箱状に組み立てて使用してい
た。
このような組立箱において、底板と側板との折
曲部の固定は、折曲部に形成されたV字状溝の内
部に予め塗布、乾燥させた接着剤によつて行つて
いた。
この接着剤としては、箱材を輸送中に流れ出し
たり、ブロツキングを起こしたりするおそれがな
く、また使用時に接着剤を溶かしたり、製箱機に
かける必要がない感圧粘着性接着剤が使用される
(実開昭第52−57073号公報)。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、上記従来の組立箱においては、底板
に対して側板片を直角に折曲した組立箱を作製す
る場合、第7図に示すように、底板21と側板片
22との折曲部に設けられたV字状溝M′の開き
角度が90°と目的とする折曲角度と同じであつた。
すなわち、折曲部を通りV字状溝M′に平行な垂
直面l′に対して、側板片22側の開き角度β1と、
底板21側の開き角度β2とが各々45°に形成され
ていた。
したがつて、V字状溝M′の内部に接着剤が塗
布されていない場合には、側板片22が底板21
に対して直角に折曲することができるが、V字状
溝M′の内部には接着剤層が設けられているので、
第8図に示すように、接着剤層23が厚み障害と
なり、底板21と側板片22とのつくる角度が直
角とならずに、直角より大きくなつてしまい目的
とする折曲角度が得られないという問題があつ
た。
特に、接着剤層23に感圧粘着性接着剤を使用
した場合には、接着剤同志の接着性を利用して接
着するので、V字状溝の内部両面に接着剤層23
を設ける必要があり、接着剤層23の厚みはより
厚いものとなり、底板21と側板片22とのつく
る角度は、目的とする折曲角度(通常90°)より
もより一層大きなものとなつてしまうという問題
があつた。
また、底板21と側板片22のつくる折曲角度
が目的とする角度より大きくなれば、隣り合う側
板端部同志に隙間が生じ、側板端部同志の接合力
が弱まるという問題もあつた。
この問題を解決するためには接着剤層23の厚
みを薄くするということが考えられるが、接着剤
層23は薄すぎると必要とする接合強度が得られ
ず組立箱の強度が低下し破断しやすくなる。した
がつて、組立箱が使用に耐え得る程度の強度を有
するためには、接着剤層23はどうしてもある程
度の厚みを有する必要があり、接着剤層23の薄
層化は望めない。
本考案は、上述のような問題を解消すべくなさ
れたもので、箱材の折曲部での接着を強固にかつ
容易に行うことができる組立箱を提供することを
目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 本考案の組立箱は、展開形状の箱材の折曲部に
折り曲げ用の略V字状溝が設けられ、この略V字
状溝の開き角度が目的とする折曲角度よりも大き
く形成されてあり、この略V字状溝の内側には接
着剤層が形成され、この略V字状溝は底板と側板
片との折曲部に形成され、かつ略V字状溝の最底
部を通り底板の水平下面に対して直角な垂直面に
対する側板片側の略V字状溝内面の開き角度α1
底板側の略V字状溝内面の開き角度α2より大きく
設けて側板片側の溝内面を底板側の溝内面より長
く形成し、底板の水平下面に対して側板片を直角
に起上させたときに側板片側の溝内面に接着剤層
が不要となる部分を形成できるように構成したこ
とを特徴としている。
〈作用〉 上記構成によれば、略V字状溝の開き角度が目
的とする折曲角度よりも大きく形成されているの
で、ある程度厚みを有する接着剤層を略V字状溝
の内部に設けても、所望の折曲角度の組立箱を製
造できる。
また、側板片と底板との間の略V字状溝内面に
おける側板片側の開き角度α1を底板側の開き角度
α2よりも大きく設けて側板片側の溝内面を底板側
の溝内面より長く形成し、底板の水平下面に対し
て側板片を直角に起上させたときに側板片側の溝
内面に接着剤層が不要となる部分を形成できるこ
とになる。したがつて、側板片を底板に対して起
立させて組立箱を作製した場合に、箱内部を上方
から見ると、接着剤層が側板片で隠蔽されて見え
ない状態となり、接着剤層が露出するおそれがな
い。それゆえ、組み立てた組立箱の美観が損なわ
れることがない。
〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
第1図は本考案の組立箱を組み立てる前の展開
形状を示し、第2図はその要部拡大図を示す。
箱状に組み立てる前の展開形状の箱材Aは、第
1図に示すように、熱可塑性樹脂の平板よりな
り、底板1の外周部に4枚の側板片2……が連設
されている。この底板1と側板片2……との折曲
部には側板片2……を上方に起立させるための略
V字状溝M……が設けられ、隣り合う側板片2…
…の両端部には感圧粘着性接着剤が塗布されてい
る。
箱材Aは、例えばポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレン等の発泡または非発泡の熱可塑
性樹脂板からなり、その厚みは3.5mm〜10mm程度
である。
略V字状溝Mは、当該略V字状溝Mの最底部を
通り底板1の水平下面に対して直角な垂直面lに
対する側板片2側の略V字状溝内面の開き角度α1
が底板1側の略V字状溝内面開き角度α2よりも大
きく設けて側板片側斜面2aの溝最底部からの長
さが底板側斜面1bの溝最底部からの長さより長
くなるので、底板1の水平下面に対して側板片2
を直角に起上させたときに接着剤層3aが不要と
なる部分2a′を形成するゆえ箱材Aを組み立てた
ときに、接着剤層を隠蔽するうえで好ましい。
すなわち、底板1に対する側板片2の折曲角度
を直角とする場合には、前記底板側開き角度α2
45°とし、側板片側開き角度α1を、接着剤の塗布
量を考慮して 45°<α1≦55°、なかんづく 48°≦α1≦54° に設定するのが好ましい。
また、略V字状溝Mの深さは箱材Aの材質によ
つて多少異なる。例えば剛性の強い発泡ポリスチ
レンの場合には、略V字状溝を形成して残りの箱
材Aの厚みが0.05〜0.2mm程度となるように、略
V字状溝を形成する。他方、ポリプロピレンやポ
リスチレンの場合には、略V字状溝を形成して残
りの箱材Aの厚みが0.2〜0.5mm程度でも箱材の反
発力が小さい。
かかる略V字状溝Mは、熱刃等を押圧して、箱
材Aを溶融させて形成すると、表面が硬化するの
で、例えば、第3図aに正面図、同図bに側面図
で示すようなカツター刃11を固着したV字状ブ
ロツク12の前後に送りローラ13……を設け
て、四角形の箱材A′(第4図参照)をローラ13
……によつて送りながら形成するのが一般的であ
る。
前記ブロツク12は、カツター刃取り付け台1
4と、カツター刃11と、このカツター刃11を
介して取り付け台14の外面に配置した押さえ板
15と、この押さえ板15を介してカツター刃1
1を固定するボルト16……とからなる。
このとき、第2図に示すように、略V字状溝M
の底板側開き角度α2側を45°に近くし、側板片側
開き角度α1を45°より大きく取ることにより、不
要な耳部2′……側が45°より大きくなり、耳部
2′……を切除した後に残された略V字状溝Mの
側板片端部2bの部分は45°の角度を有すること
となり、側板片2……が折り曲げられた時に接合
する側板片端部2bは90°で接合されることにな
る。
略V字状溝Mの内側に形成された接着剤層3
は、感圧接着性接着剤を塗布、乾燥させて形成し
たものであり、第2図に示すように、底板側接着
剤層3bと側板片側接着剤層3aとからなる。
感圧粘着性接着剤としては、例えばゴムや熱可
塑性プラスチツク等からなる粘着主剤と、例えば
ロジン、エステルガム、石油樹脂、キシレン樹
脂、フエノール樹脂、テルペン樹脂等の粘着補強
剤と、例えばフタル酸エステル、不乾性油、低分
子量ポリイソブチレン等の可塑剤と、例えば亜鉛
華、酸化マグネシア、無水ケイ酸、カーボンブラ
ツク、タンサンカルシウム等の充填剤とを使用目
的に合わせて適宜選択混合したものをいい、僅か
の押圧によつて容易に被着体に粘着するポリマー
組成物である。
使用する感圧粘着性接着剤の種類や使用量は、
箱材Aの材質や、組立箱に必要とされる強度等に
よつて適宜選択、決定される。
底板側接着剤層3bは、略V字状溝Mの最底部
から底板1側の斜面1bに表面全体を覆うように
設けてある。他方、側板片側接着剤層3aは、略
V字状溝Mの最底部から側板片2側の斜面2a
に、側板片側内面2aの上部を帯状に僅かに残し
た状態で設けて、側板片側接着剤層3aと底板側
接着剤層3bとの表面積と厚みとはほぼ同じにし
てある。これは、側板片側の開き角度α1が底板側
の開き角度α2より大きく取つてあるために、略V
字状溝内面の側板片側斜面2aの溝最底部からの
長さが底板側斜面1bのそれよりも長くなるの
で、側板片側斜面2aと底板側斜面1bとを貼付
する場合に側板片側に接着剤層が不要となる部分
2a′(第5図参照)が生じるからである。
さらに、略V字状溝内面の側板片側斜面2aの
溝最底部からの長さが底板側斜面1bのそれより
も長くなることにより、組立箱内部を上方から見
ると、第5図に示すように、略V字状溝Mの底板
側内面1bは側板片側内面2aに隠れて接合状態
が見えなくなり、美観が向上する。
また、接着剤層3はある程度厚みがあつても、
側板片側開き角度α1と底板側開き角度α2との合計
角度が目的とする折曲角度(90°)よりも大きく
形成してあるので、側板片2……を底板1に対し
て容易に目的とする折曲角度に折曲することがで
き、しかも接着剤層3が略V字状溝M内部から露
出するおそれもない。
このような構成の箱材Aの側板片2……を略V
字状溝Mで順次折曲し、折曲部を接合し、さらに
隣り合う側板片端部同志を接着して、第6図に示
すような折曲角度が直角である組立箱Bを作製す
る。
組立箱Bは側板片2……を底板1に対して直角
に折曲できるので、側板片の端部2b……同志が
確実に当接し、接合面を開く方向に働く力が生じ
なくなり、組立箱が破断するおそれがなくなる。
また、側板片端部2b……は各々45°の角度で
切断されているので、隣り合う側板片端部同志を
接合させて箱状に組み立てると、隣り合う側板片
同志が90°をなして接合され、歪みのない組立箱
ができる。
本考案の組立箱は以上の実施例に限定されるも
のではなく、考案の要旨を変更しない範囲で種々
の設計変更を施すことができる。
例えば、上記実施例では感圧粘着性接着剤層が
略V字状溝の内面のほぼ全体にわたつて設けられ
ているが、これは略V字状溝の最底部から底板側
もしくは側板片側のどちらか一方の内面にのみ設
けてもよい。
また、側板片の端部に塗布する感圧粘着性接着
剤層は側板片の両端部に塗布してもよいし、隣り
合う端部同志のどちらか一方のみに塗布してもよ
い。
〈考案の効果〉 以上のように、本考案の組立箱によれば、折曲
部を目的とする折曲角度で容易にかつ強固に接着
することができる。
また、底板に対して側板片を直角に起上させた
ときに、側板片側の溝内面に接着剤層が不要とな
る部分を形成できるので、接着剤層が側板片によ
つて隠蔽されるので、組立箱の美観が損なわれる
ことがない。
さらに隣り合う側板片同志の接着状態も良好な
ものとなり、組立箱が破断したり、分解したりす
るおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の組立箱を組み立てる前の展開
状態を示す図、第2図はその要部拡大図、第3図
aおよびbは略V字状溝を形成するための治具を
示し、同図aはその正面図、同図bはその側面
図、第4図は組立箱の箱材を形成する前の状態を
示す斜視図、第5図は本考案の組立箱の要部拡大
図、第6図は本考案の組立箱の斜視図、第7図は
従来の組立箱を組み立てる前の展開状態を示す要
部拡大図、第8図は従来の組立箱の要部拡大図で
ある。 1……底板、2……側板片、3……接着剤層、
M……略V字状溝、A……箱材、B……組立箱。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 展開形状の箱材の折曲部に折り曲げ用の略V字
    状溝が設けられ、この略V字状溝の開き角度が目
    的とする折曲角度よりも大きく形成されてあり、
    この略V字状溝の内側には接着剤層が形成され、
    この略V字状溝は底板と側板片との折曲部に形成
    され、かつ略V字状溝の最底部を通り底板の水平
    下面に対して直角な垂直面に対する側板片側の略
    V字状溝内面の開き角度α1を底板側の略V字状溝
    内面の開き角度α2より大きく設けて側板片側の溝
    内面を底板側の溝内面より長く形成し、底板の水
    平下面に対して側板片を直角に起上させたときに
    側板片側の溝内面に接着剤層が不要となる部分を
    形成できるように構成したことを特徴とする組立
    箱。
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JPS577619U (ja) * 1980-06-12 1982-01-14

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