JP3078374U - 耐熱折箱 - Google Patents

耐熱折箱

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JP3078374U
JP3078374U JP2000008893U JP2000008893U JP3078374U JP 3078374 U JP3078374 U JP 3078374U JP 2000008893 U JP2000008893 U JP 2000008893U JP 2000008893 U JP2000008893 U JP 2000008893U JP 3078374 U JP3078374 U JP 3078374U
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Inventor
輝義 三宅
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中国パール販売株式会社
有限会社三共
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Abstract

(57)【要約】 【課題】板材を筒状に折り曲げてなる外枠に底板を取り
付けて形成される折箱を、電子レンジなどを使用した加
熱調理にも適用できるように構成する。 【解決手段】外枠と底板の内外両表面に合成樹脂フィル
ムを貼り付けた後、両部材を、加熱融解温度が100℃
以上の特性を有する耐熱性接着剤を用いて固着する。接
着剤は、その成分に変性エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂を含み、前記変性エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、
可塑剤及び接着付与剤の混合含有量が50〜60質量
%、水の含有量が40〜50質量%であるものを用い
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、筒状の外枠に底板を取り付けて形成され、広く食品の包装に用いら れる折箱に関し、加熱調理に利用可能な耐熱性を備えた構造のものに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
木製の折箱は、木の質感が自然な温もりや高級感といった風情を醸しだし、ま た、底板から垂直に立ち上がった外枠が高い強度を発揮して変形し難いことから 、積み重ねて移送される土産物や引出物、屋外に携行される弁当など種々の食品 の包装に多用されている。
【0003】 従来の折箱は、帯状の薄い木板を折り曲げて外枠を作る際、木板両端部の固定 に止め金具やホットメルト接着剤が用いられ、また、外枠を底板に固定するのに もホットメルト接着剤が用いられていた。そのため、従来の折箱は、電子レンジ で加熱調理すると、止め金具が用いられたものは金具から火花が飛んでショート 状態となり、ホットメルト接着剤が用いられたものは接着剤が溶融して折箱が分 解してしまうとともに食品の汁が漏れ、何れも不具合を生じさせて加熱調理がで きないという問題があった。
【0004】 また、折箱の材料として用いられてきた、えぞまつ、もみなどは環境保護のた めに伐採量が減っており、これらを用いた場合、材料原価が高く、加工コストが 高くなってしまう。そのため、環境破壊の心配がなく、比較的材料原価が安い、 南方に広く植生する豆科の植木であるファルカタやシンゴンなども利用されてき ているが、これら植木は木粉が出やすく、食品の包装には不向きであるという問 題があった。
【0005】 本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑み、折箱を木材などの使用 材料にかかわりなく食品の包装に利用できるようにし、電子レンジなどを使用し た加熱調理にも利用できるように構成することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本考案の耐熱折箱は、板材を筒状に折り曲げてなる外 枠の開口に底板を取り付けて形成されていて、表面に合成樹脂フィルムがそれぞ れ貼られた外枠と底板とを耐熱性接着剤を用いて固着し、電子レンジでの加熱調 理に耐え得るように構成したことを特徴としている。 前記接着剤は、外枠の開口に底板を固着する他に、板材を筒状に折り曲げて外 枠を形成する際に、板材両端部を固着するときにも用いられる。
【0007】 接着剤は、加熱調理に必要な温度、具体的には少なくと(低くて)も100℃ 程度の温度下でも融解せず固化したままであるよう、加熱による融解温度が10 0℃以上の特性を有するものであることが好ましい。
【0008】 このような特性を有する接着剤としては、例えば、変性エチレン−酢酸ビニル 共重合樹脂を成分に含み、変性エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、可塑剤及び接 着付与剤の混合含有量が50〜60質量%、水の含有量が40〜50質量%であ る構成のものを用いることができる。
【0009】 折箱を構成する外枠と底板は、松や杉、もみ、とうひなどの従来から利用され てきた木材や、ファルカタやシンゴンなどの木粉の出やすい木材、その他竹など 任意の木材を利用して形成することができる。また、厚めに成型された紙材や合 成樹脂材を用いて形成することもできる。合成樹脂材を用いる場合、生分解性樹 脂であればより好ましい。
【0010】 ファルカタやシンゴンを材料として用いる場合、外枠と底板の内外両表面に合 成樹脂フィルムを貼り付けることにより、木粉が出ることを防止できる。これら 以外の木材や、紙材、合成樹脂材を用いた場合でも、外枠と底板の内外両表面に 合成樹脂フィルムが貼り付けてあることにより、両部材を接着剤で固着したとき の固着強度が高くなり、また、加熱調理中に食品から出る汁や露が漏れないよう にすることができる。 外枠と底板の表面に貼り付ける合成樹脂フィルムには、熱可塑性フィルム、例 えばポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート、これらを延伸させたフィル ムなどのヒートシール可能なフィルムを用いることができる。生分解性フィルム であればより好ましい。合成樹脂フィルムの代わりに、防水性を有する紙製シー トを用いてもよい。 フィルムの貼り付けには、前記耐熱性を有するEVA樹脂からなる接着剤が好 適に用いられる。 材料として木材を用いる場合、貼り付ける合成樹脂フィルムが透明乃至半透明 であれば、木の質感が表面に表れて箱の見栄えが良くなる。
【0011】 外枠は、材料として木材を用いる場合、例えば、薄肉に切削された木板の表面 に折れ筋を形成した後に表面にフィルムやシートを貼り付け、これを適宜な幅で 帯状に切断し、この帯状の板材を折れ筋に沿って筒状に折り曲げ、互いに接合し た板材の両端部を耐熱性接着剤で固着するという手順で形成することができる。 なお、この場合に、筒状をなして互いに接合した板材の両端部を加熱し、接合 するフィルム同士を熱溶着したり、或いは接合フィルム部分に高周波を当てて接 着したりして一体化してもよい。紙材や合成樹脂材を用いる場合も前記と同様の 手順で形成することができる。
【0012】 底板は、板材を外枠の開口面を閉塞し得る大きさ及び形状に加工して形成され 、底板の内外両表面にも前記合成樹脂フィルムやシートが貼られる。底板として 、上方に開口して当該開口周縁部に外向きの鍔部を設けた形態の容器を用いて折 箱を形成することもできる。この場合、外枠内周面に溝部を設け、この溝部に前 記容器の鍔部が嵌まって一体化するようにしてもよい。
【0013】 そして、筒状外枠の一側開口面に底板を重ね、或いは外枠内周面に設けた溝部 に底板としての容器の鍔部を嵌め入れて、両部材の接合部を前記耐熱性を有する 接着剤で固着一体化させることにより、本考案の折箱が形成される。なお、筒状 外枠の上縁にはニス、シリコンや樹脂などを塗布して被膜で覆われるようにして もよい。
【0014】 このように形成された折箱は、材料の種類を問わず、接合部の固着に耐熱性接 着剤を用いているので、折箱を加熱調理に供しても、接合部の分離や剥がれが生 じることはなく、箱内に収納した食品を温めることができる。
【0015】 箱の表面に合成樹脂フィルムが貼り付けてあるので、接着剤で固着した接合部 の固着強度が高まり、また、木粉が出て食品に混入するようなことはなく衛生的 であり、箱を持ったときの手触りも良くなる。さらに、水分を吸収せず、カビが 発生したり腐食が進行したりすることを抑制し、収納した食品の汁や露が箱の外 側に滲み出ることを防止することができる。ご飯など粘着性のある食品を収納し ても、箱内部にこびりつき難くなる。 またさらに、外枠の内外両表面に合成樹脂フィルムが貼り付けてあることによ り、貼り付いたフィルムの張力によって外枠が反り返り難くなるとともに、強度 が高まって変形を来し難くなる。なお、筒状の外枠を、板材端部同士を熱溶着に より固着して形成した場合にも、高い固着強度を発揮し、加熱調理中に分離する ようなことはない。
【0016】
【考案の実施の形態】
本考案の好適な実施形態を図面を参照して説明する。 図1は本考案の一実施形態の折箱の外観を示している。図において、折箱1は 、薄い木板からなる底板2と、底板2の周囲を囲う外枠3からなり、底板2の周 縁部に沿うように矩形に開口した筒状の外枠3の下縁部に、底板2を一体に固着 して形成してある。
【0017】 外枠3は、ファルカタやシンゴンなどの木材を折り曲げ可能な厚みに切削し、 その内外両表面に透明な合成樹脂フィルム5,5が貼り付けられた板材4により 形成されている(図3参照)。 詳しくは、板材4は、先ず適宜な大きさの木板の表面に折れ筋を形成し、内外 両面に合成樹脂フィルム5,5を貼り付ける。次に、これを底板2の周縁に沿っ た長さで帯状に切断し、上縁31にニスを塗って切断端面を被膜で覆う工程を経 て形成される。 底板2も表面に合成樹脂フィルム5が貼り付けられた適宜な厚みの板材により 形成される。
【0018】 外枠3は、帯状に展開した板材4を各折れ筋に沿って折り曲げ、その両端部3 2,32を、図3(A)に示されるように、互いに適宜な幅で接合し、且つ接合 面同士を耐熱性接着剤(図示せず)で固着して筒状に保形させることによって形 成される。そして、筒形の外枠3の下端部に、外枠3の一側の開口を塞ぐように して、同じく耐熱性接着剤で底板2を接着することにより折箱1が得られる。 外枠3の両端部32,32の接合は、図3(B)に示されるように、両端接合 部に互いに継ぎ合う切り欠き部を形成し、両切り欠き部同士を接合し、耐熱性接 着剤で接着すれば、接合部分を凹凸のない面一の形状とすることができる。
【0019】 このように形成された折箱1は、外枠3の表面に合成樹脂フィルム5が貼り付 けてあり、その上縁31を被膜で覆ってあるので、外枠3から木粉が出るような ことはなく、別に形成された蓋体(図示せず)を外枠3の開口面に被せて、食品 の包装に用いることができる。 収納された食品を温めるときは、蓋体をとり去った折箱1を電子レンジに入れ 、そのまま加熱調理に供すればよく、折箱1が耐熱性接着剤で組み立てられてい ることにより、調理中に箱が分解するようなことはない。 外枠3は表面が透明なフィルムで覆われているので、箱の外観に木の質感がそ のまま表れ、木質の自然な風情が醸し出される。
【0020】 図4は、本考案の他の実施形態の折箱1の要部切断端面を示している。 同図(A)に示した折箱1は、外枠3の内面に溝部33を設け、この溝部33 に底板2の周縁を嵌め入れて上げ底状にしたものである。 同図(B)に示した折箱1は、底板2として、上方に開口して開口周縁部に外 向きの鍔部61を設けた内容器6を用いたものであり、外枠3の内面に設けた溝 部33に、内容器6の鍔部61を嵌め入れて形成したものである。 これらの折箱1は、内面の長手全長に渡って溝部33を有する外枠3を帯状に 展開した状態で、溝部33に底板2の周縁又は内容器6の鍔部61を嵌め込みつ つ、外枠3を底板2又は内容器6の周囲を囲むようにして取り付け、外枠3の両 端部32,32を耐熱性接着剤で互いに固着することにより形成される。 また、同図(C)に示した折箱1は、外枠3の内面に設けた溝部33に、内容 器6の鍔部61を嵌め込むとともに、内容器6の周面を外枠3の内面に接着して 一体化したもの、同図(D)に示した折箱1は、内部に仕切り62を有する内容 器6を、筒状の外枠3の開口部に上方から嵌め入れ、鍔部61を外枠3の上端部 31に接着して一体化したものであり、何れも底板2と外枠3の接着に耐熱性接 着剤を用いてある。 底板2と外枠3の表面に合成樹脂フィルム5が貼られ、外枠3の上縁又は下縁 に被膜を設けてあることは前記形態と同様である。
【0021】 なお、図示した折箱1の形態は一例であり、本考案は適宜な形状、大きさ、或 いは用途の折箱に適用できるものである。また、外枠3の両端部の接合は、前述 の如く耐熱性接着剤を用いる他に、接合したフィルムを熱溶着して一体化させる ようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の耐熱折箱の一実施形態の外観図であ
る。
【図2】図1のII−II線に沿った切断端面図である。
【図3】(A)、(B)は外枠の両端部接合部分を拡大
した断面図である。
【図4】(A)〜(D)は本考案の他の実施形態の折箱
の要部切断端面を示した図である。
【符号の説明】
1 折箱 2 底板 3 外枠 4 板材 5 合成樹脂フィルム 6 内容器

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材を筒状に折り曲げてなる外枠の開口
    に底板を取り付けて形成された折箱において、表面に合
    成樹脂フィルムがそれぞれ貼られた前記外枠と底板とを
    耐熱性接着剤を用いて固着し、電子レンジでの加熱調理
    に耐え得るように構成したことを特徴とする耐熱折箱。
  2. 【請求項2】 加熱融解温度が100℃以上の特性を有
    する接着剤を用いた請求項1に記載の耐熱折箱。
  3. 【請求項3】 接着剤は、その成分に変性エチレン−酢
    酸ビニル共重合樹脂を含み、前記変性エチレン−酢酸ビ
    ニル共重合樹脂、可塑剤及び接着付与剤の混合含有量が
    50〜60質量%、水の含有量が40〜50質量%であ
    る請求項1又は2に記載の耐熱折箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7075512B1 (ja) * 2021-01-22 2022-05-25 株式会社エフピコ 包装用容器

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