JPS5922055Y2 - 剥離用耳 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、開封のきっかけ及び複数層になっている部分
を層間剥離させるきっかけなどとして用いるための剥離
用耳に関する。

従来、成型容器と蓋よりなる食品包材の開封にはたとえ
ば蓋と容器の一部に非接着部を設は開封のきっかけ口と
している。

この方法は、腰を有する基材同志又は、腰を有する基材
と柔軟な基材との組合せによる容器と蓋ならば、開封に
は手数はかからないが、柔軟な基材同志の場合は開封の
きっかけをつかみにくいという欠点がある。

本考案は、こうした開封のきっかけ及び複数層になって
いる基材の層間剥離させるきっかけを作ることを目的と
する。

すなわち、本考案は基材シートの一方の面の少なくとも
両端部の一方と中央部とにホットメルト型接着剤を設け
てなる二枚のシート片を、ホットメルト型接着剤を設け
た端部同志を向かい合わせ中央部に設けたホットメルト
型接着剤により貼合してなる剥離用耳を要旨とする。

以下、上記本考案について詳細に説明する。

まず、第１図は本考案に係る剥離用耳を模式的に例示す
る断面図である。

該耳１を構成する二枚のシート片Ｚおよび主は基材シー
ト４および５のそれぞれ一方の端部及び中央部にホット
メルト型接着剤６及び７を設けてなり、この二枚のシー
ト片はホットメルト型接着剤を設けた側の端部同志を向
かい合わせ中央部に設けたホットメルト型接着剤により
貼合する。

上記において接着剤の設は方は、端部及び中央部に部分
的に又は全面に設けることができ、さらに貼合する中央
部も接着剤を設けた部分全部を貼合する必要はなくその
一部を貼合すればよい。

上記において、基材シートはホットメルト型接着剤と良
接着の基材で紙にポリエチレン樹脂をラミネートしたシ
ートや比較的厚いアルミ箔、ポリエステルフィルム単体
等で、ホットメルトの熱によって変型しない耐熱性を考
慮した基材を用いることができる。

上記ホットメルト型接着剤としては、容器や蓋の最外面
と熱により良接着のものを用いる。

このようなものとしては、たとえば゛ゴム系樹脂、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂、などが
用いられる。

該接着剤は好ましくは５〜５０ｇ／ｍ潅度設ける。

第２図は本考案に係る剥離用耳１をブリスター包材に適
用した例を示す。

この第２図に示す如く剥離用耳１は一方の端部のホット
メルト型接着剤６及び７をそれぞれ蓋８及び容器本体９
に熱接着することにより取り付ける。

次いで、第３図に示す如く剥離用耳１の熱接着させてな
い側端部を取手部として、その部分を剥離させるように
引張ると開封することができる。

以上の説明で明らかなように、本考案の剥離用耳は、ホ
ットメルト型接着剤同志で部分的に貼合されていて易剥
離性を有するため、熱シールすることによって包装体の
開封のきっかけや複数層になっている基材の層間剥離さ
せるきっかけとすることができ、包装材料への利用に於
て効果は非常に大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る剥離用耳を例示する模式断面図
、第２図及び第３図は本考案に係る剥離用耳のブリスタ
ー包材への適用例を説明するための模式断面図である。 １・・・・・・剥離用耳、２．３：・・・・・テープ片
、４，５・・・・・・基材シート、６，７・・・・・・
ホットメルト型接着剤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基材シートの一方の面の少なくとも両端部の一方と中央
   部とにホットメルト型接着剤を設けてなる二枚のシート
   片を、ホットメルト型接着剤を設けた端部同志を向かい
   合わせ中央部に設けたホットメルト型接着剤により貼合
   してなる剥離用耳。