JPH074810Y2 - 坐 剤 - Google Patents

坐 剤

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JPH074810Y2
JPH074810Y2 JP1991111339U JP11133991U JPH074810Y2 JP H074810 Y2 JPH074810 Y2 JP H074810Y2 JP 1991111339 U JP1991111339 U JP 1991111339U JP 11133991 U JP11133991 U JP 11133991U JP H074810 Y2 JPH074810 Y2 JP H074810Y2
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JP
Japan
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suppository
peel strength
rear end
peeled
tip
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JP1991111339U
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JPH0553645U (ja
Inventor
稔 奥田
善寿 柏瀬
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Nippon Foil Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Foil Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、坐薬が二枚の包装材の
間に挟着されることにより、包装されてなる坐剤に関
し、坐剤を開封する際に、坐薬がこぼれ落ちないように
工夫したものである。特に、坐剤の先端側から剥離して
も、また誤って後端側から剥離して、坐薬がこぼれ落ち
ないように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、坐剤は、図5に示す如く、弾
丸形状の坐薬1が、略長辺形状の二枚の包装材2,2′
の間に挟着・包装されてなるものである。そして、坐薬
1を封緘するため、坐薬1の周囲における二枚の包装材
2,2′の当接面を接着してなるものである。従って、
この接着箇所3(図5の斜線部)は、坐薬1の周囲を囲
繞する形状となっている。
【0003】このような坐剤は、坐薬1の先端4側に位
置する包装材2,2′の各端縁6,6′を手指で把持
し、包装材2,2′を坐薬1の後端5側に向かって、剥
離することによって開封する。または、坐薬1の後端5
側に位置する包装材2,2′の各端縁7,7′を手指で
把持し、包装材2,2′を坐薬1の先端4側に向かっ
て、剥離することによって開封する。
【0004】しかしながら、従来の坐剤は、接着箇所3
の剥離強度が略同一であるため、坐薬1の先端4から後
端5、或いは後端5から先端4に向かって、包装材2,
2′が一気に剥離することが多かった。即ち、接着箇所
3を最初に剥離するのに、ある程度の力を加えるのであ
るが、その加えた力によって坐薬1の側部の接着箇所3
が全て剥離してしまうのである。このように、坐薬1の
側部の接着箇所3が全て剥離してしまうと、坐剤の開封
時に、坐薬1がこぼれ落ちたり、或いは飛び落ちたりす
るということがあった。坐薬1が床等に落ちると、雑菌
等が坐薬1に付着し、人体に適用することができなくな
ってしまい、坐薬1を未使用のまま廃棄しなければなら
ないのである。即ち、従来の坐剤においては、坐薬1の
無駄使いが頻発するという欠点があったのである。
【0005】このため、図4に示す如く、坐薬1の先端
4近傍の所定区域における接着箇所3を低剥離強度と
し、後端5近傍の所定区域における接着箇所3を高剥離
強度とすることが提案されている(実開昭57-17538号の
マイクロフィルム,実開昭59-16879号のマイクロフィル
ム及び特開昭58-112968号公報)。このようにした場
合、坐薬1の先端4側に位置する包装材2,2′の各端
縁6,6′を手指で把持し、包装材2,2′を坐薬1の
後端5側に向かって剥離すると、低剥離強度の区域では
速やかに剥離でき、高剥離強度の区域に到達すると、こ
の時点で剥離が一旦停止する。従って、坐薬1がこぼれ
落ちたり、或いは飛び落ちたりすることを防止できるの
である。
【0006】しかしながら、このような方法の場合、誤
って坐薬1の後端5側に位置する包装材2,2′の各端
縁7,7′を手指で把持し、包装材2,2′を坐薬1の
先端4側に向かって剥離すると、高剥離強度の区域を先
に剥離することになって、低剥離強度の区域も一気に剥
離してしまい、剥離が一旦停止することがない。従っ
て、誤って坐薬1の後端5側に位置する包装材2,2’
の各端縁7,7’を手指で把持して剥離した場合には、
坐薬1がこぼれ落ちたり、或いは飛び落ちたりするとい
う欠点が生じるのである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】そこで、本考案は、坐
薬1の先端4近傍の所定区域及び後端5の所定区域のい
ずれの接着箇所をも低剥離強度とし、坐薬1の中央部近
傍の所定区域のみの接着箇所を高剥離強度とすることに
よって、坐薬1の先端4側に位置する包装材2,2′の
各端縁6,6′を手指で把持して剥離した場合でも、ま
た誤って坐薬1の後端5側に位置する包装材2,2′の
各端縁7,7′を手指で把持して剥離した場合でも、坐
薬1の中央部近傍において剥離が一旦停止するように
し、いずれの開封方法でも坐薬1がこぼれ落ちたり、或
いは飛び出したりすることを防止するようにしたのであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案は、弾丸形
状の坐薬が、略長辺形状の二枚の包装材の間に挟着され
てなり、該坐薬の周囲における該二枚の包装材の当接面
が接着されて該坐薬が封緘されてなる坐剤において、該
坐薬の長さをLとした場合、該坐薬の先端から後端に向
かって(L/3)〜(2L/3)の距離に位置する、前
記二枚の包装材の当接面箇所のみが、他の当接面箇所よ
りも高剥離強度で接着されてなることを特徴とする坐剤
に関するものである。
【0009】以下、図面に基づいて本考案を説明する。
図1は、本考案の一例に係る坐剤の平面図である。1は
坐薬であり、2及び2′は、二枚の包装材である。坐薬
1は、二枚の包装材2,2′に挟着されている。そし
て、坐薬1の周囲における二枚の包装材2,2′の当接
面が接着されている(図1の斜線部)。そして、坐薬1
の先端4から、坐薬1の長さの約半分の距離に位置す
る、二枚の包装材2,2′の当接面箇所において、接着
面積が広くなっている。即ち、坐薬1の長さをLとし
て、坐薬1の先端4から後端5に向かって約L/2の距
離に位置する、二枚の包装材2,2′の当接面箇所が、
他の当接面箇所よりも高剥離強度で接着されていること
になる。そして、この高剥離強度で接着されている箇所
の他は、坐薬1の先端4側でも後端5側でも、低剥離強
で接着されているのである。
【0010】図2は、本考案の他例に係る坐剤の平面図
である。坐薬1は、二枚の包装材2,2′に挟着されて
おり、坐薬1の周囲における二枚の包装材2,2′の当
接面が接着されている(図2の斜線部)。そして、坐薬
1の先端4から、坐薬1の長さの約半分の距離に位置す
る、二枚の包装材2,2′の当接面箇所において、島状
の接着箇所が存在する。従って、坐薬1の長さをLとし
て、坐薬1の先端4から後端5に向かって約L/2の距
離に位置する、二枚の包装材2,2′の当接面箇所が、
他の当接面箇所よりも高剥離強度で接着されていること
になる。そして、この高剥離強度で接着されている箇所
の他は、坐薬1の先端4側でも後端5側でも、低剥離強
度で接着されているのである。
【0011】図3は、本考案の他例に係る坐剤の平面図
である。図3においては、坐薬1の先端4から、坐剤1
の長さ(L)の約半分の距離に位置する箇所(約L/
2)から(2L/3)の距離に位置する箇所に亙って、
接着面積が広くなっている。従って、この接着面積が広
くなっている箇所において、剥離強度が他の接着箇所よ
りも高くなっている。そして、この高剥離強度で接着さ
れている箇所の他は、坐薬1の先端4側でも後端5側で
も、低剥離強度で接着されているのである。
【0012】図3に示した例では、高剥離強度に接着さ
れている当接面箇所が、坐薬1の先端4から後端5に向
かって、(約L/2)の距離から(2L/3)の距離に
至る全ての箇所に亙っている。いうまでもなく、これと
線対称的に、高剥離強度に接着されている当接面箇所
が、坐薬1の先端4から後端5に向かって、(L/3)
の距離から(約L/2)の距離に至る全ての箇所に亙っ
ていてもよい。この説明から明らかなように、本考案に
おいては、高剥離強度に接着されている当接面箇所とし
ては、坐薬1の先端4から後端5に向かって、(L/
3)の距離から(2L/3)の距離に至る全ての箇所に
亙っている場合が最大限である。また、坐薬1の中央部
に位置する箇所のみが、高剥離強度に接着されている当
接面箇所である場合が最小限である。
【0013】本考案に係る包装材2又は2′の材料とし
ては、従来公知の材料であれば、どのような材料でも使
用しうる。特に、アルミニウム箔、或いはアルミニウム
箔と合成樹脂製フィルムとの貼合品を使用するのが好ま
しい。合成樹脂製フィルムとしては、一軸延伸又は二軸
延伸ポリプロピレンフィルムが最も好ましい。また、包
装材2,2′を接着するにも、従来公知の方法で接着す
ることができる。特に、包装材2又は2′の当接面に熱
封緘剤を塗布しておき、加熱及び加圧を施すことによっ
て接着するのが好ましい。また、熱封緘剤としては、ポ
リオレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリエステル系樹脂等を使用することができる。包
装材2,2′には、両方共に熱封緘剤を塗布しておいて
も良いし、片方の包装材2のみに熱封緘材を塗布してお
いても良い。両方共に熱封緘剤を塗布しておく場合に
は、同一の熱封緘剤を塗布しておいても良いし、異種の
熱封緘剤を塗布しておいても良い。異種の熱封緘剤を塗
布しておくと、剥離強度を低くすることができる。
【0014】
【作用及び考案の効果】以上説明したように、本考案に
係る坐剤は、坐薬の周囲における二枚の包装材の当接面
の所定の箇所において、その剥離強度を他の箇所の当接
面の剥離強度より高めて接着した。即ち、大雑把に言う
と坐薬の中央部近傍に位置する当接面箇所のみ、厳密に
言うと、坐薬の長さをLとした場合、坐薬の先端から後
端に向かって(L/3)〜(2L/3)の距離に位置す
る当接面箇所のみを、高剥離強度となるように接着した
のである。従って、誤って坐薬の後端側に位置する包装
材の各端縁を手指で把持し、包装材を坐薬の先端側に向
かった剥離したとしても、坐薬の中央部近傍の位置で、
剥離が一旦停止する。これに対して、実開昭57-17538号
のマイクロフィルムに記載されたような坐剤、即ち、坐
薬の後端側に位置する包装材の当接面は全て高剥離強度
に接着されている坐剤の場合には、坐薬の先端側から剥
離すれば問題は無いが、誤って坐薬の後端側から剥離す
れば、一気に剥離されてしまい、坐薬がこぼれ落ちた
り、飛び出したりするという欠点が生じるのである。
【0015】従って、本考案に係る坐剤は、坐薬の先端
側から剥離した場合でも、或いは誤って坐薬の後端側か
ら剥離した場合でも、いずれのときにも坐薬がこぼれ落
ちたり、或いは飛び出したりすることを防止しうるとい
う、格別顕著な作用効果を奏するのである。坐剤の需要
者は、それを開封する際に、特別な注意を払うものでは
なく、無意識に或いは不注意に開封するものである。依
って、どのような開封方法であっても、坐薬のこぼれ落
ち及び飛び出しを防止しうる、本願考案の如き坐剤は、
需要者にとって極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一例に係る坐剤の平面図であ
る。
【図2】図2は、本考案の他例に係る坐剤の平面図であ
る。
【図3】図3は、本考案の他例に係る坐剤の平面図であ
る。
【図4】図4は、従来例に係る坐剤の平面図である。
【図5】図5は、従来例に係る坐剤の平面図である。
【符号の説明】
1 坐薬 2 包装材 2′包装材 3 接着箇所 4 坐薬の先端 5 坐薬の後端

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾丸形状の坐薬が、略長辺形状の二枚の
    包装材の間に挟着されてなり、該坐薬の周囲における該
    二枚の包装材の当接面が接着されて該坐薬が封緘されて
    なる坐剤において、該坐薬の長さをLとした場合、該坐
    薬の先端から後端に向かって(L/3)〜(2L/3)
    の距離に位置する、前記二枚の包装材の当接面箇所のみ
    が、他の当接面箇所よりも高剥離強度で接着されてなる
    ことを特徴とする坐剤。
JP1991111339U 1991-12-19 1991-12-19 坐 剤 Expired - Lifetime JPH074810Y2 (ja)

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JP1991111339U JPH074810Y2 (ja) 1991-12-19 1991-12-19 坐 剤

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JP1991111339U JPH074810Y2 (ja) 1991-12-19 1991-12-19 坐 剤

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JPH0553645U JPH0553645U (ja) 1993-07-20
JPH074810Y2 true JPH074810Y2 (ja) 1995-02-08

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5717538B2 (ja) * 1976-11-12 1982-04-12
JPS58112968A (ja) * 1981-12-15 1983-07-05 八木 正 座薬の包装方法
JPS5916879B2 (ja) * 1980-06-30 1984-04-18 千代松 関根 缶プレス機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5717538U (ja) * 1980-07-05 1982-01-29
JPS5916879U (ja) * 1982-07-23 1984-02-01 市原 昭夫 坐薬包装

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