JPH05308906A - 冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法 - Google Patents

冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法

Info

Publication number
JPH05308906A
JPH05308906A JP3077919A JP7791991A JPH05308906A JP H05308906 A JPH05308906 A JP H05308906A JP 3077919 A JP3077919 A JP 3077919A JP 7791991 A JP7791991 A JP 7791991A JP H05308906 A JPH05308906 A JP H05308906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frozen dessert
heating
freezing cylinder
temperature
remaining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3077919A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Inoue
井上  敏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISSEI REIKI KK
Original Assignee
NISSEI REIKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISSEI REIKI KK filed Critical NISSEI REIKI KK
Priority to JP3077919A priority Critical patent/JPH05308906A/ja
Publication of JPH05308906A publication Critical patent/JPH05308906A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 冷菓製造機の冷凍シリンダーの加熱回路を制
御する加熱制御手段として、残存冷菓が所定温度に加熱
されるまでの所要時間のデータに基づいて作動時間が設
定されたタイマーを用い、又は冷凍シリンダーの外壁温
度を測定して残存冷菓の温度を間接的に測定できるデー
タに基づいて作動する加熱制御手段を用い、又は解凍温
度検出スイッチと上記タイマーのうち、何れか一方が作
動したときに残存冷菓への加熱を停止させる加熱制御手
段を用いて、残存冷菓を液化温度に達するまで加熱して
液化させ、この液状のミックスを冷凍シリンダー内から
残らず回収したのち、保存して次回の再使用に備える再
使用方法である。 【効果】 これにより、加熱回路の過熱を簡単な構成で
確実に防止できるとともに残存冷菓を素早く容易に回収
でき、しかも品質を変えずに再使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトクリーム、シェ
ーク、スラッシュ等に代表される冷菓(ここで冷菓と
は、ミックスを冷却しつつ撹拌して得られる商品であっ
て、顧客に提供し得る状態のものをいう)を製造する冷
菓製造機において、営業終了後に冷凍シリンダー内に残
存する冷菓をミックスに戻して回収し、次回の再使用に
備える冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷菓の製造・販売において、その
営業終了後には、冷凍シリンダー内に残存する冷菓を廃
棄処分にするという方策が一般的に採用されている。か
かる残存冷菓の廃棄の効果的な方法としては、冷凍シリ
ンダー内に熱湯を投入することによって残存冷菓をミッ
クスに戻し、このミックスを熱湯と共に洗い流してしま
うという方法が知られている(特公昭56−9093
号、特開昭61−92537号、参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、営業終
了のたびに残存冷菓を廃棄処分にすることは、商品のコ
スト高を招来するばかりか、廃棄処分に手間がかかり、
しかも貴重な資源を浪費してしまうという問題を生じ
る。
【0004】そこで、残存ミックスを廃棄せずに、これ
を何とか回収・殺菌して、翌日の再使用に供して利益を
上げられるように再生できないかについて、発明者は研
究を重ねた。
【0005】ところが、上記残存冷菓をミックスに戻し
て回収・殺菌し、これを翌日の再使用に供するには、か
なりの時間や労力を必要とするばかりでなく、冷菓の品
質が低下してしまう虞れがある。このため、かかるミッ
クスを再使用してもなかなか収益を上げられないとい
う、新たな問題に直面したのである。
【0006】そこで、発明者は更に研究を重ねて本発明
を完成するに至ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る冷菓製造機
内残存ミックスの再使用方法は、上記の課題を解決する
ためになされたものである。
【0008】すなわち、請求項1の本発明では、冷凍シ
リンダー内に供給されたミックスを冷却しつつ撹拌して
冷菓を製造する冷菓製造機において、上記冷凍シリンダ
ーを高温冷媒ガスにより加熱する加熱回路を形成すると
ともに、この加熱回路を制御する加熱制御手段としての
タイマーの作動時間を、残存冷菓が所定の温度に加熱さ
れるまでの所要時間のデータに基づいて設定して、上記
冷凍シリンダー内に残存する冷菓を液化温度に達するま
で加熱して液化させ、次いで、この液状のミックスを冷
凍シリンダー内から殆ど残すことなく回収したのち、所
定の状態に保存して次回の再使用に備えるようにするこ
とを特徴としている。
【0009】また、請求項2の本発明では、上記加熱回
路を制御する加熱制御手段を、冷凍シリンダーの外壁温
度を測定することにより残存冷菓の温度を間接的に測定
できるデータに基づいて作動させて、上記冷凍シリンダ
ー内に残存する冷菓を液化温度に達するまで加熱して液
化させ、次いで、この液状のミックスを冷凍シリンダー
内から殆ど残すことなく回収したのち、所定の状態に保
存して次回の再使用に備えるようにすることを特徴とし
ている。
【0010】また、請求項3の本発明では、上記加熱回
路を制御する加熱制御手段を作動させて、上記冷凍シリ
ンダー内に残存する冷菓を液化温度に達するまで加熱し
て液化させ、残存冷菓から検出された解凍温度に基づい
て作動する上記加熱制御手段としての解凍温度検出スイ
ッチと、残存冷菓が所定の温度に加熱されるまでの所要
時間のデータに基づいて作動時間が設定された上記加熱
制御手段としてのタイマーとを併用し、上記解凍温度検
出スイッチと上記タイマーのうち、何れか一方が作動し
たときに残存冷菓への加熱を停止させ、次いで、この液
状のミックスを冷凍シリンダー内から殆ど残すことなく
回収したのち、所定の状態に保存して次回の再使用に備
えるようにすることを特徴としている。
【0011】
【作用】冷凍シリンダー内に残存する冷菓は、高温冷媒
ガスにより加熱されて液化し、液状のミックスになるた
め、冷凍シリンダー内に殆ど残ることなく素早く簡単に
回収される。しかも、オーバーラン(空気含有率)を形
成している、空気層を多く含む軟化状態および泡状の冷
菓(ミックス)についても、液状となって同時に残らず
回収される。空気層を含む軟化した状態または泡状の冷
菓には、多量の脂肪分や香料等が含まれているので、こ
れらを残らず回収することによって、回収した冷菓(ミ
ックス)を再使用に供しても、冷菓成分のバランスが保
たれて、風味の低下を回避できる。
【0012】また、上記加熱制御手段によって過度の加
熱が防止される。すなわち、加熱制御手段としてのタイ
マーの作動時間を、残存冷菓が所定の温度に加熱される
までの所要時間のデータに基づいて設定して、残存冷菓
を液化温度に達するまで加熱して液化させることによ
り、加熱回路の過熱を簡単な構成で容易に防止できる。
【0013】また、冷凍シリンダーの外壁温度を測定す
ることにより残存冷菓の温度を間接的に測定できるデー
タに基づいて、加熱制御手段を作動させることにより、
加熱回路の過熱を簡単な構成で容易に防止することがで
きる。さらに、残存冷菓から検出された解凍温度に基づ
いて作動する上記加熱制御手段としての解凍温度検出ス
イッチと、残存冷菓が所定の温度に加熱されるまでの所
要時間のデータに基づいて作動時間が設定された上記加
熱制御手段としてのタイマーとを併用し、上記解凍温度
検出スイッチと上記タイマーのうち、何れか一方が作動
したときに残存冷菓への加熱を停止させることにより、
上記の加熱制御をより確実に行うことができる。
【0014】したがって、上記の加熱制御手段を採用す
ることにより、加熱回路の保護が図れると共に、加熱エ
ネルギー及び加熱時間を必要最少限に抑えることができ
る。
【0015】さらに、高温冷媒ガスによるミックスの焦
げつき防止効果と上記加熱制御手段による加熱回路の制
御とによって、上記ミックスの風味を好適な状態に保持
し得るので、次回の再使用において、かかる冷菓を優れ
た風味のまま顧客に提供することができる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を、図1乃至図3に基づい
て説明すれば、以下の通りである。
【0017】まず、冷菓製造機の全体の概略構成を主と
して図2により説明する。機枠1の上部前方部にソフト
クリーム等の冷菓の原料であるミックスを収容するミッ
クスタンク2と、このミックスタンク2から供給された
ミックスを冷却しながら撹拌して冷菓を製造する冷凍シ
リンダー3が配置され、冷凍シリンダー3内で製造され
た冷菓は、冷凍シリンダー3の前部に装着された取出装
置4のレバー4aを操作して取り出し得るように構成さ
れている。
【0018】冷凍シリンダー3には撹拌装置5が内蔵さ
れ(図1参照)、その撹拌軸6の軸端に取り付けられた
プーリ7、伝動ベルト8、及びプーリ9を介して、機枠
1の下部後方部に設置された撹拌モーター10によっ
て、前記撹拌装置5が回転駆動されるように構成されて
いる。機枠1の下部前方部には冷媒ガスを圧縮するため
の圧縮機11が設置され、機枠1の上部後方部には空冷
ファン13にて冷却される凝縮器12が配設されてい
る。
【0019】次に、前記冷凍シリンダー3の内部を冷却
(加熱)するための冷凍回路(加熱回路であるホットガ
ス回路)を、主として図1により説明する。
【0020】前記圧縮機11を出た冷媒は配管31と3
3に分岐される。一方の配管31は、凝縮器12、切替
弁14a、膨張弁やキャピラリーチューブなどの膨張機
構15、及び熱交換器16を介して、冷凍シリンダー3
の周囲にこれと熱交換するように設けられた蒸発器17
に接続されている。他方の配管33は、切替弁14bを
介して直接的に蒸発器17に接続されており、この配管
33は凝縮器12及び膨張機構15をバイパスするバイ
パス回路を構成している。
【0021】蒸発器17を出た冷媒は、配管34を経
て、前記熱交換器16を介して、前記ミックスタンク2
の周囲に設けられた冷却コイル18に入り、この冷却コ
イル18の出口は配管35を経て図示しないアキュムレ
ータを介して圧縮機11の吸入口に接続されている。前
記配管31の上流側には、前記圧縮機11の吐出圧力を
調節するための高圧圧力調節器19が取り付けられ、ま
た前記蒸発器17には、冷却温度を制御するための温度
センサー20が設けられている。なお、上記ミックスタ
ンク2には、洗浄水を供給するための給水装置21が付
設されている。
【0022】また、図3に示すように、冷菓製造機にお
ける冷凍運転と解凍運転との切り替え制御を行う制御回
路50において、切替スイッチ40には、冷凍用接点4
0a、停止用接点40b、解凍用接点40c、及び共通
接点40dが設けられている。冷凍用接点40aはリレ
ー44を介して電源母線52に、共通接点40dは電源
母線51にそれぞれ接続される一方、停止用接点40b
は何れにも接続されていない。
【0023】解凍用接点40cには、リレー42のブレ
ーク接点42b1 、リレー42のメーク接点42a1
及び解凍温度検出スイッチ41が接続されている。上記
ブレーク接点42b1 はリレー43を介し、上記メーク
接点42a1 及び解凍温度検出スイッチ41はリレー4
2を介しそれぞれ電源母線52に接続されている。上記
解凍温度検出スイッチ41と、リレー42と、リレー4
3とにより上記ホットガス回路を制御する加熱制御手段
53が構成される。
【0024】前記撹拌モーター10は、その一端が電源
母線52に接続されており、他端はリレー43のメーク
接点43a1 とスイッチ46aとスイッチ45とに接続
されている。上記メーク接点43a1 は電源母線51
に、スイッチ46a及びスイッチ45はリレー44のメ
ーク接点44a1 を介して電源母線51にそれぞれ接続
されている。上記切替弁14aは、リレー43のブレー
ク接点43b1 を介してリレー43のメーク接点43a
1 とスイッチ46aとスイッチ45とに接続されてい
る。上記切替弁14bは、リレー43のメーク接点43
2 を介して電源母線51に接続されている。
【0025】上記圧縮機11は、その一端が電源母線5
2に接続されており、他端はリレー43のメーク接点4
3a3 と上記スイッチ46aに連動するスイッチ46b
とに接続されている。上記メーク接点43a3 は電源母
線51に、上記スイッチ46bはリレー44のメーク接
点44a2 を介して電源母線51にそれぞれ接続されて
いる。上記空冷ファン13は、その一端が電源母線52
に、他端は上記メーク接点43a3 とスイッチ46bと
に接続されている。
【0026】上記の構造において、ソフトクリーム等の
冷菓を製造する場合は、圧縮機11を作動させ、切替弁
14aを開放状態にするとともに切替弁14bを閉じた
状態に設定する。これによって、圧縮機11→凝縮器1
2→膨張機構15→蒸発器17→圧縮機11という冷凍
回路を構成する。すると、圧縮機11で高圧に圧縮され
た冷媒は凝縮器12で凝縮され、さらに、膨張機構15
で減圧されることによって蒸発器17で蒸発し、その気
化熱によって冷凍シリンダー3から熱を奪いとってこれ
を冷却し、また、冷却コイル18よりミックスタンク2
も冷却する。
【0027】この状態で同時に撹拌モーター10を作動
させ、かつ、ミックスタンク2から冷凍シリンダー3内
にミックスを供給すると、ミックスは冷却されながら撹
拌されることによって冷菓が製造される。このようにし
て製造された冷菓は、取出装置4のレバー4aを操作す
ることによって機外に取り出される。
【0028】次に、営業時間が終了すると、冷凍シリン
ダー3内に残存する冷菓を解凍し、次回の再使用に備え
て回収することになる。
【0029】この回収作業を行う場合には、上記切替ス
イッチ40を停止用接点40bから解凍用接点40cに
切り替える。このとき、上記リレー42のブレーク接点
42b1 は閉じた状態にあるので、リレー43は励磁さ
れ、これによって、そのメーク接点43a1 ・43a2
・43a3 は、それぞれ閉じた状態となる。従って、上
記撹拌モーター10、切替弁14b、圧縮機11、及び
空冷ファン13は、それぞれ通電されて作動状態(切替
弁14bにあっては開状態)に入る。
【0030】なお、切替弁14aは、上記リレー43の
励磁によるブレーク接点43b1 の開放により閉状態と
なる。よって、圧縮機11から吐出された高温冷媒ガス
が、配管33・36を経て蒸発器17に送り込まれ、上
記冷凍シリンダー3と熱交換された後に冷却コイル18
を経て圧縮機11に戻る加熱回路としてのホットガス回
路が形成される。このホットガス回路から与えられる熱
によって、上記冷凍シリンダー3内に残存する冷菓はミ
ックスに戻される。
【0031】また、上述のごとく、切替スイッチ40を
解凍用接点40cに切り替えると、上記加熱制御手段5
3は作動状態に入る。従って、高温冷媒ガスにて加熱さ
れる上記ミックスは、その温度変化を上記加熱制御手段
53における解凍温度検出スイッチ41に検出される。
そして、所定の温度として、ミックスの風味を好適に保
持し得る範囲内の一定温度に達すると、かかるスイッチ
41が閉状態となり、ミックスへの加熱は停止される。
このように、ミックスは、高温冷媒ガスによる焦げつき
防止効果に加えて、上記加熱制御手段53によって加熱
温度を十分に配慮されるので、優れた風味を保持した液
状ミックスとなる。
【0032】具体的な一例として、−5℃の冷菓を加熱
して、所定の温度である約15℃のミックスに戻す場
合、高温冷媒ガスの温度を60℃とし、冷凍シリンダー
3内に残存する冷菓の量を約1000gとして、これら
両者の間で熱交換を行わせると、約6分間を必要とする
というデータがある。
【0033】また、ミックスを所定の温度に加熱するま
での所要時間を上記のデータ等により予め知得しておく
ことにより、上記解凍温度検出スイッチ41に代えて、
タイマーを用いて上記加熱制御手段53を構成すること
ができる。すなわち、上記加熱回路を制御する加熱制御
手段53としてタイマーを用い、このタイマーの作動時
間を、残存冷菓が所定の温度に加熱されるまでの所要時
間のデータに基づいて設定して、上記冷凍シリンダー3
内に残存する冷菓を液化温度に達するまで加熱して液化
させる制御方法を採用することができる。これにより、
加熱回路の過熱を簡単な構成で防止することが可能とな
る。
【0034】また、ミックスの温度を直接に測定するの
ではなく、冷凍シリンダー3の外壁温度とその内部にあ
るミックスの温度との関係(例えば、ミックスの温度1
5℃に対して冷凍シリンダー3の外壁温度40℃)を利
用して、冷凍シリンダー3の外壁の温度に基づいて、ミ
ックスの温度を間接的に測定することができる。すなわ
ち、加熱回路を制御する加熱制御手段53を、冷凍シリ
ンダー3の外壁温度を測定することにより残存冷菓の温
度を間接的に測定できるデータに基づいて作動させて、
上記冷凍シリンダー3内に残存する冷菓を液化温度に達
するまで加熱して液化させる制御方法を採用することが
できる。これにより、加熱回路の過熱を簡単な構成で防
止することが可能となる。
【0035】また、上記解凍温度検出スイッチ41とタ
イマーとを併用し、このうちの何れかが作動したときに
加熱を停止するように構成することができる。すなわ
ち、加熱回路を制御する加熱制御手段53を作動させ
て、上記冷凍シリンダー3内に残存する冷菓を液化温度
に達するまで加熱して液化させ、残存冷菓から検出され
た解凍温度に基づいて作動する上記加熱制御手段53と
しての解凍温度検出スイッチ41と、残存冷菓が所定の
温度に加熱されるまでの所要時間のデータに基づいて作
動時間が設定された上記加熱制御手段53としてのタイ
マーとを併用し、上記解凍温度検出スイッチ41と上記
タイマーのうち、何れか一方が作動したときに残存冷菓
への加熱を停止させる制御方法を採用することができ
る。これにより、上記加熱制御をより確実に行うことが
できる。
【0036】そして、上述のごとく、ミックスが所定の
温度に達し、解凍温度検出スイッチ41が閉状態となる
と、リレー42は励磁され、そのブレーク接点42b1
は開状態となる。すると、リレー43は復帰し、上記撹
拌モーター10、切替弁14b、圧縮機11、及び空冷
ファン13は、それぞれ通電を停止されて非作動状態
(切替弁14bにあっては閉状態)に入り、ホットガス
回路が解除される。即ち、残存ミックスへの加熱は停止
される。ここで、上述のように、リレー42が励磁され
ると、そのメーク接点42a1 (自己保持接点)が閉じ
られるので、上記残存ミックスへの加熱停止状態は保持
される。
【0037】冷凍シリンダー3内の冷菓が加熱液化され
てミックスとなり、この残存ミックスへの加熱が停止さ
れたのち、液状となったミックスは、冷凍シリンダー3
内から取出装置4により取り出して回収される。
【0038】このようにして回収されたミックスは、冷
凍庫などに所定の条件下にて保存されて、次回の冷菓と
しての再使用に備えられ、さらに、再使用の前には殺菌
処理が施される。
【0039】このように、上記残存する冷菓は、ヒータ
ー等によらずに、高温冷媒ガスによって加熱されるの
で、ミックスに戻される際に焦げつくことは無く、しか
も、上記加熱制御手段53によって、冷菓の加熱温度を
十分に配慮されるので、次回の再使用において、かかる
冷菓を優れた風味のまま顧客に提供することができる。
【0040】そのうえ、上記残存冷菓は、上述のごと
く、液状のミックスに戻されるので、冷凍シリンダー3
内に殆ど残すことなく素早く容易に回収することができ
る。
【0041】また、残存冷菓を殆ど残らず回収できるの
で、オーバーランを形成している、空気層を含む軟化し
た冷菓についても確実に同時に回収でき、冷菓成分のバ
ランスを崩すことなく、良好な風味を保ったまま、残存
冷菓を再使用に供することが可能となる。
【0042】さらに、上記加熱制御手段53によって過
度の加熱が防止されるため、上記ホットガス回路の保護
が図れると共に、加熱エネルギー及び加熱時間を必要最
少限に止めることができる。
【0043】なお、本実施例においては、加熱回路とし
てホットガス回路を用いたが、このホットガス回路に代
えて、ヒートポンプ回路(冷媒の流れを逆にすることで
加熱回路と冷凍回路とを任意に形成する回路)を用いて
もよいことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】請求項1の本発明に係る冷菓製造機内残
存ミックスの再使用方法は、以上のように、冷凍シリン
ダー内に供給されたミックスを冷却しつつ撹拌して冷菓
を製造する冷菓製造機において、上記冷凍シリンダーを
高温冷媒ガスにより加熱する加熱回路を形成するととも
に、この加熱回路を制御する加熱制御手段としてのタイ
マーの作動時間を、残存冷菓が所定の温度に加熱される
までの所要時間のデータに基づいて設定して、上記冷凍
シリンダー内に残存する冷菓を液化温度に達するまで加
熱して液化させ、次いで、この液状のミックスを冷凍シ
リンダー内から殆ど残すことなく回収したのち、所定の
状態に保存して次回の再使用に備えるようにするもので
ある。このように、加熱制御手段としてのタイマーの作
動時間を、残存冷菓が所定の温度に加熱されるまでの所
要時間のデータに基づいて設定して、残存冷菓を液化温
度に達するまで加熱して液化させることにより、加熱回
路の過熱を簡単な構成で容易に防止できる。
【0045】また、請求項2の本発明では、上記加熱回
路を制御する加熱制御手段を、冷凍シリンダーの外壁温
度を測定することにより残存冷菓の温度を間接的に測定
できるデータに基づいて作動させて、上記冷凍シリンダ
ー内に残存する冷菓を液化温度に達するまで加熱して液
化させ、次いで、この液状のミックスを冷凍シリンダー
内から殆ど残すことなく回収したのち、所定の状態に保
存して次回の再使用に備えるようにするものである。こ
のように、冷凍シリンダーの外壁温度を測定することに
より残存冷菓の温度を間接的に測定できるデータに基づ
いて、加熱制御手段を作動させることにより、加熱回路
の過熱を簡単な構成で容易に防止することができる。
【0046】また、請求項3の本発明では、上記加熱回
路を制御する加熱制御手段を作動させて、上記冷凍シリ
ンダー内に残存する冷菓を液化温度に達するまで加熱し
て液化させ、残存冷菓から検出された解凍温度に基づい
て作動する上記加熱制御手段としての解凍温度検出スイ
ッチと、残存冷菓が所定の温度に加熱されるまでの所要
時間のデータに基づいて作動時間が設定された上記加熱
制御手段としてのタイマーとを併用し、上記解凍温度検
出スイッチと上記タイマーのうち、何れか一方が作動し
たときに残存冷菓への加熱を停止させ、次いで、この液
状のミックスを冷凍シリンダー内から殆ど残すことなく
回収したのち、所定の状態に保存して次回の再使用に備
えるようにするものである。このように、解凍温度検出
スイッチとタイマーのうち、何れか一方が作動したとき
に残存冷菓への加熱を停止させることにより、上記の加
熱制御をより確実に行うことができる。
【0047】したがって、上記の加熱制御手段を採用す
ることにより、加熱回路の保護が図れると共に、加熱エ
ネルギー及び加熱時間を必要最少限に抑えることができ
る。
【0048】さらに、高温冷媒ガスによるミックスの焦
げつき防止効果と上記加熱制御手段による加熱回路の制
御とによって、上記ミックスの風味を好適な状態に保持
し得るので、次回の再使用において、かかる冷菓を優れ
た風味のまま顧客に提供することができる。
【0049】また、冷凍シリンダー内の残存冷菓を液化
させることにより、かかる残存ミックスを冷凍シリンダ
ー内に殆ど残すことなく素早く容易に回収でき、ミック
スの回収作業を効率的に行うことができる。
【0050】さらに、残存冷菓が液化されることによ
り、多量の脂肪分や香料等が含まれ且つ空気層を多く含
む軟化状態または泡状の冷菓についても、殆ど残らず同
時に回収されるので、冷菓成分のバランスを崩すことな
く、良好な風味を保ったまま、再使用に供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す冷菓製造機の概略の回
路構成図である。
【図2】上記冷菓製造機の概略を示す全体側面図であ
る。
【図3】上記冷菓製造機の制御回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
3 冷凍シリンダー 11 圧縮機 12 凝縮器 14a 切替弁 14b 切替弁 41 解凍温度検出スイッチ 50 制御回路 53 加熱制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍シリンダー内に供給されたミックスを
    冷却しつつ撹拌して冷菓を製造する冷菓製造機におい
    て、 上記冷凍シリンダーを高温冷媒ガスにより加熱する加熱
    回路を形成するとともに、 この加熱回路を制御する加熱制御手段としてのタイマー
    の作動時間を、残存冷菓が所定の温度に加熱されるまで
    の所要時間のデータに基づいて設定して、上記冷凍シリ
    ンダー内に残存する冷菓を液化温度に達するまで加熱し
    て液化させ、 次いで、この液状のミックスを冷凍シリンダー内から殆
    ど残すことなく回収したのち、 所定の状態に保存して次回の再使用に備えることを特徴
    とする冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法。
  2. 【請求項2】冷凍シリンダー内に供給されたミックスを
    冷却しつつ撹拌して冷菓を製造する冷菓製造機におい
    て、 上記冷凍シリンダーを高温冷媒ガスにより加熱する加熱
    回路を形成するとともに、 この加熱回路を制御する加熱制御手段を、冷凍シリンダ
    ーの外壁温度を測定することにより残存冷菓の温度を間
    接的に測定できるデータに基づいて作動させて、上記冷
    凍シリンダー内に残存する冷菓を液化温度に達するまで
    加熱して液化させ、 次いで、この液状のミックスを冷凍シリンダー内から殆
    ど残すことなく回収したのち、 所定の状態に保存して次回の再使用に備えることを特徴
    とする冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法。
  3. 【請求項3】冷凍シリンダー内に供給されたミックスを
    冷却しつつ撹拌して冷菓を製造する冷菓製造機におい
    て、 上記冷凍シリンダーを高温冷媒ガスにより加熱する加熱
    回路を形成するとともに、 この加熱回路を制御する加熱制御手段を作動させて、上
    記冷凍シリンダー内に残存する冷菓を液化温度に達する
    まで加熱して液化させ、 残存冷菓から検出された解凍温度に基づいて作動する上
    記加熱制御手段としての解凍温度検出スイッチと、残存
    冷菓が所定の温度に加熱されるまでの所要時間のデータ
    に基づいて作動時間が設定された上記加熱制御手段とし
    てのタイマーとを併用し、上記解凍温度検出スイッチと
    上記タイマーのうち、何れか一方が作動したときに残存
    冷菓への加熱を停止させ、 次いで、この液状のミックスを冷凍シリンダー内から殆
    ど残すことなく回収したのち、 所定の状態に保存して次回の再使用に備えることを特徴
    とする冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法。
JP3077919A 1991-04-10 1991-04-10 冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法 Pending JPH05308906A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3077919A JPH05308906A (ja) 1991-04-10 1991-04-10 冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3077919A JPH05308906A (ja) 1991-04-10 1991-04-10 冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05308906A true JPH05308906A (ja) 1993-11-22

Family

ID=13647488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3077919A Pending JPH05308906A (ja) 1991-04-10 1991-04-10 冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05308906A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007215445A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Sanyo Electric Co Ltd 冷菓製造装置
JP2007215444A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Sanyo Electric Co Ltd 冷菓製造装置
JP2010263922A (ja) * 2010-08-31 2010-11-25 Sanyo Electric Co Ltd 冷菓製造装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS569093A (en) * 1979-07-02 1981-01-29 Hitachi Ltd Soft welded joint and its welding method
JPS6192537A (ja) * 1985-10-24 1986-05-10 Sanyo Electric Co Ltd ソフトクリーム製造機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS569093A (en) * 1979-07-02 1981-01-29 Hitachi Ltd Soft welded joint and its welding method
JPS6192537A (ja) * 1985-10-24 1986-05-10 Sanyo Electric Co Ltd ソフトクリーム製造機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007215445A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Sanyo Electric Co Ltd 冷菓製造装置
JP2007215444A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Sanyo Electric Co Ltd 冷菓製造装置
JP2010263922A (ja) * 2010-08-31 2010-11-25 Sanyo Electric Co Ltd 冷菓製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200497319Y1 (ko) 액체 또는 반액체 제품의 제조 및 분배 기계
JP2632060B2 (ja) 冷菓製造装置の冷却運転制御装置
CN102346448B (zh) 用于通知制冰周期启动时延的低压控制
JPH09509732A (ja) タンデム型冷却システム
JPH05308906A (ja) 冷菓製造機内残存ミックスの再使用方法
JPH0149463B2 (ja)
JPS6365291B2 (ja)
JP2589161B2 (ja) 冷菓製造装置
JP2004053168A (ja) 冷却装置
JP3691217B2 (ja) 冷菓製造装置
JPS635047B2 (ja)
JP2001178370A (ja) ディスペンサ
JP2000316482A (ja) 菓子製造装置
JP2001252024A (ja) 冷菓製造装置
JPS6320304Y2 (ja)
JPH0436153A (ja) ソフトアイスクリーム製造機の過冷却保護装置
JP3717646B2 (ja) 冷菓製造装置
JP2001263883A (ja) ホットガス除霜式の冷凍冷蔵装置
JP3728077B2 (ja) 冷菓製造装置
JP3059890B2 (ja) 冷菓製造装置
JP2989321B2 (ja) 冷菓製造装置
JP2001252023A (ja) 冷菓製造装置
JPH04271753A (ja) 冷菓製造装置の殺菌方法
JP3670781B2 (ja) 冷菓製造装置
JPH03191749A (ja) 冷菓製造装置