JP3728077B2 - 冷菓製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトクリーム等の冷菓を製造する冷菓製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりソフトクリーム等の冷菓を製造するこの種冷菓製造装置は、例えば実公昭63−20304号公報に示される如く、ソフトクリームの原料となるミックス(冷菓ミックス)を貯蔵するホッパーと、このホッパーより供給されるミックスからソフトクリームを製造する冷却シリンダと、コンプレッサ、凝縮器、減圧装置、及び、冷却シリンダとホッパーにそれぞれ設けられた冷却器とから構成された冷凍装置を備えている。
【0003】
そして、この冷凍装置の冷凍サイクルを四方弁により可逆させ、営業中における冷菓製造時にはコンプレッサから吐出された高温高圧ガス冷媒(以下、ホットガスと称する。)を凝縮器にて放熱させて液化し、減圧装置にて減圧した後各冷却器に流し、蒸発させて冷却シリンダとホッパーを所定温度に冷却すると共に、冷却シリンダ内に設けた攪拌用のビーターを回転させながら、冷却シリンダにてソフトクリームを製造する。
【0004】
また、冷却シリンダ内で製造された冷菓を抽出する場合には、所定の取出レバーを引き倒し、抽出路を閉じているプランジャーを上方に移動させて抽出路を開くと共に、ビーターを回転させて抽出路から冷菓を取り出すものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プランジャーの上昇開始時からビーターを回転させると、開き始めた抽出路の狭い隙間からビーターの回転によって加圧された冷菓が吹き出して飛散し、周囲を汚損してしまう問題があった。
【0006】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、抽出時に冷菓が吹き出してしまう不都合を効果的に解消することができる冷菓製造装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷菓製造装置は、ミックスを貯蔵するホッパーと、このホッパーより供給されるミックスからソフトクリーム等の冷菓を製造する冷却シリンダと、前記ホッパーに設けられたホッパー冷却器と、前記冷却シリンダに設けられたシリンダ冷却器と、前記冷却シリンダ内を攪拌するビーターと、冷菓製造時に前記各冷却器により前記ホッパー及び冷却シリンダを冷却する冷却回路と加熱殺菌時に前記各冷却器により前記ホッパー及び冷却シリンダを加熱する加熱回路とを構成する凍装置と、前記冷却シリンダから冷菓を抽出するための抽出路と、この抽出路を開閉するための開閉手段と、この開閉手段の動作を検出する抽出スイッチと、この抽出スイッチの出力に基づき、前記ビーターを制御する制御装置とを備え、前記抽出スイッチは前記開閉手段が開動作した場合、所定の駆動指令を出力すると共に、前記制御装置は、この駆動指令が出力されてから所定の遅延期間経過後、前記ビーターを動作させるものである。
【0008】
本発明によれば、ミックスを貯蔵するホッパーと、このホッパーより供給されるミックスからソフトクリーム等の冷菓を製造する冷却シリンダと、前記ホッパーに設けられたホッパー冷却器と、前記冷却シリンダに設けられたシリンダ冷却器と、前記冷却シリンダ内を攪拌するビーターと、冷菓製造時に前記各冷却器により前記ホッパー及び冷却シリンダを冷却する冷却回路と加熱殺菌時に前記各冷却器により前記ホッパー及び冷却シリンダを加熱する加熱回路とを構成する凍装置と、前記冷却シリンダから冷菓を抽出するための抽出路と、この抽出路を開閉するための開閉手段と、この開閉手段の動作を検出する抽出スイッチと、この抽出スイッチの出力に基づき、前記ビーターを制御する制御装置とを備え、前記抽出スイッチは前記開閉手段が開動作した場合、所定の駆動指令を出力すると共に、前記制御装置は、この駆動指令が出力されてから所定の遅延期間経過後、前記ビーターを動作させるよう構成したので、開閉手段によって抽出路を開いてからビーターを動作させることができるようになる。
【0009】
これにより、開き始めた抽出路からビーターにより加圧された冷菓が吹き出す不都合を効果的に解消することができるようになるものである。
【0010】
請求項2の発明の冷菓製造装置は、上記において制御装置は、ビーターの駆動中に駆動指令が入力された場合、一旦前記ビーターを停止すると共に、当該停止から所定期間経過後、ビーターを動作させるものである。
【0011】
請求項2の発明によれば、上記に加えてビーターの駆動中に駆動指令が入力された場合、制御装置が一旦前記ビーターを停止すると共に、当該停止から所定期間経過後、ビーターを動作させるよう構成したので、ビーターの駆動中に抽出が開始される場合にも、抽出路から冷菓が吹き出される不都合を確実に防止することが可能となるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の実施例の冷菓製造装置SMの縦断側面図、図2は冷菓製造装置SMの正面図、図3及び図4は操作パネル50の正面図、図5は冷菓製造装置SMの制御装置Cのブロック図である。
【0013】
実施例の冷菓製造装置SMは、バニラやチョコレートのソフトクリームやシェーク等の冷菓を製造販売するための装置であり、図1において本体1の上部には、例えば前記ソフトクリームの原料となるミックス(冷菓ミックス)を貯蔵するホッパー2が設けられている。このホッパー2は上面に開口しており、この開口は着脱自在のカバー3にて開閉され、ミックスの補充時等にはこのカバー3が取り外される。ホッパー2の周囲にはホッパー冷却器4が捲回されており、このホッパー冷却器4によりホッパー2内のミックスは保冷される。
【0014】
また、ホッパー2の内底部にはインペラと称されるホッパー撹拌器5が設けられており、下方に設けた撹拌モータ6にて回転駆動される。このホッパー攪拌器5はホッパー2内のミックスが凍結しないように攪拌するものであるが、ミックスがホッパー2に所定量以上入れられ、ホッパー冷却器4に冷却時と逆に流れる冷媒ガス、すなわちホットガスによりホッパー2が加熱殺菌されるときも回転駆動される。
【0015】
更に、ホッパー2の側壁における所定高さの位置には、一対の導電極から成るミックスレベルセンサ7が取り付けられており、このミックスレベルセンサ7の電極が導通してホッパー2内の所定量(ミックスレベルセンサ7が設けられている高さ)以上のミックスを検出している状態で、前記ホッパー撹拌器5は連続的に回転されると共に、所定量以下である場合には、ホッパー撹拌器5は間欠的に回転される。
【0016】
8はミックス供給器9によりホッパー2から適宜供給されるミックスをビーター10により回転撹拌して冷菓を製造する冷却シリンダであり、その周囲にはシリンダ冷却器11が取り付けられている。ビーター10はビーターモータ12、駆動伝達ベルト、減速機13及び回転軸を介して回転される。製造された冷菓は、前面のフリーザードア14に配設された取出レバー15を操作することにより、プランジャー16が上下動し、抽出路17が開放されると共に、後述する如くビーター10が回転駆動されることにより、取り出される。ここで、実施例では上述した装置が二系統搭載されており、それぞれが例えばバニラ用、チョコレート用とされている。また、取出レバーとしては図2に示す如く当該バニラ、チョコレート及びそれらのミックス用に15A、15B 15Cの3つが設けられている。
【0017】
次に、図1においてRは可逆式の冷凍装置である。以下この冷凍装置Rにつき説明すると、18はコンプレッサ、19はコンプレッサ18からの吐出冷媒を、冷却回路(実線矢印)を構成する場合と、加熱回路(破線矢印)を構成する場合とで流通方向を逆に切り換える四方弁、20は水冷式の凝縮器である。前記四方弁19が冷却回路を構成している場合において、凝縮器20にはコンプレッサ18から吐出された高温高圧のガス冷媒が逆止弁21を介して流入し、そこで凝縮液化して液冷媒となる。
【0018】
この液冷媒は逆止弁22を経てドライヤ23より出ると二方向に分流し、一方はシリンダ冷却弁24、冷却シリンダ用キャピラリチューブ25を経て減圧され、シリンダ冷却器11に流入してそこで蒸発し、冷却シリンダ8を冷却する。他方はホッパー冷却弁26、前段のホッパー用キャピラリチューブ27を経て減圧され、ホッパー冷却器4に流入してそこで蒸発し、ホッパー2を冷却した後、後段のキャピラリチューブ28を経て流出する。
【0019】
そして、冷却シリンダ8及びホッパー2を冷却した後の冷媒は、アキュムレータ30にて合流した後、四方弁19を経てコンプレッサ18に戻る冷却運転(販売状態)が行われる(実線矢印の流れ)。尚、前記ホッパー2には当該ホッパー2の温度を検出するためのホッパーセンサ32が取り付けられると共に、冷却シリンダ8には当該冷却シリンダ8の温度を検出するシリンダセンサ31が取り付けられている。
【0020】
次に、四方弁19が加熱殺菌回路を構成する場合につき説明する。この場合には、四方弁19を操作して冷媒を図中破線矢印の方向に流す。即ち、コンプレッサ18から吐出された高温高圧のガス冷媒、即ちホットガスは四方弁19、アキュムレータ30にて二方向に分流し、一方はシリンダ冷却器11に直接流入すると共に、他方は逆止弁33を介してホッパー冷却器4に流入してそれぞれにて加熱作用を発揮し、規定の殺菌温度で所定時間(+72℃、40分)、冷却シリンダ8及びホッパー2は加熱される。
【0021】
ここで放熱して液化した冷媒は、それぞれシリンダホットガス弁34、ホッパーホットガス弁35を介して合流した後、凝縮器20にて気液分離し、冷媒ガスは並列に接続されたリバース電磁弁36及びリバースキャピラリチューブ37を通り、四方弁19を経てコンプレッサ18に戻る加熱殺菌運転が行われる。尚、38は冷却シリンダ8の加熱温度を検出する殺菌センサである。
【0022】
40は前記凝縮器20を冷却する水冷装置であり、節水弁41と、凝縮器20内の冷媒圧力を検出する圧力センサ42と、給水路43を備えている。そして、コンプレッサ18から高温高圧のガス冷媒が凝縮器20に流入し、凝縮器20の冷媒圧力が上昇すると、圧力センサ42がそれを検出して節水弁41を開く。この節水弁41が開放されると、給水路43を通して水冷装置40内に図中一点鎖線の如く冷却水が循環され、凝縮器20を冷却する。
【0023】
44は電装箱、45は前ドレン受けであり、46は給水栓で、ミックスの洗浄時に給水されるものである。また、本体1の正面のフリーザードア14上方には操作パネル50が設けられており、同操作パネル50は図3に示すように、殺菌スイッチ51、殺菌モニタ表示器52を中心として左右に同機能のスイッチ、表示器類が二組配置されている。すなわち、各組は上記二系統の装置(バニラ用とチョコレート用)に対応している操作部である。
【0024】
ここで、図3の各スイッチの操作に基づく、後述する制御装置Cのマイクロコンピュータ77の動作について説明する。53は冷却運転スイッチでこれが押されると、冷却シリンダ8及びホッパー2の冷却温度を所定の設定温度範囲に冷却制御して冷菓を製造する。54は攪拌スイッチで、押し続けることにより、ホッパー2内のホッパー攪拌器5が回転する。これはホッパー2内のミックスにイチゴ味などのフレーバーシロップを添加する場合などに用いる。
【0025】
55はデフロストスイッチで、冷却シリンダ8からのミックス回収の為に、ミックスを柔らかくして取り出すとき、或いは長時間販売されないために軟化したソフトクリームを再生するときに押圧操作され、その時ホットガスを流し冷却シリンダ8をある程度の温度に昇温させる。この場合、回収時の方が軟化再生の場合より高く昇温する。
【0026】
56は洗浄スイッチで、これを押すと所定の限度時間ビーター10を回転駆動させるようになっており、デフロストの後ミックスを回収するとき、或いはミックス回収後、給水栓でホッパー2、冷却シリンダ8内に満たした水で洗浄する時に操作される。
【0027】
尚、ミックス回収時には洗浄スイッチ56が押された状態でデフロストスイッチ55が押されるとデフロストに入り、冷却シリンダ8内のミックスを柔らかくし、その後に再度の洗浄スイッチ56の押圧にてビーター10を回転して排出される。
【0028】
一方、ミックスの軟化再生時には冷却運転スイッチ53が押されている状態でデフロストスイッチ55が押されると、ミックスの溶解から再冷却へと自動的に移行するような使い方をする。51は殺菌スイッチで一日の営業終了時に押されて、ホットガスによる冷却シリンダ8、ホッパー2の加熱殺菌工程に入る。
【0029】
ミックスの加熱殺菌に際しては、+68℃の加熱温度で30分以上との規定があり、それを満足すべく、本実施例では+70℃以上の温度で約30分としており、その殺菌過程を殺菌スタート時の0段階から殺菌完了時の4段階に分けて順次点滅移行する殺菌モニターランプL0、L1、L2、L3、L4(以降殺菌0〜4LEDと略す)を設けており、殺菌4LED L4は殺菌完了ランプとなっている。57は停止スイッチで全ての制御動作(冷却、デフロスト、洗浄、殺菌)をストップさせる。
【0030】
58はミックス補給ランプで、前述したホッパー2内にミックスがミックスレベルセンサ7に触れていないような不足状況の時に点灯し、ミックスの補給をユーザーに報しめる。59は異常警報ランプで、前記したミックス切れ(この場合点滅して殺菌準備不良と表示)の他、種々の異常状況が発生したとき、点滅または点灯する。右側の各スイッチ及び各表示ランプなどに付いても同様である。
【0031】
ここで、図4は操作パネル50の他の実施例を示している。尚、図中図3と同一符号で示すものは同一若しくは同様の機能を奏するものとする。この場合、冷却運転スイッチ53と洗浄スイッチ56のレイアウト配置が異なる他、攪拌スイッチの位置にはその代わりに省エネ冷却運転スイッチ54Aが設けられている。この省エネ運転スイッチ54Aは、客足の遠のく時間帯において押圧操作され、冷却温度を若干シフトアップした設定値温度で冷却制御して経済的な運転とする。
【0032】
そして、この場合は洗浄スイッチ56が押されると、上述の動作(ビーター10の回転)に加えてホッパー2内のホッパー攪拌器5が回転する。すなわち、この場合は洗浄スイッチ56が攪拌スイッチの機能を兼ねるものである。
【0033】
次に、図5において制御装置Cは汎用のマイクロコンピュータ77にて構成されており、このマイクロコンピュータ77の入力には前記シリンダセンサ31、ホッパーセンサ32、ミックスレベルセンサ7、殺菌センサ38、後述するコンプレッサ18のモータ18Mに流れる電流を検出する電流検知センサ61、前記取出レバー15に連動する抽出スイッチSW及び操作パネル50に設けられた各スイッチの出力が接続されている。また、マイクロコンピュータ77の出力には、前記コンプレッサ18のモータ18M、ビーターモータ12、撹拌モータ6、シリンダ冷却弁24、ホッパー冷却弁26、シリンダホットガス弁34、ホッパーホットガス弁35、四方弁19及びリバース弁36が接続されている。
【0034】
以上の構成で、次に本発明の冷菓製造装置SMの動作を説明する。マイクロコンピュータ77は運転開始後全てをリセットし、以下に説明するソフトクリーム(冷菓)温度制御を実行する。
【0035】
この温度制御では、営業時に前記冷却運転スイッチ53が押圧操作されると、マイクロコンピュータ77は前記冷却運転(販売状態)を実行する。この場合、マイクロコンピュータ77は四方弁19を切り換えて前記冷却回路を構成すると共に、リバース弁36を閉じる。そして、シリンダセンサ31の出力に基づき、下限温度(設定値)、上限温度(設定値+1.5℃)の間でシリンダ冷却弁24をON(開)−OFF(閉)、コンプレッサモータ18MをON−OFFして冷却シリンダ8を設定温度(約−1℃〜−8℃)に冷却する。
【0036】
また、マイクロコンピュータ77はホッパーセンサ32の出力に基づき、+10℃〜+8℃の温度範囲でホッパー冷却弁26をON(開)−OFF(閉)、コンプレッサモータ18MをON−OFFしてホッパー2を冷却する。
【0037】
更に、マイクロコンピュータ77はコンプレッサモータ18MのON−OFFに同期させてビーターモータ12をON−OFFし、冷却シリンダ8内を攪拌すると共に、撹拌モータ6を前記ホッパー冷却弁26のON(開)に同期させてON−OFF制御し、ホッパー2を冷却しているときにホッパー撹拌器5を回転させる。但し、この冷却運転では冷却シリンダ8の冷却が優先されており、シリンダ冷却弁24がOFFの条件下でホッパー冷却弁26はONとなる。
【0038】
そして、製造された冷菓を取り出す場合には、取出レバー15を図6〜図8に示す如く手前に引いて倒す。ここで、前記抽出スイッチSWは冷却シリンダ8上方の本体1前部に取り付けられており、図9に示す如く内部の接点を開閉するためのアクチュエータ63が上面に設けられ、前方に延在している。このアクチュエータ63は先端が上下方向に移動自在とされており、常時上方に移動するよう付勢され、その状態では内部の接点はONしている。その状態から下方に押されると、内部の接点がOFFする構造である。
【0039】
このアクチュエータ63の上方に位置する本体1の前部にはアーム62が取り付けられている。このアーム62は後端を本体1に回動自在に枢支されており、前方に延在した後、先端は斜め下方に屈曲されている。そして、このアーム62は上下方向に回動自在とされ、常には下方に付勢されると共に、下方に屈曲されたその先端はプランジャー16の上面に当接し、後端の直前の部分においてアクチュエータ63に当接している。
【0040】
以上の構成で図6の如く取出レバー15が起立した状態では、プランジャー16は降下しており、抽出路17を閉じている。また、アーム62の下方に回動しており、アクチュエータ63を押圧して押し下げ、内部に接点をOFFさせている。この状態では抽出スイッチSWからマイクロコンピュータ77にはビーターモータ12の駆動指令は発せられない。
【0041】
この状態から取出レバー15を図7の如く手前に引き倒して行くと、プランジャー16が上方に移動するため、抽出路17が徐々に開放されて行き、やがて図8の如くプランジャー16が上がり切ったところで抽出路17は完全に開放される。
【0042】
一方、プランジャー16の上昇に伴ってアーム62も図9中矢印の如く上方に回動されるので、抽出スイッチSWのアクチュエータ63も上方に移動し、やがて内部の接点がONする。これによって、マイクロコンピュータ77には抽出スイッチSWからビーターモータ12の駆動指令が発せられる。
【0043】
マイクロコンピュータ77はこの駆動指令が発せられた時点から約0.2秒(遅延時間)後にビーターモータ12を駆動し、ビーター10を回転させる。これによって、冷却シリンダ8内の冷菓が抽出路17から取り出されることになる。
【0044】
ここで、プランジャー16の上昇開始時からビーター10を回転させると、開き始めた抽出路17の狭い隙間からビーター10の回転によって加圧された冷菓が吹き出して飛散してしまうが、前述の如くプランジャー16が上昇して抽出スイッチSWがONした後、0.2秒遅延してから、すなわち、抽出路17が完全に開放されてからビーターモータ12が駆動されるようにしているので、係る不都合を未然に回避できる。
【0045】
尚、前述の如くビーターモータ12はコンプレッサモータ18MのON−OFFに同期してON−OFFされるので、冷菓の取出時に既にビーターモータ12が駆動されている場合もある。
【0046】
その場合は、マイクロコンピュータ77は抽出スイッチSWがONしてそれから駆動指令が発せられた時点で一旦ビーターモータ12を停止(OFF)し、その後0.2秒経過してから再度ビーターモータ12を駆動(ON)させる。これによって、上述の如き冷菓の吹出を確実に防止するものである。
【0047】
一方、係る運転中に図3の攪拌スイッチ54、或いは、図4の洗浄スイッチ56が押されると、その間マイクロコンピュータ77は攪拌モータ6を駆動させてホッパー攪拌器5を回転させる。これによって、ホッパー2にイチゴ味などのフレーバーシロップを添加する場合などに、これらのフレーバーシロップをベースミックスに円滑に混ぜ込むことができるようになる。
【0048】
次に、営業終了に伴って前記殺菌スイッチ51が押圧操作されると、マイクロコンピュータ77は前記加熱殺菌運転を実行する。この場合、マイクロコンピュータ77は四方弁19を切り換えて前記加熱殺菌回路を構成すると共に、リバース弁36を開く。そして、殺菌センサ38の出力に基づき、ミックスに対して規定の殺菌温度が維持されるように予め定められた所定の下限、上限の設定温度の間でシリンダホットガス弁34をON(開)−OFF(閉)、コンプレッサモータ18MをON−OFFすることにより、冷却シリンダ8の加熱殺菌を行う。
【0049】
また、マイクロコンピュータ77はホッパーセンサ32の出力に基づき、冷却シリンダ8に設定した温度でホッパーホットガス弁35をON(開)−OFF(閉)、コンプレッサモータ18MをON−OFFしてホッパー2を加熱し、ホッパー2内のミックスの加熱殺菌を行う。また、マイクロコンピュータ77はこの加熱殺菌運転中、撹拌モータ6を駆動し、ホッパー撹拌器5を回転させる。
【0050】
マイクロコンピュータ77は、係る加熱殺菌運転を+72℃以上で40分間実行し、その後、冷却(保冷運転)に移行して、翌日の販売時点まで冷却シリンダ8及びホッパー2がある程度の低温状態、即ち保冷温度(+8℃〜+10℃)に維持されるよう、コンプレッサ18のON−OFF制御並びにシリンダ冷却弁24、ホッパー冷却弁26のON−OFF制御を行う保冷運転を実行する。
【0051】
ここで、係る加熱殺菌運転から保冷運転に渡る期間における、シリンダセンサ31が検出する冷却シリンダ8の温度Tと、電流検知センサ61が検出するコンプレッサモータ18Mの通電電流の推移を図10に示す。
【0052】
加熱殺菌運転では前述の如くミックスの温度を+72℃以上に加熱するため、その状態から保冷運転に移行した直後におけるコンプレッサモータ18Mの負荷は甚大なものとなる。そして、係る状態でシリンダ冷却弁24とホッパー冷却弁26の双方をONして冷却シリンダ8とホッパー2を双方同時に冷却した場合のコンプレッサモータ18Mの通電電流をC2(破線)で示す。
【0053】
この図からも明らかな如く、電流C2は保冷運転に移行した後、9A付近まで急速に上昇した後、温度Tの低下に伴って漸減する傾向となる。このような状態ではコンプレッサ18が過負荷となるため、通常コンプレッサモータ18Mに設けられたオーバーロードリレーなどによって強制停止させられてしまう。
【0054】
そこで、マイクロコンピュータ77は係る加熱殺菌運転から保冷運転に移行した後、電流検知センサ61が検出するコンプレッサモータ18M(コンプレッサ18)の通電電流(図10にC1で示す)が例えば5.8A以上に上昇した場合、シリンダ冷却弁24はON(開)したまま、ホッパー冷却弁26をOFF(閉)する。これによって、コンプレッサ18にかかる負荷は軽減される。
【0055】
そして、電流C1が例えば5.3A以下に低下したら、シリンダ冷却弁24をONしたまま、ホッパー冷却弁26をON(開)する。このようにして、コンプレッサ18に加わる負荷を軽減しつつ、冷却シリンダ8とホッパー2を円滑に保冷して行く。
【0056】
尚、実施例ではシリンダ冷却弁24をONしたまま電流C1に基づいてホッパー冷却弁26をON−OFFするようにしたが、ホッパー冷却弁26をONしたまま、シリンダ冷却弁24を電流C1に基づいてON−OFFしても良く、或いは、電流C1が5.3Aに低下するごとに交互にシリンダ冷却弁24とホッパー冷却弁26をONするようにしても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、ミックスを貯蔵するホッパーと、このホッパーより供給されるミックスからソフトクリーム等の冷菓を製造する冷却シリンダと、前記ホッパーに設けられたホッパー冷却器と、前記冷却シリンダに設けられたシリンダ冷却器と、前記冷却シリンダ内を攪拌するビーターと、冷菓製造時に前記各冷却器により前記ホッパー及び冷却シリンダを冷却する冷却回路と加熱殺菌時に前記各冷却器により前記ホッパー及び冷却シリンダを加熱する加熱回路とを構成する凍装置と、前記冷却シリンダから冷菓を抽出するための抽出路と、この抽出路を開閉するための開閉手段と、この開閉手段の動作を検出する抽出スイッチと、この抽出スイッチの出力に基づき、前記ビーターを制御する制御装置とを備え、前記抽出スイッチは前記開閉手段が開動作した場合、所定の駆動指令を出力すると共に、前記制御装置は、この駆動指令が出力されてから所定の遅延期間経過後、前記ビーターを動作させるよう構成したので、開閉手段によって抽出路を開いてからビーターを動作させることができるようになる。
【0058】
これにより、開き始めた抽出路からビーターにより加圧された冷菓が吹き出す不都合を効果的に解消することができるようになるものである。
【0059】
請求項2の発明によれば、上記に加えてビーターの駆動中に駆動指令が入力された場合、制御装置が一旦前記ビーターを停止すると共に、当該停止から所定期間経過後、ビーターを動作させるよう構成したので、ビーターの駆動中に抽出が開始される場合にも、抽出路から冷菓が吹き出される不都合を確実に防止することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷菓製造装置の縦断側面図である。
【図2】本発明の冷菓製造装置の正面図である。
【図3】本発明の冷菓製造装置の操作パネルの正面図である。
【図4】本発明の冷菓製造装置の他の実施例の操作パネルの正面図である。
【図5】本発明の冷菓製造装置の制御装置のブロック図である。
【図6】本発明の冷菓製造装置の冷却シリンダ及びホッパー部分の拡大縦断側面図である。
【図7】同じく本発明の冷菓製造装置の冷却シリンダ及びホッパー部分の拡大縦断側面図である。
【図8】同じく本発明の冷菓製造装置の冷却シリンダ及びホッパー部分の拡大縦断側面図である。
【図9】本発明の冷菓製造装置の抽出スイッチとアームの側面図である。
【図10】本発明の冷菓製造装置の加熱殺菌運転から保冷運転に渡るコンプレッサモータの通電電流と冷却シリンダの温度の推移を示す図である。
【符号の説明】
2 ホッパー
4 ホッパー冷却器
5 ホッパー撹拌器
6 撹拌モータ
8 冷却シリンダ
10 ビーター
11 シリンダ冷却器
12 ビーターモータ
15 取出レバー
16 プランジャー
17 抽出路
18 コンプレッサ
19 四方弁
20 凝縮器
24 シリンダ冷却弁
26 ホッパー冷却弁
50 操作パネル
54 攪拌スイッチ
56 洗浄スイッチ
61 電流検知センサ
62 アーム
77 マイクロコンピュータ
C 制御装置
R 冷凍装置
SM 冷菓製造装置
SW 抽出スイッチ

Claims (2)

  1. ミックスを貯蔵するホッパーと、このホッパーより供給されるミックスからソフトクリーム等の冷菓を製造する冷却シリンダと、前記ホッパーに設けられたホッパー冷却器と、前記冷却シリンダに設けられたシリンダ冷却器と、前記冷却シリンダ内を攪拌するビーターと、冷菓製造時に前記各冷却器により前記ホッパー及び冷却シリンダを冷却する冷却回路と加熱殺菌時に前記各冷却器により前記ホッパー及び冷却シリンダを加熱する加熱回路とを構成する凍装置と、前記冷却シリンダから冷菓を抽出するための抽出路と、この抽出路を開閉するための開閉手段と、この開閉手段の動作を検出する抽出スイッチと、この抽出スイッチの出力に基づき、前記ビーターを制御する制御装置とを備え、前記抽出スイッチは前記開閉手段が開動作した場合、所定の駆動指令を出力すると共に、前記制御装置は、この駆動指令が出力されてから所定の遅延期間経過後、前記ビーターを動作させることを特徴とする冷菓製造装置。
  2. 制御装置は、ビーターの駆動中に駆動指令が出力された場合、一旦前記ビーターを停止すると共に、当該停止から所定期間経過後、前記ビーターを動作させることを特徴とする請求項1の冷菓製造装置。
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