JPH05307342A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05307342A
JPH05307342A JP4136189A JP13618992A JPH05307342A JP H05307342 A JPH05307342 A JP H05307342A JP 4136189 A JP4136189 A JP 4136189A JP 13618992 A JP13618992 A JP 13618992A JP H05307342 A JPH05307342 A JP H05307342A
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Hiroyuki Sugimoto
浩之 杉本
Masahito Yanagida
雅人 柳田
Yoshinori Kai
美紀 甲斐
Takashi Bisaiji
隆 美才治
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリーニングブレード周辺からの中間転写ベ
ルトへのトナーの再付着を防止できるようにした画像形
成装置を提供することである。 【構成】 クリーニングブレード28に対向して導電性
のバックアップローラ29を設け、このローラ29に、
クリーニングブレード28で掻き取られた転写残トナー
Tが、中間転写ベルト11に再付着するのを防止すべ
く、そのトナーTと同極性のバイアス電圧をバックアッ
プローラ29に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルト状の被クリーニ
ング体を清掃するクリーニング装置を備えた画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタなどの
画像形成装置において、無端ベルト状の潜像担持体、例
えばベルト状感光体に静電潜像を形成し、この静電潜像
をトナー像として可視像化するものでは、そのトナー像
の転写を行ったのち、転写に寄与しなかったトナーが感
光体表面に残留付着しているので、かかる付着トナーを
感光体から除去して回収するようにしている。
【0003】又、この種の画像形成装置で、感光体上の
トナー像を、無端ベルト状の中間転写回転体に、静電方
式又は粘着方式で転写し、この中間転写回転体上の転写
トナー像を更に、普通紙のような記録媒体に転写するよ
うにした画像形成装置が提案されているが、トナー像転
写後の中間転写回転体上にも、トナーが残留付着してい
るので、これを除去して回収するようにしている。
【0004】かかる感光体や中間転写回転体などのベル
ト状の被クリーニング体をクリーニングするクリーニン
グ装置として、この種の画像形成装置では、クリーニン
グブレードなどのクリーニング部材を用いたクリーニン
グ装置が多用されている。
【0005】図6は、このようなクリーニング装置を備
えた画像形成装置の一例を示し、かつ本発明の一実施例
を示しているが、ここでは、この例の画像形成装置の基
本的な構成と作用を明らかにし乍ら、従来の問題点につ
いて以下に述べる。
【0006】この例の画像形成装置は、カラー画像を得
ることのできるものとなっていて、上部に、カラー画像
読み取り装置1を有している。又、この画像形成装置
は、本体を成すカラー画像記録装置(カラープリンタ)
2や、下側の給紙ユニット体3などをそれぞれ有してい
る。
【0007】カラー画像記録装置2内の中央部の、幾分
上側に設けられたドラム状の感光体5は、図示矢印方向
に回転駆動されるようになっていて、この回転開始に伴
い、その表面が、帯電チャージャ6により一様に帯電さ
れる。
【0008】感光体5の上位に設けられた光書き込みユ
ニット4からは画信号に対応して光変調されたレーザ光
7が出射し、このレーザ光による光書き込みが、帯電さ
れた感光体表面に対して行われることにより、該表面に
は所定の静電潜像が形成される。現像装置8は、4個の
カラー現像器(不図示)を有すると共に、これらをユニ
ット化したものとなっていて、各現像器が選択的に作動
することにより、感光体表面に順次作像される静電潜像
が、異なる色のトナー像としてそれぞれ顕像化される。
【0009】感光体5には、ベルト駆動ローラ12と、
転写ローラ13と、アイドルローラ14との間に掛け渡
された無端の中間転写ベルト11が、転写ローラ13部
分で接している。そして、この中間転写ベルト11は、
図示されない駆動モータにより、図示矢印方向に回転駆
動されるようになっている。
【0010】中間転写ベルト11は感光体5と同期して
等速で矢印方向に回転し、このとき感光体5上の、異な
る色の各トナー像が、転写部9において、中間転写ベル
ト11の同一位置に順次重ね合わせて転写される。転写
ローラ13に所定のバイアス電圧が印加され、これによ
って感光体5上のトナー像が中間転写ベルト11に転写
されるのである。都合、4色のトナー像が中間転写ベル
ト11上に重ね合わされると、該ベルト11上には所定
のカラー像が得られる。
【0011】感光体5に順次形成される各トナー像を中
間転写ベルト11に転写し終えるごとに、感光体5上に
残留するトナーは、クリーニング装置50によって感光
体5から除去され、感光体5が清掃され、次いで感光体
表面は除電ランプ51によって除電作用を受ける。
【0012】手差し給紙部15、給紙部16,17,1
8,19のいずれかからは、記録紙21が、転写部22
に向けて送られる。中間転写ベルト11のうち、ベルト
駆動ローラ12に掛け渡されるベルト部分には、導電性
の転写ローラ10が接していて、これには転写のために
バイアス電圧電源20により、所定極性のバイアス電圧
が印加される。
【0013】今仮に、感光体上に形成されるトナー像の
トナーが負極性(マイナス)に帯電されるものであると
して、この場合は、転写ローラ10には正極性(プラ
ス)のバイアス電圧が印加されるようになっていて、こ
の印加に伴い、中間転写ベルト11上のカラー像を形成
しているトナーが、このベルト11と転写ローラ10と
の間を通る記録紙21に静電的に転移して、そのカラー
像が記録紙21上に一括して転写される。この転写後、
記録紙21は、搬送ベルト23により送られつつ、定着
ローラ対24の部位を通って、カラーコピー紙として、
トレイ25上に収容される。
【0014】中間転写ベルト11上に感光体5から各色
のトナー像が順次転写されるとき、そのトナー像が乱さ
れないように、転写ローラ10は中間転写ベルト11か
ら離間しており、該ベルト11上のカラー像を記録紙2
1に一括転写するとき、転写ローラ10は中間転写ベル
ト11に対して押圧され、上述の如くベルト11上のカ
ラー像が記録紙21に転写される。
【0015】転写部22に対し、中間転写転ベルト11
の回転方向上の下流側には、被クリーニング体である中
間転写ベルト11をクリーニングするためのクリーニン
グ装置26が、ベルト11と対向するように設けられて
いる。このクリーニング装置26は、クリーニング部材
28を備えている。この例のものでは、かかるクリーニ
ング部材がブレード状のものとなっている。以下、これ
を「クリーニングブレード」と称する。かかるクリーニ
ングブレード28は、例えばゴムなどの弾性体より成
る。
【0016】クリーニングブレード28は、中間転写ベ
ルト11の表面に対し接離自在に構成され、中間転写ベ
ルト11上に順次トナー像を転写しているときは、その
トナー像を乱さないように、クリーニングブレード28
は中間転写ベルト11から離隔している。そして転写部
22を通過したトナー像(カラー像)転写後の、中間転
写ベルト11上のカラー像形成領域の先端部が、クリー
ニングブレード28に到達する前に、該ブレード28が
ベルト11に当接するようになっている。この当接状態
で、転写(転写部22における転写)に寄与しなかった
未転写トナー、すなわち、転写残トナーが掻き取り除去
される。そして、中間転写ベルト11上のカラー像形成
領域の後端部が、クリーニングブレード28の部位を通
過したあと、このクリーニングブレード28は中間転写
ベルト11から離隔するようになっている。
【0017】この種の中間転写ベルト11に使われる材
料は、フィルムなどの薄いものとなっているため、クリ
ーニングブレード28を、そのようなベルトに当接させ
たとき、ブレードが当接するベルト部分を、背部から何
らかの部材で押さえるようにしてやらないと、トナーを
巧く掻き取ることができない。符号29で示すものは、
クリーニングブレード28が当接する中間転写ベルト部
分を背部から押さえるバックアップ部材であり、この例
では、かかるバックアップ部材が中間転写ベルト11の
移動に連れ廻りするバックアップローラとなっている。
【0018】ここで、転写ローラ10には、トナーの本
来の帯電極性と反対の極性のバイアス電圧が印加される
のであるが、この印加に伴い、トナー像転写工程後に中
間転写ベルト11上に残留する転写残トナーにはその本
来の極性と反対極性の電荷が注入されて保持されるよう
になる。例えば、トナーの本来の帯電極性、すなわち現
像装置8において帯電されるトナーの極性が負極性であ
る場合には、転写ローラ10へのバイアス電圧の印加に
より、中間転写ベルト11上の転写残トナーに転写電流
が流れ、本来負極性に帯電していたトナーに、正極性の
電荷が注入され、そのトナーは正極性に帯電する状態と
なる。このような転写残トナーがクリーニングブレード
28によって前述のように中間転写ベルト11から除去
されるのである。
【0019】ところで、先にも述べたように、クリーニ
ングブレード28は、被クリーニング体であるベルト1
1の表面上のトナーを掻き取り除去するものであるが、
この一度掻き取ったトナーが、ブレード周辺部に飛び散
り、これが中間転写ベルト表面に再度、付着し易くなっ
ている。このような付着を生じると、画像上の地肌汚れ
などを生じ、画質が悪化する原因になる。
【0020】そこで、バックアップローラ29を導電性
のものとし、このローラに、例えば、正極性のバイアス
電圧を印加するようにすると、上述の如く転写電流によ
り正極性に帯電してしまったトナーと、ベルト表面との
間に、静電的な反発力を生じ、トナーの被クリーニング
体への再付着が生じにくくなる。
【0021】中間転写ベルト11にも、転写ローラ10
に印加された電圧等によって、トナーの本来の帯電極性
と反対極性、上の例では正極性の電荷が注入されるが、
これだけでトナーがベルト11に再付着することを効果
的に防止することは困難である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記点に鑑み
なされたものであって、その目的とするところは、クリ
ーニングブレードのようなクリーニング部材周辺からの
被クリーニング体へのトナーの再付着を防止できるよう
にした画像形成装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、注入される電荷の保持が可能なベルト状の被
クリーニング体と、該被クリーニング体の表面に当接し
て被クリーニング体の表面をクリーニングするクリーニ
ング部材と、このクリーニング部材が当接する被クリー
ニング体部分を背部から押さえる、バイアス電圧の印加
が可能なバックアップ部材と、クリーニングすべきトナ
ーと被クリーニング体表面との間に、静電的な反発力を
生ぜしめる極性の電荷が、被クリーニング体に対して注
入されるようなバイアス電圧を、バックアップ部材に印
加するバイアス電圧印加手段とを具備した画像形成装置
を提案するものである。
【0024】なお、バイアス電圧印加手段については、
クリーニングすべきトナーが、転写残トナーであるか、
未転写トナーであるかの違いによって、バイアス電圧の
大きさとその極性の少なくとも一方の切り換えが可能な
印加手段となっていると効果的である。
【0025】又、クリーニング部材が被クリーニング体
の表面に対して接離自在となっていて、バイアス電圧印
加手段は、クリーニング部材を被クリーニング体から離
隔させる時機に相前後して、静電的な反発力を生ぜしめ
る極性のバイアス電圧の印加から、これと反対極性のバ
イアス電圧の印加に、切り換えが可能な印加手段となっ
ていると効果的である。
【0026】更に、バックアップ部材の前後の少なくと
も一方に、被クリーニング体に接するアース部材を付設
すると効果的である。
【0027】更にバックアップ部材については、導電性
表面を有し、被クリーニング体の移動に連れ廻りするバ
ックアップローラとなっていると効果的である。
【0028】更にクリーニング部材については、弾性体
より成るクリーニングブレードとなっていると効果的で
ある。
【0029】更にクリーニング部材については、バイア
ス電圧の印加が可能な導電性ブラシとなっていると効果
的である。
【0030】更にバイアス電圧印加手段については、ク
リーニング部材に対し、被クリーニング体の移動方向上
の上流側に設けた被クリーニング体表面電位検出手段に
よる検出に基づき、バイアス電圧の大きさとその極性の
少なくとも一方の切り換えが可能な印加手段となってい
ると効果的である。
【0031】更に、被クリーニング体については、10
8乃至109Ωcmの体積固有抵抗率をもつフィルムとなっ
ていると効果的である。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って、詳細
に説明する。
【0033】前述のように図6は本発明一実施例の画像
形成装置を示すものであるが、その基本的な構成と作用
は、従来技術の欄で説明したので、ここではその説明を
省略する。図1はこの画像形成装置のクリーニング構成
部を拡大して示した図である。この図において、バック
アップ部材の一構成例であるバックアップローラ29
は、少なくともその表面部分が金属等の導体より成り、
ベルト状の被クリーニング体の一構成例である中間転写
ベルト11の移動方向に連れ廻りする。このようにバッ
クアップローラ29は、導電性表面を有し、バイアス電
圧の印加が可能となっている。
【0034】ここで図6に示す中間転写ベルト11の表
面上には、4色重ね後にカラー像が形成されるのである
が、このカラー像を作るトナーTの極性が負であるもの
として、転写部22を通るとき、そのトナーには正極性
の電荷が注入され、トナーは正極性に帯電する。
【0035】図1に戻って、中間転写ベルト11上に
は、このようなトナーTが、転写後に残留付着している
のであるが、かかるトナーが、中間転写ベルト11の表
面に当接したクリーニングブレード28により掻き取り
除去され、該ベルト11の表面がクリーニングされる。
符号31で示すバイアス電圧印加手段は、クリーニング
すべきトナーTと、中間転写ベルト11の表面との間
に、静電的な反発力を生ぜしめる極性の電荷が、中間転
写ベルト11に対して注入されるようなバイアス電圧を
バックアップローラ29に対して印加するものである。
【0036】この印加手段31は、正極性の直流バイア
ス電圧電源E1と、負極性の直流バイアス電圧電源E2
を有し、この内の電源E1によって、バックアップロー
ラ29には正極性のバイアス電圧が印加されるのであ
る。結局、バックアップローラ29には、極性を反転さ
れて正極性となったトナーTと同極性のバイアス電圧が
印加され、これにより、転写ローラ10の印加電圧など
によって正極性に帯電されているベルト11には、更
に、正極性の電荷が注入され、これに伴い、トナーとベ
ルト表面との間に静電的な反発力を生じる。この反発力
によって、残留トナーTが中間転写ベルト11から離れ
やすくなってクリーニング性が高められると共に、クリ
ーニングブレード28で掻き取られたトナーが中間転写
ベルト11上に再付着することが防止される。中間転写
ベルト11は、このような点から、注入される電荷の保
持が可能な材質のものとなっている。例えば、108
至109Ωcmの体積固有抵抗率をもつフィルムより成っ
ているのである。
【0037】このように、本例においては、クリーニン
グブレード28自体と、この周辺からの、中間転写ベル
ト11へのトナーの再付着が防止されるため、記録紙2
1上の画像上の地肌汚れなどが生じにくくなり、画質を
悪化させないようにすることができる。又、バックアッ
プローラ29が電極の代わりを成すので、特別な電極が
不要である。
【0038】ところで、この種の画像形成装置では、記
録紙21(図6)を搬送する間で、これにジャムを生じ
ることがある。このようなジャムを生じると、機械は即
座に停止状態にされる。かようなジャムが、転写部22
の前後で生じると、転写されないトナー像のトナーが中
間転写ベルト11の表面に付着したままになる部分を生
じ、かような未転写トナーが、次の画像形成装置の再稼
動時に、クリーニングブレード28によって掻き取り除
去されることとなる。この除去量は相当なものとなり、
一層、中間転写ベルト11へのトナーの再付着が生じ易
くなる。
【0039】図2に示すように、クリーニングブレード
28によって掻き取り除去されるべき、未転写トナーT
は、転写工程を経ないので、負極性のままとなってい
る。バックアップローラ29に対し正極性のバイアス電
圧を印加したままでは、かかるトナーの再付着を防止で
きなくなる。
【0040】本例のバイアス電圧印加手段31(図1)
は、クリーニングすべきトナーが、転写残トナーである
か、未転写トナーであるかの違いによって、極性の切り
換えが可能な印加手段となっている。すなわち、ジャム
などを生じたときは、スイッチ接点32が負極性のバイ
アス電圧電源E2の方に図2に示す如く切り換わるよう
になっている。
【0041】この切り換えによって、バックアップロー
ラ29には負極性のバイアス電圧が印加される。する
と、中間転写ベルト11には、負極性の電荷が注入さ
れ、これに伴い、このベルト11の表面と、トナーTと
の間には静電的な反発力を生じる。これによって、クリ
ーニングブレード28からの中間転写ベルト11へのト
ナーの再付着が防止されるのである。
【0042】このように、バックアップローラ29へ印
加するバイアス電圧の極性を切り換えるほか、そのバイ
アス電圧の大きさを切り換え、或いは極性と大きさを共
に切り換えるようにしてもよい
【0043】なお、クリーニングブレード28に入って
くるトナーが正極性のものであるか、負極性のものであ
るかについては、次に述べるような手段で検出すること
が可能である。
【0044】すなわち、図1に示すようにクリーニング
ブレード28に対し、中間転写ベルト11の移動方向上
の上流側には、中間転写ベルト11の表面の電位を検出
する表面電位検出手段33が設けられている。図2に示
す状態にあっては、ベルト11上に密にある未転写トナ
ーTの極性の検出が、かかる検出手段33の検出機能に
より可能である。これに対し、図1に示す状態にあって
は、転写残トナーTの極性の検出が可能である。
【0045】このような検出の違いによって、スイッチ
接点32の切り換えが可能になる。なお、かかる検出の
違いによって、前述の如く、バイアス電圧の大きさを変
えるようにしても良く、この場合、表面電位検出手段3
3による電位検出値に基づき、その大きさが変えられ
る。極性の切り換えと、バイアス電圧の大きさとを共に
変えるようにしても良いことは前述の通りである。この
ように、バイアス電圧印加手段31は、表面電位検出手
段33による検出に基づき、バイアス電圧の大きさとそ
の極性の少なくとも一方の切り換えが可能となっている
のである。
【0046】なお、感光体5から中間転写ベルト11に
トナー像を転写しているとき、クリーニングブレード2
8はベルト11から離間しているが、このようなベルト
の非クリーニング時には、バックアップローラ29に対
して、例えば、バイアス電圧を全く印加しないようにす
ればよい。
【0047】ところで、先にも述べたように、クリーニ
ングブレード28は、中間転写ベルト11に対し接離自
在に構成されていて、ブレード28がベルト11から離
隔するとき、トナーがクリーニング装置外へ飛散し易く
なる。
【0048】図6に示すように、クリーニング装置26
と中間転写ベルト11との間にはスキマ36,37があ
る。このようなスキマからトナーが飛散するのである
が、これを防止するために、かかるスキマにシール部材
などを設けると、ベルト11上の色の異なるトナー像
が、そのシール部材によってこわされてしまう。このよ
うな点から、どうしてもスキマ36,37を開けざるを
得ないのである。
【0049】クリーニングブレード28によってトナー
を掻き取り除去しているとき、ブレード周辺にはトナー
が飛散浮遊した状態となっている。クリーニングブレー
ド28がベルト11から離隔したとき、このようなトナ
ーの飛散がおさまっていれば良いのであるが、中間転写
ベルト11が回転を続けたりしていると、そのような飛
散が治らず、ベルト11から離れたクリーニングブレー
ドと、ベルト11との間を飛散トナーが通過し、スキマ
37を通してクリーニング装置外にトナーが飛び散るよ
うになる。又、スキマ36からもトナーが飛び散るよう
になる。
【0050】そこで、図3に示すように、クリーニング
ブレード28を中間転写ベルト11の表面から離隔させ
るとき、若しくは、その前に、スイッチ接点32を負極
性のバイアス電圧電源E2の方に切り換え、バックアッ
プローラ29に、負極性のバイアス電圧を印加する。す
ると、ベルト11は正から負に帯電するようになり、ブ
レード周辺に飛散しているトナーTがベルト11の方に
静電的に引き寄せられ、ここに捕獲されるようになる。
このような機能によって、クリーニング装置外へのトナ
ーの飛散が防止され、画像形成装置内をトナーで汚すよ
うなことが回避される。
【0051】上述のように中間転写ベルト11の方にト
ナーが引き寄せられるが、次の画像形成時には、引き寄
せられたトナーが付着している中間転写ベルト部分が画
像領域とならぬように、画像形成動作のタイミングを制
御することによって、記録紙21(図6)上の画像に地
汚れが発生する不具合を阻止できる。
【0052】図1に示すバイアス電圧印加手段31は、
クリーニングブレード28を中間転写ベルト11から離
隔させる時機に相前後して、静電的な反発力を生ぜしめ
る極性のバイアス電圧の印加から、これと反対の極性の
バイアス電圧の印加に切り換えが可能な印加手段となっ
ているのである。
【0053】図4に示すように、バックアップローラ2
9の前後において中間転写ベルト11の背部にそれぞれ
接するアース部材34,35をそれぞれ付設すると、次
に述べるような機能を達成することができる。この例に
おいては、かかる部材がローラ状のものとなっていて、
これが中間転写ベルト11の移動に連れ廻りする。
【0054】上流側のアースローラ34は、中間転写ベ
ルト11の帯電電位を、クリーニング工程の前におい
て、消去するのに役立つ。バックアップローラ29によ
るバイアス電圧の印加の前に、そのような帯電電位を消
去しておくと、中間転写ベルト11をバックアップロー
ラ29で帯電させるときの電位を安定させることがで
き、クリーニングすべきトナーTを有効的に反発させた
り、トナーの飛散を防止すべく、トナーを有効的にベル
ト側に吸引させたりすることができる。
【0055】特に、クリーニング部材として、図5に示
すような導電性のブラシローラ27を用いた場合、その
ブラシ繊維とベルト表面間のクリーニング電界の大きさ
によって、クリーニング性が大きく影響するので、ベル
トの帯電電位を安定化させれば、クリーニング能力が向
上する。
【0056】なお、この例では、転写残トナーTが正極
性に帯電しているので、そのトナーをローラ状のブラシ
27で掻き取りつつ、静電的に吸着するには、該ブラシ
に、バイアス電圧電源E3により負極性のバイアス電圧
が印加される。
【0057】図4に示すアースローラ35は、バックア
ップローラ29によって注入された電荷をクリーニング
後において消去する働きをする。アースローラ34,3
5のうちの一方だけを設けるようにしてもよく、バック
アップローラ29の前後の少なくとも一方に、中間転写
ベルト11に接するアースローラを設けるのである。
【0058】クリーニング部材として、かようなバイア
ス電圧の印加が可能な導電性ブラシではなく、ゴム等の
弾性体より成るブレード状のものを用いると、クリーニ
ング部材の回転駆動手段が不要であり、又、バイアス電
圧の印加手段を不要にすることが可能である。
【0059】なお、本発明においては、クリーニング対
象となる被クリーニング体として、上述の中間転写ベル
トの他、ベルト状の感光体の如き潜像担持体などにも適
用することができる。またクリーニング部材が被クリー
ニング体に対して常時当接している画像形成装置にも本
発明の適用が可能である。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、クリーニング部材周辺から、被クリーニング体への
トナーの再付着が防止されるので、画像上の地肌汚れを
生じにくくすることができ、画質を悪化させないように
することができる。又、バックアップ部材が電極として
の機能を兼ねるので、特別の電極も不要である。
【0061】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
転写残トナーのみならず、未転写トナーの被クリーニン
グ体への再付着を防止することができる。
【0062】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
クリーニング部材周辺のトナーが被クリーニング体の方
に静電的に捕獲されてしまうため、クリーニング装置外
へのトナーの飛散を防止することができる。
【0063】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
バックアップ部材によって被クリーニング体を帯電させ
るとき、この帯電電位を安定させることができるので、
トナーの被クリーニング体への再付着などを更に有効的
に防止することができ、又、クリーニング後の被クリー
ニング体の電荷の消去が可能になる。
【0064】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
被クリーニング体の移動に大きな抵抗を与えることがな
く、又、被クリーニング体の表面を傷付けるようなこと
もない。
【0065】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
クリーニング部材の回転駆動手段やバイアス電圧印加手
段などを不要のものにすることができる。
【0066】請求項7に記載の画像形成装置によれば、
クリーニング部材に、バイアス電圧の印加が可能にな
り、クリーニング性の一層の向上を図ることができると
共に、トナーの被クリーニング体への再付着防止性を更
に向上させることができる。
【0067】請求項8に記載の画像形成装置によれば、
転写残トナーや未転写トナーなどの極性検出などを適確
にしかも応答良く行うことができる。
【0068】請求項9に記載の画像形成装置によれば、
バックアップ部材による電荷注入などを良好に行うこと
ができ、トナーの被クリーニング体への再付着やトナー
飛散などを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の画像形成装置のクリーニング
構成部を概略的に示す図である。
【図2】本発明一実施例の画像形成装置のクリーニング
構成部が未転写トナーのクリーニング態勢となっている
状態を示す図である。
【図3】トナー飛散防止態勢にあるクリーニング構成部
を示す図である。
【図4】アースローラを付設した例のクリーニング構成
部を示す図である。
【図5】クリーニング部材に導電性ブラシを用いた例の
クリーニング構成部を示す図である。
【図6】本発明一実施例の画像形成装置の全体構成図で
ある。
【符号の説明】
11 被クリーニング体としての中間転写ベルト 27 導電性ブラシ 28 クリーニングブレード 29 バックアップローラ 31 バイアス電圧印加手段 34 アース部材としてのアースローラ 35 アース部材としてのアースローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 美才治 隆 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注入される電荷の保持が可能なベルト状
    の被クリーニング体と、該被クリーニング体の表面に当
    接して被クリーニング体の表面をクリーニングするクリ
    ーニング部材と、このクリーニング部材が当接する被ク
    リーニング体部分を背部から押さえる、バイアス電圧の
    印加が可能なバックアップ部材と、クリーニングすべき
    トナーと被クリーニング体表面との間に、静電的な反発
    力を生ぜしめる極性の電荷が、被クリーニング体に対し
    て注入されるようなバイアス電圧を、バックアップ部材
    に印加するバイアス電圧印加手段とを具備することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 バイアス電圧印加手段は、クリーニング
    すべきトナーが、転写残トナーであるか、未転写トナー
    であるかの違いによって、バイアス電圧の大きさとその
    極性の少なくとも一方の切り換えが可能な印加手段とな
    っている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 クリーニング部材は被クリーニング体の
    表面に対して接離自在となっていて、バイアス電圧印加
    手段は、クリーニング部材を被クリーニング体から離隔
    させる時機に相前後して、静電的な反発力を生ぜしめる
    極性のバイアス電圧の印加から、これと反対極性のバイ
    アス電圧の印加に、切り換えが可能な印加手段となって
    いる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 バックアップ部材の前後の少なくとも一
    方に、被クリーニング体に接するアース部材を付設した
    請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 バックアップ部材は、導電性表面を有
    し、被クリーニング体の移動に連れ廻りするバックアッ
    プローラとなっている請求項1乃至4のいずれか1つに
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 クリーニング部材は、弾性体より成るク
    リーニングブレードである請求項1乃至5のいずれか1
    つに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 クリーニング部材は、バイアス電圧の印
    加が可能な導電性ブラシである請求項1乃至5のいずれ
    か1つに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 バイアス電圧印加手段は、クリーニング
    部材に対し、被クリーニング体の移動方向上の上流側に
    設けた被クリーニング体表面電位検出手段による検出に
    基づき、バイアス電圧の大きさとその極性の少なくとも
    一方の切り換えが可能な印加手段となっている請求項2
    に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 被クリーニング体は、108乃至109Ω
    cmの体積固有抵抗率をもつフィルムである請求項1乃至
    8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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