JPH10260587A - 転写ベルトのクリーニング装置 - Google Patents

転写ベルトのクリーニング装置

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JPH10260587A
JPH10260587A JP355498A JP355498A JPH10260587A JP H10260587 A JPH10260587 A JP H10260587A JP 355498 A JP355498 A JP 355498A JP 355498 A JP355498 A JP 355498A JP H10260587 A JPH10260587 A JP H10260587A
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fur brush
transfer
cleaning device
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Yoshio Fujita
恵生 藤田
Ryuji Watariki
龍司 渡木
Yuzuru Nanjo
譲 南條
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーが付着した転写ベルトの表面がファー
ブラシを通過する際に、トナーがファーブラシによって
全て除去せれずに残留トナーが生じた場合でも、この残
留トナーが次の転写時に転写紙の裏面に付着することを
防止できる転写ベルトのクリーニング装置を提供する。 【解決手段】 所定の間隔をおいて互いに平行に配設さ
れた駆動ローラと従動ローラに捲回され転写域において
感光体ドラムと対向して配設された転写ベルトのクリー
ニング装置は、該転写ベルトの表面に接触して回転せし
められる導電性を有するファーブラシと、該ファーブラ
シに該感光体ドラムに形成されるトナー像のトナーの帯
電極性と同極性のバイアス電圧を印加するバイアス電圧
印加手段と、該ファーブラシと対向する該転写ベルトの
裏面に接触して配設された対向電極とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機、レ
ーザープリンタ、ファクシミリ等の画像形成機に装備さ
れる転写ベルトのクリーニング装置、更に詳しくは、転
写ベルトに付着したトナーを除去するためのファーブラ
シを備えた転写ベルトのクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電式複写機、レーザープリンタ、ファ
クシミリ等の画像形成機において、感光体ドラムの周表
面に形成されたトナー像を転写紙に転写する転写装置と
して、転写ベルトを用いたものが広く実用に供されてい
る。転写装置として転写ベルトを用いたものにおいて
は、転写紙搬送経路における紙詰まり(JAM)等が発
生すると、転写ベルトの表面に感光体ドラムの周表面上
のトナーが付着してしまうことがある。このように転写
ベルトの表面にトナーが付着した状態で転写動作が行わ
れると、次に送られた転写紙の裏面に転写ベルト上のト
ナーが付着し、転写紙の裏汚れの原因となる。
【0003】このような不具合を解消するために、転写
ベルトを用いた転写装置においては、転写ベルトの表面
に付着したトナーを除去するためのクリーニング装置を
備えている。この種のクリーニング装置の一つとして転
写ベルトにファーブラシを接触しつつ回転することによ
り、転写ベルトの表面に付着したトナーを除去する方式
のものが実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、トナーが付着
した転写ベルトの表面がファーブラシを通過する際に、
トナーがファーブラシによって全て除去されれば問題は
ないが、転写ベルトに付着したトナーを全て確実に除去
することは困難である。転写ベルトに付着したトナーが
全て除去されず残留トナーが生ずると、この残留トナー
が次の転写時に転写紙の裏面に付着して転写紙の裏汚れ
となる。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、トナーが付着した転写ベ
ルトの表面がファーブラシを通過する際に、トナーがフ
ァーブラシによって全て除去されずに残留トナーが生じ
た場合でも、この残留トナーが次の転写時に転写紙の裏
面に付着することを防止できる転写ベルトのクリーニン
グ装置を提供することである。
【0006】本発明の他の技術的課題は、ファーブラシ
によるクリーニング機能を損なうことなく、除去された
トナーによるファーブラシの目詰まりの発生を防ぐこと
ができる転写ベルトのクリーニング装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
るために、本発明によれば、所定の間隔をおいて互いに
平行に配設された駆動ローラと従動ローラに捲回され転
写域において感光体ドラムと対向して配設された転写ベ
ルトのクリーニング装置であって、該転写ベルトの表面
に接触して回転せしめられる導電性を有するファーブラ
シと、該ファーブラシに該感光体ドラムに形成されるト
ナー像のトナーの帯電極性と同極性のバイアス電圧を印
加するバイアス電圧印加手段と、該ファーブラシと対向
する該転写ベルトの裏面に接触して配設された対向電極
と、を具備することを特徴とする転写ベルトのクリーニ
ング装置提供される。上記バイアス電圧印加手段は、該
トナーを該トナーの飽和電荷に帯電し得る電圧に設定さ
れている。
【0008】また、上記他の技術的課題を達成するため
に、本発明によれば、上記ファーブラシと転写ベルトと
の接触領域には、上記対向電極が対向する強電界領域
と、対向電極が対向しない弱電界領域とを含んでいる、
転写ベルトのクリーニング装置提供される。上記強電界
領域と弱電界領域は、上記転写ベルトの移動方向に隣接
して形成されている。上記強電界領域は、弱電界領域よ
り転写ベルトの移動方向下流側に形成されていることが
望ましい。また、上記ファーブラシは上記駆動ローラと
対向して配設され、駆動ローラが対向電極として機能す
るように構成することができる。更に、上記ファーブラ
シは上記従動ローラと対向して配設され、従動ローラが
対向電極として機能するように構成することもできる。
本発明の他の目的および特徴については、以下に述べる
説明により明らかにされる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
転写ベルトのクリーニング装置の好適実施形態につい
て、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1には本発明に従って構成されたクリー
ニング装置の第1の実施形態を備えた転写ベルト機構が
示されている。図1において、符号2で示す像担持体と
しての感光体ドラムは、画像形成機の機体ハウジング内
に回転自在に配設され、図示しない駆動機構によって矢
印Aで示す方向に回転駆動せしめられる。矢印Aで示す
方向に回転する感光体ドラム2の周表面は、帯電域にお
いて帯電器によって特定極性に均一に帯電(例えば、+
800V)せしめられる。このように帯電された感光体
ドラム2の周表面には、静電潜像形成域においてレーザ
ーユニット等の露光手段によって画像情報の静電潜像が
形成される。このようにして感光体ドラム2の周表面に
形成された静電潜像は、現像域おいて現像装置によって
トナー像に現像される。そして、感光体ドラム2の周表
面に形成されたトナー像は、転写域Bを通過する際に後
述するように転写紙に転写される。
【0011】上記感光体ドラム2の下側に位置する転写
域Bには、転写装置としての転写ベルト機構4が配設さ
れている。この転写ベルト機構4は、所定の間隔をおい
て互いに平行に配設された駆動ローラ41および従動ロ
ーラ42と、該駆動ローラ41および従動ローラ42に
捲回され上記感光体ドラム2の周表面に上記転写域Bに
おいて接触する転写ベルト43と、上記転写域Bにおい
て転写ベルト43を挟んで感光体ドラム2と対向して配
設され転写ベルト43の裏面に接触する転写ローラ44
と、該転写ローラ44に所定の転写バイアス電圧を印加
するバイアス電圧印加手段45とを具備している。
【0012】上記駆動ローラ41および従動ローラ42
は、上記感光体ドラム2の軸方向長さと略同一の軸方向
長さを有し、図示の実施形態においてはアルミニウム合
金によって構成されている。そして、駆動ローラ41が
図示しない駆動手段によって矢印で示す方向に回転駆動
されることにより、駆動ローラ41と従動ローラ42に
捲回された上記転写ベルト43を矢印で示す方向に作動
せしめる。
【0013】上記転写ベルト43は、上記駆動ローラ4
1および従動ローラ42の軸方向長さと略同一の幅方向
寸法を有し、図示の実施形態においてはウレタンゴムに
四塩化フッ素樹脂(テフロン:商標名)をコーティング
した厚さ0.6mm程度の無端ベルトからなっている。
この転写ベルト43は、体積電気抵抗が106 〜1012
Ωcm程度に構成されている。
【0014】上記転写ローラ44は、上記転写ベルト4
3の幅方向寸法と略同一の軸方向長さを有し、図示の実
施形態においては発砲ウレタンゴムによって構成されて
いる。この転写ローラ44は、体積電気抵抗が103
104 Ω程度に構成されている。
【0015】上記バイアス電圧印加手段45は、転写ロ
ーラ44に所定のバイアス電圧を印加するための電源4
51と、該電源451と転写ローラ44との間に配設さ
れた定電流制御器452とからなっており、転写ローラ
44に上記感光体ドラム2の周表面に付着されたトナー
の帯電極性(図示の実施形態においては、マイナス極
性)と逆極性の所定の定電流(例えば、+40〜+10
0μA)を印可する。このときの電圧は、図示の実施形
態においては+3〜+4kVである。図示の実施形態に
おいては、上記駆動ローラ41と従動ローラ42は接地
されており、この駆動ローラ41および従動ローラ42
を通して転写ベルト43に帯電された電荷を除去するよ
うに構成されている。
【0016】図示の転写ベルト機構4は、上記転写ベル
ト43の表面に付着したトナーを除去するためのクリー
ニング装置6を具備している。クリーニング装置6は、
転写ベルト機構4を構成する転写ベルト43の下側に配
設され転写ベルト43の表面に接触しつつ回転せしめら
れるファーブラシ61と、該ファーブラシ61に所定の
バイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段62と、
上記転写ベルト43を挟んで上記ファーブラシ61と対
向して配設された対向電極63と、上記ファーブラシ6
1によって転写ベルト43の表面から除去されたトナー
をファーブラシ61から落下せしめる、トナー掻き落と
し部材64とからなっている。
【0017】上記ファーブラシ61は、金属製の回転軸
611と、該回転軸611に装着された導電性のブラシ
部612とからなっており、上記転写ベルト43の幅方
向寸法と略同一の軸方向長さを有している。このブラシ
部612は導電性の布に導電性のポリエステル繊維を植
毛して構成されており、導電性の両面接着テープによっ
て回転軸611の周表面に接着されている。なお、図示
の実施形態においては、ブラシ部612を構成するポリ
エステル繊維の電気抵抗は、103 〜104 Ωに設定さ
れている。このように構成されたファーブラシ61は、
図示しない駆動手段によって矢印で示す方向、即ち転写
ベルト43との接触部において転写ベルト43と移動方
向と反対方向に移動するように回転駆動せしめられる。
【0018】上記バイアス電圧印加手段62は、ファー
ブラシ61に所定のバイアス電圧を印加するための電源
621と、該電源621とファーブラシ61との間に配
設された定電流制御器622とからなっており、ファー
ブラシ61に上記トナーの帯電極性(図示の実施形態に
おいては、マイナス極性)と同極性(図示の実施形態に
おいては、マイナス極性)の所定の定電流(例えば、−
5〜−40μA)を印可する。このときの電圧は、図示
の実施形態においては−1.0〜−1.5kV程度であ
り、上記トナーをトナーの飽和電荷に帯電し得る電圧に
設定することが望ましい。
【0019】上記対向電極63は、上記転写ベルト43
の裏面に接触して配設され、接地されている。
【0020】上記トナー掻き落とし部材64は、上記フ
ァーブラシ61の軸方向長さと略同一の幅方向寸法を有
し、その一端部がファーブラシ61のブラシ部612に
挿入して配設されている。
【0021】図1に示す実施形態における転写ベルトの
クリーニング装置を備えた転写ベルト機構は以上のよう
に構成されており、以下その作用効果について説明す
る。図示しない転写紙給送手段によって給送された転写
紙Pは、図において右方から上記転写領域Bに向けて搬
送される。転写領域Bに搬送された転写紙Pが感光体ド
ラム2と転写ベルト43との間を通過する際に、転写ベ
ルト43にはバイアス電圧印加手段45によって上記感
光体ドラム2の周表面に付着されたトナーの帯電極性と
逆極性の所定のバイアス電圧が転写ローラ44を介して
印可されていることにより、感光体ドラム2の周表面に
付着されたトナー像が転写紙Pに転写される。このよう
にして、トナー像が転写された転写紙Pは、転写ベルト
43によって図において左方に搬送され、転写ベルト機
構4の図において左方に配設された図示しない定着手段
によって加熱定着される。
【0022】上述した画像形成動作時にJAM等の発生
により、転写紙Pが転写領域Bに搬送されないと、感光
体ドラム2の周表面上のトナーが転写ベルト43に付着
される。このようにしてトナーが付着された転写ベルト
43は矢印で示す方向に移動し、クリーニング装置6の
ファーブラシ61によって転写ベルト43に付着したト
ナーが除去される。転写ベルト43の表面から除去され
たトナーは、トナー掻き落とし部材64によってファー
ブラシ61から落下せしめられて、図示しないトナー受
に収容される。
【0023】さて、転写ベルト43に付着したトナーが
ファーブラシ61によって全て除去することができれば
問題はないが、除去されずに転写ベルト43に残留トナ
ーが生ずると、この残留トナーが次の転写時に転写紙P
の裏面に付着して転写紙の裏汚れとなる。しかるに、図
示の実施形態においては、上記のようにファーブラシ6
1にバイアス電圧印加手段62によってトナーの帯電極
性と同極性のバイアス電圧が印加されているので、ファ
ーブラシ61を介して上記残留トナーにも更に電荷が帯
電される。この残留トナーに帯電せしめる電荷量は、上
記のようにトナーの飽和電荷(例えば、−30μc/
g)であることが望ましく、上記バイアス電圧印加手段
62は残留トナーを飽和電荷まで帯電することができる
ように電圧および電流が設定されている。このよにし
て、残留トナーの電荷の帯電量が増加すると、転写域B
においてバイアス電圧印加手段45により転写ローラ4
4を介してトナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧が
印加される転写ベルト43への電気的吸着力が増大する
ので、この残留トナーが次の転写時に転写紙Pの裏面に
付着することはない。
【0024】次に、本発明に従って構成された転写ベル
トのクリーニング装置の第2の実施形態について、図2
を参照して説明する。なお、図2において上記図1に示
す実施形態における各部材と同一部材には同一符号を付
して、その説明は省略する。図2に示す実施形態は、ク
リーニング装置6を構成する対向電極63とファーブラ
シ61との位置関係が上記図1に示す実施形態と異な
る。図2に示す実施形態における対向電極63は、ファ
ーブラシ61と転写ベルト43との接触領域(FB)に
おける略中心から転写ベルト43の移動方向上流側に配
設されている。このため、上記接触領域(FB)には、
対向電極63と対向する強電界領域(S)と、対向電極
63と対向しない弱電界領域(W)とが形成される。
【0025】このように構成されたクリーニング装置6
においては、転写ベルト43の表面に付着したトナーの
除去は、主に弱電界領域(W)で行われる。即ち、弱電
界領域(W)では電界が弱いため、ファーブラシ61と
トナーとの間に働く電気的反発が殆ど無く、ファーブラ
シ本来のクリーニング機能が発揮される。一方、強電界
領域(S)においては、ファーブラシ61と対向電極6
3との間に電界が形成され、ファーブラシ61とトナー
との間に働く電気的反発が強くなるため、ファーブラシ
61によって転写ベルト43から除去されたトナーはフ
ァーブラシ61の目の間に詰まって目詰まりを起こすこ
となく、ファーブラシ61の回転に伴ってトナー掻き落
とし部材64によって落下せしめられる。例えば、上記
図1に示す実施形態のように、対向電極63が触領域
(FB)の全体にわたって配設されたものにおいては、
ファーブラシのトナーによる目詰まりを防止する機能は
十分発揮されるが、ファーブラシ本来のクリーニング機
能が損なわれるという一面がある。これは、ファーブラ
シが転写ベルトの表面から掻き取ろうとするトナーとフ
ァーブラシとの電気的反発が強いために、本来掻き取る
はずのトナーが掻き取れなかったり、一旦掻き取ったト
ナーがファーブラシとの電気的反発により飛散して再度
転写ベルトに付着してしまうためである。しかるに、図
2に示す実施形態においては、上記のようにファーブラ
シ61と転写ベルト43との接触領域(FB)には強電
界領域(S)と弱電界領域(W)とが形成されるので、
弱電界領域(W)において主にトナーを除去するクリー
ニング機能が発揮され、強電界領域(S)において目詰
まりを防止する機能が発揮される。従って、クリーニン
グ機能を損なうことなく、除去されたトナーによるファ
ーブラシの目詰まりの発生を防ぐことができる転写ベル
トのクリーニング装置を得ることができる。なお、図示
のクリーニング装置6においては、上記弱電界領域
(W)と強電界領域(S)と割合を変更することによ
り、クリーニング機能と目詰まり防止機能との割合を調
整することができる。特に、図2に示す実施形態のよう
に対向電極63として平板状の電極板を用いる場合に
は、その調整の自由度が大きい。
【0026】なお、転写ベルト43の表面に付着したト
ナーが上記接触領域(FB)を通過する際にファーブラ
シ61によって除去されなかった場合には、この残留ト
ナーには上記強電界領域(S)を通過する際にファーブ
ラシ61を介してトナーの帯電極性と同極性の電荷がト
ナーの略飽和電荷まで帯電せしめられので、転写域Bに
おいてバイアス電圧印加手段45により転写ローラ44
を介してトナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧が印
加されている転写ベルト43への電気的吸着力が増大す
るため、この残留トナーが次の転写時に転写紙Pの裏面
に付着することはない。
【0027】次に、本発明に従って構成されたクリーニ
ング装置の第3の実施形態について、図3を参照して説
明する。なお、図3において上記図1および図2に示す
各実施形態における各部材と同一部材には同一符号を付
して、その説明は省略する。図3に示す実施形態は、ク
リーニング装置6を構成する対向電極63とファーブラ
シ61との位置関係が上記図2に示す実施形態と異な
る。図3に示す実施形態における対向電極63は、ファ
ーブラシ61と転写ベルト43との接触領域(FB)に
おける略中心から転写ベルト43の移動方向下流側に配
設されている。このため、上記接触領域(FB)には、
対向電極63と対向する強電界領域(S)が対向電極6
3と対向しない弱電界領域(W)より転写ベルト43の
移動方向下流側に形成される。従って、先に転写ベルト
43の移動方向上流側の弱電界領域(W)おいて転写ベ
ルト43の表面に付着したトナーがファーブラシ61に
よって除去され、この際除去されなかった残留トナーが
強電界領域(S)を通過する際にファーブラシ61を介
してトナーの帯電極性と同極性の電荷が帯電せしめられ
る。このため、量的に僅かな残留トナーには強電界領域
(S)を通過する間にファーブラシ61により確実にト
ナーの略飽和電荷まで帯電することができるので、上記
転写ベルト43への電気的吸着力が増大するため、次の
転写時における転写紙の裏面への付着防止効果がより確
実となる。
【0028】次に、本発明に従って構成されたクリーニ
ング装置の第4の実施形態について、図4を参照して説
明する。なお、図4において上記図1乃至図3に示す各
実施形態における各部材と同一部材には同一符号を付し
て、その説明は省略する。図4に示す実施形態は、クリ
ーニング装置6を構成するファーブラシ61を上記転写
ベルト機構4の駆動ローラ41と対向する位置に配設
し、駆動ローラ41を対向電極として機能するように構
成したものである。この実施形態においても、ファーブ
ラシ61と転写ベルト43との接触領域(FB)には、
対向電極である駆動ローラ41と対向する強電界領域
(S)と、対向電極である駆動ローラ41と対向しない
弱電界領域(W)とが形成されており、上記図2に示す
実施形態と同様の作用効果が得られる。また、図4に示
す実施形態においては、転写ベルト機構4の駆動ローラ
41を対向電極として機能するように構成したので、部
品点数を削減され、装置の製造コストを低減することが
できる。
【0029】次に、本発明に従って構成されたクリーニ
ング装置の第5の実施形態について、図5を参照して説
明する。なお、図5において上記図1乃至図4に示す各
実施形態における各部材と同一部材には同一符号を付し
て、その説明は省略する。図5に示す実施形態は、クリ
ーニング装置6を構成するファーブラシ61を上記転写
ベルト機構4の従動ローラ42と対向する位置に配設
し、従動ローラ42を対向電極として機能するように構
成したものである。この実施形態においては、ファーブ
ラシ61と転写ベルト43との接触領域(FB)には、
対向電極である従動ローラ42と対向する強電界領域
(S)と、対向電極である従動ローラ42と対向しない
弱電界領域(W)とが形成されており、上記図4に示す
実施形態と同様の作用効果が得られる。また、図5に示
す実施形態においては、強電界領域(S)が弱電界領域
(W)より転写ベルト43の移動方向下流側に形成され
ているため、上記図3に示す実施形態と同様に先に転写
ベルト43の移動方向上流側の弱電界領域(W)おいて
転写ベルト43の表面に付着したトナーがファーブラシ
61によって除去され、この際除去されなかった残留ト
ナーが強電界領域(S)を通過する際にファーブラシ6
1を介してトナーの帯電極性と同極性の電荷が帯電せし
められるので、残留トナーには強電界領域(S)を通過
する間にファーブラシ61により確実にトナーの略飽和
電荷まで帯電することができ、転写ベルト43への電気
的吸着力が増大するため、次の転写時における転写紙の
裏面への付着防止効果がより確実となる。
【0030】
【発明の効果】本発明による転写ベルトのクリーニング
装置は以上のように構成されているので、以下の作用効
果を奏する。
【0031】即ち、本発明によれば、転写ベルトの表面
に接触して回転せしめられる導電性を有するファーブラ
シと、該ファーブラシに感光体ドラムに形成されるトナ
ー像のトナーの帯電極性と同極性のバイアス電圧を印加
するバイアス電圧印加手段と、ファーブラシと対向する
転写ベルトの裏面に接触して配設された対向電極とを具
備したので、転写ベルトに付着したトナーがファーブラ
シによって除去されずに転写ベルトに残留トナーが生じ
た場合でも、この残留トナーにはトナーの帯電極性と同
極性の電荷が帯電せしめられるため、トナーの帯電極性
と逆極性のバイアス電圧が印加される転写ベルト43へ
の電気的吸着力が増大し、この結果、残留トナーが次の
転写時に転写紙Pの裏面に付着することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたクリーニング装置の
第1の実施形態を備えた転写ベルト機構を示す概略構成
図。
【図2】本発明に従って構成されたクリーニング装置の
第2の実施形態を備えた転写ベルト機構を示す概略構成
図。
【図3】本発明に従って構成されたクリーニング装置の
第3の実施形態を備えた転写ベルト機構を示す概略構成
図。
【図4】本発明に従って構成されたクリーニング装置の
第4の実施形態を備えた転写ベルト機構に示す要部概略
構成図。
【図5】本発明に従って構成されたクリーニング装置の
第5の実施形態を備えた転写ベルト機構に示す要部概略
構成図。
【符号の説明】
2:感光体ドラム 4:転写ベルト機構 41:駆動ローラ 42:従動ローラ 43:転写ベルト 44:転写ローラ 45:バイアス電圧印加手段 46:トナー掻き落とし部材 451:電源 452:定電流制御器 6:クリーニング装置 61:ファーブラシ 611:ファーブラシの回転軸 612:ブラシ部 62:バイアス電圧印加手段 63:対向電極 621:電源 622:定電流制御器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をおいて互いに平行に配設さ
    れた駆動ローラと従動ローラに捲回され転写域において
    感光体ドラムと対向して配設された転写ベルトのクリー
    ニング装置であって、 該転写ベルトの表面に接触して回転せしめられる導電性
    を有するファーブラシと、該ファーブラシに該感光体ド
    ラムに形成されるトナー像のトナーの帯電極性と同極性
    のバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、該
    ファーブラシと対向する該転写ベルトの裏面に接触して
    配設された対向電極と、を具備することを特徴とする転
    写ベルトのクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 該バイアス電圧印加手段は、トナーをト
    ナーの飽和電荷に帯電し得る電圧に設定されている、請
    求項1記載の転写ベルトのクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 該ファーブラシと該転写ベルトとの接触
    領域には、該対向電極が対向する強電界領域と、該対向
    電極が対向しない弱電界領域とを含んでいる、請求項1
    記載の転写ベルトのクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 該強電界領域と該弱電界領域は、該転写
    ベルトの移動方向に隣接して形成されている、請求項3
    記載の転写ベルトのクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 該強電界領域は、該弱電界領域より転写
    ベルトの移動方向下流側に形成されている、請求項4記
    載の転写ベルトのクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 該ファーブラシは該駆動ローラと対向し
    て配設され、該駆動ローラが該対向電極として機能す
    る、請求項1記載の転写ベルトのクリーニング装置。
  7. 【請求項7】 該ファーブラシは該従動ローラと対向し
    て配設され、該従動ローラが該対向電極として機能す
    る、請求項1記載の転写ベルトのクリーニング装置。
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