JPH09222805A - 転写・搬送ベルト装置 - Google Patents

転写・搬送ベルト装置

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JPH09222805A
JPH09222805A JP3085796A JP3085796A JPH09222805A JP H09222805 A JPH09222805 A JP H09222805A JP 3085796 A JP3085796 A JP 3085796A JP 3085796 A JP3085796 A JP 3085796A JP H09222805 A JPH09222805 A JP H09222805A
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JP
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transfer
paper dust
belt
transfer belt
paper
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JP3085796A
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English (en)
Inventor
Yuko Hayama
祐子 羽山
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転写・搬送ベルト装置において、転写ベルト上
の紙粉がクリーニング部材に達する前に紙粉を除去し、
クリーニング部材に紙粉が挾み込まれることにより発生
する不具合を防止する。 【解決手段】像担持体11に対向配置され駆動ローラ1
8と従動ローラ20により張架された転写ベルト17
と、転写ベルトに電荷を付与する高圧電源28と、転写
ベルトの表面を清掃するためのクリーニング部材25を
有し、像担持体との間のニップ部で転写材12を挾持搬
送して像担持体上のトナー像を転写材に静電的に転写さ
せると共に転写材を転写ベルトで静電的に吸着搬送し転
写後の転写材を像担持体から分離して定着部16に搬送
する転写・搬送ベルト装置15において、転写ベルト表
面を清掃するためのクリーニング部材25よりも転写ベ
ルト回転方向上流側に紙粉を除去するためのブラシ状や
スポンジ状等の除去部材45を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の電子写真方式の画像形成装置にお
いて、像担持体(感光体、中間転写体等)との間のニッ
プ部で転写材を挾持搬送して像担持体上に形成されたト
ナー像を転写材に静電的に転写させると共に転写材を静
電的に吸着搬送する転写ベルトを有する静電転写方式の
転写・搬送ベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の電子写真方式の画像形成装置
においては、像担持体である感光体を帯電した後、露光
装置により原稿像を直接露光するか、あるいはレーザ走
査光学系やLEDアレイを用いた光書込光学系等により
画像信号に応じた光書き込みを行ない、感光体上に静電
潜像を形成し、該潜像を現像装置のトナーにより現像し
て顕像化し、このトナー像を転写紙やフィルム等の転写
材に転写する。そして転写後の転写材を定着装置に搬送
し、定着装置でトナー像を定着して画像を得ている。こ
のような画像形成装置において、トナー像を転写材に転
写させ、且つ転写後の転写材を感光体から分離し定着部
に向けて搬送する装置として、転写ベルトを用いた転写
・搬送ベルト装置が知られている。
【0003】転写・搬送ベルト装置の転写ベルトは、ゴ
ム系材料等の弾性部材からなる無端状ベルトであり、駆
動ローラ、従動ローラ、転写バイアス印加用バイアスロ
ーラ等の複数のローラに張架されて感光体に対向配置さ
れ、感光体との間のニップ部で転写材を挾持搬送して感
光体上に形成されたトナー像を転写材に静電的に転写さ
せると共に転写材を静電吸着し、転写後の転写材を感光
体から分離して定着部に向けて搬送する。また、転写ベ
ルトを挾んで前記複数のローラの少なくとも1つと対向
してクリーニング部材(例えばクリーニングブレード)
が設けられており、転写ベルトの表面に付着したトナー
や紙粉等を除去するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】転写・搬送ベルト装置
の転写ベルトは、感光体等の像担持体に接しているた
め、転写紙等の転写材が載らない部分や紙間では、像担
持体上の地肌汚れのトナーが転写し、転写ベルトを汚し
ている。このため、転写ベルトにはそのトナーを清掃す
るために前述したクリーニングブレードが設けられてお
り、転写ベルトの表面にクリーニングブレードを押し付
け、トナーを掻き落している。このように、通常はブレ
ードによってトナーは除去され、転写、分離過程での不
具合は発生しない。
【0005】しかし、クリーニングブレードでの不具合
として、ブレードへの紙粉の挾み込みによるトナークリ
ーニング不良が上げられる。転写紙は最近は種類が多く
なり、再生紙が増えてきたことから、紙粉の出る量が多
い紙も出回っている。紙粉は転写ベルト上に残り、トナ
ーと同様にブレードで掻き落されるはずであるが、繊維
状であるため、転写ベルトとブレードの間に挾まってし
まう。この挾まった紙粉は、転写ベルトとブレードの間
に隙間を作り、トナーをすり抜けさせてしまう。また、
紙粉が挾まったところでトナーを留めてしまい、クリー
ニングが行われなくなるという状態も発生する。
【0006】このような状態になり起こることは、まず
第1に転写ベルト上にトナーが残っているため、次の転
写工程時に転写紙の裏にトナーを移し、裏汚れを引き起
こす。第2に転写ベルト上にトナーが残っているため、
転写ベルトと転写紙の間にトナーが介在することによ
り、双方間での吸着力が落ち、像担持体からの転写紙の
分離不良を起こす。さらに、紙粉の挾まっている状態が
続くと、トナーで転写ベルトを擦っている状態になり、
転写ベルト上にトナーが固着しフィルミングを起こす。
この状態になると、例え紙粉を除去してもトナーのクリ
ーニングをすることができなくなり裏汚れや分離不良に
なるため、転写ベルトを交換するしかなく、無駄にな
る。
【0007】また、紙粉を取る方法として、一定の間隔
で転写ベルトを逆転させ、紙粉をずらして落す方法があ
るが、高速の機械の場合、連続コピー中は逆転動作を入
れる時間はなく、紙粉が溜る一方になり、また、連続コ
ピーをすることにより機械内の温度が上昇し、トナーフ
ィルミングを起こしやすくなる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、転写ベルト上の紙粉がクリーニング部材に達する
前に紙粉を除去し、前述のクリーニング部材に紙粉が挾
み込まれることにより発生する不具合を防止することが
できる転写・搬送ベルト装置を提供することを課題(目
的)とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、像担持体に対向配置され駆動ロ
ーラと従動ローラによって張架された所定の電気抵抗値
をもつ無端状の転写ベルトと、この転写ベルトに電荷を
付与する高圧電源と、前記転写ベルトの表面を清掃する
ためのクリーニング部材を有し、前記像担持体と転写ベ
ルトの間のニップ部で転写材を挾持搬送して像担持体上
に形成されたトナー像を転写材に静電的に転写させると
共に転写材を転写ベルトで静電的に吸着搬送し、転写後
の転写材を像担持体から分離して定着部に向けて搬送す
る転写・搬送ベルト装置において、前記転写ベルト表面
を清掃するためのクリーニング部材よりも転写ベルト回
転方向上流側に紙粉を除去するための除去部材を設けた
構成とした。すなわち、本発明の転写・搬送ベルト装置
では、クリーニングブレード等のクリーニング部材より
も前(転写ベルト回転方向上流側)に紙粉除去部材を設
けたことにより、転写ベルト上の紙粉がクリーニング部
材に達する前に紙粉を取り除くことが可能となる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の転写・
搬送ベルト装置において紙粉除去部材の形状を規定した
ものであり、紙粉を除去する除去部材として、ブラシ状
の部材を用いたものである。紙粉は繊維状をしているも
のが多く、ブレードやマイラーなどの薄いエッジのある
形状では挾まってしまい、除去能力を維持できない。ま
た、除去したときもエッジ部に紙粉が蓄積すると能力が
低下してしまう。しかしながら、本発明では紙粉除去部
材をブラシ状にすることにより、ブラシの先により紙粉
を引っ掻けて取ることができ、かつ紙粉が蓄積してもブ
ラシの間に除かれ、紙粉除去能力を維持することができ
るため、紙粉のクリーニングとその能力を維持すること
が可能となる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1記載の転写・
搬送ベルト装置において紙粉除去部材の形状を規定した
ものであり、紙粉を除去する除去部材として、スポンジ
状の部材を用いたものである。すなわち、請求項3の発
明では請求項2と同様の目的で、紙粉を除去する能力
を、スポンジ状で弾力を有する部材で転写ベルトとの接
触面積を多くして行い、また、スポンジの空洞部分で紙
粉を取ることにより、紙粉を空洞部分に蓄積でき、紙粉
の蓄積に対する除去能力の維持を行うことが可能とな
る。
【0012】請求項4の発明は、請求項2あるいは請求
項3記載の転写・搬送ベルト装置において、紙粉を除去
する除去部材は回転する部材からなり、その駆動手段を
有するものである。すなわち、請求項4の転写・搬送ベ
ルト装置では、ブラシ状あるいはスポンジ状の紙粉除去
部材を回転することにより、紙粉を常に同じところで取
るのではなく、除去する場所が変わるため、紙粉の蓄積
に対する除去能力の維持を更に延ばすことが可能とな
る。
【0013】請求項5の発明は、請求項1乃至4記載の
転写・搬送ベルト装置において、紙粉を除去する除去部
材は装置ユニットに対して着脱可能に設けられ、交換可
能としたものである。すなわち、請求項5の転写・搬送
ベルト装置では、紙粉除去部材の交換を可能とすること
により、除去能力が落ち、維持できなくなったときにも
新しい部材に交換することにより、機械としての性能を
低下させないようにすることが可能となる。
【0014】請求項6の発明は、請求項4記載の転写・
搬送ベルト装置において、紙粉を除去する除去部材が回
転すると共に揺動する構成としたものである。すなわ
ち、請求項6の転写・搬送ベルト装置では、紙粉除去部
材を回転させると共に揺動させることにより、ブラシ状
あるいはスポンジ状の紙粉除去部材が転写ベルトに当接
していない部分をなくし、より除去能力の高い紙粉除去
を行うことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明による
転写・搬送ベルト装置及びその転写・搬送ベルト装置を
備えた画像形成装置の構成及び動作について説明する。
図1,2は本発明の一実施例を示す転写・搬送ベルト装
置を具備した画像形成装置の概略的要部構成図であり、
図1は画像形成装置の転写前の待機状態を示す図、図2
は転写時の通紙状態を示す図である。尚、図1,2に示
す実施例は複写機等の画像形成装置の例を示しており、
符号11は像担持体としての感光体ドラムであり、その
周囲には、図示の転写・搬送ベルト装置15の他、帯電
装置、原稿像露光装置(あるいはレーザ走査装置やLE
Dアレイ等を用いた光書込装置)、現像装置、クリーニ
ング装置、除電装置等の電子写真方式の画像形成を行な
うための装置類が配置されているが、図示を省略する。
【0016】画像形成動作が開始されると、感光体ドラ
ム11は駆動部により回転駆動されて、帯電装置により
均一に帯電された後、露光装置による画像露光、あるい
は光書込装置による光書込により静電潜像が形成され
る。そして、この静電潜像は現像装置の現像剤により現
像され、トナー像が形成される。また、上記画像形成動
作とタイミングを合わせて、転写紙12が給紙トレイか
らなる給紙装置38から給紙コロ39により給紙されて
レジストローラ13の手前で待機し、あるいは手差し台
40から手差しされた転写紙が給紙コロ41により給紙
されてレジストローラ13の手前で待機する。給紙装置
38や手差し台40から給紙される転写紙12は紙サイ
ズ検知手段からなるシートサイズ検出手段42,43に
より少なくとも通紙方向と垂直な方向の紙サイズが検知
される。また、手差し台40は軸44を中心として回動
して開閉するように構成される。
【0017】レジストローラ13は感光体ドラム11上
のトナー像にタイミングを合わせて転写紙12を送出す
る。感光体ドラム11は静電潜像の現像後に転写前除電
ランプ14により光が照射されて表面電位が低下し、そ
の後、後述する本発明の転写・搬送ベルト装置15の転
写ベルト17により転写紙12が感光体ドラム11との
間のニップ部で挾持搬送され、感光体ドラム11上のト
ナー像が転写紙12に転写される。そして、トナー像転
写後の転写紙12は転写ベルト17に静電的に吸着され
た状態で感光体ドラム11から分離され、転写・搬送ベ
ルト装置15の転写ベルト17により定着装置16に向
けて搬送され、定着装置16により転写紙12上のトナ
ーが定着される。一方、トナー像転写後の感光体ドラム
11は、クリーニング装置により残留トナーが除去さ
れ、除電装置により除電される。
【0018】次に、上記画像形成装置に用いられる転写
・搬送ベルト装置及び転写ベルトについて詳細に説明す
る。転写・搬送ベルト装置15は、ゴム系材料等の弾性
を有する誘電体により構成された無端状転写ベルト17
と、この転写ベルト17を回転駆動する駆動ローラ18
と、転写ベルト17の内周面に感光体ドラム11より転
写ベルト17の回転方向下流側で接触するように配置さ
れて感光体ドラム11と転写ベルト17とのニップ部の
接触幅Wが保たれた状態で転写ベルト17に転写バイア
スを印加するバイアスローラからなる電極19と、両端
部にテーパが付けられて転写ベルト17の片寄りを防止
する従動ローラ20と、転写ベルト17に接触して転写
ベルト17からの電流をアース側に流す接触板からなる
アース電極21と、制御板22からの信号により作動す
る直流ソレノイド23と、この直流ソレノイド23によ
り駆動されて転写ベルト17を感光体ドラム11に接離
させる押し上げレバー24と、転写ベルト17の表面を
清掃するクリーニングブレード25と、このクリーニン
グブレード25よりも転写ベルト回転方向上流側に設け
られて転写ベルト上の紙粉を除去する紙粉除去部材45
と、この紙粉除去部材45及びクリーニングブレード2
5により転写ベルト17の表面から掻き落された紙粉及
びトナーを受けるトナー受け26と、このトナー受け2
6内のトナー及び紙粉を本体の回収ボトルへ搬送する回
収コイル27と、高圧電源28と、転写制御板29とを
有し、転写ベルト17は駆動ローラ18及び従動ローラ
20に張架されている。
【0019】転写・搬送ベルト装置15は、待機時には
図1に示すように転写ベルト17が感光体ドラム11か
ら離れており、高圧電源28はバイアスローラ19に転
写バイアスを印加していない。また、通紙時には図2に
示すように給紙装置からレジストローラ13まで給紙さ
れて待機していた転写紙12がレジストローラ13によ
り感光体ドラム11上の画像にタイミングを合わせて送
り出される。転写紙12の先端が感光体ドラム11と転
写ベルト17との当接部近くまで来ると同時に、直流ソ
レノイド23が制御板22からの信号により作動して押
し上げレバー24を駆動し、押し上げレバー24が転写
ベルト17を押し上げて感光体ドラム11に当接させ
る。この時、転写ベルト17と感光体ドラム11との当
接部には幅W=4mm〜8mmのニップ部が形成され
る。
【0020】転写ベルト17は駆動ローラ18により回
転駆動され、転写紙12が転写ベルト17と感光体ドラ
ム11との間の幅Wのニップ部に進入すると、高圧電源
28からバイアスローラ19に転写バイアスが印加され
て転写ベルト17に感光体ドラム11上のトナーの帯電
極性とは逆極性の電荷が付与されて感光体ドラム11上
のトナーが転写紙12上に転写される。
【0021】この例では、感光体ドラム11は、帯電装
置により表面が−800Vに帯電され、露光後に現像装
置でプラスに帯電しているトナーにより静電潜像が現像
される。次に、感光体ドラム11は、転写前除電ランプ
14による光照射で表面電位が低下し、高圧電源28が
バイアスローラ19に−1KV〜−5KVの転写バイア
ス電圧を印加して感光体ドラム11上のトナーが転写ベ
ルト17上の転写紙12に転写される。転写ベルト17
は転写バイアスの印加により電荷が付与されることによ
り転写紙12を静電的に吸着して感光体ドラム11から
分離して搬送し、転写紙12が感光体ドラム11に吸着
されたままとなった場合には転写紙12が分離爪30に
より感光体ドラム11から分離されて転写ベルト17に
より搬送される。
【0022】転写制御板29は、高圧電源28からバイ
アスローラ19に供給される電流をI1 とすると、接触
板21からアース側に流れる電流I2 をそこの電圧と抵
抗から求めてこのI2 に基づいて高圧電源28を制御し
て、I1−I2=Ioutが一定の目標電流値となるように
1 を制御する。従って、転写制御板29は、I1 を検
出する電流検出手段と、目標電流値を設定する設定手段
と、I1 を制御する転写制御手段とを構成する。ここ
に、転写ベルト17及びこれに接触している部材の全て
を電気的にフロート状態にすることで、Iout を画像転
写によって転写ベルト17から感光体ドラム11に流れ
た電流としている。
【0023】転写ベルト17は、感光体ドラム11と接
する側の表面抵抗率(JISK6911に準拠した測定
による)が1×109Ω〜1×1012Ωで、バイアスロ
ーラ19と接する内側の表面抵抗率が1×107Ω〜1
×109Ωの2層構造あるいは3層構造のベルトが用い
られ、転写ベルト17及び転写紙12に付与された電荷
は転写ベルト17の回転方向下流側に移動するに従って
接触板からなるアース電極21により除電される。
【0024】以上、本発明による転写・搬送ベルト装置
及び転写ベルトの構成について説明したが、本発明の転
写・搬送ベルト装置15においては、転写ベルト表面を
清掃するためのクリーニングブレード25に加えて、こ
のクリーニングブレード25よりも転写ベルト回転方向
上流側に紙粉を除去するための紙粉除去部材45を設け
た構成としている(請求項1)。すなわち、本発明の転
写・搬送ベルト装置15では、クリーニングブレード2
5よりも転写ベルト回転方向上流側に紙粉除去部材45
を設けたことにより、転写ベルト17上の紙粉がクリー
ニングブレード25に達する前に紙粉を取り除くことが
でき、従来装置で問題となっていた、クリーニングブレ
ードに紙粉が挾み込まれることにより発生する不具合を
防止することができる。以下、本発明のより具体的な実
施例について説明する。
【0025】
【実施例】図1,2において本発明の転写・搬送ベルト
装置15では、クリーニングブレード25よりも転写ベ
ルト回転方向上流側でかつ駆動ローラ18に対向した位
置に紙粉除去部材45が設けられている。この紙粉除去
部材45の具体的な実施例としては、紙粉除去部材は図
3に示すようなブラシ状の部材45aからなり(請求項
2)、例えばトナー受け26の上部の駆動ローラ18に
対向した位置に固定され、転写ベルト17にブラシ先端
が接触するようになっている。すなわち、紙粉除去部材
をブラシ状の部材45aからなる構成とすることによ
り、ブラシの先により転写ベルト17上の紙粉を引っ掻
けて取ることができ、かつ紙粉が蓄積してもブラシの間
に除かれ、紙粉除去能力を維持することができるため、
紙粉のクリーニングとその能力を維持することができ
る。
【0026】次に、図4は紙粉除去部材としてローラ形
状のブラシ状部材45bを設けて回転できる構成とした
ものであり(請求項4)、ブラシ状の紙粉除去部材45
bを回転体としたことにより、紙粉をブラシの常に同じ
ところで取るのではなく、ブラシが回転して除去する場
所が変わるため、紙粉の蓄積に対する除去能力の維持を
更に延ばすことができる。尚、図3、図4のブラシ状部
材45a,45bで、ブラシの材料としては、炭素含有
アクリル繊維、6.25D(デニール)〜15.0D
(デニール)を使用し、密度は10万±1万/inch2
ものを使用した。
【0027】次に、図5は本発明のさらに別の実施例を
示すものであり、紙粉除去部材として、スポンジ状の部
材46aを用いたものであり(請求項3)、このスポン
ジ状の紙粉除去部材46aは、例えばトナー受け26の
上部の駆動ローラ18に対向した位置に固定され、転写
ベルト17にスポンジ面が接触するようになっている。
すなわち、スポンジ状の紙粉除去部材46aを用いるこ
とにより、紙粉の除去を、スポンジ状で弾力を有する部
材46aで転写ベルト17との接触面積を多くして行
い、また、スポンジの空洞部分で紙粉を取ることによ
り、その空洞部分に紙粉を蓄積でき、紙粉の蓄積に対す
る除去能力の維持を行うことができる。
【0028】次に、図6は紙粉除去部材としてローラ形
状のスポンジ状部材46bを設けて回転できる構成とし
たものであり(請求項4)、スポンジ状の紙粉除去部材
46bを回転体としたことにより、紙粉をスポンジ面の
常に同じところで取るのではなく、スポンジが回転する
ことで除去する場所が変わるため、紙粉の蓄積に対する
除去能力の維持を更に延ばすことができる。尚、図5、
図6のスポンジ状紙粉除去部材46a,46bに用いら
れるスポンジ材料の例としては、発泡ウレタンが上げら
れる。
【0029】次に、図7は、図4に示したローラ形状の
ブラシ状部材からなる紙粉除去部材45bや、図5に示
したローラ形状のスポンジ状部材からなる紙粉除去部材
46bを回転させる駆動手段の一例を示しており、この
例では、回収コイル27をギヤ48を介して駆動するた
めの駆動ローラ18の軸に固定されたギヤ18aを利用
して、該ギヤ18aに紙粉除去部材45b(又は46
b)の軸に固定された駆動ギヤ47を連結し、紙粉除去
部材45b(又は46b)を回転させる方式である。こ
のように駆動ローラ18の駆動力を利用することによ
り、新たにモータ等を増設する必要がなく、駆動機構の
構成が簡単になる。
【0030】次に、図8は上記紙粉除去部材を装置ユニ
ットに対して着脱可能に設け、交換できるようにした構
成の一例を示す図であって、転写・搬送ベルト装置のユ
ニット15aの側板に凹状の受け部を設けて紙粉除去部
材45b(又は46b)の軸受部をその受け部に上方か
ら組み込めるようにした例である。このようにすること
により、サービスマンやユーザーにも紙粉除去部材が容
易に交換可能となる。
【0031】次に、図9は上記紙粉除去部材を回転する
と共に揺動する構成の一例を示す図であり、駆動ローラ
18の軸の両端に固定されているギヤ18a,18bの
一方のギヤ18aに紙粉除去部材45b(又は46b)
の軸の一端側に固定されたギヤ47を連結して紙粉除去
部材45b(又は46b)を回転させると共に、ギヤ4
7側の紙粉除去部材45b(又は46b)の端部と、ユ
ニット15aの側板に組み込まれた軸受の間に加圧スプ
リング50を設け、駆動ローラ18の軸の他端側に固定
されたギヤ18bに紙粉除去部材45b(又は46b)
の軸の他端側に係合される揺動ギヤ49を連結し、該揺
動ギヤ49と加圧スプリング50により紙粉除去部材4
5b(又は46b)を軸方向に揺動する構成としたもの
である。このように、紙粉除去部材45b(又は46
b)を回転させると共に軸方向に揺動させることによ
り、ブラシ状あるいはスポンジ状の紙粉除去部材45b
(又は46b)が転写ベルト17に当接していない部分
をなくし、より除去能力の高い紙粉除去を行うことがで
きる。
【0032】尚、以上の実施例の説明では、転写・搬送
ベルト装置15のクリーニング部材としてクリーニング
ブレード25を用いた例を示したが、クリーニング部材
としてはブレードに限るものではなく、バイアスローラ
によるトナークリーニングでも同様に本発明の紙粉除去
部材を用いる技術が適用できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の転
写・搬送ベルト装置では、クリーニングブレード等のク
リーニング部材よりも転写ベルト回転方向上流側に紙粉
除去部材を設けたことにより、転写ベルト上の紙粉がク
リーニング部材に達する前に紙粉を取り除くことができ
るため、従来装置で問題となっていた、クリーニングブ
レード等に紙粉が挾み込まれることにより発生する不具
合(トナーフィルミングの発生、転写紙の裏汚れや分離
不良、転写ベルトの寿命の低下等)を防止することがで
きる。
【0034】請求項2記載の転写・搬送ベルト装置で
は、紙粉除去部材をブラシ状の部材で形成することによ
り、転写ベルト上の紙粉をブラシの先で掻き取って容易
に除去することができ、かつ紙粉が蓄積してもブラシの
間に除かれるため、紙粉除去能力を維持することができ
る。
【0035】請求項3記載の転写・搬送ベルト装置で
は、紙粉除去部材をスポンジ状の部材で形成することに
より、紙粉の除去を、スポンジ状で弾力を有する部材で
転写ベルトとの接触面積を多くして行うことができ、か
つ紙粉をスポンジの空洞部分で取り蓄積することによ
り、紙粉に対する除去能力の維持を行うことができる。
【0036】請求項4記載の転写・搬送ベルト装置で
は、ブラシ状やスポンジ状の紙粉除去部材を回転する構
成としたことにより、紙粉をブラシやスポンジ面の常に
同じところで取るのではなく、回転することで除去する
場所が常に変わるため、紙粉の蓄積に対する除去能力の
維持を更に延ばすことができ、紙粉除去部材の寿命も向
上することができる。
【0037】請求項5記載の転写・搬送ベルト装置で
は、紙粉除去部材を装置ユニットに対して着脱可能に設
け、交換可能としたことにより、除去能力が低下し、維
持できなくなったときに、新しい紙粉除去部材に交換す
ることが容易にできるため、機械としての性能を低下さ
せないようにすることができる。
【0038】請求項6記載の転写・搬送ベルト装置で
は、紙粉除去部材を回転させると共に揺動させることに
より、ブラシ状やスポンジ状の紙粉除去部材が転写ベル
トに当接しない部分を無くすことができ、より能力の高
い紙粉除去を行うことができ、紙粉の蓄積に対する除去
能力の維持を更に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略的
要部構成図であり、転写前の待機状態を示す図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の転写時の通紙状態を
示す図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図であって、ブラシ状
の紙粉除去部材を用いた転写・搬送ベルト装置の要部断
面図である。
【図4】本発明の別の実施例示す図であって、ブラシ状
で回転する構成の紙粉除去部材を用いた転写・搬送ベル
ト装置の要部断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例示す図であって、ス
ポンジ状の紙粉除去部材を用いた転写・搬送ベルト装置
の要部断面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例示す図であって、ス
ポンジ状で回転する構成の紙粉除去部材を用いた転写・
搬送ベルト装置の要部断面図である。
【図7】本発明の実施例の説明図であって、回転する構
成の紙粉除去部材の駆動手段の構成例を示す要部斜視図
である。
【図8】本発明の実施例の説明図であって、交換可能な
紙粉除去部材の交換方法の一例を示す図である
【図9】本発明の実施例の説明図であって、紙粉除去部
材の回転及び揺動手段を示す転写・搬送ベルト装置の要
部平面図である。
【符号の説明】
11 感光体ドラム(像担持体) 12 転写紙 13 レジストローラ 14 転写前除電ランプ 15 転写・搬送ベルト装置 16 定着装置 17 転写ベルト 18 駆動ローラ 19 バイアスローラからなる電極 20 従動ローラ 21 アース電極 22 制御板 23 直流ソレノイド 24 押し上げレバー 25 クリーニングブレード 26 トナー受け 27 回収コイル 28 高圧電源 29 転写制御板 45 紙粉除去部材 45a ブラシ状の紙粉除去部材 45b ブラシ状で回転する構成の紙粉除去部材 46a スポンジ状の紙粉除去部材 46b スポンジ状で回転する構成の紙粉除去部材 47 紙粉除去部材の駆動ギヤ 49 紙粉除去部材の揺動ギヤ 50 加圧スプリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に対向配置され駆動ローラと従動
    ローラによって張架された所定の電気抵抗値をもつ無端
    状の転写ベルトと、この転写ベルトに電荷を付与する高
    圧電源と、前記転写ベルトの表面を清掃するためのクリ
    ーニング部材を有し、前記像担持体と転写ベルトの間の
    ニップ部で転写材を挾持搬送して像担持体上に形成され
    たトナー像を転写材に静電的に転写させると共に転写材
    を転写ベルトで静電的に吸着搬送し、転写後の転写材を
    像担持体から分離して定着部に向けて搬送する転写・搬
    送ベルト装置において、 前記転写ベルト表面を清掃するためのクリーニング部材
    よりも転写ベルト回転方向上流側に紙粉を除去するため
    の除去部材を設けたことを特徴とする転写・搬送ベルト
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の転写・搬送ベルト装置にお
    いて、紙粉を除去する除去部材は、ブラシ状の部材から
    なることを特徴とする転写・搬送ベルト装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の転写・搬送ベルト装置にお
    いて、紙粉を除去する除去部材は、スポンジ状の部材か
    らなることを特徴とする転写・搬送ベルト装置。
  4. 【請求項4】請求項2あるいは請求項3記載の転写・搬
    送ベルト装置において、紙粉を除去する除去部材は回転
    する部材からなり、その駆動手段を有することを特徴と
    する転写・搬送ベルト装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載の転写・搬送ベルト装
    置において、紙粉を除去する除去部材は装置ユニットに
    対して着脱可能に設けられ、交換可能であることを特徴
    とする転写・搬送ベルト装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の転写・搬送ベルト装置にお
    いて、紙粉を除去する除去部材は回転すると共に揺動す
    ることを特徴とする転写・搬送ベルト装置。
JP3085796A 1996-02-19 1996-02-19 転写・搬送ベルト装置 Pending JPH09222805A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007310229A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Ricoh Co Ltd 画像形成方法およびこれを採用する画像形成装置
US7496326B2 (en) 2004-12-22 2009-02-24 Ricoh Company, Ltd Electrostatic attraction device and image forming apparatus using the same

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US7496326B2 (en) 2004-12-22 2009-02-24 Ricoh Company, Ltd Electrostatic attraction device and image forming apparatus using the same
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