JP2000029367A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000029367A
JP2000029367A JP10192520A JP19252098A JP2000029367A JP 2000029367 A JP2000029367 A JP 2000029367A JP 10192520 A JP10192520 A JP 10192520A JP 19252098 A JP19252098 A JP 19252098A JP 2000029367 A JP2000029367 A JP 2000029367A
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cleaning
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toner
transfer belt
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Takeo Tsunemi
常見  健夫
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写材担持体及びそのクリーニング装置の耐
久によるダメージを抑えるとともに、転写材担持体表面
のトナー汚れを転写材の裏汚れを招かない程度のレベル
に常に維持することができる画像形成装置を提供するこ
と。 【構成】 感光ドラム(像担持体)1と、該感光ドラム
1に接触して転写部を通過するように転写紙(転写材)
Pを担持搬送して前記感光ドラム1上に形成されたトナ
ー像を転写紙Pに転写させる無端状の転写ベルト(転写
材担持体)21と、該転写ベルト21の裏面側に配列さ
れたバイアスローラ(転写部材)12と、前記転写ベル
ト21に接触して前記転写ベルト21に残留付着してい
るトナーを除去するクリーニングブレード(第1のクリ
ーニング手段)16と、前記転写紙Pが転写部を通過し
ていないときに前記バイアスローラ12にバイアスを印
加することによって前記転写ベルト21上に残留付着し
ているトナーを前記感光ドラム1に転移させる第2のク
リーニング手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無端状の転写材担
持体を有する電子写真方式の画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、無端状の転写材担持体として例え
ば転写ベルトを用いたものは広く知られ、既に実用に供
されており、転写材担持体として転写ベルトを用いた従
来の画像形成装置を図9に基づいて説明する。
【0003】図9は従来の画像形成装置要部の断面図で
あり、同図において、1は像担持体としての感光ドラム
であり、該感光ドラム1の表面は先ず前露光ランプ15
によって帯電電位をほぼ0Vに除電された後、一次帯電
器2によって一様な電位(例えば−700V)に帯電さ
れる。次いで、原稿に対応した不図示の画像露光手段か
ら画像露光3が感光ドラム1上に照射されることによっ
て感光ドラム1上に静電潜像が形成され、この静電潜像
は現像装置4によって現像されてトナー像として顕像化
される。
【0004】一方、転写材Pは所定のタイミングで給送
され、感光ドラム1上のトナー像は、バイアスローラ1
2に印加されたバイアスによる静電力によって転写材担
持体である転写ベルト21に担持された転写材Pに転写
される。そして、トナー像が転写された転写材Pは、転
写ベルト21によって担持搬送され、定着ローラ対14
を通過することによって加熱及び加圧されることによっ
てトナー像の定着を受ける。
【0005】尚、転写後に感光ドラム1上に残留したト
ナーはドラムクリーニング装置5によって除去され、感
光ドラム1は再び前露光ランプ15による光照射によっ
て残留電位が除電されて次の画像形成に供される。
【0006】又、転写ベルト21上には、画像形成装置
内の主に現像装置4の動作中や転写時に飛散したトナー
或は画像形成前後のカブリトナーが付着したり、転写材
搬送中のジャムにより直接転写してしまうこと等により
トナーが付着することがあり、これらの付着したトナー
を除去するためのクリーニング装置16が転写ベルト2
1に接触して配置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では転写ベルト21のクリーニング装
置16が転写ベルト21に常に当接しているため、両者
の摺擦によって転写ベルト21表面の損耗やクリーニン
グ装置16の寿命低下を招き、結果として画像形成装置
の寿命低下を招き、部品交換を行ってもランニングコス
トがアップするという問題があった。
【0008】又、画像形成装置自体が動作不可能という
問題にまで発展しないとしても、転写ベルト21上のト
ナーが完全に除去されないために転写材Pの裏汚れを招
いてしまうという問題もあった。この転写材Pの裏汚れ
は片面のみに画像形成する場合には軽微であれば実用上
問題は小さいが、両面に画像形成する場合は1面目の裏
汚れが2面目の画像面に出てしまい、OHP用シートに
画像形成する場合にはシートが透明なために表側の画像
と重なってしまうために大きな問題となる。
【0009】上記問題に対しては、クリーニング装置1
6を転写ベルト21に対して接離可能に構成にすること
が考えられるが、そのように構成すると以下の問題が発
生する。
【0010】1.クリーニング装置16が転写ベルト2
1に当接していない間は転写ベルト21は全くクリーニ
ングされない。 2.転写ベルト21にクリーニング装置16が当接して
クリーニングする時間、頻度を大きくするとクリーニン
グ性は確保されるが、転写ベルト21とクリーニング装
置16の寿命低下を招く。 又、何れにしても転写ベルト21のクリーニングはクリ
ーニング装置16のみで行われ、転写材Pのジャムが比
較的多く発生して転写ベルト21上に多量のトナーが転
写されてしまった場合にも備えてクリーニング装置16
の回収トナー容器を大きく構成するか、別の回収容器ま
でトナーを搬送することが必要になり、装置の大型化や
コストアップを招く。
【0011】一方、転写ベルト等のトナークリーニング
としては、転写電極にトナーと同極性の電位を印加する
ことによってトナーを像担持体へ転移させる方法も提案
されている(特開平8−297420号参照)。
【0012】しかしながら、上記方法だけでは静電的に
トナーを感光ドラム等へ戻すため、その転移は完全なも
のではない。これは、感光ドラムから転写材への静電的
な転写の効率を100%にすることが困難であることと
理論的に同じである。即ち、静電的なクリーニングだけ
ではトナーを完全に除去することはできず、本発明者に
よる実験では除去率は最大で約93%であった。
【0013】従って、通常の使用ではほぼ問題ないが、
厚紙やOHP用紙のようにコシ(剛性)が強い転写材を
通紙した場合や転写ベルトに比較的強く押し付けられ易
い転写材部分(例えば紙の端部)に裏汚れが発生する。
【0014】又、環境変動や放置によって付着トナーの
電荷量が低下すると除去率は大きく低下してしまう。
【0015】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、転写材担持体及びそのクリー
ニング装置の耐久によるダメージを抑えるとともに、転
写材担持体表面のトナー汚れを転写材の裏汚れを招かな
い程度のレベルに常に維持することができる画像形成装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、像担持体と、該像担持体に
接触して転写部を通過するように転写材を担持搬送して
前記像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写さ
せる無端状の転写材担持体と、該転写材担持体の裏面側
に転写材担持体の移動方向に交差して配列されて前記像
担持体に対向する転写部材と、前記転写材担持体に接触
して前記転写材担持体に残留付着しているトナーを除去
する第1のクリーニング手段と、前記転写材が転写部を
通過していないときに前記転写部材にバイアスを印加す
ることによって前記転写材担持体上に残留付着している
トナーを前記像担持体に転移させる第2のクリーニング
手段を有して画像形成装置を構成したことを特徴とす
る。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記転写材が転写部にないときに前記転写
部材にトナーと同極性のバイアスを印加し、前記転写材
担持体を少なくとも1周以上回転させるように制御可能
としたことを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記転写材が転写部にないときに前記転写
部材にバイアス電圧の極性を切り換えて印加し、前記転
写材担持体を少なくとも1周以上回転させるように制御
可能としたことを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、前記第1のクリーニング手段を
前記転写材担持体に対して接離可能としたことを特徴と
する。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1〜3又は
4記載の発明において、複数の転写材給紙場所を有する
場合には、該転写材給紙場所が転写材の種類によって前
記第1のクリーニング手段と第2クリーニング手段の動
作制御を異ならせることを特徴とする。
【0021】従って、請求項1記載の発明によれば、第
2のクリーニング手段によって転写材担持体上のトナー
を静電的に除去することができ、又、第2のクリーニン
グ手段で除去することができないトナーや紙粉を第1の
クリーニング手段で除去することができるため、転写材
の裏汚れ等の問題を解消することができる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、転写材担持
体上に付着したトナーを像担持体へ静電的に転移させる
ことができるため、転写材担持体の損傷を防いで長期に
亘って安定したクリーニング性能を維持することができ
る。
【0023】請求項3記載の発明によれば、バイアス電
圧の極性を切り換えることによって、正規の極性に帯電
しているトナーのみならず、元々逆極性に帯電している
トナーや転写分離工程や初期のクリーニング工程で逆極
性に帯電したトナーもクリーニングすることが可能とな
り、転写材の裏汚れを一層確実に防ぐことができる。
【0024】請求項4記載の発明によれば、第1のクリ
ーニング手段が常に転写材担持体に当接することがない
ため、摺擦による転写材担持体と第1のクリーニング手
段の損耗、寿命低下、クリーニング性能低下等の問題を
解消することができる。尚、第1のクリーニング手段が
転写材担持体から離間しているときには、第2のクリー
ニング手段によるクリーニングを行うことができる。
【0025】請求項5記載の発明によれば、転写材の種
類によってクリーニング条件を強化する等の制御が可能
となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0027】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1に係る画像形成装置要部の断面図であり、本図にお
いては図9に示したと同一要素には同一符号を付してお
り、以下、それらについての説明は省略する。
【0028】本実施の形態に係る画像形成装置において
は、バイアスローラ12に印加する電源の極性を反転で
き、又、転写ベルト21のクリーニング手段の1つであ
るクリーニングブレード16は転写ベルト21に対して
離間可能に構成されている。尚、他の構成は図9に示し
た従来の画像形成装置のそれと同様である。
【0029】而して、感光ドラム1は一次帯電器2によ
って−700Vに帯電された後、原稿に対応したレーザ
ーによる画像露光3を受けてその表面上に静電潜像が形
成される。
【0030】次いで、感光ドラム1上のレーザーが照射
されて帯電電位の低くなった部分に現像装置4からトナ
ーが供給されて反転現像が行われ、感光ドラム1上にト
ナー像が形成される。このとき、殆どのトナーはマイナ
スに帯電している。その後、所定のタイミングで給紙さ
れる転写紙Pが感光ドラム1とバイアスローラ12の間
の転写ニップに達する直前にバイアスローラ12にプラ
スの電圧が印加されることによって、感光ドラム1上の
トナー像が転写材Pに転写される。そして、トナー像が
転写された転写材Pは、転写ベルト21によって担持搬
送され、定着ローラ対14を通過することによって加熱
及び加圧されることによってトナー像の定着を受ける。
【0031】ここで、A4サイズの用紙を2枚連続コピ
ーするときの転写バイアスとクリーニングバイアスの制
御の一例を図2に示す。
【0032】画像形成装置のコピーボタンを押して転写
材の給紙が開始されてから該転写材の先端が転写ニップ
に達するまでの所謂前回転時間を利用して逆バイアスに
よるクリーニングを行うことができる。
【0033】ここで、プロセススピードが200mm/
sec、転写ベルトの周長が400mm、前回転時間が
約3秒とすると、転写ベルトの1周には2秒を要するた
めに転写ベルト1周のクリーニングが可能である。この
とき、バイアスローラ12に逆バイアスを印加するタイ
ミングとしては、図2に示すクリーニング2のように前
回転時のみだけでも良く、クリーニング1のように転写
材の後端が転写ニップを出てから定着を受けて装置の動
作が停止するまでの所謂後回転中にも逆バイアスを印加
して制御しても良い。更に又、クリーニング3のように
後回転時のみでも良い。
【0034】尚、以上の動作中は、クリーニングブレー
ド16は転写ベルト21から離間させておいて良い。通
常は上記のようにバイアスによる静電的クリーニングを
行い、下記のような一定条件のときだけクリーニングブ
レード16を転写ベルト21に当接させれば良い。
【0035】(1)一定枚数(例えば、50枚目)のコ
ピー動作の後回転時に転写ベルト1周分当接 (2)より多い一定枚数(例えば、250枚目)のコピ
ー動作の後回転時に転写ベルト3周分当接させる。
(1)との組み合わせも可能。 (3)装置の電源を入れてから定着装置を加熱する等の
準備を行う所謂前多回転中に当接させる。 (4)装置の電源をOFFするときに当接させて1周分
以上転写ベルトを回転させる。 (5)転写材の搬送不良により装置内で紙詰まりが発生
した後、紙を取り除いて再び装置が動作するように準備
を行う回転を伴うシーケンス中に1周分以上当接させ
る。 本実施の形態の具体例としてクリーニング性の耐久推移
を調べた。即ち、A4サイズの転写紙を1枚ずつ通紙
し、1万枚毎に転写ベルトのクリーニング性をチェック
した。クリーニング方法としては、クリーニングブレ
ードのみを常に当接させる方法、1枚毎の後回転時に
1周分の静電クリーニングのみを行う方法、両者の併
用で静電クリーニングの後にクリーニングブレードを5
0枚毎に転写ベルト1周分のみ当接させる方法の3種類
が採用された。
【0036】又、クリーニング性の評価方法としては、
先ず転写ベルト上に濃度0.9の一様なハーフトーン画
像を転写させた後に、上記各クリーニング方法に対して
それぞれクリーニングブレード当接で1周分回転、
静電クリーニングで1周分回転、静電クリーニングで
1周分回転させた後、クリーニングブレードを当接させ
て更に1周分回転させることによって評価する方法を採
用した。その後、それぞれの場合の転写ベルト上の残留
トナーをテープ剥離して濃度からトナー除去比率を求め
た。
【0037】尚、残留トナー濃度は10箇所で測定して
その平均値を採用した。結果を図3に示す。
【0038】図3から分かるように、クリーニングブレ
ードを常に当接させた状態では耐久と共にクリーニング
性は大きく低下し、更に場所によってムラも大きくなっ
た。又、静電クリーニングではクリーニング性は耐久を
通じて安定しているものの、トナー除去率は86%しか
得られない。この値は逆極性バイアスの電流を変化させ
て得られた最大値である。これに対して、両者の方法を
組み合わせて1枚毎に毎回静電クリーニングを行い、且
つ、50枚毎にクリーニングブレードを転写ベルトに1
周回転分の時間(この場合は2秒間)当接させて静電ク
リーニングで除去し切れないトナーや添加微粒子、紙粉
等を除去する方法では常に98%程度の除去率が得られ
た。
【0039】尚、クリーニングブレードの当接は50枚
毎と設定して実験を行ったが、実際の使用に際して50
枚目のコピーが連続コピー動作中であれば、一連のジョ
ブ終了後の最後の後回転中にクリーニング工程を行って
も良い。又、静電クリーニングは、転写ベルト1周分以
上行うのが望ましいが、他に制約がある場合には、毎回
行われるクリーニングの領域が異なっていれば、1回の
クリーニングが1周以下でも複数回行うことによって全
体が均一にクリーニングされる。
【0040】以上説明したように、転写ベルト21のク
リーニング手段として接離可能なクリーニングブレード
16によるクリーニングとバイアスローラ12に転写と
逆極性のバイアスを印加して行う静電クリーニングを併
用し、通常はクリーニングブレード16は離間させてお
くことによって転写ベルト21とクリーニングブレード
16の損耗を抑えることができ、常に安定したクリーニ
ングが可能となって裏汚れのない高質画像を得ることが
できる。又、転写ベルト21の損傷も抑えられるため、
安定した転写が持続して行われる。
【0041】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2について説明する。
【0042】前記実施の形態1では、後回転4秒間の間
に転写ベルト1周分の2秒間だけ静電クリーニングを行
った。即ち、転写ベルトの或るポイントについては1回
行ったことになる。
【0043】しかし、静電クリーニングによるクリーニ
ング性は回数に応じて図4に示すように向上する。従っ
て、クリーニングブレードが当接される50枚毎の間の
静電クリーニング性能を上げたい場合には、図5に示す
ように転写と逆極性バイアスの印加時間を後回転中にお
いて出来る限り長くしても良い。
【0044】又、後回転時間が比較的長い画像形成装置
において例えば図6に示すように5秒間あるときには、
静電クリーニングは同図に示すクリーニング5のように
転写ベルト2周分を毎回行うことが可能である。この場
合、クリーニングブレードの当接を50枚毎に行うとす
れば、50枚目の静電クリーニングは図6に示すクリー
ニング6のように行った後、クリーニングブレードを当
接させれば良く、或は50枚目の後回転時には静電クリ
ーニングを行わないでクリーニングブレードの当接だけ
を行っても良い。
【0045】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態3について説明する。
【0046】本実施の形態は、前記実施の形態1におい
て用いたクリーニングブレードの代わりにファーブラシ
を用いたものであり、その画像形成装置の概略断面図を
図7に示す。
【0047】ファーブラシ22は、転写ベルト21に対
して接離可能に構成されており、転写ベルト21に当接
中は、転写ベルト21の回転方向とは逆方向に回転する
よう構成されている。又、ファーブラシ22の繊維に適
度な導電性或は半導電性を持たせ、アースに接続するか
バイアスを印加すると、転写のクリーニングにより効果
的である。
【0048】転写ベルト21に接触してクリーニングを
行うクリーニング部材としてファーブラシ22を用いた
場合にも、常に当接した状態では、以下のような問題が
生じ易い。
【0049】(1)ファーブラシも転写ベルトに対して
或る程度のくい込み量を持たせて当接させることによ
り、転写ベルト方向への押圧力を持たせている。従っ
て、耐久或は時間の経過によってファーブラシの繊維に
クセがついて曲がったり変形する等して転写ベルトに対
して押圧力や当接が部分的に不均一になったり弱くなる
ため、クリーニング性能のムラや低下が発生する。 (2)上記問題を回避するため、より剛性の大きな繊維
から成るファーブラシを用いた場合には、転写ベルト方
向への押圧力が高くなるために転写ベルト表面に損傷を
与え易い。又、押圧力を低くするために食い込み量を小
さくすると、押圧や当接の不均一を生じ易いという問題
が生じる。 上記問題を解消するためには、適度な剛性と弾性を有
し、しかも、繊維の折れや抜けがなく、且つ、変形され
た状態で放置されたとしても繊維形状に変化が残らない
(即ち、クセが残りにくい)材料、構成のファーブラシ
が望ましいが、満足する性能を満たすのは困難である。
又、近いものがあったとしてもコストが高かったり、長
期に亘る使用においては少なからずクリーニング性能の
低下は生じてしまう。
【0050】(3)又、別の問題として、転写ベルト上
に多量のトナーが残留している場合に、これをファーブ
ラシでクリーニングしようとすると、当然ながらファー
ブラシへ多量のトナーが転移するため、クリーニング性
能が低下してしまう。そのため、ファーブラシに付着し
たトナーを除去するために繊維をはたいてトナーを落と
す部材の性能を高める必要がある。又、多量のトナーが
付着した転写ベルトに対してファーブラシが接触して回
転するため、トナーが機内に飛散して汚染が発生し易い
という問題が生じる。そのために、より厳重にファーブ
ラシをケースで履ったり、エアフィルタを設ける等の対
策が必要となり、部品点数の増加、コストアップに繋が
る。更に、多量の廃トナーの回収や搬送を行う必要もあ
る。
【0051】上記問題を回避するため、本実施の形態に
おいてもファーブラシ22は転写ベルト21に対して接
離可能な構成とし、実施の形態1に記載したような一定
条件、即ち一定枚数毎や装置電源のON/OFF時、ジ
ャム後等のときのみ転写ベルト21にファーブラシ22
を当接させてクリーニングを行うことで、ファーブラシ
22の劣化を抑えることができる。ファーブラシ22が
転写ベルト21に当接していない間は、バイアスローラ
12に転写と逆極性のバイアスを印加して静電クリーニ
ングを行えば良い。この場合の電流、印加タイミング等
は実施の形態1で説明したと同様で良い。
【0052】以上説明したように、転写ベルト21のク
リーニング手段として接離可能なファーブラシ22によ
るクリーニングと静電クリーニングを併用し、通常は、
ファーブラシ22を離間しておくことで転写ベルト2
1、ファーブラシ22共に損傷を抑えることができて常
に安定したクリーニングが可能となる。又、クリーニン
グブレードよりもファーブラシ22の方が構成は若干複
雑になるものの、転写ベルト21に与えるダメージをよ
り小さく抑えることが可能であり、長期に亘って安定し
た転写が可能となる。
【0053】<実施の形態4>次に、本発明の実施の形
態4について説明する。
【0054】以上の実施の形態では、静電クリーニング
はバイアスローラ12に転写と逆極性のバイアスを印加
することによって行ったが、本実施の形態においては、
その極性を交互に切り換えて少なくとも実効値がプラス
とマイナスのバイアスを印加するようにした。
【0055】実施の形態1に示した方法と同様に、転写
ベルトのクリーニング性能を評価した結果を図8に示
す。尚、図8の横軸はクリーニング回数であり、1回毎
に極性を切り換えた。
【0056】本実施の形態によれば、図4に示した極性
を切り換えないでクリーニングを繰り返した場合に比べ
てクリーニング性能が向上している。除去率で比較する
と両者の差は3%程度であるが、転写ベルト21上のト
ナーの絶対量で見ると3%程度減少しており、クリーニ
ングブレードやファーブラシ等の接触クリーニング手段
が接触していない間の転写材裏汚れ等の問題の改善によ
り効果的である。
【0057】<実施の形態5>次に、本発明の実施の形
態5について説明する。
【0058】転写ベルト上に同量のトナーが残留してい
たとしても、前述したように転写材のサイズ、通紙方
向、厚みや剛性等の種類によって通紙時の転写材の裏汚
れの度合いは異なる。即ち、一般的には、OHPや厚紙
のように剛性の高い転写材の方が先端部や裏面が汚れ易
く、より高いクリーニング性が求められる。
【0059】しかしながら、常にクリーニング性を高く
維持しようとすると、クリーニング時間を長くしたり、
接触クリーニング手段の当接圧を高くすること等が必要
となり、効率の低下や転写材担持体やクリーニング部材
の寿命低下、クリーニング性能の低下等の問題が生じ
る。
【0060】そこで、装置を使用するユーザーからの情
報による転写材の種類によって、或は複数の転写材給紙
場所を有する場合には、剛性の高い転写材を給紙する所
或はその可能性の高い所から給紙する時のみクリーニン
グ性を高くすれば良い。具体的には、給紙前の前回転中
において静電クリーニングや接触クリーニング手段の当
接時間を長くしたり、接触クリーニング手段を必ず当接
させるようにすれば良い。
【0061】以上、幾つかの実施の形態を示したが、本
発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0062】例えば、転写バイアスを印加する部材とし
ては、ローラ形状のものに限らず、ブラシやブレードで
も良く、又、コロナ帯電器でも良い。
【0063】又、転写材担持体に接触してクリーニング
する部材もブレードやファーブラシに限らず、通常のブ
ラシ等でも良い。
【0064】又、静電クリーニング時に感光体電位も同
時に制御するとより効果的である。即ち、実施の形態で
述べたように、マイナスに帯電する感光体上に反転現像
されたマイナストナーが転写ベルト上に付着している場
合には、静電クリーニング時は感光体電位はなるべく低
くする。反対に、マイナスに帯電された感光体上に正規
に現像されたプラストナーが転写ベルト上に付着してい
る場合には、静電クリーニング時は感光体電位は高くな
るようにすると良い。
【0065】又、静電クリーニングの頻度、時間、電流
値、タイミング等や接触クリーニング手段の接離の頻
度、時間、タイミング等も限定されるものではない。
【0066】ところで、通常得られる画像の周囲は1〜
3mm程度の余白があるが、この余白領域をより小さく
或は無くしたいとの要求も一部にある。そのような場
合、給紙搬送のタイミングや僅かなズレによって端部画
像部分が転写材担持体上に直接転写されてしまう確率が
高く、クリーニング性は重要となり、このような場合に
本発明は特に有効である。
【0067】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、第2のクリーニング手段によって
転写材担持体上のトナーを静電的に除去することがで
き、又、第2のクリーニング手段で除去することができ
ないトナーや紙粉を第1のクリーニング手段で除去する
ことができるため、転写材の裏汚れ等の問題を解消する
ことができるという効果が得られる。
【0068】請求項2記載の発明によれば、転写材担持
体上に付着したトナーを像担持体へ静電的に転移させる
ことができるため、転写材担持体の損傷を防いで長期に
亘って安定したクリーニング性能を維持することができ
るという効果が得られる。
【0069】請求項3記載の発明によれば、バイアス電
圧の極性を切り換えることによって、正規の極性に帯電
しているトナーのみならず、元々逆極性に帯電している
トナーや転写分離工程や初期のクリーニング工程で逆極
性に帯電したトナーもクリーニングすることが可能とな
り、転写材の裏汚れを一層確実に防ぐことができるとい
う効果が得られる。
【0070】請求項4記載の発明によれば、第1のクリ
ーニング手段が常に転写材担持体に当接することがない
ため、摺擦による転写材担持体と第1のクリーニング手
段の損耗、寿命低下、クリーニング性能低下等の問題を
解消することができる。尚、第1のクリーニング手段が
転写材担持体から離間しているときには、第2のクリー
ニング手段によるクリーニングを行うことができるとい
う効果が得られる。
【0071】請求項5記載の発明によれば、転写材の種
類によってクリーニング条件を強化する等の制御が可能
となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置要部
の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の制
御シーケンス図である。
【図3】転写ベルト上トナー除去率と通紙枚数との関係
を示す図である。
【図4】転写ベルト上トナー除去率と静電クリーニング
回数との関係を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の制
御シーケンス図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の制
御シーケンス図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置要部
の断面図である。
【図8】バイアスの極性を交互に切り換えた場合の転写
ベルト上トナー除去率と静電クリーニング回数との関係
を示す図である。
【図9】従来の画像形成装置要部の断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 2 一次帯電器 3 画像露光 4 現像装置 12 バイアスローラ(転写部材:第2のクリーニ
ング手段) 16 クリーニングブレード(第1のクリーニング
手段) 20 高圧電源 21 転写ベルト(転写材担持体) 22 ファーブラシ(第1のクリーニング手段) P 転写紙(転写材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体に接触して転写
    部を通過するように転写材を担持搬送して前記像担持体
    上に形成されたトナー像を転写材に転写させる無端状の
    転写材担持体と、該転写材担持体の裏面側に転写材担持
    体の移動方向に交差して配列されて前記像担持体に対向
    する転写部材と、前記転写材担持体に接触して前記転写
    材担持体に残留付着しているトナーを除去する第1のク
    リーニング手段と、前記転写材が転写部を通過していな
    いときに前記転写部材にバイアスを印加することによっ
    て前記転写材担持体上に残留付着しているトナーを前記
    像担持体に転移させる第2のクリーニング手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写材が転写部にないときに前記転
    写部材にトナーと同極性のバイアスを印加し、前記転写
    材担持体を少なくとも1周以上回転させるように制御可
    能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記転写材が転写部にないときに前記転
    写部材にバイアス電圧の極性を切り換えて印加し、前記
    転写材担持体を少なくとも1周以上回転させるように制
    御可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のクリーニング手段は、前記転
    写材担持体に対して接離可能であることを特徴とする請
    求項1,2又は3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 複数の転写材給紙場所を有する場合に
    は、該転写材給紙場所が転写材の種類によって前記第1
    のクリーニング手段と第2クリーニング手段の動作制御
    を異ならせることを特徴とする請求項1〜3又は4記載
    の画像形成装置。
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