JPH0530564A - ボタン電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ダイレクトインライン機能の動作時刻と動作時
間とを設定可能とすることにより、所望の時間帯のみダ
イレクトインライン機能の動作を可能としたボタン電話
装置を提供する。 【構成】操作ボタン８からダイレクトインライン機能の
動作時刻と動作時間とを入力して、これらのデータを記
憶回路６３に記憶させる。制御回路６２では、タイマー
回路６１からの現在時刻と記憶回路６３から読み出した
動作開始時刻とが一致するとダイレクトインライン機能
を動作させ、記憶回路６３から読み出した動作時間が経
過したときにダイレクトインライン機能の動作を終了さ
せる制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電話回線に接続された
主装置と、この主装置に接続された複数台の内線電話機
とからなり、着信時、特定の内線電話機に外線を直接接
続することのできるダイレクトインライン機能を備えた
ボタン電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時、電話機も多種多様なタイプのもの
が提供されており、例えば電話回線に接続された主装置
と、この主装置に接続された複数台の内線電話機とを備
えたボタン電話装置もその一つである。

【０００３】このような複数台の内線電話機を備えたボ
タン電話装置では、各内線電話機を使用する複数の人間
によって１回線を共用することになるため、外線からの
着信時には、内線電話機の側にいた任意の使用者が電話
を取ることになる。

【０００４】しかしながら、各内線電話機の使用者にと
っても、またこのボタン電話装置に電話をかけてきた相
手方（発信者）にとっても、時として他の使用者に電話
を取ってほしくない場合がある。

【０００５】そこで、このような場合には、電話を取っ
てほしい使用者の内線電話機を直接呼び出せるようにし
たいわゆるダイレクトインライン機能の設定が可能なボ
タン電話装置が新たに提供されている。

【０００６】このボタン電話装置では、ダイレクトイン
ライン機能の動作時、発信者からの着信があるとこれに
自動応答し、その後発信者が接続したい内線番号をプッ
シュボタン信号によって入力すると、指定された内線番
号の内線電話機に接続され、この内線電話機から呼出音
が出力されるようになっている。したがって、この呼出
音を聞いた内線電話機の使用者が応答することにより、
発信者と特定の使用者との間の通話が可能となるもので
ある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たボタン電話装置は、ダイレクトインライン機能の動作
時、かかってきた電話を一度接続するため、その後呼び
出した内線電話機の応答が無く、最終的に内線電話機と
つながらなかった場合でも、かけてきた相手方は１通話
分の通話料金を支払わなければならないようになってい
る。

【０００８】ところで、上記したダイレクトインライン
機能の設定が可能なボタン電話装置では、一旦ダイレク
トインライン機能の設定を行うと、その後はいずれかの
使用者が人為的に設定の解除を行わない限り、ダイレク
トインライン機能が動作し続けることになる。そのた
め、任意の内線電話機の使用者がある特定の相手からの
電話に対して直接応答したいためにこのダイレクトイン
ライン機能を設定し、その特定の相手と通話後にダイレ
クトインライン機能の動作解除を忘れて席を立った場合
には、その後ダイレクトインライン機能によって別の発
信者がこの内線電話機に電話をかけてきても、この内線
電話機からの応答が得られないことになる。そして、こ
の場合には、上記したように電話をかけてきた相手が１
通話分の電話料金を払わなければならないといった問題
があった。

【０００９】本発明はかかる実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ダイレクトインライン機能の動作時刻
と動作時間とを設定可能とすることにより、所望の時間
帯のみダイレクトインライン機能の動作を可能としたボ
タン電話装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のボタン電話装置は、電話回線に接続された
主装置と、この主装置に接続された複数台の内線電話機
とからなり、着信時、特定の内線電話機に外線を直接接
続することのできるダイレクトインライン機能を備えた
ものにおいて、現在時刻を計測する時計手段と、前記ダ
イレクトインライン機能を動作させる動作開始時刻とそ
の動作時間との入力を行う入力手段と、この入力手段に
よって入力された動作開始時刻と動作時間とを記憶する
記憶手段と、この記憶手段に記憶された動作開始時刻に
なると、記憶された動作時間だけ前記ダイレクトインラ
イン機能を動作させる制御を行う制御手段とを備えた構
成とする。

【００１１】

【作用】このボタン電話装置の使用者は、まず入力手段
からダイレクトインライン機能の動作開始時刻と動作時
間、又は動作開始時刻と動作終了時刻とを入力する。

【００１２】この動作開始時刻と動作時間、又は動作開
始時刻と動作終了時刻とを示すデータは、記憶手段に記
憶される。

【００１３】制御手段では、時計手段によって計測され
る現在時刻を常時モニタしており、このモニタしている
現在時刻が記憶手段に記憶された動作開始時刻となった
とき、ダイレクトインライン機能を動作させる。また制
御手段では、記憶手段に記憶している動作時間が経過し
たとき、又は記憶手段に記憶している動作終了時刻とな
ったときダイレクトインライン機能の動作を停止する。

【００１４】これにより、使用者が設定した時間帯のみ
ダイレクトインライン機能が動作するので、その時間帯
を予め知らされていた相手方がその時間帯にこのボタン
電話装置に電話をかけることにより、この相手方とダイ
レクトインライン機能による特定の使用者との間でダイ
レクト通話が可能となる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。

【００１６】図１は、本発明のボタン電話装置の電気的
構成の一例を示すブロック図である。

【００１７】同図において、電話回線２０には主装置１
１の接続端子１が接続されており、この接続端子１に
は、着信検出回路４が接続されているとともに、フック
スイッチ２を介して局線回路３が双方向性に接続されて
いる。また、この局線回路３と各内線電話機１２，１
３，１４とは、通話路スイッチ５を介してそれぞれが双
方向性に接続されている。

【００１８】局線回路３は、電話回線１が接続されたと
きにその負荷となるもので、送話回路、受話回路、防側
音回路、増幅回路等を内蔵している。

【００１９】一方、着信検出回路４の出力は、主装置１
１全体の動作制御を行うマイクロコンピュータからなる
主制御部６の入出力制御回路６４に接続されている。

【００２０】主制御部６は、外部回路とのインターフェ
イスを行う上記した入出力制御回路６４、基準発振用振
動子７が接続されたタイマー回路６１、制御回路６２、
ダイレクトインライン機能の動作時刻、動作時間等を記
憶する記憶回路６３によって構成されており、タイマー
回路６１の出力は、制御回路６２に導かれている。ま
た、制御回路６２と記憶回路６３及び入出力制御回路６
４とは、それぞれが双方向性の接続となっている。

【００２１】また、入出力制御回路６４には、使用者が
モード設定や内線番号の入力等を行う操作ボタン８の出
力が導かれており、入出力制御回路６４からは、フック
スイッチ２の切換制御入力に対して切換制御信号が、通
話路スイッチ５に対して接続制御信号が、各内線電話機
１２，１３，１４への呼出信号を発生する呼出信号発生
回路９に対して動作制御信号がそれぞれのタイミングで
出力されるようになっている。また、入出力制御回路６
４には、通話路スイッチ５を通じて各内線電話機１２，
１３，１４から必要な信号が導かれるようになってい
る。

【００２２】また、呼出信号発生回路９の出力と、各内
線電話機１２，１３，１４へ動作電流を供給する通話電
流供給回路１０の出力とは、通話路スイッチ５に導かれ
た構成となっている。

【００２３】次に、上記構成のボタン電話装置のダイレ
クトインライン機能の動作について説明する。

【００２４】まず、このボタン電話装置の使用者は、操
作ボタン８を操作してダイレクトインラインモードを設
定する。次に、使用者は、同じく操作ボタン８を操作し
て、ダイレクトインラインモードの動作開始時刻とその
動作時間、又は動作開始時刻と動作終了時刻とを入力す
るとともに、ダイレクトインラインモード時に外線と直
通となる内線電話機（例えば１２）の内線番号を入力す
る。

【００２５】操作ボタン８から入力されたこれらの各デ
ータは、入出力制御回路６４、制御回路６２を通じて記
憶回路６３の所定の記憶領域に記憶される。

【００２６】この後、制御回路６２は、記憶回路６３に
記憶された動作開始時刻を読み出すとともに、タイマー
回路６１から随時入力される現在時刻をモニタし、現在
時刻が読み出した動作開始時刻となったとき、ダイレク
トインラインモードに移行する。

【００２７】そして、このダイレクトインラインモード
時に外線から着信があると、着信検出回路４がこれを検
出し、着信検出信号を入出力制御回路６４を通じて制御
回路６２に与える。

【００２８】制御回路６２では、この着信検出信号に基
づき、入出力制御回路６４を通じて呼出信号発生回路９
に動作制御信号を出力し、呼出信号発生回路９を動作さ
せて呼出信号を発生させる。また、制御回路６２では、
この着信検出信号に基づき、入出力制御回路６４を通じ
て通話路スイッチ５に接続制御信号を出力し、記憶回路
６３から読み出した内線番号の内線電話機１２と呼出信
号発生回路９との接続を行わせる。

【００２９】これにより、呼出信号発生回路９において
発生された呼出信号は、通話路スイッチ５を通じて内線
電話機１２に出力され、内線電話機１２から呼出音が放
音されることになる。

【００３０】この呼出音を聞いた内線電話機１２の使用
者が内線電話機１２を取ると、オフフック信号が通話路
スイッチ５、入出力制御回路６４を通じて制御回路６２
に与えられる。制御回路６２では、このオフフック信号
に基づき、入出力制御回路６４を通じてフックスイッチ
２に切換制御信号を出力し、フックスイッチ２を閉結す
る。

【００３１】これにより、電話回線２０、フックスイッ
チ２、局線回路３、通話路スイッチ５、内線電話機１２
の間に通話路が形成される。

【００３２】また、使用者は、通話終了後内線電話機１
２をオンフックすることにより、このボタン電話装置は
ダイレクトインラインモードでの待機状態に復帰する。
そして、記憶回路６３から読み出した動作時間が経過し
たとき、又は記憶回路６３から読み出した動作終了時刻
となったとき、制御回路６２はダイレクトインラインモ
ードを解除して、通常の待機状態（すなわち、内線一斉
呼出の着信待ち状態）に復帰する。

【００３３】図２は、上記構成のボタン電話装置の他の
実施例を示している。この実施例では、使用者が設定し
ていた内線電話機の選択を、電話をかけてきた相手方が
行えるようにしたものである。

【００３４】すなわち、入出力制御回路６４と局線回路
３との間に、ダイレクトインラインモードであることを
示す信号音を発生する信号音発生回路１５を介挿したも
のであり、信号音発生回路１５の出力が局線回路３に導
かれた構成となっている。その他の構成は、上記実施例
と同様であるので、ここでは同ブロックには同符号を付
することとし、詳細な説明は省略する。

【００３５】次に、上記構成のボタン電話装置のダイレ
クトインライン機能の動作について説明する。

【００３６】まず、このボタン電話装置の使用者は、操
作ボタン８を操作してダイレクトインラインモードを設
定する。次に、使用者は、同じく操作ボタン８を操作し
て、ダイレクトインラインモードの動作開始時刻とその
動作時間、又は動作開始時刻と動作終了時刻とを入力す
る。

【００３７】操作ボタン８から入力されたこれらの各デ
ータは、入出力制御回路６４、制御回路６２を介して記
憶回路６３の所定の記憶領域に記憶される。

【００３８】この後、制御回路６２は、記憶回路６３に
記憶された動作開始時刻を読み出すとともに、タイマー
回路６１から随時入力される現在時刻をモニタし、現在
時刻が読み出した動作開始時刻となったとき、ダイレク
トインラインモードに移行する。

【００３９】そして、このダイレクトインラインモード
時に外線から着信があると、着信検出回路４がこれを検
出し、着信検出信号を入出力制御回路６４を通じて制御
回路６２に与える。

【００４０】制御回路６２では、この着信検出信号に基
づき、入出力制御回路６４を通じてフックスイッチ２に
切換制御信号を出力し、フックスイッチ２を閉結する。
これにより、電話回線２０と局線回路３とが接続され
る。また、制御回路６２では、入出力制御回路６４を通
じて信号音発生回路１５に動作制御信号を出力し、信号
音発生回路１５を動作させて、ダイレクトインラインモ
ードであることを示す信号音を発生させる。この信号音
は、局線回路３、フックスイッチ２、接続端子１を介し
て電話回線２０に送出される。

【００４１】この信号音を聞いた相手方が、通話したい
特定の使用者の内線電話機（例えば１２）の内線番号を
プッシュボタンにより入力すると、この内線番号データ
は、接続端子１、フックスイッチ２、局線回路３、通話
路スイッチ５、入出力制御回路６４を通じて制御回路６
２に入力される。

【００４２】制御回路６２では、この内線番号データを
受け取ることにより呼出信号発生回路９に動作制御信号
を出力し、呼出信号発生回路９を動作させて呼出信号を
発生させる。また、制御回路６２では、この内線番号デ
ータに基づき、入出力制御回路６４を通じて通話路スイ
ッチ５に接続制御信号を出力し、この内線番号データが
示す内線番号の内線電話機１２と呼出信号発生回路９と
の接続を行わせる。

【００４３】これにより、呼出信号発生回路９において
発生された呼出信号は、通話路スイッチ５を通じて内線
電話機１２に出力され、内線電話機１２から呼出音が放
音されることになる。

【００４４】この呼出音を聞いた内線電話機１２の使用
者が内線電話機１２を取ることにより、電話回線２０、
フックスイッチ２、局線回路３、通話路スイッチ５、内
線電話機１２の間に通話路が形成される。

【００４５】また、使用者は、通話終了後内線電話機１
２をオンフックすることにより、このボタン電話装置は
ダイレクトインラインモードでの待機状態に復帰する。
そして、記憶回路６３から読み出した動作時間が経過し
たとき、又は記憶回路６３から読み出した動作終了時刻
となったとき、制御回路６２はダイレクトインラインモ
ードを解除して、通常の待機状態に復帰する。

【００４６】以上説明したように、上記各実施例では、
内線電話機１２の使用者が操作ボタン８を操作して、ダ
イレクトインラインモードを設定するととも、その動作
開始時刻と動作時間、又は動作開始時刻と動作終了時刻
とを入力することにより、自らにかかってくる時間帯の
み、自らの内線電話機へのダイレクトインラインモード
に設定することができる。これにより、その時間帯に内
線電話機１２に電話をかけてきた相手方は、確実に内線
電話機１２の使用者とダイレクトに通話を行うことが可
能となる。また、通話終了後、動作時間が経過したとき
又は動作終了時刻となったときには、設定したダイレク
トインラインモードが自動的に解除されるので、使用者
は通話終了後にダイレクトインラインモードの設定解除
操作を忘れても、確実に解除動作が行われるようになっ
ている。

【００４７】

【発明の効果】本発明のボタン電話装置は、記憶手段に
記憶された動作開始時刻になると、ダイレクトインライ
ン機能を動作させ、記憶手段に記憶されている動作時間
が経過したときにダイレクトインライン機能の動作を終
了させるように構成したので、使用者は自らにかかって
くる時間帯のみ、自らの内線電話機へのダイレクトイン
ラインモードに設定することにより、その時間帯に電話
をかけてきた相手方と確実にダイレクト通話を行うこと
ができるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のボタン電話装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。

【図２】本発明のボタン電話装置の他の実施例を示すブ
ロック図である。

【符号の説明】

６ 主制御部 ６１ タイマー回路（時計手段） ６２ 制御回路（制御手段） ６３ 記憶回路（記憶手段） ６４ 入出力制御回路 ８ 操作ボタン（入力手段） １１ 主装置 １２〜１４ 内線電話機

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 電話回線に接続された主装置と、この主
   装置に接続された複数台の内線電話機とからなり、着信
   時、特定の内線電話機に外線を直接接続することのでき
   るダイレクトインライン機能を備えたボタン電話装置に
   おいて、 現在時刻を計測する時計手段と、 前記ダイレクトインライン機能を動作させる動作開始時
   刻とその動作時間との入力を行う入力手段と、 この入力手段によって入力された動作開始時刻と動作時
   間とを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された動作開始時刻になると、記憶
   された動作時間だけ前記ダイレクトインライン機能を動
   作させる制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とす
   るボタン電話装置。