JPH0530559U - 円筒ころ軸受の潤滑装置 - Google Patents
円筒ころ軸受の潤滑装置Info
- Publication number
- JPH0530559U JPH0530559U JP7897691U JP7897691U JPH0530559U JP H0530559 U JPH0530559 U JP H0530559U JP 7897691 U JP7897691 U JP 7897691U JP 7897691 U JP7897691 U JP 7897691U JP H0530559 U JPH0530559 U JP H0530559U
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- JP
- Japan
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- circumferential groove
- lubricating
- lubrication
- passage
- lubricating oil
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- Granted
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速回転時における、案内鍔の鍔面ところの
端面との接触部における潤滑不足を防止する。 【構成】 内輪10の両端面には円周溝16が設けられ
ており、この円周溝16は潤滑通路17を介して案内鍔
10bの鍔面のぬすみ部10cに連通している。外輪1
1はハウジング3に固定され、その両端面には外輪間座
を兼ねる潤滑ノズル18が当接している。この潤滑ノズ
ル18には、ハウジング3の潤滑油供給路3aに連通し
た供給通路18aと、供給通路18aからの潤滑油を円
周溝16に向けて噴射させる噴射孔18bとが設けられ
ている。潤滑ノズル18の噴射孔18bから円周溝16
に向けて供給された潤滑油は、潤滑通路17を通って鍔
面のぬすみ部10cに供給される。
端面との接触部における潤滑不足を防止する。 【構成】 内輪10の両端面には円周溝16が設けられ
ており、この円周溝16は潤滑通路17を介して案内鍔
10bの鍔面のぬすみ部10cに連通している。外輪1
1はハウジング3に固定され、その両端面には外輪間座
を兼ねる潤滑ノズル18が当接している。この潤滑ノズ
ル18には、ハウジング3の潤滑油供給路3aに連通し
た供給通路18aと、供給通路18aからの潤滑油を円
周溝16に向けて噴射させる噴射孔18bとが設けられ
ている。潤滑ノズル18の噴射孔18bから円周溝16
に向けて供給された潤滑油は、潤滑通路17を通って鍔
面のぬすみ部10cに供給される。
Description
【0001】
本考案は、例えば工作機械の主軸のような高速回転軸で使用される円筒ころ軸 受の潤滑装置に関する。
【0002】
工作機械主軸用の円筒ころ軸受としては、高速性や組立性等の理由から、図4 に示すような、内輪2にころ5の案内鍔9を設けたいわゆるN型の円筒ころ軸受 が多く使用されている。この円筒ころ軸受は、回転軸1に固定された内輪2と、 ハウジング3に固定された外輪4と、内・外輪2、4間に介在して転動するころ 5と、ころ5を円周等間隔に保持する保持器6とを主要な構成要素とする。そし て、この円筒ころ軸受の潤滑は、外輪4の両側に固定された潤滑ノズル7の噴射 孔8から、案内鍔9の外径と保持器6の内径との間の空間に向けて潤滑油を噴射 することにより行なっていた。
【0003】
ところで、上記N型円筒ころ軸受の高速性を阻害する一因として、ころ5の端 面と案内鍔9の鍔面との接触部における潤滑不足があげられる。この潤滑不足は 、案内鍔9の外径と保持器6の内径との間の空間に供給された潤滑油が、内輪2 の高速回転によって外径方向に吹き飛ばされてしまい、上記接触部まで十分に行 渡らないために起こる。
【0004】 そこで、本考案の目的は、高速回転時においても、案内鍔の鍔面ところの端面 との接触部に最適油量を供給することのできる潤滑装置を提供することにある。
【0005】 本考案の円筒ころ軸受の潤滑装置は、転走面の両側にころの案内鍔を具えた内 輪の両端面に円周溝を設けると共に、この円周溝と案内鍔の鍔面の内径側とを連 通させる潤滑通路を設け、この円周溝に向けて軸受の両側から給油するようにし たことを特徴とする。
【0006】
軸受の両側から供給された潤滑油は、円周溝によって受け取られ、潤滑通路を 介して鍔面の内径側に供給される。そして、この潤滑油は、回転に伴う遠心力に より鍔面に沿って外径方向に移動し、ころの端面と鍔面との接触部における潤滑 をなす。
【0007】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0008】 図1に示すように、この実施例の円筒ころ軸受は図4に示す従来ものと同様の N型円筒ころ軸受であり、転走面10aの両側に案内鍔10bを具えた内輪10 、外輪11、内・外輪10、11間に転動自在に介在するころ12、ころ12を 円周等間隔に保持する保持器13で構成される。
【0009】 内輪10は回転軸1に固定され、内輪間座15によって両端を位置決めされて いる。内輪10の両端面には円周溝16が設けられており、この円周溝16は潤 滑通路17を介して案内鍔10bの鍔面のぬすみ部10cに連通している。潤滑 通路17は円周方向に任意個数形成すればよく、その個数および形状・大きさは 軸受サイズや必要油量等に基づいて決める。尚、この実施例では、潤滑通路17 はぬすみ部10cに向かって、外径方向に傾斜した形状をなしている。
【0010】 外輪11はハウジング3に固定され、その両端面には外輪間座を兼ねる潤滑ノ ズル18が当接している。この潤滑ノズル18には、ハウジング3の潤滑油供給 路3aに連通した供給通路18aと、供給通路18aからの潤滑油を円周溝16 に向けて噴射させる噴射孔18bとが設けられている。
【0011】 潤滑ノズル18の噴射孔18bから円周溝16に向けて供給された潤滑油は、 潤滑通路17を通って鍔面のぬすみ部10cに供給される。
【0012】 図2は、図1において、潤滑通路17を軸方向潤滑通路17aと半径方向潤滑 通路17bとで構成した実施例を示す。
【0013】 図3は、図1において、円周溝16をぬすみ部10cに向って、外径方向に傾 斜させた実施例を示す。噴射孔18bからの潤滑油の受け取り、ぬすみ部10c への潤滑油供給効果を向上させることができる。
【0014】
本考案によれば、案内鍔の鍔面の内径側に潤滑油を供給することができるため 、高速回転時においても、ころの端面と鍔面との接触部における潤滑不足が生じ ず、軸受寿命を向上させることができる。
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図4】従来の潤滑装置を示す断面図である。
10 内輪 10a 転走面 10b 案内鍔 10c ぬすみ部 12 ころ 16 周溝 17 潤滑通路 18 噴射孔
Claims (1)
- 【請求項1】 転走面の両側にころの案内鍔を具えた軸
受内輪の両端面に円周溝を設けると共に、この円周溝と
案内鍔の鍔面の内径側とを連通させる潤滑通路を設け、
この円周溝に向けて軸受の両側から給油するようにした
ことを特徴とする円筒ころ軸受の潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991078976U JP2568806Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 円筒ころ軸受の潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991078976U JP2568806Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 円筒ころ軸受の潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0530559U true JPH0530559U (ja) | 1993-04-23 |
JP2568806Y2 JP2568806Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=13676932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991078976U Expired - Lifetime JP2568806Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 円筒ころ軸受の潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568806Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999031399A1 (fr) * | 1997-12-16 | 1999-06-24 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Roulement a rouleaux pour unite de palier |
WO2006043365A1 (ja) * | 2004-10-19 | 2006-04-27 | Ntn Corporation | 転がり軸受の潤滑装置 |
JP2008025848A (ja) * | 2007-10-15 | 2008-02-07 | Jtekt Corp | 転がり軸受装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS538857A (en) * | 1976-07-13 | 1978-01-26 | Toshiba Corp | Double pipe type evaporator |
JPS612351U (ja) * | 1984-06-13 | 1986-01-09 | 石川島播磨重工業株式会社 | ウエブ巻取り装置 |
JPS6451684A (en) * | 1987-08-22 | 1989-02-27 | Idemitsu Kosan Co | Working method for superconducting material |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP1991078976U patent/JP2568806Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS538857A (en) * | 1976-07-13 | 1978-01-26 | Toshiba Corp | Double pipe type evaporator |
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Cited By (4)
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WO1999031399A1 (fr) * | 1997-12-16 | 1999-06-24 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Roulement a rouleaux pour unite de palier |
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JP2008025848A (ja) * | 2007-10-15 | 2008-02-07 | Jtekt Corp | 転がり軸受装置 |
JP4583429B2 (ja) * | 2007-10-15 | 2010-11-17 | 株式会社ジェイテクト | 転がり軸受装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2568806Y2 (ja) | 1998-04-15 |
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