JP2568806Y2 - 円筒ころ軸受の潤滑装置 - Google Patents

円筒ころ軸受の潤滑装置

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JP2568806Y2
JP2568806Y2 JP1991078976U JP7897691U JP2568806Y2 JP 2568806 Y2 JP2568806 Y2 JP 2568806Y2 JP 1991078976 U JP1991078976 U JP 1991078976U JP 7897691 U JP7897691 U JP 7897691U JP 2568806 Y2 JP2568806 Y2 JP 2568806Y2
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JP
Japan
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cylindrical roller
lubricating
circumferential groove
inner ring
roller bearing
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藤井  健次
進 野島
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NTN Corp
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NTN Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば工作機械の主軸
のような高速回転軸で使用される円筒ころ軸受の潤滑装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械主軸用の円筒ころ軸受として
は、高速性や組立性等の理由から、図4に示すような、
内輪2にころ5の案内鍔9を設けたいわゆるN型の円筒
ころ軸受が多く使用されている。この円筒ころ軸受は、
回転軸1に固定された内輪2と、ハウジング3に固定さ
れた外輪4と、内・外輪2、4間に介在して転動するこ
ろ5と、ころ5を円周等間隔に保持する保持器6とを主
要な構成要素とする。そして、この円筒ころ軸受の潤滑
は、外輪4の両側に固定された潤滑ノズル7の噴射孔8
から、案内鍔9の外径と保持器6の内径との間の空間に
向けて潤滑油を噴射することにより行なっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記N型円
筒ころ軸受の高速性を阻害する一因として、ころ5の端
面と案内鍔9の鍔面との接触部における潤滑不足があげ
られる。この潤滑不足は、案内鍔9の外径と保持器6の
内径との間の空間に供給された潤滑油が、内輪2の高速
回転によって外径方向に吹き飛ばされてしまい、上記接
触部まで十分に行渡らないために起こる。
【0004】そこで、本考案の目的は、高速回転時にお
いても、案内鍔の鍔面ところの端面との接触部に最適油
量を供給することのできる潤滑装置を提供することにあ
る。
【課題を解決するための手段】
【0005】本考案の円筒ころ軸受の潤滑装置は、回転
軸に固定され、転走面の両側に円筒ころの案内鍔を備え
た内輪と、ハウジングに固定された外輪と、内輪と外輪
との間に介在する複数の円筒ころとを有する円筒ころ軸
受に、潤滑ノズルの噴射孔から潤滑油を給油するように
した円筒ころ軸受の潤滑装置であって、内輪の両端面に
それぞれ潤滑ノズル側に開口し、かつ、案内鍔の鍔面の
内径側に向かって外径方向に傾斜した円周溝を設けると
共に、この円周溝と案内鍔の鍔面の内径側とを連通させ
る潤滑通路を設け、潤滑ノズルより供給された潤滑油を
円周溝で受け取って内輪の回転に伴う遠心力の作用で潤
滑通路を介して円筒ころの端面と鍔面との接触部に導く
ものである。
【0006】
【作用】潤滑ノズルの噴射孔から噴射された潤滑油は、
内輪の円周溝によって受け取られ、内輪の回転に伴う遠
心力の作用で、潤滑通路を介して鍔面の内径側に供給さ
れ、さらに鍔面に沿って外径方向に移動して、円筒ころ
の端面と鍔面との接触部に供給される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0008】図1に示すように、この実施例の円筒ころ
軸受は図4に示す従来ものと同様のN型円筒ころ軸受で
あり、転走面10aの両側に案内鍔10bを具えた内輪
10、外輪11、内・外輪10、11間に転動自在に介
在するころ12、ころ12を円周等間隔に保持する保持
器13で構成される。
【0009】内輪10は回転軸1に固定され、内輪間座
15によって両端を位置決めされている。内輪10の両
端面には円周溝16が設けられており、この円周溝16
は潤滑通路17を介して案内鍔10bの鍔面のぬすみ部
10cに連通している。潤滑通路17は円周方向に任意
個数形成すればよく、その個数および形状・大きさは軸
受サイズや必要油量等に基づいて決める。尚、この実施
例では、潤滑通路17はぬすみ部10cに向かって、外
径方向に傾斜した形状をなしている。
【0010】外輪11はハウジング3に固定され、その
両端面には外輪間座を兼ねる潤滑ノズル18が当接して
いる。この潤滑ノズル18には、ハウジング3の潤滑油
供給路3aに連通した供給通路18aと、供給通路18
aからの潤滑油を円周溝16に向けて噴射させる噴射孔
18bとが設けられている。
【0011】潤滑ノズル18の噴射孔18bから円周溝
16に向けて供給された潤滑油は、潤滑通路17を通っ
て鍔面のぬすみ部10cに供給される。
【0012】図2は、図1において、潤滑通路17を軸
方向潤滑通路17aと半径方向潤滑通路17bとで構成
した実施例を示す。
【0013】図3は、図1において、円周溝16をぬす
み部10cに向って、外径方向に傾斜させた実施例を示
す。噴射孔18bからの潤滑油の受け取り、ぬすみ部1
0cへの潤滑油供給効果を向上させることができる。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、潤滑ノズルの噴射孔か
ら噴射された潤滑油が内輪の円周溝によって受け取ら
れ、内輪の回転に伴う遠心力の作用で、潤滑通路を介し
て円筒ころの端面と案内鍔の鍔面との接触部に供給され
る。そのため、高速回転時においても、前記接触部にお
ける潤滑不足が生じず、軸受寿命が向上する。しかも、
潤滑ノズルから噴射された潤滑油を内輪の円周溝によっ
て受け取る構成なので、内輪の構造が簡単であり、標準
軸受品に対して必要な加工を施すことで対応可能であ
る。そのため、コスト性に優れている。さらに、円周溝
が鍔面の内径側に向かって外径方向に傾斜した形状であ
るので、円周溝から潤滑通路への潤滑油の流通が促進
、前記接触部への潤滑油の供給効果がより一層向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図4】従来の潤滑装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 内輪 10a 転走面 10b 案内鍔 10c ぬすみ部 12 ころ 16 周溝 17 潤滑通路 18 噴射孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定され、転走面の両側に円筒
    ころの案内鍔を備えた内輪と、ハウジングに固定された
    外輪と、内輪と外輪との間に介在する複数の円筒ころと
    を有する円筒ころ軸受に、潤滑ノズルの噴射孔から潤滑
    油を給油するようにした円筒ころ軸受の潤滑装置であっ
    て、 前記内輪の両端面にそれぞれ潤滑ノズル側に開口し、
    つ、前記案内鍔の鍔面の内径側に向かって外径方向に傾
    斜した円周溝を設けると共に、この円周溝と前記鍔面
    内径側とを連通させる潤滑通路を設け、潤滑ノズルより
    供給された潤滑油を円周溝で受け取って内輪の回転に伴
    う遠心力の作用で潤滑通路を介して円筒ころの端面と鍔
    面との接触部に導くことを特徴とする円筒ころ軸受の潤
    滑装置。
JP1991078976U 1991-09-30 1991-09-30 円筒ころ軸受の潤滑装置 Expired - Lifetime JP2568806Y2 (ja)

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JPH0530559U JPH0530559U (ja) 1993-04-23
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