JPH05304813A - 車載式草刈機及び草刈機用台車 - Google Patents

車載式草刈機及び草刈機用台車

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JPH05304813A
JPH05304813A JP3083287A JP8328791A JPH05304813A JP H05304813 A JPH05304813 A JP H05304813A JP 3083287 A JP3083287 A JP 3083287A JP 8328791 A JP8328791 A JP 8328791A JP H05304813 A JPH05304813 A JP H05304813A
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vehicle
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bogie
moving
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動装置で刈刃を回転させて雑草を刈り取る
草刈機を老齢者などであっても使用でき、草刈り作業を
容易に且つほとんど疲れずに行うようにする。 【構成】 草刈機12を草刈機用台車10に載設し、雑
草を刈り取りながら車載式草刈機13を動かすようにし
た。また、レバー20を揺動させることによって草刈機
12の刈刃36を揺動させ、一定範囲を刈り取ることが
できるようにした。更に、2つの車輪16の幅を任意に
変更し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載式草刈機及び草刈機
用台車に関し、詳しくは草刈機を台車に載設した草刈機
と、その台車に関する。
【0002】
【従来の技術】路側帯や田畑の畦道あるいは山林などに
生える草などを刈り取る作業は従来から図14に示すよ
うな草刈機1が用いられている。草刈機1はガソリンエ
ンジンなどからなる駆動装置2により回転駆動させられ
る駆動軸が操作桿3を介して刈刃4に接続されており、
この刈刃4を回転させることにより草などを刈ることが
できるように構成されている。この草刈機1は駆動装置
2を始動させた後、バンド5を作業者の肩に掛け、グリ
ップ6と把持部7をそれぞれ手で握持して空中に保持さ
れる。次いで、駆動装置2の回転数を上げることによっ
て刈刃4を高速で回転させ、その高速回転する刈刃4を
作業者により地面とほぼ平行に揺動させることによって
草などが刈り取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】草刈機1の駆動装置2
は通常エンジンと遠心クラッチ及び燃料タンクとから構
成されていて、重量物である。また、鋼製の刈刃4は高
速で回転させられて遠心力が作用し、更に草などを刈る
ときの反動力が作用するため、刈刃4が取り付けられて
いる操作桿3の先端部が振られてしまう。このため、草
刈機1の操作桿3に取り付けられたグリップ6と把持部
7を強い力で握持する必要があった。しかも、作業者が
草刈機1を握持して揺動させるのに腕に負担がかかり、
草刈り作業が長時間に及ぶと疲労が重なってくることに
なる。したがって、老人や婦人などの体力のない人には
草刈機1による草刈りはできなかった。
【0004】また、草刈りは崖など斜面での作業が多
く、そのような場所で草刈機1を地面とほぼ平行に揺動
させて草を刈るには作業者の体が不自然な体勢にならな
ければならず、腰などに負担がかかって草刈機1を揺動
させることは容易ではなく、若者にとっても過酷な作業
であった。更に、重量物である草刈機1を肩にかけ、両
手でその操作桿3を保持した状態で、斜面での草刈り作
業は危険でもあった。
【0005】そこで、本発明者は老人婦人を問わず、ま
た場所を問わず、安全にしかも極力作業者に負担を掛け
ずに容易に草刈り作業を行える装置を提供すべく鋭意研
究を重ねた結果、本発明に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車載式草刈
機の要旨とするところは、駆動装置と、該駆動装置によ
り回転駆動させられる刈刃と、該駆動装置と刈刃とを支
持する操作桿とを備えて成る草刈機を、台車に載設した
ことにある。
【0007】また、かかる本発明の車載式草刈機におい
て、前記台車が、前記草刈機の操作桿を支持し該草刈機
を載設する載設台と、該載設台を支持し地上を移動させ
られる移動手段と、該移動手段の移動方向を操作する操
作手段とを備えて成ることにある。
【0008】更に、かかる本発明の車載式草刈機におい
て、前記草刈機の刈刃が操作桿の一部を半径として揺動
可能に前記台車の載設台に軸支され、該草刈機を揺動さ
せる揺動手段を設けたことにある。
【0009】また、かかる本発明の車載式草刈機におい
て、前記台車の操作手段に前記草刈機の駆動装置の駆動
スイッチ又はアクセルスイッチのいずれか一方又は双方
を配設したことにある。
【0010】次に、本発明に係る草刈機用台車の要旨と
するところは、駆動装置と、該駆動装置により回転駆動
させられる刈刃と、該駆動装置と刈刃とを支持する操作
桿とを備えて成る草刈機を載設し得る台車であって、該
草刈機の操作桿を支持し該草刈機を載設する載設台と、
該載設台を支持し地上を移動させられる移動手段と、該
移動手段の移動方向を操作する操作手段とを備えて構成
したことにある。
【0011】また、かかる本発明の草刈機用台車におい
て、前記載設台に載設された草刈機を揺動させる揺動手
段を設けたことにある。
【0012】更に、かかる本発明の草刈機用台車におい
て、前記揺動手段の揺動運動に連動させられて前記移動
手段が間歇的に又は連続的に移動させられるようにした
ことにある。
【0013】また、かかる本発明の草刈機用台車におい
て、前記台車の移動手段における車幅方向の地面に接す
る接地部間隔を任意に変更し得るようにしたことにあ
る。
【0014】更に、かかる本発明の草刈機用台車におい
て、前記台車の操作手段が該移動手段による移動方向と
直角を成す方向に配設し得るようにしたことにある。
【0015】
【作用】本発明の車載式草刈機は草刈機が台車に載設さ
れていて、草刈機はその駆動装置によって駆動させられ
て刈刃が回転させられる。作業者は台車を操作して、そ
の台車とともに移動させられる草刈機の刈刃によって草
などが刈られる。ここで草刈機は台車に載設されてい
て、作業者は台車を操作するだけであって、力を必要と
せず、また長時間の作業においてもほとんど疲れること
もなく、しかも安全に作業をすることができる。かかる
草刈機の台車が載設台と移動手段と操作手段とから構成
されている場合においても、同様に作用させられ、操作
手段を操作することによって移動手段を移動させ、載設
台に載設された草刈機により草などが容易に刈られる。
【0016】また、草刈機の刈刃がその操作桿の一部を
半径として揺動し得るように載設台に軸支するととも
に、その草刈機を揺動させる揺動手段を草刈機あるいは
台車又は草刈機と台車との間に設け、その揺動手段によ
って草刈機を揺動させながらその草刈機を駆動させるこ
とにより、円弧状に草などを刈りながら進行することが
できる。すなわち、揺動手段によって刈刃が揺動させら
れる幅の草などを刈りながら、台車を直線上に進行させ
ることができる。
【0017】更に、台車の操作手段に、草刈機の駆動装
置を駆動させたり停止させるための駆動スイッチや、駆
動装置の回転数を調節して刈刃を回転させたりあるいは
刈刃の回転数を調節するアクセルスイッチを配設するこ
とにより、操作手段によって台車を操作すると同時に草
刈機の操作も行うことができる。
【0018】次に、草刈機を載設する草刈機用台車を載
設台と移動手段と操作手段とを備えて構成することによ
り、市販の草刈機を載設台に載設して本発明に係る車載
式草刈機を構成することができる。また、この草刈機用
台車に揺動手段を設けておいても良く、同様に市販の草
刈機を載設台に載設して本発明に係る揺動手段を備えた
車載式草刈機を構成することができる。更に、揺動手段
の揺動運動に連動させられて移動手段が間歇的に又は連
続的に移動させられるようにすることにより、揺動手段
を揺動させるだけで草刈機の草刈り速度に最適の速度で
草刈機用台車を移動させることができる。
【0019】また、この草刈機用台車の移動手段である
たとえば車輪の一方又は双方を載設台に対して車幅方向
ヘ動かし、移動手段の間隔すなわち移動手段が地面に接
する接地部間隔を任意に変更し得るようにすることによ
って、草刈機用台車は田畑の細い畦道などを通ることが
でき、また草刈り作業時は車幅を広げて安定させて作業
することができる。更に、草刈機用台車の操作手段の配
設位置を台車の進行方向に設けるだけでなく、進行方向
と直角を成す方向すなわち台車の側方に操作手段を配設
し、草刈機用台車をその側方から操作し得るように構成
することができる。このようにすれば、草刈機用台車を
傾斜面に沿って走らせながら作業者は平坦な平地を歩い
て、その草刈機用台車を操作することができる。特に、
揺動手段の揺動運動に連動させられて移動手段が移動さ
せられるように構成することによって、草刈機用台車を
傾斜面を沿って安定して走らせることができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づき詳しく
説明する。図1及び図2は、草刈機用台車10に草刈機
12が載設された車載式草刈機13を示す図である。同
図に示すように、草刈機用台車10は草刈機12が載設
される載設台であるフレーム14と、フレーム14に回
動可能に取り付けられた移動手段である車輪16と、フ
レーム14に一体的に固定された操作手段であるハンド
ル18と、草刈機12に連結されてその草刈機を揺動さ
せるための揺動手段であるレバー20とから構成されて
いる。
【0021】フレーム14は草刈機12が載設されても
撓まない強度を有する鉄パイプ等から構成されていて、
このフレーム14の両端部下面には車輪16が回転可能
に軸支され、フレーム14は車輪16によって走行可能
に支持されている。また、フレーム14の進行方向先端
部上面には回動軸22が垂設されていて、草刈機12は
この回動軸22を中心として揺動可能にフレーム14に
軸支されるように構成されている。更に、フレーム14
にはその進行方向反対側に伸び出すハンドル18が固定
されていて、またこのハンドル18に隣接してレバー2
0が配設されている。
【0022】フレーム14に固定されたハンドル18は
作業者が握持して草刈機用台車10を押出し且つ操作し
易い形状に成形されている。また、レバー20は回動軸
30を中心に回動可能にフレーム14に取り付けられて
いて、レバー20の揺動させられる先端部は連結アーム
24を介して草刈機12の操作桿26の回動軸22から
離れた所定の部位に連結されている。したがって図3に
示すように、レバー20が実線で示す進行方向左側へ揺
動させられると、連結アーム24を介して連結された草
刈機12の操作桿26は回動軸22を中心として回動さ
せられ、草刈機12の先端は地面と平行に左側へ揺動さ
せられる。また、レバー20が同図中二点鎖線で示す進
行方向右側へ揺動させられると、上述と逆に作動させら
れて、草刈機12の先端は地面と平行に右側へ揺動させ
られるように構成されている。
【0023】一方、草刈機12は操作桿26を介して刈
刃36と駆動装置38が接続されていて、駆動装置38
の駆動力が操作桿26内に配設された駆動軸に伝達され
て刈刃36が回転させられるように構成されている。駆
動装置38はガソリンエンジンあるいはジィーゼルエン
ジンなどのエンジンと、そのエンジン始動用のバッテリ
ーと、エンジンの駆動力を駆動軸に接続するための遠心
クラッチと、エンジンを駆動させるための燃料タンクと
から構成されている。この駆動装置38のエンジンは駆
動スイッチが入れられた後、スタータハンドルなどを引
いて始動させられる。エンジンがアイドリングの状態で
は遠心クラッチが切れていて刈刃36は回転しないよう
にされていて、次に、アクセルスイッチを動かしてエン
ジンの回転数が上げられると、遠心クラッチが接続され
て刈刃36が回転するように構成されている。この駆動
スイッチとアクセルスイッチは草刈機用台車10の操作
手段であるハンドル18に配設されているのが好まし
い。
【0024】かかる構成の車載式草刈機13は作業者が
ハンドル18を握持して押出し、草刈りをする場所まで
搬送される。搬送された車載式草刈機13は先ず、草刈
機12の駆動装置38の駆動スイッチが入れられ、続い
てスタータハンドルが引かれてエンジンが始動させられ
る。アイドリング時のエンジンの回転数は低いため遠心
クラッチが切れていて、草刈機12の刈刃36は回転さ
せられることはない。次に、草刈機用台車10のハンド
ル18とレバー20をそれぞれ握持し、刈刃36を地表
に近づけた後、アクセルスイッチを動かしてエンジンの
回転数を上げ、遠心クラッチを接続させて刈刃36を回
転させる。回転する刈刃36が地面と接触しないように
ハンドル18を保持しつつ草刈機用台車10を進行方向
へ押出し、且つレバー20を左右に揺動させて刈刃36
を円弧状に揺動させる。この動作により、刈刃36が揺
動させられる範囲にある地表の雑草は刈刃36により切
断され草刈りが行われる。草刈りが終わった後、アクセ
ルスイッチを戻してエンジンの回転数を落とし、次いで
駆動スイッチを切って駆動装置38が停止させられるの
である。
【0025】以上の説明から明らかなように、本実施例
に係る車載式草刈機13はハンドル18を握持して前方
へ押出し、且つレバー20を左右に揺動させることによ
り草刈りを行うものであり、作業者が草刈機12を背負
って揺動させる必要がなく、作業者の労力が少なくて済
み、長時間の草刈り作業を行っても疲労は少なくて済
む。したがって、車載式草刈機13は老人や婦人でも使
用することができる。また、この車載式草刈機13を用
いて崖などの草刈り作業を行えば、作業者が不自然な体
勢で草刈機12を握持して斜面とほぼ平行に刈刃36を
揺動させる必要がなく、体に負担を掛けることも少な
い。更に、本発明に係る車載式草刈機13は作業者が草
刈機12を保持して運搬する必要がなく、草刈機12の
運搬も楽になる。
【0026】以上、本発明に係る車載式草刈機の一実施
例について説明したが、本発明はその他の態様でも実施
できるものである。
【0027】たとえば図4に示すように、車載式草刈機
40の草刈機用台車42に設けられる草刈機12の揺動
手段であるレバー44は回動軸30を中心に揺動させら
れ、その揺動させられるレバー44の先端部には草刈機
12と係合させられる係合部材46が設けられて構成さ
れたものであっても良い。レバー44の係合部材46に
は長孔48が形成されていて、その長孔48には草刈機
12の駆動装置38部あるいは操作桿26に取り付けら
れた係合ピン50が係合させられている。したがって、
レバー44が揺動させられると円弧を描く係合部材46
の長孔48に摺接して係合ピン50が回動軸22を中心
にして円弧を描くように揺動させられ、その係合ピン5
0が取り付けられた草刈機12は回動軸22を中心に揺
動させられる。
【0028】このように本発明の車載式草刈機13,4
0は揺動手段であるレバー20,44を揺動させて、そ
のレバー20,44に連結された草刈機12を揺動させ
るように構成したものであれば良く、その他揺動手段は
ギヤ機構などを用いて構成することも可能である。
【0029】また、上述の揺動手段は手動式で構成した
が、草刈機12の駆動装置38の駆動力を利用して自動
式に揺動させるように構成することも可能である。たと
えば図5に示すように、揺動手段52は草刈機12の駆
動装置38に減速機54とはずみ車56を取り付けて構
成される。減速機54は駆動装置38の駆動軸58に接
続されて、減速機54の出力軸に取り付けられたはずみ
車56の回転数を10〜50rpm 程度、好ましくは30
rpm 程度にするためのものである。はずみ車56の回転
中心と重心とは偏心させられていて、はずみ車56は偏
心して回転させられる。このため、フレーム14に垂設
された回動軸22を中心に揺動可能に軸支されている草
刈機12は、その駆動装置38部に設けられたはずみ車
56の偏心力によって振られ、草刈機12は回動軸22
を中心に揺動させられる。
【0030】このように草刈機12の駆動装置38の駆
動力を利用してはずみ車56を偏心させて回転させるこ
とにより草刈機12を揺動させれば、作業者がレバー2
0を握持して揺動させる必要がなく、草刈り作業時の疲
労が少なくて済む。
【0031】更に図6に示すように、揺動手段60は草
刈機12の駆動装置38に設置された減速機54と、そ
の減速機54の出力軸に取り付けられた回転部材62
と、この回転部材62の回転中心から偏心した位置に設
けられたピン64とフレーム14を連結する連結棒66
とから構成しても良い。本実施例においては、回転部材
62は減速機54によってゆっくり回転させられ、回転
部材62に設けられたピン64と位置固定のフレーム1
4とを連結する連結棒66によって、草刈機12の駆動
装置38部は往復運動させられる。これにより、草刈機
12は強制的に揺動させられ、草刈機12の揺動運動は
安定して行われる。
【0032】次に、本発明に係る草刈機用台車の車幅は
常に一定させられていても良いが、草刈り作業時におけ
る車載式草刈機の安定性を確保するには車幅は大きい方
が好ましいが、狭い場所などにおいて草刈り作業をした
り、あるいは狭い畦道などを搬送する場合などは車幅は
小さい方が好ましい。そこで、草刈機用台車の車幅を任
意に変更し得るように構成しても良い。
【0033】たとえば図7に示すように、草刈機用台車
68の車輪16は軸受部70で回転させられ、ネジが形
成された車軸72がフレーム14にナット74によって
固定されるように構成することができる。本例におい
て、草刈機用台車68の車幅は、ナット74を緩めてネ
ジの形成された車軸72がフレーム14から突き出る長
さを調整することによって、任意に調整することができ
る。特に本例では、2つの車輪16がフレーム14から
突き出る長さをそれぞれ任意に調整でき、一方の車輪1
6のみ調整しても良い。
【0034】また図8及び図9に示すように、草刈機用
台車76の車輪16は4本のアーム78が互いにリンク
されたレージトング80に回転可能に取り付けられてい
る。このレージトング80は、回動ハンドル82を回転
させて正ネジと逆ネジの形成された回動軸84に螺合さ
れた螺合部83間が伸ばされることにより、図6及び図
7に実線で示すように2個の車輪16が近接させられ、
或いは逆に回動軸84に沿って螺合部83間が縮められ
ることにより、図6及び図7に二点鎖線で示すように2
個の車輪16が離隔させられるように構成されている。
このように回動ハンドル82を回動させることにより、
2個の車輪16の幅を自在に調節することができる。本
例においては、2つの車輪16は等しく動かされること
になる。その他、トグル機構などを用いて2つの車輪を
それぞれ個別に動かすように構成しても良い。
【0035】更に、車載式草刈機及びその草刈機用台車
のハンドル及びレバーは以上の実施例に示すように一体
的に固定されたものであっても良いが、操作し易いよう
に取り付け角度や位置を任意に変更し得るように構成す
ることも可能である。たとえば図10に示すように、ハ
ンドル86及びレバー88の水平方向及び垂直方向の角
度を任意に変更し得るように、回動軸90の回りを回動
させられる回動円盤92をボルト・ナット94で固定し
た角度可変装置96を配設しても良い。このようにすれ
ば、作業者それぞれの身長や体格に適合させてハンドル
86やレバー88の位置を調整でき、作業者は楽な姿勢
で草刈り作業を行うことができる。
【0036】また、上述のようにハンドル86やレバー
88を曲折させられるように構成することにより、図1
1に示すように車載式草刈機98によって崖などの斜面
の草刈り作業を行うとき、ハンドル86とレバー88の
角度を調整してそれらの把持部を斜面上の平坦な道路側
に配設することができる。このように調整して車載式草
刈機98を用いれば、作業者は平坦な道路を歩きながら
斜面の草刈りを行うことができ、作業者の滑落事故など
が防止される。
【0037】以上、本発明に係る車載式草刈機及びその
草刈機用台車の実施例を図面に基づいて説明したが、本
発明に係る草刈機用台車は図示した構造のものに限定さ
れるものではない。たとえば、移動手段である車輪16
は2輪に限定されるものではなく、図12に示すように
前部に小型の車輪100を設け、3輪によって構成した
り、あるいはそれ以上で構成しても良い。車輪16,1
00を少なくとも3輪で構成することによって、刈刃3
6と地表との間隔を一定に保ちやすく、雑草などをほぼ
同じ高さで刈ることができる。その他、移動手段は雑草
などの上を滑り易くした橇やキャタピラーなどでも良
く、何ら車輪に限定されない。
【0038】また、図13に示すように、揺動手段であ
るレバー102の揺動運動に連動させられて車輪16を
回転させる間歇駆動装置104を設けても良い。間歇駆
動装置104はレバー102の回動軸106を中心に回
動させられる爪車108と、その爪車108に係合させ
られる爪110と、回動軸106回りに爪車108と一
体的に回転させられるベルト車112と、回転させられ
たベルト車112の動きを車輪16に伝達するベルト1
14、ベルト車116、歯車機構118及び車軸120
とから構成されている。爪110はバネ122により付
勢された係合突起124によって爪車108と係合させ
られ、レバー102を揺動させると、係合させられた爪
車108は一方向に間歇的に回転させられ、爪110と
爪車108との係合状態を変えることによって前進と後
退とに切り換えることができる。また、係合突起124
が爪110の中間係合部126に係合させられたとき、
爪110と爪車108との係合が遮断され、レバー10
2と車輪16との連動が遮断されるように構成されてい
る。このような間歇駆動装置104を設けることによ
り、レバー102を揺動させて草刈機12を揺動させる
と同時に車輪16を間歇的に回転させ、車載式草刈機1
28を移動させることができる。本例は特に傾斜面の草
刈り作業に効果的である。
【0039】ここで、間歇駆動装置104は図示した例
示に限定されるものではなく、種々の機構を備えた間歇
駆動装置を用いることができ、また前進とニュートラ
ル、あるいは前進のみであっても良い。また、間歇駆動
装置によって車軸120部を駆動させても良いが、車輪
16を直接駆動させるように構成することも可能であ
る。更に、爪車108と車軸120とをベルト機構ある
いは歯車機構のみで構成することも可能であり、公知の
メカニズムを応用することが可能である。
【0040】また、揺動手段としてレバー20,102
の揺動運動を用いていたが、その他回転ハンドルを用
い、その回転ハンドルを回転させてその回転駆動力を草
刈機の揺動運動に変換するとともに、その回転駆動力を
車軸あるいは車輪などから成る移動手段に伝達して、連
続的に移動手段を動かすように構成することも可能であ
る。このように、揺動手段は草刈機を揺動させる手段で
あって、回転運動を揺動運動に変換する機構も含むもの
である。
【0041】更に、草刈機用台車のフレームに草刈機の
駆動装置を載設したり、あるいは別途駆動装置を載設
し、その駆動装置によって草刈機用台車が自走し得るよ
うに構成することも可能である。本例の場合、草刈り作
業時の走行速度と搬送時の走行速度を切り換えられるよ
うにしておくのが好ましい。
【0042】また、草刈機用台車に載設される草刈機は
草刈機用台車の載設台に固定されていても良く、着脱可
能に構成しても良い。着脱可能に載設台に載設された草
刈機は必要に応じて草刈機用台車から外して、従来の肩
掛け式の草刈機として使用することができる。また、草
刈機の燃料タンクあるいは補助タンクを草刈機用台車の
フレームに設けても良く、更に駆動装置をフレームに設
け、たとえば等速ジョイントなどを用いて駆動装置の駆
動力を刈刃に伝達するように構成することも可能であ
る。更に、駆動装置が電気モーターであるときは、その
バッテリーはフレームの上に載設しておくのが好まし
い。
【0043】その他、草刈機が載設される載設台は草刈
機を載設するのに十分な強度を有するものであれば、木
又は樹脂により構成されても良く何ら限定されない。ま
た、ハンドルやレバーの形状などは図示に限定されるも
のではなく、握持し操作し易いように形成されていれば
良い。更に、駆動装置を瞬時に停止させる安全装置をハ
ンドルあるいはレバーに設けても良く、また、ハンドル
やレバーを草刈機用台車の側方へ突き出すように付け替
えるように構成することも可能であるなど、本発明はそ
の趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づき種
々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るもの
である。
【0044】
【発明の効果】本発明の車載式草刈機は草刈機が台車に
載設されて構成されているため、作業者は草刈機を肩に
掛ける必要はなく、台車を操作することによって草を刈
ることができ、労力をあまり必要としない。したがっ
て、老人や婦人など体力のない人にも草刈機による草刈
りができ、老齢者などの活用が図れる。しかも、作業者
は草刈り作業において不自然な姿勢をする必要もないた
め、長時間の草刈り作業も可能となる。特に、草刈機を
載設する台車を載設台と移動手段と操作手段から構成す
ることにより、従来の草刈機を用いることができてその
活用が図れる。
【0045】また、車載式草刈機に草刈機を揺動させる
手動式あるいは自動式の揺動手段を設けることにより、
台車を前進させながら草刈り作業を円滑に行うことがで
き、更に、操作手段に草刈機の駆動装置の制御スイッチ
類を配設することにより、車載式草刈機の操作性が一層
向上する。
【0046】更に、揺動手段の揺動運動に連動させて草
刈機用台車の移動手段を駆動させるように構成すること
によって、揺動手段を揺動させる動作のみで草刈り作業
を行うことができる。特に、崖などの傾斜面の草刈り作
業において効果がある。また車載式草刈機の車幅を任意
に変更し得るように構成することにより、転倒などに対
し安定して草刈り作業ができるとともに、狭い畦道など
を通ることもできる。また、車載式草刈機及びその草刈
機用台車の操作手段を進行方向に対して直角方向に配設
し得るように構成することにより、作業者は台車の側面
側で操作することができる。これにより、車載式草刈機
によって崖などの斜面の草刈りを行いながら、作業者は
平坦な道路を進むことができ、草刈り作業が安全にでき
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車載式草刈機の一例を示す平面図
である。
【図2】図1に示す車載式草刈機の側面図である。
【図3】図1に示す車載式草刈機の作動を説明するため
の要部平面説明図である。
【図4】本発明に係る車載式草刈機の揺動装置について
の他の実施例を説明するための要部平面説明図である。
【図5】本発明に係る車載式草刈機の揺動装置につい
て、更に他の実施例を説明するための背面説明図であ
る。
【図6】本発明に係る車載式草刈機の揺動装置につい
て、更に他の実施例を説明するための背面説明図であ
る。
【図7】本発明に係る車載式草刈機の移動手段の幅を変
更する実施例を説明するための要部平面説明図である。
【図8】本発明に係る車載式草刈機の移動手段の幅を変
更する他の実施例を説明するための要部平面説明図であ
る。
【図9】図8に示す車載式草刈機の要部背面説明図であ
る。
【図10】本発明に係る草刈機用台車の操作手段と揺動
手段について、他の実施例を説明するための要部平面説
明図である。
【図11】図10に示す操作手段と揺動手段を用いた車
載式草刈機の使用方法を説明するための背面図である。
【図12】本発明に係る車載式草刈機の移動手段の他の
実施例を示す側面図である。
【図13】本発明に係る車載式草刈機における揺動手段
に連動させて移動手段を駆動させる機構の一例を示す要
部平面図である。
【図14】草刈機を用いた従来の草刈り作業を説明する
ための斜視図である。
【符号の説明】
10,42,68,76,88;草刈機用台車 12;草刈機 13,40,98,128;車載式草刈機 14;フレーム(載設台) 16,100;車輪(移動手段) 18,86;ハンドル(操作手段) 20,88,102;レバー(揺動手段) 26;操作桿 36;刈刃 38;駆動装置 52,60;揺動手段 104;間歇駆動装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置と、該駆動装置により回転駆動
    させられる刈刃と、該駆動装置と刈刃とを支持する操作
    桿とを備えて成る草刈機を、台車に載設したことを特徴
    とする車載式草刈機。
  2. 【請求項2】 前記台車が、前記草刈機の操作桿を支持
    し該草刈機を載設する載設台と、該載設台を支持し地上
    を移動させられる移動手段と、該移動手段の移動方向を
    操作する操作手段とを備えて成ることを特徴とする請求
    項第1項に記載する車載式草刈機。
  3. 【請求項3】 前記草刈機の刈刃が操作桿の一部を半径
    として揺動可能に前記台車の載設台に軸支され、該草刈
    機を揺動させる揺動手段を設けたことを特徴とする請求
    項第1項又は第2項に記載する車載式草刈機。
  4. 【請求項4】 前記台車の操作手段に前記草刈機の駆動
    装置の駆動スイッチ又はアクセルスイッチのいずれか一
    方又は双方を配設したことを特徴とする請求項第1項乃
    至第3項のいずれかに記載する車載式草刈機。
  5. 【請求項5】 駆動装置と、該駆動装置により回転駆動
    させられる刈刃と、該駆動装置と刈刃とを支持する操作
    桿とを備えて成る草刈機を載設し得る台車であって、該
    草刈機の操作桿を支持し該草刈機を載設する載設台と、
    該載設台を支持し地上を移動させられる移動手段と、該
    移動手段の移動方向を操作する操作手段とを備えて成る
    ことを特徴とする草刈機用台車。
  6. 【請求項6】 前記載設台に載設された草刈機を揺動さ
    せる揺動手段を設けたことを特徴とする請求項第5項に
    記載する草刈機用台車。
  7. 【請求項7】 前記揺動手段の揺動運動に連動させられ
    て前記移動手段が間歇的に又は連続的に移動させられる
    ようにしたことを特徴とする請求項第5項又は第6項に
    記載する草刈機用台車。
  8. 【請求項8】 前記台車の移動手段における車幅方向の
    地面に接する接地部間隔を任意に変更し得るようにした
    ことを特徴とする請求項第5項乃至第7項のいずれかに
    記載の草刈機用台車。
  9. 【請求項9】 前記台車の操作手段が該移動手段による
    移動方向と直角を成す方向に配設し得るようにしたこと
    を特徴とする請求項第5項乃至第8項のいずれかに記載
    する草刈機用台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0880118A (ja) * 1994-09-13 1996-03-26 Matsuo Aizawa 自走草刈機
JP2017108644A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 株式会社オーレック 歩行型草刈機および草刈方法

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