JPH09315179A - 農林業用作業機のエンジン停止機構 - Google Patents

農林業用作業機のエンジン停止機構

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JPH09315179A
JPH09315179A JP14049696A JP14049696A JPH09315179A JP H09315179 A JPH09315179 A JP H09315179A JP 14049696 A JP14049696 A JP 14049696A JP 14049696 A JP14049696 A JP 14049696A JP H09315179 A JPH09315179 A JP H09315179A
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JP
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engine
throttle
stop
engine stop
handshake
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JP14049696A
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Shigeki Sano
茂樹 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 何らかの原因で作業員が危険な状態に陥った
ときに、又は、作業員が危険を感じたとき等に作業員が
操作ハンドルの握手部を握ったままの状態で、操作する
手をほとんど動かすことなく、農林業用作業機を簡易且
つ迅速に緊急停止させることができ、作業員の安全性を
高めること。 【解決手段】 農林業用作業機において、操作ハンドル
Aと、該操作ハンドルの握手部2,2箇所に装着するス
ロットルBと、該スロットルBの調節レバー6に固定
し、且つ前記握手部2を握りながら操作可能としたエン
ジン停止スイッチCとからなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、何らかの原因で作業員
が危険な状態に陥ったときに、又は、作業員が危険を感
じたとき等に作業員が操作ハンドルの握手部を握ったま
まの状態で、操作する手をほとんど動かすことなく、農
林業用作業機を簡易且つ迅速に緊急停止させることがで
き、作業員の安全性を高めることができる農林業用作業
機のエンジン停止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】汎用エンジンを搭載した機械,耕耘機,
荷物運搬車,田植機,刈取り機,バインダー,コンバイ
ン(汎用エンジン搭載)除雪機等の発動機を利用する機
械において、何らかの障害物に当たったとき,操作ミス
により急激に速度が変化したり突然バック走行する等の
種々の危険な状態となったときに、作業員は咄嗟に耕耘
機のエンジンを停止させ、危険な走行状態から回避する
必要がある。
【0003】このような耕耘機の運転時における危険な
状態とは、たとえば耕耘機が前進走行からバック走行に
移るときに、回転力,反力とともに耕耘機の前方に働く
重心移動等の種々の力の要素が加わり、作業者が握って
いるハンドルがいきなり上昇してしまい、適切なる操作
ができない場合がある。このようなときには、作業員が
バック走行する耕耘機の耕耘刃により傷害を受ける危険
性がある。または、耕耘機の運転走行時にバランスを崩
して転倒し、この転倒に作業員が巻き込まれることも十
分にありうることである。このような危険状態を想定し
てエンジン緊急停止スイッチが種々の農林業用作業機に
設けられている。
【0004】このエンジン緊急停止スイッチは、操作ハ
ンドルのハンドルグリップ根元に設けられている。ま
た、近年開発されたものとしては、左右のハンドルの連
結部位の適宜の位置に大きめのエンジン緊急停止ボタン
を設けたもので、本機部(シャーシー部)にエンジン停
止電流が流れて短絡し、エンジンを停止させる仕組みと
なっているものがある。また、エンジン緊急停止ボタン
では、停止優先自己保持部によりエンジン停止に必要な
電流短絡時間を保持でき、エンジン停止電流が短絡し、
エンジンを停止させるよう構成されているものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、農林
業用作業機にはエンジン緊急停止スイッチが種々の箇所
に取り付けられているが、作業員が操作するには、必ず
しも適正な位置にあるとはいえない。即ち、ほとんどの
農林業用作業機におけるエンジン緊急停止スイッチは、
握手部箇所に設けたスロットルレバーから少し離れた位
置に設置されていることが多い。
【0006】そのために、農林業用作業機に何らかの異
常事態が生じて、エンジン緊急停止スイッチを操作しな
ければならなくなったときに、作業員は操作ハンドルの
握手部から一旦、手を離さなければそのエンジン停止ス
イッチを操作することができない。また、人はその習性
として、瞬間的な変化が生じたときに、体が硬直化し、
手足がその変化に追従することができないものである。
そのために、農林業用作業機の作動中に緊急停止しなけ
ればならない場合に於いて、作業員は、握手部から手を
離してエンジン緊急停止スイッチを操作することは実質
的に困難であると言わざるをえない。
【0007】さらに、農林業用作業機に何らかの異常事
態が生じ、操作ハンドルが上下或いは左右方向等にいき
なり変化したときには、作業員は握手部を握る手を瞬間
的に強く握ろうとする習性本能もあり、作業員の両手
は、握手部に振り回されることとなり、そのときに手首
が大きく曲がる等により、操作に極めて不利な状態とな
る。さらに、加えてエンジンの騒音のため、心理的にも
作業員の操作能力が著しく減少する等、操作不能に近い
状態となる。しかも、このような事態となったときに、
前述したように、作業員は握手部をより一層強く握ろう
とするために、農林業用作業機が例えば耕耘機とした場
合には、高速回転する耕耘刃によって、作業員は極めて
危険な状態に身をさらすこととなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで発明者は、前記課
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、その発明
を、農林業用作業機において、操作ハンドルと、該操作
ハンドルの握手部箇所に装着するスロットルと、該スロ
ットルの調節レバーに固定し、且つ前記握手を握りなが
ら操作可能としたエンジン停止スイッチとからなる農林
業用作業機のエンジン停止機構としたことにより、耕耘
機の運転時における危険発生に対して即座に且つ簡易に
エンジンを緊急停止させることができ、作業員の農林業
用作業機のエンジン緊急停止スイッチの安全性を著しく
高め、上記課題を解決したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1実施の形態を
図面に基づいて説明する。まず、本発明において農林業
用作業機とは、耕耘機,コンバイン,農業用輸送機,田
植え機,茶刈り機及びその他の種々の農林業に使用する
ものをいう。そして、上述した農林業用作業機には、そ
れぞれ操作ハンドルAが設けられている。ここでは、上
記農林業用作業機として、主に図1(B)に示す、耕耘
機を取り上げて説明する。
【0010】該操作ハンドルAは、農林業用作業機の種
類により若干異なることもあるが、略共通したものであ
り、ほとんどの操作ハンドルAの構造は、図2(A),
(B)に示すように、左右対称状に配置されたハンドル
杆部1,1の先端から作業員が農林業用作業機を操縦す
るための握手部2,2が設けられている。操作ハンドル
Aは、左右対称状に配置されたハンドル杆部1,1の先
端に握手部2,2が設けられたものであるが、別のタイ
プとしては、農林業用作業機(耕耘機)のエンジンフレ
ームから一本のハンドル基部が設けられ、該ハンドル基
部から二本のハンドル杆部1,1が略Y字状に設けられ
ものが存在する。
【0011】また、握手部2,2は、図12(A),
(B)に示すように、ハンドル杆部1,1とともに連続
するループ状を構成するタイプも存在している。その握
手部2,2箇所にクラッチ等の種々の操作部及びスロッ
トルBが設けられている。また、図13(A)に示すよ
うに、前記両ハンドル杆部1,1の先端に左右一対とし
て設けた握手部2,2と、さらに両ハンドル杆部1,1
の間に設けた横杆を設け、これを握手部2とすることも
あり、該横杆タイプの握手部2にスロットルB及びエン
ジン停止スイッチCが設けられることもある〔図13
(B)参照〕。
【0012】その操作ハンドルAは、農林業用作業機が
耕耘機の場合には、図1(B),図5(B)に示すよう
に、エンジン20を搭載した箇所のフレーム21から後
方に伸びて設けられ、その操作ハンドルAの角度も適宜
に調整且つ固定し、握手部2,2の高さを作業員の最も
適した位置にすることができる。その両握手部2,2の
いずれか一方側の根元部2a付近で且つ内方側面にスロ
ットルBの本体が設けられている。
【0013】該スロットルBは、本体部5と,該本体部
5を中心に適宜の範囲に回動する調節レバー6からな
り、且つ本体部5には取付バンド5aが設けられ、該取
付バンド5aを介して握手部2の根元部2aに装着され
る〔図1(A)及び図2(B),図4(A)等参照〕。
そのスロットルBは、エンジン20の出力を調節するた
めの調節レバー6を操作する揺動方向が、垂直面方向に
揺動するようにセットする場合と、水平方向に揺動する
ようにセットする場合とがある。そして、調節レバー6
が垂直方向に揺動するタイプは、図1,図3,図7
(A),(B)或いは図8(A),(B)等に示してお
り、その垂直揺動方向Vとして図中に矢印表示してい
る。また、調節レバー6が水平方向に揺動するタイプ
は、図10,図11,図17等に示しており、その水平
揺動方向Hとして矢印表示している。さらに、その前記
調節レバー6は板厚を厚くして、図3(A),(B)の
鎖線のように形成することもある。これは、操作性を良
くするためである。
【0014】また、また、上述した握手部2の根元部2
aとは、図1(A),図2(A)等に示すように、握手
部2と前記ハンドル杆部1との境目部分のことであり、
根元部2a付近とは境目部分を中心としてハンドル杆部
1側或いは握手部2側の凡その範囲である。さらに、握
手部2の根元部2aの内方側面とは、両握手部2,2に
おいて、一方の握手部2が他方の握手部2に対向する側
面のことであり、換言するならば操作ハンドルAの握手
部2,2の断面を円形状とすると、両握手部2,2が互
いに他方に向かう側の略半円側面部分である。
【0015】エンジン停止スイッチCは、前記スロット
ルBの調節レバー6に設けられている。そのエンジン停
止スイッチCは、スイッチボックス部7,停止操作部8
から構成されている。そして、そのスイッチボックス部
7が調節レバー6にビス,ボルト,バンド或いは接着剤
等を介して固着される。また、前記スイッチボックス部
7には、取付部9が設けられたタイプも存在し、該取付
部9を介して前記調節レバー6に装着されることもあ
る。その取付部9の具体的な形状としては、図5,図7
等に示されているように、調節レバー6が挿入可能なリ
ング状をなしている。
【0016】そのエンジン停止スイッチCは、停止操作
部8の操作によりエンジン20を緊急停止させるもので
ある。そして、エンジン停止スイッチCの停止操作部8
は、作業員が操作ハンドルAの握手部2,2を握りなが
ら親指fを僅かに移動させることで自由に操作できる範
囲に存在する位置にある。
【0017】そのエンジン停止スイッチCは、種々のタ
イプが存在する。まず、停止操作部8にON・OFFの
二つの機能を有し、機械式なる自己保持手段を有するタ
イプとしたものである。具体的には、図1乃至図3等に
示すように、シーソ形ボタンスイッチである。このタイ
プは、ON・OFFとしたときには、それぞれON・O
FFのいずれの状態でも継続させることができるタイプ
である。また、図7(C)に示すように、揺動する方向
に直交する方向を押圧するような停止スイッチCを設け
ることもある。特に、図7(C)の場合は、調節レバー
6とスイッチボックス部7とが一体形成されていること
もある。
【0018】また、機械式なる自己保持手段を有するそ
の他の種類としては、図7(A),(B)に示すよう
に、ロータリータイプスイッチとすることもできる。ま
た、図8(A)に示したものは、スライドタイプスイッ
チである。このタイプの停止操作部8を有するエンジン
停止スイッチCに対応するエンジン停止のための電気回
路の一例を図1(B)に示した。これは、発電装置22
の電源を短絡させる構造であり、その農林業用作業機の
発電装置22は、無接点マグネット着火方式によるもの
である。
【0019】そして、点火線23を介してエンジン20
の燃料に着火するように構成されている。また、その発
電装置22からは交流電源(直流電源とすることもあ
る)を有した数ボルトの停止回路配線24が設けられて
いる。該停止回路配線24の他端には、一般に停止スイ
ッチが短絡用として設けられている。本発明では、その
停止回路配線24の他端が、前記エンジン停止スイッチ
Cに接続されている。
【0020】次に、停止操作部8は、図5,図8
(B),図10に示すように、押しボタンタイプとした
ものがあり、ON・OFF操作は、一つのボタンを押す
ことにより行われる。このタイプでは、エンジン停止回
路としてOFF状態を保持するための自己保持回路を有
するものであり、その一例としては、図5(B)に示す
ように、エンジン停止スイッチCは、耕耘機のハンドル
杆部1等に接続された接地回路部25に接続されてい
る。エンジン停止スイッチCの作動にて、発電装置22
の電源は短絡し、これが数秒間(例えば、3〜4秒)接
触状態を保持するとエンジン20は停止する。その自己
保持回路としては、発電装置22の電源を短絡させる構
造であり、その耕耘機の発電装置22は、無接点マグネ
ット着火方式によるものである。
【0021】そして、点火線23を介してエンジン20
の燃料に着火するように構成されている。また、その発
電装置22からは交流電源(直流電源とすることもあ
る)を有した数ボルトの停止回路配線24が設けられて
いる。該停止回路配線24の他端には、一般に停止スイ
ッチが短絡用として設けられているが、本発明では、そ
の停止回路配線24の他端が、前記エンジン停止スイッ
チCに接続されてる。
【0022】さらに、具体的には、該エンジン停止スイ
ッチCは、停止優先自己保持部15を有している。即
ち、エンジン停止スイッチCの停止操作部8によるリレ
ー回路が、停止回路配線24と接地回路部25とを接続
する自己保持スイッチ15aに並列に設けられている。
これによって、エンジン停止押ボタン3の瞬時の押圧に
て、リレーが動作し、停止優先自己保持部15の自己保
持スイッチ15aが所定時間(例えば3〜4秒)接触状
態を保持して、発電装置22の電源は短絡してエンジン
20は停止する。
【0023】また、エンジン停止回路の別の実施例とし
ては、図示しないが、サイリスタ又はトライアック等を
利用して公知の手段にてエンジン停止回路が構成される
こともある。この場合には、エンジン停止押ボタン3が
押圧されると、トリガ回路からゲート電圧が印加され、
前記サイリスタを導通状態を保持し、発電装置22の電
源は短絡してエンジン20は停止する。この実施例の場
合の発電装置22からは電源は直流の数ボルトである。
サイリスタをターンオンさせるには、逆バイアスを印加
する必要があり、これも公知の手段にて行われる。ま
た、発電装置22から交流電源の場合もサイリスタ等で
短絡制御をする公知の構成とされることもある。
【0024】前記耕耘機のエンジン20からの駆動は、
プーリー,ベルト,チェーン機構ケース或いは図示しな
いがギヤー,シャフト,ギヤー等を介してフレーム21
より下方位置の駆動軸26に連動している。小型耕耘機
の場合の駆動軸26には、路面走行時には駆動輪が、耕
耘時は、耕耘筒の外周に適宜の回転位相角を有して耕耘
刃が複数設けられた耕耘部27が着脱自在に設けられて
いる。さらに、大型又は中型耕耘機の場合、駆動輪と耕
耘部27とが別々に駆動輪の後部に耕耘部27が設けら
れている。
【0025】また、エンジン停止スイッチCは、耕耘機
のハンドル杆部1等に接続された接地回路部25に接続
されている。該接地回路部25としては、前記停止操作
部8自体がハンドル杆部1にアース状態となっている回
路部である。以上のようなエンジン停止スイッチCの別
の実施例においても、緊急時において、握手部2箇所で
おいて停止操作部8を操作することで、発電装置22の
電源は短絡し、これが数秒間(例えば、3〜4秒)接触
状態を保持してエンジン20は停止する。
【0026】エンジン停止スイッチCの停止操作部8に
おけるON,OFFによるエンジン停止は、通常、停止
操作部8をONとしたときに、図1に示すように、エン
ジン20が停止するように取り決めているが、必要に応
じて停止操作部8をOFFとしたときにエンジン20が
停止するように停止する取決めとしてもよい。
【0027】そのエンジン停止スイッチCにおける停止
操作部8の操作方向は、スロットルBの調節レバー6の
揺動方向に一致するタイプと、調節レバー6の揺動方向
に対して略直交する方向に操作するタイプとがある。そ
の停止操作部8の操作方向は、シーソースイッチ,押ボ
タンタイプでは押ボタンを押す方向であり、ロータリー
スイッチでは回転方向であり、スライドタイプではスラ
イド方向であり、図中では操作方向Pとして表示してい
る。
【0028】前者の調節レバー6と停止操作部8の操作
方向が一致するタイプは、図1,図3,図5(A)等に
示している。即ち、これらはスロットルBの調節レバー
6の操作揺動方向は前記垂直揺動方向Vであり、停止操
作部8も垂直面上に操作する。また、後者の調節レバー
6と停止操作部8との操作方向が略直交するタイプとし
ては、図10,図11等に示している。即ち、スロット
ルBの調節レバー6の操作方向は水平揺動方向Hであ
り、停止操作部8の操作方向は、略垂直方向となる。
【0029】その農林業用作業機は、種々の形態が存在
するが、例えば図1に示すように、主なものとして耕耘
機である。また、その他の形態としては、図14に示す
ように、農業用輸送機が存在する。これは、果実等を入
れるボックスを積載して移動するもので、ハンドルはル
ープ状となっている。また、図15に示すものは、田植
え機であり、本発明のエンジン停止機構が装着されてい
る。
【0030】さらに、図16に示すものは、茶刈り機で
ある。特に、茶刈り機におけるスロットルBには、図1
7(A),(B)に示すように、スイッチボックス部7
には二本の調節レバー6,6があり、一方は風圧調整で
あり、他方がエンジン出力調整である。ここでは、エン
ジン停止スイッチCは、下方のエンジン出力の調節レバ
ー6に装着されている。この茶刈り機(送風装置のレバ
ーは除く)と同様のものとして剪枝機が存在し、この機
種にも本発明が応用される。
【0031】また、農林業用作業機として、図18に示
すように、刈払い機としたものである。このタイプで
は、操作杆の軸方向一端に円板状鋸を,他端に動力部を
設け、操作杆の動力側付近にスロットルB及びエンジン
停止スイッチCを設けたものである。さらに、農林業用
作業機としては除雪機等も含まれる。
【0032】
【作用】農林業用作業機の操作ハンドルAには、図2,
図3等に示すように、略左右対称の握手部2,2が設け
られ、その一方の握手部2の根元部2a付近の内方側面
にスロットルBを設け、該スロットルBの調節レバー6
にエンジン停止スイッチCを設けている。該エンジン停
止スイッチCの停止操作部8は、操作ハンドルAの後方
側に向けて突出し、垂直面上を上下方向に回動するよう
になっている。
【0033】そして、作業員は握手部2,2を握ると、
スロットルBの調節レバー6を操作した状態のままで、
親指fはエンジン停止スイッチCの停止操作部8を操作
自在な位置を確保し、作業員は握手部2を普通に握った
状態で親指fが停止操作部8を常時操作可能な位置にあ
る。そして、停止操作部8は、親指fを僅かに動かすの
みで簡単に操作し、エンジンを緊急停止させることがで
きる。即ち、作業員は、図3(A),(B)及び図4
(A),(B)に示すように、握手部2を握っている手
の平の接触範囲Rは常時略一定したものであり、ほとん
どその手を握手部2から僅かにも移動する必要はない。
【0034】エンジンを緊急停止させなくてはならない
事態とは、上記のように操作ハンドルAの握手部2,2
の高さ位置が急激に変化する場合で、たとえば、耕耘機
が前進走行或いは停止状態からいきなりバック走行した
とき等であり、そのときに生じる反力により図9(A)
から図9(B)のように、握手部2,2が急激に上昇
し、作業員は操作ハンドルAの握手部2,2を握る手も
ひきずられて上昇し、瞬間的に運転操作不能な状態にお
ちいる。しかも、このような事態となったときには前述
したように作業員は握手部2,2をより一層,強く握ろ
うとするものであり、耕耘機の耕耘刃等は回転したまま
であるために、作業員は極めて危険な状態に身をさらす
こととなる。
【0035】このように握手部2,2が急激に上昇して
作業員の手がこれにひきずられても握手部2を握りなが
ら接触範囲Rは、ほとんど変化することなく、親指fの
みを僅かに動かすのみで、停止操作部8をごく自然な状
態で操作することができ、作業員は安全性を著しく高め
ることができるようになっている。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明においては、農林業用作
業機において、操作ハンドルAと、該操作ハンドルAの
握手部2,2箇所に装着するスロットルBと、該スロッ
トルBの調節レバー6に固定し、且つ前記握手部2を握
りながら操作可能としたエンジン停止スイッチCとから
なる農林業用作業機のエンジン停止機構としたことによ
り、まず第1に耕耘機の運転時におけるエンジンの緊急
停止をどのような状況下においても即座に行うことがで
き、作業員の安全性を確保し、第2に構造が極めて簡単
にできる等の効果を奏する。
【0037】上記効果を詳述すると、操作ハンドルAの
握手部2にスロットルBを設け、該スロットルBの調節
レバー6にエンジン停止スイッチCを設けており、且つ
エンジン停止スイッチCは、握手部2を握りながら操作
可能としているから、作業員は握手部2を握りながら親
指fでエンジン停止スイッチCを操作し、エンジン20
の緊急停止を行うことができる。また、本発明では、ス
ロットルBにエンジン停止スイッチCを所定の要領で装
着したものであり、その構成は極めて簡単なものであ
る。
【0038】そのエンジン停止スイッチCにおける停止
操作部8の操作は、前述しているように、エンジン停止
スイッチCは、スロットルBの調節レバー6に固定し、
且つ前記握手部2を握りながら操作可能としたものであ
るために、作業員はエンジン停止スイッチCが備わって
いる握手部2を握ると、親指fは自然な状態で停止操作
部8の位置に移動することができる。そのため、耕耘機
の運転中に何らかの危険が生じ、エンジン20を緊急停
止させなければならなくなった状況において、作業員は
両握手部2,2を握ったままの状態で、親指fをごく自
然な姿勢にて下方に移動させることで停止操作部8を操
作させ、エンジン20を停止させることができる。
【0039】即ち、作業員は操作ハンドルAの両握手部
2,2をしっかりと握ったままの状態で、エンジン停止
スイッチCの停止操作部8を親指fのみにて操作するこ
とができる。それゆえに、危険の発生に伴い作業員が緊
張し、同時に操作ハンドルAの両握手部2,2をさらに
強く握りしめるという習性本能が生じて、作業員が操作
ハンドルAに振り回されるという危険性を未然に防止す
ることができる。
【0040】また、操作ハンドルAは、操作ハンドルA
の高さ位置がいきなり高くなってしまったときにおいて
も、親指fにてエンジン停止スイッチCの停止操作部8
をごく自然な状態で操作することができる。
【0041】したがって、たとえば作業員が誤操作によ
り前進走行から一旦停止することなくバック走行を行っ
てしまったとき等は、耕耘機の操作ハンドルAが駆動輪
を中心にして前方につんのめるような状態となり、作業
員は操作ハンドルAとともに両握手部2,2を握りしめ
る手がいきなり上方に上がってしまい運転上極めて危険
なる状態となった場合でも、作業員は両握手部2,2を
握りしめながら、エンジン停止スイッチCを備えた側の
握手部2を握った状態で停止操作部8を操作し、エンジ
ン20を停止することができる。
【0042】特に、操作ハンドルAが駆動輪を中心にし
て握手部2,2側が上方に移動したときには作業員の両
握手部2,2を握りしめる手の状態は人間の腕や手の運
動構造からも親指fがさらに握手部2,2の内方に移動
することで、ごく自然に停止操作部8を下方に移動さ
せ、エンジン20の停止を行うことになる。
【0043】このように、エンジン20の緊急停止は簡
易且つ迅速に行われ作業員の危険を防止することがで
き、安全性を向上させることができる。また、作業員に
とっては、停止操作部8を操作する行動には無理な動作
は一切無く、上記一連の動作が人間の自然な動きとして
いるために作業員にとっての労力的,精神的負担を一切
除去することができる。
【0044】農林業用作業機のエンジン回転の調整はス
ロットルレバーによって行われており、作業員はエンジ
ン始動から作業状況により常にスロットルレバー操作し
ながら機械の運転をしている。作業員は、本発明のよう
なスロットルレバーにエンジン停止スイッチを付帯した
装置にて作業することは、使用上有用であるのみなら
ず、常にスロットルレバーの操作によりエンジンの回転
及び停止操作することができ、作業員の運動神経を発
達,保持させることにも役立ち、また作業事故を未然に
防止させることにも役立つものである。近年において
は、女性も農林作業に従事することもあるし、さらには
多くの作業員が高齢化もあり、農林業用作業機の作業事
故防止のために極めて有効である。
【0045】次に、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記スロットルBの調節レバー6は、略垂直面上を
揺動してなる農林業用作業機のエンジン停止機構とした
ことにより、緊急事態が発生したときに、そのスロット
ルBの調節レバー6とともにエンジン停止スイッチC
は、垂直面上を移動するので親指fを上下に移動させる
ことで、エンジン停止スイッチCを操作することができ
る。
【0046】また、請求項3の発明は、請求項1におい
て、前記スロットルBの調節レバー6は、略水平面上を
揺動してなる農林業用作業機のエンジン停止機構とした
ことにより、前記スロットルBの調節レバー6は、緊急
事態が発生したときに、そのスロットルBの調節レバー
6とともにエンジン停止スイッチCは、平面上を移動す
るので親指fも水平に移動させることで、エンジン停止
スイッチCを操作することができる。即ち、請求項2,
請求項3の発明では、スロットルBの調節レバー6の揺
動方向が垂直揺動方向V又は水平揺動方向Hのいずれか
を選択することにより、作業員が最も好む作業状態とす
ることができる。
【0047】次に、請求項4の発明は、請求項1,2又
は3において、前記操作ハンドルAの握手部2,2は、
左右対称なる一対とし、そのいずれか一方の握手部2に
スロットルBを設けてなる農林業用作業機のエンジン停
止機構としたことにより、最も操作を行いやすく、且つ
エンジン停止スイッチCによる緊急停止を行うことがで
きる。
【0048】次に、請求項5の発明は、請求項1,2,
3又は4において、前記調節レバー6の揺動方向とエン
ジン停止スイッチCの停止操作部8の操作方向とが略直
交してなる農林業用作業機のエンジン停止機構としたこ
とにより、調節レバー6の操作方向と停止操作部8の操
作方向が略直交していることで、スロットルBの調節レ
バー6は、エンジン停止スイッチCの停止操作部8の操
作方向に対して固定状態とすることができ、停止操作部
8の操作を極めて安定した状態で行うことができる。
【0049】次に、請求項6の発明は、請求項1,2,
3,4又は5において、前記エンジン停止スイッチCの
停止操作部8は押ボタンタイプとし、エンジン停止の電
気回路には停止優先自己保持部を有し、前記停止操作部
8にて発電装置からの停止回路配線と接地回路部とが接
触し短絡可能に構成してなる農林業用作業機のエンジン
停止機構としたことにより、最も簡易且つ迅速にエンジ
ンの緊急停止を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は握手部,スロットル及びエンジン停止
スイッチの構成及び位置関係を示す斜視図 (B)は本発明を装着した農林業用作業機のエンジン停
止の電機回路を含む略示図
【図2】(A)は本発明における握手部,エンジン停止
スイッチの構成及び位置関係を示す操作ハンドルの斜視
図 (B)は本発明における握手部,エンジン停止スイッチ
の構成及び位置関係を示す操作ハンドルの平面図
【図3】(A)はエンジン停止スイッチの停止操作部の
操作前の状態図 (B)はエンジン停止スイッチの停止操作部の操作時の
状態図
【図4】(A)はエンジン停止スイッチの停止操作部の
親指にて操作する状態を示す平面図 (B)はエンジン停止スイッチの停止操作部の親指にて
操作する状態を示す正面図
【図5】(A)は握手部,エンジン停止スイッチの構成
及び位置関係を示す平面図 (B)は本発明を装着した農林業用作業機のエンジン停
止の自己保持を有する電機回路を含む略示図
【図6】(A)は押ボタンタイプのエンジン停止スイッ
チを装着した握手部の側面図 (B)は押ボタンタイプのエンジン停止スイッチを装着
した握手部の平面図
【図7】(A)はエンジン停止スイッチをロータリータ
イプとした本発明の斜視図 (B)はエンジン停止スイッチをロータリータイプとし
た本発明の側面図 (C)はエンジン停止スイッチをシーソータイプとした
本発明の側面図
【図8】(A)はエンジン停止スイッチをスライドタイ
プとした本発明の斜視図 (B)はエンジン停止スイッチを押ボタンタイプとした
本発明の斜視図 (C)はエンジン停止スイッチをロータリータイプとし
た本発明の斜視図
【図9】(A),(B)は握手部がいきなり変化する過
程における手の状態を示した側面図
【図10】(A)はスロットルの調節レバーが水平方向
に揺動し、エンジン停止スイッチの停止操作部を押ボタ
ンタイプとして垂直方向に操作するものとした斜視図 (B)はスロットルの調節レバーが水平方向に揺動し、
エンジン停止スイッチの停止操作部を押ボタンタイプと
して垂直方向に操作するものとした平面図
【図11】(A)はスロットルの調節レバーが水平方向
に揺動し、エンジン停止スイッチの停止操作部をロータ
リータイプとして垂直方向に操作するものとした斜視図 (B)はスロットルの調節レバーが水平方向に揺動し、
エンジン停止スイッチの停止操作部をロータリータイプ
として垂直方向に操作するものとした平面図
【図12】(A)はハンドル杆部と握手部にてループ状
を構成したタイプの斜視図 (B)はハンドル杆部と握手部にてループ状を構成した
タイプの平面図
【図13】(A)はハンドル杆部に横杆タイプの握手部
とし、スロットル及びエンジン停止スイッチを設けたタ
イプの斜視図 (B)は横杆タイプの握手部にスロットル及びエンジン
停止スイッチを設けたタイプの要部斜視図
【図14】農林業用作業機を農業用輸送機としたタイプ
の側面図及び要部斜視図
【図15】農林業用作業機を田植え機としたタイプの側
面図及び要部斜視図
【図16】農林業用作業機を茶刈り機としたタイプの側
面図及び要部斜視図
【図17】(A)は茶刈り機のスロットル及びエンジン
停止スイッチを備えた箇所の要部斜視図 (B)は茶刈り機のスロットル及びエンジン停止スイッ
チを備えた箇所の拡大要部斜視図
【図18】(A)は農林業用作業機を刈り払い機とした
タイプの斜視図(B)は農林業用作業機を刈り払い機と
したタイプの要部斜視図
【符号の説明】
A…操作ハンドル 2…握手部 B…スロットル 6…調節レバー C…エンジン停止スイッチ 8…停止操作部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農林業用作業機において、操作ハンドル
    と、該操作ハンドルの握手部箇所に装着するスロットル
    と、該スロットルの調節レバーに固定し、且つ前記握手
    を握りながら操作可能としたエンジン停止スイッチとか
    らなることを特徴とした農林業用作業機のエンジン停止
    機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記スロットルの調
    節レバーは、略垂直面上を揺動してなることを特徴とし
    た農林業用作業機のエンジン停止機構。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記スロットルの調
    節レバーは、略水平面上を揺動してなることを特徴とし
    た農林業用作業機のエンジン停止機構。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、前記操作
    ハンドルの握手部は左右対称なる一対とし、そのいずれ
    か一方の握手にスロットルを設けてなることを特徴とし
    た農林業用作業機のエンジン停止機構。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、前記
    調節レバーの揺動方向とエンジン停止スイッチの停止操
    作の操作方向とが略直交してなることを特徴とした農林
    業用作業機のエンジン停止機構。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5において、
    前記エンジン停止スイッチの停止操作は押ボタンタイプ
    とし、エンジン停止の電気回路には停止優先自己保持部
    を有し、前記停止操作にて発電装置からの停止回路配線
    と接地回路部とが接触し短絡可能に構成してなることを
    特徴とした農林業用作業機のエンジン停止機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1094211A1 (en) * 1998-04-28 2001-04-25 Shigeki Sano A working machine throttle lever
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CN104763538A (zh) * 2014-01-02 2015-07-08 许岩 地钻发动机用带熄火开关的油门把手组合件

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