JP3020093U - 耕耘機における操作ハンドル握手部のエンジン停止機構 - Google Patents

耕耘機における操作ハンドル握手部のエンジン停止機構

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JP3020093U
JP3020093U JP1995007591U JP759195U JP3020093U JP 3020093 U JP3020093 U JP 3020093U JP 1995007591 U JP1995007591 U JP 1995007591U JP 759195 U JP759195 U JP 759195U JP 3020093 U JP3020093 U JP 3020093U
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茂樹 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 何らかの原因で作業員が危険な状態に陥った
ときに、作業員が操作ハンドルの握手部を握ったままの
状態で極めて容易に耕耘機のエンジンを緊急停止させ、
作業員の安全性を高めること。 【構成】 耕耘機において略左右対称の握手部2,2を
有する操作ハンドルAの一方の握手部2の根元部2a付
近の内方側面にエンジン停止レバー3を有するエンジン
停止スイッチBを設けること。エンジン停止レバー3は
操作ハンドルAの後方に向け、且つ上下方向に揺動自在
に設けること。エンジン停止レバー3の下方側揺動に
て、発電装置22からの停止回路配線24と接地回路部
25とが接触し短絡してなること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、何らかの原因で作業員が危険な状態に陥ったときに、作業員が操作 ハンドルの握手部を握ったままの状態で極めて容易に耕耘機のエンジンを緊急停 止させ、作業員の安全性を高めることができる耕耘機における操作ハンドル握手 部のエンジン停止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
耕耘機(エンジン搭載)において、種々の危険な走行状態となったときに、作 業員は咄嗟に耕耘機のエンジンを停止させ、危険な走行状態を回避する必要があ る。このような耕耘機の運転時における危険な状態とは、たとえば耕耘機を前進 走行からバック走行に移るときに、作業員の変速操作ミス等で前進ギアから後進 ギアにいきなり入ってしまう場合である。このときには、作業員がバック走行す る耕耘機の耕耘刃により傷害を受ける危険性がある。または、耕耘機の運転走行 時にバランスを崩して転倒し、この転倒に作業員が巻き込まれることも十分にあ りうることである。
【0003】 そのため、このような危険状態を想定してエンジン緊急停止スイッチが耕耘機 には設けられている。このような耕耘機のエンジン緊急停止スイッチは、操作ハ ンドルのハンドルグリップ根元付近の頂部に設けられていたり、或いは図30に 示すように、操作ハンドルを構成する横軸杆等に取りつけられている。
【0004】 また、近年開発されたものとしては、左右のハンドルの連結部位の適宜の位置 に大きめのエンジン緊急停止ボタンを設けたものや、ハンドル握手部の前,上部 に指で押すと渦巻状に回転しながらボタンが下り、底部にボタンがつくと、停止 し、本機部(シャーシー部)にエンジン停止電流が流れて短絡し、エンジンが停 止するようになっているものがある。また、左右に別れたハンドル握手部の前方 部のハンドル連結部の中間部付近に手の平状の大きさのエンジン停止ボタン部が 設けられ、これを手,指で押すとボタンの下側に設けられたノックが下り、エン ジンの停止回路線の電流が短絡し、そしてノックはスプリングの作用により元の 状態に復帰するが、停止優先自己保持部によりエンジン停止に必要な電流短絡時 間を保持でき、エンジン停止電流が短絡し、エンジンを停止させるよう構成され ているものもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来では、そのエンジン緊急停止スイッチの取付箇所は、作業員が操 作するには、必ずしも適正な位置にあるとはいえない。即ち、エンジン緊急停止 スイッチの取付箇所が図30に示すようタイプでは、作業員はハンドルグリップ から一旦、手を離して、エンジン緊急停止スイッチを動作させることとなる。こ のように、作業員が運転時の危険発生において、一旦、手を離して、即座に対応 してエンジン緊急停止スイッチを作動させることは困難であるのみならず、その ような危険な状態で、手を離してしまうことに一層の危険が生じることとなり、 これでは作業員の安全性を高めることは到底不可能となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで考案者は、前記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、その考案 を、耕耘機において略左右対称の握手部を有する操作ハンドルの一方の握手部の 根元部付近の内方側面にエンジン停止レバーを有するエンジン停止スイッチを設 け、前記エンジン停止レバーは操作ハンドルの後方に向け、且つ上下方向に揺動 自在に設け、該エンジン停止レバーの下方側揺動にて、発電装置からの停止回路 配線と接地回路部とが接触し短絡可能に構成してなる耕耘機における操作ハンド ル握手部のエンジン停止機構等としたことにより、耕耘機の運転時における危険 発生に対して即座に且つ簡易にエンジンを緊急停止させることができ、作業員の 安全性を著しく高め、上記課題を解決したものである。
【0007】
【作用】
耕耘機の操作ハンドルAには、図2,図3等に示すように、略左右対称の握手 部2,2が設けられ、その一方の握手部2の根元部2a付近の内方側面にエンジ ン停止レバー3を有するエンジン停止スイッチBを設けている。該エンジン停止 スイッチBのエンジン停止レバー3は、操作ハンドルAの後方側に向けて突出し 、垂直面上を上下方向に回動するようになっている。そして、エンジン停止レバ ー3の下方位置をエンジン停止操作位置としている。そして、作業員は握手部2 ,2を握ると、親指fはエンジン停止スイッチBのエンジン停止レバー3を操作 自在な位置を確保し(図6参照)、該エンジン停止レバー3を親指fのみにてエ ンジンの緊急停止の操作することができる(図7参照)。
【0008】 また、一旦、エンジン停止レバー3を押してエンジンを緊急停止した後に、耕 耘機を運転するときには、作業員は人指し指等の適宜な指にてエンジン停止レバ ー3を上方に復帰させ、エンジン始動可能な状態とすることができる(図8,図 9参照)。
【0009】 まず、作業員は耕耘機の操作ハンドルAの握手部2,2を握って運転するとき に、操作ハンドルAは通常の位置では少ない勾配で平均地上面GLからの握手部 2,2の中心位置迄の高さをHsとしている。また、耕耘機が耕耘部27の駆動 軸26を中心にして前方に倒れ、且つ高さが高くなったときの作業員の握手部2 ,2を握っている状態での高さをHhとする(図12,図13参照)。図14は 、握手部2,2の操作位置が高さHsから高さHhまで急激に変化したときの、 握手部2,2を握る作業員の両手の状態のみを示している。さらに、前記高さH sよりも低い中心位置迄の高さをHs′とする(図1参照)。
【0010】 図15,図17では握手部2,2の位置が高さHsにあるときの状態を示すも のであり、作業員が握手部2を普通に握った状態で親指fは、エンジン停止レバ ー3を常時操作可能な位置にある。また、図16,図18は握手部2,2の位置 が高さHhにあるときの状態を示す。即ち、握手部2,2の位置が高さHhに急 激に変化したときには、作業員は握手部2,2を握る手を瞬間的に強く握ろうと する習性本能があり、そのために作業員の両手は、握手部2,2を握ったままの 状態で、図16,図18に示すように、手首が大きく曲がり作業員の操作能力が 著しく減少し、操作不能に近い状態で極めて危険な状態となる。このような状態 においても作業員の親指fの付近にはエンジン停止スイッチBのエンジン停止レ バー3が存在し、操作能力が著しく減少した状態であっても、エンジン停止レバ ー3は親指fを僅かに動かすのみで簡単に操作し、エンジンを緊急停止させるこ とができる。
【0011】 上記のように操作ハンドルAの握手部2,2の位置が高さHsから高さHhに 急激に変化する場合としては、たとえば、耕耘機が前進走行或いは停止状態から いきなりバック走行したとき等であり、そのときに生じる反力により耕耘機の駆 動軸を中心にして操作ハンドルAが回転するようにして握手部2,2が急激に上 昇することである。このとき、作業員は図12,図13に示すように、操作ハン ドルAの握手部2,2を握る手もひきずられて上昇し、瞬間的に運転操作不能な 状態におちいる。しかも、このような事態となったときには前述したように作業 員は握手部2,2をより一層強く握ろうとするものであり、耕耘機の耕耘刃等は 回転したままであるために、作業員は極めて危険な状態に身をさらすこととなる 。
【0012】 このように握手部2,2が急激に上昇して作業員の手がこれにひきずられても 握手部2を握りながら親指fの位置はエンジン停止スイッチBのエンジン停止レ バー3の付近にあるために、作業員はエンジン停止レバー3をごく自然な状態で 操作することができ、作業員は安全性を著しく高めることができるようになって いる。
【0013】
【実施例】
まず、本考案の第1実施例を図面に基づいて説明する。まず、操作ハンドルA はエンジン20を搭載した箇所のフレーム21から後方に伸びて設けられ、その 操作ハンドルAの角度も適宜に調整且つ固定し、握手部2,2の高さを作業員の 最も適した位置にすることができる。その操作ハンドルAは、図2,図3に示す ように、左右対称状に配置されたハンドル杆部1,1の先端より前記握手部2, 2が設けられている。その両握手部2,2のいずれか一方側の根元部2a付近で 且つ内方側面にエンジン停止スイッチBが設けられている。該エンジン停止スイ ッチBが設られるのは、一般には、図2及び図3に示すように、左側であるが、 図25及び図26に示すように、右側にすることもある。
【0014】 そして、握手部2の根元部2aの内方側面とは、両握手部2,2において、一 方の握手部2が他方の握手部2に対して対向する側面のことであり、換言するな らば操作ハンドルAの握手部2,2の断面を円形状とすると、両握手部2,2が 互いに他方に向かう側で、円形中心箇所をいうものである(図3参照)。また、 その握手部2の根元部2aとは、図1,図4,図5等に示すように、握手部2と 前記ハンドル杆部1との境目部分のことであり、根元部2a付近は境目部分から ハンドル杆部1側或いは握手部2側の範囲である。また、上記根元部2a付近は 、作業員がその手で握手部2を適正に握ったときに、親指fの先端部分の行動範 囲となる(図6,図7参照)。
【0015】 そのエンジン停止スイッチBは、耕耘機の走行中のエンジン20を緊急停止さ せるものであり、そのエンジン停止スイッチBは作業員の親指fにて操作自在な エンジン停止レバー3を有したものである。エンジン停止スイッチBは、図10 ,図11等に示すように、スイッチ本体はスイッチボックス7とスイッチカバー 8とから構成され、スイッチカバー8はスイッチボックス7に対して回動自在の 蓋体状のものとして形成され、前記エンジン停止レバー3が一体的に設けられて いる。そして、スイッチボックス7は、平面的に見て円形状であり、内部に固定 接点部4,可動接点部5が内装されている。その固定接点部4はスイッチボック ス7内に固定した状態で設けられ、可動接点部5は弾性を有して、常時固定接点 部4に当接するように付勢されている。
【0016】 そのスイッチカバー8には可動突起6が形成され、スイッチボックス7内の可 動接点部5を可動させて、固定接点部4に接触,離間を行わさせる構造となって いる。具体的には、スイッチカバー8がエンジン停止レバー3を介して回動し、 そのスイッチカバー8の回動により、可動突起6が共に可動し、可動接点部5を 動かし、該可動接点部5を固定接点部4に当接させて通電したり、或いは離間し て遮断したりする。また、可動突起6は断面略円形状で、その一部に平坦面を有 し、該平坦面が可動接点部5に面接触したときに、可動接点部5が固定接点部4 に当接し、可動突起6の円形面部分が可動接点部5に接触しているときには、可 動接点部5が固定接点部4より離間する構成となっている。
【0017】 また、スイッチボックス7とスイッチカバー8にはそれぞれ対応する嵌合突起 9aと嵌合溝9bとが形成され、該嵌合突起9aと嵌合溝9bとが適宜に嵌合す ることで、固定接点部4と可動接点部5とが当接及び離間した状態を維持するこ とができるようにしている。具体的には、スイッチカバー8に一つの嵌合突起9 aが形成され、一方、スイッチボックス7には二つの嵌合溝9bが形成されたも のである。スイッチボックス7の二つの嵌合溝9b,9bは固定接点部4が可動 接点部5に当接した状態の位置と、離間した状態の位置に形成され、スイッチカ バー8がエンジン停止レバー3を操作することにより回動して、嵌合突起9aが 固定接点部4と可動接点部5の離間状態に嵌合したり〔図11(A)参照〕、当 接状態に嵌合するものである〔図11(B)参照〕。そして、エンジン停止スイ ッチBは、固定接点部4と可動接点部5とが離間した状態でエンジン20が始動 するものであり、固定接点部4と可動接点部5とが接触した状態でエンジン20 が停止することになる。
【0018】 そして、エンジン停止スイッチBの握手部2に対する上下方向の設置位置とし ては、図8に示すように、握手部2の軸方向中心線L−Lと略同一の高さに沿っ てエンジン停止レバー3が配置されるように構成されている。しかし、そのエン ジン停止スイッチBの位置は必ずしも、上記位置に限定されることはなく、前記 握手部2の軸方向中心線付近において上下に僅かに離れた位置であっても構わな いものであって、運転する作業員の好みにより適宜設定されるものである。
【0019】 そのエンジン停止スイッチBは、発電装置22の電源を短絡させる構造であり 、その耕耘機の発電装置22は、無接点マグネット着火方式によるものである。 そして、点火線23を介してエンジン20の燃料に着火するように構成されてい る。また、その発電装置22からは交流電源(直流電源とすることもある)を有 した数ボルトの停止回路配線24が設けられている。該停止回路配線24の他端 には、一般に停止スイッチが短絡用として設けられているが、本考案では、その 停止回路配線24の他端が、前記握手部2の根元部2aの内方側面に設けられた 前記エンジン停止スイッチBの可動接点部5に接続されてる。また、エンジン停 止スイッチBの固定接点部4は耕耘機のハンドル杆部1等に接続された接地回路 部25に接続されている。そのエンジン停止レバー3の下方側揺動にて、エンジ ン停止スイッチBの可動接点部5が固定接点部4とが接触して、発電装置22の 電源は短絡し、これが数秒間(例えば、3〜4秒)接触状態を保持するとエンジ ン20は停止する。
【0020】 前記耕耘機のエンジン20からの駆動は、プーリー,ベルト,チェーン機構ケ ース或いは図示しないがギヤー,シャフト,ギヤー等を介してフレーム21より 下方位置の駆動軸26に連動している。小型耕耘機の場合の駆動軸26には、路 面走行時には駆動輪が、耕耘時は、耕耘筒の外周に適宜の回転位相角を有して耕 耘刃が複数設けられた耕耘部27が着脱自在に設けられている。さらに、大型又 は中型耕耘機の場合、駆動輪と耕耘部27とが別々に駆動輪の後部に耕耘部27 が設けられている。操作ハンドルAは前述したように、左右対称状に配置された ハンドル杆部1,1の先端に握手部2,2が設けられたものであるが、別のタイ プとしては、一本のハンドル基部から二本のハンドル杆部1,1が設けられもの が存在する(図27参照)。
【0021】 また、本考案の第2実施例としては、エンジン停止スイッチBの構成のみが第 1実施例と異なる構成であり、エンジン停止レバー3が可動接点の役目を兼用す るものであり、具体的には、図19に示すように、エンジン停止レバー3の裏面 側に平面状の可動接点部5が設けられている。また、固定接点部4は前記エンジ ン停止レバー3の下面側に存在している。そのエンジン停止レバー3は、握手部 2の根元部2a付近のハンドル杆部1より内方に突出した枢支軸10に回動自在 に装着されたものである。そのエンジン停止レバー3の長手方向略中央には回動 用軸受3aが形成され、該回動用軸受3aが前記枢支軸10に枢支可能に固定さ れている。さらに、固定接点部4は前記エンジン停止レバー3の可動接点部5設 置部に対応するように固定されている。
【0022】 また、握手部2の根元部2a付近のハンドル杆部1には固定側突出軸11が、 エンジン停止レバー3には可動側突出軸12がそれぞれ形成され、両固定側突出 軸11と可動側突出軸12間に弾性部材13が架けられている。該弾性部材13 は、具体的には縮み方向に付勢されたコイルスプリングが使用され、そのエンジ ン停止レバー3が水平状態となったときには枢支軸10の枢支点Pより下方を通 過し(図21参照)、エンジン停止レバー3が傾斜状のときには弾性部材13は 前記枢支点Pの上方を通過し(図22参照)、そのエンジン停止レバー3の水平 ,傾斜によりON,OFFのそれぞれの状態でロックすることができるようにな っている。即ち、停止回路配線24の他端が、前記握手部2の根元部2aの内方 側面に設けられた前記エンジン停止スイッチBの固定接点部4に接続されている 。
【0023】 また、エンジン停止スイッチBの可動接点部5は耕耘機のハンドル杆部1等に 接続された接地回路部25に接続されている。該接地回路部25としては、前記 エンジン停止レバー3自体がハンドル杆部1にアース状態となっている回路部で ある。また、エンジン停止レバー3を水平状に維持するようにするためにストッ パー用突出軸14が設けられている。以上のようなエンジン停止スイッチBの別 の実施例においても、緊急時において、握手部2箇所でおいてエンジン停止レバ ー3の手前側を下方に押して揺動させることで、エンジン停止スイッチBの可動 接点部5が固定接点部4とが接触して、発電装置22の電源は短絡し、これが数 秒間(例えば、3〜4秒)接触状態を保持してエンジン20は停止する。この機 構では、構成要素は多いが、自己保持の弾性部材13が存在しており、短絡接触 も確実にできる。
【0024】 また、第2実施例の変形例では、第2実施例のエンジン停止スイッチBのエン ジン停止レバー3の下方に密閉式小型スイッチB1 が設けられているものである 〔図23(A)及び(B)参照〕。該密閉式小型スイッチB1 は、円筒状のスイ ッチ本体15の内部に二つの接点部16,16と昇降接点17が軸状ボタン18 及びスプリング19にて常時は離間した状態で構成されている。そして、その軸 状ボタン18が前記エンジン停止レバー3が傾斜状となることによって、軸状ボ タン18が押圧され、該軸状ボタン18が下がることで昇降接点17が接点部1 6,16に当接して通電するものである。この場合では、密閉式であり、雨水等 に対しても絶縁状態にできる。そのエンジン停止スイッチBには取付用バンド3 0が設けられ、該取付用バンド30によって握手部2の根元部2aに巻き付ける ようにして固着するものである。前記弾性部材13は、コイルスプリングが使用 されることが多い。
【0025】 次に、エンジン20の上方付近には、図28に示すように、副エンジン停止ス イッチCが設けられることもある。即ち、発電装置22からの停止回路配線24 と、タンク28に接続する接地回路部25とを接触するようにした副エンジン停 止スイッチCがエンジン20の上方付近に設けられている。このように、操作ハ ンドルAの握手部2には前記エンジン停止スイッチBが設けられるとともに、エ ンジン20の上部付近に副エンジン停止スイッチCを設けることで、エンジン始 動時の危険発生に対応するものである。その副エンジン停止スイッチCの具体的 な取付位置としては、図29に示すように、エンジン20上に設けたタンク28 に取り付けることが好適である。該実施例では第1実施例に示したエンジン停止 スイッチBがタンク28に設置可能な台座29に固定されている。このようなエ ンジン始動時の危険は種々存在する。たとえば耕耘機の変速レバーをニュートラ ル(N)の位置に戻してからエンジン始動を行うべきところを、変速レバーをバ ック走行位置(R)又は前進走行位置(F)のままにしてエンジン始動したとき に、耕耘機の停止させている位置が傾斜位置の場合には、傾斜側に急激に動くよ うになり、この場合には、握手部2側に戻ることはできず極めて危険な状態とな ることもあるし、初心者では、エンジン始動したときに、耕耘機が動いている状 態では、停止操作できないこともあり危険である。
【0026】
【考案の効果】
請求項1の考案においては、耕耘機において略左右対称の握手部2,2を有す る操作ハンドルAの一方の握手部2の根元部2a付近の内方側面にエンジン停止 レバー3を有するエンジン停止スイッチBを設け、前記エンジン停止レバー3は 操作ハンドルAの後方に向け、且つ上下方向に揺動自在に設け、該エンジン停止 レバー3の下方側揺動にて、発電装置22からの停止回路配線24と接地回路部 25とが接触し短絡可能に構成してなる耕耘機における操作ハンドル握手部のエ ンジン停止機構としたことにより、まず第1に耕耘機の運転時におけるエンジン 20の緊急停止をどのような状況下においても即座に行うことができるし、第2 に構造を極めて簡単にすることができ、安全性が高められる等の効果を奏する。
【0027】 上記効果を詳述すると略左右対称の握手部2,2を有する操作ハンドルAの一 方の握手部2の根元部2a付近の内方側面ににエンジン停止スイッチBを設けて いる。そのエンジン停止レバー3は操作ハンドルAの後方に向いており、上下方 向に回動し、該エンジン停止レバー3の下方位置をエンジン停止位置としている ので、作業員は握手部2,2を握りながら親指fでエンジン停止レバー3を押す ことによりエンジン20の緊急停止を行うことができる。
【0028】 そのエンジン停止スイッチBにおけるエンジン停止レバー3の操作は、前述し ているように、一方の握手部2の根元部2a付近の内方側面にエンジン停止レバ ー3が存在するので、作業員はエンジン停止スイッチBが備わっている握手部2 を握っていると、親指fは自然な状態でエンジン停止レバー3の位置に配置され ることとなる。そのため、耕耘機の運転中に何らかの危険が生じ、エンジン20 を緊急停止させなければならなくなった状況において、作業員は両握手部2,2 を握ったままの状態で、エンジン停止スイッチBを備えた握手部2を握っている 手の親指fをごく自然な姿勢にて下方に移動させることでエンジン停止レバー3 を操作させることができる。
【0029】 即ち、作業員は操作ハンドルAの両握手部2,2をしっかりと握ったままの状 態で、エンジン停止スイッチBのエンジン停止レバー3を親指fのみにて操作す ることにより、危険の発生に伴い作業員は瞬時に緊張し、操作ハンドルAの両握 手部2,2をさらに強く握りしめるという習性本能によって、作業員が操作ハン ドルAに振り回されるという危険性を未然に防止することができる。
【0030】 また、操作ハンドルAが運転における通常の握手部2,2の平均地面からの高 さHsからいきなり操作ハンドルAが高くなって握手部2,2の高さが平均地面 GLからの高さHhとなってしまったときにおいても、親指fにてエンジン停止 スイッチBのエンジン停止レバー3をごく自然な状態で操作することができる( 図16,図18参照)。
【0031】 したがって、たとえば作業員が誤操作により前進走行から一旦停止することな くバック走行を行ってしまったとき等は、耕耘機の操作ハンドルAが駆動輪を中 心にして前方につんのめるような状態となり、作業員は操作ハンドルAとともに 両握手部2,2を握りしめる手がいきなり上方に上がってしまい運転上極めて危 険なる状態となった場合でも、作業員は両握手部2,2を握りしめながら、エン ジン停止スイッチBを備えた側の握手部2を握った状態でエンジン停止レバー3 を操作し、エンジン20を停止することができる。
【0032】 特に、操作ハンドルAが駆動輪を中心にして握手部2,2側が上方に移動した ときには作業員の両握手部2,2を握りしめる手の状態は人間の腕や手の運動構 造からも親指fがさらに握手部2,2の内方に移動することで、ごく自然にエン ジン停止レバー3を下方に移動させ、エンジン20の停止を行うことになる。こ のように、エンジン20の緊急停止は簡易且つ迅速に行われ作業員の危険を防止 することができ、安全性を向上させることができる。また、作業員にとっては、 エンジン停止レバー3を操作する行動には無理な動作は一切無く、上記一連の動 作が人間の自然な動きとしているために作業員にとっての労力的,精神的負担を 一切除去することができる。
【0033】 請求項2の考案は、請求項1において前記エンジン停止スイッチBを密閉構造 としているので、内部構成部材の保護及び接触不良による誤動作を未然に防止す ることができる。
【0034】 請求項3の考案は、請求項1において、エンジン20の上部付近にも、エンジ ン停止レバー3を有する副エンジン停止スイッチCを設けてなることを耕耘機に おける操作ハンドル握手部のエンジン停止機構としたことにより、操作ハンドル A或いはエンジン20のいずれの位置にても即座で且つ簡単にエンジン20を停 止することができ、安全性をさらに一層向上させることができものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案における握手部,エンジン停止
スイッチの構成及び位置関係を示す斜視図 (B)は本考案を装着した耕耘機の略示図
【図2】本考案における握手部,エンジン停止スイッチ
の構成及び位置関係を示す操作ハンドルの略示斜視図
【図3】本考案における握手部,エンジン停止スイッチ
の構成及び位置関係を示す操作ハンドルの略示平面図
【図4】本考案における握手部,エンジン停止スイッチ
の構成及び位置関係を示す側面図
【図5】本考案における握手部,エンジン停止スイッチ
の構成及び位置関係を示す平面図
【図6】親指でエンジン停止スイッチのエンジン停止レ
バーを押し下げた状態を示す側面図
【図7】親指でエンジン停止スイッチのエンジン停止レ
バーを押し下げた状態を示す縦断正面図
【図8】人指し指にてエンジン停止スイッチのエンジン
停止レバーを押し上げてエンジン始動可能な状態に復帰
させた状態を示す側面図
【図9】人指し指にてエンジン停止スイッチのエンジン
停止レバーを押し上げてエンジン始動可能な状態に復帰
させた状態を示す縦断正面図
【図10】第1実施例のエンジン停止スイッチの内部構
造を示す縦断側面図
【図11】(A)は第1実施例のエンジン停止スイッチ
において固定接点部と可動接点部とが離間した状態を示
す略示平面図 (B)は第1実施例のエンジン停止スイッチにおいて固
定接点部と可動接点部とが当接した状態を示す略示平面
【図12】作業員が耕耘機を操作しているときに操作ハ
ンドルの握手部が急激に低い位置から高い位置に移動し
た状態を示す略示側面図
【図13】作業員の握手部を握る両手が操作ハンドルの
急激な上下動にひきずられる状態を示す略示図
【図14】作業員の握手部を握る両手が操作ハンドルの
急激な上下動にひきずられる状態の手のみを示した要部
拡大略示図
【図15】操作ハンドルを低い位置としたときの作業員
の握手部を握る手の状態を示す握手部の側面図
【図16】操作ハンドルを高い位置としたときの作業員
の握手部を握る手の状態を示す握手部の側面図
【図17】操作ハンドルを低い位置としたときの作業員
の握手部を握る手の状態を示す握手部の縦断正面図
【図18】操作ハンドルを高い位置としたときの作業員
の握手部を握る手の状態を示す握手部の縦断正面図
【図19】第2実施例のエンジン停止スイッチを設けた
握手部の側面図
【図20】第2実施例のエンジン停止スイッチを設けた
握手部の平面図
【図21】第2実施例のエンジン停止スイッチの固定接
点部と可動接点部とが離間した状態を示す側面図
【図22】第2実施例のエンジン停止スイッチの固定接
点部と可動接点部とが当接した状態を示す側面図
【図23】(A)はエンジン停止レバーの下方に密閉式
小型スイッチを設け該密閉式小型スイッチが動作してい
ない状態を示す側面図 (B)はエンジン停止レバーの下方に密閉式小型スイッ
チを設け該密閉式小型スイッチが動作した状態を示す側
面図
【図24】密閉式小型スイッチの構造を示す略示断面図
【図25】図2の操作ハンドルとは反対側にエンジン停
止スイッチを設けた実施例の斜視図
【図26】図3の操作ハンドルとは反対側にエンジン停
止スイッチを設けた実施例の平面図
【図27】別のタイプの操作ハンドルを設けた耕耘機の
平面図
【図28】握手部にはエンジン停止スイッチを、エンジ
ン上部箇所には副エンジン停止スイッチをそれぞれ設け
た実施例の耕耘機の平面図
【図29】エンジン上部のタンクに副エンジン停止スイ
ッチを設けた実施例の要部斜視図
【図30】従来技術を示す斜視図
【符号の説明】
2…握手部 2a…根元部 3…エンジン停止レバー B…エンジン停止スイッチ 20…エンジン 22…発電装置 24…停止回路配線 25…接地回路部 C…副エンジン停止スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02P 9/00 301 A E 15/00 303 M

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耕耘機において略左右対称の握手部を有
    する操作ハンドルの一方の握手部の根元部付近の内方側
    面にエンジン停止レバーを有するエンジン停止スイッチ
    を設け、前記エンジン停止レバーは操作ハンドルの後方
    に向け、且つ上下方向に揺動自在に設け、該エンジン停
    止レバーの下方側揺動にて、発電装置からの停止回路配
    線と接地回路部とが接触し短絡可能に構成してなること
    を特徴とした耕耘機における操作ハンドル握手部のエン
    ジン停止機構。
  2. 【請求項2】 耕耘機において略左右対称の握手部を有
    する操作ハンドルの一方の握手部の根元部付近の内方側
    面にエンジン停止レバーを有するエンジン停止スイッチ
    を設け、前記エンジン停止レバーは操作ハンドルの後方
    に向け、且つ上下方向に揺動自在に設け、該エンジン停
    止レバーの下方側揺動にて、発電装置からの停止回路配
    線と接地回路部とが接触し短絡可能に構成し、前記エン
    ジン停止スイッチは密閉型としてなることを特徴とした
    耕耘機における操作ハンドル握手部のエンジン停止機
    構。
  3. 【請求項3】 耕耘機において略左右対称の握手部を有
    する操作ハンドルの一方の握手部の根元部付近の内方側
    面にエンジン停止レバーを有するエンジン停止スイッチ
    を設け、前記エンジン停止レバーは操作ハンドルの後方
    に向け、且つ上下方向に揺動自在に設け、該エンジン停
    止レバーの下方側揺動にて、発電装置からの停止回路配
    線と接地回路部とが接触し短絡可能に構成し、エンジン
    の上部付近にも、エンジン停止レバーを有する副エンジ
    ン停止スイッチを設けてなることを特徴とした耕耘機に
    おける操作ハンドル握手部のエンジン停止機構。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5228028U (ja) * 1975-08-20 1977-02-26
JPH06323346A (ja) * 1990-03-14 1994-11-25 Briggs & Stratton Corp エンジン用制動機構

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5228028U (ja) * 1975-08-20 1977-02-26
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