JPS642694Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、起倒自在に設けられる持ち運び用の
略コ字形ハンドルを備えた電気掃除機に関する。

〔従来の技術〕

従来の電気掃除機においては、コ字形をなす持
ち運び用のハンドルが、掃除機本体の上面に起倒
自在に取付けられているとともに、掃除機本体の
上面には、例えば電動送風機の作動を制御するた
め等に用いられ、上記上面に突出する操作部を有
するスイツチが設けられている。そして、このス
イツチを、ハンドルの両側脚部間で、かつこれら
側脚部に突設された回動枢軸を通る略直線上に位
置して取付けた電気掃除機が従来提供されてい
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この種従来の電気掃除機では、ハンドルを握つ
て掃除機本体を持ち運ぶ場合に、ハンドルを握つ
た手指がスイツチの操作部に当り易い。このた
め、手指に痛覚を与えてしまうという問題がある
だけでなく、スイツチの誤操作を招という問題が
ある。したがつて、特に電源が入つている状態
で、このスイツチの操作部が誤つてオフ操作され
ると、スイツチを再投入する手間が必要となり、
また、電源が切れている状態で誤つてオン操作さ
れた場合には、電動送風機が起動する際の衝撃で
掃除機本体の落下事故を招くおそれがある。

本考案の目的は、掃除機本体上面に突出された
スイツチの操作部の誤動作を防止でき、容易かつ
安全にハンドルを操作できる電気掃除機を得るこ
とにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、把持部の両端に側脚部を設けて略コ
字形をなす持ち運び用のハンドルを掃除機本体の
上面に起倒自在に取付けるとともに、このハンド
ルの両側脚部間でかつこれら側脚部に突設された
回動枢軸間を通る略直線上に位置して上記掃除機
本体の上面に、この上面に突出する操作部を有す
るスイツチを取付けた電気掃除機に適用される。
そして、上記目的を達成するために、上記ハンド
ルにはその把持部と回動枢軸との間に、このハン
ドルが起立された状態で上記スイツチの操作部を
覆うカバー部を設けたものである。

〔作用〕

本考案の電気掃除機によれば、ハンドルに設け
たカバー部は、ハンドルを起立させた際に掃除機
本体の上面に突出されたスイツチの操作部を覆つ
て、この操作部にハンドルの把持部を握つた手指
が当たることを防止する。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。

図中１は掃除機本体で、例えば上下２分割形の
本体ケース２と、このケース２の前面に着脱自在
に取付けられた集塵ケース３とから形成されてい
る。本体ケース２には電動送風機４が内蔵されて
いるとともに、図示しないコードリールが内蔵さ
れている。集塵ケース３内の後部には、フイルタ
装置５および塵落し体６が着脱自在に内蔵されて
いる。なお、図中７は吸込み口、８はキヤスタ、
１０は車輪、１１は排気口、１３はコードリール
と連動する塵落し体駆動歯車である。

そして、掃除機本体１には本体ケース２の上面
において、ハンドル収納凹部１４が形成されてい
る。この収納凹部１４には掃除機本体１の上面の
一部をなす合成樹脂製のスイツチ取付けカバー１
５が装着されている。この取付けカバー１５は凹
み１６を有して形成されている。

スイツチ取付けカバー１５にはスイツチ１７が
取付けられている。このスイツチ１７は例えば電
動送風機４の起動および停止をなすために用いら
れている。そして、スイツチ１７の操作部１７ａ
は、凹み１６内に位置して掃除機本体１の上面に
突出されている。

さらに、上記収納凹部１４には起倒自在なハン
ドル１８が収納されている。ハンドル１８は合成
樹脂の成形品であつて、把持部の両端に互いに平
行な側脚部を設けて略コ字形をなしているととも
に、その両側脚部の先端部には回動枢軸１９を突
設している。そして、このハンドル１８は、その
回動枢軸１９を中心として回動することにより、
起倒されるように設けられている。なお、第３図
中１４ａは上記収納凹部１４に設けられた一対の
枢軸嵌合溝の一方を示している。また、上記収納
凹部１４には、ハンドル１８の両側脚部間で、か
つ、これら側脚部に突設された回動枢軸１９を通
る略直線上に位置して上記スイツチ１７が配設さ
れている。

しかも、ハンドル１８には、その把持部と回動
枢軸１９との間に位置して、このハンドル１８が
起立された状態で上記スイツチ１７の操作部１７
ａを覆うカバー部２０が、側脚部間にわたつて一
体に設けられている。

上記構造の電気掃除機を持ち運ぶには、第２図
に示すようにハンドル収納凹部１４内のハンドル
１８を、握りながら第１図に示すように起立させ
て行なえばよい。この場合、ハンドル１８の起立
に伴つて、そのカバー部２０がスイツチ１７の操
作部１７ａを覆うので、ハンドル操作時等に手指
が操作部１７ａに当たることがない。

なお、上記第一実施例は以上のように構成した
が、本考案においてハンドル収納部１４および凹
み１６は省略して実施してもよい。その他、本考
案の実施にあたつては、考案の要旨に反しない限
り、掃除機本体、スイツチ、ハンドル、回動枢
軸、カバー部等の具体的な構造、形状、位置等
は、上記一実施例に限らず種々の態様に構成して
実施できることは勿論である。

〔考案の効果〕

以上説明した本考案の電気掃除機においては、
略コ字形のハンドルに、その把持部と回動枢軸と
の間に位置されるカバー部を設けて、ハンドルを
把つた手指が掃除機本体上面に突出されているス
イツチの操作部に当たることを上記カバー部で防
止したから、掃除機本体を持ち運ぶ際にスイツチ
の操作部が誤操作されることがないとともに、ス
イツチの操作部との接触で手指に痛覚を与えるこ
ともなく安全であり、しかも、スイツチの操作部
に触れないように特別に注意する必要がなくなつ
て、容易にハンドルを操作できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断
側面図、第２図は斜視図、第３図は一部の分解斜
視図である。 １……掃除機本体、１７……スイツチ、１７ａ
……操作部、１８……ハンドル、１９……回動枢
軸、２０……カバー部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 把持部の両端に側脚部を設けて略コ字形をなす
   持ち運び用のハンドルを掃除機本体の上面に起倒
   自在に取付けるとともに、このハンドルの両側脚
   部間でかつこれら側脚部に突設された回動枢軸間
   を通る略直線上に位置して上記掃除機本体の上面
   に、この上面より突出する操作部を有するスイツ
   チを取付けた電気掃除機において、上記ハンドル
   にはその把持部と回動枢軸との間に、このハンド
   ルが起立された状態で上記スイツチの操作部を覆
   うカバー部を設けたことを特徴とする電気掃除
   機。