JP2510092B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2510092B2
JP2510092B2 JP1227417A JP22741789A JP2510092B2 JP 2510092 B2 JP2510092 B2 JP 2510092B2 JP 1227417 A JP1227417 A JP 1227417A JP 22741789 A JP22741789 A JP 22741789A JP 2510092 B2 JP2510092 B2 JP 2510092B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電気掃除機の操作部の改良に関するもので
ある。
[従来の技術] 第9図は従来の電気掃除機の側面図、第10図はその操
作部の側面断面図である。これらの図において、1は内
部に集塵室及び電動送風機(いずれも図示せず)を備え
た掃除機本体、2は床ブラシ、3はホース、4は操作
部、5はパイプ、6は操作部4に設けたタッチスイッ
チ、7は握りレバー、8はばね、9は固定接点、10は可
動接点、11は切換リングである。
図に見るように、タッチスイッチ6は操作部4の裏側
に配設されており、タッチスイッチ6の握りレバー7を
握れば、タッチスイッチ6の可動接点10が固定接点9に
当接して掃除機本体1のスイッチがONとなり、掃除機本
体1は始動する。手を握りレバー7から離せば、タッチ
スイッチ6はOFFとなり、掃除機本体1の電動送風機は
停止する。すなわち、手を離せば自動的に電動送風機は
停止するので、このタッチスイッチ6は省電力の面では
有効な装置である。また、切換リング11を回転させる
と、握りレバー7は手で握られた時の状態すなわち可動
接点10が固定接点9に接触したままとなり、連続運転が
可能となる。
[発明が解決しようとする課題] 従来の電気掃除機は以上のように構成されているの
で、電気掃除機の使用中に、使用者が他の用件、例えば
電話が鳴ったときや来客等のため掃除を中断し、掃除機
をその場に置いて一時居を移すことがある。その際第11
図に示すように、操作部4の部分を台12等の上に置く
と、タッチスイッチ6が台12に触れてONとなり、掃除機
本体1のモータが始動し、不測の事故を起こすおそれが
ある。
また、操作部4の内部は吸引空気が相当な速度で移動
しており、特に冬の乾燥期は静電気が起きやすく、埃が
操作部4に付着しやすいことや、操作部4は内部を吸引
空気が通過するためこれを細くすることは圧損が生じる
関係で難しく、そのため操作部4が握りにくいことなど
の課題があった。
さらに、切換リング11はタッチスイッチ6の後方に設
けられているため、片手操作がしにくいといった課題も
あった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされ
たもので、掃除を中断した際に操作部を机上等に放置す
ることがあってもタッチスイッチが動作しないようにす
るとともに、操作部を握りやすいように細径化し、扱い
やすくした電気掃除機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、この発明は、 電動送風機を内蔵する本体に接続されて、本体に吸込
み具を連結するホースの先端の連結部に、電動送風機の
通電をON・OFFする握りレバーを有する操作部を備えた
電気掃除機において、操作部を吸込み具に連通されて吸
引空気の通る通風路管部と通風路管部から仕切られて空
間部を隔てて設けられた握り部とに分岐し、握り部に握
りレバー設けると共に、握りレバーに係合して電動送風
機への通電をON状態に保持するロックレバーをスライド
可能に設けた電気掃除機を構成したものである。
また、握り部に握りレバーの押圧力を規制するストッ
パーを設けた電気掃除機を構成したものである。
また、握り部の幅寸法を通風路管部より小さくした電
気掃除機を構成したものである。
さらに、握り部の外側に電動送風機のパワーコントロ
ール用のスライドボリュームを設けた電気掃除機を構成
したものである。
[作用] 操作部を吸込み具に連通されて吸引空気の通る通風路
管部と通風路管部から仕切られて空間部を隔てて設けら
れた握り部とに分岐し、握り部の内側に握りレバーを設
けると共に、握りレバーに係合して電動送風機への通電
をON状態に保持するロックレバーをスライド可能に設け
た構成とすることにより、掃除中にロックレバーで握り
レバーをスライドしてロックすれば、電源スイッチは機
械的に常にON状態に保持されて、握り部から手を緩めて
も電動送風機が運転を停止しないので継続的に掃除がで
きて極めて操作し易い。
また、握りレバーの押圧力を規制するストッパーを設
けたので、スイッチのアクチュエータに必要以上の力が
加わるのを防ぐことができる。
また、握り部の幅寸法を通風路管部より小さくしたの
で、握りレバーが物に接触する確率が一層少なくなり電
動機の始動で不測の事故を起こすおそれが生じない。
さらに、四指で握りレバーを握った同じ手の親指でス
ライドボリュームを操作して、回転中の電動送風機のパ
ワーを連続的にコントロールすることもできる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図により説明する。第1図は
本発明の一実施例である電気掃除機の側面図、第2はそ
の操作部を拡大して示す側面図、第3図は操作部の断面
図である。
図に示すように、この実施例では、操作部20が吸引空
気の通る通風管部21と、その上に略三角形状の空間部22
を設けてループ状に形成された握り部23とから構成され
ている。握り部23は通風路管部21より仕切られており、
通風路管部21の一端はホース3に、他端はパイプ5にそ
れぞれ着脱自在に連結するようになっている。この握り
部23は電気掃除機の操作がしやすいように設けられたも
のであり、床ブラシ2を床面上でスムースに移動させる
ために、連結管2aの軸線に対しほぼ直角(α=90゜±15
゜)に屈曲形成されている。
握り部23において、人指し指や親指で操作できる外側
には床ブラシ2に内蔵されているブラシ回転用電動機の
スイッチ24と、掃除機本体1に内蔵されている電動送風
機のパワーコントロール用のスライドボリューム25が設
けられている。ブラシ回転用電動機のスイッチ24はその
必要があるときに設ければよい。
一方、握り部23の湾曲部の内側つまり四指の腹部が接
触する部分には上記電動送風機の電源スイッチ部26を動
作させる握りレバー27が設けられている。すなわち、握
りレバー27を握れば、電源スイッチ部26がON,離せばOFF
となる。また、握りレバー27の前方にはこれをロックす
るためのロックレバー28を配置し、便宜を図っている。
さらに、この握り部23の内部構成を第4図、第5図と
ともに説明する。
第4図は握り部の分解図、第5図は第2図のA−A線
における断面図である。
握り部23の湾曲部を形成するケース30内にスイッチ保
持具40が収納されている。ケース30は上下に分割された
2つの部分31,32からなり、部分31,32は材料の弾性を利
用して一体的に結合される。スイッチ保持具40は握りレ
バー取付部41とロックレバー取次部42とから構成されて
おり、握りレバー取付部41の基端に設けたネジ孔43を通
風路管部21上の取次ボス44にネジ45で取り付け、他方の
ロックレバー取付部42を同様に通風路管部21上の取付片
46にネジ47で取り付けて固定する。握りレバー取付部41
は、第5図に示すようにケース30内に設けた両側の区画
壁33a,33bの間に収容されている。
握りレバー27の一端は握りレバー取付部41の基端側に
設けた孔48に突起49を挿入して、握りレバー27を回動自
在に保持している。ケース30は取付ボス44と取付片46の
間が開口しており、この開口部34を塞ぐように湾曲した
タッチ部50が握りレバー27に設けられている。タッチ部
50は開口部34より多少外側に突出している。このタッチ
部50の突出状態を保持するために握りレバー27と握りレ
バー取付部41との間にばね51が装着されている。
握りレバー取付部41は電源スイッチ部26を構成する電
動送風機用のスイッチ52とブラシ電動機用のスイッチ53
が複数の突起54で並列に取り付けるようになっており、
それぞれの電源スイッチ52,53のアクチェータ55,56を同
時に動作させるドグ57が握りレバー27に設けられてい
る。さらに、握りレバー27の先端にはロックレバー28の
先端58が挿入する係合部59を設け、握りレバー27をロッ
クするようになっている。
一方、スイッチ保持具40のロックレバー取付部42は下
側が開口した箱形に形成されており、この中に取付片46
との間でロックレバー28がスライド可能に収容されてい
る。ロックレバー28の一端には断面半円弧状の突起60が
設けられており、この突起60がロックレバー取付部42内
に形成された係止凹部61a,61bにスライド方向で弾性的
に係止するようになっている。また、ロックレバー28は
長手方向の支持片62a,62bにより支持され、中間部には
取付片46の開口部63より突出するノブ64が設けられてい
る。係止凹部61a,61bの反対側のロックレバー取付部42
内には握りレバー27のストッパー65を設け、スイッチ5
2,53に対する押圧力を規制しこれらを保護している。な
お、スイッチ52,53のリード線66,67は第5図に示すよう
にケース30の側壁と区画壁33a,33bの間を通して付設さ
れている。
また、ケース30すなわち握り部23の幅lは通風路管部
21の幅Lより小さく形成され、操作部20を無造作に床面
に放置したときでも必ず通風路管部21が先に床面に当た
り、電源スイッチ部26を保護するようにしている。
次に、第6図はこの電気掃除機の制御回路図であり、
電動送風機70のパワーコントロール用のスライドボリュ
ーム25とブラシ回転用電動機のスイッチ24に対し電源ス
イッチ52,53が電気的に直列に接続されている。図中、7
1はブラシ回転用電動機、72は電動送風機70をコントロ
ールするための電気部品取付用の基板である。
次に、この実施例の作用について説明する。掃除機本
体1にホース3,操作部20,パイプ5及び床ブラシ2を接
続し、床面に応じて例えばじゅうたんの場合スライドボ
リューム25を「強」側に、さらにブラシ回転用電動機71
のスイッチ24をONにして操作する。このとき、電源スイ
ッチ52,53は共にOFFとなっているため、電動送風機70,
ブラシ回転用電動機71共に始動しない。
握り部23を握ると、第7図に示すように握りレバー27
が押され、ドクによってアクチェータ55,56を同時に押
すので電源スイッチ52,53は共にON状態となり、床ブラ
シ2からの吸引が開始される。このとき、握りレバー27
の先端後部がストッパー65に当たり、アクチェータ55,5
6を必要以上に押圧するのを防いでいる。
吸引空気は床ブラシ2,パイプ5,通風路管部21,ホース
3を順に通過するが、通風路管部21は屈曲されているた
め、吸引空気はより早い速度で通風路管部21を通過す
る。このときその管内壁との間に摩擦熱や静電気を発生
するが、握り部23が離れているため、使用者に不快感を
与えない。また、握り部23は床ブラシ2の連結管2aの軸
線に対しほぼ直角に形成されているので、力を床ブラシ
2に与えやすく床ブラシ2の操作がスムースに行える。
掃除を中断あるいは終了する場合、握り部23から手を
離せば握りレバー27はばね51によって自動的に復元し、
電源スイッチ52,53が共にOFFとなって電動送風機70,ブ
ラシ回転用電動機71は運転を停止する。
また、操作部20を無造作に放置しても握りレバー27が
握り部23の内側に設けられているので、他の物体に触れ
て動作することはない。
運転を再開する場合は、スイッチ24とスライドボリュ
ーム25は既にセットされているので、握り部23を握るだ
けで操作が可能となる。
また、必要に応じて握りレバー27をロックする機構を
用いると電源スイッチ52,53は常にON状態となり便利で
ある。この場合には、第8図に示すように、握りレバー
27を握ったままでロックレバー28のノブ64を引くと、ロ
ックレバー28の先端が握りレバー27の係合部59に係合す
るとともに、突起60が先の係止凹部61aから次の係止凹
部61bに移ってこれと係止し握りレバー27をロックす
る。これによって、握りレバー27は握ったときと同じ状
態になり、手を離しても電源スイッチ52,53は切れな
い。
掃除終了後はスイッチ24とスライドボリューム25をOF
Fにすると従来の掃除機と同じ扱いとなる。
[発明の効果] 以上説明したとおり本発明によれば、次のような多く
の効果が得られる。
この発明は、電動送風機を内蔵する本体に接続され
て、本体に吸込み具を連結するホースの先端の連結部
に、電動送風機の通電をON・OFFする握りレバーを有す
る操作部を備えた電気掃除機において、操作部を吸込み
具に連通されて吸引空気の通る通風路管部と通風路管部
から仕切られて空間部を隔てて設けられた握り部とに分
岐し、握り部に握りレバーを設けると共に、握りレバー
に係合して電動送風機への通電をON状態に保持するロッ
クレバーをスライド可能に設けた電気掃除機を構成し
た。
この構成の結果、次の(1)〜(5)に挙げたような
効果が得られる。
(1)握り部に握りレバーとロックレバーとを形成した
ことにより、いずれも通風路管部で発生しやすい静電気
の影響を受けにくい。
(2)握りレバーの近傍にロックレバーを形成したの
で、ロックレバーの操作がしやすい。
(3)握り部にストッパーを設けることにより、握りレ
バーの必要以上の押圧力を規制できるので、握りレバー
の破損等を防止できる。
(4)握りレバーとロックレバーを収納した握り部を、
通風路管部より小さくしたことにより、操作部を無造作
に放置したときも衝撃が少なく誤動作を防止できる。
(5)パワーコントロール用のスライドボリュームと電
源スイッチ部を電気的に直列に接続したので、電動送風
機のパワーを毎回操作する煩わしさがない。
よって、本発明によれば、操作し易く取扱が便利で、
故障が生じない等の種々の特徴を備えた電気掃除機を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による電気掃除機の側面図、
第2図はその操作部の拡大側面図、第3図は第2図の断
面図、第4図は握り部の分解図、第5図は第2図のA−
A線矢視断面図、第6図は上記電気掃除機の制御回路
図、第7図は握りレバーを握ったときの動作を示す断面
図、第8図はロックレバー動作時を示す断面図、第9図
は従来の電気掃除機の側面図、第10図はその操作部の側
面断面図、第11図は従来の操作部の不都合を示す説明図
である。 1……掃除機本体 20……操作部 23……握り部 25……スライドボリューム 26……電源スイッチ部 27……握りレバー 70……電動送風機 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動送風機を内蔵する本体に接続されて、
    該本体に吸込み具を連結するホースの先端の連結部に、
    前記電動送風機の通電をON・OFFする握りレバーを有す
    る操作部を備えた電気掃除機において、 前記操作部を前記吸込み具に連通されて吸引空気の通る
    通風路管部と該通風路管部から仕切られて空間部を隔て
    て設けられた握り部とに分岐し、該握り部に前記握りレ
    バーを設けると共に、該握りレバーに係合して電動送風
    機への通電をON状態に保持するロックレバーをスライド
    可能に設けたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】前記握り部に握りレバーの押圧力を規制す
    るストッパーを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    電気掃除機。
  3. 【請求項3】前記握り部の幅寸法を通風路管部より小さ
    くしたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】前記握り部の外側に電動送風機のパワーコ
    ントロール用のスライドボリュームを設けたことを特徴
    とする請求項1記載の電気掃除機。
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