JPH05300531A - 色補正方法および色補正装置 - Google Patents

色補正方法および色補正装置

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JPH05300531A
JPH05300531A JP4094179A JP9417992A JPH05300531A JP H05300531 A JPH05300531 A JP H05300531A JP 4094179 A JP4094179 A JP 4094179A JP 9417992 A JP9417992 A JP 9417992A JP H05300531 A JPH05300531 A JP H05300531A
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JP4094179A
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Inventor
Keiichi Yamamura
恵一 山村
Akiyoshi Shigenaga
明義 重永
Katsuyuki Sakurai
克征 桜井
Haruo Sakurada
晴夫 桜田
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 Y,C1 ,C2 の各成分データによって決定
される“色”が予め設定されている3次元的補正領域に
含まれている場合には、その該当する補正用フィルタ8
を作動させるため、対応するスイッチ10をONさせる
フィルタ選択信号が出力される。 【効果】 本発明では、タッチパネル等を用いて補正す
べき色を容易に指定することができるほか、特定部位の
色補正による影響が他に及ぶことを避けることが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像信号の色補
正を行うための色補正方法および色補正装置に関するも
のである。
【0002】さらに詳述すれば本発明は、例えば放送局
におけるカラーコレクタに適用可能な、色補正方法およ
び色補正装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来から行われている色補正のひとつと
して、テレビ映像の色を経験的に手動で補正することが
一般に知られている。
【0004】すなわち、テレビ映像の色は、その映像を
撮った時刻,カメラの方向および種類等により微妙に違
っているため、それらの映像を編集すると、同じ人物や
物の色が異なって見え、見る側に違和感を与えてしまう
ことになる。そこで、テレビ映像の色補正を行うため
に、映像のゲイン,ガンマ,ペデスタル,ヒュー,クロ
マといった多くのボリュームを経験的に調整し、所望の
色に合わせるという操作が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の色
補正時(カラーコレクタの操作時)には経験に依存した
手動操作が必要とされていた。
【0006】よって本発明の目的は、極めて容易な操作
により、カラー画像の色補正を正確かつ迅速になし得る
色補正方法および色補正装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明では、標準カラー画像と被補正カラー画像を
表示し、前記標準カラー画像中の特定色情報と、前記被
補正カラー画像中の特定色情報を指定し、前記特定色情
報の指定に基づいて、前記被補正カラー画像の色補正を
行うものである。
【0008】
【作用】本発明では、3チャンネルの各々について補正
すべき色領域を予め設定しておき、モニタ画面上の補正
部位によって指定された色の補正領域を、例えば3次元
制御によるLUT(ルックアップテーブル)を用いるな
どして、3次元的に限定している。このことにより、特
定部位の色補正による影響が他に及ぶことを避けること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0010】実施例1 図1は、本発明を適用したカラーコレクタのシステム構
成図である。すなわち、従来から知られているカラーコ
レクタのような手動操作に代わって、本実施例では、図
1に示したような処理システムを用いて色補正を行うも
のである。この図1において、色の補正を行おうとする
入力画像(再生VTR54から出力される)と、基準と
なる画像は同一のモニタ50A上に表示され、補正しよ
うとする色が存在する位置をタッチパネル50B上で指
定することにより、本実施例によるカラーコレクタ52
で色補正を行おうとするものである。
【0011】図1に示したカラーコレクタの詳細は、図
2に示してある。図2において、補正しようとする映像
信号は例えばR,G,Bのデジタル信号に分離された
後、各チャンネル毎に所定の補正変換を行うLUT(ル
ックアップテーブル)に入力される。このとき、モニタ
50A上の両画像の特定部位が続けてタッチされると、
基準画像の色と補正すべき画像の色との相違を無くすよ
う、LUTの内容が書き替えられ、入力画像の特定部位
の色が基準画像の色に一致するよう自動制御がなされ
る。
【0012】その結果として、各チャンネルのLUT6
4の入出力特性は、図3に示すような補正を受けること
になる。
【0013】実施例2 本発明の第2の実施例では、図4もしくは図5に示した
ような処理システムを構成して色補正を行うものであ
る。この図4および図5において、色の補正を行おうと
する画像(再生VTR54から出力される)と、基準と
なる画像は同一のカラーモニタ上に表示され、補正しよ
うとする位置をタッチパネル上で指定することにより、
カラーコレクタ52で色補正を行おうとするものであ
る。
【0014】図4および図5に示したカラーコレクタ5
2の詳細は、図6に示してある。図6において、補正し
ようとする映像信号はR,G,Bのデジタル信号に分離
された後、各チャンネル毎に所定の補正変換を行うLU
T(ルックアップテーブル)8に入力される。このと
き、カラーモニタ50A上の両画像の特定部位が続けて
タッチされると、基準画像の色と補正すべき画像の色と
の相違を無くすよう、LUTの内容が書き替えられ、入
力映像の特定部位の色が基準画像の色に一致するよう自
動制御がなされる。
【0015】その結果として、各チャンネルのLUTの
入出力特性は、図3に示したような補正を受けることに
なる。
【0016】実施例3 上述した図1〜図6に示したシステムにおいては、手動
による色補正の場合と同じくR,G,Bの各チャンネル
を独立して制御しているため、映像中のある部分の色を
補正したことに起因して、他の部分の色も変化してしま
うことになる。具体的には、R=50,G=20,B=
10という肌色を、R=50→R=60に補正したとす
ると、映像中におけるR=50の他の部分(例えば、R
=50,G=50,B=50である灰色の壁)も肌色と
共に赤みを帯びてしまうという不都合がみられた。
【0017】かかる不都合を回避するためには、図2に
示した各チャンネル毎の1次元制御LUTを、3次元制
御によるLUTに変更すればよいことは明白である。
【0018】そこで、本発明の第3の実施例では、純粋
な3次元制御に類似した簡易な構成にも拘らず、特定部
位の色補正によっても、同一画面内における他の部位に
色補正の影響を与えることが少ない色補正方法および色
補正装置を提供するものである。
【0019】実施例の構成 図7は、本発明の一実施例によるカラーコレクタのブロ
ック構成を示す。なお、本実施例ではR,G,B信号の
かわりにY,C1 ,C2 信号を用いる。
【0020】図7において、2はアナログコンポジット
形式の映像信号を入力するA/Dコンバータ、4はデジ
タル化された映像信号から輝度信号成分(Y)と色差信
号成分(C)とを分離するY/C分離回路、6は輝度成
分データYと2つの色差成分データC1 ,C2 を抽出す
るサンプル回路である。
【0021】以上の構成はY,C1 ,C2 の各成分につ
き共通のブロック図である。しかし、図7では、以降の
ブロックについてY処理系統のみを示し、図の簡略化を
図っている。
【0022】8はY成分データを入力とする補正用フィ
ルタであり、N個のフィルタ(FL#1〜FL#N)か
ら構成されている。ここでNは、複数の補正部位によっ
て指定可能な色領域の数に相当する。これらフィルタと
して、本実施例ではN個のLUT(ルックアップテーブ
ル)を用いる。10はフィルタ選択スイッチであり、Y
成分用の特定フィルタ(FL#1〜FL#N)を作動さ
せる場合には、フィルタ選択信号に応じて対応するスイ
ッチ10−1〜10−Nのいずれかが閉成される。ただ
し、必要に応じて2個以上のスイッチが同時に閉成され
る場合もある。
【0023】12は加算回路であり、サンプル回路6か
ら出力されたY成分データそのものと、フィルタ選択ス
イッチ10から出力された補正データとを加え合わせ、
補正済みのY’成分データを出力する。
【0024】14も加算回路であるが、上記Y’データ
の他に、C1 成分についての補正済みデータC1 ’と、
2 成分についての補正済みデータC2 ’を入力して、
デジタルカラー画像信号を再生する。
【0025】16はD/Aコンバータであり、色補正済
みの映像信号を出力する。
【0026】18は、色補正の基準となる画像データを
記憶しておく基準画像メモリである。なお、図1におい
ては、サンプル回路6のY出力を基準画像メモリ18に
記憶させる構成としてあるが、予め用意されている外部
メモリ(図示せず)から基準Y成分をロードさせること
も可能である。
【0027】20は、補正すべき画像のY成分を記憶す
る入力画像メモリである。この入力画像メモリ20と、
上述した基準画像メモリ18の内容は、タッチパネル付
きモニタ(図示せず)の同一画面上に交互に、もしくは
モニタ画面上の別々の部分に同時に表示されるものとす
る。
【0028】22はフィルタ選択テーブルであり、作動
させるべき補正用フィルタ8を選択するためのフィルタ
選択信号を出力する。このフィルタ選択テーブル22は
複数のLUTおよびANDゲート(図2に示す)によっ
て構成されるが、その動作・内容については後に詳述す
る。
【0029】24は減算回路であり、基準画像メモリ1
8および入力画像メモリ20に記憶されている色成分デ
ータのうち、モニタ(図示せず)上のタッチ点における
データの差分を出力する。
【0030】26は補正データ作成回路であり、予め定
められている補正範囲幅における補正特性を補正用フィ
ルタ8に与えるための出力をなす。その詳細は、後に説
明する。28は書込み制御回路であり、LUTによって
構成されるN個の補正用フィルタ(FL#1〜FL#
N)に補正カーブの絶対値およびその符号を書込む。
【0031】以上の各ブロックは、Y成分データについ
ての処理回路である。C1 成分データおよびC2 成分デ
ータについても、Y成分データと同様、それぞれN個の
補正用フィルタおよびその関連回路を有する。
【0032】図8は、フィルタ選択テーブル22の詳細
な回路構成を示す。本図に示すとおり、Y,C1 ,C2
の各成分データはそれぞれN個のLUT(TBL1〜T
BLN)のアドレスとして入力され、各LUTからは1
ビットのデータが出力される。これらLUTからの1ビ
ット出力のうち、Y成分に関する第1番目のLUT(Y
−TBL1)の出力と、C1 成分に関する第1番目のL
UT(C1 −TBL1)の出力と、C2 成分に関する第
1番目のLUT(C2 −TBL1)の出力は、第1番目
のANDゲート(AND#1)に入力され、このAND
出力により第1の補正用フィルタ(FL#1)8−1を
作動させるためのスイッチ10−1をON/OFFさせ
る。第2番目,第3番目…第N番目のLUTについても
同様である。従って、N個のANDゲート(AND#1
〜AND#N)が含まれ、各ANDゲートの出力がそれ
ぞれスイッチ10−1〜10−NのON/OFFを制御
する。
【0033】実施例の動作 次に、図7および図8に示した本実施例の動作を説明す
る。
【0034】本実施例は、2つの動作モードを有する。
この動作モードとは、補正準備モードと、補正実行
モードである。
【0035】 補正準備モードについて 補正準備モードでは、実際に色補正をリアルタイムで実
行する前段階として、フィルタ選択テーブル22および
補正用フィルタ8に含まれているLUTにデータを書込
む処理を行う。
【0036】ここでは、図9および図10を参照して、
各LUTへのデータプリセットについて説明する。
【0037】いま、オペレータがモニタ画面上の補正す
べき特定部位にタッチし、その時のYの値が300であ
ったものとする。すると、入力画像メモリ20からYの
フィルタ選択テーブルのLUT(Y−TBL1)に対し
て、“補正中心”がY=300である旨知らされる。す
ると、このLUT(Y−TBL1)では入力データ=3
00に対応して出力フラグが“1”にセットされると共
に、予め定められているYの“補正範囲”内の出力フラ
グについても“1”がセットされる。その他の出力フラ
グは“0”のままとなる。一般の視覚特性に基づくなら
ば、Yの“補正範囲”については“ブロード”に、また
1 およびC2 の“補正範囲”については“ナロー”に
設定するのが好適である。
【0038】次に、オペレータによって基準画像上の対
応する特定部位にタッチがなされると、その画像データ
が基準画像メモリ18に記憶されると共に、先に記憶さ
れている補正画像メモリ20のデータとの差分データ
が、減算回路24から出力される。ここでは図3に例示
したとおり、その差分が“27”であったものと仮定す
る。
【0039】すると、補正データ作成回路26では、入
力データY=300を補正中心として、ピーク値=27
を有する補正カーブを作成する。この補正カーブの代表
的なものとしては、図4に示すような正規分布曲線を用
いることができる。ただし、補正すべき画像の硬調/軟
調,ハイキー/ローキー等の程度に依存して、2次曲
線,方形波など最適な曲線を補正カーブとして適宜選択
すればよい。
【0040】同様に、補正範囲についても、補正すべき
画像の色調がコンピュータグラフィックの如くクリアで
あるか否か、パステル画の如くソフトであるか否か、ハ
イキーであるかローキーであるか等に応じてその幅を変
えていくことが好適である。
【0041】なお、図9に示した補正カーブは“正”の
アナログ表記としてあるが、負の差分データが減算回路
24から得られた場合には、符号ビット(図示せず)を
反転させることにより、負の補正カーブとすることがで
きる。
【0042】補正カーブ作成回路26の出力を受けた書
込み制御回路28は、その補正用フィルタのうち第1の
LUT(FL#1)に対して、上記補正カーブを書込
む。すなわち、フィルタ選択テーブル22におけるLU
T(図9ではTBL1)に対応して、補正用フィルタ8
の特定LUT(図9ではFL#1)に補正カーブを書込
む。
【0043】上述した各LUTへのデータプリセット
は、N個の補正ポイントについてまで行うことが可能で
ある。
【0044】以上述べたフィルタ選択テーブル22と補
正用フィルタ8へのデータ書込みにより、図11に示す
ようなN個の3次元的補正領域が設定される。また、図
9に例示した補正範囲および補正カーブによれば、図1
2に示すような補正領域が設定されることになる。すな
わち、Y=300について最大“27”の補正が行われ
るのは、C1 およびC2 が特定の範囲内にある場合のみ
であるので、例えば肌の色を補正したことにより壁や背
景の色まで連動して変化してしまう、といった不都合は
生じ得ない。
【0045】なお、補正範囲の設定にあたっては、その
補正対象が固有的に有する色分布を考慮して決めること
も可能である。例えば、肌色の補正を行う場合には、そ
のための専用の補正特性として図13に示すように、C
1 成分の補正範囲に比べ、C2 成分の補正範囲を拡大す
ると共に、C1 とC2 が一定の相関をもつようフィルタ
選択テーブルを作成することにより、より適切な色補正
が可能となる。
【0046】 補正実行モードについて 上述した補正準備モードの完了後、入力画像をリアルタ
イムで色補正する処理に入る。まず、補正すべきアナロ
グコンポジット信号がA/Dコンバータ2に入力され、
さらにY/C分離回路4およびサンプル回路6を介し
て、Y,C1 ,C2 の各成分データがフィルタ選択テー
ブル22に入力される。そして、これらY,C1 ,C2
の各成分データによって決定される“色”が補正準備モ
ードで予め設定した3次元的補正領域に含まれている場
合には、該当する補正用フィルタ8を作動させるための
スイッチ10をONさせるフィルタ選択信号が出力され
る。
【0047】他方、上記Y,C1 ,C2 の各成分データ
によって決定される“色”が予め設定した3次元的補正
領域に含まれない場合は、補正されない原データ(Y,
1,C2 )のみが加算器12に供給されることにな
る。
【0048】このようにして補正済みのY’データ,C
1 ’データ,C2 ’データがリアルタイムで出力され、
色補正が行われることになる。
【0049】実施例4 次に、本発明の第4の実施例として、3次元制御LUT
を用いたカラーコレクタを説明する。
【0050】本発明の一実施例に係る色補正装置は、補
正すべき画像の特定位置における色成分を、複数種の画
像データとして出力する色分離手段と、事前に設定され
た補正範囲内における画像データについてのみ補正を施
す補正用フィルタと、前記複数種の画像データの各々に
ついて、前記補正用フィルタから出力されるデータを合
成する合成手段とを具備したものである。さらに加え
て、補正すべき画像と基準画像との差に基づき、前記補
正用フィルタの補正特性を予め指定する書込手段と、前
記補正すべき画像の特定位置における画像データを補正
中心として、該補正中心を含む所定の補正範囲を前記判
定手段に予め指定する補正範囲指定手段とを具備したも
のである。
【0051】実施例の構成 図14は、本発明の第4の実施例によるカラーコレクタ
のブロック構成を示す。本図において、2はアナログコ
ンポジット形式の映像信号を入力するA/Dコンバー
タ、4はデジタル化された映像信号から輝度信号成分
(Y)と色差信号成分(C)とを分離するY/C分離回
路、6は輝度成分データYと2つの色差成分データC
1 ,C2 を抽出するサンプル回路である。
【0052】以上の構成はY,C1 ,C2 の各成分につ
き共通のブロック図である。しかし、図14では、以降
のブロックについてひとつの処理系統のみを示し、図の
簡略化を図っている。
【0053】8はY,C1 ,C2 を入力アドレスとする
補正用LUT(ルックアップテーブル)であり、LUT
書込み制御回路28により書込まれたデータが出力され
る。但し、補正されていないデータについては入力=出
力の同一データが出力される。
【0054】14は加算回路であり、Y’データの他
に、C1 成分についての補正済みデータC1 ’と、C2
成分についての補正済みデータC2 ’を入力して、デジ
タルカラー画像信号を再生する。
【0055】16はD/Aコンバータであり、色補正済
みの映像信号を出力する。
【0056】18は、色補正の基準となる画像データを
記憶しておく基準画像メモリである。なお、図14にお
いては、サンプル回路6のY出力を基準画像メモリ18
に記憶させる構成としてあるが、予め用意されている外
部メモリ76から基準Y成分をロードさせることも可能
である。
【0057】20は、補正すべき画像のY成分を記憶す
る補正画像メモリである。この入力画像メモリ20と、
上述した基準画像メモリ18の内容は、2画面合成回路
49により合成され、タッチパネル付きモニタ50の同
一画面上に表示されるものとする。
【0058】68は比較回路であり、基準画像メモリ1
8および補正画像メモリ22に記憶されている色成分デ
ータのうち、モニタ(図示せず)上のタッチ点における
データの差分を出力する。
【0059】26は補正データ作成回路であり、予め定
められている補正範囲幅における補正特性を補正用LU
T8に与えるための出力をなす。その詳細は、後に説明
する。28は書込み制御回路であり、LUT補正カーブ
を書込む。
【0060】以上の各ブロックは、C2 成分データにつ
いての処理回路である。C1 成分データおよびY成分デ
ータについても、C2 成分データと同様、それぞれ関連
回路を有する。
【0061】実施例の動作 次に、図14に示した本実施例の動作を説明する。
【0062】本実施例は、2つの動作モードを有する。
この動作モードとは、補正準備モードと、補正実行
モードである。
【0063】補正準備モードについて 補正準備モードでは、実際に色補正をリアルタイムで実
行する前段階として、補正用LUT8にデータを書込む
処理を行う。
【0064】ここでは、図11および図7,図9を参照
して、LUTへのデータプリセットについて説明する。
なお図11は、簡略化のためC2 のみを示しているが、
Y,C1 も同様である。
【0065】1)補正入力(アナログコンポジット入
力)はA/Dコンバータ2により、ディジタル信号に変
換される。
【0066】2)その信号はY/C分離回路4により、
Y(輝度)とC(クロマ)に分離される。
【0067】3)次にサンプル回路6により、Y,C
1 ,C2 の各コンポーネントディジタル信号に分離され
る。
【0068】4)上記C2 は補正用LUT(ルックアッ
プテーブル)8で変換され、C2 ′として出力される。
しかし、このLUT8は初期状態では入出力1:1にセ
ットされており、入力データと同じものがC2 ′として
出力される。
【0069】5)この信号が補正画像として入力画像メ
モリ20に取り込まれる。
【0070】6)一方、外部データメモリ76に保存さ
れていた基準映像のデータは、転送回路74および書込
制御回路61を介して、基準画像メモリ18に基準映像
として書き込まれる。
【0071】7)基準画像メモリ18と入力画像メモリ
20の映像は、2画面合成回路49により合成され、カ
ラーモニタ50上に同時に表示される。
【0072】8)オペレータはカラーモニタ50に表示
された映像のうち、補正したい部分を指定する。この指
定は座標指定入力装置51により、画面上のX,Y座標
を検出して行う。
【0073】本実施例では、この座標指定入力装置51
として、タッチパネルあるいはカーソル表示装置等を用
いる。
【0074】次に、本実施例を用いて、肌色および髪の
色を補正する具体例について説明する。
【0075】まず、補正すべき映像の補正したい肌色部
分にタッチし、次に、基準映像の基準とする肌色部分に
タッチするというようにして指定を行う。さらに、髪の
毛を補正するために、補正すべき映像の髪の毛にタッチ
し、次いで、基準映像の髪の毛にタッチする。
【0076】このように、補正したい部分について補正
すべき画像と基準画像を順次指定していく。
【0077】9)上記8)で得られた座標データと、2
画面合成回路49からの2画面の合成位置データから、
基準/補正映像のそれぞれの指定されたX,Y座標にお
ける色データを検出,比較し、映像比較回路68から差
分を出力する。
【0078】10)映像比較回路68から出力された差
分データを元に、補正データ作成回路26はLUT8に
書込むデータ(図7に示したような曲線的補正データ)
を作成する。すなわち、1ケ所のデータを不連続に変化
させた時に生じる違和感を少なくして、スムーズな変化
をさせるためである。
【0079】11)書込み制御回路28では、このよう
にして得られた補正データ作成回路26,C1 補正回路
40,Y補正回路45からのデータをLUT8に書込
む。この時の書込みアドレスは、座標指定入力装置51
からのX,Y座標データと、サンプル回路6からのC2
データとにより得ている。
【0080】12)上記9)から11)の動作を、8)
の例に示したように、肌あるいは髪といった指定ポイン
トごとに次々繰り返し、補正準備を完了させる。
【0081】13)ここで、補正データ作成回路26に
よって作成される補正カーブの代表的なものとしては、
図10に示した正規分布曲線を用いることができる。た
だし、補正すべき画像の硬調/軟調,ハイキー/ローキ
ー等の程度に依存して、2次曲線,方形波など最適な曲
線を補正カーブとして適宜選択すればよい。
【0082】同様に、補正幅(補正範囲と同様)につい
ても、補正すべき画像の色調がコンピュータグラフィッ
クの如くクリアであるか否か、パステル画の如くソフト
であるか否か、ハイキーであるかローキーであるか等に
応じてその幅を変えていくことが好適である。
【0083】14)また、補正範囲の設定にあたって
は、その補正対象が固有的に有する色分布を考慮して決
めることも可能である。例えば、肌の色補正を行う場合
には図13に示すように、C1 成分の補正範囲を縮小
し、C2 成分の補正範囲を拡大するようフィルタ選択テ
ーブル作成することにより、より適切な色補正が可能と
なる。
【0084】15)また、LUT書込み制御回路28の
輝度補正入力は、色補正をC1 ,C2 の色成分のみにつ
いて行う場合に、輝度に比べクロマが高すぎたり、低す
ぎたりするのを補正するためのものである。
【0085】入力コンポジット信号をR,G,Bに分離
し全チャンネルに対し処理するのと同様に、入力をY,
1 ,C2 に分離し全チャンネルを処理する場合と、ク
ロマのみのC1 ,C2 について処理する場合とがある。
これは、入力映像の明るさが変化している場合に有効で
ある。
【0086】16)基準画像メモリ18の基準映像とし
ては、6)に示した基準外部データメモリ76のデータ
以外に、サンプル回路6からの映像を基準画像書込み制
御回路61により基準映像として取り込んだ後、別の補
正映像をA/Dコンバータ2,Y/C分離回路4に入力
して補正することも可能である。
【0087】また、サンプル回路6→基準画像書込み制
御回路61→基準画像メモリ18のみでなく、サンプル
回路6→基準画像書込み制御回路61→転送回路74→
基準外部データメモリ76として、データをセーブする
ことも可能である。
【0088】以上のような映像を基準画像とする以外
に、グラディエーションのような数字データを基準外部
データメモリ76から入力し、基準映像とすることも可
能である。
【0089】補正実行モードについて 上述した補正準備モードの完了後、入力画像をリアルタ
イムで色補正する処理に入る。まず、補正すべきアナロ
グコンポジット信号がA/Dコンバータ2に入力され、
さらにY/C分離回路4およびサンプル回路6を介し
て、Y,C1 ,C2 の各成分データが補正用LUT8の
アドレスとして入力され、補正準備モードでセットされ
たデータによりY,C1 ,C2 の補正がリアルタイムで
行われる。
【0090】実施例5 次に、映像以外の基準データを利用する場合について説
明する。これまでの説明では、基準映像として既に記録
した映像のうち良かった映像を基準映像とする場合につ
いて説明してきたが(これを相対的色補正という)、こ
こでは第5の実施例として、絶対的色補正について説明
する。
【0091】人の顔色,髪の毛の色には、人間の記憶色
として、ある人の顔の色や髪の色というものについて認
識がある。
【0092】例えば顔の色ならば、HUE116°,ク
ロマ30%: 髪ならばクロマなしの真っ黒より少し赤い色: 壁の白ならば、クロマなし: といったものを、基準データ(絶対値)として色補正を
行う手法であり、こういうデータを外部データとして外
部メモリに保存可能である。
【0093】実施例6 放送局における実際の運用態様としては、本実施例にお
けるカラーコレクタ1台に対して、複数のテレビカメラ
およびVTRに固有のLUTデータ源を切替え接続する
ことにより、映像スイッチャ連動型カラーコレクタシス
テムを形成することが可能となる。
【0094】そこで本実施例では図15に示すように、
スタジオ収録時における各カメラ間の色のバラツキを、
各カメラの色補正分という形のデータとして保存してお
く構成を採る。すなわち、カメラが本線に取られた時の
オンエアー表示(タリー)を利用し、オンエアーしたカ
メラの色補正データをタリー表示に連動して1台のカラ
ーコレクタ89にセットすることにより、カメラ台数分
のカラーコレクタを持つことなく、瞬時に色補正された
映像のオンエアーが可能となる。
【0095】ただし、この色補正データ処理は本線スイ
ッチングとは別の系、あるいは、リハーサル段階でカラ
ーコレクタ本来のタッチパネルによる補正データ収集を
行った後、行われる処理である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、3
次元的補正領域を設定する構成としてあるので、簡易な
構成かつ廉価にして、適切な色補正を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による色補正システム全
体を示すブロック図である。
【図2】図1に示したカラーコレクタの詳細な構成を示
すブロック図である。
【図3】図2に示したカラーコレクタの入出力特性を示
す線図である。
【図4】本発明の第2の実施例を用いた色補正システム
全体を示すブロック図である。
【図5】図4の変形システム例を示したブロック図であ
る。
【図6】図4および図5に示したカラーコレクタの詳細
な構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施例全体を示したブロック図
である。
【図8】図7に示したフィルタ選択テーブル22の詳細
な構成を示す回路図である。
【図9】第3の実施例におけるフィルタ選択テーブルと
補正用フィルタとの関連を示す説明図である。
【図10】第3の実施例における補正用フィルタの補正
カーブを示す線図である。
【図11】第3の実施例による3次元的補正領域を示す
模式図である。
【図12】第3の実施例による3次元的補正領域を示す
模式図である。
【図13】第3の実施例における補正範囲についての具
体的な説明図である。
【図14】本発明の第4の実施例全体を示すブロック図
である。
【図15】複数のテレビカメラと一台のカラーコレクタ
を用いたシステム構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 A/Dコンバータ 4 Y/C分離回路 6 サンプル回路 8 補正用フィルタ(ルックアップテーブル) 10 フィルタ選択スイッチ 12 加算回路 14 加算回路 16 D/Aコンバータ 18 基準画像メモリ 20 入力画像メモリ 22 フィルタ選択テーブル 24 減算回路 26 補正データ作成回路 28 書込み制御回路 40 C1 補正回路 42 C1 補正用フィルタ 44 C2 補正回路 45 Y補正回路 46 C2 補正用フィルタ 49 2画面合成回路 50A カラーモニタ 50B タッチパネル 51 座標指定入力装置 53 タッチパネル駆動回路 54 再生VTR 56 収録VTR 60 A/Dコンバータ&デコーダ 61 基準(REF)映像書込制御回路 66 LUT書込制御回路 68 映像比較回路 70 D/Aコンバータ&エンコーダ 72 CPU(システム全体制御用) 74 データ転送制御回路 76 基準データ外部メモリ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】この場合、カラー画像信号の例えば3原色
信号の各々について補正すべき色領域を予め設定してお
き、モニタ画面上の補正部位によって指定された色の補
正領域を、3原色相互に対応する制御によるLUT(ル
ックアップテーブル)を用いるなどして、限定してい
る。このことにより、色補正影響が指定色補正領域外
に及ぶことを避けることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】実施例1 図1は、本発明を適用したカラーコレクタのシステム構
成図である。すなわち、従来から知られているカラーコ
レクタのような手動操作に代わって、本実施例では、図
1に示したような処理システムを用いて色補正を行うも
のである。この図1において、色の補正を行おうとする
入力画像(再生VTR54から出力される)と、基準と
なる画像は同一のモニタ50A上に表示され、補正しよ
うとする色が存在する位置をタッチパネル50B上で
れぞれ指定することにより、本実施例によるカラーコレ
クタ52で色補正を行おうとするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図1に示したカラーコレクタの詳細は、図
2に示してある。図2において、補正しようとする映像
信号は例えばR,G,Bのデジタル信号に分離された
後、各チャンネル毎に所定の補正変換を行うLUT(ル
ックアップテーブル)に入力される。このとき、モニタ
50A上の両画像の特定部位続けてタッチるとタッ
チパネル50Bからタッチパネルデータが出力されるよ
うにしてあり、この出力が比較器68に加わる。このタ
ッチパネルデータには基準および被補正両画像における
特定部位の水平・垂直範囲データをそれぞれ含んでいる
ので、比較器68ではこのデータを利用して基準画像で
あるREF映像62の出力の特定範囲と、被補正画像で
あるLUT64出力の特定範囲とをR,G,B信号毎に
比較し、基準画像と被補正画像との差分をそれぞれ出力
する。REF映像62からは特定部位の色信号が常時送
出されているので、LUT64から出力される特定部位
のタイミングで比較が行われる。この差分信号をLUT
制御66の制御の下でLUT64に加えると、指定部位
における基準画像の色と補正すべき画像の色との相違を
無くすよう、LUT64の内容が書き替えられ、LUT
の設定が完了する。したがって設定後は、入力画像の特
定部位の色および同等の色部分が基準画像の色に一致す
るよう自動補正される
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】その設定結果として、各チャンネルのLU
T64の入出力特性は、例えば図3に補正後として示す
ような補正を受けることになる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】実施例2 本発明の第2の実施例では、図4もしくは図5に示した
ような処理システムを構成して色補正を行うものであ
る。ここでは、カラーコレクタによる補正効果を補正前
の画像と比較して見られるようなモニター構成としてあ
る。この図4および図5において、色の補正を行おう
とする画像(再生VTR54から出力される)と、基準
となる画像は同一のカラーモニタ上に表示され、補正し
ようとする位置をタッチパネル上で指定することによ
り、カラーコレクタ52で色補正を行っている
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】ラーコレクタ52の基本構成は図2と同
じであるが、より実用的な構成を図6に示し1) 補正しようとする映像信号はY,C1 ,C2 のデジ
タル信号として処理すること、2)補正画像メモリ20
を設けて比較回路68の比較タイミングに自由度を与え
ること、3)基準画像として外部データ76を取り込め
るようにしたこと、4)2画像の表示のために画面合成
49を示したこと、などが異なっている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】かかる不都合を回避するためには、図2に
示した各チャンネル毎の1次元制御LUTを、チャンネ
ル相互作用に基づく3次元制御によるLUTに変更すれ
ばよいことは明白である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】18は、色補正の基準となる画像データを
記憶しておく基準画像メモリである。なお、図におい
ては、サンプル回路6のY出力を基準画像メモリ18に
記憶させる構成としてあるが、予め用意されている外部
メモリ(図示せず)から基準Y成分をロードさせること
も可能である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】22はフィルタ選択テーブルであり、作動
させるべき補正用フィルタ8を選択するためのフィルタ
選択信号を出力する。このフィルタ選択テーブル22は
複数のLUTおよびANDゲート(図に示す)によっ
て構成されるが、その動作・内容については後に詳述す
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】24は減算回路であり、基準画像メモリ1
8および入力画像メモリ20に記憶されている画像デー
タのうち、モニタ(図示せず)上のタッチ点におけるデ
ータの差分を出力する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】図8は、フィルタ選択テーブル22の詳細
な回路構成を示す。本図に示すとおり、Y,C1 ,C2
の各成分データはそれぞれN個のLUT(TBL1〜T
BLN)のアドレスとして入力され、各LUTからは1
ビットのデータが出力される。これらLUTからの1ビ
ット出力のうち、Y成分に関する第1番目のLUT(Y
−TBL1)の出力と、C1 成分に関する第1番目のL
UT(C1 −TBL1)の出力と、C2 成分に関する第
1番目のLUT(C2 −TBL1)の出力は、第1番目
のANDゲート(AND#1)に入力され、このAND
出力により図7の第1の補正用フィルタ(FL#1)8
−1を作動させるためのスイッチ10−1をON/OF
Fさせる。第2番目,第3番目…第N番目のLUTにつ
いても同様である。従って、N個のANDゲート(AN
D#1〜AND#N)が含まれ、各ANDゲートの出力
がそれぞれ図7のスイッチ10−1〜10−NのON/
OFFを制御する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】いま、オペレータがモニタ画面上の補正す
べき画像の特定部位にタッチし、その時のYの値が30
0であったものとする。すると、図7の入力画像メモリ
20からYのフィルタ選択テーブル22のLUT(図8
Y−TBL1)に対して、“補正中心”がY=300
である旨知らされる。すると、このLUT(Y−TBL
1)では入力データ=300に対応して出力フラグが
“1”にセットされると共に、予め定められているYの
“補正範囲”内の出力フラグについても“1”がセット
される。例えばY=290からY=310の範囲に
“1”がセットされ、その他の出力フラグは“0”のま
まとなる。一般の視覚特性に基づくならば、Yの“補正
範囲”については“ブロード”に、またC1 およびC2
の“補正範囲”については“ナロー”に設定するのが好
適である。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】次に、オペレータによって基準画像上の対
応する特定部位にタッチがなされると、その画像データ
図7の基準画像メモリ18に記憶されると共に、先に
記憶されている補正画像メモリ20のデータとの差分デ
ータが、減算回路24から出力される。ここでは図
例示したとおり、その差分が“27”であったものと仮
定する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】すると、図7の補正データ作成回路26で
は、入力データY=300を補正中心として、ピーク値
=27を有する補正カーブを図9のように作成する。こ
の補正カーブの代表的なものとしては、図10に示すよ
うな正規分布曲線を用いることができる。ただし、補正
すべき画像の硬調/軟調,ハイキー/ローキー等の程度
に依存して、2次曲線,方形波など最適な曲線を補正カ
ーブとして適宜選択すればよい。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】図7の補正カーブ作成回路26の出力を受
けた書込み制御回路28は、その補正用フィルタのうち
第1のLUT(FL#1)に対して、上記補正カーブを
書込む。すなわち、フィルタ選択テーブル22における
LUT(図ではTBL1)に対応して、補正用フィル
タ8の特定LUT(図ではFL#1)に補正カーブを
書込む。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】以上述べたフィルタ選択テーブル22と補
正用フィルタ8へのデータ書込みをC1 ,C2 について
行うことにより、図11に示すようなN個の3次元的補
正領域が設定される。また、図9に例示した補正範囲お
よび補正カーブによれば、補正領域内にある画像信号が
図12に示すような補正を受けることとなる。すなわ
ち、Y=300について最大“27”の補正が行われる
のは、C1 およびC2 が特定の範囲内にある場合のみで
あるので、例えば肌の色を補正したことにより壁や背景
の色まで連動して変化してしまう、といった不都合は生
じ得ない。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】なお、補正範囲の設定にあたっては、その
補正対象が固有的に有する色分布を考慮して決めること
も可能である。例えば、肌色の補正を行う場合には、そ
のための専用の補正特性として図13に示すように、C
1 成分の補正範囲に比べ、C2 成分の補正範囲を拡大す
ると共に、C1 とC2 が一定の相関をもつようするこ
とにより、より適切な色補正が可能となる。このような
補正範囲の簡便な実現方法として、通常の補正領域をこ
の範囲内に複数配置して近似することができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】 補正実行モードについて 上述した補正準備モードの完了後、入力画像をリアルタ
イムで色補正する処理に入る。まず、図7に示すよう
に、補正すべきアナログコンポジット信号がA/Dコン
バータ2に入力され、さらにY/C分離回路4およびサ
ンプル回路6を介して、Y,C1 ,C2 の各成分データ
がフィルタ選択テーブル22に入力される。そして、こ
れらY,C1 ,C2 の各成分データによって決定される
“色”が補正準備モードで予め設定した3次元的補正領
域に含まれている場合には、該当する補正用フィルタ8
を作動させるためのスイッチ10をONさせるフィルタ
選択信号が出力される。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】他方、上記Y,C1 ,C2 の各成分データ
によって決定される“色”が予め設定した3次元的補正
領域に含まれない場合は、補正されない原データ(Y,
1,C2 )のみが加算器を介して加算器14に供給さ
れることになる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】実施例4 次に、本発明の第4の実施例として、図14に示す3次
元制御LUTを用いたカラーコレクタを説明する。図1
4では特にタッチパネルを使用せず、代わりに座標指定
入力装置51を設けてカラーモニター50上の特定部位
指定、および両画像の比較68とLUT書込制御61と
に利用する構成を示している。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】10)映像比較回路68から出力された差
分データを元に、補正データ作成回路26はLUT8に
書込むデータ(図12に示したような曲線的補正デー
タ)を作成する。すなわち、1ケ所のデータを不連続に
変化させた時に生じる違和感を少なくして、スムーズな
変化をさせるためである。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】14)また、補正範囲の設定にあたって
は、その補正対象が固有的に有する色分布を考慮して決
めることも可能である。例えば、肌の色補正を行う場合
には図13に示すように、C1 成分の補正範囲を比較的
小さくし、C2 成分の補正範囲を比較的大きくするよう
フィルタ選択テーブル作成することにより、より適切な
色補正が可能となる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】図1,図4および図5に示したカラーコレクタ
の詳細な構成を示すブロック図である。
フロントページの続き (72)発明者 桜田 晴夫 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会 放送センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準カラー画像と被補正カラー画像を表
    示し、 前記標準カラー画像中の特定色情報と、前記被補正カラ
    ー画像中の特定色情報を指定し、 前記特定色情報の指定に基づいて、前記被補正カラー画
    像の色補正を行うことを特徴とする色補正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記特定色情報の指
    定をタッチパネル付モニタを介して行うことを特徴とす
    る色補正方法。
  3. 【請求項3】 補正すべき画像の特定位置の色を表す複
    数種の色成分データを分離し、 前記複数種の色成分データのそれぞれが、予め指定され
    ている補正範囲内に属する場合には、当該補正範囲内の
    当該色成分データについてのみ所定の補正を施し、 複数種の色成分データのそれぞれについて行われた補正
    後のデータを合成することを特徴とする色補正方法。
  4. 【請求項4】 補正すべき画像の特定位置における色成
    分を、複数種の画像データとして出力する色分離手段
    と、 前記複数種の画像データの各々が、所定の補正範囲内に
    含まれているか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の出力に応答して、前記所定の補正範囲内
    における画像データについてのみ補正を施す補正用フィ
    ルタと、 前記複数種の画像データの各々について、前記補正用フ
    ィルタから出力されるデータを合成する合成手段とを具
    備したことを特徴とする色補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項4にさらに加えて、 補正すべき画像と基準画像との差に基づき、前記補正用
    フィルタの補正特性を予め指定する書込手段と、 前記補正すべき画像の特定位置における画像データを補
    正中心として、該補正中心を含む所定の補正範囲を前記
    判定手段に予め指定する補正範囲指定手段とを具備した
    ことを特徴とする色補正装置。
  6. 【請求項6】 補正すべき画像の特定位置における色を
    表す複数種の色成分データを分離し、 前記複数種の色成分データのそれぞれと、基準とする画
    像の特定位置における色を表す複数種の色成分データと
    の差分が零となるように、当該色成分データについての
    み所定の補正を施し、 複数種の色成分データのそれぞれについて行われた補正
    後のデータを合成することを特徴とする色補正方法。
  7. 【請求項7】 補正すべき画像の特定位置における色成
    分を、複数種の画像データとして出力する色分離手段
    と、 前記複数種の画像データの各々が、基準画像における特
    定部位の複数種の画像データと同じであるか否かを判定
    する判定手段と、 前記判定手段の出力に応答して、前記所定の補正範囲内
    における画像データについてのみ補正を施す補正用フィ
    ルタと、 前記複数種の画像データの各々について、前記補正用フ
    ィルタから出力されるデータを合成する合成手段とを具
    備したことを特徴とする色補正装置。
  8. 【請求項8】 請求項7にさらに加えて、 補正すべき画像と基準画像との差に基づき、前記補正用
    フィルタの補正特性を予め指定する書込手段と、 前記補正すべき画像の特定位置における画像データを補
    正中心として、該補正中心を含む所定の補正範囲を前記
    判定手段に予め指定する補正範囲指定手段とを具備した
    ことを特徴とする色補正装置。
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