JPH05299433A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ - Google Patents

ヘテロ接合バイポーラトランジスタ

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JPH05299433A
JPH05299433A JP4106763A JP10676392A JPH05299433A JP H05299433 A JPH05299433 A JP H05299433A JP 4106763 A JP4106763 A JP 4106763A JP 10676392 A JP10676392 A JP 10676392A JP H05299433 A JPH05299433 A JP H05299433A
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JP
Japan
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emitter
region
base
mesa
ion implantation
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Pending
Application number
JP4106763A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Nozu
哲郎 野津
Norio Iizuka
紀夫 飯塚
Torakichi Kobayashi
虎吉 小林
Junko Akagi
順子 赤木
Masao Obara
正生 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/72Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
    • H01L29/73Bipolar junction transistors
    • H01L29/737Hetero-junction transistors
    • H01L29/7371Vertical transistors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オン電圧変動の少ない高信頼性ヘテロ接合バ
イポーラトランジスタを提供すること。 【構成】 半絶縁性GaAs基板上10に、n+ 型Ga
Asコレクタコンタクト領域11,n型GaAsコレク
タ領域12,p型GaAsベース領域13,n型AlG
aAsエミッタ領域14及びn+ 型InGaAsエミッ
タコンタクト領域15を順次形成し、ベース領域13と
エミッタ領域14でヘテロ接合を形成したヘテロ接合バ
イポーラトランジスタにおいて、エミッタ領域14をド
ライエッチング法によりメサ型に形成し、該メサの周辺
部外側にB+ イオン注入による高抵抗化領域16,17
を形成し、ベース・エミッタ接合とイオン注入領域とを
接触させないことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタに係わり、特にイオン注入により素子寸法
を規定したヘテロ接合バイポーラトランジスタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の産業の進歩に伴い、超高速・超大
型計算機,大容量通信システム、或いは高周波帯移動体
通信への需要は益々高まりつつある。このような用途に
対応可能な超高速素子として化合物半導体、特にGaA
s系,InP系のヘテロ接合バイポーラトランジスタが
注目を浴び、現在盛んに開発が進められている。
【0003】高速動作のためには素子の寄生容量低減が
必要であり、このため素子の寸法、特にエミッタ寸法の
微細化は必須である。エミッタ寸法の微細化の方法とし
て、イオン注入法を用いたものがある。これは、B+
+ ,O+ などのイオン注入によりエミッタ領域(さら
にはベース領域)の一部を高抵抗化し、エミッタ電極取
出し方向へのエミッタ長を規定しようとするものであ
る。
【0004】図7は、イオン注入によりエミッタを微細
化した従来のヘテロ接合バイポーラトランジスタを示す
もので、(a)は平面図、(b)は(a)の矢視X−
X′断面図である。図中10はi型基板、11はn+
コレクタコンタクト層、12はn型コレクタ層、13は
+ 型ベース層、14はn型エミッタ層、15はn+
エミッタコンタクト層、16はB+ イオン注入による高
抵抗化層、22はベース電極、23は絶縁層、24はエ
ミッタ電極である。この例では、エミッタメサ側壁27
の内側にイオン注入領域境界28の一部が存在し、イオ
ン注入によりエミッタ層14の一部を高抵抗化層にして
いるので、エミッタ層14の電極取り出し方向の寸法が
小さくなる。
【0005】良く知られているウェットエッチング法で
エミッタ長を規定した場合、等方性エッチャントではパ
ターン精度の低下が生じ易い。また、異方性エッチャン
トの場合は逆テーパが形成され、電極引出し配線に断線
が生じ易いという問題があった。このようにイオン注入
によるエミッタ寸法の規定は素子の高速化にとって有利
な技術と考えられていた。
【0006】ところが、最近になってこの方法は素子の
信頼性に関して重大な欠点を持っていることが明らかに
なった。発明者らによる高温通電環境下での加速劣化試
験の結果、イオン注入によりエミッタ寸法を規定した素
子はオン電圧(所定のコレクタ電流が流れるためのベー
ス・エミッタ間電圧)が上昇し、素子特性が劣化し易い
ことが明らかになった。これは、ベース不純物(例え
ば、Be,C,Zn,Mg,Si,Snなど)がベース
領域とはバンドギャップエネルギーの異なるエミッタ領
域へ異常拡散をしたためと考えられる(参考文献;信学
技法 Vol.91,No.423, ED91-163, MW91-146, ICD91-18
9)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の技術
では、ウェットエッチング法でエミッタ寸法を規定する
と、パターン精度の低下や電極引出し配線の断線を招
き、素子の信頼性が低下する。また、イオン注入法でエ
ミッタ寸法及び素子寸法を規定すると、オン電圧の変動
を招く問題があった。
【0008】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、オン電圧変動の少ない
高信頼性ヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、素子寸
法を規定するためにイオン注入法を用い、かつエミッタ
寸法を規定するためにドライエッチング法を用い、エミ
ッタ領域とベース領域との接合部をイオン注入領域に接
触させないことにある。
【0010】即ち本発明は、半導体基板上に第1導電型
のコレクタ領域,第2導電型のベース領域及び第1導電
型のエミッタ領域を順次形成し、ベース領域とエミッタ
領域でヘテロ接合を形成したヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタにおいて、エミッタ領域をメサ型に形成し、該
メサの周辺部外側にメサ型部分に入れることなくイオン
注入法による高抵抗化領域を形成するようにしたもので
ある。
【0011】ここで、エミッタ領域のメサは、ドライエ
ッチング法により形成すること、又はドライエッチング
法及びその後のウェットエッチング法により形成するこ
とが望ましい。
【0012】
【作用】本発明によれば、イオン注入法による高抵抗化
領域でベース領域或いはコレクタ領域の寸法を微小に規
定することが可能となり、平坦性及び面内均一性が高い
ヘテロ接合バイポーラトランジスタが得られる。エミッ
タ領域はRIE法,RIBE法などドライエッチング
法、或いはこれらに引続くウェットエッチング法により
メサ型に形成されており、メサ形状は主にドライエッチ
ング法により決定されているため、ウェットエッチング
法のみ利用した場合に比べサイドエッチング量が少な
く、寸法精度の高いメサ形状が得られる。また、引続く
ウェットエッチング法によりドライエッチング法による
基板への損傷を除去することが可能となる。
【0013】また、本発明ではイオン注入領域と、エミ
ッタ領域とベース領域との接合部が接しないため、ベー
ス不純物のエミッタ領域への拡散を抑制することができ
る。即ち、イオン注入領域では結晶欠陥が多く導入され
ており、従来のように(図7中の29で示す)イオン注
入領域が上記接合部に接していると、ベース不純物のエ
ミッタ領域への異常拡散を誘導する。これは、本発明者
らの実験によって確かめられた。これに対し本発明で
は、エミッタ・ベース接合部にはイオン注入領域が接し
ていないため、このような異常拡散は生じない。従っ
て、ベース不純物のエミッタ領域への異常拡散に起因す
るオン電圧の変動を防止することが可能となる。
【0014】また、素子寸法を規定するためのイオン注
入とは別に、異なる素子間を分離するためにイオン注入
法による高抵抗化領域を設けることにより、より平坦性
及び面内均一性が高いヘテロ接合バイポーラトランジス
タが得られる。
【0015】
【実施例】以下に、図面を参照しながら本発明の実施例
を説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例に係わるヘテロ接
合バイポーラトランジスタの概略構成を示す平面図、図
2(a)は図1の矢視A−A′断面図(エミッタ電極取
出し方向と直交する方向の断面図)、図2(b)は図1
の矢視B−B′断面図(エミッタ電極取出し方向の断面
図)である。
【0017】図中10は半絶縁性GaAs基板であり、
この基板10上に、n+ 型GaAsコレクタコンタクト
層11(Siドーピング濃度5×1018cm-3,膜厚5
00nm),n型GaAsコレクタ層12(Siドーピ
ング濃度5×1016cm-3,膜厚400nm),p+
GaAsベース層13(Beドーピング濃度5×1019
-3,膜厚100nm),n型AlGaAsエミッタ層
14(Alモル濃度0.3,Siドーピング濃度1×1
18cm-3,膜厚300nm),n+ 型InGaAsエ
ミッタコンタクト層15(Inモル濃度0.5,Siド
ーピング濃度2×1019cm-3,膜厚50nm)が成長
形成されている。
【0018】なお、図には示さないが、GaAsベース
層13とAlGaAsエミッタ層14との間には、膜厚
10nmのアンドープGaAs層が設けられている。ま
た、AlGaAsエミッタ層14の基板側及び表面側に
はAlモル濃度が0から0.3,膜厚30nmのグレー
ディング層がそれぞれ設けられ、さらに表面側には膜厚
50nmのSiドーピング濃度5×1018cm-3のn型
GaAs層が設けられている。
【0019】エミッタ層14及びエミッタコンタクト層
15はメサ型に形成され、このメサの周辺部外側には、
表面に露出したベース層13からコレクタ層12に達す
るB+ イオン注入による高抵抗化層16,17が形成さ
れている。また、素子分離のためにH+ イオン注入によ
る高抵抗化層18が形成されている。ここで、高抵抗化
層17の一部にはH+ イオンも注入されている。また、
高抵抗化層16,17のイオン注入領域境界28は、エ
ミッタメサ側壁27に接することなく該側壁27の外側
に形成されている。
【0020】エミッタメサ27の外側に露出したベース
層13上にはベース電極22が形成され、このベース電
極22は一方向に引出されている。エミッタコンタクト
層15上にはエミッタ電極24が形成され、このエミッ
タ電極24はベース電極22とは反対方向に引出されて
いる。また、エミッタメサ27とは離れた位置で基板表
面からエミッタコンタクト層11に達するまでエッチン
グされ、このエッチングにより露出したコレクタ層コン
タクト11の上にはコレクタ電極25が形成されてい
る。なお、図中21,23は絶縁層を示している。
【0021】次に、上記実施例素子の製造方法について
図3及び図4を参照して説明する。まず、図3(a)に
示すように、i−GaAs基板10上にn+ −GaAs
コレクタコンタクト層11,n−GaAsコレクタ層1
2,p+ −GaAsベース層13,n−AlGaAsエ
ミッタ層14及びn+ −InGaAsエミッタコンタク
ト層15を、MBE法で順次成長形成する。
【0022】次いで、図3(b)に示すように、エミッ
タコンタクト層15上にレジスト31のマスクを形成
し、通常のPEP工程を利用してエミッタコンタクト層
15の一部をエミッタ層14に達する深さまでエッチン
グする。
【0023】次いで、図3(c)に示すように、レジス
ト31及び図示しないSiO2 膜を保護マスクとして、
加速電圧140keV,ドーズ量4×1013cm-2の条
件でB+ イオン注入を行い高抵抗化領域16,17を形
成し、さらに加速電圧190keV,ドーズ量1.5×
1015cm-2の条件でH+ イオン注入を行い高抵抗化領
域18を形成する。ここで、高抵抗化領域16,17に
よりベース領域の面積が規定され、高抵抗化領域18に
よりコレクタ領域、即ち素子面積が規定されることにな
る。
【0024】次いで、図4(a)に示すように、基板全
面にSiO2 膜21をCVD法で堆積させ、レジスト3
2を塗布しPEP工程及び酸素ガス,CF4 ガスによる
RIE法によりレジスト32及びSiO2 膜21の一部
を除去し、ベース電極用開口部を形成する。
【0025】次いで、図4(b)に示すように、開口部
に対しCl2 ガスを用いたECR−RIBE法により、
Cl2 ガス圧力5×10-4Torrの条件でベース層13に
達する深さまでエミッタ層14をドライエッチングし、
エミッタメサを形成する。続いて、燐酸系エッチャント
(燐酸:H2 2 :H2 =1:1:30)でウェットエ
ッチングを行う。この工程により、ドライエッチングに
よる結晶欠陥及び残渣を除去すると共に、後述するベー
ス電極のリフトオフ工程を容易にすることが可能とな
る。
【0026】次いで、図4(c)に示すように、基板全
面にベース電極金属(Cr/Au)を蒸着し、リフトオ
フ法によりベース電極22を形成する。その後、ポリイ
ミド樹脂23を基板全面に塗布し、熱処理(キュア)す
る。
【0027】次いで、フォトレジスト(図示せず)を塗
布し平坦化し、酸素ガスによるRIE法によりSiO2
膜21を露出させ、不要なポリイミド樹脂23を除去
し、ベース電極22上をポリイミド樹脂23で保護す
る。さらに、モノクロルベンゼンを使った逆テーパPE
P法によりエミッタ電極(Ti/Au)24を形成す
る。この際、エミッタコンタクト層15上のSiO2
21は弗化アンモニウム溶液により除去する。さらに、
通常のPEP法によりコレクタ電極(AuGe/Ni/
Ti/Au)25を形成する。これにより、図1及び図
2に示すヘテロ接合バイポーラトランジスタが得られ
る。
【0028】ここで、本実施例素子と従来素子との大き
な違いを図5(a)(b)に示す。従来素子では、図5
(a)に示すように、エミッタ電極引出し方向でエミッ
タメサ側壁27とB+ イオン注入領域境界28が交差し
ており、ベース・エミッタ接合部とイオン注入領域が一
部(図中×印29で示す領域で)接している。このた
め、イオン注入の際にベース不純物がエミッタ領域に異
常拡散しオン電圧の変動を招く。これに対し本実施例素
子は、図5(b)に示すように、エミッタメサ側壁27
の外側にB+ イオン注入領域境界28が存在し、ベース
・エミッタ接合部とイオン注入領域が接することはな
い。このため、イオン注入の際にベース不純物がエミッ
タ領域に異常拡散することはなく、オン電圧の変動を未
然に防止することができる。
【0029】なお、従来素子ではイオン注入によりエミ
ッタ寸法を規定しているが、本実施例ではメサエッチン
グのみでエミッタ寸法を規定している。このため、従来
素子の方がエミッタ寸法をより小さく規定することがで
きる。しかし、本発明者らの実験によれば、イオン注入
によりエミッタ寸法を規定する場合、イオン注入領域よ
りも内側のエミッタ領域内へのイオン注入不純物の拡散
により、エミッタ領域の周辺部の抵抗が増大してしまう
ことが判明した。エミッタ寸法が比較的大きい場合は問
題とならないが、エミッタ寸法が小さくなるとこの抵抗
増大が問題となり、イオン注入でエミッタ寸法を規定す
るにも限度がある。
【0030】一方、ドライエッチングで規定できる最小
のエミッタ寸法はイオン注入で規定できる最小のエミッ
タ寸法よりも大きいが、イオン注入でエミッタ寸法を規
定する際にエミッタ抵抗の増大が問題とならない最小寸
法は、RIEなどのドライエッチングで十分に形成する
ことができた。つまり、イオン注入の方がエミッタ寸法
を小さく規定できるが、エミッタ抵抗の増大という問題
を考えると、ドライエッチングによってもイオン注入で
規定できるエミッタ寸法程度は十分に達成可能である。
【0031】図6は本実施例の効果を説明するためのも
ので、経過時間に対するオン電圧の変化を示している。
具体的には、図1,2に示した本実施例による素子と図
7に示した従来構造による素子を同一基板上に同時に形
成し、周囲温度200℃,コレクタ電流密度1×105
A/cm2 ,コレクタ・エミッタ間電圧3Vの下に、高
温通電試験を行った場合のオン電圧の相対変化を示して
いる。t時間後のオン電圧をVon(t)で現わし、ΔV
on(t)=Von(t)−Von(0)である。なお、オン
電圧はコレクタ電流が300A/cm2 となるベース・
エミッタ間電圧で定義し、測定は室温において行った。
図6より、オン電圧は従来構造では7時間後に2%の上
昇が見られるが、本実施例の構造では20時間まで2%
以下の上限に止まっており、本実施例の有効性が明らか
になった。
【0032】このように本実施例によれば、エミッタメ
サをドライエッチング法で形成し、このエミッタメサの
外側にイオン注入による高抵抗化層を形成しているの
で、高抵抗化層により素子寸法を小さくでき、メサ構造
によりエミッタ寸法を小さくすることができる。そして
この場合、イオン注入領域がベース・エミッタ接合部に
接していないため、ベース不純物がエミッタ領域に異常
拡散することはなく、オン電圧の変動を未然に防止する
ことができる。また、エミッタメサの形成にドライエッ
チングを用いているので、パターン精度の低下や逆テー
パによる電極引出し配線の断線が生じることもなく、信
頼性の向上をはかることが可能である。従って、オン電
圧変動の少ない高信頼性のヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタを実現することができる。
【0033】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。実施例ではエミッタが表面側に設けら
れている、所謂エミッタトップ型ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタについて説明したが、本発明はエミッタが
表面側に設けられている、所謂コレクタトップ型ヘテロ
接合バイポーラトランジスタについても有効である。こ
の場合、ベース・コレクタ接合の安定性の高い、高信頼
性のコレクタトップ型ヘテロ接合バイポーラトランジス
タを得ることができる。また、実施例ではnpnのトラ
ンジスタを説明したが、pnpのトランジスタに適用で
きるのも勿論のことである。その他、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、エ
ミッタ領域とベース領域との接合部がイオン注入領域に
接触しないように、エミッタ領域をメサ型に形成し、該
メサの周辺部外側にイオン注入法による高抵抗化領域を
形成しているので、高抵抗化領域で素子寸法が規定さ
れ、メサでエミッタ寸法が規定されることになり、オン
電圧変動の少ない高信頼性ヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係わるヘテロ接合バイポーラトランジ
スタの概略構成を示す平面図、
【図2】図1の矢視A−A′及び矢視B−B′断面を示
す図。
【図3】実施例素子の製造工程の前半を示す断面図、
【図4】実施例素子の製造工程の後半を示す断面図、
【図5】実施例素子と従来素子との違いを説明するため
の模式図、
【図6】実施例素子による効果を説明するための特性
図、
【図7】従来のヘテロ接合バイポーラトランジスタの概
略構成を示す図。
【符号の説明】
10…半絶縁性GaAs基板、 11…n+ 型GaAsコレクタコンタクト層、 12…n型GaAsコレクタ層、 13…p+ 型GaAsベース層、 14…n型AlGaAsエミッタ層、 15…n+ 型InGaAsエミッタコンタクト層、 16,17…B+ イオン注入による高抵抗化層、 18…H+ イオン注入による高抵抗化層、 21…SiO2 膜、 22…ベース電極、 23…エミッタ電極、 24…ポリイミド樹脂、 25…コレクタ電極、 27…エミッタメサ側壁、 28…B+ イオン注入領域境界、 31,32…レジスト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤木 順子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 小原 正生 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に第1導電型のコレクタ領
    域,第2導電型のベース領域及び第1導電型のエミッタ
    領域を順次形成し、ベース領域とエミッタ領域でヘテロ
    接合を形成したヘテロ接合バイポーラトランジスタにお
    いて、 前記エミッタ領域はメサ型に形成され、該メサの周辺部
    外側にメサ型部分に入れることなくイオン注入法による
    高抵抗化領域が形成されてなることを特徴とするヘテロ
    接合バイポーラトランジスタ。
JP4106763A 1992-04-24 1992-04-24 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ Pending JPH05299433A (ja)

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JP4106763A JPH05299433A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
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