JPH08195401A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH08195401A
JPH08195401A JP382195A JP382195A JPH08195401A JP H08195401 A JPH08195401 A JP H08195401A JP 382195 A JP382195 A JP 382195A JP 382195 A JP382195 A JP 382195A JP H08195401 A JPH08195401 A JP H08195401A
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emitter
electrode
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opening
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JP382195A
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Hisao Shigematsu
寿生 重松
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置及びその製造方法に関し、セルフ
・アライメントで正確且つ均一なガード・リング構造が
得られる簡単な手段を実現しようとする。 【構成】 半絶縁性InP基板31上に在るp+ −In
GaAsベース層34を覆って外部ベース領域に於ける
表面再結合を抑止する為のn−InP表面保護層35が
形成され、表面保護層35上に於いて独立したメサ構造
をなし且つ表面保護層35に比較し充分に厚い層厚をも
つn−InPエミッタ層38が形成され、エミッタ層3
8上に在って側断面がT型をなすようエミッタ層38表
面から張り出して大きい平面面積をもつn+ −InGa
Asエミッタ・コンタクト層39が形成され、エミッタ
・コンタクト層39とエミッタ層38とがなすT型形状
とエミッタ・コンタクト層39及び表面保護層35の段
差に依って分断されたPt/Ti/Pt/Au膜のエミ
ッタ電極40とベース電極41とが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばInP/InG
aAs系の材料、或いは、InGaP/GaAs系の材
料などを用いて構成するHBT(heterojunc
tion bipolar transistor)の
ような半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】現在、前記のようなHBTでは、微細化し
た際に生ずる電流利得の低下が問題になっているが、本
発明を実施すれば、そのような問題を解消することが可
能である。
【0003】
【従来の技術】化合物半導体を材料とするHBTでは、
シリコンを材料とする半導体装置を製造する場合のよう
に、多様なイオン注入技術や不純物拡散工程を適用する
ことができない為、一導電型半導体層と反対導電型半導
体層とを積層形成することでpnp構造やnpn構造を
実現したり、また、セルフ・アライメント構造もHBT
に特有のものが必要である。
【0004】前記した理由から、HBTに於いてはメサ
構造を採らざるを得ない。通常、半導体装置を高性能化
するには、素子を微細化することが必須であり、HBT
も例外ではないのであるが、そのメサ構造が原因となっ
て種々と問題が起こる。
【0005】図8は従来のHBTを表す要部切断側面図
である。図に於いて、1は半絶縁性InP基板、2はn
+ −InGaAsコレクタ・コンタクト層、3はi−I
nGaAsコレクタ層、4はp+ −InGaAsベース
層、5はn−InPエミッタ層、6はn+ −InGaA
sエミッタ・コンタクト層、7はエミッタ電極、8はベ
ース電極、9はコレクタ電極をそれぞれ示している。
【0006】図から明らかなように、エミッタがメサ構
造になっているところから、ベース層4とエミッタ層5
とで生成されるpn接合界面の側面が外部に表出された
り、また、記号4Aで指示してあるように、外部ベース
領域も表出されている。
【0007】このような構造になっていることから、エ
ミッタを微細化した場合、外部ベース領域4Aに於ける
表面再結合が無視できないほど大きくなり、電流利得が
低下する状態となってしまい、特に、GaAs系HBT
では、その現象が顕著に現れる。
【0008】前記のような問題を解消する為、エミッタ
層の全部をメサ化せず、ベース層に接する側の適当な厚
さ分を残し、所謂、ガード・リングと呼ばれる表面保護
層を形成することが行われている。
【0009】一般に、この表面保護層は、空乏化する程
度の厚さであることが要求され、使用する材料や不純物
濃度に依って変化する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】通常、InP/InG
aAs系HBTに於いては、塩酸系エッチング液を用い
れば、InGaAsとInPとのエッチング選択比が大
きいので、InGaAsからなるベース層を表出させる
ことが容易である。
【0011】然しながら、その反面、InPからなるエ
ミッタ層のエッチング層厚制御が難しいので、厚さが正
確なガード・リングである表面保護層を実現することが
困難である。また、エッチングにムラを生じ易い為、ウ
エハ内で均一性を保つことが困難である。
【0012】前記表面保護層のエッチング層厚制御に関
する問題を解消する為、ベース層上の全面に亙って30
0〔Å〕程度の薄いエミッタ層を形成することも提案さ
れているが、そのようにすると、エミッタ・ベース間耐
圧が低下する旨の問題が起こる。
【0013】本発明に於いては、セルフ・アライメント
で正確且つ均一なガード・リング構造が得られる簡単な
プロセスを実現しようとする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理を説
明する為のHBTを表す要部切断側面図である。図に於
いて、13はi−InGaAsコレクタ層、14はp+
−InGaAsベース層、15は再成長で形成したn−
InPエミッタ層、16は再成長で形成したn+ −In
GaAsエミッタ・コンタクト層、20はn−InP表
面保護層をそれぞれ示している。
【0015】図2及び図3は図1に見られるHBT(半
製品)の製造工程を説明する為の工程要所に於けるHB
Tの要部切断側面図であり、以下、これ等の図を参照し
つつ説明する。
【0016】図2(A)参照 2−(1) 半絶縁性InP基板(図示せず)上にn+ −InGaA
sコレクタ・コンタクト層(図示せず)、i−InGa
Asコレクタ層13、p+ −InGaAsベース層14 n−InP表面保護層20を成長させる。
【0017】図2(B)参照 2−(2) n−InP表面保護層20上にSiO2 膜21を形成す
る。 2−(3) SiO2 膜21のエッチングを行って選択再成長用開口
21Aを形成する。
【0018】図3(A)参照 3−(1) 選択再成長用開口21A内にn−InPエミッタ層15
及びn+ −InGaAsエミッタ・コンタクト層16を
形成する。
【0019】図3(B)参照 3−(2) 選択再成長用マスクとして用いたSiO2 膜21を除去
する。
【0020】前記したところから、本発明に依る半導体
装置及びその製造方法に於いては、 (1)絶縁性基板(例えば半絶縁性InP基板31)上
に在るベース層(例えばp+−InGaAsベース層3
4)を覆って外部ベース領域に於ける表面再結合を抑止
する為の表面保護層(例えばn−InP表面保護層3
5)と、該表面保護層上に在って独立したメサ構造をな
し且つ該表面保護層に比較して充分に厚い層厚をもつエ
ミッタ層(例えばn−InPエミッタ層38)と、該エ
ミッタ層上に在って且つ側断面がT型をなすよう該エミ
ッタ層表面から張り出して大きい平面面積をもつエミッ
タ・コンタクト層(例えばn+ −InGaAsエミッタ
・コンタクト層39)と、該エミッタ・コンタクト層と
該エミッタ層とがなすT型形状並びに該エミッタ・コン
タクト層と該表面保護層との段差に起因して分断された
同一電極材料膜(例えばPt/Ti/Pt/Au膜)で
構成されたエミッタ電極(例えばエミッタ電極40)及
びベース電極(例えばベース電極41)とを備えてなる
ことを特徴とするか、或いは、
【0021】(2)絶縁性基板(例えば半絶縁性InP
基板31)上にベース層(例えばp+ −InGaAsベ
ース層34)及び外部ベース領域に於ける表面再結合を
抑止する為の表面保護層(例えばn−InP表面保護層
35)を順に形成する工程と、次いで、表面側に形成さ
れた大面積の開口(例えば開口36A)並びに該開口に
連なって側断面がT型をなすよう形成された小面積の開
口(例えば開口36B)のそれぞれをもつ選択成長用マ
スク膜(例えばSiON膜36)を形成する工程と、次
いで、該選択成長用マスク膜の開口内にエミッタ層(例
えばn−InPエミッタ層38)及びエミッタ・コンタ
クト層(例えばn+ −InGaAsエミッタ・コンタク
ト層39)を順に選択再成長させて埋める工程と、次い
で、該選択成長用マスク膜を除去してから電極材料膜
(例えばPt/Ti/Pt/Au膜)を形成し且つ該電
極材料膜を該エミッタ・コンタクト層と該エミッタ層と
がなすT型形状並びに該エミッタ・コンタクト層と該表
面保護層との段差を利用して分断することに依ってエミ
ッタ電極(例えばエミッタ電極40)及びベース電極
(例えばベース電極41)を形成する工程とが含まれて
なることを特徴とする。
【0022】
【作用】前記手段を採ることに依って得られるHBTに
於いては、エピタキシャル成長技術で全面ガード・リン
グ構造が形成され、そして、ガード・リングをなす表面
保護層の層厚は正確且つ均一であり、しかも、その実現
は極めて容易である。また、ガード・リング構造の如何
を考慮することなく、真性エミッタ層を独自に成長させ
るので、その層厚は、必要に応じて任意に厚くすること
ができるから、エミッタ・ベース間の耐圧を損なうこと
は皆無である。更にまた、エミッタ・ベース接合を小さ
くすることが可能であり、そして、エミッタ電極及びベ
ース電極をセルフ・アライメント方式で形成できること
から、寄生抵抗や寄生容量を小さくするのに有効であ
る。
【0023】
【実施例】図4及び図5は本発明一実施例を説明する為
の工程要所に於けるHBTを表す要部切断側面図であ
り、以下、これ等の図を参照しつつ解説する。
【0024】図4(A)参照 4−(1) 有機金属化学気相堆積(metalorganic c
hemical vapour depositio
n:MOCVD)法を適用することに依り、基板31上
にコレクタ・コンタクト層32、コレクタ層33、ベー
ス層34、表面保護層35を成長させる。尚、この場合
に適用する成長技術は、MOCVD法の他、例えば分子
線エピタキシャル成長(molecular beam
epitaxy:MBE)法など、適宜の成長技術を選
択して良い。
【0025】ここで、上記各部分の主要なデータを例示
すると次の通りである。 基板31について 材料:半絶縁性InP コレクタ・コンタクト層32について 材料:n+ −InGaAs 不純物濃度:1×1019〔cm-3〕 厚さ:3500〔Å〕 コレクタ層33について 材料:i−InGaAs 厚さ:3000〔Å〕 ベース層34について 材料:p+ −InGaAs 不純物濃度:0.4〜1.0×1020〔cm-3〕 厚さ:500〔Å〕〜700〔Å〕 表面保護層35について 材料:n−InP 不純物濃度:5×1017〔cm-3〕 厚さ:約300〔Å〕程度
【0026】4−(2) 化学気相堆積(chemical vapor dep
osition:CVD)法を適用することに依って、
表面保護層35上に厚さが例えば3000〔Å〕〜40
00〔Å〕程度のSiON膜36を形成する。
【0027】4−(3) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依って、選択再成長用開口を形成する為の開口
37Aをもつレジスト膜37を形成する。
【0028】4−(4) フッ化水素酸+フッ化アンモンをエッチャントとするウ
エット・エッチング法を適用することに依り、レジスト
膜37をマスクとしてSiON膜36の等方性エッチン
グを行って、深さが例えば1000〔Å〕の開口36A
を形成する。
【0029】ここで形成した開口36Aは、等方性エッ
チングに依る為、図示されているように横方向にも広が
り、従って、レジスト膜37がオーバ・ハングした状態
になっている。
【0030】4−(5) CF4 系ガスをエッチング・ガスとするドライ・エッチ
ング法を適用することに依り、レジスト膜37をマスク
としてSiON膜36の異方性エッチングを行って開口
36Bを形成し、その中に表面保護層35の一部を表出
させる。
【0031】図4(B)参照 4−(6) SiON膜36のエッチング・マスクとして用いたレジ
スト膜37を除去してから、MOCVD法を適用して、
n−InPエミッタ層38を再成長させて開口36Bを
埋める。従って、エミッタ層38の厚さは2000
〔Å〕〜3000〔Å〕程度である。
【0032】4−(7) 引き続き、MOCVD法を適用することに依り、n+
InGaAsエミッタ・コンタクト層39を再成長させ
て開口36Aを埋める。従って、エミッタ・コンタクト
層39の厚さは1000〔Å〕程度である。
【0033】ここで、エミッタ層38及びエミッタ・コ
ンタクト層39などの再成長時には、pn接合界面は一
切露出されないから、そのpn接合界面の品質を気にす
る必要はない。
【0034】図5(A)参照 5−(1) フッ化水素酸中に浸漬することに依って、選択再成長の
マスクとして用いたSiON膜36を除去する。
【0035】このようにすることで、図示されているよ
うに、エミッタ・ベース接合部分が極めて小さく、そし
て、エミッタ・コンタクト層39が大きい、通常のエッ
チング加工では得られないT型形状を実現することがで
きる。
【0036】5−(2) 真空蒸着法を適用することに依り、Pt/Ti/Pt/
Au膜を成膜することで、エミッタ電極40及びベース
電極41がセルフ・アライメントで形成される。尚、こ
の場合、エミッタ電極40及びベース電極41の厚さ
は、60〔Å〕/400〔Å〕/400〔Å〕/164
0〔Å〕である。
【0037】前記のように、エミッタ電極40及びベー
ス電極41をセルフ・アライメント方式で形成しても、
エミッタ・コンタクト層39のみが大きいT型形状が得
られていること、また、エミッタ層38の厚さを適切に
選択することで、エミッタ・ベース間が短絡する確率は
極めて低い。
【0038】図5(B)参照 5−(3) 熱処理を行って、特に、ベース電極41とベース層34
とのコンタクトをとる。
【0039】5−(4) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依り、エミッタ領域及びベース領域を覆うレジ
スト膜(図示せず)を形成する。
【0040】5−(5) Arをイオンとするイオン・ミリング法を適用すること
に依り、レジスト膜(工程5−(4)参照)をマスクと
してベース電極41のエッチングを行う。この工程を採
ることに依って、ベース電極41の外側にはベース層3
4が表出される。尚、ベース電極41の内側、即ち、外
部ベース領域上は、表面保護層35で覆われている。
【0041】5−(6) 引き続き、レジスト膜(工程5−(4)参照)をマスク
とし、リン酸+過酸化水素+水をエッチャントとするウ
エット・エッチング法を適用することに依り、前記表出
されたベース層34からコレクタ・コンタクト層32内
に達するメサ・エッチングを行う。
【0042】5−(7) 前記メサ・エッチングを行うのにマスクとして使用した
レジスト膜を除去してから、改めて、コレクタ電極形成
予定部分に開口をもつレジスト膜(図示せず)を形成す
る。
【0043】5−(8) 真空蒸着法を適用することに依り、Ti/Pt/Au膜
を成膜してから、前記工程5−(7)で形成したレジス
ト膜を溶解・除去するリフト・オフ法に依って前記Ti
/Pt/Au膜のパターニングを行い、コレクタ電極4
3を形成する。この場合、コレクタ電極43の厚さは、
100〔Å〕/400〔Å〕/2500〔Å〕とした。
【0044】図6及び図7は本発明に於ける他の実施例
を説明する為の工程要所に於けるHBTを表す要部切断
側面図であり、以下、これ等の図を参照しつつ解説す
る。
【0045】図6(A)参照 6−(1) MOCVD法を適用することに依り、基板51上にコレ
クタ・コンタクト層52、コレクタ層53、ベース層5
4、表面保護層55を成長させる。
【0046】ここで、上記各部分の主要なデータを例示
すると次の通りである。 基板51について 材料:半絶縁性GaAs コレクタ・コンタクト層52について 材料:n+ −GaAs 不純物濃度:1×1019〔cm-3〕 厚さ:3500〔Å〕 コレクタ層53について 材料:i−GaAs 厚さ:3000〔Å〕 ベース層54について 材料:p+ −GaAs 不純物濃度:1×1020〔cm-3〕 厚さ:500〔Å〕〜1000〔Å〕 表面保護層55について 材料:n−InGaP 不純物濃度:5×1017〔cm-3〕 厚さ:約300〔Å〕程度
【0047】6−(2) CVD法を適用することに依り、表面保護層55上に厚
さが例えば5000〔Å〕程度のSiON膜56を形成
する。
【0048】6−(3) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依って、選択再成長用開口を形成する為の開口
57Aをもつレジスト膜57を形成する。
【0049】6−(4) フッ化水素酸+フッ化アンモンをエッチャントとするウ
エット・エッチング法を適用することに依り、レジスト
膜57をマスクとしてSiON膜56の等方性エッチン
グを行って、深さが例えば1000〔Å〕の開口56A
を形成する。
【0050】ここで形成した開口56Aは、等方性エッ
チングに依る為、図示されているように横方向にも広が
り、従って、レジスト膜57がオーバ・ハングした状態
になっている。
【0051】6−(5) CF4 系ガスをエッチング・ガスとするドライ・エッチ
ング法を適用することに依り、レジスト膜57をマスク
としてSiON膜56の異方性エッチングを行って開口
56Bを形成し、その中に表面保護層55の一部を表出
させる。
【0052】図6(B)参照 6−(6) SiON膜56のエッチング・マスクとして用いたレジ
スト膜57を除去してから、MOCVD法を適用するこ
とに依り、n−InGaPエミッタ層58A及びn−G
aAsエミッタ層58Bを再成長させて開口56Bを埋
める。従って、エミッタ層38の厚さは4000〔Å〕
程度である。
【0053】6−(7) 引き続き、MOCVD法を適用することに依り、n+
InGaAsエミッタ・コンタクト層59を再成長させ
て開口56Aを埋める。従って、エミッタ・コンタクト
層59の厚さは1000〔Å〕程度である。
【0054】この場合も、エミッタ層58A及び58B
とエミッタ・コンタクト層59などの再成長時には、p
n接合界面は一切露出されないから、そのpn接合界面
の品質を気にする必要はない。
【0055】図7(A)参照 7−(1) フッ化水素酸中に浸漬することに依って、選択再成長の
マスクとして用いたSiON膜56を除去する。
【0056】7−(2) 真空蒸着法を適用することに依り、Pt/Ti/Pt/
Au膜を成膜することで、エミッタ電極60及びベース
電極61がセルフ・アライメントで形成される。尚、こ
の場合、エミッタ電極60並びにベース電極61の厚さ
は、60〔Å〕/400〔Å〕/400〔Å〕/164
0〔Å〕である。
【0057】図7(B)参照 7−(3) 熱処理を行って、特に、ベース電極61とベース層54
とのコンタクトをとる。
【0058】7−(4) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依り、エミッタ領域及びベース領域を覆うレジ
スト膜(図示せず)を形成する。
【0059】7−(5) Arをイオンとするイオン・ミリング法を適用すること
に依り、レジスト膜(工程7−(4)参照)をマスクと
してベース電極61のエッチングを行う。この工程を採
ることに依って、ベース電極61の外側にはベース層5
4が表出される。尚、ベース電極61の内側、即ち、外
部ベース領域上は、表面保護層55で覆われている。
【0060】7−(6) 引き続き、レジスト膜(工程7−(4)参照)をマスク
とし、リン酸+過酸化水素+水をエッチャントとするウ
エット・エッチング法を適用することに依り、前記表出
されたベース層54からコレクタ・コンタクト層52内
に達するメサ・エッチングを行う。
【0061】7−(7) 前記メサ・エッチングを行うのにマスクとして使用した
レジスト膜を除去してから、改めて、コレクタ電極形成
予定部分に開口をもつレジスト膜を形成する。
【0062】7−(8) 真空蒸着法を適用することに依って、Ti/AuGe/
Au膜を成膜してから、前記工程5−(7)で形成した
レジスト膜を溶解・除去するリフト・オフ法に依って前
記Ti/AuGe/Au膜のパターニングを行い、コレ
クタ電極63を形成する。尚、この場合、コレクタ電極
63の厚さは、100〔Å〕/200〔Å〕/2700
〔Å〕である。
【0063】この実施例に依って得られたHBTも、従
来のものと比較して微細化されているが、表面再結合が
少なく、また、寄生抵抗も小さいことが確認されてい
る。
【0064】
【発明の効果】本発明に依る半導体装置及びその製造方
法に於いては、絶縁性基板上に在るベース層を覆って外
部ベース領域に於ける表面再結合を抑止する為の表面保
護層が形成され、表面保護層上に在って独立したメサ構
造をなし且つ表面保護層に比較して充分に厚い層厚をも
つエミッタ層が形成され、エミッタ層上に在って且つ側
断面がT型をなすようエミッタ層表面から張り出して大
きい平面面積をもつエミッタ・コンタクト層が形成さ
れ、エミッタ・コンタクト層とエミッタ層とがなすT型
形状並びにエミッタ・コンタクト層と表面保護層との段
差に起因して分断された同一電極材料膜で構成されたエ
ミッタ電極及びベース電極が形成される。
【0065】前記構成を採ることに依って得られるHB
Tに於いては、エピタキシャル成長技術で全面ガード・
リング構造が形成され、そして、ガード・リングをなす
表面保護層の層厚は正確且つ均一であって表面再結合は
充分に抑止され、しかも、その実現は極めて容易であ
る。また、ガード・リング構造の如何を考慮することな
く、真性エミッタ層を独自に成長させるので、その層厚
は、必要に応じて任意に厚くすることができるから、エ
ミッタ・ベース間の耐圧を損なうことは皆無である。更
にまた、エミッタ・ベース接合を小さくすることが可能
であり、そして、エミッタ電極並びにベース電極をセル
フ・アライメント方式で形成できることから、寄生抵抗
や寄生容量を小さくするのに有効であり、低電流駆動に
適したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する為のHBTを表す要部
切断側面図である。
【図2】図1に見られるHBT(半製品)の製造工程を
説明する為の工程要所に於けるHBTの要部切断側面図
である。
【図3】図1に見られるHBT(半製品)の製造工程を
説明する為の工程要所に於けるHBTの要部切断側面図
である。
【図4】本発明一実施例を説明する為の工程要所に於け
るHBTを表す要部切断側面図である。
【図5】本発明一実施例を説明する為の工程要所に於け
るHBTを表す要部切断側面図である。
【図6】本発明に於ける他の実施例を説明する為の工程
要所に於けるHBTを表す要部切断側面図である。
【図7】本発明に於ける他の実施例を説明する為の工程
要所に於けるHBTを表す要部切断側面図である。
【図8】従来のHBTを表す要部切断側面図である。
【符号の説明】
31 基板 32 コレクタ・コンタクト層 33 コレクタ層 34 ベース層 35 表面保護層 36 SiON膜 36A 平面で大面積の開口 36B 平面で小面積の開口 37 レジスト膜 37A 開口 38 エミッタ層 39 エミッタ・コンタクト層 40 エミッタ電極 41 ベース電極 43 コレクタ電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上に在るベース層を覆って外部
    ベース領域に於ける表面再結合を抑止する為の表面保護
    層と、 該表面保護層上に在って独立したメサ構造をなし且つ該
    表面保護層に比較して充分に厚い層厚をもつエミッタ層
    と、 該エミッタ層上に在って且つ側断面がT型をなすよう該
    エミッタ層表面から張り出して大きい平面面積をもつエ
    ミッタ・コンタクト層と、 該エミッタ・コンタクト層と該エミッタ層とがなすT型
    形状並びに該エミッタ・コンタクト層と該表面保護層と
    の段差に起因して分断された同一電極材料膜で構成され
    たエミッタ電極及びベース電極とを備えてなることを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】絶縁性基板上にベース層及び外部ベース領
    域に於ける表面再結合を抑止する為の表面保護層を順に
    形成する工程と、 次いで、表面側に形成された大面積の開口並びに該開口
    に連なって側断面がT型をなすよう形成された小面積の
    開口のそれぞれをもつ選択成長用マスク膜を形成する工
    程と、 次いで、該選択成長用マスク膜の開口内にエミッタ層及
    びエミッタ・コンタクト層を順に選択再成長させて埋め
    る工程と、 次いで、該選択成長用マスク膜を除去してから電極材料
    膜を形成し且つ該電極材料膜を該エミッタ・コンタクト
    層と該エミッタ層とがなすT型形状並びに該エミッタ・
    コンタクト層と該表面保護層との段差を利用して分断す
    ることに依ってエミッタ電極及びベース電極を形成する
    工程とが含まれてなることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6781165B2 (en) 2002-03-26 2004-08-24 Fujitsu Quantum Devices Limited Hetero-junction bipolar transistor with gold out-diffusion barrier made from InP or InGaP
US7008832B1 (en) 2000-07-20 2006-03-07 Advanced Micro Devices, Inc. Damascene process for a T-shaped gate electrode
JP2014220442A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 日本電信電話株式会社 半導体装置

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