JPH05298005A - 情報入力装置 - Google Patents

情報入力装置

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JPH05298005A
JPH05298005A JP4103090A JP10309092A JPH05298005A JP H05298005 A JPH05298005 A JP H05298005A JP 4103090 A JP4103090 A JP 4103090A JP 10309092 A JP10309092 A JP 10309092A JP H05298005 A JPH05298005 A JP H05298005A
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JP
Japan
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unit
conversion
information
keyboard
recognition
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Application number
JP4103090A
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English (en)
Inventor
Masayuki Takesawa
正之 武澤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿上の文字等の情報をキーボード装置から
のキーボード信号として扱えるようにし、その入力した
数字列の単位変換も行なえるようにする。 【構成】 情報入力部4から印刷又は手書きされた文字
等の情報を入力し、情報認識部5がそれを認識し、その
認識コードによってキーボード操作コードを作成し、そ
れをさらにキーボード信号に変換してシステム装置3へ
出力する。また、単位変換制御部11で、マーカ枠の部
分を認識し、その部分の単位文字と数字列を分離し、そ
の単位文字から認識した変換前単位を所定の単位に変換
する変換倍率を決定し、数字列から変換した数値データ
にその変換倍率を乗じて得た数値を数字列に変換し、そ
の数字列を認識コードに変換し、その認識コードのキー
ボード信号も作成してシステム装置3へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、文書作成装置,自動
翻訳装置等を含む各種データ処理装置(コンピュータ本
体),ファイリング装置等のシステム装置に接続して使
用される光学的情報読取装置(OCR)を用いた情報入
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、データ処理装置やファイリング
装置等のシステム装置の入力装置としてはキーボード装
置が多用されているが、そのキーボード装置のキー入力
操作に慣れるのには時間がかかるという問題があった。
そこで、キーボード装置によるキー入力操作を補助する
入力手段として、手書きあるいは印刷した文字や記号等
の情報を光学的に読み取って入力するOCR、盤面上に
直接手書きされた文字等の筆跡を感圧センサ群等によっ
て検出し、その筆跡に該当する文字を認識して入力する
タブレット入力装置、音声を認識して対応する文字等を
入力する音声入力装置等を備えた装置が提案されてい
る。
【0003】例えば、以下に示すような装置がある。 (1)タブレットから手書き入力された文字を認識処理
し、その認識した文字を判別してキーボード装置からの
出力コードと区別可能な体系の出力コードに変換し、ア
ダプタを介してその出力コードとキーボード装置からの
出力コードとを統合して制御処理本体へ出力する文字入
力装置(例えば特開昭61−223974号公報参
照)。
【0004】(2)音声又はキーボード装置から情報の
入力ができる情報入力装置に手書きOCRを接続し、読
みの判らない漢字等を入力する場合、その手書きOCR
による手書き入力ができるようにした情報入力装置(例
えば実開昭62−62368号公報参照)。 (3)キーボード装置のキー入力やパネル上の押しボタ
ン入力に換えて、手書き入力された文字又は音声で入力
された指示を認識して、その認識結果に対応して予め登
録テーブルに登録されている処理を選択する情報処理装
置(例えば実開昭62−187340号公報参照)。
【0005】(4)キーの押下により文字及び数字のコ
ードを出力するキーボード装置と、ハンドスキャナ及び
それによって読み込まれたOCR文字を識別して文字及
び数字のコードを発生すると共にキーボード装置からの
出力との論理和を出力する文字数字認識部とを有し、キ
ーボード装置とハンドスキャナのいずれからの入力も同
じ入力として扱うようにしたパソコン入力装置(例えば
特開昭64−50114号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
各入力装置にはそれぞれ次のような問題があった。 (1)タブレットとキーボード装置の文字入力ではそれ
ぞれ出力するコードの体系を異ならせており、出力コー
ドを受取った制御処理本体がその両者の出力コードを判
別する処理を行なわなければならないために処理効率を
低下させてしまうばかりか、従来の一般的なデータ処理
装置にそのまま使用することはできない。また、そのタ
ブレットでは文字のみしか手書き入力できず、キーボー
ド装置のように文字以外の各種の制御情報をも入力する
ことはできないので、完全にキーボード装置の代わりに
は使用できない。
【0007】(2)音声入力,キーボード装置による入
力,及び手書きOCR入力をそれぞれ別個の入力インタ
フェースから本体に入力し、各々異なる認識処理を行な
わなければならないため、データ処理装置本体の構成及
びプログラムが複雑になり、汎用性もない。 (3)予め登録してある処理を手書き文字入力又は音声
入力によって選択することができるだけであり、キーボ
ード装置によるキー入力の場合と同様に各種の情報を自
在に入力することはできず、特殊な用途に限られる。
【0008】(4)キーボード装置及びハンドスキャナ
からの入力がいずれも文字及び数字のコードだけでそれ
以外の制御コード等の入力ができない。また、一般のパ
ソコンやワードプロセッサ等のデータ処理装置では、キ
ーボードインタフェースから文字及び数字のコードを入
力するようになっておらず、キーの押下位置(キーコー
ド)とそのオン・オフ情報を入力して、本体内でそれを
文字や数字のコード又は制御コードに変換する処理を行
なっているので、文字及び数字のコードを入力させるの
では汎用性がない。また、キーボード装置とハンドスキ
ャナから出力されるコードの論理和を出力するので、デ
ータ処理装置本体に対して両者による同時入力が生じて
しまう恐れがある。
【0009】このように、上述した従来の装置はいずれ
も、キーボード装置によるキー入力を主とし、OCRや
タブレット入力装置,音声入力装置等を補助的入力装置
として使用できるようにしたものであり、キーボード装
置以外の入力装置によってもキーボード装置と同様に各
種の情報を全て入力できるまでに至っていなかった。ま
た、入力手段を増やすためにデータ処理装置本体側の構
成が複雑化したり処理の負担を増加し、あるいは汎用性
に欠けるという問題があった。
【0010】さらに、従来のOCRを用いた入力装置に
は次のような問題もあった。原稿上に記載されている金
額や測定値等の数値を表わす数字列を読み取ってシステ
ム装置に入力し、システム装置でそれらの数字列を基に
して演算処理を行なうような場合、その数字列を演算処
理に適した単位に変換する必要がある。例えば、システ
ム装置で金額を円単位で演算処理する場合、千円単位で
表記された数字列「1.2」は円単位の数字列「120
0」に変換して単位を揃えなければならない。
【0011】ところが、システム装置に演算処理に適さ
ない単位で表わされた数字列が入力されると、システム
装置側で単位を揃えなければならなくなり、その単位変
換処理のためにシステム装置の処理負担が増えてしま
う。また、入力装置側で数字列を入力する際にオペレー
タが補正入力を行なうのでは、オペレータの作業負担が
増えてしまう。
【0012】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、原稿に印刷又は手書きされた文字等の情報を読
み取ってキーボード装置からのキー操作入力と全く同じ
に扱えるようにすると共に、その読み取った数字列の単
位変換も行なえる情報入力装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、その
入力された情報を認識してその認識コードを出力する情
報認識手段と、その認識コードをキーボード操作コード
に変換するキーボード操作コード作成手段と、そのキー
ボード操作コードをシステム装置に対応したキーボード
信号に変換するキーボード信号作成手段と、そのキーボ
ード信号をキーボードインタフェースを介してデータ処
理装置等のシステム装置へ出力するキーボード信号出力
手段を備えると共に、原稿上の蛍光ペン等の特殊マーカ
によって囲まれた部分を認識する単位変換枠認識手段
と、その認識された部分の単位文字と数字列を分離する
単位・数字分離手段と、その分離された単位文字から変
換前単位を認識する変換前単位認識手段と、その認識さ
れた変換前単位を所定の単位に変換するための単位変換
情報である変換後単位を記憶する手段と、変換前単位を
変換後単位に変換するための変換倍率を決定する変換倍
率作成手段と、単位・数字分離手段によって分離された
数字列を演算処理可能な数値データに変換する数値デー
タ変換手段と、その数値データに変換倍率作成手段によ
って決定された変換倍率を乗じて得た数値を認識コード
に変換して出力する単位変換処理手段を設けた情報入力
装置を提供する。
【0014】また、上記の情報入力手段,情報認識手
段,キーボード操作コード作成手段,キーボード信号作
成手段,キーボード信号出力手段,単位変換枠認識手
段,単位・数字分離手段,変換前単位認識手段,数値デ
ータ変換手段,及び単位変換処理手段の各手段を備えた
情報入力装置に、単位変換枠認識手段によって認識され
た変換前単位に対する変換後単位を入力する単位入力手
段と、変換前単位を入力された変換後単位に変換するた
めの変換倍率を決定する変換倍率作成手段を設けるとよ
い。
【0015】さらに、上記の情報入力手段,情報認識手
段,キーボード操作コード作成手段,キーボード信号作
成手段,キーボード信号出力手段,数値データ変換手
段,及び単位変換処理手段の各手段を備えた情報入力装
置に、原稿上の予め決められたフォーマットの枠内の部
分を認識する単位変換枠認識手段と、その認識された部
分の変換前単位文字,変換後単位文字,及び数字列を分
離する単位・数字分離手段と、その分離された変換前単
位文字から変換前単位を変換後単位文字から変換後単位
をそれぞれ認識する変換前後単位認識手段と、その変換
前単位を変換後単位に変換するための変換倍率を決定す
る変換倍率作成手段を設けるとよい。
【0016】また、上記の情報入力装置において、単位
変換処理を行なうための単位情報を入力する手段と、そ
の単位情報を登録する手段と、入力及び登録された単位
情報を表示する手段を設けるとよい。
【0017】さらに、上記の情報入力手段,情報認識手
段,キーボード操作コード作成手段,キーボード信号作
成手段,キーボード信号出力手段,単位変換枠認識手
段,単位・数字分離手段,変換前単位認識手段,単位入
力手段,変換倍率作成手段,数値データ変換手段,単位
変換処理手段の各手段を備えた情報入力装置に、単位変
換枠認識手段によって認識された部分の情報を他の部分
と区別して表示する表示手段を設け、単位入力手段によ
って変換後単位が入力された時、表示手段によって表示
された情報中の数字列のみを単位変換処理手段が単位変
換処理を行なってその処理結果を表示手段に表示させる
ようにするとよい。
【0018】さらにまた、上記の情報入力手段,情報認
識手段,キーボード操作コード作成手段,キーボード信
号作成手段,キーボード信号出力手段,数値データ変換
手段,及び単位変換処理手段の各手段を備えた情報入力
装置に、情報入力手段から入力した情報を表示する表示
手段と、その表示手段の表示画面上に配設されたパネル
センサからなる位置認識手段と、その手段によって指定
されたことを認識した位置の単位文字と数字列を分離す
る単位・数字分離手段と、その分離された単位文字から
少なくとも変換前単位を認識する単位認識手段と、その
変換前単位を予め設定あるいは新たに指定された変換後
単位に変換するための変換倍率を決定する変換倍率作成
手段を設けるとよい。
【0019】そしてまた、上記の情報入力手段,情報認
識手段,キーボード操作コード作成,キーボード信号作
成手段,キーボード信号出力手段,数値データ変換手
段,及び単位変換処理手段の各手段を備えると共に、原
稿上の蛍光ペン等の特殊マーカによって囲まれた部分を
認識する単位変換枠認識手段と、その認識された部分の
単位文字と数字列を分離する単位・数字分離手段とから
なる第1の変換指示認識手段と、原稿上の予め決められ
たフォーマットの枠内の部分を認識する単位変換枠認識
手段と、その認識された部分の単位文字と数字列を分離
する単位・数字分離手段とからなる第2の変換指示認識
手段と、情報入力手段から入力した情報を表示する表示
手段と、その表示手段の表示画面上に配設されたパネル
センサからなる位置認識手段と、その手段によって指定
されたことを認識した位置の単位文字と数字列を分離す
る単位・数字分離手段とからなる第3の変換指示認識手
段と、第1乃至3の変換指示認識手段のいずれか1つの
手段を任意に選択する手段と、その選択された変換指示
認識手段によって分離された単位文字から少なくとも変
換前単位を認識する手段と、その変換前単位を予め設定
あるいは新たに指定された変換後単位に変換するための
変換倍率を決定する変換倍率作成手段を設けた情報入力
装置を提供する。
【0020】
【作用】この発明による情報入力装置は、原稿に印刷又
は手書きされた文字等の情報を光学的に読み取って入力
し、その入力情報を認識すると、その認識コードをキー
ボード操作コードに変換し、さらにそのキーボード操作
コードをシステム装置に対応したキーボード信号(キー
コード及びそのオン・オフ信号)に変換してキーボード
インタフェースを介してデータ処理装置等のシステム装
置へ出力する。また、原稿上の蛍光ペン等の特殊マーカ
で囲まれた部分の単位文字と数字列を分離し、その単位
文字から認識した変換前単位を記憶されている変換後単
位に変換するための変換倍率を決定し、その変換倍率に
数字列を演算処理可能に変換した数値データを乗じた数
値の認識コードに対応するキーボード信号も出力する。
【0021】したがって、システム装置側では、印刷又
は手書きされた文字等の情報を、また演算処理に応じた
単位に変換された数字列をもキーボード装置からキー操
作によって入力された情報と全く同じに処理することが
できるので、従来のキーボード装置を使用する各種デー
タ処理装置本体(システム装置)を何ら変更することな
く、そのキーボードインタフェースに接続して使用する
ことができる。
【0022】また、変換前単位に対する変換後単位を入
力するようにすれば、数字列を任意に入力した単位によ
って単位変換させることができる。さらに、原稿上の予
め決められたフォーマットの枠内の部分を認識し、その
部分の変換前単位文字,変換後単位文字,及び数字列を
分離し、その変換前単位文字から変換前単位を変換後単
位文字から変換後単位をそれぞれ認識するようにすれ
ば、定形フォーマットの原稿を用いて数字列を単位変換
させることができる。
【0023】また、単位変換処理を行なうための単位情
報を入力して登録し、その入力及び登録された単位情報
を表示するようにすれば、数字列を任意の登録した単位
によって単位変換させることができる。さらに、原稿上
の蛍光ペン等の特殊マーカで囲まれた部分の情報を他の
部分と区別して表示し、変換後単位が入力された時に表
示された情報中の数字列のみを単位変換処理を行なって
その処理結果を表示させるようにすれば、数字列の単位
変換の結果を確認できる。
【0024】さらにまた、入力した情報を表示し、その
表示した情報から指定されたことを認識した位置の単位
文字と数字列を分離し、その単位文字から少なくとも変
換前単位を認識し、それを予め設定あるいは新たに指定
された変換後単位に変換するための変換倍率を決定する
ようにすれば、入力情報中の任意の数字列を単位変換さ
せることができる。
【0025】そしてまた、原稿上の蛍光ペン等の特殊マ
ーカで囲まれた部分の単位文字と数字列を分離するか、
原稿上の予め決められたフォーマットの枠内の部分の単
位文字と数字列を分離するか、表示した入力情報中の指
定されたことを認識位置の単位文字と数字列を分離する
かのいずれかによって分離された単位文字から少なくと
も変換前単位を認識し、それを予め設定あるいは新たに
指定された変換後単位に変換するようにすれば、単位変
換させる数字列等の指定方法を任意に選択することがで
きる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図2は、この発明の第1実施例による
情報入力装置を使用したデータ処理装置の外観斜視図で
ある。このデータ処理装置は、情報入力装置1がキーボ
ードインタフェース(I/F)ケーブル2を介して、文
書作成機能やデータ処理機能等を備えたシステム装置3
に接続されており、また、キーボード装置12がキーボ
ードI/Fケーブル13を介して入力装置1に接続され
ている。
【0027】その情報入力装置1は、通常の情報入力機
能として、挿入口1aから挿入される原稿(紙等)上に
印刷又は手書きされた文字等の情報を光学的に読み取っ
てそれをキーボード信号に変換処理する機能と、キーボ
ード装置12からのキーボード信号をシステム装置3へ
出力する機能を持つ。また、原稿上の金額や測定値等の
数値情報である数字列を読み取ってその単位変換を施し
てキーボード信号に変換処理する単位変換機能も有す
る。
【0028】図1は図2に示した情報入力装置1の機能
構成をシステム装置3と共に示すブロック図である。こ
の情報入力装置1は、CPU,ROM,及びRAMから
なるマイクロコンピュータを内蔵しており、情報入力部
4,情報認識部5,キーボード操作コード作成部6,キ
ーボード操作コード作成情報格納部7,キーボード信号
作成部8,キーボード信号作成情報格納部9,キーボー
ド信号出力部10,単位変換制御部11,キーボード制
御情報格納部14,及びキーボード信号切換部15の各
機能を備えている。また、その単位変換制御部11は、
単位変換枠認識部111,単位・数字分離部112,単
位認識部113,単位変換情報記憶部114,変換倍率
作成部115,数値データ変換部116,及び単位変換
処理部117の各機能からなる。
【0029】情報入力部4は、原稿に印刷又は手書きさ
れた文字等の情報をスキャナによって光学的に読み取
り、その情報を二値化して情報認識部5へ送る。また、
単位変換制御処理を選択して、原稿上の蛍光ペン等の特
殊マーカによって囲まれた枠及びその枠の部分を読み取
ってその情報を情報認識部5を介して単位変換制御部1
1の単位変換枠認識部111へ送る。
【0030】情報認識部5は、情報入力部4から受け取
った二値化された情報をOCRによって文字等の情報認
識処理を行ない、その認識コードをキーボード操作コー
ド作成部6へ送る。また、単位変換制御部11から受け
取った単位変換後の数値の認識コードをキーボード操作
コード作成部6へ送る。
【0031】単位変換制御部11は、原稿上の蛍光ペン
等の特殊マーカで囲まれた部分の数字列について所定の
単位変換を施す処理を行なう。その単位変換枠認識部1
11は、情報認識部5から受け取った情報から特殊マー
カによって囲まれた部分を認識し、その認識した情報を
単位・数字分離部112へ送る。単位・数字分離部11
2は、単位変換枠認識部111によって認識された部分
の情報から単位文字と数字列を分離し、単位文字を単位
認識部113へ、数字列を数値データ変換部116へそ
れぞれ送る。
【0032】単位認識部113は、単位・数字分離部1
12から受け取った単位文字から変換前単位を認識し、
それを変換倍率作成部115へ送る。単位変換情報記憶
部114は、変換前単位を所定の単位に変換するための
単位変換情報である変換後単位を記憶している。変換倍
率作成部115は、単位認識部113から受け取った変
換前単位を単位変換情報記憶部114に記憶している変
換後単位に変換するための変換倍率を決定し、それを単
位変換処理部117へ送る。
【0033】数値データ変換部116は、単位・数字分
離部112から受け取った数字列を演算処理可能な数値
データに変換して単位変換処理部117へ送る。単位変
換処理部117は、数値データ変換部116から受け取
った数値データに変換倍率作成部115から受け取った
変換倍率を乗じて得た数値を認識コードに変換して情報
認識部5を介してキーボード操作コード作成部6へ送
る。
【0034】キーボード操作コード作成部6は、キーボ
ード操作コード作成情報格納部7に格納されている情報
をもとにして、情報認識部5から送られた認識コードを
キーボード操作コード(キー操作に対応するコード)に
変換してキーボード信号作成部8へ送る。キーボード操
作コード作成情報格納部7は、キーボード操作コード作
成部6が参照する情報をテーブル形式で格納しており、
情報認識部5で認識できる文字等の全ての情報に対し
て、また単位変換処理部117における数値に対して、
その認識コードをインデックスとして対応させたキーボ
ード操作コードが登録してある。
【0035】キーボード信号作成部8は、キーボード操
作コード作成部6から送られたキーボード操作コード
を、キーボード信号作成情報格納部9に格納してある情
報をもとにしてキーボード信号(キーボード装置上のキ
ー押下時のキーコードおよびそのオン・オフ信号に相当
する)に変換してキーボード信号出力部10へ送る。キ
ーボード信号作成情報格納部9は、キーボード信号作成
部8が参照する情報を格納しており、キーボード装置上
の各キーボード操作コード(1キー入力)に対応するそ
れぞれのキーボード信号データがテーブル形式で登録し
てある。
【0036】このキーボード信号データとは、例えば、
キーボード装置からシステム装置に対して文字「A」を
入力した場合、キーボード装置からはシステム装置に対
してキーボード装置上のキー配列における文字「A」の
物理的な位置(キーコード)と共に、そのキーが押され
たこと(オン)と離されたこと(オフ)を示すデータを
通知しており、キーボード装置上の各キー単位に決めら
れているキー押下及び押下解除に関する通知情報をい
う。
【0037】キーボード信号出力部10は、システム装
置3とキーボード装置間のデータの遣り取りを行なうキ
ーボードI/Fケーブル2を介して、キーボード信号作
成部8から受け取ったキーボード信号データをシステム
装置3へ出力する。キーボード制御情報格納部14は、
情報入力部4が情報入力開始時及び終了時に設定する情
報を格納し、その情報をキーボード信号切換部15が参
照する。キーボード信号切換部15は、そのキーボード
制御情報にしたがって、キーボード装置12からのキー
ボード信号とキーボード信号作成部8からのキーボード
信号データとを切り換えてキーボード信号出力部10へ
出力する。
【0038】図3はキーボード操作コード作成情報の格
納フォーマットの一例を示す図、図4はキーボード信号
作成情報の格納フォーマットの一例を示す図である。キ
ーボード操作コード作成情報は、認識用データとキーボ
ード操作データからなり、認識用データはキーボード総
上の各キーに対応する文字や記号等の情報(例えば、
「0」「A」「ア」等)であり、キーボード操作データ
は、それらの各情報を入力するためのキーボード操作の
情報である。
【0039】たとえば、認識用データ「0」に対応する
‘0’を入力するキーボード操作データは、操作データ
制御情報としてキー操作数=2(2回のキー操作が必要
であることをしめす)と、‘英数’キーの操作を示すキ
ーボード信号作成情報で‘英数’キーを指すポインタ
と、‘0’キーの操作を示すキーボード信号作成情報で
‘0’キーを指すポインタとからなる。
【0040】また、認識用データ「ア」に対応する
‘ア’を入力するキーボード操作データは、操作データ
制御情報としてキー操作数=2と、‘カタカナ’キーの
操作を示すキーボード信号作成情報で‘カタカナ’キー
を指すポインタと、‘3’キーの操作を示すキーボード
信号作成情報で‘3’キーを示すポインタ(‘ア’のキ
ーは‘3’のキーを兼用しているので)とからなる。ま
た、キーボード信号作成情報は、図4に示すように各キ
ーの押下時と解放時のキーボード信号からなる。
【0041】次に、図1に示した情報入力装置1の各部
間の作用について説明する。まず、情報入力部4から文
字等の情報入力が開始されるとキーボード制御情報に禁
止情報が設定され、情報入力終了によって許可情報が設
定される。キーボード信号切換部15は、情報入力部4
が制御するキーボード制御情報格納部14に格納されて
いる禁止又は許可情報によってキーボード装置12から
のキーボード信号を出力するか無効にするかの判断を行
なう。
【0042】つまり、キーボード制御情報が許可情報の
時には、キーボード装置12からの入力があるとキーボ
ード信号出力部10によってそのキーボード信号をシス
テム装置3へ出力させ、禁止情報の時は情報入力部4か
ら入力した情報に対応するキーボード信号を出力中なの
でキーボード装置12からの入力を無効にする。情報認
識部5は認識した文字等の情報に対する結果としてキー
ボード操作コード作成情報格納部7内にある該当文字に
対応したキーボード操作データを指すポインタを出力す
る。
【0043】このキーボード操作データは、図5に示す
ように操作データ制御情報としてのキー操作数と、操作
データとしてのキーの操作情報を持ち、そのキー操作数
とは認識した文字等を実際にキーボード装置から入力す
る場合のキー操作回数であり、操作データとは、入力操
作手順に相当し、キーの操作(入力キーの種類)を入力
順にキー操作数だけ並べてある。また、キーの操作情報
には、キーボード信号作成情報格納部9に格納されてい
る該当キーを指すポインタが設定されている。
【0044】キーボード操作コード作成部6は、情報認
識部5からポインタを受け取ると、そのポインタに対応
すキー操作数と操作データとを取り出し、キー操作数だ
け操作データから順にキーの操作情報(キーボード信号
作成情報へのポインタ)を入力してキーボード信号作成
部8へ出力する。キーボード信号作成部8は、キーボー
ド操作コード作成部6からのポインタによって該当する
キーのコードとその押下及び解放を示すキーボード信号
を順次キーボード信号出力部10へ出力する。そして、
キーボード信号出力部10は、キーボードI/Fケーブ
ル2を介してシステム装置3へそのキーボード信号を出
力する。
【0045】次に、単位変換制御部11内の各部間の作
用について説明する。情報入力部4によって単位変換制
御処理を選択すると、文字等の情報の認識の他に蛍光ペ
ン等の特殊マーカによって囲んだマーカ枠の認識を行な
う。単位変換枠認識部111は、マーカ枠を認識し、そ
のマーカ枠によって区分された部分における情報認識部
5で認識された文字の認識コードを単位・数字分離部1
12へ送る。
【0046】単位・数字分離部112は、その文字の認
識コードから単位文字と数字列を分離し、単位文字の認
識コードを単位認識部113へ送り、単位認識部113
は単位文字の認識コードから変換前単位を認識し、その
認識した変換前単位を変換倍率作成部115へ送り、変
換倍率作成部115はその変換前単位を単位変換情報記
憶部114に記憶されている変換後単位に変換するため
の変換倍率を決定し、それを単位変換処理部117へ送
る。
【0047】一方、単位・数字分離部112は、分離し
た数字列の認識コードを数値データ変換部116へ送
り、数値データ変換部116はその認識コードから分離
された数字列を演算処理可能な数値データに変換して単
位変換処理部117へ送る。そして、単位変換処理部1
17は、数値データ変換部116から受け取った数値デ
ータに変換倍率作成部115から受け取った変換倍率を
乗じ、その乗算結果の数値を認識コードに変換して情報
認識部5を介してキーボード操作コード作成部6へ送
る。
【0048】次に、図6に示すフローチャートによっ
て、図1に示した情報入力装置1における処理の概略に
ついて説明する。まず、原稿上に記載されている情報を
光学的に読み取って入力し、その情報の認識コードを作
成する。そして、単位変換するか否かを判断し、単位変
換しないならそのまま認識コードをキーボード操作コー
ドへ変換し、単位変換するなら単位変換処理を実行して
その単位変換処理後の認識コードをキーボード操作コー
ドへ変換する。
【0049】キーボード操作コードへ変換したら、それ
をキーボード信号へ変換し、キーボード信号を切り換え
るか否かを判断し、切り換えないならキーボード信号を
システム装置へ出力する。また、切り換えるならキーボ
ード信号の切り換えを行ない、キーボード装置12側か
らのキーボード信号をシステム装置へ出力し、処理を終
了する。
【0050】次に、図7のフローチャートによって、こ
の情報入力装置1における単位変換処理について説明す
る。特殊マーカで囲まれた部分の情報を認識すると、そ
れが数字列か否かを判断し、数字列でなければ単位文字
から変換前単位を認識し、単位変換情報である変換後単
位と照合して変換倍率を決定し、最初の判断処理に戻
る。また、数字列なら変換倍率は決まっているか否かを
判断し、決まっているなら数字列として認識終了か否か
を判断する。
【0051】変換倍率が決まっていなかったり数字列と
して認識が終了していなかったら数字列か否かを判断す
る処理に戻るが、変換倍率が決まっていて数字列として
認識が終了していれば、その数字列を数値データに変換
し、その数値データと変換倍率を乗算した数値を求め
る。そして、その数値を数字列に変換し、その数字列を
認識コードに変換してこの処理を終了する。
【0052】次に、この情報入力装置1における単位変
換処理に使用する原稿について説明する。図8乃至図1
0は、その原稿の一例を示す図である。各原稿S1,S
2,S3には、複数の金額を表わす数字列とその表記上
の単位を表わす単位文字等が記載されており、各原稿中
の単位変換させる金額とその単位文字とが蛍光ペン等の
特殊マーカによるマーカ枠M1,M2,M3で囲まれて
いる。図8では、単価欄に記載されている金額の部分と
その単位文字「千円」とにマーカ枠M1が互いに接続す
るように記入されている。
【0053】図9では、単価欄と合計欄にそれぞれ記載
されている金額の部分とその単位文字「千円」とにマー
カ枠M2が記入されており、金額部分と単位文字とのマ
ーカ枠M2をマーカによる線で結んでいる。図10で
は、単価欄に記載されている金額の部分とその単位文字
「千円」、合計欄に記載されている金額の部分とその単
位文字「万円」にそれぞれマーカ枠M3が互いに接続す
るように記入されている。このように、マーカ枠記入の
際、数字列とその単位の2つの枠を接続するようにし、
変換したい部分全てに対して重ならないようにする。
【0054】次に、実際の単位変換処理の一例について
説明する。ここでは、単位変換情報記憶部114に変換
後単位として「円」を記憶させておき、原稿から読み取
った金額を円単位に変換する例について示す。例えば、
図8に示したような原稿S1を情報入力部4から読み取
らせると、各金額の数字列と単位文字「千円」を分離
し、その単位文字「千円」を「円」に変換するための変
換倍率「1000」を決定する。
【0055】また、各数字列を演算可能な数値データに
変換し、その各数値データにそれぞれ変換倍率「100
0」を乗じた数値を数字列に変換し、その各数字列を認
識コードに変換して出力する。つまり、数字列「2.
8」「109.0」「4.3」「35.5」「11.
5」はそれぞれ数字列「2800」「109000」
「4300」「35500」「11500」に変換さ
れ、そのキーボード信号がシステム装置3へ出力される
ことになる。なお、予め単位変換情報記憶部114に例
えば物理単位等の金額以外の変換後単位を記憶させてお
けば、その物理単位等についての単位変換を行なえる。
【0056】次に、図11のフローチャートによって、
この情報入力装置1における情報入力の切換処理を説明
する。情報入力部4から光学的読み取りによる情報入力
が開始されると、キーボード制御情報格納部14へ禁止
情報を出力して格納させる。すると、キーボード信号切
換部15がそのキーボード制御情報格納部14に格納さ
れている情報を参照して、その情報が禁止情報か否かを
判断する。禁止情報なら禁止状態と判断して、キーボー
ド装置12からの入力を無効にしてキーボード制御情報
の参照の処理に戻る。
【0057】その後、情報入力部4がその情報入力を終
了すると、キーボード制御情報格納部14へ許可情報を
出力して格納させる。したがって、キーボード信号切換
部15はその許可情報を参照して禁止が解除されたもの
と判断し、キーボード12装置からの入力を有効にし
て、キーボード装置12から入力があればそのキーボー
ド信号をキーボード信号出力部10へ出力する。
【0058】次に、図12のフローチャートによって、
この情報入力装置1による通常の情報入力の処理につい
て説明する。まず、情報入力部4から文字等の情報を入
力すると情報認識部5へ送り、情報認識部5はその文字
等の認識の処理を行なってキーボード操作コード作成部
6にポインタを送る。
【0059】そのポインタを受け取ったキーボード操作
コード作成部6は、そのポインタの指す該当データをキ
ーボード作成コード情報からキー操作数Ktを得て、キ
ーの操作の取り出し数Knを0に設定する。このキー操
作数Ktとキーの操作の取り出し数Knを比較して、等
しければ入力完了か否かを判断してYESなら終了する
が、NOなら再び情報入力部4による文字等の情報入力
処理を繰り返す。
【0060】一方、KtとKnが等しくなければ、キー
ボード信号作成部8によってKnに1を加算して操作デ
ータからKn番目のキーの操作を得て、それが指すポイ
ンタでキーボード信号作成情報から押下時キーボード信
号を得て、キーボード信号出力部10によってキーボー
ド信号を出力する。さらに、Kn番目のキーの操作が指
すポインタでキーボード信号作成情報から解放時キーボ
ード信号を得て、キーボード信号出力部10によって出
力すると、KtとKnを比較する処理に戻り、KtとK
nが等しくなるまで処理を繰返す。
【0061】次に、図13のブロック図によってさらに
この情報入力装置1における実際の文字入力の処理例に
ついて説明する。ここでは、カタカナ「ア」を入力する
場合について説明する。まず、情報入力部4が情報入力
中はキーボード制御情報格納部14に禁止情報を設定
し、その情報入力が終了すると許可情報を設定するの
で、キーボード信号切換部15がそのキーボード制御情
報を参照し、禁止情報の場合はキーボード装置12から
の情報入力を無効にし、許可情報の場合はキーボード1
2装置からの情報入力を有効にする。情報入力部4が原
稿に記入されたカタカナ「ア」を読み取って情報認識部
5へ送ると、情報認識部5は、カタカナ「ア」を認識し
てキーボード操作作成情報の認識用データ「ア」を指す
ポインタをキーボード操作コード作成部6へ送る。
【0062】すると、キーボード操作コード作成部6
は、キーボード操作コード作成情報格納部7に格納され
ている情報中の認識用データ「ア」に対応するキーボー
ド操作データとしてキーの操作回数のデータも含んで、
‘カタカナ’キーの操作および‘3’キーの操作のポイ
ンタをキーボード信号作成部8へ送る。キーボード信号
作成部8では、そのポインタによってキーボード信号作
成情報格納部9に格納されている情報内の‘カタカナ’
キー押下時のキーボード信号と‘カタカナ’キー解放時
のキーボード信号、及び‘3’キー押下時のキーボード
信号と‘3’キー解放時のキーボード信号をキーボード
信号出力部10へ出力する。
【0063】このようにして、キー入力以外の手段によ
って入力された文字等の情報をキーボード装置からキー
入力されたかのようにキーボード信号でシステム装置に
出力する。したがって、システム装置はキーボード装置
以外からの入力情報もキーボード装置からのキー操作入
力と同じデータとして処理することができる。また、情
報入力部4での光学的な読み取りによる情報入力を優先
しつつ、それと同時入力にならないようにしてキーボー
ド装置12からの入力も行なえるようにしている。
【0064】以下、この実施例の入力装置1における効
果を列挙する。まず、マン−マシンインタフェースの向
上に関するものとして、 (1)キー配列を覚えなくてもよいので入力が容易にな
る。 (2)キー操作の熟練が不要になる。 (3)不慣れなキーボード装置を使用しなくても、手書
き入力等によって文字だけでなく、各種制御情報(例え
ば、半角,倍角,改行,改頁,変換等)をも、文字の組
み合わせや記号,マーク等によって素早く入力すること
ができる。 (4)文字等を間違えて入力しない限り誤入力の恐れが
ない。
【0065】(5)日常使用する業務プログラム起動の
ような、一連の操作情報を印刷したカードを読み取らせ
て装置を起動させるような定形入力操作を容易に行なえ
る。 (6)障害者でも容易に文字等の入力を行なえるように
なる。 (7)キーボード装置からの入力の方が簡単で便利な時
はそちらを使用することができるので、入力作業の自在
性が増す。 (8)キーボード装置と光学的読取装置を1本の接続コ
ード(キーボードI/Fケーブル)によってシステム装
置と接続でき、光学的読取装置及びキーボード装置によ
る入力作業を交互に行なうこともできる。
【0066】また、ハード面に関して、 (9)すべての入力情報がキーボードI/Fからキーボ
ード信号で入力されるため、システム装置側で入力手段
に応じて異なる認識処理を行なうような負荷の増加がな
い。 (10)一般のキーボードを使用するほとんどのデータ
処理装置にそのまま使用でき、汎用性がある。 (11)操作性を低下させることなく小型化を容易にで
きる。
【0067】(12)ファイリング装置に適用すれば、
ファイリング処理の際にイメージではなくコードで入力
できるためデータ量が少なくて済み、システム装置にお
けるメモリ等の資源を有効に活用することができる。さ
らに、原稿上の数値を所望の単位に揃えてそのキーボー
ド信号をシステム装置へ出力することができる。
【0068】次に、この発明の第2実施例について説明
する。図14は第2実施例における情報入力装置1とそ
れを使用するシステム装置3の外観斜視図、図15は図
14に示した情報入力装置1の機能構成をシステム装置
3と共に示すブロック図であり、第1実施例と共通する
部分には同一符号を付してある。この実施例では、単位
入力部16が新たな機能として前述の情報入力装置1に
追加されており、オペレータが任意に変換後単位を入力
することができる。
【0069】その単位入力部16は、単位認識部113
によって認識した変換前単位に対する変換後単位を入力
し、具体的には複数の単位を指定する指定キーであり、
オペレータが単位変換させる数字列の変換前単位に対す
る変換後単位を指定する。例えば、金額に関する単位な
ら円,十円,百円,千円,万円等の指定キーを備えてい
る。
【0070】また、この単位入力部16の追加に伴って
情報入力装置1の内部の機能も若干異なる。つまり、単
位変換情報記憶部114は認識した変換前単位を入力さ
れた変換後単位に変換する変換倍率を決定するための情
報を記憶し、変換倍率作成部115はその情報を基にし
て変換倍率を決定する処理を行なう。
【0071】図16はこの情報入力装置1における単位
変換処理について示すフローチャートであり、図7と共
通する部分の説明は省略する。つまり、変換前単位を認
識した後に変換後単位を入力し、単位変換情報を照合し
てその変換前単位を変換後単位に変換するための変換倍
率を決定する。
【0072】さらに、この情報入力装置1の具体的な動
作について説明する。最初に単位変換処理を選択する
と、蛍光ペンで囲まれたマーカ枠を認識してそのマーカ
枠毎にオペレータに対して変換後単位の入力を要求する
と、数字列と単位文字を分離し、数字列は演算可能な数
値データに変換し、単位文字から変換前単位を認識して
変換後単位の入力待ちをする。
【0073】オペレータが単位入力部16から変換後単
位を入力すると、その変換後単位が変換不可能ならそれ
をオペレータに知らせて再入力させる。図14には図示
しないが、情報入力装置1にスピーカを設けてオペレー
タへの通知を行なうとよい。また、変換後単位が変換可
能なら変換前単位と単位変換情報を基にして変換倍率を
決定し、数値データにその変換倍率を乗じた数値を認識
コードに変換する。そして、この処理を全てのマーカ枠
に対して行なう。
【0074】次に、実際の単位変換処理の一例について
説明する。例えば、図10に示した原稿のマーカ枠M3
の部分を読み取った後、オペレータによって単位文字
「千円」「万円」に対して変換後単位「百円」が指定入
力されると、「千円」「万円」を「百円」に単位変換す
るための単位変換情報を基にして変換倍率「10」「1
00」を決定し、その変換倍率によって各金額の単位変
換を行なう。
【0075】すなわち、単価欄の「2.8」…「11.
5」はそれぞれ「28」…「115」に、合計欄の
「2.80」…「5.75」はそれぞれ「280」…
「575」に変換される。このようにして、変換後単位
を指定入力できるので、任意の単位変換を行なうことが
でき、各種の単位の数字列が表記されている原稿を読み
取ってオペレータが所望とする単位に揃えてシステム装
置へ出力することができる。
【0076】次に、この発明の第3実施例について説明
する。この実施例における情報入力装置の外観及び機能
構成は、図2及び図1に示した情報入力装置1と同様で
あるが、その処理が若干異なる。この情報入力装置1
は、原稿上の予め決められたフォーマットの枠内に記載
されている変換前単位文字,変換後単位文字,数字列を
読み取って、その数字列を変換前単位から変換後単位に
変換することができる。
【0077】その単位変換枠認識部111は原稿上の予
め決められたフォーマットの枠内の部分を認識し、単位
・数字分離部112はその認識された部分の変換前単位
文字,変換後単位文字,及び数字列を分離する。また、
単位認識部113は変換前単位文字から変換前単位を変
換後単位文字から変換後単位をそれぞれ認識し、変換倍
率作成部115は変換前単位を変換後単位に変換するた
めの変換倍率を決定する。
【0078】図17はこの情報入力装置1における単位
変換処理について示すフローチャートであり、図16と
共通する部分の説明は省略する。つまり、原稿上から予
め決められたフォーマットの枠内の部分の情報を認識
し、その情報が数字列か否かを判断し、数字列でなけれ
ば単位文字から変換前単位と変換後単位を認識し、単位
変換情報を照合して変換倍率を決定する。
【0079】次に、この情報入力装置1における単位変
換処理に使用する原稿について説明する。図18はその
原稿の一例を示す図であり、この原稿S4は予め決めら
れたフォーマットの枠で変換前単位記入欄A1,変換後
単位記入欄A2,及び単位変換する数値の記入欄A3が
設けられている。
【0080】次に、実際の記入例と処理例について説明
する。オペレータは、例えば原稿S4の各欄A1,A
2,A3にそれぞれ変換前単位文字「千円」,変換後単
位文字「円」,単位変換させる数字列「2.8」を記入
し、この実施例の情報入力装置1に読み取らせる。する
と、その変換前単位「千円」を変換後単位「円」に単位
変換するための変換倍率「1000」によって数字列
「2.8」が「2800」に変換される。このようにし
て、予め決められたフォーマットの原稿を使用すること
によって、マーカ枠を記入する手間が省け、マーカの記
入によって原稿を汚すようなことがない。
【0081】次に、この発明の第4実施例について説明
する。図19は第4実施例における情報入力装置1とそ
れを使用するシステム装置3の外観斜視図、図20は図
19に示した情報入力装置1の機能構成をシステム装置
3と共に示すブロック図であり、第1〜3実施例と共通
する部分には同一符号を付してある。この実施例では、
単位情報入力部17,単位情報登録部118,表示部1
8,及び表示制御部19の各機能が新たな機能として前
述の情報入力装置1に追加されており、オペレータによ
って任意に入力された単位情報を登録することができ
る。
【0082】その単位情報入力部17は単位変換処理を
行なうための単位情報を入力し、単位情報登録部118
はその入力された単位情報を登録する。また、表示部1
8は単位情報入力部17から入力された単位情報と単位
情報登録部118に登録した単位情報を表示し、表示制
御部19はその表示の際の制御処理を司る。したがっ
て、単位情報入力部17は入力された単位情報を単位情
報登録部118と表示制御部19へ送り、単位情報登録
部118はその単位情報を受け取って登録すると共にそ
れを表示制御部19へ送る。表示制御部19は単位情報
入力部17及び単位情報登録部118から受け取った単
位情報を表示部18に表示させる。
【0083】次に、この情報入力装置1による単位情報
登録の処理について説明する。図21はその単位情報登
録の処理を示すフローチャートである。まず、新しい単
位(単位情報)を登録するか否かを判断し、NOならそ
のままこの処理を終了するが、YESなら基本単位の単
位情報の入力待ちをする。この基本単位とは円,メート
ル,グラム等の通常使用する単位であり、応用単位とは
ドル,フィート,ポンド等のオペレータが任意に使用す
る単位である。
【0084】基本単位の単位情報が入力されると、その
基本単位に関連する応用単位の単位情報の入力待ちを
し、その応用単位の単位情報が入力されると、その入力
が1つ終了する毎に他の応用単位の登録を続けるか否か
を判断し、YESなら応用単位の入力待ちの処理に戻る
が、NOなら登録情報として入力された単位情報の全内
容を表示する。その後、登録情報を登録するか否かを判
断し、NOならそのままこの処理を終了するが、YES
ならこの新しい単位情報を登録してこの処理を終える。
【0085】次に、単位情報登録の際の操作手順につい
て説明するが、ここでは基本単位「円」に対して応用単
位「ドル」を登録する場合について示す。オペレータは
単位登録を選択した後、基本単位「円」と応用単位「ド
ル」の単位情報を入力する。すると、装置から応用単位
の登録を継続するか否かの質問があるので、それに対し
て登録終了を選択すると基本単位「円」と応用単位「ド
ル」の単位情報が表示される。ここで登録を選択すると
この基本単位「円」と応用単位「ドル」の単位情報が登
録される。そして、登録を継続するか否かの質問に対し
て登録継続を選択すると、次の応用単位の入力待ちにな
る。
【0086】なお、図19には図示しないが、情報入力
装置1に各種の指示入力キーやスピーカを設けて、オペ
レータによる上述の各種選択指示を入力できるように
し、オペレータに対する質問を表示又は音声で伝えるよ
うにする。また、応用単位としてオペレータが任意に取
り決めた特殊な単位の単位情報を登録することも可能で
ある。
【0087】さらに、上述の実施例ではオペレータの手
操作によって単位情報を登録するようにしたが、登録す
べき単位情報が記憶されている外部マスタからサーバを
介して入力するようにすれば、単位情報を自動的に登録
したり更新したりできる。このようにして、オペレータ
が任意の単位情報を登録することができるので、一般的
に使用される予め記憶してある単位以外にオペレータ専
用の単位による変換も行なえる。
【0088】次に、この発明の第5実施例について説明
する。図22は第5実施例における情報入力装置1とそ
れを使用するシステム装置3の外観斜視図、図23は図
22に示した情報入力装置1の機能構成をシステム装置
3と共に示すブロック図であり、第2実施例と共通する
部分には同一符号を付してある。この実施例では、第2
実施例に示した情報入力装置1に表示部18及び表示制
御部19の各機能が新たな機能として追加されており、
オペレータが単位変換処理結果を確認することができ
る。
【0089】その表示制御部19は、表示部18に単位
変換枠認識部111によって原稿上から認識した部分の
情報を他の部分と区別して表示し、単位変換制御部11
における単位変換処理の結果も表示する。また、単位変
換制御部11は単位入力部16から変換後単位が入力さ
れた時、表示部18に表示している情報中の数字列のみ
を単位変換処理を行なってその処理結果を表示制御部1
9へ送る。
【0090】図24は、この情報入力装置1における単
位変換処理について示すフローチャートである。まず、
原稿中のマーカ枠で囲まれた部分である単位変換部分を
認識すると、その部分の単位文字と数字列と他の部分の
表示制御情報を作成し、その表示制御情報によって原稿
中の単位変換部分の単位文字と数字列である認識文字を
他の部分と区別して表示する。
【0091】その後、単位変換部分の単位文字と数字列
の文字を切り出してそれぞれ分離し、それが数字列か否
かを判断する。それが数字列でなければ、単位文字から
変換前単位を認識し、変換後単位の入力待ちをし、その
変換後単位が入力されたら単位変換情報を照合し、変換
前単位を変換後単位に変換するための変換倍率を決定し
て数字列か否かを判断する処理に戻る。
【0092】一方、数字列なら変換倍率が決まっている
か否かを判断し、決まっていなければ数字列か否かを判
断する処理に戻るが、決まっていれば数字列として認識
しているか否かを判断し、認識していなければ数字列か
否かを判断する処理に戻る。また、認識していればその
数字列を演算可能な数値データに変換し、その数値デー
タに変換倍率を乗算した数値を数字列に変換し、その数
字列の各数字を認識コードに変換する。そして、その認
識コードから単位変換処理結果を表示するための表示制
御情報を作成し、その表示制御情報によって単位変換後
の数字列と単位文字の認識文字を表示してこの処理を終
了する。
【0093】次に、この情報入力装置1による単位変換
処理のときの操作手順とその際の表示例について説明す
る。最初に、単位変換させたい数字列及び単位文字の部
分にマーカ枠を記入した原稿を読み取らせると、その原
稿上の情報が表示され、その情報のうちマーカ枠を施し
た部分の数字列及び単位文字が点滅表示される。オペレ
ータがその表示を確認して変換後単位を入力すると、点
滅表示されていた数字列をその変換後単位に変換した結
果である数字列が表示される。
【0094】ここで、オペレータが表示された数字列に
よって単位変換結果を確認し、確認キー(図22では図
示を省略している)を入力するとその数字列のキーボー
ド信号が作成される。なお、上述の単位変換部分の数字
列及び単位文字を反転表示したり、輝度を変えて強調し
て表示したり、また異なる色で表示したりしてもよい。
このようにして、単位変換する部分の情報と単位変換結
果とが表示されるので、オペレータは単位変換する情報
が正しく変換されているか否かを視覚によって確認でき
る。
【0095】次に、この発明の第6実施例について説明
する。図25は第6実施例による情報入力装置1を使用
したデータ処理装置の外観斜視図、図26は図25に示
した情報入力装置1の機能構成をシステム装置3と共に
示すブロック図であり、上述の実施例と共通する部分に
は同一符号を付してある。この実施例では、第5実施例
に示した情報入力装置1の単位入力部16を除き、単位
変換枠認識部111に代えて位置認識部119が新たな
機能として追加されており、オペレータが表示部18に
表示されている読み取った原稿の情報中から単位変換さ
せる数字列及び単位文字を指定することができる。
【0096】その位置認識部119は、表示部18の表
示画面上に配設された透明タッチパネルのようなパネル
センサからなり、ペン20によって表示画面上のタッチ
された位置を検出し、その位置データを単位・数字分離
部112へ送る。したがって、情報入力部4は原稿上か
ら情報を読み取って情報認識部5と表示制御部19へ送
り、情報認識部5はその情報から文字認識を行なってそ
の認識コードを位置認識部119を介して単位・数字分
離部112へ送る。
【0097】表示制御部19は情報入力部4から情報を
受け取ってそれを表示部18に表示させる。位置認識部
119は表示制御部19を介して表示部18の表示画面
上の指定された位置データを受け取るとそれを単位・数
字分離部112へ送る。単位・数字分離部112は、位
置認識部119から受け取った位置データによって認識
コードによる単位文字と数字列を分離し、単位文字を単
位認識部113へ数字列を数値データ変換部116へそ
れぞれ送る。数値データ変換部116はその数字列を数
値データに変換して単位変換処理部117へ送る。
【0098】単位認識部113は、単位・数字分離部1
12から受け取った単位文字から変換前単位を認識して
変換倍率作成部115へ送る。また変換後単位を認識す
るとそれも変換倍率作成部115へ送る。変換倍率作成
部115は、単位変換情報記憶部114の単位情報を基
にしてその変換前単位を変換後単位に、あるいは予め設
定されている変換後単位に変換するための変換倍率を決
定し、それを単位変換処理部117へ送る。単位変換処
理部117は数値データ変換部116から受け取った数
値データに変換倍率作成部から受け取った変換倍率を乗
じて得た数値を認識コードに変換する。
【0099】図27は、この情報入力装置1における単
位変換処理について示すフローチャートである。まず、
原稿上の情報から認識した文字を表示すると変換単位の
指定入力待ちをし、変換前単位と変換後単位がそれぞれ
入力されると、それらによって変換倍率を決定し、単位
変換すべき数字列の部分を示す変換部分の指定入力待ち
をする。変換部分が指定されると、その指定部分を数字
列として認識し、その数字列を数値データに変換し、そ
の数値データに変換倍率を乗算して得た数値を数字列に
変換する。
【0100】その後、その数字列の各数字を認識コード
に変換し、その認識コードから認識文字として変換後の
数字列を等を表示する。そして、単位変換処理を続ける
か否かを判断し、NOならこの処理を終了するが、YE
Sなら再び変換前単位の指定入力待ちの処理に戻って上
述の処理を繰り返す。
【0101】次に、この実施例における単位変換処理の
際の操作手順について説明する。変換すべき数字列とそ
の変換前単位及び変換後単位等の情報が記載されている
原稿を読み取らせると、その原稿上の情報が表示部18
に表示される。ここで、オペレータがペン20の先端に
よって数字列の表示されている部分の矩形領域をポイン
ト指定し、変換前単位と変換後単位の表示位置を指定す
ると、最初に表示されていた数字列が変換前単位から変
換後単位に変換され、その変換後の数字列が表示され
る。そして、オペレータがその表示から変換結果を確認
し、確認キー(図示を省略している)を押すと、その数
字列のキーボード信号が作成されてシステム装置3へ出
力される。
【0102】このようにして、オペレータが読み取った
原稿中の表示された情報からペン等によって単位変換さ
せる部分を直接指定できるので、原稿に特殊マーカによ
る記入をしないで済むのでマーカ跡の汚れがない。ま
た、マーカ枠によって単位変換部分を認識する際の誤認
識や誤変換を減少させ、変換部分の誤指定の際の再指定
も素早く行なえ、操作性を向上させることができる。な
お、上述の例では変換後単位も記載されている原稿を用
いた場合について示したが、予め設定されている変換後
単位に変換するようにしてもよい。また、情報入力装置
1に単位入力部16を設けて変換後単位を指定入力でき
るようにしてもよい。
【0103】次に、この発明の第7実施例について説明
する。この実施例における情報入力装置1は、オペレー
タによって、原稿上のマーカ枠内の単位文字と数字列を
分離するか、原稿上の予め決められたフォーマットの枠
内の単位文字と数字列を分離するか、原稿上から読み取
った情報を表示してその表示した情報中の指定された位
置の単位文字と数字列を分離するかのいずれかを任意に
選択させることができる。そのため、この情報入力装置
にはそれらを切り換えるスイッチ又はキーを設けている
(図示を省略する)。
【0104】図28はこの実施例における情報入力装置
1の主要部の機能構成を示すブロック図である。その主
要部は、変換指示認識部切換部21,第1の変換指示認
識部22,第2の変換指示認識部23,第3の変換指示
認識部24,単位認識部113′,変換倍率作成部11
5′,数値データ変換部116′,及び単位変換処理部
117′からなる。
【0105】その変換指示認識部切換部21は、第1の
変換指示認識部22,第2の変換指示認識部23,第3
の変換指示認識部24のいずれか1つの機能部に切り換
えて選択する。第1の変換指示認識部22は、原稿上の
特殊マーカによって囲まれた部分を認識し、その認識し
た部分の単位文字と数字列を分離する。第2の変換指示
認識部23は、原稿上の予め決められたフォーマットの
枠内の部分を認識し、その認識した部分の単位文字と数
字列を分離する。第3の変換指示認識部24は、原稿か
ら読み取った情報を表示し、その表示画面上に配設され
たパネルセンサによって指定されたことを認識した位置
の単位文字と数字列を分離する。
【0106】単位認識部113′は、第1の変換指示認
識部22,第2の変換指示認識部23,第3の変換指示
認識部24のいずれかによって分離された単位文字から
変換前単位を認識する。また、第2の変換指示認識部2
3によって分離された単位文字から変換後単位も認識す
る。変換倍率作成部115′は、単位認識部113′に
よって認識した変換前単位を予め設定あるいは新たに指
定された変換後単位に変換するための変換倍率を決定す
る。
【0107】数値データ変換部116′は、第1の変換
指示認識部22,第2の変換指示認識部23,第3の変
換指示認識部24のいずれかによって分離された数字列
を数値データに変換する。単位変換処理部117′は、
数値データ変換部116′によって変換された数字列に
変換倍率作成部115′によって決定された変換倍率を
乗じて得た数値を認識コードに変換する。
【0108】図29はその情報入力装置における処理に
ついて示すフローチャートである。まず、変換指示認識
部を切り換えるか否かを判断し、YESなら選択された
変換指示認識部を設定し、NOなら変換指示認識部の設
定をそのままにする。次に、原稿上から光学的に情報を
読み取り、その情報から文字の認識を行なっい、設定し
た変換指示認識部による単位変換処理を行なう。
【0109】そして、その単位変換処理後の数字列の認
識コードをキーボード操作コードに変換し、それをさら
にキーボード信号に変換し、キーボード信号を切り換え
るか否かを判断する。キーボード信号を切り換えないな
らそのままキーボード信号をシステム装置へ出力し、切
り換えるならキーボード装置からのキーボード信号をシ
ステム装置へ出力して処理を終了する
【0110】次に、その単位変換処理について説明す
る。まず、オペレータがスイッチを切り換えて、変換指
示認識部切換部21によって第1の変換指示認識部22
を選択すると、第1の変換指示認識部22は原稿上の特
殊マーカで囲まれた部分を認識し、その認識した部分の
単位文字と数字列を分離する。そして、その分離した単
位文字から変換前単位を認識し、その変換前単位を予め
設定されている変換後単位に変換するための変換倍率を
決定する。一方、分離した数字列を演算可能に変換した
数値データに決定した変換倍率を乗じ、その乗算によっ
て得られた数値を数字列に変換し、その数字列の各数字
を認識コードに変換する。
【0111】また、第2の変換指示認識部23を選択す
ると、第2の変換指示認識部23は原稿上の予め決めら
れたフォーマットの枠内の部分を認識し、その認識した
部分の単位文字と数字列を分離する。そして、その分離
した単位文字から変換前単位と変換後単位を認識し、そ
の変換前単位を変換後単位に変換するための変換倍率を
決定する。一方、分離した数字列を演算可能に変換した
数値データに決定した変換倍率を乗じ、その乗算によっ
て得られた数値を数字列に変換し、その数字列の各数字
を認識コードに変換する。
【0112】さらに、第3の変換指示認識部24を選択
すると、第3の変換指示認識部24は原稿上から読み取
った情報を表示し、その表示した情報中のパネルセンサ
によって指定されたことを認識した位置の単位文字と数
字列を分離する。そして、その分離した単位文字から変
換前単位を認識し、その変換前単位を予め設定されてい
る変換後単位に変換するための変換倍率を決定する。
【0113】あるいは、分離した単位文字から変換前単
位と変換後単位を認識し、その変換前単位を変換後単位
に変換するための変換倍率を決定する。一方、分離した
数字列を演算可能に変換した数値データに決定した変換
倍率を乗じ、その乗算によって得られた数値を数字列に
変換し、その数字列の各数字を認識コードに変換する。
このようにして、オペレータは状況に応じて変換指示認
識の方法を選択することができる。
【0114】なお、上述の実施例では、主に円単位に揃
えるような単位変換の例を示したが、円をドルやポンド
等に換算するような単位変換、重さ,長さ,量等の物理
単位等の単位変換、その他各種の単位変換についても実
施できる。
【0115】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る情報入力装置によれば、原稿に印刷又は手書された文
字等の情報を光学的に読み取ってキーボード装置からの
キー操作入力と全く同じに扱え、原稿上から読み取った
数字列の単位変換も行なえる。したがって、一般のキー
ボード装置を使用する各種データ処理装置等にそのまま
接続して使用でき、入力手段の多様性及び自在性が増す
ので、マン−マシンインタフェースを向上させることが
できる。また、システム装置側で数字列を演算処理に適
した単位に変換する必要がないので、システム装置の処
理負担とオペレータの作業負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示した情報入力装置1の機能構成をシス
テム装置3と共に示すブロック図である。
【図2】この発明の第1実施例による情報入力装置を使
用したデータ処理装置の外観斜視図である。
【図3】図2に示したキーボード操作コード作成部6に
おけるキーボード操作コード作成情報の格納フォーマッ
トの一例を示す図である。
【図4】図2に示したキーボード信号作成部8における
キーボード信号作成情報の格納フォーマットの一例を示
す図である。
【図5】キーボード操作データの格納フォーマットの一
例を示す図である。
【図6】図2に示した情報入力装置1における概略処理
について示すフローチャートである。
【図7】同じくその情報入力装置1における単位変換処
理について示すフローチャートである。
【図8】図2の情報入力装置1に読み取らせる原稿上の
マーカ枠の記入例を示す図である。
【図9】同じくマーカ枠の他の記入例を示す図である。
【図10】さらに同じくマーカ枠の他の記入例を示す図
である。
【図11】図2に示した情報入力装置1における情報入
力の切換処理について示すフローチャートである。
【図12】同じくその情報入力装置1における通常の情
報入力の処理について示すフローチャートである。
【図13】同じくその情報入力装置1による実際の文字
入力処理例について説明するためのブロック図である。
【図14】この発明の第2実施例による情報入力装置を
使用したデータ処理装置の外観斜視図である。
【図15】図14に示した情報入力装置1の機能構成を
システム装置3と共に示すブロック図である。
【図16】その第2実施例の情報入力装置1における単
位変換処理について示すフローチャートである。
【図17】この発明の第3実施例による情報入力装置に
おける単位変換処理について示すフローチャートであ
る。
【図18】その第3実施例の情報入力装置に使用する原
稿のフォーマットの一例を示す図である。
【図19】この発明の第4実施例による情報入力装置を
使用したデータ処理装置の外観斜視図である。
【図20】図19に示した情報入力装置1の機能構成を
システム装置3と共に示すブロック図である。
【図21】その第4実施例の情報入力装置1における単
位情報登録の処理について示すフローチャートである。
【図22】この発明の第5実施例による情報入力装置を
使用したデータ処理装置の外観斜視図である。
【図23】図22に示した情報入力装置1の機能構成を
システム装置3と共に示すブロック図である。
【図24】その第5実施例の情報入力装置1における単
位変換処理について示すフローチャートである。
【図25】この発明の第6実施例による情報入力装置1
を使用したデータ処理装置の外観斜視図である。
【図26】図25に示した情報入力装置1の機能構成を
システム装置3と共に示すブロック図である。
【図27】その第6実施例の情報入力装置1における単
位変換処理について示すフローチャートである。
【図28】この発明の第7実施例による情報入力装置1
の主要部の機能構成を示すブロック図である。
【図29】その第7実施例の情報入力装置1における処
理について示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 入力装置 1a 挿入口 2,13 キーボードインタフェース(I/F)ケーブ
ル 3 システム装置 4 情報入力部 5 情報認識部 6 キーボード操
作コード作成部 7 キーボード操作コード作成情報格納部 8 キーボード信号作成部 9 キーボード信
号作成情報格納部 10 キーボード信号出力部 11 単位変換制
御部 12 キーボード装置 14 キーボード
制御情報格納部 15 キーボード信号切換部 16 単位入力部 17 単位情報入力部 18 表示部 19 表示制御部 20 ペン 21 変換指示認識部切換部 22 第1の変換
指示認識部 23 第2の変換指示認識部 24 第3の変換
指示認識部 111 単位変換部 112 単位・
数字分離部 113,113′ 単位認識部 114 単位変
換情報記憶部 115,115′ 変換倍率作成部 116,11
6′ 数値データ変換部 117,117′ 単位変換処理部 118 単位情
報登録部 119 位置認識部(タッチパネル) S1,S2,S3,S4 原稿 M1,M2,M
3 マーカ枠 A1 変換前単位記入欄 A2 変換後単
位記入欄 A3 数値の記入欄

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
    報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、該手
    段によって入力された情報を認識してその認識コードを
    出力する情報認識手段と、該手段からの認識コードをキ
    ーボード操作コードに変換するキーボード操作コード作
    成手段と、該手段からのキーボード操作コードをシステ
    ム装置に対応したキーボード信号に変換するキーボード
    信号作成手段と、そのキーボード信号をキーボードイン
    タフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置へ
    出力するキーボード信号出力手段とを備えると共に、 前記原稿上の蛍光ペン等の特殊マーカによって囲まれた
    部分を認識する単位変換枠認識手段と、 該手段によって認識された部分の単位文字と数字列を分
    離する単位・数字分離手段と、 該手段によって分離された単位文字から変換前単位を認
    識する変換前単位認識手段と、 該手段によって認識された変換前単位を所定の単位に変
    換するための単位変換情報である変換後単位を記憶する
    手段と、 前記変換前単位を前記変換後単位に変換するための変換
    倍率を決定する変換倍率作成手段と、 前記単位・数字分離手段によって分離された数字列を演
    算処理可能な数値データに変換する数値データ変換手段
    と、 該手段によって変換された数値データに前記変換倍率作
    成手段によって決定された変換倍率を乗じて得た数値を
    認識コードに変換して出力する単位変換処理手段とを設
    けたことを特徴とする情報入力装置。
  2. 【請求項2】 原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
    報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、該手
    段によって入力された情報を認識してその認識コードを
    出力する情報認識手段と、該手段からの認識コードをキ
    ーボード操作コードに変換するキーボード操作コード作
    成手段と、該手段からのキーボード操作コードをシステ
    ム装置に対応したキーボード信号に変換するキーボード
    信号作成手段と、そのキーボード信号をキーボードイン
    タフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置へ
    出力するキーボード信号出力手段とを備えると共に、 前記原稿上の蛍光ペン等の特殊マーカによって囲まれた
    部分を認識する単位変換枠認識手段と、 該手段によって認識された部分の単位文字と数字列を分
    離する単位・数字分離手段と、 該手段によって分離された単位文字から変換前単位を認
    識する変換前単位認識手段と、 該手段によって認識された変換前単位に対する変換後単
    位を入力する単位入力手段と、 前記認識された変換前単位を前記入力された変換後単位
    に変換するための変換倍率を決定する変換倍率作成手段
    と、 前記単位・数字分離手段によって分離された数字列を演
    算処理可能な数値データに変換する数値データ変換手段
    と、 該手段によって変換された数値データに前記変換倍率作
    成手段によって決定された変換倍率を乗じて得た数値を
    認識コードに変換して出力する単位変換処理手段とを設
    けたことを特徴とする情報入力装置。
  3. 【請求項3】 原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
    報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、該手
    段によって入力された情報を認識してその認識コードを
    出力する情報認識手段と、該手段からの認識コードをキ
    ーボード操作コードに変換するキーボード操作コード作
    成手段と、該手段からのキーボード操作コードをシステ
    ム装置に対応したキーボード信号に変換するキーボード
    信号作成手段と、そのキーボード信号をキーボードイン
    タフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置へ
    出力するキーボード信号出力手段とを備えると共に、 前記原稿上の予め決められたフォーマットの枠内の部分
    を認識する単位変換枠認識手段と、 該手段によって認識された部分の変換前単位文字,変換
    後単位文字,及び数字列を分離する単位・数字分離手段
    と、 前記変換前単位文字から変換前単位を前記変換後単位文
    字から変換後単位をそれぞれ認識する変換前後単位認識
    手段と、 前記変換前単位を前記変換後単位に変換するための変換
    倍率を決定する変換倍率作成手段と、 前記単位・数字分離手段によって分離された数字列を演
    算処理可能な数値データに変換する数値データ変換手段
    と、 該手段によって変換された数値データに前記変換倍率作
    成手段によって決定された変換倍率を乗じて得た数値を
    認識コードに変換して出力する単位変換処理手段とを設
    けたことを特徴とする情報入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    情報入力装置において、単位変換処理を行なうための単
    位情報を入力する手段と、該手段によって入力された単
    位情報を登録する手段と、入力及び登録された単位情報
    を表示する手段とを設けたことを特徴とする情報入力装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の情報入力装置において、 前記単位変換枠認識手段によって認識された部分の情報
    を他の部分と区別して表示する表示手段を設け、前記単
    位入力手段によって変換後単位が入力された時、前記表
    示手段によって表示された情報中の数字列のみを前記単
    位変換処理手段が単位変換処理を行なってその処理結果
    を前記表示手段に表示させるようにしたことを特徴とす
    る情報入力装置。
  6. 【請求項6】 原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
    報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、該手
    段によって入力された情報を認識してその認識コードを
    出力する情報認識手段と、該手段からの認識コードをキ
    ーボード操作コードに変換するキーボード操作コード作
    成手段と、該手段からのキーボード操作コードをシステ
    ム装置に対応したキーボード信号に変換するキーボード
    信号作成手段と、そのキーボード信号をキーボードイン
    タフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置へ
    出力するキーボード信号出力手段とを備えると共に、 前記情報入力手段から入力した情報を表示する表示手段
    と、該表示手段の表示画面上に配設されたパネルセンサ
    からなる位置認識手段と、 該手段によって指定されたことを認識した位置の単位文
    字と数字列を分離する単位・数字分離手段と、 該手段によって分離された単位文字から少なくとも変換
    前単位を認識する単位認識手段と、 該変換前単位を予め設定あるいは新たに指定された変換
    後単位に変換するための変換倍率を決定する変換倍率作
    成手段と、 前記単位・数字分離手段によって分離された数字列を演
    算処理可能な数値データに変換する数値データ変換手段
    と、 該手段によって変換された数値データに前記変換倍率作
    成手段によって決定された変換倍率を乗じて得た数値を
    認識コードに変換して出力する単位変換処理手段とを設
    けたことを特徴とする情報入力装置。
  7. 【請求項7】 原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
    報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、該手
    段によって入力された情報を認識してその認識コードを
    出力する情報認識手段と、該手段からの認識コードをキ
    ーボード操作コードに変換するキーボード操作コード作
    成手段と、該手段からのキーボード操作コードをシステ
    ム装置に対応したキーボード信号に変換するキーボード
    信号作成手段と、そのキーボード信号をキーボードイン
    タフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置へ
    出力するキーボード信号出力手段とを備えると共に、 前記原稿上の蛍光ペン等の特殊マーカによって囲まれた
    部分を認識する単位変換枠認識手段と、該手段によって
    認識された部分の単位文字と数字列を分離する単位・数
    字分離手段とからなる第1の変換指示認識手段と、 前記原稿上の予め決められたフォーマットの枠内の部分
    を認識する単位変換枠認識手段と、該手段によって認識
    された部分の単位文字と数字列を分離する単位・数字分
    離手段とからなる第2の変換指示認識手段と、 前記情報入力手段から入力した情報を表示する表示手段
    と、該表示手段の表示画面上に配設されたパネルセンサ
    からなる位置認識手段と、該手段によって指定されたこ
    とを認識した位置の単位文字と数字列を分離する単位・
    数字分離手段とからなる第3の変換指示認識手段と、 前記第1乃至3の変換指示認識手段のいずれか1つの手
    段を任意に選択する手段と、 該手段によって選択された変換指示認識手段によって分
    離された単位文字から少なくとも変換前単位を認識する
    手段と、 該変換前単位を予め設定あるいは新たに指定された変換
    後単位に変換するための変換倍率を決定する変換倍率作
    成手段と、 前記単位・数字分離手段によって分離された数字列を演
    算処理可能な数値データに変換する数値データ変換手段
    と、 該手段によって変換された数値データに前記変換倍率作
    成手段によって決定された変換倍率を乗じて得た数値を
    認識コードに変換して出力する単位変換処理手段とを設
    けたことを特徴とする情報入力装置。
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