JPH05289800A - 情報入力装置 - Google Patents

情報入力装置

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JPH05289800A
JPH05289800A JP4092928A JP9292892A JPH05289800A JP H05289800 A JPH05289800 A JP H05289800A JP 4092928 A JP4092928 A JP 4092928A JP 9292892 A JP9292892 A JP 9292892A JP H05289800 A JPH05289800 A JP H05289800A
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keyboard
character
code
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JP4092928A
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Inventor
Hirotoshi Kato
博敏 加藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿に印刷又は手書きされた文字等の情報と
共に、その文字のレイアウト情報をも含む入力情報をキ
ーボード装置からのキー操作入力と全く同じに扱えるよ
うにする。 【構成】 原稿に印刷又は手書きされた文字を情報入力
部4が光学的に読み取って入力し、情報認識部5の文字
認識部50が入力情報から文字を認識してその認識コー
ドに位置情報を付加し、非文字情報変換部51がその位
置情報を基にしたレイアウト情報をラインフィード及び
スペースの不可視文字コードに代替して認識コードに付
加する。そのコードをキーボード操作コード作成部6が
キーボード操作コードを作成し、それをさらにキーボー
ド信号作成部8がキーボード信号に変換したのち、キー
ボード信号出力部10によってシステム装置3へ出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、文書作成装置,自動
翻訳装置等を含む各種データ処理装置(コンピュータ本
体),ファイリング装置等のシステム装置に接続して使
用される光学的情報読取装置(OCR)を用いた情報入
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、データ処理装置やファイリング
装置等のシステム装置の情報入力装置としてはキーボー
ド装置が多用されているが、そのキーボード装置のキー
入力操作に慣れるのには時間がかかるという問題があっ
た。そこで、キーボード装置によるキー入力操作を補助
する入力手段として、手書きあるいは印刷した文字や記
号等の情報を光学的に読み取って入力するOCR、盤面
上に直接手書きされた文字等の筆跡を感圧センサ群等に
よって検出し、その筆跡に該当する文字等を認識して入
力するタブレット入力装置、音声を認識して対応する文
字等を入力する音声入力装置等を備えた装置が提案され
ている。
【0003】例えば、以下に示すような装置がある。 (1)タブレットから手書き入力された文字を認識処理
し、その認識した文字を判別してキーボード装置からの
出力コードと区別可能な体系の出力コードに変換し、ア
ダプタを介してその出力コードとキーボード装置からの
出力コードとを統合して制御処理本体へ出力する文字入
力装置(例えば特開昭61−223974号公報参
照)。
【0004】(2)音声又はキーボード装置から情報の
入力ができる情報入力装置に手書きOCRを接続し、読
みの判らない漢字等を入力する場合、その手書きOCR
による手書き入力ができるようにした情報入力装置(例
えば実開昭62−62368号公報参照)。 (3)キーボード装置のキー入力やパネル上の押しボタ
ン入力に換えて、手書き入力された文字又は音声で入力
された指示を認識して、その認識結果に対応して予め登
録テーブルに登録されている処理を選択する情報処理装
置(例えば実開昭62−187340号公報参照)。
【0005】(4)キーの押下により文字及び数字のコ
ードを出力するキーボード装置と、ハンドスキャナ及び
それによって読み込まれたOCR文字を識別して文字及
び数字のコードを発生すると共にキーボード装置からの
出力との論理和を出力する文字数字認識部とを有し、キ
ーボードとハンドスキャナのいずれからの入力も同じ入
力として扱うようにしたパソコン入力装置(例えば特開
昭64−50114号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
各装置にはそれぞれ次のような問題があった。 (1)タブレットとキーボード装置の文字入力ではそれ
ぞれ出力するコードの体系を異ならせており、出力コー
ドを受取った制御処理本体がその両者の出力コードを判
別する処理を行なわなければならないために処理効率を
低下させてしまうばかりか、従来の一般的なデータ処理
装置にそのまま使用することはできない。また、そのタ
ブレットでは文字のみしか手書き入力できず、キーボー
ド装置のように文字以外の各種の制御情報をも入力する
ことはできないので、完全にキーボード装置の代わりに
は使用できない。
【0007】(2)音声入力,キーボード装置による入
力,及び手書きOCR入力をそれぞれ別個の入力インタ
フェースから本体に入力し、各々異なる認識処理を行な
わなければならないため、データ処理装置本体の構成及
びプログラムが複雑になり、汎用性もない。 (3)予め登録してある処理を手書き文字入力又は音声
入力によって選択することができるだけであり、キーボ
ード装置によるキー入力の場合と同様に各種の情報を自
在に入力することはできず、特殊な用途に限られる。
【0008】(4)キーボード装置及びハンドスキャナ
からの入力がいずれも文字及び数字のコードだけでそれ
以外の制御コード等の入力ができない。また、一般のパ
ソコンやワードプロセッサ等のデータ処理装置では、キ
ーボードインタフェースから文字及び数字のコードを入
力するようになっておらず、キーの押下位置(キーコー
ド)とそのオン・オフ情報を入力して、本体内でそれを
文字や数字のコード又は制御コードに変換する処理を行
なっているので、文字及び数字のコードを入力させるの
では汎用性がない。
【0009】また、キーボード装置とハンドスキャナか
ら出力されるコードの論理和を出力するので、データ処
理装置本体に対して両者による同時入力が生じてしまう
恐れがある。このように、上述した従来の情報入力装置
はいずれも、キーボード装置によるキー入力を主とし、
OCRやタブレット入力装置,音声入力装置等を補助的
入力装置として使用できるようにしたものであり、キー
ボード装置以外の情報入力装置によってもキーボード装
置と同様に各種の情報を全て入力できるまでに至ってい
なかった。
【0010】また、入力手段を増やすためにデータ処理
装置本体側の構成が複雑化したり処理の負担を増加し、
あるいは汎用性に欠けるという問題があった。さらに、
従来のOCRを用いた情報入力装置では、原稿に印刷又
は手書された文字のレイアウト情報や罫線情報を入力す
ることはできなかった。
【0011】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、原稿に印刷又は手書きされた文字等の情報と共
に、その文字のレイアウト情報や罫線情報をも含む入力
情報をキーボード装置からのキー操作入力と全く同じに
扱えるようにし、入力操作の多様性及び自在性を大幅に
向上させ、且つデータ処理装置本体側をなんら変更する
ことなく使用できる情報入力装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、その
手段によって入力された情報を認識してその認識コード
を出力する情報認識手段と、その手段からの認識コード
をキーボード操作コードに変換するキーボード操作コー
ド作成手段と、その手段からのキーボード操作コードを
システム装置に対応したキーボード信号に変換するキー
ボード信号作成手段と、キーボード信号をキーボードイ
ンタフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置
へ出力するキーボード信号出力手段とを備えると共に、
上記情報認識手段に、認識した情報にその位置情報を付
加する手段と、その位置情報を基に入力情報の認識コー
ドに対してそのレイアウト情報をラインフィード,スペ
ース等の不可視文字コードに代替させたデータを付加す
る手段を設けた情報入力装置を提供する。
【0013】また、上記の情報入力手段と情報認識手段
とキーボード操作コード作成手段とキーボード信号作成
手段とキーボード信号出力手段とを備えると共に、その
情報認識手段に、罫線情報を認識してベクトル情報に変
換する手段と、そのベクトル情報を縦罫,横罫,及び交
点に対してそれぞれ予め決められた特定の文字コードに
代替する手段を設けた情報入力装置を提供する。
【0014】さらに、上記の情報入力手段と情報認識手
段とキーボード操作コード作成手段とキーボード信号作
成手段とキーボード信号出力手段とを備えると共に、そ
の情報認識手段に、認識した情報にその位置情報を付加
する手段と、罫線情報を認識してベクトル情報に変換す
る手段と、位置情報を基にした入力情報の認識コードに
対するレイアウト情報及びベクトル情報をエスケープシ
ーケンス等の専用の制御コードに代替する手段を設けた
情報入力装置も提供する。
【0015】さらにまた、上記の情報入力手段と情報認
識手段とキーボード操作コード作成手段とキーボード信
号作成手段とキーボード信号出力手段とを備えると共
に、上記情報認識手段に、認識した情報にその位置情報
を付加する手段と、罫線情報を認識してベクトル情報に
変換する手段と、位置情報を基にした入力情報の認識コ
ードに対するレイアウト情報及びベクトル情報をページ
記述言語等の専用の制御コマンドに代替する手段を設け
た情報入力装置も提供する。
【0016】
【作用】この発明による情報入力装置は、上記のように
構成することにより、原稿に印刷又は手書きされた文字
等の情報を入力して認識すると、その認識した情報に位
置情報を付加し、その位置情報を基にしたレイアウト情
報をラインフィード,スペース等の不可視文字コードに
代替させたデータを入力情報の認識コードに付加し、そ
の認識コードをキーボード操作コードに変換し、さらに
そのキーボード操作コードをシステム装置に対応したキ
ーボード信号(キーコード及びそのオン・オフ信号)に
変換してキーボードインタフェースを介してデータ処理
装置等のシステム装置へ出力する。
【0017】したがって、システム装置側では、原稿に
印刷又は手書きされた文字等の情報と共にその情報のレ
イアウト情報をもキーボード装置からキー操作によって
入力された情報と全く同じに処理することができるの
で、従来のキーボードを使用する各種データ処理装置本
体(システム装置)を何ら変更することなく、そのキー
ボードインタフェースに接続して使用することができ
る。
【0018】また、罫線情報を認識するとベクトル情報
に変換し、さらにそれをベクトル情報を縦罫,横罫,及
び交点に対してそれぞれ予め決められた特定の文字コー
ドに代替するようにすれば、罫線情報もキーボード装置
からキー操作によって入力された情報と全く同じに処理
することができる。
【0019】さらに、認識した情報にその位置情報を付
加すると共に、認識した罫線情報をベクトル情報に変換
し、位置情報を基にした入力情報の認識コードに対する
レイアウト情報とベクトル情報をエスケープシーケンス
等の専用の制御コードあるいはページ記述言語等の専用
の制御コマンドに代替するようにすれば、レイアウト情
報と罫線情報をキーボード装置からキー操作によって入
力された情報と全く同じに処理することができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図2は、この発明による第1実施例の
情報入力装置を使用したデータ処理装置の外観斜視図で
ある。このデータ処理装置は、情報入力装置1がキーボ
ードインタフェース(I/F)ケーブル2を介して、文
書作成機能やデータ処理機能等を備えたシステム装置3
に接続されており、その情報入力装置1は挿入口1aか
ら挿入される原稿(紙等)上に印刷又は手書きされた文
字等の情報を光学的に読み取って、そのレイアウト情報
と共にキーボード信号に変換処理する機能を持つ。
【0021】図1は、図2に示した情報入力装置1の機
能構成をシステム装置3と共に示すブロック図である。
この情報入力装置1は情、報入力部4,情報認識部5,
キーボード操作コード作成部6,キーボード操作コード
作成情報格納部7,キーボード信号作成部8,キーボー
ド信号作成情報格納部9,キーボード信号出力部10の
各機能を備えている。
【0022】情報入力部4は、原稿に印刷又は手書きさ
れた文字等の情報をスキャナによって光学的に読み取
り、その情報を二値化して情報認識部5へ送る。情報認
識部5は、文字認識部50と非文字情報変換部51とを
備えており、情報入力部4から受け取った二値化された
情報を文字認識部51がOCRによって文字認識処理を
行ない、その認識した文字等の認識コードに位置情報を
付加して非文字情報変換部51へ送る。
【0023】非文字情報変換部51は、その位置情報を
基に認識コードに対してそのレイアウト情報を不可視文
字コードに代替させたデータを付加し、それをキーボー
ド操作コード作成部6へ送る。この不可視文字コードと
は、ラインフィード,スペース等の不可視文字を表わす
1バイトの制御コードである。
【0024】キーボード操作コード作成部6は、キーボ
ード操作コード作成情報格納部7に格納されている情報
をもとにして、情報認識部5から送られた認識コード及
びレイアウト情報をキーボード操作コード(キー操作に
対応するコード)に変換してキーボード信号作成部8へ
送る。キーボード操作コード作成情報格納部7は、キー
ボード操作コード作成部6が参照する情報をテーブル形
式で格納しており、情報認識部5で認識できる文字等の
全ての情報に対して、それらの認識コードをインデック
スとして対応させたキーボード操作コードが登録してあ
る。
【0025】キーボード信号作成部8は、キーボード操
作コード作成部6から送られたキーボード操作コード
を、キーボード信号作成情報格納部9に格納してある情
報をもとにしてキーボード信号(キーボード装置上のキ
ー押下時のキーコード及びそのオン・オフ信号に相当す
る)に変換してキーボード信号出力部10へ送る。キー
ボード信号作成情報格納部9は、キーボード信号作成部
8が参照する情報を格納しており、キーボード装置上の
各キーボード操作コード(1キー入力)に対応するそれ
ぞれのキーボード信号データがテーブル形式で登録して
ある。
【0026】このキーボード信号データとは、例えば、
キーボード装置からシステム装置に対して文字「A」を
入力した場合、キーボードからはシステム装置に対して
キーボード装置上のキー配列における文字「A」の物理
的な位置(キーコード)と共に、そのキーが押されたこ
と(オン)と離されたこと(オフ)を示すデータを通知
しており、キーボード装置上の各キー単位に決められて
いるキー押下及び押下解除に関する通知情報をいう。
【0027】キーボード信号出力部10は、システム装
置3とキーボード装置間のデータの遣り取りを行なうキ
ーボードI/Fケーブル2を介して、キーボード信号作
成部8から受け取ったキーボード信号データをシステム
装置3へ出力する。なお、図1の破線で示すように、音
声入力部11a及び音声認識部11bを設け、その音声
入力部11aから音声情報を入力し、それを音声認識部
11bで認識してその認識コードをキーボード操作コー
ド作成部6へ送出するようにすれば、音声による情報入
力も行なえる。
【0028】図3はキーボード操作コード作成情報の格
納フォーマットの一例を示す図、図4はキーボード信号
作成情報の格納フォーマットの一例を示す図である。キ
ーボード操作コード作成情報は、認識用データとキーボ
ード操作データからなり、認識用データはキーボード上
の各キーに対応する文字や記号等の情報(例えば、
「0」「A」「ア」等)であり、キーボード操作データ
は、それらの各情報を入力するためのキーボード操作の
情報である。
【0029】たとえば、認識用データ「0」に対応する
‘0’を入力するキーボード操作データは、操作データ
制御情報としてキー操作数=2(2回のキー操作が必要
であることをしめす)と、‘英数’キーの操作を示すキ
ーボード信号作成情報で‘英数’キーを指すポインタ
と、‘0’キーの操作を示すキーボード信号作成情報で
‘0’キーを指すポインタとからなる。
【0030】また、認識用データ「ア」に対応する
‘ア’を入力するキーボード操作データは、操作データ
制御情報としてキー操作数=2と、‘カタカナ’キーの
操作を示すキーボード信号作成情報で‘カタカナ’キー
を指すポインタと、‘3’キーの操作を示すキーボード
信号作成情報で‘3’キーを示すポインタ(‘ア’のキ
ーは‘3’のキーを兼用しているので)とからなる。ま
た、キーボード信号作成情報は、図4に示すように各キ
ーの押下時と解放時のキーボード信号からなる。
【0031】次に、図1に示した情報入力装置1の各部
間の作用について説明する。まず、情報認識部5は認識
した文字等の情報とその位置情報に対する結果としてキ
ーボード操作コード作成情報格納部7内にある該当文字
等に対応したキーボード操作データを指すポインタを付
加して出力する。
【0032】このキーボード操作データは、図5に示す
ように操作データ制御情報としてのキー操作数と、操作
データとしてのキーの操作情報を持ち、そのキー操作数
とは認識した文字を実際にキーボードから入力する場合
のキー操作回数であり、操作データとは、入力操作手順
に相当し、キーの操作(入力キーの種類)を入力順にキ
ー操作数だけ並べてある。また、キーの操作情報には、
キーボード信号作成情報格納部9に格納されている該当
キーを指すポインタが設定されている。
【0033】キーボード操作コード作成部6は、情報認
識部5からポインタを受け取ると、そのポインタに対応
すキー操作数と操作データとを取り出し、キー操作数だ
け操作データから順にキーの操作情報(キーボード信号
作成情報へのポインタ)を入力してキーボード信号作成
部8へ出力する。
【0034】キーボード信号作成部8は、キーボード操
作コード作成部6からのポインタによって該当するキー
のコードとその押下及び解放を示すキーボード信号を順
次キーボード信号出力部10へ出力する。そして、キー
ボード信号出力部10は、キーボードI/Fケーブル2
を介してシステム装置3へそのキーボード信号を出力す
る。
【0035】次に、図6のフローチャートによって情報
入力装置1による情報入力の処理について説明する。原
稿に印刷又は手書きされた文字等の情報を光学的に読み
取って入力し、その入力された情報から文字を認識し
て、その認識コードに位置情報を付加して出力し、その
位置情報を基にレイアウト情報をラインフィード,スペ
ース等の不可視文字コードに代替させたデータを認識コ
ードに付加して出力する。
【0036】その後、その文字コードを含む認識コード
をキーボード操作コードに変換し、そのキーボード操作
コードをシステム装置に対応したキーボード信号に変換
し、さらにそのキーボード信号をキーボードインタフェ
ースを介してシステム装置へ出力して処理を終了する。
【0037】次に、原稿画像から認識した文字のレイア
ウト情報を不可視文字コードに変換する際のデータのフ
ォーマットの一例について説明する。図7は原稿から読
み取った画像のフォーマットの一例を示す図である。こ
の原稿画像には、縦0〜5,横0〜15の6×16のマ
ス目の配列中に、英文字の「A」「B」「d」「e」が
あり、それぞれ2行4列目,2行5列目,2行8列目,
4行8列目の位置に配置されている。
【0038】図8は、文字認識部50が非文字情報変換
部51へ出力する文字認識結果情報のフォーマットを示
す図である。この文字認識結果情報は、認識した文字の
認識結果情報とその文字の位置情報とからなる。文字認
識部50は、図7に示した原稿画像上の英文字の「A」
「B」「d」「e」を認識すると、その各認識結果とし
て「A」「B」「d」「e」のデータと共に、それらの
位置情報の(02,04)(02,05)(02,0
8)(04,08)のデータを対応させて出力する。
【0039】図9は非文字情報変換部51がキーボード
操作コード作成部6へ出力する変換結果情報のフォーマ
ットを示す図である。この変換結果情報は、認識した文
字のデータと、その位置情報を基にしたレイアウト情報
をラインフィード(0×0A)とスペース(0×20)
の不可視文字に代替させたデータとからなる。
【0040】非文字情報変換部51は、文字認識部50
から受け取った文字認識結果情報の位置情報を基にし
て、認識結果の文字に対するレイアウト情報をラインフ
ィード(0×0A)とスペース(0×20)の不可視文
字のデータに代替させ、それを認識結果の文字のデータ
に付加する。例えば、英文字「A」には、そのレイアウ
ト情報として2個のラインフィード(LF)と4個のス
ペース(SP)のコードを「A」のデータの前に付加し
ている。
【0041】次に、図10のフローチャートによって情
報入力装置1による情報入力のキーボード操作コード作
成情報からキーボード信号出力までの詳細な処理につい
て説明する。まず、情報入力部4から文字等の情報を入
力すると情報認識部5へ送り、情報認識部5はその情報
の文字認識とその認識した文字のレイアウト情報の非文
字情報変換の処理を行なってキーボード操作コード作成
部6にポインタを送る。
【0042】そのポインタを受け取ったキーボード操作
コード作成部6は、そのポインタの指す該当データをキ
ーボード作成コード情報からキー操作数Ktを得て、キ
ーの操作の取り出し数Knを0に設定する。このキー操
作数Ktとキーの操作の取り出し数Knを比較して、等
しければ入力完了か否かを判断してYESなら終了する
が、NOなら再び情報入力部4による情報入力処理を繰
り返す。
【0043】一方、KtとKnが等しくなければ、キー
ボード信号作成部8によってKnに1を加算して操作デ
ータからKn番目のキーの操作を得て、それが指すポイ
ンタでキーボード信号作成情報から押下時キーボード信
号を得て、キーボード信号出力部10によってキーボー
ド信号を出力する。さらに、Kn番目のキーの操作が指
すポインタでキーボード信号作成情報から解放時キーボ
ード信号を得て、キーボード信号出力部10によって出
力すると、KtとKnを比較する処理に戻り、KtとK
nが等しくなるまで処理を繰返す。
【0044】次に、図11のブロック図によってさらに
この情報入力装置1における実際の文字入力の処理例に
ついて説明する。ここでは、カタカナ「ア」を入力する
場合について説明する。情報入力部4が原稿に記入され
たカタカナ「ア」を読み取って情報認識部5へ送ると、
情報認識部5は、カタカナ「ア」を認識してその位置情
報を基にしたレイアウト情報である不可視文字コードを
付加し、キーボード操作作成情報の認識用データ「ア」
を指すポインタをキーボード操作コード作成部6へ送
る。
【0045】すると、キーボード操作コード作成部6
は、キーボード操作コード作成情報格納部7に格納され
ている情報中の認識用データ「ア」に対応するキーボー
ド操作データとしてキーの操作回数のデータも含んで、
‘カタカナ’キーの操作および‘3’キーの操作のポイ
ンタと、そのレイアウト情報の不可視文字コードのポイ
ンタとをキーボード信号作成部8へ送る。
【0046】キーボード信号作成部8では、そのポイン
タによってキーボード信号作成情報格納部9に格納され
ている情報内の‘カタカナ’キー押下時のキーボード信
号と‘カタカナ’キー解放時のキーボード信号、及び
‘3’キー押下時のキーボード信号と‘3’キー解放時
のキーボード信号と、そのレイアウト情報のキーボード
信号とをキーボード信号出力部10へ出力する。
【0047】このようにして、キー入力以外の手段によ
って入力された文字等の情報をそのレイアウト情報と共
にキーボード装置からキー入力されたかのようにキーボ
ード信号でシステム装置に出力する。したがって、シス
テム装置はキーボード装置以外からの入力情報もキーボ
ードからのキー操作入力と同じデータとして処理するこ
とができる。
【0048】以下、この実施例の情報入力装置1におけ
る効果を列挙する。まず、マン−マシンインタフェース
の向上に関するものとして、 (1)キー配列を覚えなくてもよいので入力が容易にな
る。 (2)キー操作の熟練が不要になる。 (3)不慣れなキーボード装置を使用しなくても、手書
き入力等によって文字だけでなく、各種制御情報(例え
ば、半角,倍角,改行,改頁,変換等)をも、文字の組
み合わせや記号,マーク等によって素早く入力すること
ができる。 (4)文字等を間違えて入力しない限り誤入力の恐れが
ない。 (5)日常使用する業務プログラム起動のような、一連
の操作情報を印刷したカードを読み取らせて装置を起動
させるような定形入力操作を容易に行なえる。 (6)障害者でも容易に文字等の入力を行なえるように
なる。
【0049】また、ハード面に関して、 (7)すべての入力情報がキーボードI/Fからキーボ
ード信号で入力されるため、システム装置側で入力手段
に応じて異なる認識処理を行なうような負荷の増加がな
い。 (8)一般のキーボード装置を使用するほとんどのデー
タ処理装置にそのまま使用でき、汎用性がある。 (9)操作性を低下させることなく小型化を容易にでき
る。 (10)ファイリング装置に適用すれば、ファイリング
処理の際にイメージではなくコードで入力できるためデ
ータ量が少なくて済み、システム装置におけるメモリ等
の資源を有効に活用することができる。さらに、文字等
の情報と共にそのレイアウト情報をも入力することがで
きる。
【0050】次に、この発明による情報入力装置の第2
実施例について説明する。この実施例における情報入力
装置の外観は図2に示した情報入力装置1と同様である
が、原稿上の罫線情報も読み取ってキーボード信号に変
換する機能を備えている。また、その機能構成は図1に
示した情報入力装置1の機能構成と略同じであるが、情
報認識部5の内部の機能が異なる。図12はこの実施例
における情報認識部5の機能構成を示すブロック図であ
り、図1と共通する部分には同一符号を付している。
【0051】その文字領域管理部53は、情報入力部4
から受け取った入力情報から文字の部分を消去し、罫線
情報のみを残す処理を行なう。文字認識部50は、文字
領域管理部53から受け取った入力情報から文字を認識
し、その文字の認識コードに位置情報を付加する処理を
行なう。認識結果格納部52は、文字認識部50によっ
て認識した1ページ分の文字の認識コードをその位置情
報と共に格納する。罫線認識部54は、文字領域管理部
53から受け取った罫線情報を認識し、それをベクトル
情報に変換する処理を行なう。
【0052】罫線/文字情報合成部55は、認識結果格
納部52に格納されている文字の認識コードと罫線認識
部54によって認識した罫線情報のベクトル情報とを出
現順に合成する処理を行なう。非文字情報変換部51
は、罫線情報のベクトル情報を予め決められた特定の文
字コードに代替し、文字の位置情報を基にその文字の認
識コードに対してそのレイアウト情報をラインフィー
ド,スペース等の不可視文字コードに代替する処理を行
なう。この予め決められた特定の文字コードとは、縦
罫,横罫,及び交点をそれぞれ表わす文字コードであ
る。
【0053】次に、図12に示した情報認識部5の各部
間の作用について説明する。まず、情報入力部4から入
力された2値化された入力情報の画像が文字領域管理部
53を経由して文字認識部50へ送られる。文字認識部
50はその入力情報の画像から認識した文字の認識コー
ドに位置情報を付加して認識結果格納部52へ送ると共
に、認識した文字の画像を文字領域管理部53へ戻す。
【0054】文字領域管理部53は、情報入力部4より
受け取った入力情報の画像から文字認識部50より受け
取った文字の画像を逐次消去し、消去されずに残ってい
る罫線情報の画像を罫線認識部54へ送る。罫線認識部
54は、文字領域管理部53から受け取った画像から罫
線情報を認識し、それをベクトル情報に変換して罫線/
文字情報合成部55へ送る。一方、認識結果格納部52
は、文字認識部50から受け取った文字の認識コードと
それに付加されている位置情報とを認識結果として格納
する。
【0055】罫線/文字情報合成部55は、認識結果格
納部52から文字の認識コードを読み出し、その認識コ
ードに付加されている位置情報に基づいて、罫線認識部
54から受け取った罫線情報のベクトル情報と文字の認
識コードとを合成して非文字情報変換部51へ送る。非
文字情報変換部51は、罫線/文字情報合成部55から
受け取った罫線情報のベクトル情報を縦罫,横罫,及び
交点を表わす文字コードに代替し、文字の認識コードに
対してその位置情報を基にラインフィード,スペースの
不可視文字コードに代替させたレイアウト情報を付加し
てキーボード操作コード作成部6へ出力する。
【0056】次に、この情報認識部5における処理を図
13に示すフローチャートによって説明する。まず、入
力情報の画像から文字を認識すると、その認識コードに
位置情報を付加して格納し、入力情報の画像から認識し
た文字の画像を消去し、1ページを終了したか否かを判
断する。この判断によって1ページを終了していなけれ
ば、再び文字認識の処理へ戻って同様の処理を繰り返
す。
【0057】1ページを終了したら、文字の画像を消去
した入力情報の画像から罫線情報を認識し、その認識し
た罫線情報をベクトル情報に変換し、認識した文字の認
識コードと共に罫線情報のベクトル情報とを合成し、そ
の合成したデータからベクトル情報は縦罫,横罫,及び
交点の文字コードに代替し、認識コードにはラインフィ
ード,スペースの不可視文字コードを代替したレイアウ
ト情報を付加し、1ページを終了したか否かを判断す
る。
【0058】この判断によって1ページを終了していな
ければ、再び罫線認識の処理へ戻って同様の処理を繰り
返すが、1ページを終了したら入力終了か否かを判断す
る。ここで、入力終了でなければ最初の処理に戻って上
述の処理を繰り返し、入力終了ならこの処理を終了す
る。
【0059】次に、原稿画像から認識した文字のレイア
ウト情報を不可視文字コードに、罫線情報を縦罫,横
罫,及び交点の文字コードにそれぞれ変換する際のデー
タのフォーマットの一例について説明する。図14は原
稿から読み取った画像のフォーマットの一例を示す図で
ある。この原稿画像には、縦0〜5,横0〜15の6×
16のマス目の配列中に、英文字の「A」「B」「d」
「e」があり、それぞれ2行4列目,2行5列目,2行
8列目,4行8列目の位置に配置されている。また、英
文字の「A」「B」「d」「e」に対する罫線枠L1が
ある。
【0060】図15は、認識結果格納部52における文
字認識結果情報のフォーマットを示す図である。この文
字認識結果情報は、原稿画像から認識した文字の認識結
果情報とその文字の位置情報とからなる。認識結果格納
部52は、図14に示した原稿画像からの認識結果とし
て、英文字の「A」「B」「d」「e」のデータと共
に、それらの位置情報の(02,04)(02,05)
(02,08)(04,08)のデータを対応させて格
納する。
【0061】図16は図14の原稿画像から文字画像を
消去した残りの画像のフォーマットを示す図であり、図
12に示した文字領域管理部53の処理によって罫線枠
L1の画像のみが残る。図17は罫線認識部54におけ
る罫線認識結果情報のフォーマットの一例を示す図であ
る。この罫線認識結果情報は、認識した罫線情報を開始
点情報と連続回数・方向とからなるベクトル情報で表わ
しており、その開始点情報は原稿画像上に設定した縦0
〜5,横0〜15のマス目の位置によって表わす縦罫又
は横罫の開始位置である。
【0062】また、連続回数・方向は、開始点から縦又
は横のいずれかの方向にどれだけ連続するかを示すもの
であり、“00”は縦方向に1回連続し、“0n”は横
方向にn回(nは自然数)連続することを表わす。例え
ば、図16に示した点a,b間の横罫線情報は開始点情
報(01,03),連続回数・方向“07”のベクトル
情報によって、同じく点a,c間の縦罫線情報は開始点
情報(01,03),連続回数・方向“00”のベクト
ル情報によってそれぞれ表わせる。
【0063】図18は、罫線/文字情報合成部55にお
ける合成結果情報のフォーマットの一例を示す図であ
る。この合成結果情報は、図15に示した文字認識結果
情報の位置情報及び認識結果と、図17に示した罫線認
識結果情報の開始点情報及び連続回数・方向と、文字と
罫線を識別する識別フラグとからなり、その識別フラグ
は“K”が罫線,“C”が文字を示す。そして、文字認
識結果情報の位置情報を基にした順で、文字認識結果情
報と罫線認識結果情報とを合成している。
【0064】図19は、図12の非文字情報変換部51
がキーボード操作コード作成部6へ出力する変換結果情
報のフォーマットを示す図であり、図19の(a)の最
後尾が(b)の先頭に、(b)の最後尾が(c)の先頭
につながっている。この変換結果情報は、認識した文字
のデータと、その位置情報を基にしたレイアウト情報を
ラインフィード(0×0A)とスペース(0×20)の
不可視文字に代替させたデータと、罫線情報のベクトル
情報を特定の文字コードに代替させたデータとからな
る。ここでは、特定の文字コードとして、縦罫を「|」
の文字コード(0×7C),横罫を「−」の文字コード
(0×2D),縦罫と横罫との交点を「+」の文字コー
ド(0×2B)で代替している。
【0065】次に、この発明による情報入力装置の第3
実施例について説明する。この実施例では、図12に示
した罫線/文字情報合成部55と非文字情報変換部51
の機能が若干異なる。その罫線/文字情報合成部55
は、認識結果格納部52の文字認識結果情報と罫線認識
部54からの罫線認識結果情報を合成する際、罫線認識
結果情報の開始点及び連続回数・方向から縦罫と横罫の
方向とその設定/解除を示すベクトル情報に変換する。
【0066】非文字情報変換部51は、罫線/文字情報
合成部55から合成結果情報を受け取り、そのレイアウ
ト情報とベクトル情報をエスケープシーケンス等の専用
の制御コードに代替して変換結果情報を出力する。この
エスケープシーケンスとは、複数バイトによって構成さ
れる制御コードである。
【0067】図20は、この第3実施例の情報認識部5
における処理を示すフローチャートであり、図13と共
通する部分についてはその説明を省略する。つまり、罫
線情報の開始点情報及び連続回数・方向のベクトル情報
から縦罫と横罫の方向とその設定/解除を示すベクトル
情報に変換し、それを文字認識結果情報の位置情報を基
に文字認識結果情報と合成し、その合成結果情報からレ
イアウト情報である位置情報を文字位置設定用エスケー
プシーケンスに、罫線のベクトル情報を罫線設定/解除
エスケープシーケンス及びスペースにそれぞれ代替す
る。
【0068】次に、文字のレイアウト情報と罫線情報を
専用の制御コードに代替する際のデータのフォーマット
の一例について説明する。図21は原稿から読み取った
画像のフォーマットの一例を示す図である。この原稿画
像には、縦0〜5,横0〜15の6×16のマス目の配
列中に、英文字の「A」「B」「d」「E」「e」があ
り、それぞれ2行4列目,2行5列目,2行8列目,3
行5列目,4行8列目の位置に配置されている。また
「A」「B」「d」「E」「e」の各英文字に対する罫
線枠L1がある。
【0069】図22は、認識結果格納部52における文
字認識結果情報のフォーマットを示す図である。この文
字認識結果情報は、原稿画像から認識した文字の認識結
果情報とその文字の位置情報とからなる。認識結果格納
部52は、図21に示した原稿画像からの認識結果とし
て英文字の「A」「B」「d」「E」「e」のデータと
共に、それらの位置情報の(02,04)(02,0
5)(02,08)(03,05)(04,08)のデ
ータを対応させて格納する。
【0070】図23は図21の原稿画像から文字画像を
消去した残りの画像のフォーマットを示す図であり、文
字領域管理部53の処理によって罫線枠L2の画像のみ
が残る。図24は罫線認識部54における罫線認識結果
情報のフォーマットの一例を示す図である。この罫線認
識結果情報は、認識した罫線情報を開始点情報と連続回
数・方向とからなるベクトル情報として表わしており、
その開始点情報は原稿画像上に設定した縦0〜5,横0
〜15のマス目の位置によって表わす縦罫又は横罫の開
始位置である。
【0071】また、連続回数・方向は、開始点から縦又
は横のいずれかの方向にどれだけ連続するかを示すもの
であり、“00”は縦方向に1回連続し、“0n”は横
方向にn回(nは自然数)連続することを表わす。例え
ば、図23に示した点d,e間の横罫線情報は開始点情
報(01,03),連続回数・方向“07”のベクトル
情報によって、同じく点d,f間の縦罫線情報は開始点
情報(01,03),連続回数・方向“00”のベクト
ル情報によってそれぞれ表わせる。
【0072】図25は、罫線/文字情報合成部55にお
ける合成結果情報のフォーマットの一例を示す図であ
る。この合成結果情報は、図22に示した文字認識結果
情報の位置情報及び認識結果と、図24に示した罫線認
識結果情報の開始点情報及び連続回数・方向から変換し
たベクトル情報とからなり、文字認識結果情報の位置情
報を基にした順で、文字認識結果情報とベクトル情報が
合成されている。
【0073】その合成の際、罫線認識結果情報から変換
したベクトル情報は、縦罫又は横罫の罫線の種類とその
設定・解除を示すデータと、その罫線の開始点又は終了
点を示すデータとからなる。そのデータの一例を表1に
示す。
【0074】
【表1】
【0075】例えば、図23に示した罫線枠L2の点
d,e間の横罫線は、罫線認識結果情報では開始点情報
(01,03),連続回数・方向“07”で表わすが、
合成結果情報では、表1に示したデータによって、罫線
の種類とその設定を示す(K−02),開始点情報(0
1,03)及び罫線の種類とその解除を示す(K−0
2),終了点情報(01,09)とに変換される。
【0076】図26は、非文字情報変換部51がキーボ
ード操作コード作成部6へ出力する変換結果情報のフォ
ーマットを示す図であり、図26の(a)の最後尾が
(b)の先頭に、(b)の最後尾が(c)の先頭につな
がっている。この変換結果情報は、認識した文字のデー
タと、その位置情報を基にしたレイアウト情報を文字の
位置を指定する専用の制御コードに代替させたデータ
と、罫線情報のベクトル情報を罫線の縦又は横方向とそ
の設定/解除を示す専用の制御コードに代替させたデー
タとからなる。ここでは、ESCはカーソル移動を示
すエスケープシーケンス、ESCは罫線設定/解除を
示すエスケープシーケンスであり、スペース(SP)は
文字のない位置の罫線を示している。
【0077】このようにして、この実施例における情報
入力装置では、文字情報だけでなく罫線情報をエスケー
プシーケンス等の専用の制御コードによって表現する固
有の手段を備えているので、次に示す利点がある。 (イ)レイアウト情報を表わすデータ量が少なくて済
む。 (ロ)罫線情報の最小構成要素1つに対して1文字分の
領域がレイアウト的に占有されることがないので、罫線
情報の位置や間隔の制限が緩く、レイアウトの忠実性に
問題を生じることがない。 (ハ)罫線情報を通常の可視文字として用いている文字
に代替しないので、入力した結果について罫線情報と文
字の区別が容易になる。
【0078】次に、この発明による情報入力装置の第4
実施例について説明する。この実施例における情報入力
装置の機能構成は図1に示した情報入力装置1の機能構
成と略同じであるが、情報認識部5の内部の機能が異な
る。図27はこの実施例における情報認識部5の機能構
成を示すブロック図であり、図1と共通する部分には同
一符号を付している。
【0079】この情報認識部5は、文字認識部50,非
文字情報変換部51,文字領域管理部53,及び罫線認
識部54からなる。文字領域管理部53は、情報入力部
4から受け取った入力情報から文字の部分を消去し、罫
線情報のみを残す処理を行なう。文字認識部50は、文
字領域管理部53から受け取った入力情報から文字を認
識し、その文字の認識コードに位置情報を付加する処理
を行なう。罫線認識部54は、文字領域管理部53から
受け取った罫線情報を認識し、それをベクトル情報に変
換する処理を行なう。
【0080】非文字情報変換部51は、文字認識部50
から受け取った位置情報を基に文字情報の認識コードに
対するレイアウト情報をページ記述言語等の専用の制御
コマンドに代替し、罫線認識部54から受け取った罫線
情報のベクトル情報をページ記述言語等の専用の制御コ
マンドに代替する処理を行なう。このページ記述言語と
は、図形等の非文字画像情報をベクトルオブジェクトと
して表現し、また文字や図形等のレイアウト情報を表現
して、それらを文字サイズから独立した座標系(例えば
ドット単位)に基づいてページ単位で2次元的に取り扱
える制御コマンド体系である。
【0081】次に、この情報認識部5の各部間の作用に
ついて説明する。まず、情報入力部4から入力された2
値化された入力情報の画像が文字領域管理部53を経由
して文字認識部50へ送られる。文字認識部50はその
入力情報の画像から認識した文字の認識コードに位置情
報を付加して非文字情報変換部51へ送ると共に、認識
した文字の画像の情報を文字領域管理部53へ知らせ
る。
【0082】文字領域管理部53は、情報入力部4より
受け取った入力情報の画像から文字認識部50より受け
取った情報に相当する文字を逐次消去し、消去されずに
残った罫線情報の画像を罫線認識部54へ送る。罫線認
識部54は、文字領域管理部53から受け取った画像か
ら罫線情報を認識し、それをベクトル情報に変換して非
文字情報変換部51へ送る。
【0083】非文字情報変換部51は、文字認識部50
から受け取った位置情報をページ記述言語等による専用
の制御コマンドに変換し、それを文字の認識コードと共
にキーボード操作コード作成部6へ出力する。また、罫
線認識部54から受け取ったベクトル情報をページ記述
言語等による専用の制御コマンドに変換し、それを文字
の認識コードと共にキーボード操作コード作成部6へ出
力する。
【0084】次に、この情報認識部5における処理を図
28に示すフローチャートによって説明する。まず、入
力情報の画像から文字を認識すると、その認識コードに
位置情報を付加して出力し、入力情報の画像から認識し
た文字の画像を消去し、位置情報をページ記述言語等に
よる専用の制御コマンドに変換して出力し、1ページを
終了したか否かを判断する。この判断によって1ページ
を終了していなければ、再び文字認識の処理へ戻って同
様の処理を繰り返す。
【0085】1ページを終了したら、文字の画像を消去
した入力情報の画像から罫線情報を認識し、その認識し
た罫線情報をベクトル情報に変換し、そのベクトル情報
をページ記述言語等による専用の制御コマンドに変換し
て出力し、1ページを終了したか否かを判断する。この
判断によって1ページを終了していなければ、再び罫線
認識の処理へ戻って同様の処理を繰り返すが、1ページ
を終了したら入力終了か否かを判断する。ここで、入力
終了でなければ最初の処理に戻って上述の処理を繰り返
し、入力終了ならこの処理を終了する。
【0086】次に、原稿画像から認識した文字のレイア
ウト情報と罫線情報のベクトル情報を専用の制御コマン
ドにそれぞれ変換する際のデータのフォーマットの一例
について説明する。図29は原稿から読み取った画像の
フォーマットの一例を示す図である。この原稿画像に
は、「A」「B」「d」「f」「f」「E」「e」
「F」「F」の各英文字が配置されている。また、これ
らの英文字に対する罫線枠L3がある。
【0087】図30は、認識結果格納部52における文
字認識結果情報のフォーマットを示す図である。この文
字認識結果情報は、原稿画像から認識した文字の認識結
果情報とその文字の位置情報とからなる。認識結果格納
部52は、図29に示した原稿画像からの認識結果とし
て、「A」「B」「d」「f」等の各英文字のデータと
共に、それらの位置情報の(10,10)(10,1
D)(10,20)(10,2A)等のヘキサデータを
対応させて格納する。
【0088】図31は図29の原稿画像から文字画像を
消去した残りの画像のフォーマットを示す図であり、文
字領域管理部53の処理によって罫線枠L3の画像のみ
が残る。図32は罫線認識部54における罫線認識結果
情報のフォーマットの一例を示す図である。
【0089】この罫線認識結果情報は、認識した罫線情
報を原稿画像上における開始位置と終了位置のヘキサデ
ータからなるベクトル情報で表わしている。例えば、図
31に示した罫線枠L3の罫線認識結果情報は、開始位
置及び終了位置の((10,0F)(10,25))等
のヘキサデータのベクトル情報によって表わせる。
【0090】図33は、非文字情報変換部51がキーボ
ード操作コード作成部6へ出力する変換結果情報のフォ
ーマットを示す図であり、図33の(a)の最後尾が
(b)の先頭に、(b)の最後尾が(c)の先頭につな
がっている。この変換結果情報は、(a)と(b)の先
頭から矢示Sまでが認識した文字とそのレイアウト情報
であり、(b)の矢示Sから後尾までと(c)が罫線情
報である。ここでは、COMがレイアウト情報を代替
する文字位置制御コマンドであり、COMがベクトル
情報を代替する罫線描画コマンドである。
【0091】このようにして、この実施例における情報
入力装置では、文字情報と罫線情報をページ記述言語等
の専用の制御コマンドによって表現する固有の手段を備
えており、その罫線情報を文字属性としてではなく文字
情報とは独立したベクトル型のオブジェクトとして2次
元的ベクトル画像情報として表現できるので、次に示す
利点がある。 (イ)罫線情報の位置の自由度が文字の大きさによる制
限を受けない。 (ロ)罫線情報が文字情報のストリーム中に埋め込まれ
ることなく、罫線情報と文字情報を分離して表現できる
ので、罫線情報を切り出し易くなる。
【0092】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る情報入力装置によれば、原稿に印刷又は手書きされた
文字等の情報と共にそのレイアウト情報や罫線情報をも
含む各種入力情報を、キーボード装置からのキー操作入
力と同じキーボード信号にしてシステム装置へ入力させ
ることができるので、一般のキーボード装置を使用する
各種データ処理装置等にそのまま接続して使用でき、入
力手段の多様性と自在性が増し、マン−マシンインタフ
ェースを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示したこの発明による第1実施例の情報
入力装置の機能構成をシステム装置3と共に示すブロッ
ク図である。
【図2】この発明による情報入力装置を使用したデータ
処理装置の外観斜視図である。
【図3】図1のキーボード操作コード作成情報格納部7
におけるキーボード操作コード作成情報の格納フォーマ
ットの一例を示す図である。
【図4】図1のキーボード信号作成情報格納部9におけ
るキーボード信号作成情報の格納フォーマットの一例を
示す図である。
【図5】キーボード操作データの格納フォーマットの一
例を示す図である。
【図6】図1に示した情報入力装置1における情報入力
の処理を示すフローチャートである。
【図7】図1に示した情報入力装置1によって原稿から
読み取った画像のフォーマットの一例を示す図である。
【図8】図1の文字認識部50が非文字情報変換部51
へ出力する文字認識結果情報のフォーマットの一例を示
す図である。
【図9】図1の非文字情報変換部51がキーボード操作
コード作成部6へ出力する変換結果情報のフォーマット
の一例を示す図である。
【図10】図1の情報入力装置1による情報入力のキー
ボード操作コード作成情報からキーボード信号出力まで
の詳細な処理を示すフローチャートである。
【図11】図1の情報入力装置による実際の文字入力処
理例について説明するためのブロック図である。
【図12】この発明の第2実施例による情報入力装置の
情報認識部5の機能構成を示すブロック図である。
【図13】図12の情報認識部5における処理をフロー
チャートである。
【図14】この発明の第2実施例による情報入力装置に
よって原稿から読み取った画像のフォーマットの一例を
示す図である。
【図15】図12に示した認識結果格納部52における
文字認識結果情報のフォーマットの一例を示す図であ
る。
【図16】図14に示した原稿画像から文字画像を消去
した残りの画像のフォーマットを示す図である。
【図17】図12に示した罫線認識部54における罫線
認識結果情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図18】図12に示した罫線/文字情報合成部55に
おける合成結果情報のフォーマットの一例を示す図であ
る。
【図19】図12に示した非文字情報変換部51がキー
ボード操作コード作成部6へ出力する変換結果情報のフ
ォーマットの一例を示す図である。
【図20】この発明の第3実施例による情報入力装置の
情報認識部5における処理を示すフローチャートであ
る。
【図21】この発明の第3実施例による情報入力装置に
よって原稿から読み取った画像のフォーマットの一例を
示す図である。
【図22】この第3実施例の認識結果格納部52におけ
る文字認識結果情報のフォーマットの一例を示す図であ
る。
【図23】図21に示した原稿画像から文字画像を消去
した残りの画像のフォーマットを示す図である。
【図24】この第3実施例の罫線認識部54における罫
線認識結果情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図25】同じく罫線/文字情報合成部55における合
成結果情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図26】同じく非文字情報変換部51がキーボード操
作コード作成部6へ出力する変換結果情報のフォーマッ
トの一例を示す図である。
【図27】この発明の第4実施例における情報入力装置
の情報認識部5の機能構成を示すブロック図である。
【図28】その情報認識部5における処理を示す示すフ
ローチャートである。
【図29】この発明の第4実施例による情報入力装置に
よって原稿から読み取った画像のフォーマットの一例を
示す図である。
【図30】この発明の第4実施例による情報入力装置の
認識結果格納部52における文字認識結果情報のフォー
マットの一例を示す図である。
【図31】図29に示した原稿画像から文字画像を消去
した残りの画像のフォーマットを示す図である。
【図32】図27に示した罫線認識部54における罫線
認識結果情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図33】図27に示した非文字情報変換部51がキー
ボード操作コード作成部6へ出力する変換結果情報のフ
ォーマットの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 情報入力装置 1a 挿入口 2 キーボードインタフェース(I/F)ケーブル 3 システム装置 4 情報入力部 5 情報認識部 6 キーボード操
作コード作成部 7 キーボード操作コード作成情報格納部 8 キーボード信号作成部 9 キーボード信
号作成情報格納部 10 キーボード信号出力部 11a 音声入力
部 11b 音声認識部 50 文字認識部 51 非文字情報変換部 52 認識結果格
納部 53 文字領域管理部 54 罫線認識部 55 罫線/文字情報合成部 L1,L2,L3
罫線枠

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
    報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、該手
    段によって入力された情報を認識してその認識コードを
    出力する情報認識手段と、該手段からの認識コードをキ
    ーボード操作コードに変換するキーボード操作コード作
    成手段と、該手段からのキーボード操作コードをシステ
    ム装置に対応したキーボード信号に変換するキーボード
    信号作成手段と、前記キーボード信号をキーボードイン
    タフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置へ
    出力するキーボード信号出力手段とを備えると共に、 前記情報認識手段に、認識した情報にその位置情報を付
    加する手段と、該位置情報を基に入力情報の認識コード
    に対してそのレイアウト情報をラインフィード,スペー
    ス等の不可視文字コードに代替させたデータを付加する
    手段とを設けたことを特徴とする情報入力装置。
  2. 【請求項2】 原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
    報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、該手
    段によって入力された情報を認識してその認識コードを
    出力する情報認識手段と、該手段からの認識コードをキ
    ーボード操作コードに変換するキーボード操作コード作
    成手段と、該手段からのキーボード操作コードをシステ
    ム装置に対応したキーボード信号に変換するキーボード
    信号作成手段と、前記キーボード信号をキーボードイン
    タフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置へ
    出力するキーボード信号出力手段とを備えると共に、 前記情報認識手段に、罫線情報を認識してベクトル情報
    に変換する手段と、該ベクトル情報を縦罫,横罫,及び
    交点に対してそれぞれ予め決められた特定の文字コード
    に代替する手段とを設けたことを特徴とする情報入力装
    置。
  3. 【請求項3】 原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
    報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、該手
    段によって入力された情報を認識してその認識コードを
    出力する情報認識手段と、該手段からの認識コードをキ
    ーボード操作コードに変換するキーボード操作コード作
    成手段と、該手段からのキーボード操作コードをシステ
    ム装置に対応したキーボード信号に変換するキーボード
    信号作成手段と、前記キーボード信号をキーボードイン
    タフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置へ
    出力するキーボード信号出力手段とを備えると共に、 前記情報認識手段に、認識した情報にその位置情報を付
    加する手段と、罫線情報を認識してベクトル情報に変換
    する手段と、前記位置情報を基にした入力情報の認識コ
    ードに対するレイアウト情報及び前記ベクトル情報をエ
    スケープシーケンス等の専用の制御コードに代替する手
    段とを設けたことを特徴とする情報入力装置。
  4. 【請求項4】 原稿に印刷又は手書きされた文字等の情
    報を光学的に読み取って入力する情報入力手段と、該手
    段によって入力された情報を認識してその認識コードを
    出力する情報認識手段と、該手段からの認識コードをキ
    ーボード操作コードに変換するキーボード操作コード作
    成手段と、該手段からのキーボード操作コードをシステ
    ム装置に対応したキーボード信号に変換するキーボード
    信号作成手段と、前記キーボード信号をキーボードイン
    タフェースを介してデータ処理装置等のシステム装置へ
    出力するキーボード信号出力手段とを備えると共に、 前記情報認識手段に、認識した情報にその位置情報を付
    加する手段と、罫線情報を認識してベクトル情報に変換
    する手段と、前記位置情報を基にした入力情報の認識コ
    ードに対するレイアウト情報及び前記ベクトル情報をペ
    ージ記述言語等の専用の制御コマンドに代替する手段と
    を設けたことを特徴とする情報入力装置。
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