JPH05296212A - 油圧シリンダ - Google Patents
油圧シリンダInfo
- Publication number
- JPH05296212A JPH05296212A JP9690792A JP9690792A JPH05296212A JP H05296212 A JPH05296212 A JP H05296212A JP 9690792 A JP9690792 A JP 9690792A JP 9690792 A JP9690792 A JP 9690792A JP H05296212 A JPH05296212 A JP H05296212A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cushion ring
- piston
- cover
- rod
- hydraulic cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Actuator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属製で筒状のクッションリング２６をピス
トンロッド２３に外嵌させ、ピストン２２がストローク
エンドに近づくとクッションリング２６とロッドカバー
２０やピストンカバー２１の隙間を狭くして、排油抵抗
増大によるブレーキ作用でピストン２２がロッドカバー
２０やピストンカバー２１に衝撃的に当たることを防止
するように構成した油圧シリンダにおいて、作動油の温
度いかんにかかわらず常に良好なクッション機能が確実
に発揮されるようにする。 【構成】 クッションリング２６を弾性復元力に抗して
拡径自在な割筒形状に形成し、クッションリング２６よ
りも熱膨張率の高い材料２７をクッションリング２６と
ピストンロッド２３の間に設ける。
トンロッド２３に外嵌させ、ピストン２２がストローク
エンドに近づくとクッションリング２６とロッドカバー
２０やピストンカバー２１の隙間を狭くして、排油抵抗
増大によるブレーキ作用でピストン２２がロッドカバー
２０やピストンカバー２１に衝撃的に当たることを防止
するように構成した油圧シリンダにおいて、作動油の温
度いかんにかかわらず常に良好なクッション機能が確実
に発揮されるようにする。 【構成】 クッションリング２６を弾性復元力に抗して
拡径自在な割筒形状に形成し、クッションリング２６よ
りも熱膨張率の高い材料２７をクッションリング２６と
ピストンロッド２３の間に設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製で筒状のクッシ
ョンリングをピストンロッドに外嵌させ、ピストンがス
トロークエンドに近づくとクッションリングとロッドカ
バーやピストンカバーの隙間を狭くして、排油抵抗増大
によるブレーキ作用でピストンがロッドカバーやピスト
ンカバーに衝撃的に当たることを防止するように構成し
た油圧シリンダに関する。
ョンリングをピストンロッドに外嵌させ、ピストンがス
トロークエンドに近づくとクッションリングとロッドカ
バーやピストンカバーの隙間を狭くして、排油抵抗増大
によるブレーキ作用でピストンがロッドカバーやピスト
ンカバーに衝撃的に当たることを防止するように構成し
た油圧シリンダに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、クッションリングを円筒状に形成
して、金属製クッションリングのみをピストンロッドに
直接外嵌させていた。
して、金属製クッションリングのみをピストンロッドに
直接外嵌させていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、運転に伴って
作動油の温度が大きく上昇し、その温度上昇で作動油の
粘度が大幅に低下すると、クッションリングとロッドカ
バーやピストンカバーの隙間がほぼ一定の寸法であった
ために、排油抵抗の大幅な低下に伴うブレーキ機能の劣
化でピストンがロッドカバーやピストンカバーに衝撃的
に当たる危険性があり、クッション機能向上面から改良
の余地があった。本発明の目的は、作動油の温度いかん
にかかわらず常に良好なクッション機能が確実に発揮さ
れるようにする点にある。
作動油の温度が大きく上昇し、その温度上昇で作動油の
粘度が大幅に低下すると、クッションリングとロッドカ
バーやピストンカバーの隙間がほぼ一定の寸法であった
ために、排油抵抗の大幅な低下に伴うブレーキ機能の劣
化でピストンがロッドカバーやピストンカバーに衝撃的
に当たる危険性があり、クッション機能向上面から改良
の余地があった。本発明の目的は、作動油の温度いかん
にかかわらず常に良好なクッション機能が確実に発揮さ
れるようにする点にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、金
属製で筒状のクッションリングをピストンロッドに外嵌
させた油圧シリンダにおいて、クッションリングを弾性
復元力に抗して拡径自在な割筒形状に形成し、クッショ
ンリングよりも熱膨張率の高い材料をクッションリング
とピストンロッドの間に設けたことにある。
属製で筒状のクッションリングをピストンロッドに外嵌
させた油圧シリンダにおいて、クッションリングを弾性
復元力に抗して拡径自在な割筒形状に形成し、クッショ
ンリングよりも熱膨張率の高い材料をクッションリング
とピストンロッドの間に設けたことにある。
【０００５】
【作用】つまり、クッションリングを外径変化しやすい
割り筒形状にして、熱膨張率の高い材料の体積増加でク
ッションリングを弾性復元力に抗して拡径させるように
構成することによって、作動油の温度が上昇するほどク
ッションリングとロッドカバーやピストンカバーの隙間
を減小でき、温度上昇で作動油の粘度が大幅に低下して
も排油抵抗の大幅な低下を隙間減小で抑制でき、排油抵
抗の大幅な低下に伴うブレーキ機能の劣化でピストンが
ロッドカバーやピストンカバーに衝撃的に当たる不都合
な事態を確実に防止できる。
割り筒形状にして、熱膨張率の高い材料の体積増加でク
ッションリングを弾性復元力に抗して拡径させるように
構成することによって、作動油の温度が上昇するほどク
ッションリングとロッドカバーやピストンカバーの隙間
を減小でき、温度上昇で作動油の粘度が大幅に低下して
も排油抵抗の大幅な低下を隙間減小で抑制でき、排油抵
抗の大幅な低下に伴うブレーキ機能の劣化でピストンが
ロッドカバーやピストンカバーに衝撃的に当たる不都合
な事態を確実に防止できる。
【０００６】
【発明の効果】その結果、作動油の温度いかんにかかわ
らず常に良好なクッション機能が確実に発揮される、ク
ッション機能において一段と優れた油圧シリンダを提供
できるようになった。
らず常に良好なクッション機能が確実に発揮される、ク
ッション機能において一段と優れた油圧シリンダを提供
できるようになった。
【０００７】
【実施例】図１及び図２に示すように、トーザ１及びク
ローラ式走行装置２を備えた走行車体上に、旋回台３を
縦軸芯回りで駆動回転操作自在に設け、旋回台３に油圧
シリンダ７により上下揺動操作自在に取付けたブーム
４、ブーム４に油圧シリンダ８により揺動操作自在に取
付けたアーム５、アーム５に油圧シリンダ９により回動
操作自在に取付けたバケット６から成るバックホウ装置
を設け、原動部１０、運転部１１などを旋回台３に設
け、ドーザ付バックホウを構成してある。ブーム４にお
いて基端側部分４ａに中間部分４ｂを油圧シリンダ１２
により支軸１３周りで左右揺動操作自在に連結し、中間
部分４ｂに先端側部分４ｃを支軸１４周りで左右揺動自
在に連結し、基端側部分４ａと先端側部分４ｃにわたる
リンク１５と中間部分４ｂにより平行四連リンク機構を
形成し、油圧シリンダ１２による中間部分４ｂの左右揺
動に伴って先端側部分４ｃ、アーム５、バケット６を左
右に平行移動して、掘削箇所の対機体位置を左右に調節
できるように構成してある。図３に示すように、ブーム
４を最大起立状態にすると、バックホウ装置を旋回台３
の前後幅内に収納できるように構成し、その状態で、図
４に示すように、ブーム４の先端側部分４ｃを横外側方
に傾斜させると、バケット６を運転部１１に接近させた
状態で収納できるように構成し、旋回半径を極めて小さ
くできるように、かつ、コンパクトに格納できるように
してある。そして、図７に示すように、中間部分４ｂに
対する油圧シリンダ１２の回路において、ボトム室１２
ａに接続した油路１６に、ロッド室１２ｂに接続した油
路１７の油圧で開弁操作されるパイロットチエック弁１
８を設け、図４の状態で放置しても、アーム５やバケッ
ト６などの重力によりボトム室１２ａから油が流出し
て、油圧シリンダ１２の短縮で中間部分４ｂの傾斜がき
つくなることを、パイロットチエック弁１８の作用で防
止できるように構成してある。
ローラ式走行装置２を備えた走行車体上に、旋回台３を
縦軸芯回りで駆動回転操作自在に設け、旋回台３に油圧
シリンダ７により上下揺動操作自在に取付けたブーム
４、ブーム４に油圧シリンダ８により揺動操作自在に取
付けたアーム５、アーム５に油圧シリンダ９により回動
操作自在に取付けたバケット６から成るバックホウ装置
を設け、原動部１０、運転部１１などを旋回台３に設
け、ドーザ付バックホウを構成してある。ブーム４にお
いて基端側部分４ａに中間部分４ｂを油圧シリンダ１２
により支軸１３周りで左右揺動操作自在に連結し、中間
部分４ｂに先端側部分４ｃを支軸１４周りで左右揺動自
在に連結し、基端側部分４ａと先端側部分４ｃにわたる
リンク１５と中間部分４ｂにより平行四連リンク機構を
形成し、油圧シリンダ１２による中間部分４ｂの左右揺
動に伴って先端側部分４ｃ、アーム５、バケット６を左
右に平行移動して、掘削箇所の対機体位置を左右に調節
できるように構成してある。図３に示すように、ブーム
４を最大起立状態にすると、バックホウ装置を旋回台３
の前後幅内に収納できるように構成し、その状態で、図
４に示すように、ブーム４の先端側部分４ｃを横外側方
に傾斜させると、バケット６を運転部１１に接近させた
状態で収納できるように構成し、旋回半径を極めて小さ
くできるように、かつ、コンパクトに格納できるように
してある。そして、図７に示すように、中間部分４ｂに
対する油圧シリンダ１２の回路において、ボトム室１２
ａに接続した油路１６に、ロッド室１２ｂに接続した油
路１７の油圧で開弁操作されるパイロットチエック弁１
８を設け、図４の状態で放置しても、アーム５やバケッ
ト６などの重力によりボトム室１２ａから油が流出し
て、油圧シリンダ１２の短縮で中間部分４ｂの傾斜がき
つくなることを、パイロットチエック弁１８の作用で防
止できるように構成してある。
【０００８】図５に示すように、ブーム４とアーム５に
対する油圧シリンダ７，８を形成するに、金属製のシリ
ンダチューブ１９の両端を金属製のロッドカバー２０と
ピストンカバー２１で閉じ、金属製のピストン２２とピ
ストンロッド２３を連結し、ピストンロッド２３をロッ
ドカバー２０に対して貫通させ、ピストンカバー２１に
ボトム室に対する油路２４を、かつ、ロッドカバー２０
にロッド室に対する油路２５を形成し、金属製で筒状の
クッションリング２６をピストンロッド２３にピストン
２２の両側で外嵌させ、ピストン２２がストロークエン
ドに近づくと、クッションリング２６がロッドカバー２
０やピストンカバー２１の内部に入り、クッションリン
グ２６とロッドカバー２０やピストンカバー２１との間
に形成される数十μｍ程度の狭い隙間から油が油路２
４，２５に流入し、隙間での排油抵抗増大によるブレー
キ作用でピストン２２がロッドカバー２０やピストンカ
バー２１に衝撃的に当たることを防止できるように構成
してある。そして、クッションリング２６を図６に示す
ように弾性復元力に抗して拡径自在な割筒形状に形成
し、クッションリング２６よりも熱膨張率の高い樹脂な
どの適当な材料２７をクッションリング２６とピストン
ロッド２３の間に全周にわたって設け、作動油の温度が
上昇するほど、高熱膨張率材料２７の膨張によるクッシ
ョンリング２６の拡径でクッションリング２６とロッド
カバー２０やピストンカバー２１の隙間を減小させ、温
度上昇で作動油の粘度が大幅に低下しても排油抵抗の大
幅な低下を抑制し、排油抵抗の大幅な低下に伴うブレー
キ機能の劣化を抑制できるように構成してある。さら
に、クッションリング２６の割り口２６ａを半径方向に
対して傾斜させて、クッションリング２６の拡径に伴う
割り口２６ａの隙間増大を抑制できるように構成してあ
る。
対する油圧シリンダ７，８を形成するに、金属製のシリ
ンダチューブ１９の両端を金属製のロッドカバー２０と
ピストンカバー２１で閉じ、金属製のピストン２２とピ
ストンロッド２３を連結し、ピストンロッド２３をロッ
ドカバー２０に対して貫通させ、ピストンカバー２１に
ボトム室に対する油路２４を、かつ、ロッドカバー２０
にロッド室に対する油路２５を形成し、金属製で筒状の
クッションリング２６をピストンロッド２３にピストン
２２の両側で外嵌させ、ピストン２２がストロークエン
ドに近づくと、クッションリング２６がロッドカバー２
０やピストンカバー２１の内部に入り、クッションリン
グ２６とロッドカバー２０やピストンカバー２１との間
に形成される数十μｍ程度の狭い隙間から油が油路２
４，２５に流入し、隙間での排油抵抗増大によるブレー
キ作用でピストン２２がロッドカバー２０やピストンカ
バー２１に衝撃的に当たることを防止できるように構成
してある。そして、クッションリング２６を図６に示す
ように弾性復元力に抗して拡径自在な割筒形状に形成
し、クッションリング２６よりも熱膨張率の高い樹脂な
どの適当な材料２７をクッションリング２６とピストン
ロッド２３の間に全周にわたって設け、作動油の温度が
上昇するほど、高熱膨張率材料２７の膨張によるクッシ
ョンリング２６の拡径でクッションリング２６とロッド
カバー２０やピストンカバー２１の隙間を減小させ、温
度上昇で作動油の粘度が大幅に低下しても排油抵抗の大
幅な低下を抑制し、排油抵抗の大幅な低下に伴うブレー
キ機能の劣化を抑制できるように構成してある。さら
に、クッションリング２６の割り口２６ａを半径方向に
対して傾斜させて、クッションリング２６の拡径に伴う
割り口２６ａの隙間増大を抑制できるように構成してあ
る。
【０００９】〔別実施例〕前記クッションリング２６の
割り口２６ａを図８に示すように相欠き嵌合形状に構成
するもよい。本発明による油圧シリンダの用途は不問で
あり、油圧シリンダを単動式に構成してもよい。クッシ
ョンリング２６をピストン２２の片側のみに設けてもよ
く、熱膨張率の高い材料２７を周方向において断続的に
配置してもよい。
割り口２６ａを図８に示すように相欠き嵌合形状に構成
するもよい。本発明による油圧シリンダの用途は不問で
あり、油圧シリンダを単動式に構成してもよい。クッシ
ョンリング２６をピストン２２の片側のみに設けてもよ
く、熱膨張率の高い材料２７を周方向において断続的に
配置してもよい。
【００１０】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】バックホウの側面図
【図２】バックホウ装置の平面図
【図３】バックホウ装置を格納した状態の側面図
【図４】バックホウ装置を格納した状態の正面図
【図５】油圧シリンダの断面図
【図６】クッションリングの斜視図
【図７】ブーム腰折用油圧シリンダの油圧回路図
【図８】クッションリングの別実施例を示す斜視図
２３ ピストンロッド ２６ クッションリング ２７ 熱膨張率の高い材料
Claims (1)
- 【請求項１】 金属製で筒状のクッションリング（２
６）をピストンロッド（２３）に外嵌させた油圧シリン
ダであって、前記クッションリング（２６）を弾性復元
力に抗して拡径自在な割筒形状に形成し、前記クッショ
ンリング（２６）よりも熱膨張率の高い材料（２７）を
前記クッションリング（２６）と前記ピストンロッド
（２３）の間に設けてある油圧シリンダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9690792A JP2731667B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 油圧シリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9690792A JP2731667B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 油圧シリンダ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05296212A true JPH05296212A (ja) | 1993-11-09 |
| JP2731667B2 JP2731667B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=14177438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9690792A Expired - Lifetime JP2731667B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 油圧シリンダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2731667B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100801244B1 (ko) * | 2006-08-18 | 2008-02-04 | 동양기전 주식회사 | 유압 실린더 |
| KR100956590B1 (ko) * | 2006-11-29 | 2010-05-11 | 에스엠씨 가부시키 가이샤 | 유체압 실린더 |
| CN101936318A (zh) * | 2010-10-20 | 2011-01-05 | 小冶精通（天津）液压机械有限公司 | 改进缓冲效果的液压油缸 |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP9690792A patent/JP2731667B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100801244B1 (ko) * | 2006-08-18 | 2008-02-04 | 동양기전 주식회사 | 유압 실린더 |
| KR100956590B1 (ko) * | 2006-11-29 | 2010-05-11 | 에스엠씨 가부시키 가이샤 | 유체압 실린더 |
| US7798052B2 (en) | 2006-11-29 | 2010-09-21 | Smc Kabushiki Kaisha | Fluid pressure cylinder |
| CN101936318A (zh) * | 2010-10-20 | 2011-01-05 | 小冶精通（天津）液压机械有限公司 | 改进缓冲效果的液压油缸 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2731667B2 (ja) | 1998-03-25 |
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