JP6927653B2 - フォークリフト - Google Patents

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Description

本発明は、フォークリフトに関する。
フォークリフトが荷を積載した状態で走行すると、路面の段差等に起因する衝撃により荷が振動しフォークリフトの走行安定性が損なわれるという問題がある。この問題に対して、フォークによって荷を昇降するリフトシリンダのボトム室の圧力変動を吸収するアキュームレータを備え、荷の振動を抑制するフォークリフトが知られている(特許文献1)。
特開2003−201098号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、アキュームレータの設置場所が考慮されておらず、フォークリフトを操作するオペレータの視界を妨げる等の問題がある。
本発明の第1の態様によるフォークリフトは、ボトム室に対する圧油の給排によりピストンロッドを伸縮させてフォークを昇降するリフトシリンダと、前記圧油を前記ボトム室に給排する油路の圧力変動を吸収するための変動圧力吸収器と、を備え、前記変動圧力吸収器は、前記リフトシリンダの運転席に対向する側に設けられる。また、前記運転席から前方への視界を遮る領域は、前記リフトシリンダで遮られる第1領域、および、前記第1領域よりも前方視界を幅方向で広く遮る第2領域を含み、前記第2領域は、前記リフトシリンダの前方に配置される他の構造物で遮られる領域であり、前記変動圧力吸収器は、前記第1領域からはみ出し前記第2領域からはみ出さないように前記リフトシリンダに装着される。
本発明の第2の態様によるフォークリフトは、ボトム室に対する圧油の給排によりピストンロッドを伸縮させてフォークを昇降する一対のリフトシリンダと、前記一対のリフトシリンダの一方に装着され、前記圧油を前記ボトム室に給排する油路に発生する圧力が低い圧力変動を吸収する第1変動圧力吸収器と、前記一対のリフトシリンダの他方に装着され、前記圧油を前記ボトム室に給排する油路に発生する圧力が高い圧力変動を吸収する第2変動圧力吸収器とを備える。また、運転席から前方への視界を遮る領域は、前記一対のリフトシリンダで遮られる第1領域、および、前記第1領域よりも前方視界を幅方向で広く遮る第2領域を含み、前記第2領域は、前記一対のリフトシリンダの前方にそれぞれ配置される他の構造物で遮られる領域であり、前記第1および第2変動圧力吸収器は、前記第1領域からはみ出し前記第2領域からはみ出さないように前記一対のリフトシリンダにそれぞれ装着される。
本発明によれば、荷振れを防止し、乗り心地を良くするための変動圧力吸収器を、オペレータの視野を妨げることなくフォークリフトに設けることができる。
フォークリフトの側面図である。 荷役マストの外観図である。 フォークリフトのリフト用油圧回路図ある。 フォークリフトのリフトシリンダの構造と油圧管路とを模式的に示す図である。 アキュームレータの取り付けを説明するための分解斜視図である。
以下、図1〜図4を参照して、本発明によるフォークリフトの実施の形態を説明する。
−第1実施の形態−
図1は、フォークリフト1の側面図である。図示左側をフォークリフト1の前方、図示右側をフォークリフト1の後方と定義する。フォークリフト1は、車体2の前部に荷役マスト9を備える。荷役マスト9には昇降可能にフォーク24が設けられている。荷役マスト9は、車体2に備えられたチルトシリンダ21により図示左右方向に傾けられる。
車体2は、運転席25を含むキャビン6と、車体2を移動させる前輪26および後輪27と、原動機や油圧回路等が設けられた格納部28とを備える。
(荷役マスト9)
図2は、荷役マスト9の外観図であり、図2(a)は荷役マスト9の斜視図、図2(b)は正面図である。図2(a)の左奥がフォークリフト1の前方、図示右手前がフォークリフト1の後方、図示右奥がフォークリフト1の右、図示左手前がフォークリフト1の左である。図2(b)の紙面奥側がフォークリフト1の前方、紙面手前側がフォークリフト1の後方である。荷役マスト9は、フォークリフト1の前後方向に延びる車軸Cを中心軸として左右対称の構成を有する。図2では省略しているが、図2(a)の左奥側にフォーク24が取り付けられる。
荷役マスト9は、一対のアウターマスト40と、アウターマスト40に案内されて昇降する一対のインナーマスト50と、アウターマスト40に案内されるインナーマスト50を昇降する一対のリフトシリンダ310と、を備える。
一対のアウターマスト40は、右アウターマスト40Rと左アウターマスト40Lとから構成される。一対のアウターマスト40の上部同士、すなわち右アウターマスト40Rの上部と左アウターマスト40Lの上部がアウターマスト連結部49により連結されている。一対のインナーマスト50は、右インナーマスト50Rと左インナーマスト50Lとから構成される。一対のインナーマスト50の上部同士、すなわち右インナーマスト50Rの上部と左インナーマスト50Lの上部がインナーマスト連結部59により連結されている。一対のリフトシリンダ310は、左リフトシリンダ310Lと右リフトシリンダ310Rとから構成される。
図3はリフトシリンダ310を伸縮させる油圧回路図である。リフト用油圧回路は、一対のリフトシリンダ310L,310Rと、一対のリフトシリンダ310L,310Rに圧油を供給する油圧ポンプ81と、一対のリフトシリンダ310L,310Rに圧油を給排してリフトシリンダ310L,310Rを伸縮制御するコントロールバルブ82と、コントロールバルブ82と一対のリフトシリンダ310L,310Rとの間の管路に設置されたスローリターンバルブであるフローコントロールバルブ83と、フローコントロールバルブ83と一対のリフトシリンダ310L,310Rの一対のボトム室305L,305Rとの間に設置されたダウンセーフティバルブ84L,84Rと、フローコントロールバルブ83とダウンセーフティバルブ84L,84Rとの間のメイン管路85から分岐した側方管路86L,86Hにそれぞれ並列に設置される一対のアキュームレータ101L,101Hとを備えている。
図4は、フォークリフト1のリフトシリンダ310の構造と油圧管路とを模式的に示す図である。一対のリフトシリンダ310L,310Rはそれぞれ、図2、図4に示すように、シリンダチューブ311L,311Rと、ピストン314L、314Rを含むピストンロッド312L,312Rとを有する。一対のシリンダチューブ311の内部は、ピストン314L、314Rによりボトム室305L,305Hとシリンダ室306L,306Hが画成されている。一対のボトム室305L,305Hは、ダウンセーフティバルブ84、フローコントロールバルブ83、コントロールバルブ82を介して油圧ポンプ81とタンク88に接続されている。
リフトシリンダ310、アウターマスト40、およびインナーマスト50は左右対称の構成を有するので、左右の構成に共通する内容に関しては、左右の区別を行わずに以後の説明を行う。
図2(a)、(b)に示すように、シリンダチューブ311はアウターマスト40に固定され、ピストンロッド312の先端はインナーマスト50の上部に固定される。シリンダ収縮時はボトム室305からコントロールバルブ82を介してタンク88へ作動用が排出される。油圧ポンプ81からコントロールバルブ82を介してボトム室305に作動油が供給されると、作動油の油圧を受けたピストン314が上部に移動し、ピストン314に一体のピストンロッド312が伸長する。
リフトシリンダ310のピストンロッド312の先端がインナーマスト50に固定されているので、インナーマスト50は、リフトシリンダ310の伸縮によりアウターマスト40に案内されて昇降する。図1も参照すると、インナーマスト50には、その上端部にスプロケット51が設けられている。スプロケット51にはチェーン52が掛け回されている。チェーン52の一端は固定部材に連結され(不図示)、他端はフォーク24を昇降可能に保持するキャリッジ(不図示)に連結されている。インナーマスト50の昇降によりチェーン52によりフォーク24が昇降する。
図2を参照すると、アウターマスト40は、チルトシリンダ連結部211、およびアウターマスト40を車体フレームに揺動自在に取り付ける本体連結部212を備える。チルトシリンダ連結部211には、チルトシリンダ21のピストンロッドの端部21A(図1参照)が接続される。チルトシリンダ21が伸縮すると、アウターマスト40を含む荷役マスト9の全体が本体連結部212を中心に揺動する。
(アキュームレータ)
図2〜4に示すように、一対のリフトシリンダ310には、ボトム室305に給排される作動油の圧力変動を吸収する変動圧力吸収器として機能するアキュームレータが収容されたアキュームレータユニット100が取り付けられる。左リフトシリンダ310Lの車体2側には、低圧用アキュームレータユニット100Lが設けられ、右リフトシリンダ310Rの車体2側には、高圧用アキュームレータユニット100Rが設けられる。以下、低圧用アキュームレータユニット100Lと高圧用アキュームレータユニット100Rとを総称する場合には、アキュームレータユニット100と呼ぶ。
図5は、アキュームレータユニット100のリフトシリンダ310への取り付けを示す斜視図である。図5に示すように、アキュームレータユニット100は、アキュームレータ101と、収納ケース110と、U字金具111と、取付板113とを有する。アキュームレータ101は、収納ケース110内に収められる。この収納ケース110は、UボルトやUバンド等のU字金具111によりリフトシリンダ310に支持された平板状の取付板113にねじ112でねじ留めされる。取付板113は、アキュームレータ101の取付面となる平面が車体2と対向する向きとなるように、U字金具111をナット114などで締結してアキュームレータ101と共締めされる。これにより、アキュームレータ101は、取付板113によりリフトシリンダ310の車体2に対向する側に取り付けられる。低圧用アキュームレータユニット100Lのアキュームレータ101(以後、低圧用アキュームレータ101Lと呼ぶ)には外部配管である側方管路86Lが接続され、高圧用アキュームレータユニット100Rのアキュームレータ101(以後、高圧用アキュームレータ101Hと呼ぶ)には外部配管である側方管路86Hが接続される。
図4の模式図に示すように、アキュームレータ101は、ボトム室305と連通される油室101Pと、圧縮ガスが封入されるガス室101Gと、油室101Pとガス室101Gとを隔てる隔壁101Kとを備える。低圧用アキュームレータ101Lと高圧用アキュームレータ101Hとは上述した同様の構成を有するが、ガス室101Gに封入されるガスの圧力が互いに異なる。すなわち、低圧用アキュームレータ101Lのガス室101Gに封入される圧縮ガスの圧力が、高圧用アキュームレータ101Hのガス室101Gに封入される圧縮ガスの圧力よりも高い。これにより、低圧用アキュームレータ101Lは低圧における油圧変動を吸収し、高圧用アキュームレータ101Hは高圧における油圧変動を吸収する。
フォークリフト1の車体2の格納部28には、油圧ポンプ81と、コントロールバルブ82と、タンク88とが格納される。ポンプ81は、タンク88からコントロールバルブ82へ作動油を圧送する。コントロールバルブ82は、オペレータのフォーク上げ指令に基づき位置Uに切換えられ、メイン管路85を経由して左リフトシリンダ310Lのボトム室305Lおよび右リフトシリンダ310Rのボトム室305Rにポンプ81から供給された作動油を供給する。
図3も参照して説明すると、コントロールバルブ82は、オペレータのフォーク下げ指令に基づき位置Dに切換えられ、ボトム室305がタンク88と連通される。リフトシリンダ310のボトム室305にはフォーク24等の自重に基づいた圧力が発生しているので、ボトム室305に接続されているダウンセーフティバルブ84はボトム室305から排出される圧油の圧力により右側の絞り通路位置に切り換わる。ダウンセーフティバルブ84はボトム室305から排出された圧油の流量を調整する。流量調整された圧油はフローコントロールバルブ83の絞り通路によりさらに流量が制限され、コントロールバルブ82のD位置からタンク88に排出される。すなわち、ダウンセーフティバルブ84とフローコントロールバルブ83により、ボトム室305からタンク88へ排出される作動油の流量が所定量に制限(調整)される。これにより、フォーク24の降下速度が所定の速度に制限される。換言すると、ダウンセーフティバルブ84とフローコントロールバルブ83とは、作動油の流量を制限する流量制限部として機能する。
ダウンセーフティバルブ84はフォークリフトのリフトシリンダ用油圧回路では従来から使用されている。したがって、第1実施の形態では、ダウンセーフティバルブ84とフローコントロールバルブ83の双方で流量調整されてフォークの降下速度が決定されると説明した。しかし、高低圧域での変動圧力を好適に吸収して乗り心地性能の改善を図る第1実施の形態では、降下速度を制限するために、フローコントロールバルブ83による流量制限をどの程度に設定するかが検討される。この意味では、第1実施の形態では、フローコントロールバルブ83が速度制限部として機能するということもできる。
上述したように、ダウンセーフティバルブ84とフローコントロールバルブ83とを接続するメイン管路85には、上述した側方管路86L,86Hが接続される。すなわち、アキュームレータ101L、101Hは、ボトム室305L,305Rとフローコントロールバルブ83との間、詳細にはダウンセーフティバルブ84とフローコントロールバルブ83との間に配設される。
なお、コントロールバルブ82にフローコントロールバルブ83の機能を設けている場は、アキュームレータ101L、101Hは、ボトム室305L,305Rとコントロールバルブ82との間に設けられることになる。
コントロールバルブ82は、オペレータのフォーク上げ指令に基づき位置Uに切換えられ、油圧ポンプ81の吐出油はフローコントロールバルブ83とダウンセーフティバルブ84を通ってリフトシリンダ310のボトム室305に供給される。シリンダ室313は大気に開放されているため、ボトム室305に流入する圧油によりピストンロッド312が伸長してフォーク24が上昇する。
ボトム室305L,305Rから圧油が排出されるとき、およびボトム室305L,305Rに圧油を供給するときにメイン管路85に発生する圧油の圧力は、側方管路86L、86Hを経由して低圧用アキュームレータ101Lと高圧用アキュームレータ101Hに作用する。メイン管路85の圧力が低圧アキュームレータ101Lの設定圧力よりも上昇するとき、低圧アキュームレータ101Lがメイン管路85の圧力変動を吸収する。メイン回路の85の圧力が低圧アキュームレータ101Lの設定圧力より高く、かつ、高圧用アキュームレータ101Hの設定圧力よりも上昇するときは、高圧アキュームレータ101Rがメイン管路85の圧力変動を吸収する。これにより、フォーク24の上昇時と降下時にける管路内部の作動油の油圧変動がアキュームレータ101L,101Hによって吸収される。
以上で説明した第1実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)フォークリフト1は、一対のアウターマスト40と、一対のアウターマスト40に案内されて昇降する一対のインナーマスト50と、一対のインナーマスト50に設けられ、インナーマスト50とともに昇降するフォーク24と、ボトム室305に対する圧油の給排によりピストンロッド312を伸縮させてインナーマスト50を昇降する一対のリフトシリンダ310と、圧油をボトム室305に給排する油路の圧力変動を吸収するための変動圧力吸収器であるアキュームレータ101と、を備える。アキュームレータ101は、リフトシリンダ310の車体2に対向する側、すなわち運転席25に対向する面に設けられる。第1実施の形態では、アキュームレータ101は、リフトシリンダ310のチューブの外周面に装着される。
これにより、オペレータは、図2(b)の正面図に示すように、アキュームレータ101により運転席25から前方の視界を妨げられることなく視認できる。また、既存の荷役マスト9に対して大幅な形状変更を加えることなくアキュームレータ101を配置することができるので、既存の設計への影響が少ない。
(2)アキュームレータ101は、ボトム室305とフローコントロールバルブ83との間のメイン管路85に設けられる。これにより、フォーク24の上昇時、降下時、起動停止時における油路の圧力変動を吸収し、フォーク24の昇降に伴う荷振れや振動を効果的に抑制でき、乗り心地性能が向上する。
フローコントロールバルブ83とコントロールバルブ82との間の管路にアキュームレータ101が接続される場合、フォーク24を降下する際の流量制限に伴うメイン管路85に発生する圧力に比べて、フローコントロールバルブ83とコントロールバルブ82との間の管路に発生する圧力が低いので、ボトム室305に作用する圧力変動を十分に吸収することができない。一方、実施の形態のように、ダウンセーフティバルブ84とフローコントロールバルブ83の間のメイン管路85にアキュームレータ101を接続することにより、比較例に比べて高圧側の圧力変動を吸収するような高圧アキュームレータ101Hを使用できるなど、設計上の自由度が向上する。
−変形例1−
第1実施の形態のフォークリフトでは、リフトシリンダのボトム室に作用する圧力変動を吸収する低圧用および高圧用アキュームレータをそれぞれ一対のリフトシリンダの運転席25側の面に装着した。しかし、低圧用および高圧用アキュームレータを一対のリフトシリンダのいずれか一方に装着してもよい。
−変形例2−
第1実施の形態のフォークリフトでは、リフトシリンダのボトム室に作用する圧力変動を吸収する低圧用および高圧用アキュームレータをそれぞれ一対のリフトシリンダの運転席側の面に装着し、かつ、運転席から前方視界を遮る領域内に低圧用および高圧用アキュームレータを配設した。図1および図2に示すフォークリフトでは、運転席から前方を遮る遮蔽物は、一対のリフトシリンダと、その前方に配置されている一対のアウターマストと一対のインナーマストで構成される昇降装置構造部とである。
変形例2のフォークリフトでは、運転席から前方への視界を遮る領域は、一対のリフトシリンダで遮られる第1領域、および、第1領域よりも前方視界を幅方向で広く遮る第2領域を含み、第2領域は、一対のリフトシリンダの前方にそれぞれ配置される昇降装置構造部で遮られる領域であり、低圧用および高圧用アキュームレータは、第1領域からはみ出し第2領域からはみ出さないように一対のリフトシリンダにそれぞれ装着される。
すなわち、一対のアキュームレータを一対のリフトシリンダにそれぞれ装着する取付板の幅やアキュームレータの直径がリフトシリンダのチューブよりも大きい場合でも、リフトシリンダの前側に一組のアウターマストとインアマストが前方視界を遮るようなフォークリフトでは、一組のアウターマストとインアマストで構成される構造物の幅が実質的な前方視界を遮る領域となる。そこで、取付板の幅やアキュームレータの直径が第2領域を支配する昇降装置構造部の幅方向をはみ出さないようにしたフォークリフトも本発明に含まれる。
−変形例3−
上述した実施の形態では、フォークリフト1は低圧用アキュームレータ101Lと高圧用アキュームレータ101Hとを備えた。しかし、フォークリフト1は、低圧用アキュームレータ101Lおよび高圧用アキュームレータ101Hのいずれか一方のみを備えてもよい。また、フォークリフト1は、同種のアキュームレータ、すなわち設定圧が同一のアキュームレータを複数備えてもよい。要するに、本発明は、少なくとも1種類の圧力変動を吸収するアキュームレータに代表される変動圧力吸収器を1つ備えるフォークリフトにも適用可能である。
−変形例4−
1本のリフトシリンダでフォークを昇降するフォークリフトにも本発明を適用できる。この場合、リフトシリンダはフォークリフトの中央に配置され、少なくとも1種類の圧力変動を吸収するアキュームレータに代表される変動圧力吸収器を1本のリフトシリンダに装着する。
−第2実施の形態−
第2実施の形態のフォークリフトは、ボトム室に対する圧油の給排によりピストンロッドを伸縮させてフォークを昇降する一対のリフトシリンダと、一対のリフトシリンダの一方に装着され、圧油をボトム室に給排する油路に発生する圧力が低い圧力変動を吸収する低圧用アキュームレータと、一対のリフトシリンダの他方に装着され、圧油をボトム室に給排する油路に発生する圧力が高い圧力変動を吸収する高圧用アキュームレータとを備える。
このように、第2実施の形態のフォークリフトでは、2種類の圧力域での圧力変動を吸収する二つのアキュームレータを設ける場合でも、一対のリフトシリンダに二つのアキュームレータをそれぞれ配置すればよく、設置スペースを広げることなく乗り心地性能を改善できる。
−第2実施の形態の変形例−
図1および図2に示すフォークリフトでは、運転席から前方を遮る遮蔽物は、一対のリフトシリンダと、その前方に配置されている一対のアウターマストと一対のインナーマストで構成される昇降装置構造部とである。第2実施の形態の変形例のフォークリフトでは、リフトシリンダのチューブの外径寸法は昇降装置構造物の幅方向の寸法よりも小さい。したがって、第2実施の形態のフォークリフトでは、低圧用および高圧用アキュームレータの幅寸法や取付板の幅寸法は、昇降装置構造物の幅寸法以下であれば、リフトシリンダの幅寸法より大きくてもよい。
すなわち、フォークリフト運転席から前方への視界を遮る領域は、一対のリフトシリンダで遮られる第1領域、および、第1領域よりも前方視界を幅方向で広く遮る第2領域を含み、第2領域は、一対のリフトシリンダの前方にそれぞれ配置される昇降装置構造物で遮られる領域である。第2実施の形態の変形例のフォークリフトでは、低圧用および高圧用アキュームレータは、第1領域からはみ出し第2領域からはみ出さないように一対のリフトシリンダにそれぞれ装着される。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1…フォークリフト
2…車体
9…荷役マスト
24…フォーク
40…アウターマスト
50…インナーマスト
81…油圧ポンプ
82…コントロールバルブ
83…フローコントロールバルブ
84…ダウンセーフティバルブ
85…メイン管路
86L,86H…分岐管路
101…アキュームレータ
101L…低圧用アキュームレータ
101H…高圧用アキュームレータ
101P…油圧導入室
101K…隔壁
101G…ガス室
305…ボトム室
310…リフトシリンダ
312…ピストンロッド
313…シリンダ室
314…ピストン

Claims (7)

  1. ボトム室に対する圧油の給排によりピストンロッドを伸縮させてフォークを昇降するリフトシリンダと、
    前記圧油を前記ボトム室に給排する油路の圧力変動を吸収するための変動圧力吸収器と、を備え、
    前記変動圧力吸収器は、前記リフトシリンダの運転席に対向する側に設けられ、
    前記運転席から前方への視界を遮る領域は、前記リフトシリンダで遮られる第1領域、および、前記第1領域よりも前方視界を幅方向で広く遮る第2領域を含み、
    前記第2領域は、前記リフトシリンダの前方に配置される他の構造物で遮られる領域であり、
    前記変動圧力吸収器は、前記第1領域からはみ出し前記第2領域からはみ出さないように前記リフトシリンダに装着される、フォークリフト。
  2. 請求項1に記載のフォークリフトにおいて、
    前記変動圧力吸収器は、前記リフトシリンダのチューブの外周面に装着されるフォークリフト。
  3. 請求項1または2に記載のフォークリフトにおいて、
    前記他の構造物は、前記リフトシリンダの伸縮により前記フォークを昇降する一対のマスト装置であり、前記リフトシリンダで昇降する一対の第1マストと、前記第1マストの移動を案内する一対の第2マストを含むフォークリフト。
  4. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のフォークリフトにおいて、
    前記フォークを降下させる際に前記ボトム室から排出される圧油の流量を制限して前記フォークの降下速度を制限する流量制限部を更に備え、
    前記変動圧力吸収器は、前記ボトム室と前記流量制限部との間の前記油路に設けられるフォークリフト。
  5. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のフォークリフトにおいて、
    前記変動圧力吸収器は、前記圧油を前記ボトム室に給排する油路に発生する圧力が低い圧力変動を吸収する低圧変動吸収器と、前記圧油を前記ボトム室に給排する油路に発生する圧力が高い圧力変動を吸収する高圧変動吸収器とを備えるフォークリフト。
  6. 請求項を引用する請求項に記載のフォークリフトにおいて、
    前記リフトシリンダは第1および第2リフトシリンダを含み、
    前記低圧変動吸収器と前記高圧変動吸収器はそれぞれ、前記第1および第2リフトシリンダの運転席と対面する面に装着されるフォークリフト。
  7. ボトム室に対する圧油の給排によりピストンロッドを伸縮させてフォークを昇降する一対のリフトシリンダと、
    前記一対のリフトシリンダの一方に装着され、前記圧油を前記ボトム室に給排する油路に発生する圧力が低い圧力変動を吸収する第1変動圧力吸収器と、
    前記一対のリフトシリンダの他方に装着され、前記圧油を前記ボトム室に給排する油路に発生する圧力が高い圧力変動を吸収する第2変動圧力吸収器とを備え、
    運転席から前方への視界を遮る領域は、前記一対のリフトシリンダで遮られる第1領域、および、前記第1領域よりも前方視界を幅方向で広く遮る第2領域を含み、
    前記第2領域は、前記一対のリフトシリンダの前方にそれぞれ配置される他の構造物で遮られる領域であり、
    前記第1および第2変動圧力吸収器は、前記第1領域からはみ出し前記第2領域からはみ出さないように前記一対のリフトシリンダにそれぞれ装着される、フォークリフト。
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