JP2022015361A - フォークリフトの荷役装置 - Google Patents

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浩一 木下
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Abstract

【課題】変動圧力吸収器が備えられても車体を安定させることができるフォークリフトの荷役装置の提供にある。【解決手段】マスト20と、マスト20に対して昇降可能なリフトブラケット33と、リフトブラケット33に設けられたフォーク34と、作動油の給排によりロッドを伸縮することによりフォーク34を昇降させるリフトシリンダ22と、リフトシリンダ22へ作動油を給排する作動油回路における圧力変動を吸収する変動圧力吸収器40と、を備えるフォークリフト10の荷役装置12において、変動圧力吸収器40は、フォーク34が最下位置にある状態でのフォーク34の上端よりも下方の位置で、マスト20の下部に設けた。【選択図】 図2

Description

この発明は、フォークリフトの荷役装置に関する。
フォークリフトの荷役装置に関する従来技術としては、例えば、特許文献1に開示されたフォークリフトが知られている。特許文献1のフォークリフトは、ボトム室に対する圧油の給排によりピストンロッドを伸縮させてフォークを昇降するリフトシリンダと、圧油をボトム室に給排する油路の圧力変動を吸収するための変動圧力吸収器と、を備えている。この変動圧力吸収器は、リフトシリンダのチューブの外周面に装着されており、リフトシリンダの運転席に対向する側に設けられる。特許文献1のフォークリフトによれば、オペレータの視野を妨げることなく、変動圧力吸収器を設置できるとしている。
特開2019-14570号公報
特許文献1に開示されたフォークリフトでは、変動圧力吸収器はリフトシリンダのチューブにおいて高さ方向の中間位置に装着されている。このため、変動圧力吸収器を備えない荷役マストと比較すると、荷役マストの重心が荷役マストの上方となり、フォークリフトの車体の安定性を低下させるおそれがある。また、特許文献1に開示されたフォークリフトでは、オペレータの視野を妨げないとされているものの、変動圧力吸収器がオペレータの視野に入るので、変動圧力吸収器を見ることによって前方への注意が削がれるおそれがある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、変動圧力吸収器が備えられても車体を安定させることができるフォークリフトの荷役装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、左右一対のマストと、前記左右一対のマストに対して昇降可能なリフトブラケットと、前記リフトブラケットに設けられたフォークと、作動油の給排によりロッドを伸縮することにより前記フォークを昇降させるリフトシリンダと、前記リフトシリンダへ作動油を給排する作動油回路における圧力変動を吸収する変動圧力吸収器と、を備えるフォークリフトの荷役装置において、前記変動圧力吸収器は、前記フォークが最下位置にある状態での前記フォークの上端よりも下方の位置で、前記左右一対のマスト間に設けられることを特徴とする。
本発明では、変動圧力吸収器は、フォークが最下位置にある状態でのフォークの上端よりも下方の位置でのマスト間に設けられるので、荷役装置を備えるフォークリフトの重心は高さ方向において下方に位置する。このため、変動圧力吸収器が備えられてもフォークリフトの車体を安定させることができる。また、オペレータの前方視界を妨げることもない。
また、上記のフォークリフトの荷役装置において、前記フォークが最下位置にある状態での前記フォークの上端よりも下方の位置であって前記左右一対のマスト間には、前記一対のマストの下部を接続するロアビームが備えられ、前記変動圧力吸収器は、前記ロアビームに設けられる構成としてもよい。
この場合、変動圧力吸収器が左右一対のマストの下部を接続するロアビームに設けられるので、変動圧力吸収器を左右一対のマスト間の最下部に確実に設けることができる。
また、上記のフォークリフトの荷役装置において、前記左右一対のマストは、左右一対のアウタマストと、前記左右一対のアウタマストに対して昇降可能な左右一対のミドルマストと、前記左右一対のミドルマストに対して昇降可能な左右一対のインナマストと、を備え、前記リフトシリンダは、前記左右一対のインナマスト間に備えられ、前記変動圧力吸収器は、前記リフトシリンダの下部に設けられる構成としてもよい。
この場合、マストが、アウタマスト、ミドルマストおよびインナマストを備える3段のフルフリーマストであっても、オペレータの視野を妨げることなく、変動圧力吸収器を設置することができる。
また、上記のフォークリフトの荷役装置において、前記変動圧力吸収器は、前記作動油回路における低圧の圧力変動を吸収する低圧用変動圧力吸収器と、前記作動油回路における高圧の圧力変動を吸収する高圧用変動圧力吸収器と、を有し、前記低圧側変動圧力吸収器および前記高圧側変動圧力吸収器は、並列又は直列に配設される構成としてもよい。
この場合、低圧側変動圧力吸収器および高圧側変動圧力吸収器を有する場合であっても、オペレータの視野を妨げることなく変動圧力吸収器を設置することができるほか、フォークリフトの車体を安定させることができる。
本発明によれば、変動圧力吸収器が備えられても車体を安定させることができるフォークリフトの荷役装置を提供できる。
第1の実施形態に係るフォークリフトの側面図である。 第1の実施形態に係るフォークリフトの荷役装置を斜め前方から見た前方斜視図である。 第1の実施形態に係るフォークリフトの荷役装置を斜め後方から見た後方斜視図である。 第2の実施形態に係るフォークリフトの荷役装置を斜め前方から見た前方斜視図である。 第3の実施形態に係るフォークリフトの荷役装置を斜め前方から見た前方斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係るフォークリフトの荷役装置について図面を参照して説明する。本実施形態のフォークリフトの荷役装置はカウンタ式のフォークリフトに適用した例である。なお、方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、フォークリフトのオペレータが運転席の運転シートに着座して、フォークリフトの前進側を向いた状態を基準として示す。図1~図3は、フォークが最下位置にある状態を示している。
図1に示すように、フォークリフト10は、車体11の前部に荷役装置12を備えている。車体11の中央付近には運転席13が設けられている。車体11の前部には前輪としての駆動輪14が設けられ、車体11の後部には後輪としての操舵輪15が設けられている。車体11の後部にはカウンタウエイト16が備えられており、カウンタウエイト16は車両重量の調整と車体11における重量バランスを図るためのものである。本実施形態のフォークリフト10はエンジンフォークリフトである。車体11には、運転席13の上部を覆うヘッドガード17が設けられている。
荷役装置12はアウタマスト18およびインナマスト19を有するマスト20を備えている。左右一対のアウタマスト18には、アウタマスト18の内側にてスライド可能なインナマスト19が備えられている。車体11とマスト20との間には、作動油により作動するティルトシリンダ21が設置されている。マスト20はティルトシリンダ21の作動により下端部を支点として前後方向に傾動する。マスト20には作動油により作動するリフトシリンダ22が設けられている。リフトシリンダ22の作動により、インナマスト19がアウタマスト18内でスライドして昇降する。
左右一対のアウタマスト18には、図2、図3に示すように、左右一対のアウタマスト18の下部を連結するロアビーム23が設けられている。ロアビーム23は、アウタマスト18の最下部に相当する。左右一対のアウタマスト18の上部には左右一対のアウタマスト18の上部を連結するアッパービーム24が設けられている。図3に示すように、左右一対のアウタマスト18の下部には、車体11に搭載されるフロントアクスル(図示せず)に対してアウタマスト18を回動可能に支持するマストサポート25がそれぞれ備えられている。左右一対のマストサポート25を連結するサポートビーム26が設けられている。
左右一対のアウタマスト18の上部には、リフトチェーン27の一端が固定されるチェーンアンカブラケット28が設けられている。リフトチェーン27の他端は後述するリフトブラケット33に固定されている。図3に示すように、左右一対のアウタマスト18においてロアビーム23とアッパービーム24との間に位置するように、ティルトブラケット29がそれぞれ取り付けられている。ティルトブラケット29は、ティルトシリンダ21のロッドの先端と軸着される。左右一対のティルトブラケット29を連結するブラケットビーム30が設けられている。ブラケットビーム30が設けられている位置は、マスト20の下部である。
左右一対のインナマスト19には、左右一対のインナマスト19の下部を連結するロアビーム(図示せず)が設けられている。左右一対のインナマスト19の上部には左右一対のインナマスト19の上部を連結するアッパービーム31が設けられている。アッパービーム31はリフトシリンダ22のロッドの先端部と連結されている。左右一対のインナマスト19の上部にはリフトチェーン27を掛装するチェーンプーリ32が備えられている。なお、図2、図3では、リフトシリンダ22と接続される作動油配管の図示を省略している。
荷役装置12は、マスト20のほかリフトブラケット33を備えている。マスト20には左右一対のフォーク34がリフトブラケット33を介して設けられ、リフトブラケット33はインナマスト19に対して昇降するように設けられている。つまり、リフトブラケット33はマスト20に対して昇降可能である。なお、左右のフォーク34は同一構成であるが、説明の便宜上、右のフォーク34をフォーク34Rとし、左のフォーク34をフォーク34Lと表記する場合がある。左右のフォーク34は、各々、水平方向に延在する42と、荷載置部42の基端から上方向に延在する立ち上がり部43を有する。立ち上がり部43の上端をフォーク34の上端と定義する。
図2に示すように、リフトブラケット33は、一対のインナマスト19に案内されるブラケット本体35と、ブラケット本体35に固定された上下一対のフィンガーバー36、37と、上下一対のフィンガーバー36、37の両端部をそれぞれ連結する連結部材38と、を備えている。上側のフィンガーバー36はアッパーフィンガーバーであり、下側のフィンガーバー37はロアフィンガーバーである。フィンガーバー36、37は左右一対のフォーク34をそれぞれ係止する部材である。リフトブラケット33には、バックレスト39が取り付けられている。
ところで、本実施形態のフォークリフト10は、リフトシリンダ22における作動油の圧力変動を吸収する変動圧力吸収器40を備えている。変動圧力吸収器40は、荷役装置12が荷を支持している状態で走行時に振動が生じても荷が安定するようにするために設けられている。変動圧力吸収器40がリフトシリンダ22における作動油の圧力変動を吸収することにより走行時の荷の振動が低減される。変動圧力吸収器40は円筒形の容器により形成されており、容器内部は蓄圧可能な空間が形成されている。変動圧力吸収器40は、油圧ポンプ(図示せず)の圧油をリフトシリンダ22に給排する作動油回路(図示せず)と接続され、作動油回路上ではリフトシリンダ22における作動油室の圧力変動を吸収できる位置に備えられている。
本実施形態では、変動圧力吸収器40は、マスト20の最下部の位置でアウタマスト18を接続するロアビーム23の上面にブラケット41を介して固定されている。そして、変動圧力吸収器40は、変動圧力吸収器40の一方の端面が上方を向き、他方の端面が下方のロアビーム23を向く縦置きによって固定されている。変動圧力吸収器40の重量は約10kgである。マスト20の最下部を接続するロアビーム23に変動圧力吸収器40を位置させることで、変動圧力吸収器40を備えないフォークリフトと比較して、フォークリフト10の重心はより下方へ移動する。このため、フォークリフト10の安定性は向上する。また、変動圧力吸収器40はアウタマスト18の間のロアビーム23において左右方向の中心に位置するため、マスト20の左右方向の重量バランスは安定する。
ブラケット41は、変動圧力吸収器40を保持するとともにボルト(図示せず)によってロアビーム23に固定されている。本実施形態では、変動圧力吸収器40をマスト20の最下部の位置でアウタマスト18を接続するロアビーム23の上面にブラケット41を介して固定したが、変動圧力吸収器40を固定する位置は、マスト20の最下部を除く下部を接続する位置であってもよい。マスト20の下部とは、マスト20においてマスト20の最下部を含んでおり、フォークリフト10のオペレータの前方視界に含まれない範囲となる。変動圧力吸収器40は、フォーク34が最下位置にある状態でのフォーク34の上端よりも下方の位置に配置される。
次に、本実施形態に係る荷役装置12の作用について説明する。フォーク34に荷が搭載された状態でフォーク34を上昇させる場合、オペレータがリフトレバー(図示せず)を上昇位置に操作する。これにより、油圧ポンプ(図示せず)が作動して作動油を汲み上げ、リフトシリンダ22の作動油室に供給する。作動油室への作動油の供給によりリフトシリンダ22のロッドが伸長し、インナマスト19の上昇とともに、フォーク34がインナマスト19に対して上昇する。
フォーク34の上昇を止める場合は、リフトレバーを上昇位置から中立位置に操作すればよく、リフトレバーが中立位置になると、リフトシリンダ22の作動油室への作動油の供給は停止され、作動油室の作動油は圧力開放されないのでフォーク34は下降しない。フォーク34の上昇が停止した状態でフォークリフト10が走行すると、路面の段差や凹凸によって振動が荷役装置12に伝わる。荷役装置12に振動が伝わるとリフトシリンダ22の作動油室の圧力が変動するが、変動圧力吸収器40はリフトシリンダ22における作動油の圧力変動を吸収する。このため、走行時の荷役装置12の振動は低減される。荷役装置12の振動が低減されることにより、走行時における荷の姿勢は安定する。
そして、変動圧力吸収器40が左右一対のマスト20間の下部に設けられるので、変動圧力吸収器40を備えないフォークリフトと比較すると、荷役装置12を備えるフォークリフト10の重心は高さ方向において下方に位置する。このため、荷役装置12が変動圧力吸収器40を備えてもフォークリフト10の車体11は安定する。また、変動圧力吸収器40が左右一対のマスト20間の最下部に設けられる。このことから、変動圧力吸収器40をマストの上部に設けた荷役装置と比較すると、荷役装置12の重心は低くなり、荷役装置12は安定するほか、荷役装置12のティルト動作を行うティルトシリンダ21に対する負荷が低減される。
本実施形態に係る荷役装置12は、以下の作用効果を奏する。
(1)変動圧力吸収器40が左右一対のマスト20間の下部に設けられる。つまり、変動圧力吸収器40は、フォーク34が最下位置にある状態でのフォーク34の上端よりも下方の位置に配置されるので、荷役装置12を備えるフォークリフト10の重心は高さ方向において下方に位置する。このため、変動圧力吸収器40が備えられてもフォークリフト10の車体11を安定させることができる。また、変動圧力吸収器40がマスト20間の下部に設けられるので、フォークリフト10のオペレータの前方視野に含まれることはなく、オペレータが変動圧力吸収器40により注意を妨げられることがない。
(2)変動圧力吸収器40は、左右一対のアウタマスト18の下部を接続するロアビーム23に設けられるので、変動圧力吸収器40を左右一対のマスト20間の最下部に確実に設けることができる。
(3)変動圧力吸収器40は、左右一対のアウタマスト18の下部を接続するロアビーム23における左右方向の中心に設けられるので、マスト20の左右方向の重量バランスは安定する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るフォークリフトの荷役装置について図面を参照して説明する。本実施形態の荷役装置は3段フルフリーマストである点で第1の実施形態と相違する。本実施形態では、第1の実施形態と同じ構成については、第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。図4は、フォークが最下位置にある状態を示している。
図4に示すように、本実施形態の荷役装置50は、左右一対のアウタマスト51と、アウタマスト51に沿って昇降する左右一対のミドルマスト52と、ミドルマスト52に沿って昇降するインナマスト53と、を有するマスト54を備えている。また、荷役装置50は、インナマスト53に沿って昇降するリフトブラケット33を備え、リフトブラケット33は各種アタッチメントの着脱を可能とする。
アウタマスト51の上端はアッパービーム55によって連結されている。アウタマスト51の下部はロアビーム(図示せず)によって連結されている。ミドルマスト52の上端はアッパービーム56により連結されている。ミドルマスト52の下部はボトムビーム(図示せず)によって連結されている。インナマスト53の上端はアッパービーム57によって連結されている。インナマスト53の下部は、ロアビーム58によって連結されている。
アウタマスト51の後方には、ミドルマスト52の昇降用のリフトシリンダ59がアウタマスト51に沿ってそれぞれ配設されている。リフトシリンダ59のピストンロッドはミドルマスト52のアッパービーム56と連結されている。なお、図4では左のリフトシリンダ59のみが図示される。
インナマスト53のロアビーム58には、変動圧力吸収器60を介してリフトシリンダ61が立設されている。変動圧力吸収器60は、円筒形の容器により形成されており、容器内部は蓄圧可能な空間が形成されており、第1の実施形態の変動圧力吸収器40と同等の機能を有する。変動圧力吸収器60は、ロアビーム58に左右方向の中心に縦置きとなるようにブラケット62を介して固定されている。
リフトシリンダ61は、インナマスト53に対してリフトブラケット33を昇降させるための油圧シリンダである。リフトシリンダ61のシリンダ本体63の下部は変動圧力吸収器60の上部に固定されている。つまり、リフトシリンダ61は変動圧力吸収器60と一体化されている。リフトシリンダ61が有するロッドの上端部には、一対のリフトチェーン65を掛装するチェーンスプロケット64が設けられている。図4では、リフトシリンダ61と接続される作動油配管の図示を省略している。本実施形態でも、変動圧力吸収器60は、フォーク34が最下位置にある状態でのフォーク34の上端よりも下方の位置に配置される。
本実施形態によれば、マスト54が、アウタマスト51、ミドルマスト52およびインナマスト53を備える3段のフルフリーマストであっても、荷役装置12を備えるフォークリフト10の重心は高さ方向において下方に位置するように、変動圧力吸収器60を設置することができる。変動圧力吸収器60はオペレータの前方視野に含まれることはなく、変動圧力吸収器60はオペレータの注意を妨げることはない。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るフォークリフトの荷役装置について図面を参照して説明する。本実施形態は、変動圧力吸収器としての低圧用変動圧力吸収器および高圧用変動圧力吸収器を有する点で第1の実施形態と相違する。本実施形態では、第1の実施形態と同じ構成については、第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。図5は、フォークが最下位置にある状態を示している。
図5に示すように、荷役装置70は、低圧用変動圧力吸収器71および高圧用変動圧力吸収器72を有する。低圧用変動圧力吸収器71はアウタマスト18のロアビーム23の上面にブラケット73を介して固定されている。高圧用変動圧力吸収器72はアウタマスト18のロアビーム23の上面にブラケット74を介して固定されている。そして、低圧用変動圧力吸収器71および高圧用変動圧力吸収器72は、ロアビーム23上において並列に配置され、縦置きによってロアビーム23に固定されている。図5では、リフトシリンダ22と接続される作動油配管の図示を省略している。
低圧用変動圧力吸収器71は、作動油回路においてリフトレバーが中立位置のときにリフトシリンダ22の作動油室の低圧の圧力変動を吸収する。高圧用変動圧力吸収器72は、作動油回路においてリフトレバーが中立位置のときにリフトシリンダ22の作動油室の高圧の圧力変動を吸収する。
本実施形態によれば、低圧用変動圧力吸収器71および高圧用変動圧力吸収器72を有する場合であっても、オペレータの視野を妨げることなくマスト20間の下部に低圧用変動圧力吸収器71および高圧用変動圧力吸収器72を設置することができる。このため、荷役装置70を備えるフォークリフト10の重心は高さ方向において下方に位置し、フォークリフト10の車体11は安定する。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、変動圧力吸収器をいずれも縦置きとしたが、これに限らない。例えば、変動圧力吸収器を横置きとしてもよい。また、第3の実施形態では、低圧用変動圧力吸収器および高圧用変動圧力吸収器が並列に配置されたが、これに限定されない。低圧用変動圧力吸収器および高圧用変動圧力吸収器を上下に直列に配置してもよい。
○ 上記の第2の実施形態では、リフトシリンダの下部に変動圧力吸収器を設けるとしたが、これに限定されない。変動圧力吸収器はリフトシリンダの側部に設けてもよい。また、変動圧力吸収器とリフトシリンダが一体化された変動圧力吸収器付きリフトシリンダを用いてもよい。変動圧力吸収器付きリフトシリンダでは、変動圧力吸収器とリフトシリンダとを接続する作動油流路の短縮化が図れるので、圧力変動に対する変動圧力吸収の応答性が高い。また、インナマストを上昇させるリフトシリンダだけではなく、ミドルマストを上昇させるリフトシリンダの下部に変動圧力吸収器が設けられるようにしてもよい。
○ 上記の実施形態では、いずれもマストの最下部を接続するロアビームに変動圧力吸収器を設けたが、これに限らない。変動圧力吸収器は、マストの最下部以外のマストの下部を接続する位置に設けるようにしてもよい。マストの最下部以外のマストの下部は、例えば、マストの下部に設けたティルトブラケットを連結するブラケットビームに設けてもよい。変動圧力吸収器を設けるマストの下部は、マストにおいてマストの最下部を含むオペレータの前方視界に含まれない範囲であればよい。
○ 上記の実施形態では、フォークリフトとしてエンジンフォークリフトを例示したが、これに限らない。フォークリフトは、例えば、バッテリフォークリフトや燃料電池フォークリフトであってもよい。
10 フォークリフト
11 車体
12、50、70 荷役装置
13 運転席
14 駆動輪
15 操舵輪
18、51 アウタマスト
19、53 インナマスト
20、54 マスト
22、59、61、 リフトシリンダ
23、58 ロアビーム
33 リフトブラケット
34 フォーク
39 バックレスト
40、60 変動圧力吸収器
41、73、74 ブラケット
71 低圧用変動圧力吸収器
72 高圧用変動圧力吸収器

Claims (4)

  1. 左右一対のマストと、
    前記左右一対のマストに対して昇降可能なリフトブラケットと、
    前記リフトブラケットに設けられたフォークと、
    作動油の給排によりロッドを伸縮することにより前記フォークを昇降させるリフトシリンダと、
    前記リフトシリンダへ作動油を給排する作動油回路における圧力変動を吸収する変動圧力吸収器と、を備えるフォークリフトの荷役装置において、
    前記変動圧力吸収器は、前記フォークが最下位置にある状態での前記フォークの上端よりも下方の位置で、前記左右一対のマスト間に設けられることを特徴とするフォークリフトの荷役装置。
  2. 前記フォークが最下位置にある状態での前記フォークの上端よりも下方の位置であって前記左右一対のマスト間には、前記一対のマストの下部を接続するロアビームが備えられ、
    前記変動圧力吸収器は、前記ロアビームに設けられることを特徴とする請求項1記載のフォークリフトの荷役装置。
  3. 前記左右一対のマストは、
    左右一対のアウタマストと、
    前記左右一対のアウタマストに対して昇降可能な左右一対のミドルマストと、
    前記左右一対のミドルマストに対して昇降可能な左右一対のインナマストと、を備え、
    前記リフトシリンダは、前記左右一対のインナマスト間に備えられ、
    前記変動圧力吸収器は、前記リフトシリンダの下部に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載のフォークリフトの荷役装置。
  4. 前記変動圧力吸収器は、
    前記作動油回路における低圧の圧力変動を吸収する低圧用変動圧力吸収器と、
    前記作動油回路における高圧の圧力変動を吸収する高圧用変動圧力吸収器と、を有し、
    前記低圧用変動圧力吸収器および前記高圧用変動圧力吸収器は、並列又は直列に配設されることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項記載のフォークリフトの荷役装置。
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