JP2008081261A - フォークリフトにおける振動抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積載物に対する車体の振動や傾きの影響を積極的に抑制することのできるフォークリフトにおける振動抑制装置の提供にある。
【解決手段】車体に設けられたマスト15に沿って、フォーク18を支持するリフトブラケット17が昇降可能に設けられたフォークリフト10において、リフトブラケット17に対して、フォーク18を上下に昇降可能な油圧シリンダ19及び、フォーク18を前後に傾動可能な油圧シリンダ20を備え、フォーク18の上下方向の移動距離hを検出するための光センサ21及び、フォーク18の前後方向の傾きα及び左右方向の傾きβを検出するヨーレートセンサを設け、光センサ21及びヨーレートセンサからの入力信号に基づき油圧シリンダ19及び油圧シリンダ20を作動させる制御コントローラを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、フォークリフトのフォーク上の積載物への振動を抑制する振動抑制装置に関するものである。
特許文献1で開示された従来技術では、フォークリフトの荷役装置1が開示されており、リフトシリンダ2のピストンロッド3とフォーク6が取り付けられたリフトブラケット7とは、チェーンホイール4を介してチェーン5で連結されている。リフトシリンダ2のボトム室2Aは、リフト用のコントロールバルブ11に管路12を介して接続されており、又、コントロールバルブ11は、荷役用の油圧ポンプ8と供給管路9を介して接続されている。オペレータは、コントロールバルブ11を操作して圧油をリフトシリンダ2のボトム室2Aに供給することでフォーク6を上昇させ、リフトシリンダ2のボトム室2Aから圧油を排出することでフォーク6を下降させることができる。
又、フォークリフトには振動抑制装置15が備えられており、振動抑制装置15は、リフトシリンダ2のボトム室2Aに導入管路16を介して接続されたアキュームレータ17と、導入管路16の中途部に設置された流量制御弁18とで構成されている。アキュームレータ17は金属ベローズ19に内蔵したガス室20と、ガス室20の収縮につれて拡大される油圧室21を備えている。油圧室21は導入する油圧に応じて容積が変化し、導入油圧の増加に応じて油圧室21に蓄圧し、かつ導入油圧の低下に応じて蓄圧した圧油を放出する。従って、アキュームレータ17は、ボトム室2Aの圧力変動に対応して、ガス室20と油圧室21の容積を変化させて、この圧力変動を吸収するように作動する。例えば、ボトム室2Aのボトム圧が外部からの衝撃などにより急激に上昇する際には、ガス室20の容積を収縮させて油圧室21を拡大することにより、アキュームレータ17の圧力―容積特性(圧力をP、容積をVとし、略してPV特性とする)により決まる圧力値に抑え、一時的な圧力上昇を抑制することができるとしている。
特開2003−201098号公報(第3−5頁、図1)
しかし、特許文献1で開示された従来技術においては、アキュームレータ17の役割は、あくまでも積載物に対する車体の振動や傾きの影響を受動的に抑制するものであり、積極的に影響を抑制するものではない。そのため、車体の振動や傾きが発生した場合、又はそれらが短期間で連続的に発生した場合には、振動や傾きの影響を抑制するのに時間がかかってしまう問題があり、振動や傾きを抑制している最中に積載物の荷崩れなどが発生する恐れがある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、積載物に対する車体の振動や傾きの影響を積極的に抑制することのできるフォークリフトにおける振動抑制装置の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、車体に前方に設けられたマストに沿ってフォークを支持するリフトブラケットが昇降可能に設けられたフォークリフトにおいて、前記リフトブラケットに対して、前記フォークを上下に移動可能な昇降手段及び、前記フォークを前後に傾動可能な傾動手段を備え、前記フォークの上下方向の移動距離を検出するための距離センサ及び、前記フォークの前後方向及び左右方向の傾きを検出する傾きセンサを設け、前記距離センサ及び傾きセンサからの入力信号に基づき前記フォークの昇降手段及び傾動手段を作動させる制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、距離センサ及び傾きセンサからの入力信号に基づきフォークの昇降手段及び傾動手段を作動させる制御手段を備えているので、距離センサ及び傾きセンサがフォークの上下方向の移動及び前後方向又は左右方向の傾きを検出すると、制御手段はフォークの昇降手段及び傾動手段を作動させ、フォークを元の適正な位置に速やかに戻すことが可能となる。
例えば、車体が突起物に乗り上げ等して上方に突き上げられた場合には、距離センサにより上方への移動距離が検出され、この検出信号に基づきフォークの昇降手段を作動させ、フォークを元の適正な位置まで下降させることにより、フォーク上の荷物にかかる振動と衝撃を抑制できる。また、車体が前後方向に傾いた場合には、傾きセンサによりフォークの前後方向の傾きが検出され、この検出信号に基づきフォークの傾動手段を作動させ、フォークを元の適正な位置まで前後方向に傾動させることにより、フォーク上の荷物にかかる振動と衝撃を抑制できる。
従って、積載物に対する車体の振動や傾きの影響を積極的に抑制することができるので、フォーク上の荷物が荷崩れなどを起こすことを未然に防止可能である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のフォークリフトにおける振動抑制装置において、前記フォークの昇降手段及び傾動手段を、フォーク背面にそれぞれ設けられたシリンダとすることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、フォークの昇降手段及び傾動手段がフォーク背面にそれぞれ設けられたシリンダなので、各シリンダへの圧力媒体の供給及び排出を制御することにより、各シリンダと連結されたフォークの上下方向への移動及び、前後方向への傾動を簡単に行わせることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のフォークリフトにおける振動抑制装置において、前記距離センサを光センサとし前記フォークに設け、前記傾きセンサをヨーレートセンサとし前記車体に設けることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、距離センサが光センサでありフォークに設けられているので、フォークの上下方向の移動距離を容易に検出可能である。また、傾きセンサがヨーレートセンサであり車体に設けられているので、車体の前後方向又は左右方向の傾きを容易に検出可能である。光センサ及びヨーレートセンサ共に既存品を使用可能なので取り扱いが簡単である。
本発明によれば、車体の振動や傾きの検出結果に基づき、フォークの上下方向への移動
及び前後方向への傾動を行わせることにより、積載物に対する車体の振動や傾きの影響を積極的に抑制することができ、フォーク上の積載物が荷崩れなどを起こすことを未然に防止できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るフォークリフトにおける振動抑制装置を図1〜図7に基づいて説明する。
図1に示されるように、フォークリフト10は車体フレーム11の上に運転席14が設けられ、車体フレーム11の前後下方には前輪12及び後輪13がそれぞれ設けられている。又、運転席14の前方には、マスト15が立設され、該マスト15にはリフトブラケット17を介して左右一対のフォーク18が設置されている。ここで、フォークリフト10が走行する方向を前後方向とし、それと直角な方向を左右方向、垂直な方向を上下方向とする。リフトブラケット17は、マスト15に沿って上下方向に昇降可能に配置されている。
そして、フォークリフト10には、車体の振動がフォーク18上に積載されている荷物Wに伝わるのを防止する振動抑制装置16が設けられている。図2は振動抑制装置16の側面図を示し、図3は振動抑制装置16の背面図を示す。
図2に示されるように、フォーク18は下部に設けられ前方に突出した荷物Wを積載する載置部18aと、載置部18aから垂直方向に延びる垂直部18bと、垂直部18bの上部に接続し後方に延出する支持部18cとにより構成されている。
一対のフォーク18の支持部18cを後方に向け、リフトブラケット17の上部に横架されている支持部材17aに支持部18cを上方よりそれぞれ掛止するように取り付けられている。
一対のフォーク18の支持部18cと支持部材17aの間には、フォーク18の昇降手段に相当する油圧シリンダ19がそれぞれ介在されており、油圧シリンダ19は支持部材17aに固定されピストンのヘッド部は支持部18cに固定されている。油圧シリンダ19は一対のフォーク18をそれぞれ上下方向に昇降可能となっている。油圧シリンダ19は後述する油圧回路と連結されている。
また、一対のフォーク18の垂直部18bと、リフトブラケット17の下部に横架されている支持部材17bとの間には、フォーク18の傾動手段に相当する油圧シリンダ20がそれぞれのフォーク18毎に介在されており、油圧シリンダ20は支持部材17bに固定されピストンのヘッド部は垂直部18bに当接している。油圧シリンダ20は一対のフォーク18をそれぞれ前後方向に傾動可能となっている。油圧シリンダ20は後述する油圧回路と連結されている。
図2及び図3に示されるように、左方のフォーク18の支持部18cの後端部には距離センサに相当する光センサ21がセンサ面を下方に向け取り付けられている。光センサ21は地面Eとの上下方向の距離hを検出し、検出結果を後述する制御コントローラに送信する。
また、図1に示されるように、フォークリフト10の車体フレーム11には、傾きセンサに相当するヨーレートセンサ22が取り付けられている。ヨーレートセンサ22は車体の前後方向又は左右方向の傾きを検出し、検出結果を後述する制御コントローラに送信する。
図4は、振動抑制装置16の油圧回路を示すブロック図である。光センサ21及びヨーレートセンサ22は制御コントローラ23に接続され、光センサ21及びヨーレートセンサ22からの入力信号に基づき各種演算処理及び判断処理を行う。また、油圧シリンダ19及び20は、制御弁24、26を介してポンプ25、27とそれぞれ接続されており、制御弁24、26及びポンプ25、27は制御コントローラ23と接続されている。
光センサ21からの検出信号(上下方向の距離h)に基づき、制御コントローラ23は制御弁24を制御し、制御弁24に接続された油圧シリンダ19にポンプ25から圧油の供給又は、排出を行うことにより、フォーク18を上下方向に昇降させフォーク18を元の適正位置に戻す。
ヨーレートセンサ22からの検出信号(前後方向の傾きα)に基づき、制御コントローラ23は制御弁26を制御し、制御弁26に接続された油圧シリンダ20にポンプ27から圧油の供給又は、排出を行うことにより、フォーク18を前後方向に傾動させフォーク18を元の適正位置に戻す。
また、ヨーレートセンサ22が左右方向の傾きβを検出した場合には、制御コントローラ23は制御弁24を制御し、制御弁24に接続された油圧シリンダ19の少なくともどちらか一方にポンプ25から圧油の供給又は、排出を行うことにより、フォーク18を上下方向に昇降させフォーク18を元の適正位置に戻す。
尚、上下方向の検出距離h、前後方向の検出傾きα及び、左右方向の検出傾きβに対する油圧シリンダ19又は、20への圧油の供給量又は排出量の関係は予め制御コントローラ23にプログラムされており、制御コントローラ23はそのプログラムに基づき制御弁24、26を制御する。
油圧シリンダ19のピストンは通常状態においては、標準位置にあるように制御され、標準位置を基準として上下方向に可動範囲が予め設定されている。また、油圧シリンダ20のピストンは通常状態においては、標準位置にあるように制御され、標準位置を基準として前後方向に可動範囲が予め設定されている。
上記、油圧シリンダ19、20と光センサ21及びヨーレートセンサ22と制御コントローラ23によりフォークリフト10の振動抑制装置16が構成されている。
以上の構成を持つフォークリフト10における振動抑制装置16についてその作用を図5〜図7に基づいて説明する。
例えば、図5には、フォークリフト10が走行中に路面の突起物等に乗り上げて、車体が上方に突き上げられる場合の挙動を示す。図5(a)は、通常の走行状態を示し、この時光センサ21にて検出される地面Eまでの上下方向の距離をh1とする。この距離h1が元の適正位置に相当する。
図5(b)では、フォークリフト10が路面の突起物等に乗り上げて、フォーク18及びフォーク18上に積載されている荷物Wが上方に移動する場合を示す。この時、光センサ21にて検出される地面Eまでの上下方向の距離をh2とすると、この検出信号(上下方向の距離h2)は制御コントローラ23に送信され、制御コントローラ23にて演算及び判断処理が実行される。この場合には、制御コントローラ23は油圧シリンダ19を作動させるための制御信号を制御弁24に送信する。
図5(c)では、制御コントローラ23からの制御信号に基づき制御弁24が制御され、油圧シリンダ19から所定量の圧油が排出されることにより、油圧シリンダ19は下降し油圧シリンダ19に接続されている一対のフォーク18及びフォーク上の荷物Wも元の適正な位置(上下方向の距離h1)まで下降する。
従って、フォーク18を上方に押し上げようとする力が作用しても、油圧シリンダ19を作動させフォーク18及びフォーク上の荷物Wを元の適正な位置(上下方向の距離h1)まで速やかに下降させることでき、フォーク上の荷物Wにかかる振動と衝撃を抑制できる。
図示しないが、フォークリフト10が走行中に路面の溝などに落ち込んで、車体が下方に落下するような場合には、上記とは逆に油圧シリンダ19は上昇しフォーク18及びフォーク上の荷物Wも元の適正な位置(上下方向の距離h1)まで上昇する。
次に例えば、図6には、フォークリフト10が後方に傾いた場合の挙動を示す。図6(a)は、通常の走行状態を示し、この時ヨーレートセンサ22にて検出されるフォーク18の前後方向の傾き(垂直方向に対する傾斜角度)をα1とすると、この場合には傾きゼロ(α1=0°)となっている。この傾きα1が元の適正位置に相当する。
図6(b)では、フォークリフト10が後方に傾き、フォーク18及びフォーク18上の荷物Wが同様に後方に傾く場合を示す。この時、ヨーレートセンサ22にて検出される前後方向の傾きをα2とすると、この検出信号(前後方向の傾きα2)は制御コントローラ23に送信され、制御コントローラ23にて演算及び判断処理が実行される。この場合には、制御コントローラ23は油圧シリンダ20を作動させるための制御信号を制御弁26に送信する。
図6(c)では、制御コントローラ23からの制御信号に基づき制御弁26が制御され、油圧シリンダ20から所定量の圧油が排出されることにより、油圧シリンダ20は後退し油圧シリンダ20に接続されている一対のフォーク18及びフォーク上の荷物Wも元の適正な位置(前後方向の傾きα1)まで傾動する。
従って、フォーク18を後方に傾けようとする力が作用しても、油圧シリンダ20を作動させフォーク18及びフォーク18上の荷物Wを元の適正な位置(前後方向の傾きα1)まで速やかに傾動させることができ、フォーク上の荷物Wにかかる振動と衝撃を抑制できる。
図示しないが、フォークリフト10が走行中に前方に傾いた場合には、上記とは逆に油圧シリンダ20は前進しフォーク18及びフォーク18上の荷物Wも元の適正な位置(前後方向の傾きα1)まで傾動する。
次に例えば、図7には、フォークリフト10が右方向に傾いた場合の挙動を示す。図7(a)は、通常の走行状態を示し、この時ヨーレートセンサ22にて検出されるフォーク18の左右方向の傾き(水平方向に対する傾斜角度)をβ1とすると、この場合には傾きゼロ(β1=0°)となっている。この傾きβ1が元の適正位置に相当する。
図7(b)では、フォークリフト10が右方に傾き、フォーク18及びフォーク18上の荷物Wが同様に右方に傾く場合を示す。この時、ヨーレートセンサ22にて検出される左右方向の傾きをβ2とすると、この検出信号(左右方向の傾きβ2)は制御コントローラ23に送信され、制御コントローラ23にて演算及び判断処理が実行される。この場合には、制御コントローラ23は油圧シリンダ19の片方を作動させるための制御信号を制御弁24に送信する。
図7(c)では、制御コントローラ23からの制御信号に基づき制御弁24が制御され、右方のフォーク18に装着されている油圧シリンダ19へ所定量の圧油がポンプ25より供給されることにより、右方のフォーク18に装着されている油圧シリンダ19は上昇し、右方のフォーク18も所定距離だけ上昇する。よって、フォーク18上の荷物Wは元の適正な位置(左右方向の傾きβ1)まで傾動する。
従って、フォーク18を右方に傾けようとする力が作用しても、油圧シリンダ19の片方を作動させ片方のフォーク18上昇させることにより、フォーク18上の荷物Wを元の適正な位置(左右方向の傾きβ1)まで速やかに傾動させることができ、フォーク上の荷物Wにかかる振動と衝撃を抑制できる。
図示しないが、フォークリフト10が走行中に左方に傾いた場合には、上記とは逆に左方の油圧シリンダ19を上昇させ左方のフォーク18を上昇させることにより、フォーク18上の荷物Wも元の適正な位置(左右方向の傾きβ1)まで傾動する。
この実施形態に係るフォークリフトにおける振動抑制装置16によれば以下の効果を奏する。
(1)フォーク18に設けられた光センサ21によりフォーク18の上下方向の移動距離h2を検出すると、油圧シリンダ19を作動させフォーク18及びフォーク18上の荷物Wを元の適正な位置(上下方向の距離h1)まで速やかに上昇又は下降させることができ、フォーク18上の荷物Wにかかる振動と衝撃を抑制できる。例えば、車体が突起物に乗り上げ等して上方に突き上げられた場合には、フォーク18を下降させることにより、また、車体が路面の溝などに落ち込んで下方に落下するような場合には、フォーク18を上昇させることにより、フォーク18上の荷物Wにかかる衝撃と振動を抑制でき、フォーク18上の荷物Wが荷崩れなどを起こすことを未然に防止できる。
(2)車体に設けられたヨーレートセンサ22によりフォーク18の前後方向の傾きα2を検出すると、油圧シリンダ20を作動させフォーク18及びフォーク18上の荷物Wを元の適正な位置(前後方向の傾きα1)まで速やかに傾動させることができ、フォーク18上の荷物Wにかかる振動と衝撃を抑制できる。例えば、車体が後方に傾いた場合には、フォーク18を前傾させることにより、また、車体が前方に傾いた場合には、フォーク18を後傾させることにより、フォーク18上の荷物Wにかかる衝撃と振動を抑制でき、フォーク18上の荷物Wが荷崩れなどを起こすことを未然に防止できる。
(3)車体に設けられたヨーレートセンサ22によりフォーク18の左右方向の傾きβ2を検出すると、油圧シリンダ19の片方を作動させ片方のフォーク18を上昇又は下降させることにより、フォーク18上の荷物Wを元の適正な位置(左右方向の傾きβ1)まで速やかに傾動させることができ、フォーク18上の荷物Wにかかる振動と衝撃を抑制できる。例えば、車体が右方に傾いた場合には、右方のフォーク18を上昇させることにより、また、車体が左方に傾い場合には、左方のフォーク18を上昇させることにより、フォーク18上の荷物Wにかかる衝撃と振動を抑制でき、フォーク18上の荷物Wが荷崩れなどを起こすことを未然に防止できる。
(4)フォーク18の昇降手段及び傾動手段がフォーク18の背面にそれぞれ設けられた油圧シリンダ19、20で構成され、各油圧シリンダ19、20への圧油の供給及び排出を制御することにより、各油圧シリンダ19、20と連結されたフォーク18の上下方向への移動及び、前後方向への傾動を簡単に行わせることができる。
(5)距離センサが光センサ21でありフォーク18の一部に設けられているので、フォーク18の上下方向の移動距離hを容易に検出可能である。また、傾きセンサがヨーレートセンサ22であり車体の一部に設けられているので、車体の前後方向又は左右方向の傾きα、βを容易に検出可能である。光センサ21及びヨーレートセンサ22共に既存品を使用可能なので取り扱いが簡単である。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 第1の実施形態では距離センサとして光センサを用いるとして説明したが、レーザ式でも良いし、超音波式或いは赤外線式のセンサでも良い。
○ 第1の実施形態では傾きセンサとしてヨーレートセンサを用いるとして説明したが、ジャイロセンサ、ストロークセンサ又は、変位センサを用いても良い。
○ 第1の実施形態ではフォークの昇降手段及び傾動手段として油圧シリンダを用いるとして説明したが、それ以外のエアシリンダ方式、ラック&ピニオン方式、電動モータ方式、リニアモータ方式等を用いても構わない。
○ 第1の実施形態では距離センサはフォークに取り付け、傾きセンサは車体に取り付けるとして説明したが、両センサともフォークに取り付けても良く、また両センサとも車体に取り付けても構わない。更に、距離センサを車体に取り付け、傾きセンサをフォークに取り付けても良い。
○ 傾きセンサとしてのヨーレートセンサは、もともとフォークリフトに取り付けてあるものを共通使用しても構わない。この場合には、新規に取り付けるための取り付け工数と部品点数を削減可能である。
○ ヨーレートセンサによりフォークの前後方向の傾きと、左右方向の傾きを検出するとして説明したが、左右方向の傾きの検出については、一対のフォークのそれぞれに上下方向の距離検出のための距離センサを取り付け、それぞれの距離センサからの距離信号に基づきフォークの左右方向の傾きを検出しても構わない。
○ 第1の実施形態では車体が左右方向に傾いた場合には、その傾き補正のために一対のフォークの片方に連結された油圧シリンダを作動させて、元の適正位置に戻すとして説明したが、両方の油圧シリンダを作動させても構わない。この場合には、より精度の高い補正が可能となる。
第1の実施形態に係る振動抑制装置を備えたフォークリフトの全体構成図である。 第1の実施形態に係る振動抑制装置の側面図である。 第1の実施形態に係る振動抑制装置の背面図である。 第1の実施形態に係る振動抑制装置の作動回路を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る振動抑制装置のフォークが上方へ移動時の作用説明用の模式図である。(a)通常状態、(b)フォークが上方へ移動時、(c)油圧シリンダを作動させ位置補正時。 第1の実施形態に係る振動抑制装置の車体が後傾時の作用説明用の模式図である。(a)通常状態、(b)フォークが後傾時、(c)油圧シリンダを作動させ位置補正時。 第1の実施形態に係る振動抑制装置の車体が右傾時の作用説明用の模式図である。(a)通常状態、(b)フォークが右傾時、(c)油圧シリンダを作動させ位置補正時。
符号の説明
10 フォークリフト
15 マスト
16 振動抑制装置
17 リフトブラケット
18 フォーク
19 油圧シリンダ(昇降用)
20 油圧シリンダ(傾動用)
21 光センサ
22 ヨーレートセンサ
23 制御コントローラ
W 荷物(積載物)
h 上下方向の移動距離
α 前後方向の傾き
β 左右方向の傾き

Claims (3)

  1. 車体に前方に設けられたマストに沿ってフォークを支持するリフトブラケットが昇降可能に設けられたフォークリフトにおいて、
    前記リフトブラケットに対して、前記フォークを上下に移動可能な昇降手段及び、前記フォークを前後に傾動可能な傾動手段を備え、
    前記フォークの上下方向の移動距離を検出するための距離センサ及び、前記フォークの前後方向及び左右方向の傾きを検出する傾きセンサを設け、
    前記距離センサ及び傾きセンサからの入力信号に基づき前記フォークの昇降手段及び傾動手段を作動させる制御手段を備えていることを特徴とするフォークリフトにおける振動抑制装置。
  2. 前記フォークの昇降手段及び傾動手段を、フォーク背面にそれぞれ設けられたシリンダとすることを特徴とする請求項1に記載のフォークリフトにおける振動抑制装置。
  3. 前記距離センサを光センサとし前記フォークに設け、前記傾きセンサをヨーレートセンサとし前記車体に設けることを特徴とする請求項1又は2に記載のフォークリフトにおける振動抑制装置。
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