JP2738454B2 - リフトトラック用のマスト装置 - Google Patents

リフトトラック用のマスト装置

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JP2738454B2
JP2738454B2 JP1285085A JP28508589A JP2738454B2 JP 2738454 B2 JP2738454 B2 JP 2738454B2 JP 1285085 A JP1285085 A JP 1285085A JP 28508589 A JP28508589 A JP 28508589A JP 2738454 B2 JP2738454 B2 JP 2738454B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の背景] 本願に係るタイプのリフトトラックにおいて、トラッ
クの操作者がマストを通して良好な視界を得られるよう
にしたマスト構造を提供することが、古くからの重要な
問題点の一つである。従来、リフトトラックの伸縮マス
トを介して操作者の視界を改善、または付随的に改善す
るための種々の装置が案出されており、そのような装置
は米国特許第4,030,568号、第4,069,932号、第4,207,96
7号、第4,356,893号、第4,401,191号、第4,421,208号、
第4,432,438号、第4,441,585号、第4,585,093号および
第4,657,471号明細書に開示されるようなマスト構造が
包含される。このような視界を改善する技術に関連する
従来の他の総体的背景技術は、米国特許第4,355,703号
および第4,374,550号明細書、およびそこで参照されて
いる特許および特許出願明細書に開示されている。
従来の改善手段は、リフトシリンダをマストの外面、
背面、または前面に配置すること、あるいはそれらをマ
ストレールの内部に配置することによる。後者の内部構
造は、米国特許第4,441,585号明細書に示されており、
またマストの外側に配置されたリフトシリンダは、米国
特許第4,030,568号明細書に示されている。米国特許第
4,355,703号、第4,374,550号および第4,421,208号明細
書には、非対称マスト構造を有すると共に、単一または
複数のリフトシリンダがマストの中央平面に関して、そ
の背部に非対称に配置されるようにした複数の発明およ
び実施例が開示されている。米国特許第4,585,093号明
細書には、視界性を改善したさらに別のリフトシリンダ
構成が開示されており、これは米国特許第4,401,191号
および第4,432,438号明細書に開示される多段式マスト
と同様のものである。これら後者のすべての特許技術
は、共通して複数の新規構造を有しており、これは、リ
フトシリンダをマストの中心に配置する場合に付随す
る、視界妨害性を除去している。
他方、米国特許第4,441,585号明細書においては、リ
フトシリンダがマストの両側で、マストセクション(ア
ウターマスト)の固定レールの内部に配置されると共
に、さらに固定レールの外側ウェブが、隣接する可動セ
クション(インナーマスト)のウェブに対して、角度を
なして配置されている。
米国特許第4,069,932号および第4,207,967号明細書に
おいては、マスト装置が前部駆動輪のそれぞれ前方およ
び後方で、かつ実質的に前部駆動輪と整合する側部レー
ル装置間の横スペースに配置され、それにより側部レー
ル間の開口およびそれを介する視界を増大している。
総体的に関連する他の特許技術は、前述の特許明細書
のいくつかに引用されている。
[発明の要約] この発明は、操作者のマストを通しての視界、比較的
に単純なこと、及び低コストであることが重要であると
いう観点に立ち、リフトトラック用の従来公知の伸縮式
マスト構造よりも改善されている。特にこの発明は、従
来技術を越えて操作者のマストを通しての視界を改善す
ると共に、最大化するような極めて新規なマスト構造を
提供しており、そのために、「切欠き」またはブラケッ
ト付きのマスト装置が、側部マストレール装置を各駆動
輪(駆動輪は実質的にトラックの幅で隔置されると共
に、トラックのフレームまたは駆動車軸から取り付けら
れている)の上方に配置し、この構成により、側部レー
ル装置間のスペースが最大化されると共に、一対のリフ
トシリンダが各マストレールセクションの背部に好まし
くは収容され、かつフォークキャリッジ装置が、内側に
取り付けられた非入れ子式レールセクションに対して、
外方および後方に取り付けられた入れ子式レールセクシ
ョンの外部溝形セクションに取り付けられ、かつ側部レ
ールセクション装置がトラックの中央平面に対して、所
定の前方に広がる角度で配置されており、これらすべて
の特徴が組み合わされて、操作者の視界を最大にすると
共に、多くの他の有用な構造的効果を提供している。
前述の主要特徴のいくつか、たとえば、広がり関係で
取り付けられた角度付きの側部レール装置、および前述
のように外方に取り付けられたフォークキャリッジ、お
よび外方および後方に取り付けられた入れ子式レールセ
クションは、それ自体、新規である。また、2段および
3段マスト装置、異なるリフトシステムおよびレール装
置、および他の構造を包含する複数の新規な実施例はす
べて、以下の詳細な説明において明らかになるように、
この発明の範囲内のものである。
リフトトラックにおいて利用されると共に、マストを
介する操作者の視界が大きく改善されている、改善され
ると共に新規なマスト構造を提供することが、この発明
の主目的である。
他の重要な目的は、全体的なマストの安定性および剛
性が促進され、フォークキャリッジの拘束部が最少にさ
れ、ロスト荷重中心が妥協されず、かつフリーリフト作
用が提供される改善されたマスト構造を提供することで
ある。
この発明の他の目的、特徴および利点は、以下のこの
発明の詳細な説明から容易に明らかになるであろう。
[詳細な説明] 最初に第4図および第5図を参照すると、通常の産業
用リフトトラックが符号10で示されており、これはこの
発明により企図されるタイプのマスト装置を備えてい
る。フレーム・ボディ構造12が、一対の操舵輪14および
一対の駆動輪16上に取付けられ、かつ運転室18からトラ
ックを操作するための電気またはガス駆動の適切な動力
要素を具備する。マスト装置は図示されるように2段構
造であり、これは総体的に符号20および符号22で示され
ると共に、この装置はこれから説明するようにして、ト
ラックに取り付けられている。
第4図の概略平面図は、リフトトラック10上の通常位
置に着座する操作者による第5図のマスト20を通しての
水平視界範囲を概略的に示すと共に、後述のように駆動
輪16上方に取り付けられた広がり角度を有するマストレ
ール装置をから成るマストによる視界妨害角度を示す。
リフトトラックは第5図のマスト20を通して示されるよ
うにマスト22を備え、マスト22はマスト20と同様の構造
を有すると共に、駆動輪16間の通常位置に取り付けられ
る。第4図に示されるように、マスト20の対をなすレー
ル23,24は、固定溝形レール23の内方および前方にI形
ビーム24が入れ子となるような既知の関係をもって収容
されており、またフォークキャリッジ25がI形ビームの
内側に取り付けられている。他方、マスト22は新規な入
れ子式収容構成を示し、そこではI形ビームレール26が
溝形レール27の外側に収容され、フォークキャリッジ28
が形ビームレール26の外側に取り付けられると共に、そ
れにより支持されている。これについては、以下で詳細
に説明する。
2段式マスト30の好ましい実施例を示す第1図〜第3
図,第6図および第7図を参照すると、マスト装置は図
示のように、リフトトラック10の前部駆動車軸から、一
対の横方向に隔置されたトラニオン取付ブラケット32に
より取り付けられるようになっており、このブラケット
32は車軸ハウジング上のベアリング間を通常の方法で包
囲するようになっている。尚、取付ブラケット32の上部
のみが図示されている。一対の入れ子式レール装置34が
マスト30に取り付けられ、また、フォークキャリッジ装
置がそこに垂直移動できるようにローラにより取り付け
られ、フォークキャリッジの横方向外部寸法部分がレー
ル装置34と共に駆動輪16の上方に配置されるようになっ
ており、したがって、リフトトラックの外形範囲内に最
大のマスト幅をもたらしている。取付ブラケット32はレ
ール装置34の実質的に横方向内方に配置されて、車輪16
間に延びて駆動車軸と係合するようになっている。ある
いはまた、ブラケット32および連結部材が変更されて、
既知のように、マスト30が、トラックのフレーム上で前
方に適切に配置されたシャフトピンから支持されるよう
に構成されても良い。
各レール装置34は溝形またはC形断面の固定インナー
レール(溝形セクション)38を備え、このレール38はた
とえば溶接により、下部内側ウェブ面において横プレー
ト40に固定されている。プレート40には下方に延びる横
プレート部材42が固定され、プレート部材42にはレール
38の下部後端部分が固定されている。更に、この部分に
はたとえば溶接によりトラニオン取付ブラケット32が固
定され、ブラケット32の上端部に水平プラットホーム部
材44が固定されている。マスト30は、公知の如く、一対
の油圧式ティルトシリンダ46により、車軸上の垂直位置
の前方および後方に傾動可能となるように構成されてい
る。シリンダ46は、図示のように、リフトトラックのフ
レームに符号48の点で枢支され、そしてマストに対して
はプレート42上の符号50の点で枢支されている。剛性プ
レート部材47が、前記溝形レール38の上端部を相互に連
結する。各レール装置34は入れ子式I形ビーム(I形ビ
ームセクション)52を有し、このビーム52は各インナー
レール38内に収容されて、I形ビーム52の後部フランジ
がインナーレール38の後部フランジの外側に、それに重
なって配置されると共に、I形ビーム52の前部フランジ
が、隣接する前方溝形部分の内側に、かつインナーレー
ル38の前部フランジの後方に配置されるようになってい
る。また、対をなすガイドローラが前記対をなすI型ビ
ーム52およびインナーレール38間に適切に取り付けら
れ、入れ子式I形ビーム52を長手方向および横方向に支
持し、固定インナーレール38に対して伸展性のある垂直
移動を行なわせる。上部および下部の支持・案内用のロ
ーラは、それぞれ符号54および符号55で示され、周知の
如く、上部ローラ54は各溝形レール38のウェブの上端に
隣接して回転自在に取り付けられ、かつ下部ローラ55は
上部ローラ54と垂直方向に離隔した関係で各I形ビーム
52のウェブの下端部に隣接して回転自在に取り付けられ
ており、I形ビーム52を固定インナーレールに対して垂
直移動させる場合に支持し案内するようになっている。
横フォークバー60から支持されるフォーク58を有する
フォークキャリッジ56は、マスト30の全幅に沿って横架
されていると共に、フォークバー60の端部に固定された
側部支持プレート62を備え、各側部支持プレート62には
上部および下部の支持・ガイドロータ64が取り付けら
れ、これらローラは各I型ビーム52の外側溝部分に係合
して、フォークキャリッジが入れ子式I型ビームに対し
て垂直方向に移動できるように構成される。好ましく
は、この発明の主要な特徴の一つとして、レール装置34
がそれぞれ、フォークトラックの長手方向軸心に対して
所定角度をもって配置されて、図示のように両者間に前
方広がり角度を提供し、それにより、従来の標準的マス
ト構造、すなわちレール装置が前記軸心に対して平行に
配置された従来構成に比較して、前方視界の妨害を減少
させるようになっている。
操作者の視界は、図示の構造、すなわちそのレール装
置が駆動輪の上方に配置されることによりさらに改良さ
れ、また、この発明の別の主要特徴、すなわち、固定レ
ールセクション38の外側に入れ子式ビームセクション52
を取り付け、そして入れ子式セクションの外側にフォー
クキャリッジを取り付けるという標準形態の逆配置によ
り、さらに改良される。さらにまた、I形ビームセクシ
ョン52を溝形セクション38に対して、後方に重なる関係
で取り付けることにより、I形ビームセクションを前方
に重ねる従来の標準的I形ビーム構造に比較して、フォ
ーク58上に保持される荷物の荷重中心が減じられる。非
常に広幅のマスト装置は大きな横安定性をもたらし、フ
ォークが中心からはずれた荷物を保持する時、荷物をそ
の側部で拘束する必要性が低下され、かつマストの剛性
が改良されることになる。これらはすべて当業者にとっ
て明らかであろう。
フォークキャリッジ56が、図示のように、前方に角度
をなすレール装置34に取り付けられている場合、側部支
持プレート62は第3図に示される形状を有し、その場合
ガイドローラ64は外形のI形ビームセクション52に適切
に係合するようになっており、また各プレート62の下部
後方端部は符号66で示される形状を有し、したがって、
マストが駆動輪の上方に取り付けられた場合、側部プレ
ート62は、フォークキャリッジ56が下方位置にある時、
タイヤを妨害することも、それに接触することもない。
前述のように、第4図は、内側I形レール24を外側固
定溝形レール23に前方向に重ねた標準的なI形ビームレ
ール装置を概略的に示しており、この構造は、マストの
安定性、剛性および操作者の最大視界に関して、第3図
に示されるものより望ましくない。しかし、第4図の実
施例は、より標準的なレール装置の範囲内においては極
めて良好な視界を提供しており、すなわち、これは、駆
動輪の上方に取り付けられた非常に広幅のマスト装置に
おいて、広がり角度で取り付けられたレール装置を利用
しているからである。操作者の視界が比較的小さい角度
で妨害されていることが図から理解されよう。
入れ子式に収容される片寄りI形ビームマスト構造の
特徴として、荷物キャリッジの取付け、および支持・ガ
イドローラの詳細および構造が、米国特許第3,213,967
号明細書に、そして限定された範囲で、米国特許第4,37
4,550号明細書に詳細に記載されている。第1〜3図、
第6図および第7図に図示されたI形ビーム構造は、前
記従来の特許技術に示される配置構成を逆にしたもので
あり、入れ子式I型ビームが固定溝形レールの外側に取
り付けられ、かつその後方に重ねられた関係で収容され
ているが、支持・ガイドレールが取り付けられる方法に
関しては、収容原理は類似である。しかし、前述のよう
に配置されたI型ビームレール装置は、例示のためのみ
のものであり、任意の適切なレール装置構造、たとえば
多数のローラが取り付けられた溝形またはC型断面体、
あるいは種々の特別のレール断面を有するものが、この
発明の範囲内のものであることは明らかであろう。この
発明の範囲は、たとえば、レール装置を前方に広がる角
度で取り付けること、非常に広幅の装置において駆動輪
の上方に取り付けること、および入れ子式レールおよび
フォークキャリツジを従来とは逆に外側に収容すること
等の概念が包含される。また、この発明の範囲内のもの
である前方に広がるレール装置が、リフトトラックに対
してより標準的な関係において、トラックフレームか
ら、あるいは駆動輪の横内側で駆動車軸から、第5図に
マスト22として示されるように容易に取り付けることが
でき、かつ広がり角度により取り付けられたレール装置
の使用にあたり、任意のレール装置構造により取り付け
ることができることは、明らかであろう。さらに、前述
の任意の変形例を備えるマスト装置は、操作者の視界を
さらに増大するために最大のマスト幅が望まれる場合
は、駆動輪の前方にそれと整合して駆動車軸から容易に
取り付けることができる。マストが駆動輪の上方に、た
とえばマスト20、30のように取り付けられる場合は、フ
ォークキャリッジに保持される任意の荷物の荷重中心を
増大しないで、マストの所定の収縮高さに対して最大フ
ォーク高さのある程度の量が犠牲とされ、あるいはま
た、駆動輪の前方に取り付けられたマスト装置が、最大
フォーク高さを犠牲にしないで、ある程度の荷重中心の
損失を伴なうことが明らかであり、これは当業者にとっ
て理解できるものであろう。
一対の横方向に離隔されたリフトシリンダ装置70が、
マストの両側で、かつ各レール装置の背部の位置でプラ
ットホーム44から支持されて、マストを通しての操作者
の視界を妨げないようにされていると共に、上部ピスト
ン端部において上部横プレート部材72に連結されてい
る。プレート部材72は、第3図に示されるように、I型
ビームレール52の後部フランジに対して、符号73の点で
固定されている。横プレート部材75が、その両端部にお
いて、第3図に示されるようにI型ビームレール52の下
端部分に固定されている。一対のリフトチェーン74が、
その一端で各リフトシリンダに配置されたチェーン係止
部76に連結されると共に、他端で側部プレート62の後端
部に配置されるチェーン係止部78に連結され、このチェ
ーンは各リフトスプロケット80上に巻き掛けられてお
り、このスプロケット80は、プレート部材72の両端に固
定されるシャフト82に、回転できるように取り付けられ
ている。
次に、第3A図に沿って説明する。このマストにある程
度のフリーリフトを可能とする手段が案出されている。
下部シリンダ支持ロッド84がプラットホーム44に固定さ
れると共に、その上端部に溝付きヘッド86が形成され、
その回りをシリンダバレルが摺動するようになってい
る。第1図に示されるように、各シリンダバレルは支持
ロッド84上で上昇されているのに対して、第6図および
第7図においては、シリンダバレルは完全下方位置にあ
り、支持プレート44に当接している。各シリンダバレル
が第1図の位置から支持ロッド84上で下方に移動する
と、フォークキャリッジは1:1の移動比において上昇
し、最終的に各シリンダバレルはプレート44上に接す
る。これは第3A図、すなわち、キャリッジ36に連結され
るリフトシリンダ装置70およびチェーン74を概略断面図
で示す図面に示されるようにして、達成される。油圧配
管88がシリンダバレルに符号90において連結されると共
に、これは油圧システム(図示しない)から作動油を、
空気室98を介して延びる内部導管96およびシリンダ壁10
0を介して、油室94へ選択的に連通させて、シリンダバ
レルを作動させて、内部のピストン102を上昇させるよ
うになっている。シリンダバレルが支持ロッド84の溝付
きヘッド86の下面に当接し、かつピストン102が図示の
ように壁100に当接するように、完全に引込められた
時、フォークキャリッジ36は完全下降位置にある。作動
油が導管88、96を通って油室94に導入されると、これは
最初にシリンダ壁100に作用されて、シリンダバレルが
ロッド84上で下方へ移動され、プラットホーム44に当接
し、それによりチェーン74がシリンダバレルと共に作動
されて、フォークキャリッジ36がそのフリーリフト位
置、すなわち実質的にロッド84の長さの2倍の距離まで
上昇する。これに続いて、作動油は油室94内でピストン
102に作用されて、フォークキヤリッジ36がチェーンお
よびスプロケット74および80を介して、マストにおいて
選択された高さまで上昇され、この高さは第6図および
第7図に示される最大フォーク高さ位置で終ると共に、
その時点でピストンヘッド102はシリンダバレルの上端
部に当接する。マストは前記位置から、システム内の油
圧を解除することにより下降され、これによってピスト
ンヘッド102は作動油をシリンダから油溜めへ強制排出
し、最終的に入れ子式レール装置34と共に完全に引込ま
れることになり、その場合、フォークキャリッジ36はそ
のフリーリフト位置に配置され、荷重の有無に拘わらず
フォークキャリッジの重量は継続的に、シリンダバレル
をヘッド86およびピストン102に当接するように上方へ
作動させるよう働き、その時点でフォークキャリッジ36
は再び、第3A図に示される床レベルとなる。
第9図および第10図には、変形されたチェン巻掛け構
造が示されている。この実施例は変形部分以外は第6〜
8図のものと類似のものであり、類似部分は同様数字に
ダッシュ(′)を付けて示している。この基本的なマス
ト構造において、チェーン巻掛けシステムは、3つのチ
ェーンスプロケット110、112、114をマストの各側に備
え、各スプロケット110はシリンダ70′から適切に取り
付けられ、各スプロケット112はダイバー・支柱部材7
2′の各端部に適切に取り付けられ、また各スプロケッ
ト114は各チャンネル38′の上端部に適切に取り付けら
れている。一つの上部ガイドローラの一部が第10図に、
符号54′で示されている。チェーン116はマストの各側
において、溝形レール38′のウェブに取り付けられるチ
ェーン係止部材118に連結され、それからスプロケット1
10の下側に、そしてスプロケット112、114に巻き掛けら
れ、各側のレール装置34′の頂端部を通り、それから図
示されないが、第6〜8図の係止部材78と同様のキャリ
ッジ36′上の横方向に隔置された係止部材まで下方へ送
られるガ、前記係止部材は一方のフォークバー60′上で
キャリッジの側部の内側に配置される。
第9図および第10図の実施例の作動は、第1図〜第3
図および第6図〜第8図のものと同様であり、第3A図の
フリーリフト作動を行うと共に、タイバー・支柱部材7
2′を介してリフトシリンダ70′が外側I形ビームレー
ル52′を直接作動し、かつチェーン・スプロケットシス
テムを介して2:1の移動比で荷物キャリッジ36′が作動
し、このようにして、荷物キャリッジは第3A図における
ようにフリーリフト状態で作動されて、第6〜8図に示
される最大フォーク高さまで到達する。
第11図〜第17図を参照すると、第1図〜第10図と同様
のマスト構造原理が、良好な視界を有するフルフリーリ
フト型3段式マストに適用されている。
この種のマスト装置の一実施例が、総体的に符号200
で示されている。マスト装置200は一対の横方向に離隔
された固定溝形レール202を備え、このレール202はその
下端部付近で横プレート部材204に固定され、またその
上端部で横プレート部材206に固定されて、マストを通
しての前方に広がる視界角度を提供している。一対の中
間I形ビームレール208が、上部および下部のプレート
部材210、212により連結されている。また、中間I形ビ
ームレール208は、溝形レール202のウェブのそれぞれか
ら取り付けられる一対の上部支持・ガイドローラ213
と、I形ビームレール208のウェブからマストの下端部
に隣接して取り付けられる下部支持・ガイドローラ214
とにより、溝形レール202内で入れ子式移動を行なうよ
うに支持され、I形ビームは各溝形レールのフランジに
関して後方に重なる関係となっている。同様に、後方に
重なって入れ子式に収容された一対の外側I形ビームレ
ール216(これは横プレート部材218によりその頂部で相
互に連結されている)は、それぞれ上部および下部の対
のガイドローラ220、222により、I形ビームレール208
内で入れ子式移動を行なうように支持されており、前記
上部ガイドローラ220はI形ビーム208のウェブから取り
付けられると共に、下部ガイドローラ222はI形ビーム2
16のウェブから取り付けられる。フォークキャリッジ22
4がマストに横架されると共に、第1図〜第7図の実施
例におけるものと同様に、後方に延びるフォークキャリ
ッジ側部プレート228の端部に取り付けられた上部及び
下部のローラ226を介して、I形ビームレール216の外側
溝に支持されている。
一対の横方向に隔置されたメインリフトシリンダ230
が、その下端部においてプラットホーム232で支持さ
れ、プラットホーム232は一対の横方向に隔置された車
軸トラニオンブラケット・マウント234から支持されて
おり、マウント234(その上部のみが図示されている)
は、溝形レール202をその下端部において相互に連結す
る横支柱プレート236に固定されている。一対のフォー
ク238が通常の方法で、一対のフォークバー240から支持
され、フォークバー240は側部プレート228間に延設され
ると共に、そこに固定されて、フォークキャリツジを図
示のようにマストに取り付けるようになっている。
リフトシリンダ230は引込み状態において、マストの
頂部まで延び、また、そのピストンロッド端において、
中間I形ビームレール208の上端部を相互連結する横支
柱部材210に連結されている。一対のリフトチェーン244
がそれぞれ、一端においてチェーン係止部246に固定さ
れている。チェーン係止部246は図示のように、溝形レ
ール202の内側に面する各ウェブ面に固定されており、
そこからチェーン244は一対の横方向に隔置されたスプ
ロケット248に巻き掛けられる。スプロケット248は、プ
レート部材210に固定されると共にそこから下方に垂下
する一対のスプロケット取付ブラケット250に回転自在
に支持されており、チェーン244はそこから下方へ延び
て、一対の係止部252に連結される。係止部252は、I形
ビームレール216の下端部分を相互連結する横プレート
部材256に固定されている。
一対の横方向に隔置されたフリーリフトシリンダ260
が、各I形ビーム216の前方フランジから、それぞれ、
各前記シリンダの上端部および下端部に配置される一対
の垂直方向に隔置されるブラケット部材262により支持
されている。リフトチェーン264が、その一端で各上部
ブラケツト262に係止され、それから各シリンダ260のピ
ストンロッドのクロスヘッドに取り付けられたスプロケ
ット266上に巻き掛けられ、さらに各チェーン264はその
他端において、フォークキャリッジ224に符号268の点で
係止される。シリンダ260は引込められた状態のマスト
装置の半分の高さを有し、したがって作動油がこれら単
動型シリンダに適用されると、ピストンはフォークキャ
リッジを2:1の移動比により、引込められたマストの
「フルフリーリフト」として知られる最大高さまで上昇
させ、メインリフトシリンダ230による外側および中間
のI形ビーム208、216のその後の上昇中、フォークキャ
リッジ224はその位置に維持される。図面から明らかな
ように、シリンダ260もマスト装置に、その前部に隣接
して収容されているから、シリンダの配置により操作者
の視界が付加的に妨害されることはない。
可撓性を有する油圧導管装置270、272、274が作動油
を、リフトシリンダ230、260に提供する。導管270は油
圧システム(図示しない)に連結され、操作者の要求に
より、作動油を導管272を介して導管274へ送給し、この
導管274は上方へ延びると共に、リフトシリンダ230の上
端から支持される滑車276上に巻き掛けられ、それから
I形ビーム216の後部フランジの背部を下方に延び、そ
のI形ビーム216の下端部に形成された溝を介して上方
へ延びて、フリーリフトシリンダ260の底部に連結され
ている。
次に、作動について説明する。作動油を導管に適用す
ると、最初にフリーリフトシリンダ260が作動されて、
前述のように収縮されたマストにおいてフォークキヤリ
ッジが上昇され、それから続いてメインリフトシリンダ
230が作動されて、中間および外側のI型ビーム208、21
6が同時に、固定レール202に対して入れ子式上昇移動で
選択された高さまで上昇されることになる。この選択さ
れた高さは、フルフリーリフト形態を有する3段式マス
トの連続運動および上昇に関して良く知られているよう
に、第15図および第16図に示される最大フォーク高さ位
置で終る。この発明のすべての実施例に関して、当然、
各対の対応レールの上端部分および下端部分間に延びる
すべての横プレート部材ないしは支柱部材の設計形態お
よび構成は、周知の如く、マストの上昇および下降中
に、前述要素が必要により互いに避けて通るよう構成さ
れていることは明らかであろう。
第18図〜第22図には、3段式マストの好ましい実施例
が示されており、ここではその構造は第8図〜第13図に
示されるものと類似形態を有するが、一対のフリーリフ
トシリンダ280が、シリンダ260のようにマストの前部で
はなくて、その後部に配置されている点で相違してお
り、この配置構成により、このフリーリフトシリンダ28
0もマストレールセクションの背部に隠され、すなわ
ち、操作者の視界がそれにより妨害されなくなる。他の
点ではマストは図示されるように、前の実施例における
ものと同一であり、その一部の部片にのみ番号を付し、
共通部片は第8図〜第13図に示されるものにダッシ
ュ(′)を付けた同一番号で示した。図示されるよう
に、油圧導管274′はマストの側部において直角滑車281
上に巻き掛けられると共に、供給導管270′に連結され
ている。また、ホース滑車および取付け構造の余分なコ
ストを除去するために、単一または複数の可撓性導管を
別個の滑車281上ではなく、一つまたは両方のチェーン
スプロケット248′に巻き掛けることが有効であること
も分かっている。
各シリンダ280はその上端部および下端部において、
一対のブラケット282により、各I形ビームレール216′
の後部フランジに取り付けられる。各チェーンスプロケ
ット284がクロスヘッド286から、シリンダ280のピスト
ンロッドに取り付けられ、またリフトチェーンが各シリ
ンダに配置される係止部材288から、各フォークキャリ
ッジ側部プレート228′の後側に配置される係止部材290
まで掛け渡される。シリンダ280をマストの前部ではな
くて、その後部に配置することにより、リフトトラック
の作動にあたり、これらのシリンダの損傷の可能性が最
少にされると共に、可撓性導管270をマストレールの下
側で、シリンダの前部取付け位置まで掛渡す必要性が除
去される、という利点が得られる。
ここに開示される3段式マストにおけるチェーンスプ
ロケット248、248′は、側部マスト装置の角度をなす取
付けに対して、対向角度をもって取付けられて、マスト
において利用できる収容空間を最も効果的に利用するよ
うにしている点に注目されたい。第11図〜第17図におい
て、フリーリフトシリンダ260は、マストレールの後部
配置により、マストの前方に設けられる収容空間に取り
付けられ、また第18図〜第22図においては、フリーリフ
トシリンダ280は、外側I形ビーム216′の実質的に横方
向で、かつその背部に取り付けられており、これはすべ
て、利用できる空間を効果的に利用すると共に、操作者
の視界を妨害することを避けることを目的とするもので
ある。
第18図〜第22図のマストの作動は、第11図〜第17図の
ものと同一である。
第23図〜第26図において、この発明の範囲内において
利用できる多数のマスト取付・レール構造のうちの2、
3の例示変形例が概略的に示されると共に、マストを通
しての種々の視界角度も示されている。
第23図は非対称設計形態の広がり角度を有する2段式
レール装置を示しており、ここでは、両マストレールを
符号300で示される操作者の目に整合させることによ
り、最適な視界が提供されている。操作者が中心以外に
位置することから、レールは図示のように、トラックの
中心線に関して非対称に配置され、したがって、与えら
れる死角は操作者にとって等しくなる。
第24図は対象設計形態、すなわち2段式レール装置が
同等に向けられ平行にされた状態を示す。右側のマスト
レール装置は、左側マストレール装置と鏡像関係となっ
ている。図示のように、操作者の位置から見てマウス間
に広がり角度を与える第23図のレール装置の取付形態に
比較して、第24図においてはレール装置が平行に取り付
けられている結果、第23図におけるものに比較して、第
24図において表示される死角は増大されている。さら
に、右および左側レール装置が相互に鏡像関係にある第
24図の対称設計形態においては、図示のように操作者が
リフトトラックの軸心からはずれて位置される場合、右
側において操作者の目300からの死角が少し大きくな
る。しかし、第24図において、左側に比較して右側にお
いて死角が少し大きくなるが、対称設計形態にはある程
度の製造上の利点がある。
もちろん、第23図の構造は、レール装置が中心線に対
して等しい角度で向けられ、レール装置が相互に鏡像関
係を有し、それにより、第24図のものと同様に、右側レ
ール装置を介する死角がいくらか大きくなる点を除い
て、第24図におけるように対称設計形態で構成すること
もできる。
第23図と第24図、および以下で明示する第26図におけ
るレール装置は、駆動輪16の上方に、それに整合して取
り付けられており、これはすべてこの発明の前述の実施
例によるものである。
第26図は第11図〜第17図に開示される実施例と類似の
構造の3段式マストにおける、操作者の目300からの死
角を示している。この構成において、レール装置はリフ
トトラックの中心線に関して対称であり、したがって、
操作者の目から右側レール装置を介する死角は、左側レ
ール装置を介する死角より少し大きい。種々のチェーン
スプロケットおよび油圧導管の取付け角度が、第11図〜
第17図に示される角度から少し異なった状態で示されて
おり、また類似部片にはダッシュ(′)を有する同一番
号が付けられている。油圧導管はマストの左側のみにお
いて滑車276′上に巻き掛けられており、右側では、導
管は符号が示すように巻き掛けられることなく直接連結
されていることが分かるであろう。
第25図は2段式マストを示し、ここではレール装置は
第23図のものと同様に、両者間に広がり角度をもたらす
ように配置されているが、第24図のものと同様に対称設
計形態を有し、したがって右側の死角は左側の死角より
少し大きい。第25図において、レール装置は車輪16の前
方に配置されており、またマストはシャフトピンにより
トラックフレームから支持されるか、あるいは車軸から
トラニオンで取り付けられるように構成されている。
第23図、第24図および第26図の実施例はすべて、レー
ル装置のレールセクションがマストの所定の下方高さの
ために短かくされなければならないので、最大フォーク
高さが低減される欠点を有していることは理解されよう
最大フォーク高さを低減することなく、この発明の改善
された視界を提供するためには、第25図のように、マス
トを車輪の前方に配置することが必要になる。しかし、
この構成における欠点は、明らかなように、喪失荷重中
心(lost load center)が増大されることである。
幅、深さ、座席位置等が色々であるマストを設計する
設計者は、この発明の範囲内において、前記構成の多数
の実行可能な組合せから任意の一つを選択することがで
きる。たとえば、前述したように、設計者は、多数のタ
イプのマストレールセクションの任意の1つを選択し、
あるレール間関係(本明細書に示された種々の実施例に
は、好ましい収容関係のみが開示されている)でI形ビ
ームおよび/または溝形レールを収容し、またリフトト
ラックの長手方向軸心に関するレール装置の単一または
複数の角度は、マストの後方の距離における正常着座位
置、およびリフトトラックの中央、またはその長手方向
軸心の一側または他側における操作者の位置により、所
望により変更することができる。また、リフトシリンダ
およびチェーンは種々の位置に配置することができ、こ
れらはすべて、マストを通しての操作者の視界が容認で
きるもの、もしくは最大のものとされることを目的とし
ている。しかし、ここに開示された新規なマストレール
セクション・フォークキャリッジ装置が、従来のものよ
り大きなマスト安定性およびマスト剛性を提供すると共
に、操作者の前方視界を最大にしていることが当業者に
とり認識されるであろう。また、ここに特に開示された
実施例は、マスト装置がリフトトラックの駆動輪の上方
またはその前方に取り付けられて、そこを介する視界を
さらに増進するようにしたものを示しているが、この発
明の範囲には、マスト装置を通常の方法で、駆動輪の幅
の内側で駆動車軸またはフレームから取り付けることも
包含しており、任意のタイプのマストレール装置がリフ
トトラックの長手方向軸心に関して、単一または複数の
選択角度において取り付けられても良く、あるいはまた
レール装置自体は開示されているように、固定チャンネ
ルセクションの横外方に取り付けられた入れ子式レール
セクションに収容され、またフォークキャリッジは外側
の入れ子式レールセクションの横外方に取り付けられて
も良いる。
企図されるすべての実施例において、マストの各側に
おける単一または複数のリフトシリンダは各リフトチェ
ーンと共に、マスト装置の配置により本来的に存在する
死角を最小とするように配置されることが好ましい。ま
た、マストにおけるリフトチェーンおよび油圧導管の巻
掛け構成は、設計者の選択事項であるが、開示された実
施例におけるように、操作者の視界の妨害を最少にする
ようにして配置されることが好ましい。
もちろん、これまで説明したものはすべて、原理的に
任意の多段式マストセクションに適用され、任意の所定
マストの設計形態において、2、3、4段またはそれ以
上の高さのいずれかとされる。所定のマストの設計形態
の詳細を述べ終わる前に、この発明を利用する任意の多
セクション型マストにおいて、2段、3段またはそれよ
り多くの段階式のものにかかわらず、そしてここに述べ
られたような多くの可能な設計変更例にかかわらず、マ
スト装置全体が、マストを介する操作者の通常の視界内
にほとんど突出しないように配置されることが好まし
い。通常の視界は、所定の設計位置において、正常なリ
フトトラック操作姿勢にある時の操作者の視線から構成
されると定義できる。異なるリフトトラックタイプにお
いて、正常操作位置に着座または起立する時、マストか
らの操作者の軸心方向距離、マストの幅、または操作者
の横方向位置等により、いくつかをこれまでに検討して
きた種々の設計ファクターに基づいて、操作者の視界の
妨害を最少にすることを達成するために、最も望ましい
マスト装置の正確な位置が確立される。この位置に影響
するファクターの最も臨界的な組合せは操作者の視界で
あり、これは必要によりマスト構造物の最も望ましい全
体的組合せ形態をもたらすため、この発明の範囲内で理
想形態から妥協されることがある。
この発明の例示実施例を説明したが、この発明の範囲
内でその構造、形態、および部片の相対構成に多くの修
正が可能であることが明らかであろう。したがって、そ
れらこの発明の範囲内にあるすべての修正例は、特許請
求の範囲に包含されるものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図はフォークキャリッジがマストの底部に配置され
ている、引込められた2段型入れ子式マストの背面図、
第2図は第1図に示されるマストの側面図、第3図は第
1図に示されるマストの平面図、第3A図は第1図および
第9図に示されるリフトシリンダの概略長手方向断面
図、第4図は2段式マストの第2実施例を適用したリフ
トトラックの概略平面図であり、マストを通しての操作
者の水平視界範囲を示す図、第5図は比較のために、別
のリフトトラックがマストの前方付近に位置されて、操
作者により観察されるようにした、リフトトラックの座
席上の操作者の正常位置からマストを介する視界を示す
2段式マストの複合図、第6図および第7図はそれぞ
れ、フォークキャリッジが最大高さに配置されている第
1図〜第3図の2段式マストの側立図および背面図、第
8図は第6図および第7図に示されるマストの斜視図、
第9図はフリーリフト位置における2段式マストの別の
実施例の斜視図、第10図はマストが完全下降位置にある
時の、第9図のチェーンの巻掛け状態の細部を示す斜視
図、第11図はフォークキャリッジがマストの底部に配置
されている状態を示す3段式マストの一実施例の背面
図、第12図は第11図に示されるマストの左側面図、第13
図は第11図に示されるマストの平面図、第14図は第11図
に示されるマストの部分正面図、第15図および第16図は
それぞれ、フォークキャリッジが最大高さ位置にあると
ころを示す。第11図のマストの左側面図および背面図、
第17図はフォークキャリッジがフルフリーリフト位置に
あり、かつ明瞭のために一部破断して示す、第11図に示
されるマストの後方斜視図、第18図、第19図および第20
図はそれぞれ、フォークキャリッジがマストの底部に配
置されている状態を示す変形された3段式マスト構造の
背面図、側面図および平面図、第12図はフォークキャリ
ッジがフルフリーリフト位置にあるところを示す、第18
図に示されるマストの部分背面図、第22図はフォークキ
ャリッジが最大高さにあるところを示す、第18図に示さ
れるマストの後方斜視図、第23図〜第26図はそれぞれ、
種々のマスト形状を通しての操作者の水平方向視界角度
を示す概略平面図である。図中、 10……リフトトラック、30……マスト装置 34……入れ子式レール装置 38……固定レール、52……I形ビーム 56……フォークキャリッジ 70……リフトシリンダ、74……リフトチェーン 200……マスト装置、202……溝形レール 208……中間I形ビームレール 216……外側I形ビームレール 224……フォークキャリッジ 230……メインリフトシリンダ 260……フリーリフトシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−175778(JP,U) 実開 昭58−30698(JP,U) 実公 昭60−2154(JP,Y2)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側に配置された固定レールを有しリフト
    トラックに取り付けられた固定マストセクションと、前
    記固定マストセクションに支持されて上昇されると共に
    両側に配置された可動レールを有する入れ子式マストセ
    クションとを備えているリフトトラックおよび類似物の
    ためのマスト装置において、 各可動レールが対応する固定レールの横外方に取り付け
    られ、前記固定レールおよび前記可動レールから成る一
    方のレール装置がリフトトラックの長手方向軸心に関し
    て前方に広がる所定の第1の広がり角度で取り付けら
    れ、前記固定レールおよび前記可動レールからなる他方
    のレール装置がリフトトラックの長手方向軸心に関して
    前方に広がり且つ前記第1の広がり角度とは異なる所定
    の第2の広がり角度で取り付けられ、前記固定レールお
    よび前記可動レールから成る双方のレール装置の背部ま
    たは前部にそれぞれリフトシリンダが配置されているこ
    とを特徴とするリフトトラック用のマスト装置。
  2. 【請求項2】前記固定レールおよび前記可動レールから
    成る双方のレール装置が、操作者の前方視界に関して前
    方に広がる垂直平面内に配置されている請求項1に記載
    のリフトトラック用のマスト装置。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の広がり角度が、前記
    双方のレール装置を介する操作者の視線から最大の操作
    者視界がもたらされるように決定されている請求項1に
    記載のリフトトラック用のマスト装置。
  4. 【請求項4】前記可動レールの横外方に取り付けられて
    そこで上昇されるようにしたフォークキャリッジを有す
    る請求項1〜3のいずれか一項に記載のリフトトラック
    用のマスト装置。
  5. 【請求項5】前記可動レールが前記固定レールに対し収
    容関係を有して取り付けられるI形ビーム部材であると
    共に、前記I形ビーム部材の前方フランジが、前記固定
    レールの溝形セクションの外側に面するフランジの内側
    に重なり、また前記I形ビーム部材の後方フランジが、
    前記固定レールの溝形セクションの外側に面するフラン
    ジの外側に重なり、前記フォークキャリッジが前記I形
    ビーム部材の外向き溝形セクションに取り付けられてい
    る請求項3に記載のリフトトラック用のマスト装置。
  6. 【請求項6】可動レールが固定レールに関して後方に重
    なる関係で取り付けられている請求項1〜5のいずれか
    一項に記載のリフトトラック用のマスト装置。
  7. 【請求項7】前記固定レールおよび前記可動レールが一
    対のリフトトラック駆動輪の長手方向平面内に配置され
    ている請求項1〜6のいずれか一項に記載のリフトトラ
    ック用のマスト装置。
  8. 【請求項8】前記フォークキャリッジの両側部部材が後
    方および内方へ輪郭を形成して、前記I形ビーム部材の
    外向き溝形セクションに係合するようになっている請求
    項5に記載のリフトトラック用のマスト装置。
  9. 【請求項9】フォークキャリッジが入れ子式マストセク
    ションに取り付けられて、それに対して上昇されるよう
    になっており、かつ一対の横方向に隔置されたリフトシ
    リンダとチェーン部材とが、レール装置の背部に配置さ
    れると共に、前記レール装置および前記フォークキャリ
    ッジに作動的に連結されて、前記フォークキャリッジお
    よび前記入れ子式マストセクションを前記固定マストセ
    クション上で上昇させるようになっており、前記リフト
    シリンダとチェーン部材が、各リフトシリンダにおける
    固定および可動ピストン部材から成る装置により、前記
    フォークキャリッジにフリーリフト作用をもたらすよう
    になっており、前記固定ピストン部材がシリンダに対し
    て最初に作動油を供給して、前記固定ピストン部材上で
    シリンダを下方に所定距離だけ作動させ、前記作動的連
    結状態を介して、前記フォークキャリッジを所定距離だ
    け上昇作動させ、かつ前記作動油がその後に前記可動ピ
    ストン部材に適用されて、前記フォークキャリッジおよ
    び入れ子式マストセクションを上昇させるようになって
    いる、請求項1に記載のリフトトラック用のマスト装
    置。
  10. 【請求項10】前記フォークキャリッジの側部は、前記
    フォークキャリッジが完全に下降された時に前記駆動輪
    に接触することを避けるような輪郭を有する請求項7に
    記載のリフトトラック用のマスト装置。
  11. 【請求項11】前記入れ子式マストセクションに支持さ
    れ上昇されるようになっていると共に両側に配置された
    第2の可動レールを有する第2の入れ子式マストセクシ
    ョンと、前記第2の可動レールに取り付けられて上昇さ
    れ得るフォークキャリッジとを備えた請求項1〜3のい
    ずれか一項に記載のリフトトラック用のマスト装置。
  12. 【請求項12】前記第2の可動レールが前記可動レール
    の横外方に取り付けられ、かつ前記フォークキャリッジ
    が前記第2の可動レールの横外方に取り付けられた請求
    項11に記載のリフトトラック用のマスト装置。
  13. 【請求項13】前記可動レールが前記固定レールに対し
    収容関係を有して取り付けられる第1のI形ビーム部材
    であると共に、前記第1のI形ビーム部材の前方フラン
    ジが、前記固定レールの溝形セクションの外側に面する
    フランジの内側に重なり、また前記第1のI形ビーム部
    材の後方フランジが、前記固定レールの溝形セクション
    の外側に面するフランジの外側に重なり、 前記第2の可動レールが前記第1のI形ビーム部材に対
    し収容関係を有して取り付けられる第2のI形ビーム部
    材であると共に、前記第2の可動I形ビーム部材が、前
    記第1のI形ビーム部材の溝形セクションの外方に面す
    るフランジの内側に重なり、かつ前記第2のI形ビーム
    部材の後方フランジが、前記第1のI形ビーム部材の溝
    形セクションの外方に面するフランジの外側に重なり、
    前記固定レールおよび第1および第2のI型ビーム部材
    の前記収容関係が、リフトトラックの後方に向けられて
    おり、 前記フォークキャリッジが前記第2のI形ビーム部材の
    外向き溝形セクションに取り付けられている請求項12に
    記載のリフトトラック用のマスト装置。
  14. 【請求項14】前記第1の可動レールが前記固定レール
    に関して後方に重なる関係で取り付けられ、かつ前記第
    2の可動レールが前記第1の可動レールに関して後方に
    重なる関係で取り付けられている請求項12に記載のリフ
    トトラック用のマスト装置。
  15. 【請求項15】前記固定レール、第1の可動レールおよ
    び第2の可動レールが、一対のリフトトラック駆動輪の
    長手方向平面内に配置されている請求項11〜14のいずれ
    か一項に記載のリフトトラック用のマスト装置。
  16. 【請求項16】一対のマスト取付け部材が、前記固定レ
    ール、第1の可動レールおよび第2の可動レールの横内
    方に固定されている請求項11〜15のいずれか一項に記載
    のリフトトラック用のマスト装置。
  17. 【請求項17】一対のリフトシリンダとチェーン部材
    が、前記双方のレール装置の背部において、それぞれ前
    記可動レールおよび前記第2の可動レールに作動的に連
    結されると共に、前記チェーン部材が角度を有して取り
    付けられた請求項11〜16のいずれか一項に記載のリフト
    トラック用のマスト装置。
  18. 【請求項18】一対のリフトシリンダとチェーン部材が
    前記双方のレール装置の前部において前記フォークキャ
    リッジに作動的に取り付けられ、前記フォークキャリッ
    ジはマストの引込み時にマストの上端まで上昇可能であ
    る請求項に12記載のリフトトラック用のマスト装置。
  19. 【請求項19】一対のリフトシリンダとチェーン部材が
    前記双方のレール装置の背部において前記フォークキャ
    リッジに作動的に取り付けられ、前記フォークキャリッ
    ジはマストの引込み時にマストの上端まで上昇可能であ
    り、前記チェーン部材はリフトトラックの中央長手方向
    軸心に関して角度をなして前記リフトシリンダ上に掛け
    渡されている請求項12に記載のリフトトラック用のマス
    ト装置。
  20. 【請求項20】一対のリフトシリンダとチェーン部材が
    前記双方のレール装置の背部において前記第2のI形ビ
    ーム部材に作動的に連結されて、前記第2のI形ビーム
    部材を前記第1のI形ビーム部材上で且つ固定レール上
    で上昇させるようになっており、前記チェーン部材が前
    記リフトシリンダに角度をなして取り付けられている請
    求項13に記載のリフトトラック用のマスト装置。
  21. 【請求項21】一対のリフトシリンダが前記双方のレー
    ル装置の前方に取り付けられ、油圧導管部材が少なくと
    も一方のレール装置の後方に掛け渡され、前記第1及び
    第2の可動レールの下側を通って前記リフトシリンダま
    で延びている請求項11〜16のいずれか一項に記載のリフ
    トトラック用のマスト装置。
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