JP2002046989A - フォークリフト - Google Patents

フォークリフト

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JP2002046989A
JP2002046989A JP2000232973A JP2000232973A JP2002046989A JP 2002046989 A JP2002046989 A JP 2002046989A JP 2000232973 A JP2000232973 A JP 2000232973A JP 2000232973 A JP2000232973 A JP 2000232973A JP 2002046989 A JP2002046989 A JP 2002046989A
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arm
mast
mast device
forklift
vehicle body
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JP2000232973A
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Yuzuru Kinoshita
讓 木下
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操縦部における前方視野を広範囲にしなが
ら、作業者の乗降および荷物の位置確認を容易に行え、
かつ、特別な強度の増大を必要としないフォークリフト
を提供する点にある。 【解決手段】 操縦部1を備えた車体2にマスト装置3
が設けられ、フォーク装置4を備えた荷役部5が、操縦
部1の前方に、マスト装置3におけるマスト3aに沿っ
て昇降駆動させるように設けられているフォークリフト
であって、操縦部1が、その横側部にアーム存在空間8
を形成する状態で、車体2の横一側部に偏倚して配設さ
れ、マスト装置3が、操縦部1の横側部または操縦部1
よりも後方に配設され、マスト装置3におけるマスト3
aに平行姿勢で昇降駆動されるように支持されかつ先端
部に荷役部5を支持するアーム部6が、アーム存在空間
8を通して車体前後幅方向に沿う姿勢で配設されている
フォークリフト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操縦部を備えた車
体にマスト装置が設けられ、フォーク装置を備えた荷役
部が、前記操縦部の前方に、前記マスト装置におけるマ
ストに沿って昇降駆動させるように設けられているフォ
ークリフトに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなフォークリフトは、運転席
およびステアリングなどから構成されている操縦部が車
体に備えられ、その操縦部の前方にマスト装置が配設さ
れ、そのマスト装置におけるマストに沿って昇降駆動さ
れるように荷役部が設けられているものであり、カウン
ターバランス型やリーチ型などの汎用フォークリフト
(サイドフォークリフトやピッキングフォークリフトな
どの特化されたフォークリフトを除く)である。しかし
ながら、このようなフォークリフトでは、マスト装置が
操縦部の前方に配設されているために、操縦部における
前方視野がマスト装置によって大幅に遮られることとな
るので、操縦部における前方視野が狭くなり、走行時お
よび荷役作業時などにおける前方確認が行いにくいもの
となる。
【0003】そこで、操縦部における前方視野を広範囲
にするために、図6に示すように、操縦部21の両横側
部にマスト装置22を配設し、各マスト装置22におけ
るマスト22aに平行姿勢で昇降駆動されるように支持
されかつ先端部に荷役部23を支持する一対のリフトブ
ラケット24が、車体前後幅方向に沿う姿勢で配設され
ているものがある(例えば、実開昭62−63293号
公報)。すなわち、この実開昭62−63293号公報
に記載のものでは、マスト装置を操縦部の両横側部に配
設することにより、操縦部における前方視野がマスト装
置により遮られることを防止して、操縦部における前方
視野を広範囲にしている。ちなみに、図6は、上述のフ
ォークリフトの平面図を示し、図中25は、車体を示し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフォークリフトでは、操縦部の両横側部にマスト装
置が存在することとなるので、そのマスト装置が邪魔に
なって、作業者が操縦部に乗降しにくかったり、また、
例えば、荷役作業などの際に、フォーク装置に載置され
た物品の位置確認のために、物品などの横一側側の位置
確認を行うが、この位置確認のときに、マスト装置が邪
魔になって、位置確認が行いにくいものとなる。すなわ
ち、上記従来のフォークリフトでは、操縦部における前
方視野は広範囲にすることができるものの、マスト装置
が邪魔になって、作業者が乗降しにくかったり、物品の
位置確認を行いにくいものとなっている。
【0005】そこで、それらの不利を解消すべく、上記
従来のフォークリフトにおいて、マスト装置を操縦部の
横一側部のみに配設し、リフトブラケットをそのマスト
装置の存在する側のみに設けることが考えられるが、こ
の場合には、マスト装置が車体の横一側部に偏倚して配
設されているために、リフトブラケットにおける荷役部
を支持する箇所が、車体横幅方向において、荷役部の中
央に相当する箇所から大きく端部側に外れた箇所となる
ので、リフトブラケットに対して車体前後幅方向に沿う
軸芯周りにおけるねじりモーメントが大きく作用し、そ
のリフトブラケットを支持するマスト装置に対しても車
体前後幅方向に沿う軸芯周りでのねじりモーメントが大
きく作用することになる。したがって、リフトブラケッ
ト自体を、車体前後幅方向に沿う軸芯周りにおけるねじ
りモーメントに対する強度を増大させる必要があるとと
もに、そのリフトブラケットを支持するマスト装置にお
いても、リフトブラケットに対して作用する車体前後幅
方向に沿う軸芯周りにおけるねじりモーメントを受ける
ために、そのモーメントに対する強度を増大させる必要
があった。
【0006】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、操縦部における前方視野を広範
囲にしながら、作業者の乗降および荷物の位置確認を容
易に行え、かつ、特別な強度の増大を必要としないフォ
ークリフトを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、操縦部を備えた車
体にマスト装置が設けられ、フォーク装置を備えた荷役
部が、前記操縦部の前方に、前記マスト装置におけるマ
ストに沿って昇降駆動させるように設けられているフォ
ークリフトにおいて、前記操縦部が、その横側部にアー
ム存在空間を形成する状態で、前記車体の横一側部に偏
倚して配設され、前記マスト装置が、前記操縦部の横側
部または前記操縦部よりも後方に配設され、前記マスト
装置におけるマストに平行姿勢で昇降駆動されるように
支持されかつ先端部に前記荷役部を支持するアーム部
が、前記アーム存在空間を通して前記車体前後幅方向に
沿う姿勢で配設されている。
【0008】すなわち、マスト装置が、車体の横一側部
に偏倚して配設されている操縦部の横側部または操縦部
よりも後方に配設されているので、操縦部における前方
視野がマスト装置により遮られることがなく、操縦部に
おける前方視野を広範囲にすることができることとな
る。ちなみに、マスト装置を操縦部よりも後方に配設し
た場合には、操縦部における前方視野だけでなく、左右
視野においても、マスト装置により遮られることがな
く、前方視野および左右視野を広範囲にすることがで
き、前方確認に加え、左右確認をも行い易いものとな
る。また、マスト装置は、操縦部の横側部または操縦部
よりも後方に配設されているので、作業者は、マスト装
置が存在する側と反対の操縦部の横側部を利用して、マ
スト装置に邪魔されずに、操縦部に容易に乗降すること
が可能となるとともに、荷役作業の際においても、マス
ト装置が存在する側と反対の操縦部の横側部を利用し
て、マスト装置に邪魔されずに、荷物の位置確認の行う
ことが可能となる。
【0009】さらに、操縦部は、車体の横一側部に偏倚
して配設され、マストに平行姿勢で昇降駆動されかつそ
の先端部に荷役部が支持されているアーム部が、操縦部
の横側部に形成されたアーム存在空間を通して車体前後
幅方向に沿う姿勢で配設されているので、アーム存在空
間を利用して、車体横幅方向において、荷役部の中央側
に近い箇所を、アーム部の先端部にて支持することが可
能となる。したがって、アーム部に対して生じる車体前
後幅方向に沿う軸芯周りにおけるねじりモーメントを低
減することが可能となり、また、マスト装置において
も、アーム部を支持する際に受ける車体横幅方向に沿う
軸芯周りにおけるねじりモーメントを低減することが可
能となって、そのモーメントに対して、アーム部自体の
強度およびそのアーム部を支持する際のマスト装置の強
度をとくに増大させる必要がないものとすることができ
ることとなる。
【0010】以上のことをまとめると、請求項1に記載
の発明によれば、操縦部における前方視野を広範囲にし
ながら、作業者の乗降および荷物の位置確認を容易に行
え、かつ、特別な強度の増大を必要としないフォークリ
フトを提供することができるに到った。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、前記荷役
部が、前記アーム部に対して、前記車体横幅方向に沿う
軸芯周りで揺動駆動されるように構成されている。すな
わち、例えば、マスト装置を車体に対して車体横幅方向
に沿う軸芯周りで揺動駆動するものでは、フォーク装置
にて物品をすくいあげるときや、物品の落下や荷崩れを
防止するために荷役部を車体の後方側に傾斜させた状態
で走行するときなどにおいて、マスト装置、アーム部、
および、荷役部が一体的に車体に対して車体横幅方向に
沿う軸芯周りで揺動駆動されることとなるので、マスト
装置、アーム部および荷役部の多くの部位が車体に対し
て車体横幅方向に沿う軸芯周りで揺動駆動されることと
なって、車体前後幅方向における車体のバランスが崩れ
易いものとなる。
【0012】それに対して、荷役部が、アーム部に対し
て、車体横幅方向に沿う軸芯周りで揺動駆動されるよう
に構成されているので、荷役部をアームに対して車体横
幅方向に沿う軸芯周りで揺動駆動させるだけで、フォー
ク装置にて物品をすくいあげたり、荷崩れを防止するた
めに荷役部を車体の後方側に傾斜させることができるこ
ととなって、車体前後幅方向における車体のバランスを
的確に保持することが可能となる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、前記アー
ム部における前記マスト装置にて支持される箇所より先
端側部分を受け止め支持するアーム受け部が、前記マス
ト装置と分担して荷重を受けるために、前記アーム部の
昇降に伴って昇降駆動されるように設けられている。
【0014】すなわち、マスト装置のみで荷重を受けた
ときには、そのマスト装置だけでアーム部および荷役部
の上下方向における相対移動を規制するものとなってお
り、比較的アーム部および荷役部が上下動し易いものと
なっているので、例えば、物品を積載した状態での走行
の際に、路面の凹凸などによって、アーム部および荷役
部が上下動することとなって、物品の落下や荷崩れが発
生する虞がある。また、マスト装置のみで荷重を受ける
と、その全荷重を受けることが可能なほどマスト装置や
アーム部の強度を強固なものにする必要があり、コスト
アップを招くものとなる。
【0015】それに対して、アーム部におけるマスト装
置にて支持される箇所より先端側部分を受け止め支持す
るアーム受け部が、マスト装置と分担して荷重を受ける
ために、アーム部の昇降に伴って昇降駆動されるように
設けられているので、マスト装置に加えて、アーム受け
部にて荷重を受けることができることとなる。したがっ
て、マスト装置やアーム部の強度を全荷重を受けること
が可能なほど強固なものにする必要がなく、また、物品
を積載した状態での走行の際においても、路面の凹凸な
どによるアーム部および荷役部の上下動を軽減すること
ができ、物品の落下や荷崩れの発生を防止することが可
能となる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、前記アー
ム受け部は、前記アーム部が上方へ離脱移動することを
許容するように前記アーム部を載置支持し、かつ、その
アーム部を前記車体横幅方向での相対移動を規制すべく
載置支持するように構成されている。
【0017】すなわち、荷役部およびアーム部が上下動
し易いのは、物品を任意の場所に移動させるなどの通常
走行のときであるが、その通常走行の際には、一般的
に、荷役部を低位置に保持した状態で走行することとな
っている。そして、アーム受け部が、アーム部が上方へ
離脱移動することを許容するようにアーム部を載置支持
するように構成することにより、マスト装置における昇
降駆動範囲のうち、下方側範囲のみ、すなわち低位置側
の範囲において、アーム受け部を昇降駆動させて、アー
ム受け部にてマスト装置と分担して荷重を受けることが
できることとなる。したがって、マスト装置における昇
降駆動範囲の全範囲にわたってアーム受け部を昇降駆動
させるものに比べて、アーム受け部を昇降駆動させるた
めの構造を小型なものとしながら、荷役部およびアーム
部が上下動し易い通常走行のときには、アーム受け部に
てマスト装置と分担して荷重を受けて、物品の落下や荷
崩れを防止することが可能となる。
【0018】しかも、アーム受け部が、アーム部を車体
横幅方向での相対移動を規制するように載置支持するよ
うに構成されているので、例えば、車体の旋回の際に、
荷役部およびアーム部の車体横幅方向での移動をも低減
することができることとなって、マスト装置における車
体横幅方向における強度を増大させることなく、荷役部
およびアーム部の車体横幅方向での移動による物品の落
下や荷崩れをも防止することが可能となる。
【0019】以上のことをまとめると、請求項4に記載
の発明によれば、アーム受け部を昇降駆動させる構成を
小型なものとしながら、荷役部およびアーム部の上下動
および車体横幅方向での移動を規制して、物品の落下や
荷崩れを的確に防止することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明にかかるフォークリフトを
図面に基づいて説明する。このフォークリフトは、図1
〜3に示すように、操縦部1を備えた車体2、マスト装
置3、フォーク装置4を備えた荷役部5、マスト装置3
と荷役部5とを連結するアーム部6などから構成されて
いる。
【0021】前記車体2の前後部の夫々には、左右一対
の車輪7が設けられ、操縦部1の前方には、荷役部5が
配設されている。そして、操縦部1は、ステアリング
9、運転座席10、ヘッドガード11などから構成さ
れ、その操縦部1が、その横側部にアーム存在空間8を
形成する状態で、車体2の横一側部に偏倚して配設さ
れ、マスト装置3が、操縦部1よりも後方に、具体的に
は、運転座席10の作業者の目相当位置よりも後方に配
設されている。なお、マスト装置3は、平面視における
後方の車輪7の可動範囲を除く部分に配設され、マスト
装置3の下端部分が車体2の下端位置まで入り込んだ状
態で設けられており、マスト装置3における昇降駆動範
囲の下端位置が極力低位置となるように構成されてい
る。
【0022】また、操縦部1の前面部およびアーム存在
空間8に隣接する横側面部には、カバー体12が設けら
れている。ちなみに、このフォークリフトのエンジン、
ミッション、デファレンシャルギアなどの駆動装置は、
車体横幅方向での重量バランスをとるために、車体横幅
方向における操縦部1が存在する側の車体2内部に配設
されている。
【0023】前記アーム部6は、アーム存在空間8を通
して車体前後幅方向に沿う姿勢で配設され、マスト装置
3におけるマスト3aに平行姿勢で昇降駆動されるよう
に支持されかつ先端部に荷役部5を支持するように構成
されている。すなわち、アーム部6をマスト装置3にお
けるマスト3aに沿って昇降駆動させることにより、荷
役部5をマスト装置3におけるマスト3aに沿って昇降
駆動させるように構成されている。
【0024】ちなみに、アーム部6は、車体2の横側部
に形成されたアーム存在空間8を通してマスト装置3か
ら前方に向けて延びるように設けられているが、アーム
存在空間8のうち、平面視におけるマスト装置3および
アーム部6が存在する部分は、他の車体2の高さよりも
1段低くなるように形成され、車輪7の接地面と同じよ
うな高さまで荷役部5を下方へ移動可能に構成されてい
る。すなわち、マスト装置3における昇降駆動範囲のう
ち、下端位置にアーム部6を保持しているときには、ア
ーム部6が車体2の高さよりも低い位置まで移動してい
ることとなる。
【0025】このようにして、操縦部1における前方視
野がマスト装置3により遮られることがなく、操縦部1
における前方視野を広範囲にすることができ、また、作
業者は、マスト装置3に邪魔されずに、操縦部1の横側
部から容易に乗降することが可能となるとともに、荷役
作業の際においても、マスト装置3に邪魔されずに、車
体2の横一側部側、すなわち車体横幅方向において操縦
部1が位置する側の物品などの位置確認を行うことが可
能となる。しかも、マスト装置3を操縦部よりも後方に
配設しているので、操縦部1における前方視野だけでな
く、左右視野においても、マスト装置3により遮られる
ことがなく、前方視野および左右視野を広範囲にするこ
とができ、前方確認に加え、左右確認をも行い易いもの
となる。
【0026】また、アーム部6には、車体2の横他側部
側、すなわち車体横幅方向において操縦部1が位置する
反対側での物品などの位置確認を行うために、CCDカ
メラ13が取り付けられている。このCCDカメラ13
は、アーム部6の昇降に伴って昇降されるように構成さ
れ、高低にかかわらず、車体横幅方向において操縦部1
が位置する反対側での物品などの位置確認を行えるよう
に構成されている。ちなみに、CCDカメラ13は、図
示はしないが、操縦部1に備えられたディスプレイに接
続され、そのディスプレイにて車体横幅方向において操
縦部1が位置する反対側での物品などの位置確認を行え
るようにしている。
【0027】前記マスト装置3は、平面視において、ア
ーム部6がアーム存在空間8を通して操縦部1の存在す
る側を向いた状態(斜め前方を向く状態)でマスト装置
3から荷役部5に向けて延びるべく、車体前後幅方向に
沿う姿勢でアーム部6を支持するように設けられ、アー
ム部6の先端部が、車体横幅方向において、荷役部5の
中央側に近い箇所を支持するように構成されている。す
なわち、アーム存在空間8を利用して、車体横幅方向に
おいて、荷役部5の中央側に近い箇所を、アーム部6の
先端部にて支持し、アーム部6に生じる車体前後幅方向
に沿う軸芯周りにおけるねじりモーメントを小さくする
ことができ、その結果、アーム部6自体およびマスト装
置3を、車体前後幅方向に沿う軸芯周りにおけるねじれ
モーメントに対する強度の増大をとくに必要としないも
のとできる。
【0028】前記マスト装置3と分担して荷重を受ける
ために、アーム部6におけるマスト装置3にて支持され
る箇所よりも先端側部分を受け止め支持するアーム受け
部14が設けられ、このアーム受け部14は、アーム部
6の昇降に伴って昇降駆動されるように設けられてい
る。そして、アーム受け部14は、油圧式昇降部15
と、アーム部6を載置支持する爪部16とからなる爪つ
き油圧昇降機に構成され、その爪部16が、マスト装置
3におけるアーム部6の昇降駆動範囲のうち、下方側範
囲のみを、すなわち低位置側の範囲のみを、アーム部6
の昇降に伴って昇降駆動するように構成されている。説
明を加えると、図3〜図5に示すように、油圧式昇降部
15が操縦部1の下方の車体2内部に配設され、アーム
存在空間8に隣接する側壁部には、上下方向に沿う長孔
Qが形成され、油圧式昇降部15を駆動させることによ
り、爪部16が長孔Qに沿って、すなわち図4の(イ)
における範囲Rを昇降駆動するように構成されている。
【0029】前記油圧式昇降部15について図5に基づ
いて説明を加えると、油圧式昇降部15は、爪部16に
連結された昇降案内体15aと、その昇降案内体15a
を長孔Qの両側部に設けられたガイドレール15bに沿
って昇降させるための昇降ガイドローラ15cと、昇降
案内体15aを昇降駆動させるための油圧式シリンダ1
5dなどから構成されている。また、油圧式シリンダ1
5dの上端部には、昇降案内体15aに掛け渡されたチ
ェーン15eを案内するためのチェーン用ガイドローラ
15fが設けられ、油圧式シリンダ15dの伸縮駆動に
伴って、チェーン用ガイドローラ15fにてチェーン1
5eを案内し、昇降案内体15aをガイドレール15b
に沿って昇降駆動させて、油圧式昇降部15における昇
降駆動範囲を油圧式シリンダ15dのストロークの2倍
になるように構成されている。
【0030】また、爪部16は、図5に示すように、凹
状に形成され、アーム部6におけるアーム受け部14に
て載置支持される箇所に相当する箇所に形成されている
凸状の突状部17と嵌合するように構成されている。な
お、図5は、爪部16と突状部17とが嵌合して、アー
ム受け部14がアーム部6を載置支持している状態を示
している。
【0031】すなわち、アーム受け部14は、アーム部
6の昇降に伴って、マスト装置3における昇降駆動範囲
のうち、低位置側の範囲(図4の(イ)で示されている
範囲R)だけ、爪部16を昇降駆動させて、アーム部6
が上方への離脱移動することを許容するようにアーム部
6を載置支持するとともに、爪部16と突状部17とを
嵌合させて、そのアーム部6を車体横幅方向での相対移
動を規制すべく載置支持するように構成されている。
【0032】前記アーム部6の先端部には、油圧式のチ
ルトシリンダ18が設けられ、荷役部5が、アーム部6
に対して、車体横幅方向に沿う軸芯P周りで揺動駆動さ
れるように構成されている。そして、フォーク装置4に
て物品をすくいあげるときや、物品を積載した状態で走
行するときには、操縦部1に備えられてチルトレバーを
操作して、チルトシリンダ15を駆動させ、荷役部5を
アーム部6に対して軸芯P周りで揺動駆動するようにし
ている。
【0033】前記マスト装置3は、マスト3aとしての
固定マスト3bおよび可動マスト3c、可動マスト3c
を固定マスト3bに対して昇降駆動させるためのひとつ
の油圧式のリフトシリンダ19などから構成されてい
る。そして、図示はしないが、可動マスト3cの上端部
には、リフトシリンダ19の伸縮に伴って、可動マスト
3cと固定マスト3bに掛け渡されたチェーンを案内す
るためのガイドローラが設けられ、このマスト装置3
は、いわゆるフリーリフトするように構成されている。
なお、固定マスト3bの上端部には、可動マスト3cを
昇降移動させるための案内ローラ20が設けられてい
る。
【0034】前記荷役部5およびアーム部6のマスト装
置3におけるマスト3aに沿う昇降駆動について説明す
る。前記荷役部5およびアーム部6は、操縦部1のリフ
トレバーを操作することにより、マスト3aに沿って昇
降駆動し、そのマスト装置3による昇降駆動に連動し
て、マスト装置3における昇降駆動範囲のうち、低位置
側の範囲において、アーム受け部14も昇降駆動される
ようにしている。
【0035】すなわち、マスト装置3における昇降駆動
範囲の下端位置から上端位置まで昇降された場合を例に
挙げて説明を加えると、図3および図4に示すように、
マスト装置3における昇降駆動範囲の下端位置から、操
縦部1のリフトレバーを操作することにより、リフトシ
リンダ19を駆動させるとともに、そのリフトシリンダ
19の駆動に伴って油圧式昇降部15を駆動させ、アー
ム受け部14にてアーム部6を載置支持しながら、マス
ト3aに沿ってアーム部6および荷役部5を上方へ移動
させる。
【0036】なお、アーム部6におけるマスト装置3に
て支持されている箇所よりも、アーム受け部14にてア
ーム部6を載置支持している箇所を多少低い位置とし
て、主としてマスト装置3にて荷重を受け、アーム受け
部14にてマスト装置3の受ける荷重を補助するように
構成されている。
【0037】このようにして、マスト装置3における昇
降駆動範囲のうち、低位置側の範囲においては、アーム
受け部14にてアーム部6を載置支持しながら、アーム
部6および荷役部5を上方へ移動することとなり、マス
ト装置3における昇降駆動範囲のうち、低位置側の範囲
よりも高位置側の範囲においては、リフトレバーの操作
によりリフトシリンダ19を駆動させると、アーム部6
がアーム受け部14から離脱することとなり、マスト装
置3の昇降駆動範囲の上端位置まで、マスト3aに沿っ
てアーム部6および荷役部5を上方へ移動する。
【0038】ちなみに、図4の(イ)は、アーム受け部
14がアーム部6を載置支持している状態を示し、図中
白抜き矢印がアーム受け部14の上方への移動が可能で
あることを示し、図中黒塗り矢印がマスト装置3の上方
への移動が可能であることを示している。また、図4の
(ロ)は、アーム部6がアーム受け部14から離脱した
状態を示し、図中黒塗り矢印がマスト装置3の上方への
移動が可能であることを示している。
【0039】以上の如く、マスト装置3における昇降駆
動範囲のうち、低位置側の範囲においては、アーム受け
部14にて荷重をマスト装置3と分担するとともに、ア
ーム部6の車体横幅方向における相対移動を規制するこ
とができるので、物品を任意の場所に移動させるなどの
通常走行のときには、荷役部5およびアーム部6をマス
ト装置3における昇降駆動範囲のうち、低位置側の範囲
に保持することにより、アーム部6および荷役部5の上
下動を低減させるとともに、荷役部5およびアーム部6
の車体横幅方向での移動をも低減させ、物品の落下や荷
崩れを的確に防止することが可能となる。
【0040】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、マスト装置3が操縦部1より
も後方に配設されているが、マスト装置3を操縦部1の
横側部に配設するようにして実施することも可能であ
る。ちなみに、上記実施形態では、マスト装置3を平面
視における後方の車輪7の可動範囲を除く部分に配設す
るようにした例を示したが、マスト装置3の配設箇所は
平面視における後方の車輪7の可動範囲を除く部分に限
られるものではない。
【0041】また、上記実施形態においては、図1に示
すように、車体2の前方進行方向視において、操縦部1
を車体1の右横一側部に偏倚して配設し、その操縦部1
の横側部にアーム存在空間8を形成するように構成して
いるが、車体2の前方進行方向視において、操縦部1を
車体1の左横一側部に偏倚して配設し、操縦部1とアー
ム存在空間8の相対位置を車体の前後幅方向視において
左右逆にして実施することも可能である。
【0042】(2)上記実施形態では、荷役部5が、ア
ーム部6に対して、車体横幅方向に沿う軸芯P周りで揺
動駆動されるように構成しているが、この構成に加え
て、荷役部5が、アーム部6に対して、車体横幅方向に
スライド駆動されるように構成してもよい。すなわち、
アーム部5の先端部が、車体横幅方向にスライド移動す
るように荷役部5を支持し、その荷役部5を車体横幅方
向にスライド移動するためのシリンダを設け、そのシリ
ンダを駆動させることにより、荷役部5をアーム部6に
対して車体横幅方向にスライド駆動させる。
【0043】また、荷役部5をアーム部6に対して車体
横幅方向に沿う軸芯P周りで揺動駆動する構成に代え
て、マスト揺動用シリンダなどを設けて、マスト装置3
を車体2に対して車体横幅方向に沿う軸芯周りで揺動駆
動するように構成して実施することも可能である。
【0044】(3)上記実施形態では、アーム受け部1
4が、マスト装置3における昇降駆動範囲のうち、低位
置側の範囲のみ昇降駆動する爪つき油圧昇降機に構成し
たが、マスト装置3における昇降駆動範囲の全範囲にわ
たって昇降駆動可能な昇降機構を備え、アーム受け部1
4が、マスト装置3における昇降駆動範囲の全範囲にわ
たって昇降駆動するように構成して実施することも可能
である。また、アーム受け部14は、油圧式の昇降機構
を適応したが、スプリングを利用した昇降機構などその
他各種の昇降機構を適応することが可能である。
【0045】(4)上記実施形態では、アーム受け部1
4がアーム部6を車体横幅方向での相対移動を規制する
ために、爪部13を凹状に形成し、アーム部6における
アーム受け部14にて載置支持される箇所に相当する箇
所には、凸状の突状部14が形成しているが、アーム受
け部14の形状などは適宜変更が可能であり、アーム受
け部14がアーム部6を車体横幅方向での相対移動を規
制するものでかつアーム部6が上方へ離脱移動すること
を許容するものであればよい。
【0046】(5)上記実施形態では、マスト装置3
が、平面視において、斜め前方を向く状態でアーム部6
を支持するように構成されているが、平面視において、
真っ直ぐ前方を向く状態でアーム部6を支持するように
して実施することも可能である。すなわち、マスト装置
3にてアーム部6を支持する際に、マスト装置3からの
アーム部6の向きは適宜変更することが可能である。
【0047】(6)上記実施形態では、マスト装置3を
2段マストとしたが、単段マストや3段以上の多段式の
マストにしてもよい。また、マスト装置3は、フリーリ
フトするように構成したが、フリーリフトしないように
構成することも可能であり、マスト装置3は各種のマス
ト装置が適応可能である。
【0048】(7)上記実施形態では、マスト装置3の
昇降機構として、ひとつのリフトシリンダ19を設ける
構成を示したが、リフトシリンダ19の数は、2つや3
つでもよく、また、昇降機構としては、油圧式のシリン
ダを用いるものの他各種の昇降機構が適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォークリフトの斜視図
【図2】フォークリフトの平面図
【図3】フォークリフトの側面図
【図4】フォークリフトの要部を示す側面図
【図5】フォーくリフトの要部を示す縦断正面図
【図6】従来のフォークリフトにおける平面図
【符号の説明】
1 操縦部 2 車体 3 マスト装置 3a マスト 4 フォーク装置 5 荷役部 6 アーム部 8 アーム存在空間 14 アーム受け部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操縦部を備えた車体にマスト装置が設け
    られ、フォーク装置を備えた荷役部が、前記操縦部の前
    方に、前記マスト装置におけるマストに沿って昇降駆動
    させるように設けられているフォークリフトであって、 前記操縦部が、その横側部にアーム存在空間を形成する
    状態で、前記車体の横一側部に偏倚して配設され、 前記マスト装置が、前記操縦部の横側部または前記操縦
    部よりも後方に配設され、 前記マスト装置におけるマストに平行姿勢で昇降駆動さ
    れるように支持されかつ先端部に前記荷役部を支持する
    アーム部が、前記アーム存在空間を通して前記車体前後
    幅方向に沿う姿勢で配設されているフォークリフト。
  2. 【請求項2】 前記荷役部が、前記アーム部に対して、
    前記車体横幅方向に沿う軸芯周りで揺動駆動されるよう
    に構成されている請求項1に記載のフォークリフト。
  3. 【請求項3】 前記アーム部における前記マスト装置に
    て支持される箇所より先端側部分を受け止め支持するア
    ーム受け部が、前記マスト装置と分担して荷重を受ける
    ために、前記アーム部の昇降に伴って昇降駆動されるよ
    うに設けられている請求項1または2に記載のフォーク
    リフト。
  4. 【請求項4】 前記アーム受け部は、前記アーム部が上
    方へ離脱移動することを許容するように前記アーム部を
    載置支持し、かつ、そのアーム部を前記車体横幅方向で
    の相対移動を規制すべく載置支持するように構成されて
    いる請求項3に記載のフォークリフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109110687A (zh) * 2018-09-21 2019-01-01 李彤 侧向支撑平衡叉车

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