JP5256670B2 - マスト支持装置 - Google Patents

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本発明は、フォークリフトのマスト装置を車体に対して傾動可能に支持するため、車体の前部に設けられた一対のピボット軸にマストを連結支持するマスト支持装置に関する。
フォークリフトは、インナマスト、ミドルマスト及びアウタマストよりなる3段式のマストを左右一対備えるとともに、前記マストを昇降作動させる左右一対のマストシリンダを備えたマスト装置を有する。そして、フォークリフトは、前記マスト装置を車体のピボット軸に傾動可能に支持させるマスト支持装置を備える。
上記マスト支持装置としては、例えば特許文献1に開示のものが挙げられる。図6に示すように、特許文献1に開示のマスト支持装置90おいて、フォークリフトのマスト装置を形成するアウタマスト(マスト)91より後面下部側には、ロアビーム94が水平に配置されて左右に延在している。また、アウタマスト91の後面において、前記ロアビーム94より上方にはビーム95が水平に配置されて左右に延在している。両ビーム94,95の左右後面には、マストピボットブラケット(マストサポート)93が溶接によって固着されている。
そして、マスト装置を形成するアウタマスト91は、その下端部が車体前端下部のフロントアクスルハウジング(ピボット軸)92にマストピボットブラケット93を介して前後に傾動可能に支持され、アウタマスト91がマスト支持装置90によって傾動可能に支持されている。また、このマスト支持装置90において、左右のアウタマスト91の後方にそれぞれ配置されるリフトシリンダ96は、アウタマスト91の下端部に配置されるロアビーム94により支持されている。そして、リフトシリンダ96の作動によりマストが伸縮作動されるようになっている。
なお、フォークリフトにおいては、車格によってマスト間の間隔や、マストと車体(ピボット軸)との間隔によって、マストサポートを車体(ピボット軸)に支持させる位置(マスト支持点)と、マストとの間の距離が異なる。このため、マストとマストサポートとの間には前記距離を調整するためのブラケットが介装されている。このブラケットは溶接によってマストとマストサポートに固着されている。また、フォークリフトは、一対のマストの内側にリフトブラケットを備え、該リフトブラケットを昇降させるためのリフトシリンダを前述のリフトシリンダ96の他に備える。このリフトブラケット用のリフトシリンダは、該リフトシリンダが運転室から見る前方視野を阻害しないようにするために左右両側に分けて配置されている。
特開平6−1594号公報
ところで、リフトブラケット用のリフトシリンダを左右に分けて配置するためには、マストと車体(ピボット軸)との間の空間に、リフトブラケット用のリフトシリンダを配置するためのスペースを確保しなければならない。そして、リフトシリンダ配置用のスペースを確保すると前記空間が広くなるため、マストと車体(ピボット軸)との距離が広くなる。その結果、前記距離調整のためのブラケットの長さも長くなり、また、マスト支持点とマストとの間の距離も延長される。この距離の延長によりブラケットの各溶接部に発生する応力が増加する。この応力増加に対応するため溶接部の溶接長さを増加させて強度を向上させる必要が生じ、マストサポート及びブラケットが大型化し、マスト支持装置が大型化していた。
本発明は、リフトブラケット若しくはインナマスト昇降用のリフトシリンダが左右に配置されたマスト装置を備えていてもマスト支持装置を大型化することなくマスト装置を支持することができるマスト支持装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくともインナマスト、ミドルマスト及びアウタマストよりなる3段式のマストを左右一対備え、さらに、前記マストの後方に配置され、該マストを伸縮作動させる左右一対のマストシリンダと、各マストシリンダより内側に配置され、リフトブラケット若しくはインナマストを昇降作動させる左右一対のリフトシリンダとを備えたフォークリフトのマスト装置を車体に対して傾動可能に支持するため、前記車体の前部に設けられた一対のピボット軸に前記マストを連結支持するマスト支持装置であって、前記ピボット軸に支持可能に各アウタマストから延設されたマストサポートを備えるとともに該一対のマストサポート間に架設されたロアビームを備え、前記マストサポートは、前記アウタマストの後面に接合されるとともに前記マストシリンダを支持するシリンダサポート部と、前記ロアビームに接合されるとともに前記ピボット軸に支持される支持部とを一体成形し、前記支持部は前記ピボット軸に係止可能なフック部よりなるものである。
これによれば、リフトシリンダが運転室から見る前方視野を阻害しないようにするために左右両側に分けて配置されたフォークリフトにおいては、ピボット軸とアウタマストとの間に形成される空間内に一対のリフトシリンダが配置されるため、ピボット軸とアウタマストとの間の距離は、一本のリフトシリンダを配置した場合に比して長くなる(延長される)。このため、マスト装置(マスト)をピボット軸に支持させるマストサポートの全長も長くなる。しかし、マストサポートは支持部とシリンダサポート部とが一体成形されることで製造されており、支持部とシリンダサポート部とが溶接されてマストサポートが製造される場合に比して強度が高められている。このため、前記距離が延長されるのに伴いマストサポートの全長が長くなり、マストサポートに発生する応力が増加してもマストサポートが破損することがない。また、背景技術のように前記距離の延長に対応するためのブラケットを必要とせず、距離延長に伴いマストサポートに発生する応力が増加しても該応力に対応するために、ブラケット及びマストサポートを大型化し、両者の溶接部における溶接長さを長くする必要もない。したがって、リフトシリンダが左右両側に分けて配置され、ピボット軸とアウタマストとの間の距離が長くなってもマスト支持装置を大型化することなくマスト装置を支持することができる。
また、ピボット軸に支持部を容易に係止させることができ、マスト装置をピボット軸に容易に支持させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマスト支持装置において、前記インナマスト間に架設されたインナマストロアビームの左右両端側に前記リフトシリンダが支持され、前記シリンダサポート部は前記リフトシリンダより外側でアウタマスト側からピボット軸側へ向かうに従い一対のシリンダサポート部間の間隔を狭めるように曲げ形成されている。
これによれば、左右一対のリフトシリンダは、該リフトシリンダが運転室から見る前方視野を阻害しないようにするため、マストと前後方向に重合するようにインナマストロアビームの左右両端側に支持されている。そして、マストサポートのシリンダサポート部を曲げ形成することにより、上記のような位置に配置されるリフトシリンダにマストサポートが干渉することを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のマスト支持装置において、前記ミドルマスト間に架設されたミドルマストロアビームが前記ロアビームとインナマストロアビームの間に配置され、さらに、前記シリンダサポート部より外側にブレーキドラムが配置されており、前記マストサポートは前記ミドルマストロアビームの左右両端側とブレーキドラムとの間に配置されるように曲げ形成されている。
これによれば、ピボット軸とアウタマストとの間に形成される空間には、ミドルマストロアビーム、インナマストロアビーム、リフトシリンダが配置され、さらに、マストサポートにおけるシリンダサポート部より外側にブレーキドラムが配置されている。マストサポートを曲げ形成することにより、前記空間の内外に複数の部品が複雑に配置されていてもマストサポートが部品に干渉することを防止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載のマスト支持装置において、前記シリンダサポート部の内側面は、前記シリンダサポート部の外側面よりも緩やかに曲がるように形成されている。
これによれば、マスト装置を支持し、応力が発生するマストサポートにおいては急激な形状変化をする箇所には応力が集中して発生し、破損しやすくなる。マストサポートにおいて、シリンダサポート部の内側面を緩やかに曲げ形成することにより、応力集中する箇所を減らしてマストサポートが破損することを抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のマスト支持装置において、前記フック部は、上方側から下方側へ向かって曲がる鉤状に延設されるとともに、前記フック部の上部にはネジ孔が貫設され、前記フック部は、前記ピボット軸に係止させた状態として、前記ネジ孔を通じて前記フック部と前記ピボット軸とにボルトを螺合させることにより前記ピボット軸に一体に取り付けられる。
本発明によれば、リフトブラケット若しくはインナマスト昇降用のリフトシリンダが左右に配置されたマスト装置を備えていてもマスト支持装置を大型化することなくマスト装置を支持することができる。
以下、本発明を具体化したマスト支持装置の一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。なお、以下の説明において、フォークリフト10の車体11における車幅方向(図5の矢印Yに示す)を左右方向とする。
図1に示すように、フォークリフト10の車体11中央には運転室17が設けられている。また、車体11の左右方向の両側において、前端の下部にはフロントアクスルブラケット12が設けられている。また、フロントアクスルブラケット12には、フロントアクスル16が回転可能に支持されている。そして、図5の2点鎖線に示すように、フロントアクスル16の両側に駆動輪(前輪)15が固着され、該駆動輪15の内側にはブレーキドラム14が配設されている。図1及び図5に示すように、各フロントアクスルブラケット12の前端の下部にはピボット軸13が回動可能に支持されている。そして、各ピボット軸13には、マスト支持装置Sによってマスト装置Mが車体11に対して傾動可能に支持されている。
次に、マスト装置Mについて説明する。図5に示すように、マスト装置Mは左右一対のアウタマスト21と、各アウタマスト21の内側に昇降可能に装備された左右一対のミドルマスト22と、各ミドルマスト22の内側に昇降可能に装備された左右一対のインナマスト23とからなる3段式のマスト19を備えている。図2にマスト装置Mを概略的に示す。なお、図2はマスト装置Mの構成を模式的に示したものであり、図示の都合上、アウタマスト21、ミドルマスト22、及びインナマスト23を前後に位置させる等、それぞれの部分の位置、幅、長さ、厚さ等の寸法の比は実際の比と異なっている。
図2に示すように、一対のインナマスト23の後面下端部にはインナマストロアビーム24の両端部が固着され、両インナマスト23間にインナマストロアビーム24が架設されている。インナマストロアビーム24の左右両端側には、リフトシリンダ25が支持され、一対のリフトシリンダ25はインナマスト23と一体に昇降可能になっている。一対のリフトシリンダ25は、運転室17から見た際に、マスト19と前後方向に重合する位置に配置されている(図5参照)。一対のインナマスト23より内側にはフォーク26aを備えたリフトブラケット26が昇降可能に支持されている。また、リフトシリンダ25のピストンロッド25aにはチェーンホイール27が支持されている。チェーンホイール27には第1端部がリフトブラケット26に固定され、第2端部がリフトシリンダ25に固定されたチェーン28が巻き掛けられている。そして、リフトシリンダ25の伸縮作動に伴ってリフトブラケット26がインナマスト23に沿って昇降される。よって、本実施形態のフォークリフト10はフルフリータイプのマスト装置Mを備えている。
両ミドルマスト22の後面下端部にはミドルマストロアビーム30の両端部が固着されている。図5に示すように、両ミドルマスト22の間にはミドルマストロアビーム30が架設されている。ミドルマストロアビーム30は左右両側が前方へ向けて曲げ形成されている。両アウタマスト21の後面下端部からは、マストサポート31が後方へ延設されている。
両マスト19後方における各マストサポート31上にはマストシリンダ40が支持されている。一対のマストシリンダ40は、運転室17から見る前方視野を阻害しないようにするため、マスト19と前後方向に重合する位置に配置されている。また、図2に示すように、マストシリンダ40のピストンロッド40aの先端側は、ミドルマスト22上部にアッパビーム41を介して連結されている。ピストンロッド40aの先端にはチェーンホイール42が支持され、チェーンホイール42には第1端部がインナマスト23の下部に、第2端部がアウタマスト21にそれぞれ固定されたチェーン43が巻き掛けられている。そして、マストシリンダ40の伸縮作動に伴ってミドルマスト22がピストンロッド40aの伸縮量に等しい量、インナマスト23がピストンロッド40aの伸縮量の2倍の量それぞれ昇降される。図1に示すように、アウタマスト21には、マスト19(フォーク26a)を車体11の前後に傾動(前傾又は後傾)させる油圧式のティルトシリンダ29が連結されている。
そして、上記アウタマスト21、ミドルマスト22、及びインナマスト23よりなる左右一対のマスト19と、ミドルマスト22及びインナマスト23を昇降作動させる左右一対のマストシリンダ40と、リフトブラケット26を昇降作動させるリフトシリンダ25とによってマスト装置Mが形成されている。
次に、上記マスト装置Mを車体11に対して傾動可能に支持するため、ピボット軸13にマスト19を連結支持するマスト支持装置Sについて説明する。
図3に示すように、前記マストサポート31は、アウタマスト21の後面下端部から斜め後方へ向けて延びるシリンダサポート部32を備え、該シリンダサポート部32の先端には前記ピボット軸13に係止可能な支持部としての一対のフック部33が形成されている。そして、両マストサポート31は、シリンダサポート部32側の基端面がアウタマスト21の後面下端部に溶接によって固着されている。
マストサポート31は鋳造によってシリンダサポート部32とフック部33とが一体成形されて製造されている。マストサポート31において、シリンダサポート部32の上下方向に沿った厚さは一定となっている。マストサポート31において、シリンダサポート部32の前後方向への長さを変更することにより、フック部33(ピボット軸13への支持点)とアウタマスト21の後面との間の距離Kを変更することができるようになっている(図4及び図5参照)。すなわち、シリンダサポート部32の前後方向への長さを変更することにより、ピボット軸13とアウタマスト21(マスト19)との間に形成される空間の大きさを変更することができる。本実施形態では、シリンダサポート部32の前後方向への長さが延長され、ピボット軸13とマスト19との間の空間を大きく確保している。
また、シリンダサポート部32におけるアウタマスト21側(基端側)は平面視が略四角形状に形成され、この四角形状をなす部位には取付孔32aが形成されている。そして、図4に示すように、取付孔32a及び接続部材35を用いてマストシリンダ40がシリンダサポート部32に取り付けられている。すなわち、シリンダサポート部32にマストシリンダ40が支持されている。また、接続部材35には、マストシリンダ40に給排油を行うための接続配管36が接続されている。
各マストサポート31において、一対のフック部33は、シリンダサポート部32の上部から後方へ延びる延設部32bの端面から鉤状に延設されている。一対のフック部33の間には、前記フロントアクスルブラケット12を挿入可能になっている。また、各フック部33には、該フック部33をピボット軸13に連結するボルト37が螺合可能なネジ孔33aが形成されている(図3参照)。
マストサポート31は、アウタマスト21側となる基端側からフック部33側となる先端側に向けて斜め内方へ向けて延びるように曲げ形成されている。このため、フック部33は、アウタマスト21の後方にてアウタマスト21より内側に位置している。図5に示すように、マストサポート31における内側面は、急激な形状変化が無いように緩やかに曲げ形成されている。一方、マストサポート31における外側面は、基端から先端に向かうに従って段差状に形成されている。そして、一対のマストサポート31がアウタマスト21に固着された状態では、基端側から先端側に向かうに従い、一対のマストサポート31間の間隔が狭くなっている。
ピボット軸13とアウタマスト21(マスト19)との間に形成される空間において、マストサポート31は、前記ミドルマストロアビーム30の左右両端側より外側に配置されている。また、マストサポート31は、フック部33が前記ブレーキドラム14より内側に配置されている。すなわち、マストサポート31は、前記ミドルマストロアビーム30及びブレーキドラム14との干渉を避けるような形状に曲げ形成されている。
図3及び図4に示すように、マストサポート31において、フック部33の側面にはロアビーム34の両端面が溶接によって固着されている。すなわち、マストサポート31の間にロアビーム34が架設されている。なお、ロアビーム34の両端には、マストサポート31との溶接長さを稼ぐために上方へ向けて延びる凸部34aが形成されている。そして、一対のマストサポート31とロアビーム34とによってマスト装置Mにマスト支持装置Sが設けられている。
一対のアウタマスト21の後面から一対のマストサポート31が延設され、該マストサポート31のフック部33がそれぞれピボット軸13に係止されている。この係止状態では各フック部33からピボット軸13にボルト37が螺合され、フック部33とピボット軸13が一体化されている。よって、マスト支持装置Sによって、車体11の前部に設けられた一対のピボット軸13にマスト19が連結支持され、マスト装置Mが車体11に対して傾動可能に支持されている。そして、マスト装置Mは、ティルトシリンダ29の伸縮によりピボット軸13を傾動中心として前後に傾動するようになっている。
従って、この実施の形態では以下のような効果を得ることができる。
(1)マスト支持装置Sは、一対のアウタマスト21から延設された一対のマストサポート31と、該マストサポート31間に架設されたロアビーム34とからなる。そして、マストサポート31はシリンダサポート部32とフック部33とが一体成形されて製造され、例えば、シリンダサポート部32とフック部33とを溶接により接合してマストサポート31を製造する場合に比してマストサポート31の強度が高められている。よって、リフトシリンダ25を左右に配置するスペースの確保のため、アウタマスト21と、マストサポート31のフック部33によるマスト装置Mの支持点(ピボット軸13)との間の距離が延長され、マストサポート31に発生する応力が増加してもマストサポート31が破損することを防止することができる。その結果として、前記距離延長によってマストサポート31に発生する応力が増加しても、該応力増加に対応するためにマストサポート31を大型化させる必要がない。
したがって、マストサポート31の大型化に伴うマスト支持装置Sの重量増大、全高の増加といった弊害を有むことなく、マスト装置Mを車体11に傾動可能に支持することができる。そして、マストサポート31が大型化しないため、マストサポート31の周囲にスペースを確保することができる。その結果として、マストシリンダ40に接続部材35を接続する際の、取付工具を操作するためのスペースも確保することができる。
(2)左右一対のリフトシリンダ25は、該リフトシリンダ25が運転室17から見る前方視野を阻害しないようにするため、マスト19と前後方向に重合するようにインナマストロアビーム24の左右両端側に支持されている。そして、マストサポート31におけるシリンダサポート部32を曲げ形成することにより、左右両側に可能な限り位置寄せされたリフトシリンダ25にマストサポート31が干渉することを防止することができる。
(3)マストサポート31は、シリンダサポート部32が湾曲するように曲げ形成されている。このため、マストサポート31より外側ではブレーキドラム14がマストサポート31に干渉することがなく、マストサポート31より内側ではミドルマストロアビーム30がマストサポート31に干渉することがない。
(4)マストサポート31において、シリンダサポート部32の内面は緩やかに曲げ形成されている。このため、マストサポート31において急激に形状変化する箇所を減らし、応力集中する箇所を減らすことができる。したがって、一対のリフトシリンダ25を左右に配置したことにより全長が長くなり、発生する応力が増加したマストサポート31の破損を抑制することができる。
(5)マストサポート31はフック部33を備える。このため、ピボット軸13にフック部33を係止するだけでマスト装置Mを車体11に連結支持することができる。よって、フォークリフト10の製造が容易となる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ フルフリータイプのマスト装置Mを備えたフォークリフト10に限らず、インナマスト23の昇降に同期してリフトブラケット26が昇降される通常のタイプのマスト装置を備えたフォークリフト10のマスト支持装置Sに適用してもよい。
○ マスト19は、アウタマスト21、ミドルマスト22、及びインナマスト23の他にマストを備えた4段式以上のマスト19であってもよい。
○ マストサポート31における支持部は、ピボット軸13の周面全周に亘って係止される環状に形成されていてもよい。
○ マストサポート31の形状は、ピボット軸13とアウタマスト21(マスト19)との間の空間に配置される部品の位置に応じて適宜変更してもよい。
○ マストサポート31は、シリンダサポート部32において所要の強度を確保できるのであれば、シリンダサポート部32の下部を薄肉に形成し、材料費を節約してもよい。
フォークリフトの前部の側面図。 マスト装置の各マスト及びリフトブラケットの昇降状態を示す模式側面図。 マスト支持装置のマストサポートを示す部分斜視図。 マスト支持装置及びその近傍を示す部分斜視図。 フォークリフトの前部の下面図。 背景技術のマスト支持装置を示す図。
符号の説明
M…マスト装置、S…マスト支持装置、10…フォークリフト、11…車体、13…ピボット軸、14…ブレーキドラム、19…マスト、21…アウタマスト、22…ミドルマスト、23…インナマスト、24…インナマストロアビーム、25…リフトシリンダ、26…リフトブラケット、30…ミドルマストロアビーム、31…マストサポート、32…シリンダサポート部、33…支持部としてのフック部、34…ロアビーム、40…マストシリンダ。

Claims (5)

  1. 少なくともインナマスト、ミドルマスト及びアウタマストよりなる3段式のマストを左右一対備え、さらに、前記マストの後方に配置され、該マストを伸縮作動させる左右一対のマストシリンダと、各マストシリンダより内側に配置され、リフトブラケット若しくはインナマストを昇降作動させる左右一対のリフトシリンダとを備えたフォークリフトのマスト装置を車体に対して傾動可能に支持するため、前記車体の前部に設けられた一対のピボット軸に前記マストを連結支持するマスト支持装置であって、
    前記ピボット軸に支持可能に各アウタマストから延設されたマストサポートを備えるとともに該一対のマストサポート間に架設されたロアビームを備え、前記マストサポートは、前記アウタマストの後面に接合されるとともに前記マストシリンダを支持するシリンダサポート部と、前記ロアビームに接合されるとともに前記ピボット軸に支持される支持部とを一体成形し
    前記支持部は前記ピボット軸に係止可能なフック部よりなるマスト支持装置。
  2. 前記インナマスト間に架設されたインナマストロアビームの左右両端側に前記リフトシリンダが支持され、前記シリンダサポート部は前記リフトシリンダより外側でアウタマスト側からピボット軸側へ向かうに従い一対のシリンダサポート部間の間隔を狭めるように曲げ形成されている請求項1に記載のマスト支持装置。
  3. 前記ミドルマスト間に架設されたミドルマストロアビームが前記ロアビームとインナマストロアビームの間に配置され、さらに、前記シリンダサポート部より外側にブレーキドラムが配置されており、前記マストサポートは前記ミドルマストロアビームの左右両端側とブレーキドラムとの間に配置されるように曲げ形成されている請求項2に記載のマスト支持装置。
  4. 前記シリンダサポート部の内側面は、前記シリンダサポート部の外側面よりも緩やかに曲がるように形成されている請求項2又は請求項3に記載のマスト支持装置。
  5. 前記フック部は、上方側から下方側へ向かって曲がる鉤状に延設されるとともに、前記フック部の上部にはネジ孔が貫設され、
    前記フック部は、前記ピボット軸に係止させた状態として、前記ネジ孔を通じて前記フック部と前記ピボット軸とにボルトを螺合させることにより前記ピボット軸に一体に取り付けられる請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のマスト支持装置。
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