JP5914389B2 - サスペンション装置 - Google Patents

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本発明は、ホイール式油圧ショベル等のホイール式作業車両に用いるサスペンション装置に関する。
ホイール式作業車両のサスペンション装置として、車軸(アクスル)と車体とを左右一対の複動式の油圧シリンダで連結し、これら油圧シリンダをアキュムレータに接続するとともに、油圧シリンダとアキュムレータとを接続する管路に絞り弁を設けたものがある(特許文献1等参照)。このような構成により、凸凹な路面を走行することで車軸が傾くと、高圧側の油圧シリンダが収縮して油圧シリンダから吐出された作動油が絞り弁を介してアキュムレータに蓄圧され、その後アキュムレータに蓄圧された作動油が各油圧シリンダに供給されて車体を中立に復帰させる。このとき、アキュムレータは油圧シリンダのピストンロッドの振動を緩和するばね(緩衝装置)として主に機能し、絞り弁は油圧シリンダのピストンロッドの振動を減衰するダンパ(減衰装置)として主に機能する。
特開2000−233623号公報
上記のサスペンション装置では、タイヤ及び車軸を介して油圧シリンダに入力された衝撃や振動等を作動油の流れに変換し、作動油の流れにアキュムレータや絞り弁による緩衝及び減衰の作用を加えることで、走行中に路面の凹凸から受けた外力が車体に直接伝わらないので乗心地等が向上する。しかし、緩衝装置であるアキュムレータと油圧シリンダとの間で行き来する作動油は減衰装置である絞り弁を通過する構成、すなわち緩衝装置と減衰装置が回路で結ばれた構成であるため、緩衝装置及び減衰装置はそれぞれ単独で機能することはない。つまり緩衝装置と減衰装置の特性は互いに影響し合っているためセッティングの幅が狭く、これがマッチングを難しくしている。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、緩衝装置と減衰装置のセッティングの幅を広げてマッチングを容易化することができるサスペンション装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、発明は、ホイール式作業車両のサスペンション装置であって、前記ホイール式作業車両の車体と車軸とを連結する油圧シリンダと、前記油圧シリンダの油室を作動油タンクに接続する作動油管路と、前記作動油管路に設けられた絞りと、前記車体と前記車軸とを連結するリンクと、前記リンク及び前記車体に係合されて前記車体に対して前記リンクが設定角度以上傾斜すると復元力が蓄えられるトーションバーと、前記トーションバーが係合された前記リンクと前記車体との間に介設した弾性部材とを備え、前記トーションバーのばね定数は前記弾性部材のばね定数よりも高く設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、緩衝装置と減衰装置のセッティングの幅を広げてマッチングを容易化することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るホイール式作業車両の側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられた走行体を正面から見た構成を模式的に表した図である。 本発明の第1の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられたサスペンション装置の油圧回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられた走行体を正面から見た構成を模式的に表した図である。 本発明の第2の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられた緩衝装置の復元力と油圧シリンダの伸縮量との関係を表す図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
〔第1の実施の形態〕
1.ホイール式作業車両
図1は本発明の第1の実施の形態に係るホイール式作業車両の側面図である。本願明細書においては同図中の左右をホイール式作業車両の前後とする。
図1には本発明を適用するホイール式作業車両の一例としてホイール式油圧ショベルを例示している。同図に示したホイール式油圧ショベルは、走行体1及び旋回体3を備えている。旋回体3は、旋回装置2を介して走行体1の上部に旋回可能に連結されている。旋回体3には作業装置7と運転室8とが設けられている。作業装置7は、基部を旋回体3に連結したブーム4、基部をブーム4に連結したアーム5、及びこのアーム5に連結したバケット6を備えている。前述した走行体1は、走行装置13と、この走行装置13上に支持された車体(シャシ)14とを備えている。走行装置13は、タイヤ付きの車輪12、走行用油圧モータ9、トランスミッション10及びプロペラシャフト11等からなる。走行用油圧モータ9はトランスミッション10を介して前後のプロペラシャフト11に接続している。前後のプロペラシャフト11に伝えられた駆動力は、前後の車軸(アクスル)15(図2参照)を介してそれぞれ前後の車輪12に伝達される。
2.サスペンション装置
本実施の形態のホイール式油圧ショベルでは、後側の車軸15は車体14に直接固定されていて、前側の車軸15が以下に説明するサスペンション装置を介して車体14に連結されていることとする。但し、車体14に前側の車軸15を直接固定し、サスペンション装置を介して後側の車軸15を車体14に連結する場合、それぞれサスペンション装置を介して前後の車軸15を車体14に連結する場合もある。
(1)緩衝装置
図2は上記走行体1を正面(前側)から見た構成を模式的に表した図である。説明済みの部材については同図において図1と同符号を付して説明を省略する。なお、同図において左右の車輪12はそれぞれ符号12L,12Rを付して区別してある。
同図に示すように、車体14の前部の左右両側には油圧シリンダ16L,16Rがそれぞれ取り付けられている。油圧シリンダ16L,16Rは複動式のシリンダであり、それぞれシリンダチューブ17が車体14の側部にピン24を介して取り付けられている。これらピン24は前後に延伸していて、ピン24を支点にして車体14に対して油圧シリンダ16L,16Rが左右に揺動する構成である。油圧シリンダ16L,16Rはロッド18を下方に向けており、ロッド18の先端部(下端部)がピン25を介して車軸15に取り付けられている。これらピン25は前後に延伸していて、ピン25を支点にして車軸15に対して油圧シリンダ16L,16Rが左右に揺動する構成である。このような構成により車軸15から加わる力がロッド18を介して油圧シリンダ16L,16Rに入力される。
また、車体14はリンク20を介して車軸15に連結されている。リンク20の下端はセンターピン21を介して車軸15の上面の左右の中心部に連結している。センターピン21は前後方向に延伸している。リンク20は上方に向かって左右いずれか一方側(本実施の形態では機体右側)に傾斜していて、左右いずれか一方側(同)に偏心した位置において車体14にピン22を介して連結している。ピン22も前後方向に延伸している。このような連結構造により、ピン22を支点にしてリンク20が回動し、油圧シリンダ16L,16Rの伸縮の範囲内で車体14に対して車軸15が主に上下動し得る。また、油圧シリンダ16L,16Rの伸縮の範囲内で、センターピン21を支点にして左右に延びる鉛直面内で車軸15は揺動し得る。そして、車体14及び車軸15を連結するリンク20と車体14との間には、緩衝装置である空気ばね40が介設されている。この空気ばね40は、封入した空気の圧力を調整するバルブ等の圧力調整機構(図示せず)を備えていて復元力を調節することができる。
(2)減衰装置
図3はサスペンション装置の油圧回路図である。説明済みの部材については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
同図に示したサスペンション装置は、油圧シリンダ16L,16Rや空気ばね40(図2参照)の他、絞り弁32,33L,33R,35L,35R、パイロットチェック弁17bL,17bR,17rL,17rR、電磁切換弁33、パイロット油圧源34等を備えている。
作動油タンク38に接続した管路36には面積A1の絞り弁32が設けられている。また、左右の油圧シリンダ16L,16Rのボトム側油室16bを互いに連通する管路37には面積A2の絞り弁33L,33Rがそれぞれ設けてある。作動油タンク38の上記管路36は、管路37における絞り弁33L,33Rの間に接続している。また、左右の油圧シリンダ16L,16Rのロッド側油室16rをそれぞれ管路37に連通する管路39L,39Rには面積A3の絞り弁35L,35Rがそれぞれ設けてある。油圧シリンダ16Lの管路39Lは、管路37における当該油圧シリンダ16Lのボトム側油室16bと絞り弁33Lとの間に接続している。油圧シリンダ16Rの管路39Rは、管路37における当該油圧シリンダ16Rのボトム側油室16bと絞り弁33Rとの間に接続している。絞り弁32,33L,33R,35L,35Rの面積には、A1>A2>A3の関係がある。したがって、油圧シリンダ16L,16Rが収縮してボトム側油室16bから管路37内に作動油が吐出されると、その作動油は絞り弁33L,33R,32を介して作動油タンク38に排出される。また、前述した空気ばね40の復元力により油圧シリンダ16L,16Rが伸長する際には、作動油タンク38から管路36に作動油が吸い上げられ油圧シリンダ16L,16Rの主にボトム側油室16bに戻される。この油圧シリンダ16L,16Rの伸縮動作の過程において、空気ばねが車体14に作用する振動を吸収する緩衝装置として機能し、絞り弁32,33L,33R等が車体14に作用する振動を減衰する減衰装置として機能する。これらの緩衝装置や減衰装置の特性は、空気ばね40に封入された空気圧や絞り弁32,33L,33R,35L,35Rの面積による。
また、管路37にはパイロットチェック弁17bL,17bRが設けられている。パイロットチェック弁17bLは、管路37における管路39Lの接続部と油圧シリンダ16Lとの間、パイロットチェック弁17bRは、管路37における管路39Rの接続部と油圧シリンダ16Rとの間にそれぞれ設けられている。また、管路39L,39Rには、パイロットチェック弁17rL,17rRが設けられている。パイロットチェック弁17rLは、管路39Lにおける絞り弁35Lと油圧シリンダ16Lとの間、パイロットチェック弁17rRは、管路39Rにおける絞り弁35Rと油圧シリンダ16Rとの間にそれぞれ設けられている。パイロットチェック弁17bL,17bR,17rL,17rRのパイロットポートは電磁切換弁33を介してパイロット油圧源34に接続されていて、電磁切換弁33の切り換えによってパイロットチェック弁17bL,17bR,17rL,17rRが駆動する。電磁切換弁33は、運転室8内の操作装置(不図示)の操作に応じて運転モードが走行モードになっているときに入力される電気信号によってソレノイド33aが励磁されると位置33bに切り換えられ、駐車モード又は作業モードになっているときにはソレノイド33aが消磁されて位置33cに切り換えられる。
電磁切換弁33が位置33bに切り換えられると、パイロットチェック弁17bL,17bR,17rL,17rRのパイロットポートにパイロット油圧源34からの作動油が供給される。これによりパイロットチェック弁17bL,17bR,17rL,17rRは開放弁として機能し、油圧シリンダ16L,16Rの油室16b,16rからの作動油の移動を許容する(この状態をアンロック状態という)。電磁切換弁33が位置33cに切り換えられると、パイロット油圧源34からパイロットチェック弁17bL,17bR,17rL,17rRへの作動油の供給が止まる。これによりパイロットチェック弁17bL,17bR,17rL,17rRは通常のチェック弁として機能し、油圧シリンダ16L,16Rの油室16b,16rからの作動油の移動を禁止する(この状態をロック状態という)。
また、油圧シリンダ16L,16Rは、収縮した際にボトム側油室16bから吐出される一部の作動油のロッド側油室16rへの移動を許容するメイクアップ装置を備えている。このメイクアップ装置は、油圧シリンダ16L,16Rの各ボトム側油室16b及びロッド側油室16rを接続する油路26、及び油路26に設けた逆止弁27からなる。逆止弁27はロッド側油室16bからボトム側油室16rへの作動油の逆流を防止する向きに取り付けられている。
3.動作
例えば掘削作業等をする場合には、運転室8内の操作装置を適宜操作して動作モードを作業モードに切り換える。すると、ソレノイド33aが消磁されて電磁切換弁33が位置33cに切り換わり、パイロットチェック弁17bL,17bR,17rL,17rRがチェック弁として機能する。その結果、油圧シリンダ16L,16Rの伸縮が不能となる(ロック状態となる)。この状態で作業装置7や旋回体3、走行装置13を適宜操作することで掘削作業等を実行する。
一方、比較的長い距離を走行するような場合には、運転室8内の操作装置を適宜操作して動作モードを走行モードに切り換える。すると、ソレノイド33aが励磁されて電磁切換弁33が位置33bに切り換わり、パイロットチェック弁17bL,17bR,17rL,17rRが開放弁として機能する。その結果、油圧シリンダ16L,16Rの伸縮が許容される(アンロック状態となる)。
この状態で路面を走行し、走行中に車輪12が路面の凸凹に倣って上下動したり揺動したりすると、油圧シリンダ16L,16Rの少なくとも一方に対して車軸15が相対的に上昇する。例えば左側の車輪12Lが路面の凸部に乗り上げて油圧シリンダ16Lに突き上げるような衝撃が加わると、油圧シリンダ16Lに対して瞬間的に圧縮力が加わり、収縮する油圧シリンダ16Lのボトム側油室16bから吐出された作動油が作動油タンク38に排出される。このとき、ボトム側油室16bから吐出された作動油の流れに対して絞り弁33L,32が抵抗体として作用し、油圧シリンダ16Lに作用した振動エネルギーが減衰される。また、空気ばね40のばね力によって車軸15から車体14に伝わる振動エネルギーが緩衝される。その後、油圧シリンダ16Lに作用する圧縮力よりも空気ばね40の復元力が優位になると、空気ばね40の復元に伴って作動油タンク38から吸い上げられた作動油が戻ることで油圧シリンダ16Lが伸長する。
以上の減衰作用、緩衝作用、伸縮動作については、油圧シリンダ16Rについても同様であり、こうしたサスペンション装置の作用によって走行中の良好な乗心地や走行安定性が確保される。
4.効果
本実施の形態においては、緩衝装置として空気ばね40を採用し、油圧シリンダ16L,16Rの回路から切り離してリンク20と車体14の間に設けたことにより、油圧シリンダ16L,16Rの回路に設けた減衰装置(絞り弁32,33L,33R等)と緩衝装置とがそれぞれ独立して機能する。したがって、緩衝装置と減衰装置の特性が互いに影響し合わないため、一般的なハイドロニューマチック式のサスペンション装置に比べて緩衝装置及び減衰装置のセッティングの幅が広がる。具体的には、空気ばね40の空気圧を変更しても減衰装置の特性に影響を与えることはなく、反対に絞り弁32,33L,33R等の面積の変更が緩衝装置の特性に影響を与えることもない。したがって、マッチングを容易化することができる(緩衝装置及び減衰装置の特性を任意に調整することができる)。
なお、絞り弁32等の面積の変更には、絞り弁32等に可変絞りを用いた場合の当該絞り32等の開口面積の調整の他、固定絞りを用いた場合の開口面積の異なる他の絞りへの交換も含まれる。
また、油圧式ホイールショベルのような作業用車両においては、軽掘削作業の負荷にも耐え得るように緩衝装置のばね定数が一般的に高く設定してあり、走行時の乗心地が硬くなっている。一般的なハイドロニューマチック式のサスペンション装置で走行時に乗心地を改善する場合、アキュムレータに接続する管路内の油量を減らし、アキュムレータの内部を減圧してばね定数を低下させるのが通常である。アキュムレータに接続する管路から作動油を逃がす系統としては、例えば車高調整機能が利用される。車高調整機能については特開2000−233623号公報等に詳しい。したがって、緩衝装置のばね定数を低下させる場合、車高調整機能を利用してアキュムレータの回路から作動油を逃がすのに伴って車高が低下してしまう。その結果、車両の重心位置が変化してしまう(下がってしまう)ことに加え、サスペンション装置の油圧シリンダのストローク量も短くなってしまう。
それに対し、本実施の形態の場合、空気ばね40の空気圧調整によって緩衝装置のばね定数を調整することができるので、乗心地の調整に伴って車高が変化することもない。
また、油圧シリンダ16L,16Rにメイクアップ装置を設けて走行モード時(アンロック時)のボトム側油室16bからロッド側油室16rへの作動油の移動を許容しているので、油圧シリンダ16L,16R内におけるキャビテーションを抑制することができる。
また、空気ばね40に圧力調整機構を備えたことで、空気ばね40に対して空気を抜き入れすることで車高調節を行なうこともできる。この場合、ハイドロニューマチック式のサスペンション装置で一般的に採用されている車高調整用の回路及びその油圧部品を省略することができ、サスペンション装置の簡素化及び低廉化にも寄与し得る。
〔第2の実施の形態〕
図4は本発明の第2の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられた走行体を正面(前側)から見た構成を模式的に表した図であり、第1の実施の形態の図2に相当する図である。説明済みの部材については図4において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態が第1の実施の形態と相違する点は、空気ばね40に加えてトーションバー41を緩衝装置として備えている点である。トーションバー41は第1の実施の形態におけるリンク20のピン22(図2参照)に代えてリンク20に挿入されている。このトーションバー41はリンク20及び車体41に係合し、車体14に対してリンク20が設定角度以上傾斜する(水平姿勢に近づく)と、リンク20と車体14により捻れが加えられて復元力が蓄えられる。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
図5は本実施の形態における緩衝装置の復元力と油圧シリンダの伸縮量との関係を表す図である。
本実施の形態においては、油圧シリンダ16L,16Rに突き上げるような衝撃が作用した場合(油圧シリンダ16L,16Rが収縮する場合)、その衝撃はリンク20を介して空気ばね40に伝わり、まず空気ばね40によって緩和される。また、より高い負荷が掛かって油圧シリンダ16L,16Rがさらに収縮すると、空気ばね40の圧縮量が一定値を超え、空気ばね40の復元力にトーションバー41の復元力が加わって緩衝装置全体の復元力が増す。減衰装置の作用については第1の実施の形態と同様である。
このように、本実施の形態においては、走行時等のように車軸15に伝わる衝撃力が比較的小さい場合にはばね定数の小さな空気ばね40のみが緩衝装置として機能し、掘削作業時等のように大きな衝撃が車軸15に伝わる場合にはトーションバー41のようなばね定数の高いばねが空気ばね40に加えて緩衝装置として機能する。これにより、走行時の乗心地の良さ(サスペンションの柔らかさ)と軽掘削作業時等に要求される高い緩衝性能を両立することができる。その他の効果については第1の実施の形態と同様である。
〔その他〕
上記の各実施の形態では緩衝装置として空気ばね40を用いた場合を例に挙げて説明したが、緩衝装置にはコイルスプリングやラバースプリング等の他の弾性部材を用いることもできる。
また、減衰装置として絞り弁を用いた場合を例に挙げて説明したが、要は管路を流れる流量を絞ることができる絞りであれば良いので、流量調整弁等を減衰装置として用いることもできる。
また、油圧シリンダ16L,16Rとして複動式の油圧シリンダを用いた場合を例に挙げて説明したが、単動式の油圧シリンダを用いることもできる。
14 車体
15 車軸
16L,R 油圧シリンダ
16b,r 油室
20 リンク
26 油路
27 逆止弁
32,33L,R 絞り
36,37,39L,R 作動油管路
38 作動油タンク
40 空気ばね(弾性部材)
41 トーションバー

Claims (3)

  1. ホイール式作業車両のサスペンション装置であって、
    前記ホイール式作業車両の車体と車軸とを連結する油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダの油室を作動油タンクに接続する作動油管路と、
    前記作動油管路に設けられた絞りと、
    前記車体と前記車軸とを連結するリンクと、
    前記リンク及び前記車体に係合されて前記車体に対して前記リンクが設定角度以上傾斜すると復元力が蓄えられるトーションバーと、
    前記トーションバーが係合された前記リンクと前記車体との間に介設した弾性部材とを備え
    前記トーションバーのばね定数は前記弾性部材のばね定数よりも高く設定されていることを特徴とするサスペンション装置。
  2. 請求項のサスペンション装置において、前記弾性部材が圧力調整可能な空気ばねであることを特徴とするサスペンション装置。
  3. 請求項1又は2のサスペンション装置において、
    前記油圧シリンダのボトム側及びロッド側の油室を接続する油路と、
    前記油路のロッド側油室からボトム側油室への作動油の逆流を防止する逆止弁と
    を備えたことを特徴とするサスペンション装置。
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