JP5914370B2 - ホイール式作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ホイール式油圧ショベル等のホイール式作業車両に関する。
ホイール式作業車両のサスペンション装置として、車軸(アクスル)と車体とを左右一対の複動式の油圧シリンダで連結し、これら油圧シリンダをアキュムレータに接続するとともに、油圧シリンダとアキュムレータとを接続する管路に絞りを設けたものがある(特許文献1等参照)。かかる構成により、凸凹な路面を走行することで車軸が傾くと、油圧シリンダに力が加わって高圧側の油室から絞りを介してアキュムレータに圧油が流れ、アキュムレータに蓄圧された圧油が各油圧シリンダに供給されて車体を中立に復帰させる。このとき、アキュムレータは油圧シリンダのピストンロッドの振動を緩和するばね(緩衝装置)として主に機能し、絞りは油圧シリンダのピストンロッドの振動を減衰するダンパ(減衰装置)として主に機能する。
特開2000−233623号公報
上記のサスペンション装置では、タイヤ及び車軸を介して油圧シリンダに入力された衝撃や振動等を圧油の流れに変換し、圧油の流れにアキュムレータや絞りによる緩衝及び減衰の作用を加えることで、走行中に路面の凹凸から受けた外力が車体に直接伝達されないようにして乗心地等を向上させている。しかし、複動式の油圧シリンダのボトム側及びロッド側の両油室をアキュムレータに接続し、さらに各接続管路に絞りを設けているため、油圧回路が複雑で部品点数も多く組立工数がかかる。その結果、サスペンション装置の組み込みにはコストがかかり、このことがホイール式作業車両へのサスペンション装置の普及を阻害する一因となっている。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、サスペンション装置の組立工数を削減しホイール式作業車両へのサスペンション装置の普及に貢献することを目的とする。
上記目的を達成するために、発明は、車軸と、この車軸の上部に設けられた車体と、前記車軸及び前記車体の間に設けられたサスペンション装置とを備えたホイール式作業車両において前記サスペンション装置は、前記車体にシリンダチューブ取り付けられてロッドが前記車軸に対向して離間可能に設けられた単動式油圧シリンダと、この単動式油圧シリンダの油室に接続された作動油管路とを備え前記作動油管路は、前記単動式油圧シリンダの油室から圧油を排出させるための第1作動油管路と、前記単動式油圧シリンダの油室へ圧油を流し込むための第2作動油管路とを有し、前記第1作動油管路に絞りが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、サスペンション装置の組立工数を削減しホイール式作業車両へのサスペンション装置の普及に貢献することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るホイール式作業車両の側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられた走行体の正面から見た構成を模式的に表した図である。 本発明の第1の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられた当て板とロッドの対向部を拡大して表した図である。 本発明の第1の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられたサスペンション装置の油圧回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられた走行体の正面から見た構成を模式的に表した図である。 本発明の第2の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられたサスペンション装置の油圧回路図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
1.構成
図1は本発明の第1の実施の形態に係るホイール式作業車両の側面図である。以下の説明において、後述する運転室8内の運転席に着いたオペレータが向く方向、すなわち図1における左側をホイール式作業車両の前側とする。
図1には本発明を適用するホイール式作業車両の一例としてホイール式油圧ショベルを例示している。同図に示したホイール式油圧ショベルは、走行体1及び旋回体3を備えている。旋回体3は、旋回装置2を介して走行体1の上部に旋回可能に連結されている。旋回体3には作業装置7と運転室8とが設けられている。作業装置7は、基部を旋回体3に連結したブーム4、基部をブーム4に連結したアーム5、及びこのアーム5に連結したバケット6からなる多関節型のアタッチメントである。前述した走行体1は、タイヤ付きの車輪12、走行用油圧モータ9、トランスミッション10及びプロペラシャフト11等からなる走行装置13と、この走行装置13上に支持された車体(シャシ)14とを備えている。走行用油圧モータ9はトランスミッション10を介して前後のプロペラシャフト11に接続していて、前後のプロペラシャフト11に伝えられた駆動力がそれぞれ前後の車軸(アクスル)15(図2参照)を介して前後の車輪12に伝達される。
本実施の形態では、例えば後側の車軸15を車体14に直接固定し、以下に説明するサスペンション装置を介して前側の車軸15を車体14に連結したものとする。但し、前側の車軸15を車体14に直接固定し、サスペンション装置を介して後側の車軸15を車体14に連結する場合や、サスペンション装置を介して前後の車軸15を車体14に連結する場合もある。
図2は上記走行体1の正面(前側)から見た構成を模式的に表した図である。この図において説明済みの部材には既出図面と同符号を付して説明を省略する。また、左右の車輪12はそれぞれ符号12L,12Rを付して区別してある。
同図に示すように、車体14の前部の左右両側には油圧シリンダ16L,16Rがそれぞれ取り付けられている。油圧シリンダ16L,16Rは単動式のシリンダ(例えばラムシリンダ)であり、それぞれシリンダチューブ17が車体14の側部に取り付けられている。シリンダチューブ17は車体14に固定されていて、車体14に対して回動しない。油圧シリンダ16L,16Rはロッド18を下方に向けた姿勢で固定されていて、車軸15から加わる力をロッド18で受ける。油圧シリンダ16L,16Rの他端すなわちロッド18の先端は、一般的構成の如く車軸15に対してピンで連結されることなく、車軸15に対して離間可能に対向している。車軸15は、ロッド18との対向部に当て板19を有していて、ロッド18とは当て板19で接触するようになっている。また、車体14はリンク20を介して車軸15に連結されている。リンク20の下端はセンターピン21を介して車軸15の上面の左右の中心部に連結している。センターピン21は前後方向に延伸している。リンク20は上方に向かって左右いずれか一方側(本実施の形態では機体右側)に傾斜して延在し、左右いずれか一方側(同)に偏心した位置において車体14の内側部にピン22を介して連結している。ピン22も前後方向に延伸している。このような連結構造により、ピン22を支点にしてリンク20が回動し、ロッド18の伸縮の範囲内で車体14に対して車軸15が主に上下動し得る。また、ロッド18の伸縮の範囲内でセンターピン21を支点にして車軸15は左右に延びる鉛直面内で揺動し得る。
図3は当て板19とロッド18の対向部を拡大して表した図である。この図において説明済みの部材には既出図面と同符号を付して説明を省略する。
同図に示したようにロッド18の先端面18aは下方に(車軸15に向かって)凸の曲面状に形成されていて、車軸15が上下動及び揺動した場合のロッド18に対する当て板19の接触位置や角度の変化に対応するようになっている(二点鎖線参照)。なお、一般的にサスペンション装置に用いられる油圧シリンダと異なり、ロッド先端がピン等で車軸に回動可能に連結されていないので車軸15が急下降するような場合には車軸15からロッド18が離れ得る。そのため、同図ではロッド18が車軸15から一定以上離れないように、それでいてロッド18と当て板19の位置関係の変動(二点鎖線参照)を許容するように、チェーン等の連結具23でロッド18と車軸15(本例では当て板19)とを遊びを持たせて連結してある。但し、ロッド18が車軸15から一定以上離れないようにする上では、チェーンに限らず、例えばフックを用いてロッド18と車軸15とを遊びを持って連結する構成としても良い。もっとも、後述するように車軸15の動きに対するロッド18の自重落下動作(伸長動作)の追従性を向上させる機構を設けているので、ロッド18を車軸15に連結する機構は省略し得る。
図4はサスペンション装置の油圧回路図である。この図において説明済みの部材には既出図面と同符号を付して説明を省略する。
同図に示したサスペンション装置は、油圧シリンダ16L,16Rの他、アキュムレータ31、絞り32,33L,33R、パイロットチェック弁17L,17R、電磁切換弁33、パイロット油圧源34、管路35L,35R等を備えている。
アキュムレータ31に接続される管路36には面積A1の絞り32が、左右の油圧シリンダ16L,16Rの油室16aを互いに連通する管路37には面積A2の絞り33L,33Rがそれぞれ設けてある。アキュムレータ31の管路36は、管路37における絞り33L,33Rの間に接続している。また、絞り32と絞り33L,33Rの間には、A1>A2の関係が成立している。したがって、油圧シリンダ16L,16Rが収縮して管路37内に高圧油が供給されると、その圧油は絞り33L,33R,32を介してアキュムレータ31に蓄圧され、蓄圧された圧油は車体14を中立位置に復帰させるように油圧シリンダ16L,16Rに戻される。この場合、アキュムレータ31は車体14に作用する振動を吸収するばねとして主として機能し、抵抗体としての絞り32,33L,33Rは車体14に作用する振動を減衰するダンパとして主として機能する。これらのばねやダンパの特性は、アキュムレータ31に封入されたガス圧や絞り32,33L,33Rの面積による。
また、管路37にはパイロットチェック弁17L,17Rが設けられている。パイロットチェック弁17L,17Rは管路36を挟んでそれぞれ油圧シリンダ16L,16R側に設けられている。パイロットチェック弁17L,17Rのパイロットポートは電磁切換弁33を介してパイロット油圧源34に接続されていて、電磁切換弁33の切り換えによってパイロットチェック弁17L,17Rが駆動する。電磁切換弁33は、運転室8内の操作装置(不図示)の操作に応じてモードが走行モードになっているときに入力される電気信号によってソレノイド33aが励磁されると位置33bに切り換えられ、駐車モード又は作業モードになっているときにはソレノイド33aが消磁されて位置33cに切り換えられる。
電磁切換弁33が位置33bに切り換えられると、パイロット油圧源34からの圧油がパイロットチェック弁17L,17Rのパイロットポートへ供給される。これによりパイロットチェック弁17L,17Rは単なる開放弁として機能し、油圧シリンダ16L,16Rの油室16aからの圧油の移動が許容される(この状態をアンロック状態という)。電磁切換弁33が位置33cに切り換えられると、パイロット油圧源34からパイロットチェック弁17L,17Rへの圧油の供給が止まる。これによりパイロットチェック弁17L,17Rは通常のチェック弁として機能し、油圧シリンダ16L,16Rの油室16aからの圧油の移動が禁止される(この状態をロック状態という)。
また、油圧シリンダ16L,16Rの油室16aは管路35L,35Rを介して作動油タンク38に接続している。管路35Lは管路37におけるパイロットチェック弁17Lと絞り33Lとの間に接続している。管路35Rは管路37におけるパイロットチェック弁17Rと絞り33Rとの間に接続している。作動油タンク38から油圧シリンダ16L,16Rへの作動油の流れに意図的に抵抗をかける絞り等は管路35L,35Rには設けられておらず、管路35L,35Rは合流して作動油タンク38に接続している。また、管路35L,35Rにはそれぞれチェック弁39L,39Rが設けてあり、管路35L,35Rの圧油の流通方向を作動油タンク38から油圧シリンダ16L,16Rの油室16aに向かう方向に制限してある。
2.動作
例えば掘削作業等をする場合には、運転室8内の操作装置を適宜操作して動作モードを作業モードに切り換える。すると、ソレノイド33aが消磁されて電磁切換弁33が位置33cに切り換わり、パイロットチェック弁17L,17Rがチェック弁として機能する。その結果、油圧シリンダ16L,16Rの伸縮が不能となる(ロック状態となる)。この状態で作業装置7や旋回体3、走行装置13を適宜操作することで掘削作業等を実行する。
一方、比較的長い距離を走行するような場合には、運転室8内の操作装置を適宜操作して動作モードを走行モードに切り換える。すると、ソレノイド33aが励磁されて電磁切換弁33が位置33bに切り換わり、パイロットチェック弁17L,17Rが開放弁として機能する。その結果、油圧シリンダ16L,16Rの伸縮が許容される(アンロック状態となる)。
この状態で路面を走行し、走行中に車輪12が路面の凸凹に倣って上下動したり揺動したりすると、油圧シリンダ16L,16Rの少なくとも一方に対して車軸15が相対的に上昇する。例えば左側の車輪12Lが路面の凸部に乗り上げて油圧シリンダ16Lに突き上げるような衝撃が加わると、油圧シリンダ16Lに対して瞬間的に圧縮力が加わり、アキュムレータ31のばね力に抗って油圧シリンダ16Lの油室16aから圧油が吐出される。吐出した圧油はアキュムレータ31に蓄圧される。このとき、油室16aから吐出した圧油の流れに対して絞り33L,32が抵抗体として作用し、油圧シリンダ16Lに作用した振動エネルギーが減衰される。また、アキュムレータ31のばね力によって車軸15から車体14に伝わる振動エネルギーが緩衝される。その後、油圧シリンダ16Lに作用する圧縮力よりもアキュムレータ31の復元力が優位になると、アキュムレータ31から油圧シリンダ16Lの油室16aに圧油が押し込まれることで油圧シリンダ16Lが伸長する。
なお、路面の凹部を通過する際等に油圧シリンダ16Lに対して車軸15が下降すると、油圧シリンダ16Lはロッド18の自重で伸長する。その際、油圧シリンダ16Lの油室16aに管路35Lを介して作動油タンク38から圧油が流れ込む。このとき、管路36,37を流れる圧油と異なり、管路35Lを流れる圧油は絞りを通過しないので抵抗なく油室16aに流れ込む。よって、車軸15の下降動作に追従して油圧シリンダ16Lが伸長する。
以上の減衰作用、緩衝作用、伸縮動作については、油圧シリンダ16Rについても同様であり、こうしたサスペンション装置の作用によって走行中の良好な乗心地や走行安定性が確保される。
3.効果その他
本実施の形態では、サスペンション装置に単動式の油圧シリンダ16L,16Rを用いているので、2つの油室に対して圧油を吸排する必要がある複動式の油圧シリンダを用いた一般的構成と異なり、油室が1つであるため油圧回路を簡略化することができる。油圧系統が簡略化された分、高圧ホースや絞り、チェック弁等の部品点数が減少し組立工数も削減することができる。また、部品点数の削減効果によってサスペンション装置全体の重量も減少する。また、複動式の油圧シリンダに対して単動式の油圧シリンダ自体が低廉である。このようにサスペンション装置の軽量化と低廉化が期待できるので、ホイール式作業車両へのサスペンション装置の普及に貢献し得る。また、単動式の油圧シリンダ16L,16Rを使用することにより、油圧シリンダ自体の剛性向上の効果、所要油量低減の効果も期待できる。
また、本実施の形態の場合、油圧シリンダ16L,16Rのロッド18を車軸15に対してピン等で回動可能に連結することなく、ロッド18はフリーにしてある。また、シリンダチューブ17も車体14に対して回動可能に連結するのではなく固定してある。こうした本実施の形態の構成は、油圧シリンダの両端を車体及び車軸に回動可能に連結していた従来構成に比べて簡素であり、この点もサスペンション装置の低廉化等に貢献している。
ロッド18をフリーにしているので車軸15が高周波で上下動する場合等には車軸15の動きに油圧シリンダ16L,16Rの伸長動作が十分に追従しないことも考えられるが、この点に対しては、管路35L,35Rで油圧シリンダ16L,16Rを作動油タンク38に接続し、油圧シリンダ16L,16Rの伸長動作を円滑化することで対処することができる。
図4の油圧回路では図示していないが、管路35L,35Rを介して油室16aに必要以上に圧油が流れ込むことを懸念する場合には、油圧シリンダ16L,16R、管路36,37、アキュムレータ31からなる閉回路から圧油を逃がす系統を設けることができる。この系統の構成は特に限定されないが、例えば車高調整機能で兼ねることができる。車高調整機能については特開2000−233623号公報等に詳しい。
(第2の実施の形態)
本実施の形態が第1の実施の形態と相違する点は、アキュムレータ31に代えて空気ばねを緩衝装置に用いた点である。
図5は本発明の第2の実施の形態に係るホイール式作業車両に備えられた走行体の正面(前側)から見た構成を模式的に表した図、図6は本実施の形態におけるサスペンション装置の油圧回路図であり、それぞれ第1の実施の形態の図2及び図4に対応している。これらの図において第1の実施の形態で説明した部材と同様又は対応する部材には既出図面と同符号を付して説明を省略する。
図5に示したように、緩衝装置である空気ばね40は、車体14及び車軸15を連結するリンク20と車体14との間に介設されている。空気ばね40を緩衝装置として用いる代わりに、第1の実施の形態でアキュムレータ31に接続していた管路36を、図6に示したように作動油タンク38に接続してある。但し、アキュムレータ31に加えて空気ばね40を緩衝装置として用いる場合には、図6の管路36を第1の実施の形態と同じようにアキュムレータ31に接続する構成としても良い。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態において、走行モードで走行中、例えば左側の車輪12Lが路面の凸部に乗り上げて油圧シリンダ16Lに突き上げるような衝撃が加わると、油圧シリンダ16Lに対して瞬間的に圧縮力が加わり、油圧シリンダ16Lの油室16aから圧油が吐出される。吐出した圧油は作動油タンク38に排出される。このとき、油室16aから吐出した圧油の流れに対して絞り33L,32が抵抗体として作用し、油圧シリンダ16Lに作用した振動エネルギーが減衰される。また、空気ばね40のばね力によって車軸15から車体14に伝わる振動エネルギーが緩衝される。その後、油圧シリンダ16Lに作用する圧縮力よりも空気ばね40の復元力が優位になると、管路35Lを介して作動油タンク38から油圧シリンダ16Lの油室16aに圧油が抵抗なく流れ込むことで油圧シリンダ16Lが伸長する。
また、路面の凹部を通過する際等に油圧シリンダ16Lに対して車軸15が下降すると、油圧シリンダ16Lはロッド18の自重で伸長する。その際、油圧シリンダ16Lの油室16aに管路35Lを介して作動油タンク38から圧油が流れ込む。第1の実施の形態と同様、管路35Lを流れる圧油は絞りを通過しないので抵抗なく油室16aに流れ込む。よって、車軸15の下降動作に追従して油圧シリンダ16Lが伸長する。
以上のようにアキュムレータ31の代わりに空気ばね40を用いても、単動式の油圧シリンダ16L,16Rを用いたサスペンション装置を具現することができ、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(その他)
前述した通り、第1及び第2の実施の形態では、油圧シリンダ16L,16Rのロッド18を車軸15に対してピン等で回動可能に連結することなく、ロッド18をフリーにしてある。また、シリンダチューブ17も車体14に対して回動可能に連結するのではなく固定してある。
しかし、本発明の本質的効果は、単動式の油圧シリンダ16L,16Rを用いて実用的なサスペンション装置を具現することにあるため、当該効果を得る上では、油圧シリンダ16L,16Rのロッド18の車体14及び車軸15に対する取り付け態様は必ずしも上記態様に限定されない。例えば従来構成のサスペンション装置の複動式の油圧シリンダと同じように、油圧シリンダ16L,16Rの両端を車体14及び車軸15にピンを介して回動可能に連結する構成とすることもできる。
14 車体
15 車軸
16a 油室
16L,R 単動式油圧シリンダ
17 シリンダチューブ
18 ロッド
31 アキュムレータ
32,33L,33R 絞り
35L,35R 管路(絞りを持たない管路)
36,37 管路(作動油管路)
40 空気ばね

Claims (4)

  1. 車軸と、この車軸の上部に設けられた車体と、前記車軸及び前記車体の間に設けられたサスペンション装置とを備えたホイール式作業車両において
    前記サスペンション装置は、
    前記車体にシリンダチューブ取り付けられてロッドが前記車軸に対向して離間可能に設けられた単動式油圧シリンダと、
    この単動式油圧シリンダの油室に接続された作動油管路とを備え
    前記作動油管路は、前記単動式油圧シリンダの油室から圧油を排出させるための第1作動油管路と、前記単動式油圧シリンダの油室へ圧油を流し込むための第2作動油管路とを有し、
    前記第1作動油管路に絞りが設けられていることを特徴とするホイール式作業車両。
  2. 前記第2作動油管路は、前記単動式油圧シリンダの油室タンクに接続された絞りを持たない管路であることを特徴とする請求項に記載のホイール式作業車両。
  3. 前記サスペンション装置は、前記作動油管路を介して前記単動式油圧シリンダの油室に接続したアキュムレータを緩衝装置として備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のホイール式作業車両。
  4. 前記サスペンション装置は、前記車体及び前記車軸を連結するリンクと前記車体との間に介設された空気ばねを緩衝装置として備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のホイール式作業車両。
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