JP2004249993A - サスペンション装置を有するホイールショベル - Google Patents

サスペンション装置を有するホイールショベル Download PDF

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洋 津久井
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【課題】サスペンション性能を簡単に変更できるようにしたサスペンション装置を有するホイールショベルを提供する。
【解決手段】サスペンション油圧シリンダ2のボトム室2bとロッド室2cとを連通する通路C1に可変絞り5bを設ける。この場合、一対のパイロットチェック弁17A、17Bと可変絞りVDを内蔵したブロックIBをサスペンション油圧シリンダ2に一体的に取り付ける。可変絞り5bの開口面積を変更してサスペンション性能、とくに減衰性能を変更する。
【選択図】図7


Description

本発明は、サスペンション装置を有するホイールショベルに関する。
近年、ホイールショベル等、タイヤ付き車輪で移動する作業車両は高速走行化の傾向にあり、高速走行時のオペレータの乗り心地性をより向上させるため、例えば特開平6−278438号公報や特開平7−132723号公報には車体とアクスルとの間にサスペンション機構を備えた作業車両が開示されている。この作業車両では、車体の左右側面に復動式のサスペンション油圧シリンダを装着してそのボトム室同士を配管を介して接続し、その配管の途中に絞りとアキュムレータが設けられ、油圧シリンダの各シリンダロッドがそれぞれアクスルにピン結合されている。そしてこのようなサスペンション機構により、走行時のアクスルの振動を吸収、減衰し、走行時の乗り心地を向上させている。
上記公報の作業車両では、油圧シリンダとアキュムレータとの間の通路に固定絞りが介装されているが、油圧シリンダのボトム室とロッド室とを連通していないので、サスペンションの減衰力は上記絞りの断面積にのみ依存し、乗員の好みに合わせることが難しいという問題がある。
本発明の目的は、サスペンション性能を簡単に変更できるようにしたサスペンション装置を有するホイールショベルを提供することにある。
一実施の形態を示す図1、図5、図7および図10を参照して説明する。
(1)請求項1の発明は、走行体81のアクスル1と旋回体83の車体フレーム87との間に設けられたサスペンション油圧シリンダ2と、油圧シリンダ2と連通されたアキュムレータ7とを備えたサスペンション装置を有するホイールショベルに適用される。そして、油圧シリンダ2のボトム室2bとロッド室2cとを連通する通路C1の通路面積に応じてサスペンション性能を変更する変更手段5bを設けることにより、上述した目的を達成する。
(2)請求項2の発明は、請求項1のサスペンション装置を有するホイールショベルにおいて、変更手段を可変絞り5bとしたことを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1のサスペンション装置を有するホイールショベルにおいて、変更手段を、油圧シリンダ2のボトム室2bとロッド室2cとを接続する外付け管路GHに着脱自在に設けられる固定絞りADとし、絞り径の異なる固定絞りに変更することで通路面積を変更することを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、走行体81のアクスル1と旋回体83の車体フレーム87との間に設けられたサスペンション油圧シリンダ2と、油圧シリンダ2と連通されたアキュムレータ7とを備えたサスペンション装置を有するホイールショベルに適用される。そして、油圧シリンダ2とアキュムレータ7とを連通する通路6の通路面積に応じてサスペンション性能を変更する変更手段6aを設けることにより、上記目的を達成する。
(5)請求項5の発明は、請求項1のサスペンション装置を有するホイールショベルにおいて、変更手段は可変絞りであることを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項1のサスペンション装置を有するホイールショベルにおいて、変更手段を、油圧シリンダ2とアキュムレータ7とを接続する外付け管路に着脱自在に設けられる固定絞りとし、絞り径の異なる固定絞りに変更することで通路面積を変更することを特徴とする。
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
本発明は次のような効果を奏する。
(1)サスペンション油圧シリンダのボトム室とロッド室との間の通路断面積を変更する変更手段を設けたので、サスペンション性能、とくに減衰性能を簡単に変更することができる。
(2)サスペンション油圧シリンダとアキュムレータとの間の通路断面積を変更する変更手段を設けたので、サスペンション性能、とくに硬さを簡単に変更することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明が適用されるホイールショベルの側面図(一部断面図)である。図1に示すように、ホイールショベルは、下部走行体81と、旋回装置82を介して下部走行体81の上部に旋回可能に連結された上部旋回体83とを有する。上部旋回体83にはブーム84A、アーム84B、バケット84Cからなる作業用フロントアタッチメント84(以下、アタッチメントと呼ぶ)と運転室85とが設けられ、運転室85の入口にはオペレータが搭乗した際に解除位置(A位置)に、降車する際にロック位置(B位置)にそれぞれ操作されるゲートロックレバー86が設けられている。下部走行体81には、シャシフレーム87(以下、フレームと呼ぶ)と、走行用の油圧モータ88、トランスミッション89、プロペラシャフト90およびタイヤ91が設けられ、プロペラシャフト90からの駆動力はアクスル1,1'を介してタイヤ91に伝達される。本実施の形態では、後側のアクスル1'はフレーム87に直接固定され、前側のアクスル1は以下のようなサスペンション機構を介してフレーム87に連結される。
図2は、本発明が適用されるホイールショベルの正面図(図1の矢視A図)であり、主にサスペンション機構の構成を示す。図2に示すように、フレーム87の左右端部には伸縮可能なシリンダ2を有するシリンダブロック3がそれぞれ装着されており、ピストンロッド2aの先端はピン92を介して回動可能にアクスル1に連結されている。また、フレーム87の左右端部の一方(図では左側)にはリンク4の一端がピン93を介して回動可能に連結され、その他端はフレーム87の底部に設けられた開口部87aを通ってアクスル1の中央部(センターラインCL上)に達し、ピン94を介して回動可能に連結されている。これによって、ピン93を支点にしてリンク4は矢印の如く回動し、ピストンロッド2aの伸縮の範囲内でフレーム87に対してアクスル1は主に上下動する。また、場合によってはピストンロッド2aの伸縮の範囲内でピン94を支点にしてアクスル1は揺動する。
図3は、本発明が適用されるホイールショベルを底面から見た図(図1の矢視B図)であり、主に油圧配管の配置を示す。なお、図3においてアクスル1は不図示とする。図3に示すように、左右のシリンダブロック3は配管5を介して接続され、その配管5の途中(中央)には配管6を介してアキュムレータ7が接続されている。アキュムレータ7にはさらに、切換レバー8aの手動操作によってその位置が切り換えられる方向切換弁8が配管9を介して接続され、方向切換弁8は配管10を介してセンタージョイント11に接続されている。油圧回路の詳細は図5により後述する。なお、後述する油圧ポンプ13とタンクは上部旋回体83(図1参照)に設置され、車高調整時には、センタージョイント11を介して油圧ポンプ13からの圧油が下部走行体81に設置されている油圧シリンダ2やアキュムレータ7などに供給されたり、油圧シリンダ2から油が方向切換弁8とセンタジョイント11を介してタンクへ排出される。
アキュムレータ7は、ダイヤフラムによって内部のガスと油とを分離するいわゆるダイヤフラム式であり、ブラダによって内部のガスと油とを分離するいわゆるブラダ式アキュムレータと比較すると、およそ次のような特徴を有している。すなわち、ダイヤフラム式は全体が円形状を有しており、長手方向の高さはブラダ式に比べ低くなっている。また、ダイヤフラム式はその構造上、姿勢に制約がなく、長手方向を鉛直方向に向けて配置する(以降、これを縦置きと呼ぶ)ことも、長手方向を水平方向に向けて配置する(以降、これを横置きと呼ぶ)ことも可能である。これに対してブラダ式はその構造上、横置きにして用いることは困難である。図3に示すように、本実施の形態ではダイヤフラム式のアキュムレータ7を横置きにして搭載している。
図4は、フレーム87の断面図(図3のIV-IV線断面図)であり、主にアキュムレータ7の取り付け状態を示す。図4に示すようにフレーム87は、上板87bと、上板87bの下面の左右にそれぞれ溶接された断面コの字状の側板87cとによって基本的に構成され、上板87bと側板87cの間には横長のスペースが形成されている。そして、上板87bの下面にはさらに断面L字状(図3参照)のブラケット87dが溶接され、そのブラケット87dにはバンド40と一体化された脚部材40aがボルト41で締結されている。バンド40は略C字状に形成され、その内側にはアキュムレータ7が取り付けられている。バンド40の両端部にはボルト42が挿通され、ボルト42にはナット43が螺合されており、ボルト42を締め付けるとバンド40が収縮し、これによってアキュムレータ7が固定される。なお、前述した配管5は配管固定部材44を介して左右の側板87cに吊持されている。
左右の側板87cの間に形成されたスペース内において、アキュムレータ7は、その上端部がフレーム87の上板87bから突出せず、かつその下端部が側板87cの下端面から突出することなく配置されている。すなわち、アキュムレータ7はその全部がフレーム87の上端面および下端面の内側に収まっている。このようにアキュムレータ7を配置することで、アキュムレータ7はフレーム87の内部に格納され、飛散物などから保護されるとともに、美観が向上する。また、アキュムレータ7は横置きで装着されているため、アキュムレータ7に接続された配管6の下方への出っ張りを防止することができる。なお、この場合、左右の油圧シリンダ2を接続する配管5は側板87cの最下面より下方に突出して横架されるが、配管6の出っ張りがないためその突出量は最小化することができる。本実施の形態ではダイヤフラム式のアキュムレータ7を用いるが、これに代えてブラダ式のアキュムレータを搭載する場合にはその高さが高くなって、左右の側板87cと上板87bによって形成されるスペース内にアキュムレータを格納することが困難となる。
図5は、本発明の実施の形態に係わるサスペンションの構成を示す油圧回路図であり、本実施の形態に係わるサスペンションは、走行時のサスペンション機能に加えて車高調整機能とサスペンションロック機能とを有している。図5に示すように、アキュムレータ7は前述した方向切換弁8とセンタージョイント11を介し、さらに油圧パイロット切換弁12を介してメイン油圧源13に接続されている。油圧パイロット切換弁12のパイロットポート12aは電磁切換弁14とロックバルブ15を介してパイロット油圧源16に接続されている。ロックバルブ15は運転室85に設けられたゲートロックレバー86の操作によってその位置が切り換えられる。すなわち、ゲートロックレバー86が解除位置に操作されると位置(イ)に切り換えられ、ロック位置に操作されると位置(ロ)に切り換えられる。電磁切換弁14は、後述する電気信号Iによってそのソレノイド14aが励磁されると位置(ロ)に、ソレノイド14aが消磁されると位置(イ)にそれぞれ切り換えられる。
ロックバルブ15と電磁切換弁14がともに位置(ロ)に切り換えられると、油圧パイロット切換弁12のパイロットポート12aにはパイロット油圧源16からのパイロット圧が供給され、油圧パイロット切換弁12は位置(ロ)に切り換えられる。これによって、メイン油圧源13からの圧油が方向切換弁8に供給され、車高を高くする調整が可能となる。また、ロックバルブ15と電磁切換弁14の少なくとも一方が位置(イ)に切り換えられると、油圧パイロット切換弁12のパイロットポート12aはタンクに連通され、油圧パイロット切換弁12は位置(イ)に切り換えられる。これによって、方向切換弁8はタンクと連通され、車高を高くする調整が禁止されて車高を低くする調整が可能となる。
方向切換弁8は3ポート3位置切換弁であり、例えば図6に示すようなボールバルブで構成される。方向切換弁8が位置(イ)に切り換えられるとAポート8AはPポート8Pに連通し、位置(ハ)に切り換えられるとAポート8AはTポート8Tに連通する。また、位置(ロ)に切り換えられると、図6に示すようにAポート8AはPポート8P、Tポート8Tから完全にブロックされ、つまりAポート8Aからの漏れ量はほぼゼロとなる。この方向切換弁8は、Pポート(ポンプポート)8P、Tポート(タンクポート)8TおよびAポート(サービスポート)8Aが設けられたボデイ8aと、ボデイ8aに内蔵され、上記(イ)位置、(ロ)位置および(ハ)に外部操作により切り換えられるボール8bとから構成される。したがって、方向切換弁8は、圧油の流れを切り換える方向切換弁としての機能と、圧油の流れを遮断する漏れ量がほぼゼロのストップ弁としての機能を兼ね備える。そして、(イ)位置と(ロ)位置との間でボール8bが操作される場合には、ボール8bの操作量に応じた開口面積となり、いわゆるメータリング性を持ったストップ弁とすることができる。
図5に示すように、アキュムレータ7に接続される管路6には面積A1の絞り6aが、一対のシリンダブロック3をそれぞれ連通する管路5には面積A2の絞り5aがそれぞれ設けられ、これらの絞り5a,6aには少なくともA1>A2の関係が成立している。シリンダ2が収縮して管路5内に高圧油が供給されると、その圧油は絞り5a,6aを介してアキュムレータ7に蓄圧され、蓄圧された圧油は車体を中立位置へ復帰するように各々のシリンダ2に供給される。この場合、アキュムレータ7は主に振動を吸収するばねとして機能し、抵抗体としての絞り5a,6aは主に振動を減衰するダンパとして機能する。これらのばねやダンパの特性は、アキュムレータ7に封入されたガス圧や絞り5a,6aの面積によって決定される。
管路5はシリンダブロック3内で二手に分岐され、一方(図7の通路C2)はパイロットチェック弁17を介してシリンダ2のボトム室2bに接続され、他方(図7の通路C1)は面積A3(後述するように面積A3は可変であり、面積A1よりも小さい)の可変絞り5bとパイロットチェック弁17を介してシリンダ2のロッド室2cに接続されている。パイロットチェック弁17のパイロットポートは電磁切換弁18を介してパイロット油圧源16に接続されており、電磁切換弁18の切換によってパイロットチェック弁17の駆動が制御される。電磁切換弁18は、後述する電気信号Iによってそのソレノイド18aが励磁されると位置(ロ)に、ソレノイド18aが消磁されると位置(イ)にそれぞれ切り換えられる。
電磁切換弁18が位置(ロ)に切り換えられると、パイロット油圧源16からの圧油がパイロットチェック弁17のパイロットポートへ供給される。これによって、パイロットチェック弁17は単なる開放弁として機能し、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動が可能となる(アンロック状態)。なお、このときボトム室2bとロッド室2cの圧油の流れは絞り5bによって規制され、すなわち、可変絞り5bは主に振動を減衰するダンパとして機能する。電磁切換弁18が位置(イ)に切り換えられると、パイロット油圧源16からの圧油の供給は停止され、これによって、パイロットチェック弁17は通常のチェック弁として機能し、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油の排出が禁止される(ロック状態)。
ところで、ホイール式油圧ショベルの掘削作業はフロントアタッチメント84を車両後方に向けて行い、作業現場内ではそのままの姿勢で走行する場合が多い。この場合、車体重心が後アクスル1’側になり、ロッド2aが伸びようとするから、ロッド室2cとボトム室2bとの間の連通通路に可変絞り5bがないと、ロッド2aから流出する油はボトム室2bにそのまま流入し、ロッド2aはストロークエンドまで伸長し、ストロークエンドになるときの衝撃が乗り心地を悪化させる。そこで、絞り5bを設け、擬似的にばね作用を持たせて堅いサスペンション性能にしている。したがって、可変絞り5Bにより、この場合の硬さを適正値に簡単に調節することもできる。
図7は、一対のパイロットチェック弁17A、17Bと可変絞り5bを一体ブロックIBに内蔵してサスペンション油圧シリンダ2に一体的に取り付けた場合の一例を示している。ブロックIBは、ボトム室ポートP1、ロッド室ポートP2,アキュムレータポートP3、パイロットポートP4、ドレンポートP5の5つの外部ポートを有している。パイロットチェック弁17A、17Bはそれぞれ、可動弁体17aと、可動弁体17aを付勢するばね17bと、可動弁体17aを駆動するプランジャ17cと、プランジャ17cの戻しばね17dとを有する。一対のパイロットチェック弁17A、17Bのそれぞれの室17eは可変絞りVDが介装された通路CIにより連通され、通路C1は、通路C2によりアキュムレータポートP3に連通している。可変絞りVDの絞り面積を外部操作で変更してサスペンションの減衰性能が調整される。一対のパイロットチェック弁17A、17Bのそれぞれの室17fはパイロットポートP4に、ドレン室17gはドレンポートP5にそれぞれ連通している。
走行モードでは、パイロットポートP4にパイロット圧力が作用するとプランジャ17cが右方向に移動して可動弁体17aを押動してパイロットチェック弁17A、17Bは開放弁となり、油圧シリンダ2がサスペンションとして機能する。駐車モードや作業モードでは、パイロットポートP4にパイロット圧力が作用しない。この場合、可動弁体17aは右方向に押動されないから付勢ばね17bによりチェック弁として機能し、サスペンション油圧シリンダ2のボトム室2bとロッド室2cとはともにアキュムレータポートP4から遮断され、サスペンション油圧シリンダ2はロック状態となる。
図8は、本実施の形態に係わるサスペンションの電気回路図である。図8に示すように、電気回路は走行、駐車、作業の各モードに対応してT接点21T、P接点21P、W接点21Wに切り換えられるブレーキスイッチ21と、運転室85からの操作によって車高調整を指令する車高調整スイッチ22と、電源23と、リレー24,25,26とによってリレー回路を構成し、このリレー回路によって電磁切換弁14,18のソレノイド14a,18a、駐車ブレーキ解除用のソレノイド27および作業ブレーキ作動用のソレノイド28への電気信号Iの供給がそれぞれ制御される。
図8を詳述すると、ブレーキスイッチ21の共通接点21sは電源23に、T接点21Tはリレー24のa接点24aとリレー25のコイル25cと駐車ブレーキ解除用のソレノイド27に、W接点21Wはリレー26のコイル26cと作業ブレーキ作動用のソレノイド28にそれぞれ接続され、P接点21Pは開放されている。ブレーキスイッチ21がW接点21W側へ切り換えられると、作業ブレーキ作動用のソレノイド28が励磁されて作業ブレーキが作動するとともに、駐車ブレーキ解除用のソレノイド27が消磁されて駐車ブレーキが作動する。ブレーキスイッチ21がP接点21P側へ切り換えられると、駐車ブレーキ解除用のソレノイド27が消磁されて駐車ブレーキが作動する。なお、作業ブレーキ、駐車ブレーキは周知のものであり、その図示は省略する。
電磁切換弁18のソレノイド18aはリレー24の共通接点24sに、リレー24のb接点24bはリレー26のa接点26aに、リレー26の共通接点26sは電源23にそれぞれ接続され、リレー26のb接点26bは開放されている。また、電磁切換弁14のソレノイド14aは車高調整スイッチ22に、車高調整スイッチ22はリレー25のa接点25aに、リレー25の共通接点25sは電源23にそれぞれ接続され、リレー25のb接点25bは開放されている。したがって、ブレーキスイッチ21がP接点21P側あるいはW接点21W側へ切り換えられるとリレー25がa接点25a側へ切り換えられ、この状態で車高調整スイッチ22がオンされると、電磁切換弁14のソレノイド14aは電源23と接続されて励磁される。また、ブレーキスイッチ21がP接点21P側に切り換えられ、車高調整スイッチ22がオンされると、リレー24およびリレー26がそれぞれb接点24b側およびa接点26a側に切り換えられ、電磁切換弁18のソレノイド18aは電源23と接続されて励磁される。すなわち、駐車モードで車高調整スイッチ22をオン操作することにより、パイロットチェック弁17が開放状態となり、他の車高調整条件が成立していれば方向切換弁8の操作により車高調整が可能となる。さらに、ブレーキスイッチ21がT接点21T側に切り換えられると、リレー24はa接点24a側へ切り換えられ、電磁切換弁18のソレノイド18aは電源23と接続されて励磁される。これにより、走行時にパイロットチェック弁17は開放とされて、油圧シリンダ2をサスペンションとして利用することができる。
続いて、本実施の形態に係わるサスペンションの動作をより具体的に説明する。
(1)走行モード
走行モードにおいては、図8に示すようにブレーキスイッチ21がT接点21T側へ切り換えられる。これによって、作業ブレーキ作動用のソレノイド28が消磁されて作業ブレーキが解除されるとともに、駐車ブレーキ解除用のソレノイド27が励磁されて駐車ブレーキが解除される。また、リレー25のコイル25cが通電されてリレー25はb接点25b側へ切り換えられ、これによって、電磁切換弁14のソレノイド14aへの回路が切断されてソレノイド14aは消磁され、電磁切換弁14は位置(イ)となる。さらに、リレー26のコイル26cへの回路が切断されてリレー26はa接点26a側へ切り換えられるとともに、リレー24のコイル24cへの回路が切断されてリレー24はa接点24a側へ切り換えられ、ソレノイド18aは励磁されて電磁切換弁18は位置(ロ)となる。なお、走行モードにおけるソレノイド14aの消磁、およびソレノイド18aの励磁は、車高調整スイッチ22の操作とは無関係である。
図5の油圧回路において、前述したようにソレノイド14aが消磁されると電磁切換弁14は位置(イ)に切り換えられ、油圧パイロット切換弁12のパイロットポート12aはタンクに連通される。これによって、油圧パイロット切換弁12は位置(イ)に切り換えられ、方向切換弁8のPポートはタンクに連通される。また、前述したようにソレノイド18aが励磁されると電磁切換弁18は位置(ロ)に切り換えられ、パイロット油圧源16からの圧油がパイロットチェック弁17のパイロットポートに供給される。これによって、パイロットチェック弁17は単なる開放弁として機能し、各シリンダ2のボトム室2bとロッド室2c、およびアキュムレータ7間での圧油の移動が可能となってサスペンション機能が発揮される。なお、走行モードにおいては、方向切換弁8は図6に示す中立位置に切り換えられており、切換レバー8aはフレーム87の下部に設けられているので走行中に切換レバー8aが操作されることはなく、方向切換弁8からの圧油の流出は阻止される。つまり、誤操作により走行時に車高が下がることがない。
このような走行モードにおいて、例えば作業車両の高速走行時、路面の凹凸により高サイクルの振動がタイヤ91,アクスル1を介してピストンロッド2aに入力されると、高圧側のシリンダ2(収縮している方のシリンダ)からの圧油(動的な圧油)の一部は絞り5a,6aを介してアキュムレータ7へと移動し、アキュムレータ7に蓄圧された後、車体を中立位置へ復帰させるように各々のシリンダ2へ供給される。このとき、アキュムレータ7はピストンロッド2aの振動を吸収するバネとして機能し、アキュムレータ7のガス圧が高いほど堅いサスペンションとなる。また、絞り5a,5b,6aは振動の伝達を規制するダンパとして機能し、絞りが小さいほどシリンダ2がストロークしにくくなって減衰性が増加する。このような圧油の移動を伴うシリンダ2の伸縮により、フレーム87に対してアクスル1が上下動または揺動し、走行中にタイヤ91が路面から外力を受けた場合であっても、その外力がフレーム87へと直接伝達されるのを防止する。なお、この場合、左右のタイヤ91の双方が同一方向の外力を受けた場合等で左右のシリンダ2が同方向に伸縮するとアクスル1が上下動し、また、左右のタイヤの一方のみが外力を受けた場合等で左右のシリンダ2が互いに逆方向に伸縮するとアクスル1が揺動する。
また、作業車両の低速走行時、路面の凹凸により低サイクルの振動がピストンロッド2aに入力されると、高圧側のシリンダ2から低圧側のシリンダ2へと圧油(静的な圧油)が供給され、各シリンダ2の圧力は等しくなる。これによって、路面に凹凸があってもタイヤ91の接地圧を等しく保持することができ、作業車両の安定性を高めることができる。一方、作業車両の停止時においては、各シリンダ2の圧力は等しくなって圧油の流れは停止し、アタッチメント84からの重力Wとシリンダ2内のピストン2pに作用する力Fとが均衡(W=F)した位置でシリンダ2は静止する。なお、この場合、ピストン2pに作用する力Fは、ボトム室2側のピストン2pの受圧面積をS1、ロッド室2c側のピストン2pの受圧面積をS2、シリンダ2内の圧力をPとすると、F=P×(S1−S2)となる。
(2)駐車モード
駐車モードにおいては、図8に示すようにブレーキスイッチ21がP接点21P側へ切り換えられる。これによって、駐車ブレーキ解除用のソレノイド27と作業ブレーキ作動用のソレノイド28はともに消磁され、駐車ブレーキは作動されて作業ブレーキは解除される。ここで、車高調整スイッチ22がオフ(開)されると、電磁切換弁14のソレノイド14aが消磁されるとともに、リレー24のコイル24cへの回路が切断されてリレー24がa接点24a側へ切り換えられ、電磁切換弁18のソレノイド18aが消磁される。
図5に示すように、ソレノイド14a,18aが消磁されると電磁切換弁14,18はともに位置(イ)に切り換えられる。これによって、油圧パイロット切換弁12は位置(イ)に切り換えられ、方向制御弁8のPポートはタンクと連通されるとともに、パイロットチェック弁17のパイロットポートへの圧油の供給は停止され、パイロットチェック弁17はチェック弁となって各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動は禁止される。すなわち、車高調整スイッチ22がオフされているときに方向切換弁8が操作されたとしても、油圧シリンダ2に対する圧油の給排が禁止され、車高が不所望に変動することがない。
この実施の形態では、使用するアタッチメント84の種類によって車高を所望の高さ位置に調整することができるが、この調整は駐車モードで行う。以下、高さ位置の調整(車高調整)について説明する。初期条件として、標準的な重量wのアタッチメント84が装着され、図9(a)に示すように、シリンダ2の収縮方向と伸張方向のストローク可能量L1,L2がそれぞれ等しい(L1=L2)位置でピストン2pが静止しているとする。ここで、図9(b)に示すように、重量W'(>W)のアタッチメント84'に交換すると、シリンダ2が収縮して前側の車高が低くなり、収縮方向のストローク可能量L1'が小さくなる(L1'<L1)。また、図9(c)に示すように、重量W''(<W)のアタッチメント84''に交換すると、シリンダ2が伸張して前側の車高が高くなり、伸張方向のストローク可能量L2''が小さくなる(L2''<L2)。このようにアタッチメント84を交換すると、車高が低くまたは高くなり、収縮方向または伸張方向のストローク可能量L1'',L2''が小さくなってサスペンション機能を十分に発揮できず乗り心地が悪化する。これを防ぐため、車高調整を行い、アタッチメント84を交換した場合に適正な車高(例えばL1'=L2',L1''=L2'')に保つ。
図8に示すように、駐車モードにおいてはブレーキスイッチ21がP接点21P側へ切り換えられるので、リレー25,26のコイル25c,26cは通電されずリレー25,26はそれぞれa接点25a,26a側へ切り換えられる。ここで、車高調整を行おうとして車高調整スイッチ22がオン(閉)されると電磁切換弁14のソレノイド14aが励磁されるとともに、リレー24のコイル24cが通電されてリレー24がb接点24b側へ切り換えられ、電磁切換弁18のソレノイド18aが励磁される。
図5に示すように、ソレノイド14a,18aが励磁されると電磁切換弁14,18はともに位置(ロ)に切り換えられる。また、車高調整を行う場合にはゲートロックレバー86をロック操作し、ロックバルブ15を位置(ロ)に切り換える。これによって、パイロット油圧源16からの圧油は油圧パイロット切換弁12のパイロットポート12aへ供給され、油圧パイロット切換弁12は位置(ロ)に切り換えられるとともに、パイロット油圧源16からの圧油はパイロットチェック弁17のパイロットポートへ供給され、パイロットチェック弁17は開放弁とされる。
ここで、例えばシリンダ2が図9(b)の状態(L1'<2')にあり、L1'=L2'の状態とするためシリンダ2を伸張させる場合には、切換レバー8aを操作して方向切換弁8を位置(イ)に切り換える。すると、メイン油圧源13からの圧油が方向切換弁8を介して各シリンダ2の油室2b,2cにそれぞれ供給され、これによって、ピストン2pに作用する力F(伸張方向の力)は大きくなってシリンダ2は伸張し、車高が高くなる。また、シリンダ2が図9(c)の状態(L1''>L2'')にあり、L1''=L2''の状態とするためシリンダ2を収縮させる場合には、切換レバー8aを操作して方向切換弁8を位置(ハ)に切り換える。すると、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油がタンク方向切換弁8を介してタンクに排出され、これによってピストン2pに作用する力Fが小さくなってシリンダ2が収縮し、車高が低くなる。このようにして車高を調整し、車高が所定値(L1'=L2’,L1''=L2''の成立する値)に到達すると切換レバー8aを操作して方向切換弁8を位置(ロ)に切り換える。
(3)作業モード
作業モードにおいては、ブレーキスイッチ21がW接点21W側に切り換えられる。これによって、作業ブレーキ作動用のソレノイド28が励磁され、駐車ブレーキ解除用のソレノイド27が消磁されて、作業ブレーキと駐車ブレーキがともに作動される。また、リレー25のコイル25cが通電されずリレー25はa接点25a側へ切り換えられるとともに、リレー26のコイルが通電されてリレー26はb接点26b側へ切り換えられる。したがって、車高調整スイッチ22が誤ってオン操作され、リレー24のコイル24cが通電されても電磁切換弁18のソレノイド18aは励磁されず、電磁切換弁18は位置(イ)に切り換えられてパイロットチェック弁17はチェック弁として機能する。したがって、車高調整スイッチ22と方向切換弁8が誤操作されても車高変動が禁止される。
さらにこの実施の形態では次のようなインターロックを用いてさらなる安全性を図っている。車高調整スイッチ22が誤ってオン操作されると電磁切換弁14のソレノイド14aは励磁され、電磁切換弁14は位置(ロ)に切り換えられるが、作業モードにおいてはゲートロックレバー86がロック操作されるので、ロックバルブ15は位置(イ)に切り換えられ、したがって、油圧パイロット12のパイロットポート12aには圧油が供給されず、方向切換弁8のPポートはタンクに連通される。作業モード時、このようにパイロットチェック弁17がチェック弁として機能し、方向切換弁8aのPポートがタンクと連通されることで、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動が確実に禁止され、切換レバー8aを誤って操作しても車高が変化しない。
作業モードではパイロット油圧源16からの圧油はロックバルブ15を介して不図示の作業用パイロットバルブへと供給されるので、例えばアタッチメント84を駆動しようとして不図示の操作レバーが操作されると、操作レバーの操作量に比例したパイロット圧油がパイロット式コントロール弁に導かれてコントロール弁が操作され、これによって掘削などの作業が可能となる。このとき、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動は禁止されているので、シリンダ2はストロークされず掘削による反力(掘削反力)はアキュムレータ7に吸収されることなく、サスペンションロック状態で安定して作業を行うことができる。
このように構成した本実施の形態による効果を説明する。
(1)サスペンション油圧シリンダ2のボトム室2bとロッド室2cとを連通する通路C1に設けた絞り5bを可変絞りとしたので、サスペンション性能、とくに減衰性能を簡単に変更することができる。また、上述したように後方作業姿勢による走行時のサスペンションの硬さも簡単に変更することができる。
(2)一対のパイロットチェック弁17A、17Bと可変絞りVDを内蔵したブロックIBをサスペンション油圧シリンダ2に一体的に取り付けたので、各サスペンション油圧シリンダ2にそれぞれ一対設けられるパイロットチェック弁17A、17Bのドレン油を、ブロックIBに設けた1つのドレンポートP5からタンクへ戻すことができ、ドレン配管の引回しが容易になる。
(3)油圧シリンダ2への圧油の給排を制御して車高調整する油圧回路において、圧油の給排を切り換える切換弁の機能と、油圧シリンダ2を油圧ポンプ13およびタンクから遮断するストップ弁の機能をボール式3位置切換弁8により実現したので、切換弁8を中立位置に切り換えておけば、油圧シリンダ2からの圧油の漏れ(リーク)を確実に抑制して車高が不所望に低下することがない。また、切換弁とストップ弁を一体化したので小型化が図れる。さらに、ボデイ8aに内蔵したボール8bの操作量に応じたメータリング(流量制御特性)が得られるので、車高調整時の上部旋回体83の動きが円滑になる。さらにまた、ボール式3位置切換弁8をセンタージョイント11の下流に配置したので、すなわち、アキュムレータ7や油圧シリンダ2に近接させて設けたので、ストップ弁8とアキュムレータ7との油圧配管長(とくに管路9の管路長)を短くでき、主にアキュムレータ7の容量に基づいて設計されたサスペンション性能に与える影響を小さくできる。さらにこの実施の形態では、管路9をゴムホースとしているので高圧で弾性変形してサスペンション性能が悪化することが予想される。そこで、サスペンション用油圧回路の最高圧力(たとえば90kg/cm2)よりも十分高い耐圧(たとえば350kg/cm2)のゴムホースを用い、弾性変形量を小さくしてサスペンション性能の悪化を抑制している。
(4)シリンダ2を連通する管路5の途中にダイヤフラム式のアキュムレータ7を設けたので、同一容量のブラダ式と比較するとその高さは低くなり、したがって、左右の側板87cと上板87bによって形成されたスペース内に、効率よく(スペースを有効に使って)アキュムレータ7を配置することができる。また、アキュムレータ7を横向きに配置したので、アキュムレータ7に接続された配管6を下向きに取り出す必要はなく、配管6も含めたアキュムレータ7の高さを低くすることができる。
(5)ブレーキスイッチ21やゲートロックレバー86の操作に連動して切り換えられる切換弁12,14,15を設け、駐車ブレーキを作動し、かつ、ゲートロックレバー86をロック位置(作業禁止状態)へ操作した状態でのみ、つまり駐車モード選択時にのみ方向切換弁8のPポートへ圧油を供給し、切換レバー8aの操作による車高調整を可能としたので、走行時および作業時に車高調整されることはない。その結果、走行時に車高調整機能を考慮する必要がないので、サスペンション性能に係わる各部の設定が容易になるとともに、作業時においてはチェック弁17によって各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動を禁止したので、掘削反力を感じながら違和感なく作業することができる。
(6)ブレーキスイッチ21とリレー24〜26等によってリレー回路を設け、走行時および作業時に誤って車高調整スイッチ22がオン操作されても、あるいは作業時に切換レバー8aが操作されても(走行中は操作不可能)、車高調整を禁止したので(いわゆるインターロック)、不所望な車高調整を防止することができる。
以上では、ボトム室2bとロッド室2cとの間の通路C1に可変絞りVDを設けたブロックIBを使用し、このブロックIBをサスペンション油圧シリンダ2に付設してサスペンション性能を変更するようにした。しかし、図10に示すように、油圧シリンダ2に付設したパイロットチェック弁17A、17BをゴムホースGHで連通し、ゴムホースGHの接続用アダプタADに絞り5bを設け、内径の異なる種々のアダプタを交換することにより、サスペンション性能を変更するようにしてもよい。また、サスペンション油圧シリンダ2のボトム室2bとアキュムレータ7との間に介装される絞り5aを可変絞りとしても、サスペンション性能、とくに硬さを簡単に変更することができる。この場合、上述したと同様に、サスペンション油圧シリンダ2のボトム室2bとアキュムレータ7とをゴムホースで接続し、接続用アダプタに絞り5aを設け、内径の異なる種々のアダプタ5aを交換することにより、サスペンション性能を変更するようにしてもよい。実施の形態では絞り5bを可変絞りとしたが、絞り5bは固定絞りとし絞り5aを可変絞りとしてもよい。あるいは、絞り5bと絞り5aを可変絞りとすれば、減衰性と硬さの双方を容易に変更することができる。
本発明の実施の形態に係わるサスペンション装置を有するホイールショベルの側面図。 本発明の実施の形態に係わるサスペンション装置を有するホイールショベルの正面図(図1の矢視A図)。 本発明の実施の形態に係わるサスペンション装置を有するホイールショベルを底から見た図(図1の矢視B図)。 本発明の実施の形態に係わるサスペンション装置を有するホイールショベルの断面図(図3のIV-IV線断面図)。 本発明の実施の形態に係わるサスペンション装置の油圧回路図。 本発明の実施の形態に係わるサスペンション装置のボール式3位置方向切換弁の断面図。 本発明の実施の形態に係わるサスペンション油圧シリンダに付設するパイロットチェック弁内蔵ブロックの断面図。 本発明の実施の形態に係わるサスペンション装置を有するホイールショベルの電気回路図。 本発明の実施の形態に係わるサスペンション装置のシリンダの伸縮状態を示す図。 サスペンション油圧シリンダのボトム室とロッド室との間の通路面積を変更する他の例を示す図。
符号の説明
1,1':アクスル 2:油圧シリンダ
2a:ボトム室 2c:ロッド室
5a,6a:絞り 5b:可変絞り
7:アキュムレータ 8:ボール式3位置切換弁
8a:ボデイ 8b:ボール
13:油圧ポンプ 17,17A,17B:パイロットチェック弁
VD:可変絞り C1,C2:通路
IB:ブロック

Claims (6)

  1. 走行体のアクスルと旋回体の車体フレームとの間に設けられたサスペンション油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダと連通されたアキュムレータとを備えたサスペンション装置を有するホイールショベルにおいて、
    前記油圧シリンダのボトム室とロッド室と連通する通路の通路面積に応じてサスペンション性能を変更する変更手段を設けたことを特徴とするサスペンション装置を有するホイールショベル。
  2. 請求項1のサスペンション装置を有するホイールショベルにおいて、前記変更手段は可変絞りであることを特徴とするサスペンション装置を有するホイールショベル。
  3. 請求項1のサスペンション装置を有するホイールショベルにおいて、前記変更手段は、油圧シリンダのボトム室とロッド室とを接続する外付け管路に着脱自在に設けられる固定絞りであり、絞り径の異なる固定絞りに変更することで通路面積を変更することを特徴とするサスペンション装置を有するホイールショベル。
  4. 走行体のアクスルと旋回体の車体フレームとの間に設けられたサスペンション油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダと連通されたアキュムレータとを備えたサスペンション装置を有するホイールショベルにおいて、
    前記油圧シリンダと前記アキュムレータとを連通する通路の通路面積に応じてサスペンション性能を変更する変更手段を設けたことを特徴とするサスペンション装置を有するホイールショベル。
  5. 請求項4のサスペンション装置を有するホイールショベルにおいて、前記変更手段は可変絞りであることを特徴とするサスペンション装置を有するホイールショベル。
  6. 請求項4のサスペンション装置を有するホイールショベルにおいて、前記変更手段は、前記油圧シリンダとアキュムレータとを接続する外付け管路に着脱自在に設けられる固定絞りであり、絞り径の異なる固定絞りに変更することで通路面積を変更することを特徴とするサスペンション装置を有するホイールショベル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018109881A1 (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 三菱電機株式会社 エレベータの張力支持装置
JP2021050537A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 日立建機株式会社 作業車両

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