JP2001097017A - 作業車両の車高調整装置 - Google Patents

作業車両の車高調整装置

Info

Publication number
JP2001097017A
JP2001097017A JP27507399A JP27507399A JP2001097017A JP 2001097017 A JP2001097017 A JP 2001097017A JP 27507399 A JP27507399 A JP 27507399A JP 27507399 A JP27507399 A JP 27507399A JP 2001097017 A JP2001097017 A JP 2001097017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
vehicle height
hydraulic
vehicle
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27507399A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tsukui
洋 津久井
Kazuhiro Ichimura
和弘 一村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP27507399A priority Critical patent/JP2001097017A/ja
Publication of JP2001097017A publication Critical patent/JP2001097017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/005Suspension locking arrangements
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2217Hydraulic or pneumatic drives with energy recovery arrangements, e.g. using accumulators, flywheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/32Rigid axle suspensions pivoted
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/46Means for locking the suspension

Abstract

(57)【要約】 【課題】ストロークセンサなどの車高検出器を用いるこ
となく、オペレータの意のままに容易に車高調整を行う
ことができる車高調整装置を提供する。 【解決手段】アクスル1とフレーム47の間にリンク4
と左右のシリンダ2とを設け、各シリンダ2の油室2
b,2cをアキュムレータ7を介して連通するととも
に、各シリンダ2の油室2b,2cと油圧源13とを方
向切換弁8を介して接続し、回路内の圧力を圧力センサ
19によって検出する。運転室内の車高調整スイッチ2
2が操作されると、圧力センサ19からの検出値pが予
め設定された設定値kと等しくなるよう方向切換弁8の
切換制御により、シリンダ2への圧油の流出入が制御さ
れる。これによって、各シリンダの油室2b,2cの圧
力が所定値に制御され、その圧力に対応した高さに車高
が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ付き車輪で
移動するホイールショベル等の作業車両の車高調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ホイールショベル等、タイヤ付き
車輪で移動する作業車両は高速走行化の傾向にあり、高
速走行時のオペレータの乗り心地性をより向上させるた
め、例えば特開平7−132723号公報には車体とア
クスルとの間にサスペンション機構を設けた装置が開示
されている。この装置によると、車両の左右において、
油圧シリンダのボトム室を絞りを介してアキュムレータ
に連通し、油圧シリンダにより結合された車体とアクス
ルとの間の距離をストロークセンサなどの距離検出器に
よって検出する。そして、その検出値が予め設定された
所定値となるように各油圧シリンダの圧力を制御し、車
高を調整する。これによって、走行時の振動を吸収、減
衰することができるとともに、作業車両に取り付けられ
た作業装置の大小に拘わらず常に作業車両の姿勢を水平
に保持することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の装置では、走行,作業時に拘わらず常に車高調
整を行うので、掘削などの作業時にサスペンションはフ
ワフワしたものとなりオペレータに違和感がある。ま
た、オペレータにとって車高調整を行うことが好ましく
ないと思われる場面であっても、オペレータの意に反し
て車高調整が行われることとなり、問題である。さら
に、ストロークセンサなどの車高検出器を用いるのでコ
ストがアップする。
【0004】本発明の目的は、車高検出器などを用いる
ことなく、かつ、オペレータの意のままに容易に車高調
整を行うことができる作業車両の車高調整装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図面
を参照して説明する。 (1) 請求項1の発明は、図1〜6に示すように、車
両前後に設けられたアクスル1の少なくとも一方の左右
と車体87にそれぞれ連結された各油圧シリンダ2を有
する作業車両の車高調整装置に適用される。そして、運
転室85での操作により車高調整の開始を指令する操作
部材22と、各油圧シリンダ2に圧油を供給、および各
油圧シリンダ2から圧油を排出して各油圧シリンダ2を
伸縮させるシリンダ伸縮手段8,14,18と、操作部材
22の操作により車高調整の開始が指令されると、各油
圧シリンダ2の圧力が予め設定された所定値kとなるよ
うにシリンダ伸縮手段8,14,18の駆動を制御する制
御手段24とを備えることにより上述した目的は達成さ
れる。 (2) 請求項2の発明は、車両前後に設けられたアク
スル1の少なくとも一方の左右と車体87にそれぞれ連
結された各油圧シリンダ2と、各油圧シリンダ2の油室
2b,2cのそれぞれに絞り5a,5b,6aを介して連
通されたアキュムレータ7とを有するサスペンション回
路を備えた作業車両の車高調整装置に適用される。そし
て、運転室85での操作により車高調整の開始を指令す
る操作部材22と、各油圧シリンダ2に圧油を供給、お
よび各油圧シリンダ2から圧油を排出して各油圧シリン
ダ2を伸縮させるシリンダ伸縮手段8,14,18と、操
作部材22の操作により車高調整の開始が指令される
と、各油圧シリンダ2の圧力が予め設定された所定値k
となるようにシリンダ伸縮手段8,14,18の駆動を制
御する制御手段24とを備えることにより上述した目的
は達成される。 (3) 請求項3の発明は、請求項2に記載の作業車両
の車高調整装置において、サスペンション回路内の圧油
の圧力を検出する圧力検出器19を備え、制御手段24
が、圧力検出器19によって検出された圧力が所定値k
となるようにシリンダ伸縮手段8,14,18の駆動を制
御するものである。 (4) 請求項4の発明は、請求項3に記載の作業車両
の車高調整装置において、図8に示すように、車体87
から各油圧シリンダ2に作用する静的負荷の大小を選択
する選択部材28を備え、制御手段24が、選択部材2
8による選択位置に応じて圧力値k1〜k3を設定し、圧
力検出器19によって検出された圧力が圧力値k1〜k3
となるようにシリンダ伸縮手段8,14,18の駆動を制
御するものでる。 (5) 請求項5の発明は、請求項3に記載の作業車両
の車高調整装置において、図10,11に示すように、
運転室85での操作により車高調整の開始を指令する操
作部材22とは別の手動操作部材29と、操作レバー3
7の操作量に応じて各油圧シリンダ2に圧油を供給、お
よび各油圧シリンダ2から圧油を排出して各油圧シリン
ダ2を伸縮させる手動シリンダ伸縮手段14,18,36
とを備え、制御手段24は、手動操作部材29の操作に
より車高調整の開始が指令されると、操作レバー37の
操作により各油圧シリンダ2に圧油を供給、または各油
圧シリンダ2から圧油を排出するように手動シリンダ伸
縮手段14,18,36の駆動を制御するとともに、所定
のタイミングで圧力検出器19の検出値pを読み取り所
定値kとして記憶し、操作部材22の操作により車高調
整の開始が指令されると、圧力検出器19によって検出
された圧力がその記憶された所定値kとなるようにシリ
ンダ伸縮手段14,18,33,35の駆動を制御するも
のである。 (6) 請求項6の発明は、請求項2に記載の作業車両
の車高調整装置において、図13,14に示すように、
シリンダ伸縮手段が、サスペンション回路内の最高圧を
規定するリリーフ弁52と、各油圧シリンダ2とリリー
フ弁52、および各油圧シリンダ2と油圧源13とを連
通または遮断する弁装置50,51とを有し、制御手段
53,54は、操作部材22の操作により車高調整の開
始が指令されると、各油圧シリンダ2とリリーフ弁52
および油圧源13を連通するように弁装置50,51を
切り換えるものである。 (7) 請求項7の発明は、請求項6に記載の作業車両
の車高調整装置において、図15に示すように、リリー
フ弁を可変リリーフ弁55とし、運転室85からの操作
によりそのリリーフ圧kが変更されるものである。 (8) 請求項8の発明は、請求項6に記載の作業車両
の車高調整装置において、図16に示すように、サスペ
ンション回路内の圧油の圧力を検出する圧力検出器19
を備え、リリーフ弁は電磁比例リリーフ弁56であり、
制御手段57が、圧力検出器19によって検出された圧
力が所定の設定圧kとなるように電磁比例リリーフ弁5
6のリリーフ圧を制御するものである。 (9) 請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかに
記載の作業車両の車高調整装置において、図5,6に示
すように、車両の走行/非走行状態を検出する走行検出
手段21を備え、制御手段24は、走行検出手段21に
より非走行状態が検出されると、操作部材22の操作を
有効化してシリンダ伸縮手段8,14,18による各油圧
シリンダ2の伸縮を許容し、走行検出手段21により走
行状態が検出されると、操作部材22の操作を無効化し
てシリンダ伸縮手段8,14,18による各油圧シリンダ
2の伸縮を禁止するものである。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は、本発明が適用されるホイールショベルの側面図
(一部断面図)である。図1に示すように、ホイールシ
ョベルは、走行体81と、旋回装置82を介して走行体
81の上部に旋回可能に連結された旋回体83とを有す
る。旋回体83にはブーム84A、アーム84B、バケ
ット84Cからなる作業用フロントアタッチメント84
(以下、アタッチメントと呼ぶ)と運転室85とが設け
られ、運転室85の入口にはオペレータが搭乗した際に
解除位置(A位置)に、降車する際にロック位置(B位
置)にそれぞれ操作されるゲートロックレバー86が設
けられている。走行体81には、シャシフレーム87
(以下、フレームと呼ぶ)と、走行用の油圧モータ8
8、トランスミッション89、プロペラシャフト90お
よびタイヤ91が設けられ、プロペラシャフト90から
の駆動力はアクスル1,1'を介してタイヤ91に伝達さ
れる。本実施の形態では、後側のアクスル1'はフレー
ム87に直接固定され、前側のアクスル1は以下のよう
なサスペンション機構を介してフレーム87に連結され
る。
【0008】図2は、本発明が適用されるホイールショ
ベルの正面図(図1の矢視A図)であり、主にサスペン
ション機構の構成を示す。図2に示すように、フレーム
87の左右端部には伸縮可能なシリンダ2を有するシリ
ンダブロック3がそれぞれ装着されており、ピストンロ
ッド2aの先端はピン92を介して回動可能にアクスル
1に連結されている。また、フレーム87の左右端部の
一方(図では左側)にはリンク4の一端がピン93を介
して回動可能に連結され、その他端はフレーム87の底
部に設けられた開口部87aを通ってアクスル1の中央
部(センターラインCL上)に達し、ピン94を介して
回動可能に連結されている。これによって、ピン93を
支点にしてリンク4は矢印の如く回動し、ピストンロッ
ド2aの伸縮の範囲内でフレーム87に対してアクスル
1は主に上下動する。また、場合によってはピストンロ
ッド2aの伸縮の範囲内でピン94を支点にしてアクス
ル1は揺動する。
【0009】図3は、本発明が適用されるホイールショ
ベルを底面から見た図(図1の矢視B図)であり、主に
油圧配管の配置を示す。なお、図3においてアクスル1
は不図示とする。図3に示すように、左右のシリンダブ
ロック3は配管5を介して接続され、その配管5の途中
(中央)には配管6を介してアキュムレータ7が接続さ
れている。アキュムレータ7にはさらに、後述するよう
な制御信号Iによってその位置が切り換えられる方向切
換弁8が配管9を介して接続され、方向切換弁8は配管
10を介してセンタージョイント11に接続されてい
る。油圧回路の詳細は図5により後述する。なお、後述
する油圧ポンプ13とタンクは上部旋回体83(図1参
照)に設置され、車高調整時には、センタージョイント
11を介して油圧ポンプ13からの圧油が下部走行体8
1に設置されている油圧シリンダ2やアキュムレータ7
などに供給され、または、油圧シリンダ2から方向切換
弁8とセンタージョイント11を介して油がタンクへ排
出される。
【0010】図4は、フレーム87の断面図(図3のIV
-IV線断面図)であり、主にアキュムレータ7の取り付
け状態を示す。図4に示すようにフレーム87は、上板
87bと、上板87bの下面の左右にそれぞれ溶接され
た断面コの字状の側板87cとによって基本的に構成さ
れ、上板87bと側板87cの間には横長のスペースが
形成されている。そして、上板87bの下面にはさらに
断面L字状(図3参照)のブラケット87dが溶接さ
れ、そのブラケット87dにはバンド40と一体化され
た脚部材40aがボルト41で締結されている。バンド
40は略C字状に形成され、その内側にはアキュムレー
タ7が取り付けられている。バンド40の両端部にはボ
ルト42が挿通され、ボルト42にはナット43が螺合
されており、ボルト42を締め付けるとバンド40が収
縮し、これによってアキュムレータ7が固定される。な
お、前述した配管5は配管固定部材44を介して左右の
側板87cに吊持されている。
【0011】左右の側板87cの間に形成されたスペー
ス内において、アキュムレータ7は、その上端部がフレ
ーム87の上板87bから突出せず、かつその下端部が
側板87cの下端面から突出することなく配置されてい
る。すなわち、アキュムレータ7はその全部がフレーム
87の上端面および下端面の内側に収まっている。この
ようにアキュムレータ7を配置することで、アキュムレ
ータ7はフレーム87の内部に格納され、飛散物などか
ら保護されるとともに、美観が向上する。また、アキュ
ムレータ7は横置きで装着されているため、アキュムレ
ータ7に接続された配管6の下方への出っ張りを防止す
ることができる。なお、この場合、左右の油圧シリンダ
2を接続する配管5は側板87cの最下面より下方に突
出して横架されるが、配管6の出っ張りがないためその
突出量を最小化することができる。
【0012】図5は、本発明の第1の実施の形態に係わ
る車高調整装置の構成を示す油圧回路図であり、本実施
の形態に係わる車高調整装置は、走行時のサスペンショ
ン機能に加えて車高調整機能とサスペンションロック機
能とを有している。図5に示すように、アキュムレータ
7は前述した方向切換弁8とセンタージョイント11を
介し、さらに油圧パイロット切換弁12を介してメイン
油圧源13に接続されている。方向切換弁8は電磁式の
3ポート3位置切換弁であり、後述する電気信号Iによ
ってソレノイド8aが励磁されると方向切換弁8は位置
(イ)に切り換えられてAポートはPポートに連通し、
ソレノイド8bが励磁されると方向切換弁8は位置
(ハ)に切り換えられてAポートはTポートに連通す
る。また、ソレノイド8aと8bがともに消磁されると
方向切換弁8は位置(ロ)に切り換えられてAポートは
Pポート、Tポートからブロックされる。このとき、方
向切換弁8を境にして油圧シリンダ2やアキュムレータ
7などでサスペンション回路(閉回路)が形成される。
【0013】アキュムレータ7と絞り6aの間には圧力
センサ19が設けられ、圧力センサ19によってサスペ
ンション回路内の圧力が検出される。サスペンション回
路内の圧力が増加すると油圧シリンダ2のボトム室2b
とロッド室2cの圧力がともに増加するが、ピストン2
pの受圧面積の差によってシリンダ2は伸長し、車高が
高くなる。また、逆に回路内の圧力が低下するとシリン
ダ2は縮退し、車高が低くなる。このように、サスペン
ション回路内の圧力と車高とは所定の相関関係を有して
おり、本実施の形態では後述するようにサスペンション
回路内の圧力を所定値kに制御することで車高を所定高
さに調整する。なお、車高は車重(アタッチメント84
の種類)にも依存しており、回路内の圧力を同一とする
と車重が重くなればなるほど車高が低くなる。したがっ
て、車高調整にあたってはアタッチメント84の種類の
変更をも考慮する必要があるが、本実施の形態ではアタ
ッチメント84の変更はないものとして説明し、アタッ
チメント84の変更がある場合は第2の実施の形態で述
べる。
【0014】油圧パイロット切換弁12のパイロットポ
ート12aは電磁切換弁14とロックバルブ15を介し
てパイロット油圧源16に接続されている。ロックバル
ブ15は運転室85に設けられたゲートロックレバー8
6の操作によってその位置が切り換えられる。すなわ
ち、ゲートロックレバー86が解除位置に操作されると
位置(イ)に切り換えられ、ロック位置に操作されると
位置(ロ)に切り換えられる。電磁切換弁14は、後述
する電気信号Iによってソレノイド14aが励磁される
と位置(ロ)に、ソレノイド14aが消磁されると位置
(イ)にそれぞれ切り換えられる。
【0015】ロックバルブ15と電磁切換弁14がとも
に位置(ロ)に切り換えられると、油圧パイロット切換
弁12のパイロットポート12aにはパイロット油圧源
16からのパイロット圧が供給され、油圧パイロット切
換弁12は位置(ロ)に切り換えられる。これによっ
て、メイン油圧源13からの圧油が方向切換弁8に供給
され、このとき方向切換弁8が位置(イ)に切り換えら
れるとサスペンション回路に圧油が供給され、車高が高
く調整される。また、ロックバルブ15と電磁切換弁1
4の少なくとも一方が位置(イ)に切り換えられると、
油圧パイロット切換弁12のパイロットポート12aは
タンクに連通され、油圧パイロット切換弁12は位置
(イ)に切り換えられる。これによって、方向切換弁8
への圧油の供給が阻止され、このとき方向切換弁8が位
置(ハ)に切り換えられるとサスペンション回路から圧
油が排出され、車高が低く調整される。
【0016】図5に示すように、アキュムレータ7に接
続される管路6には面積A1の絞り6aが、一対のシリ
ンダブロック3をそれぞれ連通する管路5には面積A2
の絞り5aがそれぞれ設けられ、これらの絞り5a,6
aには少なくともA1>A2の関係が成立している。シリ
ンダ2が収縮して管路5内に高圧油が供給されると、そ
の圧油は絞り5a,6aを介してアキュムレータ7に蓄
圧され、蓄圧された圧油は車体を中立位置に復帰させる
ように各々のシリンダ2に供給される。この場合、アキ
ュムレータ7は主に振動を吸収するばねとして機能し、
抵抗体としての絞り5a,6aは主に振動を減衰するダ
ンパとして機能する。これらのばねやダンパの特性は、
アキュムレータ7に封入されたガス圧や絞り5a,6a
の面積によって決定される。
【0017】管路5はシリンダブロック3内で二手に分
岐され、一方はパイロットチェック弁17を介してシリ
ンダ2のボトム室2bに接続され、他方は面積A3(<
A1)の絞り5bとパイロットチェック弁17を介して
シリンダ2のロッド室2cに接続されている。パイロッ
トチェック弁17のパイロットポートは電磁切換弁18
を介してパイロット油圧源16に接続されており、電磁
切換弁18の切換によってパイロットチェック弁17の
駆動が制御される。電磁切換弁18は、後述する電気信
号Iによってそのソレノイド18aが励磁されると位置
(ロ)に、ソレノイド18aが消磁されると位置(イ)
にそれぞれ切り換えられる。
【0018】電磁切換弁18が位置(ロ)に切り換えら
れると、パイロット油圧源16からの圧油がパイロット
チェック弁17のパイロットポートへ供給される。これ
によって、パイロットチェック弁17は単なる開放弁と
して機能し、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油
の移動が可能となる(アンロック状態)。なお、このと
きボトム室2bとロッド室2cの圧油の流れは絞り5b
によって規制され、すなわち、絞り5bは主に振動を減
衰するダンパとして機能する。電磁切換弁18が位置
(イ)に切り換えられると、パイロット油圧源16から
の圧油の供給は停止され、これによって、パイロットチ
ェック弁17は通常のチェック弁として機能し、各シリ
ンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動が禁止される
(ロック状態)。
【0019】ところで、ホイール式油圧ショベルの掘削
作業はフロントアタッチメント84を車両後方に向けて
行い、作業現場内ではそのままの姿勢で走行する場合が
多い。この場合、車体重心が後アクスル側1’側にな
り、ロッド2aが延びようとするから、ロッド室2cと
ボトム室2bとの間の連絡通路に絞り5bがないと、ロ
ッド室2cから流出する油はボトム室2bにそのまま流
入し、ロッド2aはストロークエンドまで伸長し、スト
ロークエンドになるときの衝撃が乗り心地を悪化させ
る。そこで、絞り5bを設け、擬似的にバネ作用を持た
せて堅いサスペンション性能にしている。このとき、絞
り5bを可変絞りとすれば、この場合の堅さを適正値に
簡単に調節することもできる。
【0020】図6は、本実施の形態に係わる車高調整装
置の電気回路図である。図6に示すように、電気回路
は、走行、駐車、作業の各モードに対応してT接点21
t、P接点21p、W接点21wに切り換えられるブレ
ーキスイッチ21と、運転室85からの操作によって車
高調整を指令する車高調整スイッチ22と、圧力センサ
19と、コントローラ24とを有している。ブレーキス
イッチ21の共通接点21sと車高調整スイッチ22に
は電源23が接続されている。コントローラ24には電
源23からブレーキスイッチ21の切換位置に応じた電
気信号と車高調整スイッチ22の操作に応じた電気信号
が入力され、圧力センサ19から圧力検出値に応じた電
気信号が入力される。コントローラ24ではこれらから
の入力信号に基づいて後述するような処理を実行し、方
向切換弁8のソレノイド8a,8bと電磁切換弁14,1
8のソレノイド14a,18aにそれぞれ制御信号(オ
ン/オフ信号)を出力してソレノイド8a,8b,14
a,18aを励磁または消磁する。また、所定の条件の
下でブザー25に制御信号を出力してブザー音を発す
る。
【0021】駐車ブレーキ解除用のソレノイド26はブ
レーキスイッチ21のT接点21tに接続され、作業ブ
レーキ作動用のソレノイド27はW接点に接続されてい
る。したがって、ブレーキスイッチ21がT接点21t
側へ切り換えられると、ソレノイド26が励磁されてソ
レノイド27が消磁され、作業ブレーキ、駐車ブレーキ
がともに解除される。また、ブレーキスイッチ21がW
接点側へ切り換えられると、ソレノイド27が励磁され
てソレノイド26が消磁され、作業ブレーキ、駐車ブレ
ーキがともに作動する。ブレーキスイッチ21がP接点
側へ切り換えられると、ソレノイド26,27がともに
消磁され、駐車ブレーキが作動し、作業ブレーキが解除
される。なお、作業ブレーキ、駐車ブレーキは周知のも
のであり、その図示は省略する。
【0022】図7は、第1の実施の形態に係わるコント
ローラ24での処理を説明するためのフローチャートで
ある。このフローチャートは、例えばエンジンキースイ
ッチ(不図示)のオンによってスタートする。まず、ス
テップS1でブレーキスイッチ21からの信号により走
行、駐車、作業のいずれのモードが選択されているかを
判定する。ステップS1で駐車あるいは作業モードと判
定されるとステップS2に進み、フラグが0か1かを判
定する。スタート直後にはフラグ0が設定される。ステ
ップS2でフラグ0と判定されるとステップS3に進
み、フラグ1と判定されるとステップS4に進む。ステ
ップS3では車高調整スイッチ22がオフからオンされ
たか否かを判定し、肯定されるとステップS4に進む。
また、ステップS3が否定されると、すなわち車高調整
スイッチ22がオフからオフ、オンからオフ、またはオ
ンからオンと判定するとステップS7に進む。ステップ
S4では圧力センサ19からの検出値pを読み込み、次
いでステップS5で検出値pが予め記憶された設定値k
に等しいか否かを判定する。この場合の設定値kは所定
種類のアタッチメント84に対応した車高調整時の目標
圧力であり、アタッチメント84の種類を一定とすると
前述したようにサスペンション回路内の圧力と車高の間
には所定の相関関係が成立するので、回路内の圧力pを
設定値kとすることで車高を所定値に制御することがで
きる。
【0023】ステップS5で検出値pが設定値kに等し
いと判定されるとステップS6に進み、ブザー25に制
御信号を出力してブザー音を発し、車高が目標値に達し
たことをオペレータに報知する。次いで、ステップS7
で方向切換弁8のソレノイド8a,8bと電磁切換弁1
4,18のソレノイド14a,18aにオフ信号をそれぞ
れ出力し、ソレノイド8a,8b,14a,18aを全て
消磁する。これにより、方向切換弁8からの圧油の流出
入およびシリンダ2の油室2b,2cからの圧油の流出
が阻止され、シリンダ2内の圧力が一定に保たれて車高
を所定値に維持することができる。次のステップS8で
は、車高調整の終了を示すフラグ0をセットし、リター
ンする。
【0024】一方、ステップS5で検出値pが設定値k
より大きい、または小さいと判定されるとステップS9
に進み、車高調整の未終了を示すフラグ1をセットす
る。次いで、ステップS10で設定値kと検出値pの大
小を判定し、設定値kの方が大きいと判定されるとステ
ップS11に、検出値pの方が大きいと判定されるとス
テップS12に進む。ステップS11では、方向切換弁
8のソレノイド8bにオフ信号を出力してソレノイド8
bを消磁するとともに、方向切換弁8のソレノイド8a
と電磁切換弁14,18のソレノイド14a,18aにそ
れぞれオン信号を出力してソレノイド8a,14a,18
aを励磁し、リターンする。これにより、方向切換弁8
を通過してシリンダ2内に圧油が供給され、回路内の圧
力が増加し、車高が上昇する。また、ステップS12で
は、方向切換弁8のソレノイド8aにオフ信号を出力し
てソレノイド8aを消磁するとともに、方向切換弁8の
ソレノイド8bと電磁切換弁14,18のソレノイド1
4a,18aにそれぞれオン信号を出力してソレノイド
8b,14a,18aを励磁し、リターンする。これによ
り、方向切換弁8を通過してシリンダ2内から圧油が排
出され、回路内の圧力が低下し、車高が下降する。
【0025】ステップS1で走行モードと判定されると
ステップS13に進み、方向切換弁8のソレノイド8
a,8bと電磁切換弁14のソレノイド14aにそれぞ
れオフ信号を出力してソレノイド8a,8b,14aを消
磁するとともに、電磁切換弁18のソレノイド18aに
オン信号を出力してソレノイド18aを励磁する。これ
により、方向切換弁8からの圧油の流出入が阻止され、
シリンダ2とアキュムレータ7の間で圧油の行き来が許
容されて、サスペンション機能を得ることができる。
【0026】続いて、第1の実施の形態に係わる車高調
整装置の動作をより具体的に説明する。 (1)走行モード 車両走行時には、図6に示すようにブレーキスイッチ2
1がT接点21t側へ切り換えられて走行モードとされ
る。この場合、走行時に適正なサスペンション性能を得
るために、後述する駐車モードまたは作業モードにおい
て予め車高調整がなされてから走行モードに切り換えら
れる。走行モードにおいては、作業ブレーキ作動用のソ
レノイド27が消磁されて作業ブレーキが解除されると
ともに、駐車ブレーキ解除用のソレノイド26が励磁さ
れて駐車ブレーキが解除される。また、前述したコント
ローラ24での処理(ステップS13)により、ソレノ
イド8a,8b,14aは消磁され、ソレノイド18aが
励磁される。
【0027】図5の油圧回路において、ソレノイド14
aが消磁されると電磁切換弁14は位置(イ)に切り換
えられ、油圧パイロット切換弁12のパイロットポート
12aはタンクに連通される。これによって、油圧パイ
ロット切換弁12は位置(イ)に切り換えられ、方向切
換弁8のPポートはタンクに連通される。ソレノイド1
8aが励磁されると電磁切換弁18は位置(ロ)に切り
換えられ、パイロット油圧源16からの圧油がパイロッ
トチェック弁17のパイロットポートに供給される。こ
れによって、パイロットチェック弁17は単なる開放弁
として機能し、各シリンダ2のボトム室2bとロッド室
2c、およびアキュムレータ7間での圧油の移動が可能
となってサスペンション機能が発揮される。また、ソレ
ノイド8a,8bが消磁されると方向切換弁8は位置
(ロ)に切り換えられ、管路9と管路10の連通が断た
れる。これによって、方向切換弁8からの圧油の流出入
が阻止され、走行中の車高調整が禁止される。なお、走
行モードにおけるソレノイド8a,8b,14aの消磁、
およびソレノイド18aの励磁は、車高調整スイッチ2
2の操作とは無関係であり、走行中に車高調整スイッチ
22が操作されても、車高調整は行われない。
【0028】このような走行モードにおいて、例えば作
業車両の高速走行時、路面の凹凸により高サイクルの振
動がタイヤ91,アクスル1を介してピストンロッド2
aに入力されると、高圧側のシリンダ2(収縮している
方のシリンダ)からの圧油(動的な圧油)の一部は絞り
5a,6aを介してアキュムレータ7へと移動し、アキ
ュムレータ7に蓄圧された後、車体を中立位置に復帰さ
せるように各々のシリンダ2へ供給される。このとき、
アキュムレータ7はピストンロッド2aの振動を吸収す
るバネとして機能し、アキュムレータ7のガス圧が高い
ほど堅いサスペンションとなる。また、絞り5a,5b,
6aは振動の伝達を規制するダンパとして機能し、絞り
が小さいほどシリンダ2がストロークしにくくなって減
衰性が増加する。このような圧油の移動を伴うシリンダ
2の伸縮により、フレーム87に対してアクスル1が上
下動または揺動し、走行中にタイヤ91が路面から外力
を受けた場合であっても、その外力がフレーム87へと
直接伝達されるのを防止する。なお、この場合、左右の
タイヤ91の双方が同一方向の外力を受けた場合等で左
右のシリンダ2が同方向に伸縮するとアクスル1が上下
動し、また、左右のタイヤの一方のみが外力を受けた場
合等で左右のシリンダ2が互いに逆方向に伸縮するとア
クスル1が揺動する。
【0029】また、作業車両の低速走行時、路面の凹凸
により低サイクルの振動がピストンロッド2aに入力さ
れると、高圧側のシリンダ2から低圧側のシリンダ2へ
と圧油(静的な圧油)が供給され、各シリンダ2の圧力
は等しくなる。これによって、路面に凹凸があってもタ
イヤ91の接地圧を等しく保持することができ、作業車
両の安定性を高めることができる。一方、作業車両の停
止時においては、各シリンダ2の圧力は等しくなって圧
油の流れは停止し、アタッチメント84からの重力Wと
シリンダ2内のピストン2pに作用する力Fとが均衡
(W=F)した位置でシリンダ2は静止する。なお、こ
の場合、ピストン2pに作用する力Fは、ボトム室2側
のピストン2pの受圧面積をS1、ロッド室2c側のピ
ストン2pの受圧面積をS2、シリンダ2内の圧力をP
とすると、F=P×(S1−S2)となる。
【0030】(2)駐車モード 車両駐車時には、ブレーキスイッチ21がP接点21p
側へ切り換えられて駐車モードとされる。駐車モードに
おいては、駐車ブレーキ解除用のソレノイド26と作業
ブレーキ作動用のソレノイド27はともに消磁され、駐
車ブレーキは作動されて作業ブレーキは解除される。こ
こで、車高調整スイッチ22がオフ(開)されると、前
述したコントローラ24での処理(ステップS7)によ
り、ソレノイド8a,8b,14a,14bがそれぞれ消
磁される。
【0031】ソレノイド8a,8b,14aが消磁される
と、前述した走行モードと同様、方向切換弁8は位置
(ロ)に、電磁切換弁14は位置(イ)にそれぞれ切り
換えられ、これによって、方向切換弁8のPポートはタ
ンクと連通し、また、管路9と管路10との連通は断た
れる。ソレノイド18aが消磁されると電磁切換弁18
は位置(ロ)に切り換えられ、パイロットチェック弁1
7のパイロットポートへの圧油の供給は停止される。こ
れによって、パイロットチェック弁17はチェック弁と
して機能し、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油
の移動は禁止される。すなわち、車高調整スイッチ22
がオフされているときは、油圧シリンダ2に対する圧油
の給排が禁止され、車高が不所望に変動することがな
い。
【0032】ところで、作業環境の変化(例えば気温の
変化)に伴い、アキュムレータ7のガス圧が変化するこ
とがあり、これによって、方向切換弁8が位置(ロ)の
状態でサスペンション回路を閉じていたとしても車高が
変化する。また、サスペンション回路を構成する油圧機
器の各部においては、時間の経過に伴い多少なりともリ
ークが発生して回路内の圧力が徐々に低下するので、こ
の場合もサスペンション回路を閉じていたとしても車高
が変化する。このように中立時の車高が変化すると、走
行時にシリンダ2のストロークが不足するおそれがある
ので、所定高さに車高を調整する必要がある。この調整
は駐車モードおよび次の作業モードで行う。以下、車高
調整の動作について説明する。
【0033】ロックレバー86がロック位置(図1の
B)に操作された状態で車高調整スイッチ22がオンさ
れると、回路内の圧力pが設定値kより低いときは前述
した処理(ステップS11)によりソレノイド8a,1
4a,18aが励磁され、ソレノイド8bが消磁され
る。ロックレバー86がロック位置に操作されるとロッ
クバルブ15は位置(ロ)に、ソレノイド14aが励磁
されると電磁切換弁14は位置(ロ)にそれぞれ切り換
えられ、パイロット油圧源16からの圧油がロックバル
ブ15と電磁切換弁14を介して油圧パイロット切換弁
12のパイロットポート12aに供給される。これによ
って、油圧パイロット切換弁12は位置(ロ)に切り換
えられ、油圧ポンプ13からの圧油が方向切換弁8のP
ポートに導かれる。また、ソレノイド8aが励磁される
と方向切換弁8は位置(イ)に切り換えられ、油圧ポン
プ13からの圧油がサスペンション回路内に供給され
る。これによって、回路内の圧力pは上昇し、シリンダ
2が伸長して車高が上昇する。
【0034】逆に、回路内の圧力pが設定値kより高い
ときは前述した処理(ステップS12)によりソレノイ
ド8b,14a,18aが励磁され、ソレノイド8aが消
磁される。ソレノイド8bが励磁されると方向切換弁8
は位置(ハ)に切り換えられ、回路内の圧油がタンクに
排出される。これによって、回路内の圧力が低下し、シ
リンダ2が縮退して車高が下降する。なお、車高調整時
においては、ソレノイド18aの励磁によりパイロット
チェック弁17は単なる開放弁として機能し、各シリン
ダ2のボトム室2bとロッド室2c、およびアキュムレ
ータ7間での圧油の移動が可能となって回路内の圧力は
均一となる。
【0035】このような車高調整の動作は、途中で車高
調整スイッチ22をオフしても、回路内の圧力pが設定
値kに達するまで(ステップS5が肯定されるまで)続
行される。回路内の圧力pが設定値kに達すると、前述
したのと同様、ソレノイド8a,8b,14a,18aが
消磁され、油圧シリンダ2に対する圧油の給排が禁止さ
れて車高が所定値(例えばシリンダストロークの中間
値)に維持される。このとき、ブザー25が鳴るのでオ
ペレータは車高調整の終了を認識することができる。車
高調整が終了すると車高調整スイッチ22をオフし、必
要に応じて走行モードに切り換える。なお、車高調整ス
イッチ22は車高調整の終了前にオフしてもよい。
【0036】(3)作業モード 車両作業時には、ブレーキスイッチ21がW接点21w
側に切り換えられて作業モードとされる。作業モードに
おいては、作業ブレーキ作動用のソレノイド27が励磁
され、駐車ブレーキ解除用のソレノイド26が消磁され
て、作業ブレーキと駐車ブレーキがともに作動される。
このとき、ロックレバー86をロック位置に操作した状
態で車高調整スイッチ22をオンすると、前述した駐車
モードと同様にして車高調整が実行される。そして、車
高調整終了時には、車高が所定高さに保持され、各シリ
ンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動が禁止され
る。
【0037】車高調整が終了すると、オペレータはロッ
クレバー86を解除位置に操作する。これにより、ロッ
クバルブ15が位置(イ)に切り換えられ、パイロット
油圧源16からの圧油はロックバルブ15を介して不図
示のパイロットバルブへと供給される。その結果、例え
ばアタッチメント84を駆動しようとして不図示の操作
レバーが操作されると、操作レバーの操作量に比例した
パイロット圧油がパイロット式コントロール弁に導かれ
てコントロール弁が操作され、これによって掘削などの
作業が可能となる。このとき、各シリンダ2の油室2
b,2cからの圧油の移動は禁止されているので、シリ
ンダ2はストロークされず掘削による反力(掘削反力)
はアキュムレータ7に吸収されることなく、サスペンシ
ョンロック状態で安定して作業を行うことができる。
【0038】このように第1の実施の形態によると、圧
力センサ19によって検出されたサスペンション回路内
の圧力pが予め設定された設定値kとなるように回路内
の圧力を制御するので、ストロークセンサなどの車高検
出器などを用いることなく容易に車高調整を行うことが
できる。また、運転室内の車高調整スイッチ22の操作
により車高調整を開始するので、走行中や作業中にオペ
レータの意に反して車高調整が行われることなく、走行
時に所望のサスペンション性能を得ることができるとと
もに、作業時にはサスペンションをロックさせて掘削反
力を感じながら違和感なく作業することができる。この
場合、運転室内のスイッチ操作のみで車高調整が行われ
るので、車外でバルブなどを操作して車高調整を行うも
のに比べ操作性もよい。さらに、車高調整スイッチ22
をオンしたら車高調整が終わるまで他の操作(スイッチ
22のオフ操作など)を無効にするようにしたので、車
高調整は途中で終了することなく最後まで確実に行われ
る。なお、車高調整スイッチ22をモーメンタリースイ
ッチで構成してもよい。これによって、スイッチ22の
切り忘れなどを防止することができる。
【0039】−第2の実施の形態− ホイールショベルにおいては、アタッチメントの種類を
変更することでバケット作業のほか種々の作業に対応す
ることができる。この場合、アタッチメントの変更は車
重の変化を伴うので、シリンダ2内の圧力を常に一定値
kに保っていたのでは、使用アタッチメントの種類に応
じて車高が変化してしまう。そこで、第2の実施の形態
では、使用アタッチメントの種類に応じてサスペンショ
ン回路内の圧力設定値kを変更し、アタッチメントの種
類に拘わらず車両中立時に常に車高が所定値となるよう
に制御する。なお、第2の実施の形態に係わる車高調整
装置の油圧回路図は図5と同様であり、説明を省略す
る。
【0040】図8は、第2の実施の形態に係わる車高調
整装置の電気回路図である。なお、図6と同一の箇所に
は同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明す
る。図8に示すように、コントローラ24には車重設定
スイッチ28の接点28a,28b,28cがそれぞれ接
続され、スイッチ28の共通接点28sは電源23に接
続されている。車重設定スイッチ28は軽重量のバケッ
ト等の使用時に接点28aに、中重量のブレーカ等の使
用時に接点28bに、大重量の破砕機等の使用時に接点
28cにそれぞれ切り換えられる。この車重設定スイッ
チ28からの信号に応じてコントローラ24では以下の
ような処理が実行される。
【0041】図9は、第2の実施の形態に係わるコント
ローラ24での処理を説明するためのフローチャートで
ある。なお、図7と同一の箇所には同一の符号を付し、
以下ではその相違点を主に説明する。ステップS3で車
高調整スイッチ22がオンされたと判定されるとステッ
プS20に進み、車重設定スイッチ28からの信号を読
み込んでその位置を判定する。ステップS20でスイッ
チ28が軽重量側の接点28aに切り換えられたと判定
されるとステップS21に進み、中重量側の接点28b
に切り換えられたと判定されるとステップS22に進
み、大重量側の接点28cに切り換えられたと判定され
るとステップS23に進む。ステップS21〜ステップ
S23では、アタッチメントの重量に対応して予め記憶
された定数k1〜k3をそれぞれ設定値kとして設定す
る。ここで、定数k1〜k3にはk1<k2<k3のような
関係が成り立っている。
【0042】第2の実施の形態において、フロントアタ
ッチメント84にバケット84Cを使用するバケット作
業時には車重設定スイッチ28が接点28a側に切り換
えられる。ここで、駐車モードまたは作業モードで車高
調整スイッチ22がオンされると、第1の実施の形態と
同様、方向切換弁8の切換によるシリンダ2からの圧油
の流出入によってサスペンション回路内の圧力pが設定
値k(=k1)に保たれ、車高が所定値(例えばシリン
ダストロークの中間値)に制御される。
【0043】フロントアタッチメント84をバケット8
4Cからブレーカまたは破砕機に交換したときは、車重
設定スイッチ28が接点28b側または接点28c側に
切り換えられる。このとき、車高調整スイッチ22がオ
ンされるまでは、方向切換弁8からの圧油の流出入は禁
止されており、車重の増加に伴いシリンダ2が収縮して
車高が低くなる。車高調整スイッチ22がオンされると
方向切換弁8からの圧油の流出入が可能となり、サスペ
ンション回路内の圧力が設定値k(=k2またはk3)に
保たれる。これにより、シリンダ2が伸長し、車両中立
時における車高がバケット作業時と同一の所定値(シリ
ンダストロークの中間値)に制御される。
【0044】このように第2の実施の形態によると、使
用するアタッチメント84の種類に応じて目標圧力kを
異なった値k1〜k3に設定し、サスペンション回路内の
圧力をその設定値k1〜k3に制御するので、アタッチメ
ント84の変更により車重が変化した場合であっても常
に同一高さの車高に保持することができ、シリンダ2の
ストローク範囲を最適なものとすることができる。
【0045】−第3の実施の形態− 前述した第1、第2の実施の形態では、車高調整時に回
路内の圧力pが予め設定された設定値kとなるように構
成した。これに対して第3の実施の形態では、設定値k
を操作レバーの操作による任意の値に更新できるように
構成する。図10は、本発明の第3の実施の形態に係わ
る車高調整装置の構成を示す油圧回路図である。なお、
図5と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその
相違点を主に説明する。
【0046】図10に示すように、管路9と管路10の
間には電磁切換弁8の代わりに油圧切換弁80が設けら
れている。油圧切換弁80のパイロットポート80aは
シャトル弁31を介して油圧切換弁32と電磁切換弁3
3とにそれぞれ接続され、パイロットポート80bはシ
ャトル弁34を介して油圧切換弁32と電磁切換弁35
とにそれぞれ接続されている。パイロットポート80a
または80bへ圧油が供給されると方向切換弁80は位
置(イ)または位置(ハ)に切り換えられ、車高調整が
可能となる。パイロットポート80a,80bへの圧油
の供給が停止されると方向切換弁80は位置(ロ)に切
り換えられ、車高調整が禁止される。
【0047】油圧切換弁32のパイロットポート32a
は電磁切換弁36およびロックバルブ15を介して油圧
源16に接続されている。電磁切換弁36は後述するよ
うにソレノイド36aへ出力される制御信号によってそ
の位置が切り換えられる。電磁切換弁36が位置(ロ)
に切り換えられ、ロックバルブ15が位置(ロ)に切り
換えられると油圧源16からの圧油が油圧切換弁32の
パイロットポート32aに導かれ、油圧切換弁32が位
置(ロ)に切り換えられる。このとき、操作レバー37
の操作によって駆動されるパイロットバルブ38A,3
8Bへも油圧源16からの圧油が供給され、操作レバー
37の操作量に応じた圧油が油圧切換弁32およびシャ
トル弁31,34を介してパイロットポート80a,80
bに供給される。
【0048】電磁切換弁36が位置(イ)に切り換えら
れるとパイロットポート32aへの圧油の供給が停止さ
れ、油圧切換弁32は位置(イ)に切り換えられる。こ
れによって、パイロット弁38A,38Bからパイロッ
トポート80a,80bへの圧油の供給が阻止され、パ
イロット弁38A,38Bは不図示のコントロールバル
ブに連通する。このとき、ロックバルブ15が位置
(イ)に切り換えられると油圧源16からの圧油がパイ
ロットバルブ38A,38Bへ供給され、操作レバー3
7の操作による作業が可能となる。
【0049】電磁切換弁33,35は後述するようにソ
レノイド33a,35aへ出力される制御信号によって
その位置が切り換えられる。電磁切換弁33,35が位
置(ロ)に切り換えられると油圧源39からの圧油がシ
ャトル弁31,34を介してパイロットポート80a,8
0bに供給され、位置(イ)に切り換えられると油圧源
39からパイロットポート80a,80bへの圧油の供
給が阻止される。
【0050】図11は、第3の実施の形態に係わる車高
調整装置の電気回路図である。なお、図6と同一の箇所
には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明
する。図11に示すように、コントローラ24にはレバ
ー操作による車高調整を指令する手動調整スイッチ29
が接続され、また、方向切換弁8のソレノイド8a,8
bの代わりに電磁切換弁33,35,36のソレノイド3
3a,35a,36aがそれぞれ接続されている。コント
ローラ24では、ブレーキスイッチ21、圧力センサ1
9、車高調整スイッチ22、手動調整スイッチ29から
の信号に基づいて以下のような処理を実行し、ソレノイ
ド14a,18a,33,35a,36aおよびブザー25
にそれぞれ制御信号を出力する。
【0051】図12は、第3の実施の形態に係わるコン
トローラ24での処理を説明するためのフローチャート
である。なお、図7と同一の箇所には同一の符号を付
し、以下ではその相違点を主に説明する。ステップS1
で駐車あるいは作業モードと判定されるとステップS3
0に進み、Aフラグが0か1かを判定する。スタート直
後にはAフラグ0が設定される。ステップS30でAフ
ラグ0と判定されるとステップS31に進み、手動調整
スイッチ29がオンか否かを判定する。ステップS31
が肯定されるとステップS32に進み、電磁切換弁36
のソレノイド36aにオン信号を出力し、ソレノイド3
6aを励磁する。次いで、ステップS33でソレノイド
36aの励磁を示すAフラグ1をセットし、ステップS
40に進む。また、ステップS31が否定されるとステ
ップS34に進み、電磁切換弁36のソレノイド36a
にオフ信号を出力し、ソレノイド36aを消磁する。次
いで、ステップS35でソレノイドの消磁を示すAフラ
グ0をセットし、ステップS40に進む。
【0052】一方、ステップS30でAフラグ1と判定
されるとステップS36に進む。ステップS36では手
動調整スイッチ29がオフか否かを判定し、肯定される
とステップS37に進み、否定されるとステップS32
に進む。ステップS37では電磁切換弁36のソレノイ
ド36aにオフ信号を出力し、ソレノイド36aを消磁
する。次いで、ステップS38で圧力センサ19からの
検出値pを読み込んでその値pを設定値kに置き換え
る。この設定値kはステップS5の判定の際に用いられ
る。次いで、ステップS39でAフラグ0をセットし、
ステップS40に進む。
【0053】ステップS40ではAフラグが0か1かを
判定し、Aフラグ1、すなわちソレノイド36aが励磁
と判定されるとステップS41に進む。ステップS41
では電磁切換弁14,18のソレノイド14a,18aに
オン信号を出力してソレノイド14a,18aを励磁す
るとともに、電磁切換弁33,35のソレノイド33a,
35aにオフ信号を出力してソレノイド33a,35a
を消磁し、リターンする。これによって、レバー操作に
よる車高調整が可能となる。
【0054】また、ステップS40でAフラグ0と判定
されるとステップS2に進み、以降、ステップS7、ス
テップS11、ステップS12の代わりにステップS7
a、ステップS11a、ステップS12aの処理が行わ
れる以外、前述した図7と同様な処理が実行される。ス
テップS7aでは電磁切換弁14,18,33,35のソ
レノイド14a,18a,33a,35aにそれぞれオフ
信号を出力してソレノイド14a,18a,33a,35
aを全て消磁する。これによって、方向切換弁80から
の圧油の流出入が阻止され、車高が所定値に保持され
る。また、ステップS11aでは電磁切換弁14,18,
33のソレノイド14a,18a,33aにそれぞれオン
信号を出力してソレノイド14,18,33を励磁すると
ともに、電磁切換弁36のソレノイド36aにオフ信号
を出力してソレノイド36aを消磁する。これによっ
て、シリンダ2内に圧油が供給され、車高が高く調整さ
れる。さらに、ステップS12aでは電磁切換弁14,
18,35のソレノイド14a,18a,35aにそれぞ
れオン信号を出力してソレノイド14a,18a,35a
を励磁するとともに、電磁切換弁33のソレノイド33
aにオフ信号を出力してソレノイド33aを消磁する。
これによって、シリンダ2内から圧油が排出され、車高
が低く調整される。
【0055】一方、ステップS1で走行モードと判定さ
れるとステップS13aに進み、電磁切換弁18のソレ
ノイド18aにオン信号を出力してソレノイド18aを
励磁するとともに、電磁切換弁14,33,35,36の
ソレノイド14a,33a,35a,36aにそれぞれオ
フ信号を出力してソレノイド14a,33a,35a,3
6aを消磁し、リターンする。これによって、シリンダ
2の油室2b,2cからの圧油の流出入が許容され、方
向切換弁80からの圧油の流出入が阻止されて、走行時
のサスペンション機能を発揮することができる。
【0056】レバー操作による車高調整は以下のように
して実行される。まず、ゲートロックレバー86をロッ
ク位置に操作してロックバルブ15を位置(ロ)に切り
換えるとともに、ブレーキスイッチ21をP接点21p
側またはW接点21w側に切り換えて駐車または作業モ
ードとする。次いで、運転室の手動調整スイッチ29を
オンすると、前述した処理(ステップS32)によりソ
レノイド36aが励磁され、油圧源16からの圧油がロ
ックバルブ15、電磁切換弁36を介してパイロット弁
38A,38Bと油圧切換弁32のパイロットポート3
2aへそれぞれ供給され、油圧切換弁32は位置(ロ)
に切り換えられる。
【0057】ここで、車高を高く調整するときは、操作
レバー37を操作してパイロット弁38Aを駆動する。
すると、パイロット弁38Aからの圧油が油圧切換弁3
2、シャトル弁31を介して方向切換弁80のパイロッ
トポート80aに供給され、方向切換弁80は位置
(イ)側に切り換えられる。このとき前述した処理(ス
テップS41)により電磁切換弁14は位置(ロ)に切
り換えられており、油圧源16からの圧油がロックバル
ブ15、電磁切換弁14を介して油圧切換弁12のパイ
ロットポート12aへ供給され、油圧切換弁12は位置
(ロ)に切り換えられる。これによって、油圧源13か
らの圧油が油圧切換弁12、方向切換弁80を介してサ
スペンション回路内に供給され、回路内の圧力が上昇
し、シリンダ2が伸長して車高が高くなる。
【0058】また、車高を低く調整するときは、操作レ
バー37を操作してパイロット弁38Bを駆動する。す
ると、パイロット弁38Bからの圧油が油圧切換弁3
2、シャトル弁34を介して方向切換弁80のパイロッ
トポート80bに供給され、方向切換弁80は位置
(ハ)に切り換えられる。これによって、サスペンショ
ン回路内の圧油が方向切換弁80を介してタンクへと排
出され、回路内の圧力が低下し、シリンダ2が縮退して
車高が低くなる。
【0059】操作レバー37の操作により車高が所望の
高さに達したら、操作レバー37を中立位置に戻し操作
し、手動調整スイッチ29をオフする。すると方向切換
弁80は位置(ロ)に切り換えられ、サスペンション回
路内への圧油の給排が禁止されて回路内の圧力が任意の
所定値pに保たれる。この所定値pは設定値kとして記
憶されるので(ステップS38)、以降、回路内の圧力
を同一の設定値kに調整するときは操作レバー37の操
作ではなく、車高調整スイッチ22をオン操作すればよ
い。
【0060】車高調整スイッチ22をオンすると、回路
内の圧力が設定値kより低いときは前述した処理(ステ
ップS11a)により電磁切換弁33が位置(ロ)に切
り換えられて油圧源39からの圧油が電磁切換弁33、
シャトル弁31を介して方向切換弁80のパイロットポ
ート80aに供給される。また、回路内の圧力が設定値
kより高いときは前述した処理(ステップS12a)に
より電磁切換弁35が位置(ロ)に切り換えられて油圧
源39からの圧油が電磁切換弁35、シャトル弁34を
介して方向切換弁80のパイロットポート80bへ供給
される。これにより、回路内の圧力が設定値kに達した
ら前述した処理(ステップS7a)により電磁切換弁3
3,35がともに位置(イ)に切り換えられ、パイロッ
トポート80a,80bへの圧油の供給が停止されて回
路内の圧力が設定値kに保たれる。なお、走行モードに
おいてはブレーキスイッチ21が接点21t側に切り換
えられ、前述した処理(ステップS13a)により車高
調整が禁止されるとともに、各シリンダ2間の圧油の連
通が許容されて、サスペンション機能が発揮される。
【0061】このように第3の実施の形態によると、手
動調整スイッチ29の操作によりサスペンション回路内
の圧力を操作レバー37の操作量に応じた任意の値に調
整可能としたので、アタッチメントの変更等により車重
が変化した場合に車高を微妙に調整することができ、そ
の結果、車高は適正値に保たれ、サスペンション性能を
十分に発揮させることができる。また、レバー操作によ
る圧力設定値kを記憶し、以降は車高調整スイッチ22
の操作により回路内の圧力をその設定圧力kに自動的に
調整するので、反復した車高調整の作業が容易になる。
【0062】−第4の実施の形態− 上述した第1〜第3の実施の形態では、方向切換弁8,
80の切換によりサスペンション回路内への圧油の給排
を制御することで回路内の圧力を設定圧kに調整した
が、以下に述べる第4〜第6の実施の形態では、サスペ
ンション回路にリリーフ弁52,55,56を接続するこ
とで回路内の圧力を所定のリリーフ圧kに制御する。
【0063】図13は、本発明の第4の実施の形態に係
わる車高調整装置の構成を示す油圧回路図である。な
お、図5と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では
その相違点を主に説明する。図13に示すように、第4
の実施の形態においては方向切換弁8の代わりに電磁切
換弁50が設けられている。また、圧力センサ19は省
略し、サスペンション回路を構成する管路6には電磁切
換弁51を介してリリーフ弁52が接続されている。リ
リーフ弁のリリーフ圧は所定値kにセットされており、
後述する電気信号により電磁切換弁50,51が所定位
置に切り換えられるとサスペンション回路内の圧油の圧
力はリリーフ圧と等しくなり、そのリリーフ圧に対応し
た値に車高が調整される。
【0064】図14は、第4の実施の形態に係わる車高
調整装置の電気回路図である。なお、図6と同一の箇所
には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明
する。図14に示すように、電気回路はリレー53,5
4を有し、コントローラ24を省略している。そして、
このリレー回路によって電磁切換弁14,18,50,5
1のソレノイド14a,18a,50a,51a、駐車ブ
レーキ解除用のソレノイド26および作業ブレーキ作動
用のソレノイド27への電気信号の供給がそれぞれ制御
される。
【0065】図14を詳述すると、ブレーキスイッチ2
1の共通接点21sは電源23に、T接点21tはリレ
ー53のa接点53aとリレー54のコイル54cと駐
車ブレーキ解除用のソレノイド26に、W接点21wは
作業ブレーキ作動用のソレノイド27にそれぞれ接続さ
れ、P接点21pは開放されている。したがって、ブレ
ーキスイッチ21がW接点21w側に切り換えられると
作業ブレーキ作動用のソレノイド27が励磁されて作業
ブレーキが作動するとともに、駐車ブレーキ解除用のソ
レノイド26が消磁されて駐車ブレーキが作動し、ブレ
ーキスイッチ21がP接点21p側に切り換えられると
駐車ブレーキ解除用のソレノイド26が消磁されて駐車
ブレーキが作動する。
【0066】電磁切換弁18のソレノイド18aはリレ
ー53の共通接点53sに接続され、リレー53のb接
点53bは電源23に接続されている。また、電磁切換
弁14,50,51のソレノイド14a,50a,51aは
車高調整スイッチ22にそれぞれ接続され、車高調整ス
イッチ22はリレー54のa接点54aに、リレー54
の共通接点54sは電源23にそれぞれ接続され、リレ
ー54のb接点54bは開放されている。したがって、
ブレーキスイッチ21がP接点21p側あるいはW接点
21w側へ切り換えられるとリレー54がa接点54a
側へ切り換えられ、この状態で車高調整スイッチ22が
オンされると、電磁切換弁14,50,51のソレノイド
14a,50a,51aが電源23と接続されて励磁され
るとともに、リレー53がb接点53b側へ切り換えら
れて電磁切換弁18のソレノイド18aが励磁される。
また、ブレーキスイッチ21がT接点21t側に切り換
えられるとリレー54がb接点54b側へ切り換えられ
るので、車高調整スイッチ22の操作に拘わらずリレー
53がa接点53a側へ切り換えられ、これによって電
磁切換弁18のソレノイド18aが電源23と接続され
て励磁される。
【0067】第4の実施の形態において、車高調整を行
う場合にはゲートロックレバー86をロック位置に操作
した状態でブレーキスイッチ21をP接点21p側また
はW接点21w側に切り換え、駐車モードまたは作業モ
ードとする。そして、車高調整スイッチ22をオンする
と、前述したように電磁切換弁14,18,50,51の
ソレノイド14a,18a,50a,51aが全て励磁さ
れ、電磁切換弁14,18,51が位置(ロ)に、電磁切
換弁50が位置(イ)にそれぞれ切り換えられる。これ
によって、油圧源16からの圧油が油圧切換弁12のパ
イロットポート12aへ供給されて油圧切換弁12が位
置(ロ)に切り換えられ、油圧源13からの圧油がサス
ペンション回路内に供給される。この圧油の供給により
回路内の圧力が上昇し、シリンダ2が伸長して車高が上
昇する。回路内の圧力が設定リリーフ圧kを越えるとリ
リーフ弁52からタンクへと圧油がリリーフされ、回路
内の圧力が設定リリーフ圧kに保たれる。これによっ
て、リリーフ圧kに対応した高さに車高が保持される。
【0068】車高が所定の高さに保持されたらオペレー
タは車高調整の終了と判断し、車高調整スイッチ22を
オフする。すると、電磁切換弁14,18,50,51の
ソレノイド14a,18a,50a,51aが全て消磁さ
れ、電磁切換弁14,18,51が位置(イ)に、電磁切
換弁50が位置(ロ)にそれぞれ切り換えられる。これ
によって、シリンダ2に対する圧油の流出入が禁止さ
れ、掘削等の作業が可能となる。なお、ブレーキスイッ
チ21をT接点21t側に切り換えた走行モードにおい
ては、前述したように電磁切換弁18のソレノイド18
aが励磁される。これによって、走行時にパイロットチ
ェック弁17が開放され、油圧シリンダ2をサスペンシ
ョンとして利用することができる。
【0069】このように第4の実施の形態によると、サ
スペンション回路に電磁切換弁51を介してリリーフ弁
52を接続し、サスペンション回路に油圧源13からの
圧油を供給することで回路内の圧力をリリーフ弁52の
設定圧kに保つようにしたので、コントローラ24やセ
ンサー19等を用いない簡易な構成によって車高調整を
実現することができる。
【0070】−第5の実施の形態− 図15は、本発明の第5の実施の形態に係わる車高調整
装置の構成を示す油圧回路図である。なお、図13と同
一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を
主に説明する。図15に示すように、第5の実施の形態
ではリリーフ弁52の代わりに可変リリーフ弁55が設
けられている。可変リリーフ弁55にはリリーフ圧設定
用のハンドル(不図示)が取り付けられ、運転席でのハ
ンドル操作に連動してバネ55aのセット圧を変更する
ことができ、これによってリリーフ圧kが変更される。
このようにして、アタッチメント84の変更等で車重が
変化した場合には、その車重の変化に対応した値にリリ
ーフ弁55のリリーフ圧kが設定される。すなわち、車
重が増加した場合にはリリーフ圧kが高めの値に設定さ
れ、車重が減少した場合にはリリーフ圧kが低めの値に
設定される。なお、リリーフ圧の設定は車外での操作に
よって行ってもよい。また、可変リリーフ弁55を電磁
比例リリーフ弁として構成し、運転席でのダイヤル操作
によってそのリリーフ圧を変更するようにしてもよい。
【0071】第5の実施の形態における電気回路図は図
14と同様であり、ブレーキスイッチ21をP接点21
p側またはW接点21w側に切り換えた状態で車高調整
スイッチ22をオンすれば、電磁切換弁14,18,5
0,51のソレノイド14a,18a,50a,51aが全
て励磁される。これにより、サスペンション回路内の圧
力はハンドル操作によって設定されたリリーフ弁55の
リリーフ圧kに制御される。
【0072】このように第5の実施の形態においては、
リリーフ弁52を可変リリーフ弁55とし、運転席での
操作によってそのリリーフ圧kを変更するようにしたの
で、アタッチメントの変更等により車重が変化した場合
であってもコントローラ等を用いない簡易な構成によっ
て車高を適正値に容易に調整することができる。
【0073】−第6の実施の形態− 上述した第4、第5の実施の形態では、リリーフ弁5
2,55のリリーフ圧を所定値kに設定し、サスペンシ
ョン回路内の圧力をその設定圧に制御するようにした。
ところが、リリーフ弁52,55の個体差等により設定
リリーフ圧kと回路内の実際の圧力pとは必ずしも等し
くならないことがある。そこで、第6の実施の形態で
は、回路内の圧力をセンシングして回路内の圧力pが設
定圧kと等しくなるようにリリーフ弁56のリリーフ圧
を制御する。
【0074】図16は、本発明の第6の実施の形態に係
わる車高調整装置の構成を示す油圧回路図である。な
お、図13と同一の箇所には同一の符号を付し、以下で
はその相違点を主に説明する。図16に示すように、第
6の実施の形態においては、リリーフ弁52の代わりに
電磁比例リリーフ弁56が設けられている。また、サス
ペンション回路を構成する管路6には回路内の圧力を検
出する圧力センサ19が取り付けられている。電磁比例
リリーフ弁56のリリーフ圧は、後述するようにソレノ
イド56aに出力される制御信号Iによって制御され
る。
【0075】図17は、第6の実施の形態に係わる車高
調整装置の電気回路図である。なお、図14と同一の箇
所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説
明する。図17に示すように、車高調整スイッチ22と
圧力センサ19とはコントローラ57に接続されてい
る。コントローラ57では後述するような処理を実行
し、電磁切換弁14,50,51のソレノイド14a,5
0a,51aにオン/オフ信号を出力してソレノイド1
4a,50a,51aを励磁または消磁するとともに、電
磁比例リリーフ弁56のソレノイド56aに制御信号I
を出力してリリーフ圧を制御する。
【0076】図18は、第6の実施の形態に係わるコン
トローラ57での処理を説明するためのフローチャート
である。以下ではこのフローチャートを用いて車高調整
の動作を説明する。図18において、まずステップS5
1で車高調整スイッチ22がオンか否かを判定する。ス
テップS51が肯定されるとステップS52に進み、電
磁切換弁14,50,51のソレノイド14a,50a,5
1aにオン信号をそれぞれ出力し、各ソレノイド14
a,50a,51aを励磁する。これによって、油圧源1
6からの圧油がシリンダ2に供給され、車高調整が開始
される。次いで、ステップS53で車高調整の開始直後
か否かを示すフラグの値を判定する。車高調整の開始直
後においてはフラグ0が設定され、ステップS54に進
む。ステップS54では予め設定された電磁比例リリー
フ弁56の設定圧kに対応する制御信号Iを演算する。
次いで、ステップS55でフラグ1をセットし、ステッ
プS56で電磁比例リリーフ弁56のソレノイド56a
に制御信号Iを出力してリターンする。これによって、
電磁比例リリーフ弁56のリリーフ圧が初期値にセット
される。
【0077】次の繰り返しのステップにおいては、ステ
ップS53でフラグ1と判定されてステップS57に進
み、圧力センサ19からの検出値pを読み込む。次い
で、ステップS58で圧力センサ19からの検出値pが
設定圧kに等しいか否かを判定する。ステップS58で
設定圧k>検出値pと判定されるとステップS59→ス
テップS56に進み、制御信号IをI−ΔIとしてソレ
ノイド56aに出力し、リリーフ弁56のリリーフ圧を
微小に増加させて、回路内の圧力pを増加させる。ま
た、ステップS58で設定値k<検出値pと判定される
とステップS60→ステップS56に進み、制御信号I
をI+ΔIとしてソレノイド56aに出力し、リリーフ
弁56のリリーフ圧を微小に減少させて、回路内の圧力
pを減少させる。ステップS58で設定値k=検出値p
と判定されるとステップS56で制御信号Iをソレノイ
ド56aにそのまま出力し、リリーフ圧を所定値に保持
する。このようにして、サスペンション回路内の圧力p
が設定圧kに制御される。
【0078】一方、ステップS51で車高調整スイッチ
22がオフと判定されるとステップS61に進み、電磁
切換弁14,50,51のソレノイド14a,50a,51
aにオフ信号をそれぞれ出力し、各ソレノイド14a,
50a,51aを消磁する。これによって、電磁切換弁
50,51からの圧油の流出入が阻止され、車高調整を
終了する。次いで、ステップS62でフラグを0に戻し
てリターンする。
【0079】このように第6の実施の形態によると、リ
リーフ弁52,55の代わりに電磁比例リリーフ弁56
を設け、圧力センサ19によって検出されたサスペンシ
ョン回路内の圧力pが設定圧kとなるように電磁比例リ
リーフ弁56のリリーフ圧を制御するようにしたので、
各部品の個体差等によらず回路内の圧力pを精度よく設
定圧kに調整することができ、車高調整の信頼性が増
す。
【0080】以上説明したように、本発明は、サスペン
ション回路内の圧力と車高が所定の相関関係にあること
に着目し、運転室内でのオペレータの指令によりサスペ
ンション回路内の圧力を所定値に制御することで車高を
所定高さに調整することを特徴とするものであり、それ
は上記実施の形態に限らず種々の形態で実現することが
できる。例えば、上記実施の形態においては、前輪のみ
に車高調整装置を設けるようにしたが、後輪のみあるい
は前輪と後輪の両方に設けてもよい。また、上記実施の
形態においてはブレーキスイッチ21の操作に応じ、つ
まりブレーキ状態に基づいて車両の走行,駐車,作業の各
状態を検出するようにしたが、車速センサ(不図示)な
どからの検出値によって車両状態を検出するようにして
もよい。さらに、上記実施の形態では、車高調整装置を
ホイールショベルに適用したが、他の作業車両にも同様
に適用することができる。
【0081】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、車高調整スイッチ22が操作部材を、方向切換弁8
と電磁切換弁14,18,33,35がシリンダ伸縮手段
を、コントローラ24,57またはリレー53,54が制
御手段を、圧力センサ19が圧力検出器を、車重スイッ
チ28が選択部材を、手動調整スイッチ29が手動操作
部材を、電磁切換弁14,18,36が手動シリンダ伸縮
手段を、電磁切換弁50,51が弁装置を、ブレーキス
イッチ21が走行検出手段をそれぞれ構成する。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば次のような効果を奏する。 (1) 請求項1の発明によれば、運転室での操作部材
の操作により車高調整の開始が指令されると、車体の高
さをを調節するための油圧シリンダの圧力が予め設定さ
れた所定値となるように、油圧シリンダに圧油を供給、
および油圧シリンダから圧油を排出して油圧シリンダを
伸縮させるようにしたので、車高検出器などを用いるこ
となく、かつ、オペレータの意のままに容易に車高調整
を行うことができる。 (2) 請求項2の発明によれば、サスペンション回路
を備えた車高調整装置において、運転室での操作部材の
操作により車高調整の開始が指令されると、車体の高さ
をを調節するための油圧シリンダの圧力が予め設定され
た所定値となるように、油圧シリンダに圧油を供給、お
よび油圧シリンダから圧油を排出して油圧シリンダを伸
縮させるようにしたので、車高検出器などを用いること
なく、かつ、オペレータの意のままに容易に車高調整を
行うことができ、サスペンション機構により乗り心地性
も向上する。 (3) 請求項3の発明によれば、圧力検出器によって
検出された検出値に基づいて油圧シリンダへの圧油の給
排を制御するようにしたので、車高検出器を用いる場合
に比べて取付が容易であり、コストも低減される。 (4) 請求項4の発明によれば、車体から油圧シリン
ダに作用する静的負荷の大小を選択可能とし、その選択
に応じて油圧シリンダの圧力の設定値を設定するように
したので、アタッチメントを交換したときに静的負荷を
選択すれば、アタッチメントに拘わらず簡単な操作で同
一の車高とすることできる。 (5) 請求項5の発明によれば、手動操作部材の操作
により車高調整が指令されると操作レバーの操作量に応
じて油圧シリンダへの圧油の給排を制御して油圧シリン
ダの保持圧力を任意に設定し、所定のタイミングでその
圧力を記憶するようにし、さらに、操作部材の操作によ
り車高調整が指令されると油圧シリンダの保持圧力が記
憶された保持圧力となるように油圧シリンダへの圧油の
給排を制御するようにしたので、操作部材の操作による
車高調整時の設定圧力を任意に変更することができ、車
高を微妙に調整することが可能となる。 (6) 請求項6の発明によれば、車高調整用油圧シリ
ンダの保持圧力をリリーフ弁により規定するようにした
ので、圧力検出器を用いることなく車高調整することが
できる。 (7) 請求項7の発明によれば、リリーフ弁を可変リ
リーフ弁としたので、アタッチメントの変更の際にも容
易に対応することができる。 (8) 請求項8の発明によれば、圧力検出器によって
検出された圧力が所定の設定圧となるように油圧シリン
ダに連通された電磁比例リリーフ弁のリリーフ圧を制御
するので、各部品の個体差等によらず油圧シリンダの圧
力を精度よく設定圧に調整することができ、車高調整時
の信頼性が増す。 (9) 請求項9の発明によれば、走行検出手段により
走行状態が検出されると操作部材の操作による車高調整
を禁止するようにしたので、一定の車両状態のもとで車
高調整が行われ、走行時に所望のサスペンション性能を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる車高調整装置を搭
載したホイールショベルの側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係わる車高調整装置を搭
載したホイールショベルの正面図(図1の矢視A図)。
【図3】本発明の実施の形態に係わる車高調整装置を搭
載したホイールショベルを底面から見た図(図1の矢視
B図)。
【図4】本発明の実施の形態に係わるサスペンションを
搭載したホイールショベルの断面図(図3のIV-IV線断
面図)。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係わる車高調整装
置の構成を示す油圧回路図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係わる車高調整装
置の電気回路図。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係わる車高調整装
置を構成するコントローラでの処理の一例を示す図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係わる車高調整装
置の電気回路図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係わる車高調整装
置を構成するコントローラでの処理の一例を示す図。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係わる車高調整
装置の構成を示す油圧回路図。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係わる車高調整
装置の電気回路図。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係わる車高調整
装置を構成するコントローラでの処理の一例を示す図。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係わる車高調整
装置の構成を示す油圧回路図。
【図14】本発明の第4の実施の形態に係わる車高調整
装置の電気回路図。
【図15】本発明の第5の実施の形態に係わる車高調整
装置の構成を示す油圧回路図。
【図16】本発明の第6の実施の形態に係わる車高調整
装置の構成を示す油圧回路図。
【図17】本発明の第6の実施の形態に係わる車高調整
装置の電気回路図。
【図18】本発明の第6の実施の形態に係わる車高調整
装置の構成を示す油圧回路図。
【符号の説明】
1 アクスル 2 油圧シリンダ 5a,5b,6a 絞り 7 アキュム
レータ 8 方向切換弁 12 油圧パイロッ
ト切換弁 13 油圧源 14,18 電磁切
換弁 15 ロックバルブ 19 圧力センサ 21 ブレーキスイッチ 22 車高調整ス
イッチ 24 コントローラ 28 車重設定ス
イッチ 29 手動調整スイッチ 32 油圧切換弁 33,35,36 電磁切換弁 37 操作レバ
ー 50,51 電磁切換弁 52 リリーフ
弁 53,54 リレー 55 可変リリ
ーフ弁 56 電磁比例リリーフ弁 57 コントロー
ラ 80 方向切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AC06 BB04 CA02 DA03 DA04 DB02 3D001 AA00 AA10 AA13 BA06 CA08 DA02 DA03 DA17 DA19 EA04 EA05 EA22 EA74 EB08 EB15 EB22 EC12 ED02 ED05 ED09 3H089 BB30 CC01 CC12 DA02 DA04 DB34 DB45 DB48 DB49 EE17 EE22 EE31 FF07 GG02 JJ02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前後に設けられたアクスルの少なく
    とも一方の左右と車体にそれぞれ連結された各油圧シリ
    ンダを有する作業車両の車高調整装置において、 運転室での操作により車高調整の開始を指令する操作部
    材と、 前記各油圧シリンダに圧油を供給、および前記各油圧シ
    リンダから圧油を排出して前記各油圧シリンダを伸縮さ
    せるシリンダ伸縮手段と、 前記操作部材の操作により車高調整の開始が指令される
    と、前記各油圧シリンダの圧力が予め設定された所定値
    となるように前記シリンダ伸縮手段の駆動を制御する制
    御手段とを備えることを特徴とする作業車両の車高調整
    装置。
  2. 【請求項2】 車両前後に設けられたアクスルの少なく
    とも一方の左右と車体にそれぞれ連結された各油圧シリ
    ンダと、前記各油圧シリンダの油室のそれぞれに絞りを
    介して連通されたアキュムレータとを有するサスペンシ
    ョン回路を備えた作業車両の車高調整装置において、 運転室での操作により車高調整の開始を指令する操作部
    材と、 前記各油圧シリンダに圧油を供給、および前記各油圧シ
    リンダから圧油を排出して前記各油圧シリンダを伸縮さ
    せるシリンダ伸縮手段と、 前記操作部材の操作により車高調整の開始が指令される
    と、前記各油圧シリンダの圧力が予め設定された所定値
    となるように前記シリンダ伸縮手段の駆動を制御する制
    御手段とを備えることを特徴とする作業車両の車高調整
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の作業車両の車高調整装
    置において、 前記サスペンション回路内の圧油の圧力を検出する圧力
    検出器を備え、 前記制御手段は、前記圧力検出器によって検出された圧
    力が前記所定値となるように前記シリンダ伸縮手段の駆
    動を制御することを特徴とする作業車両の車高調整装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の作業車両の車高調整装
    置において、 前記車体から前記各油圧シリンダに作用する静的負荷の
    大小を選択する選択部材を備え、 前記制御手段は、前記選択部材による選択位置に応じた
    圧力値を設定し、前記圧力検出器によって検出された圧
    力が前記圧力値となるように前記シリンダ伸縮手段の駆
    動を制御することを特徴とする作業車両の車高調整装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の作業車両の車高調整装
    置において、 運転室での操作により車高調整の開始を指令する前記操
    作部材とは別の手動操作部材と、 操作レバーの操作量に応じて前記各油圧シリンダに圧油
    を供給、および前記各油圧シリンダから圧油を排出して
    前記各油圧シリンダを伸縮させる手動シリンダ伸縮手段
    とを備え、 前記制御手段は、前記手動操作部材の操作により車高調
    整の開始が指令されると、前記操作レバーの操作により
    前記各油圧シリンダに圧油を供給、または前記各油圧シ
    リンダから圧油を排出するように前記手動シリンダ伸縮
    手段の駆動を制御するとともに、所定のタイミングで前
    記圧力検出器の検出値を読み取り所定値として記憶し、
    前記操作部材の操作により車高調整の開始が指令される
    と、前記圧力検出器によって検出された圧力がその記憶
    された所定値となるように前記シリンダ伸縮手段の駆動
    を制御することを特徴とする作業車両の車高調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の作業車両の車高調整装
    置において、 前記シリンダ伸縮手段は、前記サスペンション回路内の
    最高圧を規定するリリーフ弁と、 前記各油圧シリンダと前記リリーフ弁、および前記各油
    圧シリンダと油圧源とを連通または遮断する弁装置とを
    有し、 前記制御手段は、前記操作部材の操作により車高調整の
    開始が指令されると、前記各油圧シリンダと前記リリー
    フ弁および前記油圧源を連通するように前記弁装置を切
    り換えることを特徴とする作業車両の車高調整装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の作業車両の車高調整装
    置において、 前記リリーフ弁を可変リリーフ弁とし(、運転室からの
    操作によりそのリリーフ圧が変更される)ことを特徴と
    する請求項5に記載の作業車両の車高調整装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の作業車両の車高調整装
    置において、 前記サスペンション回路内の圧油の圧力を検出する圧力
    検出器を備え、前記リリーフ弁は電磁比例リリーフ弁で
    あり、 前記制御手段は、前記圧力検出器によって検出された圧
    力が所定の設定圧となるように前記電磁比例リリーフ弁
    のリリーフ圧を制御することを特徴とする作業車両の車
    高調整装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の作業車
    両の車高調整装置において、 前記車両の走行/非走行状態を検出する走行検出手段を
    備え、 前記制御手段は、前記走行検出手段により非走行状態が
    検出されると、前記操作部材の操作を有効化して前記シ
    リンダ伸縮手段による前記各油圧シリンダの伸縮を許容
    し、前記走行検出手段により走行状態が検出されると、
    前記操作部材の操作を無効化して前記シリンダ伸縮手段
    による前記各油圧シリンダの伸縮を禁止することを特徴
    とする作業車両の車高調整装置。
JP27507399A 1999-09-28 1999-09-28 作業車両の車高調整装置 Pending JP2001097017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27507399A JP2001097017A (ja) 1999-09-28 1999-09-28 作業車両の車高調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27507399A JP2001097017A (ja) 1999-09-28 1999-09-28 作業車両の車高調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001097017A true JP2001097017A (ja) 2001-04-10

Family

ID=17550464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27507399A Pending JP2001097017A (ja) 1999-09-28 1999-09-28 作業車両の車高調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001097017A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6772544B2 (en) 2002-03-28 2004-08-10 Kubota Corporation Wheeled work vehicle
EP1507043A2 (en) * 2003-08-12 2005-02-16 Kubota Corporation Wheeled work vehicle
US7021074B2 (en) 2003-03-10 2006-04-04 Kubota Corporation Work vehicle
CN104237784A (zh) * 2014-09-28 2014-12-24 江苏正通电子有限公司 一种汽车大灯调节开关总成测试机
US20170072761A1 (en) * 2013-10-14 2017-03-16 Agco Corporation Machine suspension and height adjustment
CN109515099A (zh) * 2019-01-08 2019-03-26 宁波互生元机电科技有限公司 悬架液压系统及具有该系统的车辆

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6772544B2 (en) 2002-03-28 2004-08-10 Kubota Corporation Wheeled work vehicle
DE10314381B4 (de) * 2002-03-28 2006-09-28 Kubota Corp. Arbeitsfahrzeug mit Rädern
US7021074B2 (en) 2003-03-10 2006-04-04 Kubota Corporation Work vehicle
EP1507043A2 (en) * 2003-08-12 2005-02-16 Kubota Corporation Wheeled work vehicle
US6990757B2 (en) 2003-08-12 2006-01-31 Kubota Corporation Wheeled work vehicle
EP1507043A3 (en) * 2003-08-12 2007-03-07 Kubota Corporation Wheeled work vehicle
US20170072761A1 (en) * 2013-10-14 2017-03-16 Agco Corporation Machine suspension and height adjustment
US9950584B2 (en) * 2013-10-14 2018-04-24 Agco Corporation Machine suspension and height adjustment
US10773565B2 (en) 2013-10-14 2020-09-15 Agco Corporation Machine suspension and height adjustment
CN104237784A (zh) * 2014-09-28 2014-12-24 江苏正通电子有限公司 一种汽车大灯调节开关总成测试机
CN109515099A (zh) * 2019-01-08 2019-03-26 宁波互生元机电科技有限公司 悬架液压系统及具有该系统的车辆
CN109515099B (zh) * 2019-01-08 2023-09-29 宁波互生元机电科技有限公司 悬架液压系统及具有该系统的车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101068920B1 (ko) 작업차량의 제어장치
US8682528B2 (en) Seat suspension system having fail-safe functionality
US6820877B1 (en) Wheeled type working vehicle
JP2006219975A (ja) 移動機械のための半能動走行制御
US20130153320A1 (en) Adaptive seat suspension system
JP2001097017A (ja) 作業車両の車高調整装置
WO1997009189A1 (fr) Suspension pour engins de travaux publics et son fonctionnement
JP2001287529A (ja) 作業車両の車高調整装置
EP0919407B1 (en) Suspension device for excavating work vehicles and method of controlling same
JP4866338B2 (ja) 作業車のサスペンション装置
JP4875579B2 (ja) 作業車のサスペンション構造
JP4972479B2 (ja) 作業車両用アクティブサスペンション装置
JP2000229509A (ja) ホイールショベルの車高調整装置
JP2001287530A (ja) 作業車両の車高調整装置
JP4361422B2 (ja) 作業車両
JP4073889B2 (ja) ホイールショベルの車高調整装置
JPH07242114A (ja) 作業車両の懸架装置
JP3579282B2 (ja) 車高調整装置を有するホイールショベル
JP3623384B2 (ja) サスペンション装置を有するホイールショベル
JP3333334B2 (ja) 作業車両の懸架装置
JP3623385B2 (ja) ホイールショベルのサスペンション
JPH06286446A (ja) 車両系建設機械のサスペンション制御装置
JP2000229508A (ja) ホイールショベルのサスペンション
JPH07113250A (ja) 運転室付き作業機
JP2000233623A (ja) 車高調整装置を有するホイールショベル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070605

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071113