JPH05296174A - 油冷式圧縮機およびその放気方法 - Google Patents

油冷式圧縮機およびその放気方法

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JPH05296174A
JPH05296174A JP9518292A JP9518292A JPH05296174A JP H05296174 A JPH05296174 A JP H05296174A JP 9518292 A JP9518292 A JP 9518292A JP 9518292 A JP9518292 A JP 9518292A JP H05296174 A JPH05296174 A JP H05296174A
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gas
oil
discharge
compressor
pressure
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JP9518292A
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English (en)
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Terumasa Kume
照正 久米
Kazuo Kubo
和夫 久保
Masaki Matsukuma
正樹 松隈
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油分離回収器の小形化、軽量化を可能とし、
かつ短時間で吐出流路からの放気を可能にする。 【構成】 圧縮機本体22の吐出側に、吐出ガスから油
を分離して回収する油分離回収器25と、圧縮機本体2
2の停止時に、この圧縮機本体22の吐出側の圧縮ガス
を機外に放出する放気装置1とを備えた油冷式圧縮機に
おいて、放気装置1を、圧縮機本体22が停止した後、
油分離回収器25内の圧力が、油中のガスの発泡量が急
激に増大する範囲に降下するまでは、吐出ガスを機外に
放出するガス流路の断面積が大きい状態に保ち、油分離
回収器25内の圧力が上記範囲より降下すると、上記ガ
ス流路の少なくとも一部が小断面部となる構造として、
放気ガス流量調整可能に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油分離回収器、および
放気装置を備えた油冷式圧縮機、およびその放気方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示す油冷式圧縮機が公知で
あり、モータ21により駆動される圧縮機本体22の吸
込側に吸込フィルタ23、吸気調節弁24が、吐出側に
油分離回収器25、およびこれと一体的に形成したレシ
ーバタンク26が設けてある。油分離回収器25は、下
部が油溜まり部27となっており、一方上部には油分離
エレメント28が設けてあり、圧縮機本体22の吐出側
に続く吐出流路29は油分離回収器25内を通り、油分
離エレメント28を経て、さらに保圧弁30を経て、レ
シーバタンク26内に至り、ここから出て図示しない機
外の配管と接続している。また、油分離エレメント28
を出た吐出流路29aから分岐して放気弁のみからなる
放気装置31と、さらに吐出流路29aから分岐して安
全弁32とが設けてある。
【0003】一方、油溜まり部27からは温度調節弁3
3、空冷式油クーラ34を経て、或は温度調節弁33か
ら油クーラ34を経ずに、バイパス流路35を経て圧縮
機本体22内のガス圧縮空間、軸受、軸封部等の潤滑油
供給箇所に至る油循環流路36が設けてある。そして、
吸込フィルタ23、吸気調節弁24を介して圧縮機本体
22内に吸込んだガスを、油循環流路36から注油を受
けつつ圧縮して、潤滑油とともに吐出流路29に吐出し
て、油分離回収器25に至らせている。この油分離回収
器25内から油分離エレメント28を経由する過程で気
液分離して、潤滑油は一旦油溜まり部27に溜める一
方、吐出ガスは油分離エレメント28を介して、再度吐
出流路29aに出て、保圧弁30を介してレシーバタン
ク26に至り、ここに一旦溜められる。このレシーバタ
ンク26内のガスは、圧縮ガスの消費に応じて機外に送
出される。
【0004】また、油溜まり部27に一旦溜められた潤
滑油は、油温が設定温度以上の場合は温度調節弁33、
油クーラ34を経て、また油温が設定温度より低い場合
は温度調節弁33、バイパス流路35を経て、油循環流
路25から上記潤滑油供給箇所に供給された後、吐出流
路29に吐出されて、油溜まり部27に再度回収され、
以後循環使用に供される。ところで、圧縮ガスの消費量
が吐出ガス量よりも少なく、吐出流路29a内のガス圧
力が設定値よりも高くなると、圧縮機本体22の運転を
停止するとともに、放気装置31より保圧弁30より圧
縮機本体22側の吐出ガスが機外に放出して、圧縮機本
体22の再起動時におけるモータ21の負荷を軽減する
ようになっている。また、この放気装置31から吐出ガ
スが機外に放出されても、保圧弁30によってレシーバ
タンク26内の高圧状態は維持されるとともに、吐出流
路29a内の圧力が異常上昇した場合は、安全弁32に
より吐出ガスを機外に逃がし、吐出圧力を許容範囲内に
維持するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
放気装置31より吐出ガスを放出する場合、放気装置3
1の放気弁を開状態とするとともに、その開口部を一定
に保ったままで行なうようになっている。そして、短時
間のうちに圧縮機本体22を再起動することがあること
だけを考慮すれば、放気時間は数秒という短い方が好ま
しい。しかしながら、上記放出時には、約7kg/cm
2G(8kg/cm2ata)から0kg/cm2G(1
kg/cm2ata)まで圧力降下させることになり、
油中に溶け込んでいるガスの発泡量は、圧力に反比例し
て増大し、圧力7kg/cm2Gのときを1すると、圧
力3kg/cm2Gで2、2kg/cm2Gで2.7、1
kg/cm2Gで4、0kg/cm2Gで8と増大する。
そして、上述のように圧力約7kg/cm2Gの吐出ガ
スを、放気弁の開口部を一定に保ったまま、図2(横
軸:放気時間、縦軸:油分離回収器内圧)の曲線IIで示
すように、数秒のうちに0kg/cm2Gまで圧力降下
させると、油中に溶け込んでいるガスが多量に発泡し
て、油分離回収器25内の油面が上昇し、放気装置31
から油が機外に漏れ、油回収率が悪くなるという問題が
生じる。これを避けようとすれば、油分離回収器25を
空洞部の大きいかなり大形のものにする必要があるとい
う問題が生じる。
【0006】また、放気時間を長くすることによって
も、放気装置31から油が機外に漏れ出ることは回避で
きるが、この場合には、吐出流路29aに残圧がある状
態で圧縮機本体22を再起動させることになり、起動渋
滞によるモータ21へのダメージ、起動用リレー接点の
耐久性の低下、圧縮機本体22の軸受の耐久性の低下等
の問題が生じる。本発明は、斯る従来の問題点を課題と
してなされたもので、油分離回収器の小形化、軽量化を
可能とし、かつ短時間で吐出流路からの放気を可能にし
た油冷式圧縮機、およびその放気方法を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、圧縮機本体の吐出側に、吐出ガスから
油を分離して回収する油分離回収器と、上記圧縮機本体
の停止時に、この圧縮機本体の吐出側の圧縮ガスを機外
に放出する放気装置とを備えた油冷式圧縮機において、
上記放気装置を、上記圧縮機本体が停止した後、上記油
分離回収器内の圧力が、油中のガスの発泡量が急激に増
大する範囲に降下するまでは、上記吐出ガスを機外に放
出するガス流路の断面積が大きい状態に保ち、上記圧力
が上記範囲より降下すると、上記ガス流路の少なくとも
一部が小断面部となる構造として、放気ガス流量調整可
能に形成した。
【0008】また第2発明は、上記放気装置が、上記圧
縮機本体の停止時に開状態となる放気弁と、この放気弁
に接続した流量調整手段とからなるとともに、この流量
調整手段が、上記放気弁側を小断面部、反放気弁側を大
断面部とするとともに、この両断面部の境界を段付き部
とした貫通孔を形成した流量調整手段本体と、大径部、
およびこの大径部に続けて形成した小径部を有する中空
体であって、上記大径部が上記大断面部内に摺動可能に
嵌入し、上記小径部が上記大断面部の内径より小さく、
上記小断面部の内径よりも大きい外径を有するととも
に、反大径部側に上記段付き部に当接可能な端面を有
し、この小径部の側面に大径の第1貫通孔を、上記端面
に小径の第2貫通孔を有する摺動体と、この摺動体を上
記段付き部に向かう方向に常時付勢し、上記小断面部内
が上記圧力範囲より降下したときにのみ、上記端面を上
記段付き部に当接した状態を保つ弾性手段とを備えた構
成とした。
【0009】さらに第3発明は、圧縮機本体の吐出側
に、吐出ガスから油を分離して回収する油分離回収器
と、上記圧縮機本体の停止時に、この圧縮機本体の吐出
側の吐出ガスを機外に放出する放気装置とを備えた油冷
式圧縮機の放気方法において、上記圧縮機本体が停止し
た後、上記油分離回収器内の圧力が、油中のガスの発泡
量が急激に増大する範囲に降下するまでは、上記放気装
置から放気するガスの流量を大きくするとともに、上記
圧力が上記範囲に達した後は、上記ガスの流量を小さく
するようにした。
【0010】
【作用】第1、第2、第3発明のように構成することに
より、油中のガスの発泡量が比較的少ない状態で、圧縮
機本体の再起動時に無理な負荷をかけない範囲にまで圧
力降下させ、上記発泡量が急激に増大する圧力領域では
放気速度を小さくして、消泡を促進することにより油面
の上昇が抑制されるようになる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。図1は、第3発明を適用した第1発明に係る
油冷式圧縮機を示し、図4に示す圧縮機とは、放気装置
31に代えて放気装置1を設けた点を除き、他は実質的
に同様であり、互いに対応する箇所には同一番号を付し
て説明を省略する。本実施例では、放気装置1は、放気
弁2と流量調節弁3とサイレンサ4とからなっている。
このうち、放気弁2は圧縮機本体22の運転中は閉じ、
圧縮機本体22が停止すると開くようになっている。こ
の放気弁2の開閉動作の制御は電気的に、或は機械的に
行ってもよく、その制御方式はなんら限定するものでは
ない。
【0012】流量調節弁3は、吐出圧力が高いときには
ガス流路断面積を大きく保ち、油中のガスの発泡量が急
激に増大する圧力範囲に達すると、好ましくは約2kg
/cm2Gになるとガス流路の少なくとも一部の断面積
を小さくして、放気ガスの流量を小さくするように形成
したものである。サンレンサ4は、放気時に放気装置1
から出る騒音を小さくするもので、特に図2中矢印Aで
示す範囲では、放気ガスは音速域にあり、大きな騒音を
発するので、これが機外に出るのを抑制する。
【0013】次に、上記構成からなる油冷式圧縮機の作
動とともに、第3発明に係る放気方法について説明す
る。圧縮機本体22の作動中、吐出圧力は約8kg/c
2Gとなっており、圧縮機本体22が停止すると自動
的に放気弁2が開き、流量調節弁3は、ガス流路断面積
を大きく保った状態で、図2中曲線Iのaで示すよう
に、さらにc点とd点とを比較しても明らかなように、
吐出ガスを大きな流量で機外に放出して、吐出圧力を短
時間のうちに降下させる。さらに、吐出圧力が油中のガ
スの発泡量が急激に増大する範囲、即ち約3〜1kg/
cm2G、好ましくは2kg/cm2Gに吐出圧力が達す
ると上記ガス流路断面積を小さくして、図2中曲線Iの
bで示すように、油中からのガスの発泡を消泡により打
消すように、小さい流量で吐出ガスを放出して油分離回
収器25内の油面の上昇を抑えるようになっている。
【0014】そして、このように油中のガスの発泡量が
急激に増大する範囲に吐出圧力が達するまでは急速に放
気して、その後小さい流量で放気することにより、圧縮
機本体22が再起動しても無理な負荷をかけない圧力領
域にまで吐出圧力を短時間のうちに降下させるととも
に、油中のガスの発泡による油分離回収器25内の油面
上昇を抑え、油分離回収器25を小形化、軽量化できる
ようにしてある。
【0015】図3は、第3発明を適用した第2発明に係
る油冷式圧縮機の放気装置の流量調節弁のみを示し、こ
の第2発明に係る圧縮機は、図1に示す圧縮機とは、流
量調節弁3として図3に具体的に示す流量調節弁を用い
ただけで、これ以外の点については実質的に同様であ
り、互いに対応する箇所には同一番号を付して説明を省
略する。そこで、図3を参照して流量調節弁の具体的構
成の一例について説明する。本実施例では、この流量調
節弁は、本体5と摺動体6とコイルばね7と第1,第2
ナット8,9とからなっている。
【0016】本体5は、上記放気弁2側が小断面部1
1、反放気弁側が大断面部12とするとともに、この両
断面部の境界を段付き部13とした貫通孔14を有して
いる。また、大断面部12の開口側の内周面にはねじ溝
が形成してあり、これに第1,第2ナット8,9を螺合
させてある。さらに、本体5の外周面上にもねじ溝が形
成してあり、一方(図3中左方)が放気弁2に形成した
図示しない内ねじに螺合し、他方(図3中右方)がサイ
レンサ4に形成した図示しない内ねじに螺合するように
なっている。摺動体6は、大径部15、およびこの大径
部15に続けて形成した小径部16を有する中空体であ
って、この大径部15が大断面部12内に摺動可能に嵌
入し、小径部16が大断面部12の内径より小さく、小
断面部11の内径よりも大きい外径を有するとともに、
反大径部側に段付き部13に当接可能な端面17を有し
ている。また、小径部16の側面に大径の第1貫通孔1
8を、端面17に小径の第2貫通孔19を有している。
【0017】コイルばね7は、その一端を摺動体6内に
嵌入させて設けてある。第1ナット8は、コイルばね7
の他端を位置させて、このコイルばね7により摺動体6
を、端面17が段付き部13に向かう方向に常時付勢さ
せている。そして、第1ナット8を図3中左右移動させ
ることにより摺動体6を付勢する力を調節可能としてあ
る。第2ナット9は、第1ナット8の緩み止めのために
設けてある。次に、第3発明に係る放気方法を、上記構
成からなる流量調節弁を用いた油冷式圧縮機の作動とと
もに、第3発明に係る放気方法について説明する。基本
的には、ここでの放気方法、および油冷式圧縮機の作動
は、図1,図2を参照して説明したものと変わるところ
はなく、ここではより具体的な構成に基づいて述べる。
【0018】まず、放気開始時には、吐出圧力が高いた
めに、図3において摺動体6を右方に移動させようとす
る吐出圧力による力にコイルばね7による力が負けて、
摺動体6は右方に移動した状態となる。この結果、端面
17は段付き部13から離れて、両者間に大きな断面積
の流路が形成され、放気ガスは、この大きな断面積の流
路、および大径の第1貫通孔18を経て、大きな流量で
機外に流出する。即ち、吐出圧力は急激に降下する。吐
出圧力が、油中からのガスの発泡量が急激に増大する範
囲に達すると、好ましくは約2kg/cm2Gに達する
と、コイルばね7による力が上記吐出圧力による力に打
勝って、摺動体6は図3に示すように左方に移動した状
態となる。この結果、端面17は段付き部13に当接し
て、放気ガスは、小径の第2貫通孔19のみを経て、小
さな流量で機外に流出する。即ち、吐出圧力はゆっくり
と降下して、油中からのガスの発泡を消泡によって打消
すようになり、図1,2を参照して説明したのと同様の
作用を生じる。なお、第1,第2,第3発明とも、サイ
レンサ4を必ずしも必要とするものではない。
【0019】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第1発
明によれば、圧縮機本体の吐出側に、吐出ガスから油を
分離して回収する油分離回収器と、上記圧縮機本体の停
止時に、この圧縮機本体の吐出側の圧縮ガスを機外に放
出する放気装置とを備えた油冷式圧縮機において、上記
放気装置を、上記圧縮機本体が停止した後、上記油分離
回収器内の圧力が、油中のガスの発泡量が急激に増大す
る範囲に降下するまでは、上記吐出ガスを機外に放出す
るガス流路の断面積が大きい状態に保ち、上記圧力が上
記範囲より降下すると、上記ガス流路の少なくとも一部
が小断面部となる構造として、放気ガス流量調整可能に
形成してある。
【0020】また第2発明によれば、上記放気装置が、
上記圧縮機本体の停止時に開状態となる放気弁と、この
放気弁に接続した流量調整手段とからなるとともに、こ
の流量調整手段が、上記放気弁側を小断面部、反放気弁
側を大断面部とするとともに、この両断面部の境界を段
付き部とした貫通孔を形成した流量調整手段本体と、大
径部、およびこの大径部に続けて形成した小径部を有す
る中空体であって、上記大径部が上記大断面部内に摺動
可能に嵌入し、上記小径部が上記大断面部の内径より小
さく、上記小断面部の内径よりも大きい外径を有すると
ともに、反大径部側に上記段付き部に当接可能な端面を
有し、この小径部の側面に大径の第1貫通孔を、上記端
面に小径の第2貫通孔を有する摺動体と、この摺動体を
上記段付き部に向かう方向に常時付勢し、上記小断面部
内が上記圧力範囲より降下したときにのみ、上記端面を
上記段付き部に当接した状態を保つ弾性手段とを備えた
構成としてある。
【0021】このように吐出圧力に応じて放気ガスの流
量をかえることにより、油中のガスの発泡量が比較的少
ない状態で、圧縮機本体の再起動時に無理な負荷をかけ
ない範囲にまで圧力降下させ、上記発泡量が急激に増大
する圧力領域では放気速度を小さくして、消泡を促進す
ることにより油面の上昇が抑制されるようになり、油分
離回収器を大きくすることなく、即ち油分離回収器の小
形化、軽量化を可能にし、かつ短時間で吐出流路からの
放気が可能になるという効果を奏する。さらに第3発明
によれば、圧縮機本体の吐出側に、吐出ガスから油を分
離して回収する油分離回収器と、上記圧縮機本体の停止
時に、この圧縮機本体の吐出側の吐出ガスを機外に放出
する放気装置とを備えた油冷式圧縮機の放気方法におい
て、上記圧縮機本体が停止した後、上記油分離回収器内
の圧力が、油中のガスの発泡量が急激に増大する範囲に
降下するまでは、上記放気装置から放気するガスの流量
を大きくするとともに、上記圧力が上記範囲に達した後
は、上記ガスの流量を小さくするようにしてある。この
ため、第1,第2発明の場合と同様に、油分離回収器の
小形化、軽量化を可能にし、かつ短時間で吐出流路から
の放気が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第3発明に係る放気方法を適用した、第1発
明に係る油冷式圧縮機の全体構成図である。
【図2】 放気時間と油分離回収器内圧との関係を示す
図である。
【図3】 第3発明に係る放気方法を適用した、第2発
明に係る油冷式圧縮機の放気装置の流量調節弁の断面図
である。
【図4】 従来の油冷式圧縮機の全体構成図である。
【符号の説明】
1 放気装置 2 放気弁 3 流量調節弁 22 圧縮機本体 25 油分離回収器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機本体の吐出側に、吐出ガスから油
    を分離して回収する油分離回収器と、上記圧縮機本体の
    停止時に、この圧縮機本体の吐出側の圧縮ガスを機外に
    放出する放気装置とを備えた油冷式圧縮機において、上
    記放気装置を、上記圧縮機本体が停止した後、上記油分
    離回収器内の圧力が、油中のガスの発泡量が急激に増大
    する範囲に降下するまでは、上記吐出ガスを機外に放出
    するガス流路の断面積が大きい状態に保ち、上記圧力が
    上記範囲より降下すると、上記ガス流路の少なくとも一
    部が小断面部となる構造として、放気ガス流量調整可能
    に形成したことを特徴とする油冷式圧縮機。
  2. 【請求項2】 上記放気装置が、上記圧縮機本体の停止
    時に開状態となる放気弁と、この放気弁に接続した流量
    調整手段とからなるとともに、この流量調整手段が、上
    記放気弁側を小断面部、反放気弁側を大断面部とすると
    ともに、この両断面部の境界を段付き部とした貫通孔を
    形成した流量調整手段本体と、大径部、およびこの大径
    部に続けて形成した小径部を有する中空体であって、上
    記大径部が上記大断面部内に摺動可能に嵌入し、上記小
    径部が上記大断面部の内径より小さく、上記小断面部の
    内径よりも大きい外径を有するとともに、反大径部側に
    上記段付き部に当接可能な端面を有し、この小径部の側
    面に大径の第1貫通孔を、上記端面に小径の第2貫通孔
    を有する摺動体と、この摺動体を上記段付き部に向かう
    方向に常時付勢し、上記小断面部内が上記圧力範囲より
    降下したときにのみ、上記端面を上記段付き部に当接し
    た状態を保つ弾性手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の油冷式圧縮機。
  3. 【請求項3】 圧縮機本体の吐出側に、吐出ガスから油
    を分離して回収する油分離回収器と、上記圧縮機本体の
    停止時に、この圧縮機本体の吐出側の吐出ガスを機外に
    放出する放気装置とを備えた油冷式圧縮機の放気方法に
    おいて、上記圧縮機本体が停止した後、上記油分離回収
    器内の圧力が、油中のガスの発泡量が急激に増大する範
    囲に降下するまでは、上記放気装置から放気するガスの
    流量を大きくするとともに、上記圧力が上記範囲に達し
    た後は、上記ガスの流量を小さくすることを特徴とする
    油冷式圧縮機の放気方法。
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