JPH0529454U - 椅子、特に理美容椅子におけるヘツドレスト装置 - Google Patents

椅子、特に理美容椅子におけるヘツドレスト装置

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JPH0529454U
JPH0529454U JP4456791U JP4456791U JPH0529454U JP H0529454 U JPH0529454 U JP H0529454U JP 4456791 U JP4456791 U JP 4456791U JP 4456791 U JP4456791 U JP 4456791U JP H0529454 U JPH0529454 U JP H0529454U
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headrest
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locking
chair
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重輿 正田
徹男 村上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 椅子の昇降可能なヘッドレストを使用時に
は、簡単に動かないように固定係止させることにより被
施術者に対して不安感を与えないようにし、被施術者の
身長差によるヘッドレストの位置を適宜変更し得るよう
にし安楽な施術ができるようにし、且つヘッドレストを
椅子本体背凭れの背面に容易に収容できるようにする。 【構成】 操作レバー5により昇降可能に成す昇降杆2
の上部に開口部を上方に向けた固定ブラケット6を取付
け、ヘッドレスト12が固着され、該固定ブラケット6
の開口部6aにバネ14により付勢された回動軸ピン9
に固着された回転ブラケット7が、該回動軸ピン9を軸
として回動し、且つ左右方向に摺動可能に取付けられて
いる。前記回転ブラケット7の側部には、第1係止孔8
a及び第2係止孔8bが設けられた係止板8が固着又は
螺着されており、該固定ブラケット6に固着又は螺着さ
れたピン10と嵌合し、回転ブラケット7が固定できる
ようになっている。且つ、ヘッドレスト12は背凭れ1
の背面側に収納可能になつている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は椅子、特に理美容院等で使用され、昇降可能なヘッドレストを有する 理美容椅子において、身長差を吸収するための係止装置を有し、且つヘッドレス トを椅子本体背凭れ背面側に収納する理美容椅子のヘッドレスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の理美容椅子のヘッドレスト装置は、椅子本体に設けられた昇降装置の頂 部にヘッドレストが載置され、被施術者の身長に合わせて昇降杆を係止させ使用 されている。 従来のヘッドレスト装置のほとんどが前記した昇降装置に頂部に設けられたヘ ッドレストが固定式のものが多く、このような固定式のものでは、椅子本体上部 に突出するか、椅子本体の中央上部に凹部を設けて、ヘッドレストを収納しなけ ればならないものなどは椅子本体の複雑な組立構造また美観を損なうなどの問題 点があった。
【0003】 さらにはヘッドレストを回転させることにより椅子背凭れの背面に退避させる ヘッドレスト装置としては当社で出願され出願公告になっている実公昭55−5 2844号及び実公昭56−43085号のものが知られている。 これはいずれも背凭れの背面に固定された一対のブラケットの両端に回動軸が 回動可能に支承されこの回動軸にはヘッドレストが固着されているもので、使用 時にはヘッドレストと背凭れが略直線状になり、被施術者の後頭部を支持し、シ ェービングなどを行う。 又不使用時は椅子本体に設けられた前記回動軸線上の押釦を押すことにより、 係止状態を解除させ、回動可能と成しており、背凭れ背面に回動させることによ り収容でき、この状態で頭髪カット、シャンプーなどの作業を行う。
【0004】 このヘッドレスト装置のものでは、ヘッドレストが収容時に剥き出しになり作 業者の邪魔になるばかりでなく、椅子本来の美観を損なうものであった。 又ヘッドレストを収容させようとする場合、椅子本体に設けられた押釦を押し ながら、さらにヘッドレストを持って回動させなければならず、特に理美容院で の手のふさがった状態でのこの動作は作業者に対して非常に苦痛を与えるもので あった。
【0005】 さらに別のヘッドレストとしては、その後改良開発され出願公開されている実 開昭2−89953号のものがある。 このヘッドレスト装置は、昇降可能な昇降杆の頂部にヘッドレストが枢着され 使用時には昇降杆を上昇させ適宜位置に係止させ、ヘッドレストを背凭れ前面側 に回動させることにより使用するように成している。 又不使用時にはヘッドレストを背面側に回動させ、昇降杆を下降させることに より背凭れ背面に収容させている。
【0006】 このヘッドレスト装置においても、使用時、不使用時のヘッドレストの2位置 を決定し、ヘッドレストの回動軸を係止させることによりヘッドレストを固定さ せて使用しているものであり、ヘッドレストの回動操作は簡易に実現できるもの の、被施術者の身長差によりヘッドレストの位置がうまく首部に装着できない、 又このヘッドレストでの係止では特に首部の荷重負荷または被施術者のヘッドレ ストの不安定な装着などもあり、これによる事故又被施術者に対する不満など不 都合な面が多々あった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、従来の理美容椅子のヘッドレスト装置は、ヘッドレストが固 定式のもののみならず、ヘッドレストが回動自在になっているものにおいても、 十分に満足されているものはない。 前記した実公昭55−52844号及び実公昭56−43085号のヘッドレ ストでは、ヘッドレストが収容時に剥き出しになり作業者の邪魔になるばかりで なく、椅子本来の美観を損なうものであった。 又ヘッドレストを収容させようとする場合、椅子本体に設けられた押釦を押し ながら、さらにヘッドレストを持って回動させなければならず、特に理美容院で の手のふさがった状態でのこの動作は作業者に対して非常に苦痛を与えるもので あった。
【0008】 又実開平2−89953号のヘッドレスト装置においても、ヘッドレストの収 容位置及び使用位置をそれぞれ固定係止させる内容が開示されているが、ヘッド レストの回動操作は簡易に実現できるものの、被施術者の身長差によるヘッドレ ストの適宜位置に位置しないなどの不都合があった。
【0009】 上述の問題点を解消させるために、本考案では、椅子の昇降可能なヘッドレス トを使用時には、簡単に動かないように固定係止させることにより被施術者に対 して不安感を与えないようにし、安心した施術が受けられるようにする。 又被施術者の身長差によるヘッドレストの位置を適宜変更し得るようにし、被 施術者の首部がヘッドレストにフィットするようにし、身体を前後にあまり動か させないようにさせ、安楽なシェービングなどができるようにする。 さらにはヘッドレストを椅子本体背凭れの背面に簡易に収容できるように成し 、且つヘッドレストの収容操作が簡易にできるようにする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前述の目的を達成するための椅子、特に理美容椅子におけるヘッド レスト装置に関し、椅子本体背凭れの背面に設けられ、且つ該昇降杆の昇降作動 を行わせる操作レバー及び該操作レバーにより昇降杆の軸杆を押圧する押圧片を 有する昇降可能な昇降杆の上部に開口部を上方に向けた固定ブラケットを取付け 、該固定ブラケットの上方部に、いずれか一方に設けられたバネにより付勢され た回動軸ピンが固着された回転ブラケットが、該回動軸ピンを軸として回動し、 且つ左右方向に摺動可能に取付けられている。
【0011】 該回転ブラケット先端には、ヘッドレストが固着されたヘッドレスト支板が取 付けられている。 前記回転ブラケットの側部には、複数個の係止孔が設けられた係止板が固着又 は螺着されている。 又該固定ブラケットにはピンが固着又は螺着されており、前記係止板に設けら れた係止孔に嵌合するようになっており、該回転ブラケットを嵌合固定できるよ うにしている。 さらには前記回転ブラケットに取付けられた係止板と該固定ブラケットに取付 けられたピンとは摺動状態にあるため、ヘッドレストは椅子本体の背凭れの背面 に収容できる。
【0012】
【作 用】
以上のように構成すれば、使用時、昇降用の操作レバーを押し下げることによ り押圧片が昇降杆のロックを解除させ、昇降可能状態となり、適宜被施術者の身 長に合わせて昇降杆を上昇させ、適宜位置で前記した操作レバーを放し、昇降杆 をロック固定させる。
【0013】 次に、ヘッドレスト支板が固着されている回転ブラケットを前方向に回動させ ると回転ブラケットに取付けられた係止板に設けられた第1の係止孔に該固定ブ ラケットに取付けられたピンが嵌合すると回転ブラケット、すなわちヘッドレス トは被施術者の後頭部位置に固定される。 さらに被施術者の身長差により適合しない、又は微調整を行いたい場合は、回 転ブラケットを左右いずれかの方向(実施例では左方向)にスライドさせ、回転 ブラケットに固着又は螺合されている係止板に設けられた係止孔に嵌合されてい る固定ブラケットに固着又は螺合されている係止ピンを嵌合状態から解除させ、 回転ブラケットが回動可能な状態にする。
【0014】 被施術者の後頭部付近にヘッドレスト、すなわち回転ブラケットを回転し位置 の微調整させると、前記係止板の第2の係止孔の位置に固定ブラケットに取付け られたピンが付勢されているバネにより第2の係止孔とピンは嵌合状態となるた め、ヘッドレストが後頭部位置にさらに固定できるようになる。
【0015】 このようにして、被施術者の後頭部の適宜位置に合うようにヘッドレストの微 調整を行い、安楽な状態で施術が行えるようになる。
【0016】 又、不使用時には、前記したと同様に、回転ブラケットをスライドさせ、係止 板の係止孔から固定ブラケットのピンを嵌合状態から解除させると回転ブラケッ トは回動可能状態となる。 この状態でヘッドレストを椅子本体の背凭れの背面方向に回動させ、背凭れの 背面上部に設けられた収容部に収納されるようになり、すっきりと納まり、美観 を損なうこともなくなる。
【0017】
【考案の実施例】
次に、本考案の実施の一例を、図面をもとに説明する。 1は椅子本体の背凭れで、該背凭れ内部に昇降杆2が昇降可能に内蔵されてお り、3は該昇降杆の昇降のロック又はロック解除を行うためのロック杆、4は前 記ロック杆3を押圧させるための押圧片、5は押圧片4を作動させるための操作 レバーである。 6は該昇降杆2に固定された開口部を上方にした固定ブラケットで、6aは固 定ブラケット6の開口部、固定ブラケット6aには係止ピン10が固着又は螺着 されている。
【0018】 7は回転ブラケットで、一方はヘッドレスト12の支板11に固着されており 、該回転ブラケットは前記固定ブラケット6の開口部6aに枢着された回動軸ピ ン9に固着され、回動軸ピン9を中心に回動可能に成している。 さらに回動軸ピン9は左右いずれかの方向(図面では右方向)にバネ14によ り常に付勢されており、回転ブラケット7の係止板と固定ブラケットのピンとは 摺動回動可能になっている。
【0019】 8は係止板で、前記回転ブラケット7に固着されており、回転ブラケット7の 回動軸ピン9を軸として回動するようになっている。 係止板8には、第1係止孔8a及び第2係止孔8bが設けられており、前記し た固定ブラケット6に固着又は螺着されたピン10と嵌合可能になっている。 13はバネ14を固定している固定片で、該固定ブラケット6に固着又は螺着 されている。
【0020】 以上の構成により、使用する際は操作レバー5により押圧片4を下方に押すこ とにより、ロック杆3が下方に作動し、昇降杆2のロック状態を解除させる。 ロック状態解除の状態で、ヘッドレスト12を上昇位置させ、適宜位置で操作 レバー5を放し、ロック状態にする。 次に回転ブラケット7を被施術者の後頭部付近まで回動させ、該回転ブラケッ ト7に固着された係止板8に設けられた第1係止孔8aと固定ブラケット6に固 着又は螺着されたピン10が合った位置で、バネ14で付勢され係止板8に設け られた前記第1係止孔8aと係止ピン10は嵌合状態となり回転ブラケット7は 係止される。
【0021】 さらに被施術者の後頭部に位置しない又不安定な状態である場合は、同様に第 1係止孔8aに嵌合している係止ピン10を、回転ブラケット7を左方向にスラ イドさせることにより解除させ、さらに回転ブラケット7を被施術者側に回転さ せ、次に第2係止孔8bが係止ピン10の位置に位置した際にバネ14により回 転ブラケット7は右方向にスライドし、係止ピン10は第2係止孔8bと嵌合状 態となり回転ブラケット7は係止される。 尚、被施術者の身長差を吸収させるために係止板8には2以上の係止孔を設け ることにより細密な微調整が可能となる。
【0022】 次に、不使用時では、回転ブラケット7を左方向にスライドさせ、第1係止孔 8a又は第2係止孔8bと係止ピン10との嵌合状態を解除させ、回転ブラケッ ト7を回転可能に成し、背凭れ1の背面方向に回転させ、ヘッドレスト12を椅 子本体の背凭れ1の背面側の収容ブラケットに収納させることができる。
【0023】 以上本考案の一実施例について説明したが、本考案は次の如く設計変更するこ ともある。 (1)本考案の実施例では回転ブラケットに設けられた係止板は固着又は螺着 状態で開示されているが、係止板が回転ブラケットと一体的に形成されてもよい 。 (2)本考案の実施例では係止板には2つの係止孔が設けられているが、これ が3以上の係止孔を設けることも可能であり、これにより細部の微調整ができる ようになる。 (3)さらには前記した係止板に収容位置用係止孔を設けることもでき、これ により収容時ヘッドレストを嵌合係止できヘッドレストを固定できる。 (4)係止板の収容位置用係止孔はテーパー状の形状にすることで、回転ブラ ケット7を左方向にスライドさせることなく係止孔と係止ピン10との嵌合状態 を解除することができる。
【考案の効果】
以上のように構成すれば、ヘッドレストを被施術者の後頭部の位置に回動させ る際、手のふさがった状態での作業者が非常に簡易に操作できるために作業者に 対して苦痛を与えることもない。 又被施術者の身長差によりヘッドレストの位置の微調整が可能となり、被施術 者に対する不安定なヘッドレスト状態とはならず、又ヘッドレストが係止されて いるためにヘッドレスト自体も不安定な状態ではなく、事故なども起こることも なく、被施術者も安心して安楽に施術台が受けられるようになる。 さらに前記したようにヘッドレストを簡単に操作できるために、ヘッドレスト を椅子本体の背凭れ背面側に簡易に収納できるために作業者の邪魔になることも なく、又美観を損なうこともなくすっきりした状態で収納できる。
【0007】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案が組み込まれた理美容椅子全体図
である。
【図2】図2は本考案に係るヘッドレスト装置の使用状
態の側面図である。
【図3】図3は本考案に係るヘッドレスト装置の収納状
態の側面図である。
【図4】図4は本考案に係るヘッドレスト装置の背面図
である。
【符号の説明】
1 背凭れ 2 昇降杆 3 ロック杆 4 押圧片 5 操作レバー 6 固定ブラケット 6a 開口部 7 回転ブラケット 8 係止板 8a 第1係止孔 8b 第2係止孔 9 回動軸ピン 10 ピン 11 ヘッドレスト支板 12 ヘッドレスト 13 固定片 14 バネ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降可能なヘッドレスト昇降杆を有する
    椅子のヘッドレスト装置において、ヘッドレスト昇降杆
    の上方部に設けられ開口部を有する固定ブラケットと、
    ヘッドレストが固着され且つバネ等で付勢された回動軸
    ピンが固着され該回動軸ピンを軸として回動し且つ左右
    方向に摺動可能に取付けられた回転ブラケットと、該回
    転ブラケットの側部に設けられ複数個の係止孔を有する
    係止板と、固定ブラケットに固着され前記係止板に設け
    られた係止孔と嵌合すべく取付けられたピンとを設ける
    ことにより、該回転ブラケットを嵌合係止できるように
    成し、且つ背凭れ背面に収容可能としたことを特徴とす
    る椅子、特に理美容椅子におけるヘッドレスト装置。
JP4456791U 1991-03-30 1991-03-30 椅子、特に理美容椅子におけるヘッドレスト装置 Expired - Lifetime JPH088676Y2 (ja)

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JPH0529454U true JPH0529454U (ja) 1993-04-20
JPH088676Y2 JPH088676Y2 (ja) 1996-03-13

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014171533A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Takara Belmont Co Ltd シャンプーボールに取付けられる頭部支持装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014171533A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Takara Belmont Co Ltd シャンプーボールに取付けられる頭部支持装置

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