JPH0529270A - マグネトロンプラズマ処理装置 - Google Patents

マグネトロンプラズマ処理装置

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JPH0529270A
JPH0529270A JP3207410A JP20741091A JPH0529270A JP H0529270 A JPH0529270 A JP H0529270A JP 3207410 A JP3207410 A JP 3207410A JP 20741091 A JP20741091 A JP 20741091A JP H0529270 A JPH0529270 A JP H0529270A
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JP
Japan
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wafer
magnetron plasma
electrode
etching
auxiliary ring
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JP3207410A
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Yoshihisa Hirano
能久 平野
Yoshifumi Tawara
好文 田原
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体の全面について均一な処理を行なう
ことができるマグネトロンプラズマ処理装置を提供す
る。 【構成】 ウエハ10の外周を囲むように、カソードリ
ング22および補助リング24を載置する。さらに、補
助リング24の表面からアノード電極30aまでの距離
が、ウエハ10の処理面からアノード電極30aまでの
距離よりも短くなるように、補助リング24の厚さを定
めることにより、このウエハ10の周辺部のマグネトロ
ンプラズマ生成量を増大させ、これにより、マグネトロ
ンプラズマ生成領域全体におけるマグネトロンプラズマ
生成量の均一化を図り、ウエハ10に対する均一な処理
を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体製造装置
等に使用される、マグネトロンプラズマ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、マグネトロンプラズマ処理装置と
しては、例えば半導体素子の製造に使用されるドライエ
ッチング装置や薄膜形成装置等が知られている。この種
のマグネトロンプラズマ処理装置においては、装置の処
理室内にプラズマを生成し、このプラズマ内のイオン、
ラジカル、電子等の作用を利用して所望の処理(エッチ
ング或いは薄膜形成等)が行なわれる。
【0003】以下、このようなマグネトロンプラズマ処
理装置について、図11に示したマグネトロンプラズマ
エッチング装置を例に採って説明する。
【0004】同図において、真空引きが可能であり、且
つ、エッチングガスの導入が可能なプロセスチャンバー
40の内部には、被処理体としてのウエハ10を載置す
るための載置電極42と上部電極46が設けられてい
る。この載置電極42と上部電極46とは、共に導電性
材料で形成されており、また、上部電極46は接地さ
れ、載置電極42には周波数例えば380KHzまたは
13.75MHzの高周波電力を出力するRF電源44
が接続されている。このような構成により、上部電極4
6と載置電極42とを平行平板電極として、カソードカ
ップリング(RIE)方式により、ウエハ10に臨んで
プラズマを生成することができる。このプラズマ内のイ
オン或いは中性子等がウエハ10を形成するシリコン化
合物と反応し、あるいは物理的に作用することにより、
ウエハ10のエッチングが行なわれるのである。
【0005】また、かかる装置では、ヨーク36に支持
された2個の永久磁石38を回転軸36aで回転させる
ことによって、図11に破線で示したように、上部電極
46と載置電極42との間に、この上部電極46および
載置電極42に水平な成分を有する磁界を形成してい
る。これは、上部電極46と載置電極42との間に発生
する電界と、この電界に直交する磁界成分との作用によ
って、それぞれに直交する方向に電子のサイクロイド運
動を行なわせ、これにより電子とガス分子との衝突の頻
度を増大させるためである。これにより、プラズマの生
成量を増大させることができ、したがって、エッチング
の速度を速くすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】プラズマエッチング装
置では、エッチング量を、ウエハ10の全面で均一にす
ることが要求される。
【0007】しかしながら、上述のごとき従来のマグネ
トロンプラズマエッチング装置を用いてエッチングを行
なう場合、一般にはウエハ10の周辺部付近よりも中央
部付近の方がエッチング速度が速くなってしまい、この
ため、エッチングの均一性は、十分に満足することがで
きるものではなかった。本発明者の検討によれば、これ
は、ウエハ10の中央部付近では永久磁石38によって
得られる磁界がウエハ10の表面とほぼ水平であり、し
たがって電界と直交する成分が大きいのに対し、周辺部
付近で形成される磁界はウエハ10の表面と水平ではな
いので電界と直交する成分が小さく、このため電子のサ
イクロイド運動が起こりにくいからであると考えられ
る。
【0008】このような問題は、マグネトロンプラズマ
エッチング装置に限らず、プラズマによって処理するプ
ラズマスパッタ装置やプラズマCVD装置等にも共通し
ている。
【0009】本発明は、このような従来技術の有する課
題に鑑みて試されたものであり、被処理体の全面につい
て均一な処理を行なうことができるマグネトロンプラズ
マ処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のマグネトロンプ
ラズマ処理装置は、被処理体を載置する第1の電極およ
びこの第1の電極に対向する第2の電極によって形成さ
れた電界と、磁界発生手段によって形成された前記電界
と垂直な成分を有する磁界と、を作用させて反応室内に
マグネトロンプラズマを生成し、このマグネトロンプラ
ズマによって前記被処理体の処理を行なうマグネトロン
プラズマ処理装置において、前記被処理体の周縁を囲む
ように前記第1の電極上に載置されたリングを有し、且
つ、このリングの厚さを、このリングの表面から前記第
2の電極までの距離が前記第1の電極に載置された前記
被処理体の処理面から前記第2の電極までの距離よりも
短くなるように定めたことを特徴とする。
【0011】
【作用】リングを被処理体の周縁を囲むように第1の電
極上に載置し、且つ、リングの表面から前記第2の電極
までの距離が第1の電極に載置された被処理体から第2
の電極までの距離よりも短くなるようにリングの厚みを
決定することにより、被処理体の周辺部付近の高周波電
界を強くすることができ、マグネトロンプラズマ生成量
を増大させることができ、これにより、マグネトロンプ
ラズマ生成領域全体におけるマグネトロンプラズマ生成
量の均一化を図り、被処理体に対する均一な処理を実現
する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例として、本発明
をマグネトロンプラズマエッチング装置に適用した場合
を例に採って説明する。
【0013】図1は、本実施例に係わるマグネトロンプ
ラズマエッチング装置の構成を概略的に示す断面図であ
る。
【0014】被処理体であるウエハ10は、図示しない
高周波電源から電力が供給される第1のサセプター12
の上面に載置固定される。載置固定を行なう方式として
は、例えば、静電チャック(図示せず)方式を用いるこ
とができる。これは、クーロン力によってウエハ10を
吸引して固定する方式である。前記第1のサセプター1
2は、第2のサセプター14の上面に対して着脱自在に
固定される。このように、サセプターを2つに分割して
いるのは、サセプターが汚染された場合に上側の第1の
サセプター12のみを交換すればよいこととし、そのメ
ンテナンスを容易にするためである。
【0015】第1のサセプター12並びに第2のサセプ
ター14の側面および底面は、絶縁セラミック16によ
って覆われている。また、この絶縁セラミック16の下
面には、冷却部としての液体チッ素収容部20が設けら
れている。この液体チッ素収容部20の内壁底面は、例
えばポーラスに形成され、核沸騰を起することができる
ようになっており、その内部の液体チッ素を−196℃
に維持できる。
【0016】反応室を形成するためのチャンバーは、上
部チャンバー30と下部チャンバー32とから形成され
る。前記下部チャンバー32は、第1のサセプター12
のウエハ載置面のみをチャンバー室内に露出し、他の部
分を覆うような有底筒部を有する。すなわち、前記第
1,第2のサセプター12,14,絶縁セラミック1
6,液体チッ素収容部20の側面を覆う側壁32aと、
支持壁32bとを有している。一方、前記上部チャンバ
ー30は、下部チャンバー32の側壁32aの周囲を覆
うように筒状に形成され、その下端側が前記下部チャン
バー32と連結固定されている。また、この上部チャン
バー30は、第1のサセプター12の上面と対向する面
30aを有している。なお、エッチングガスは、この面
30aの孔(図示せず)を介して導入される。
【0017】この上部チャンバー30と前記下部チャン
バー32とで構成される反応室内は、配管34によって
真空引きが可能である。
【0018】なお、図1に示すように、前記第1のサセ
プター12、第2のサセプター14、絶縁セラミック1
6、液体チッ素収容部20には、それぞれ貫通穴が設け
られており、この貫通穴には配管36が配置されてい
る。前記ウエハ10と前記第1のサセプター12との接
合面には、ウエハ10の裏面の微細な凹凸等に起因する
空隙が存在しており、ウエハ10に温度むらが生じる原
因となるが、この配管36を介して空隙に所定の圧力の
2 ガスを充満させることにより、かかる温度むらを防
止することができる。
【0019】本実施例のマグネトロンエッチング装置で
は、上部チャンバー30の面30aをカソード電極とし
て作用させ、第1のサセプター12の表面をアノード電
極として作用させることにより、RIE方式のマグネト
ロンプラズマエッチング装置を構成している。そして、
チャンバー内を真空引きした状態でエッチングガスを導
入し、上記対向電極間にエッチングガスによるプラズマ
を生成する。このように、本実施例では、上部チャンバ
ー30の面30aをアノード電極として使用しているの
で、装置の構成を簡単にすることができ、さらに、後述
する永久磁石38を上部チャンバー30の外に配置する
ことができる。また、このように、永久磁石38を上部
チャンバー30の外に配置することにより、反応室の容
積を小さくすることができるので、配管34につながれ
た真空ポンプ(図示せず)の負担を小さくすることがで
き、或いは、真空引きに要する時間を短縮することがで
きる。
【0020】本実施例のマグネトロンエッチング装置で
は、永久磁石38を回転させることにより、上部チャン
バー30の面30aと第1のサセプター12のとの間に
回転磁界を形成することができる。永久磁石38によっ
て上部チャンバー30の面30aと第1のサセプター1
2のとの間に磁界を形成するのは、上部チャンバー30
の面30aと第1のサセプター12との間に発生する電
界と、この電界に直交する磁界成分との作用によって、
フレミングの左手の法則により、それぞれに直交する方
向に電子のサイクロイド運動を行なわせ、これにより電
子とガス分子との衝突の頻度を増大させるためである。
【0021】前記下部チャンバー32の上面にはウエハ
10の外周に沿って導電性の例えばSiCやカーボンか
らなるカソードリング22が載置され、さらに、このカ
ソードリング22の上面には導電性材料(ここではSi
C)によって形成された補助リング24が載置されてい
る。図2は、このカソードリング22および補助リング
24を示す拡大断面図である。図において、図1と同じ
符号を付した構成部は、それぞれ図1の場合と同じもの
を示す。カソードリング22の上面に補助リング24を
載置することとしたのは、この補助リング24の上面の
位置をウエハ10のエッチング面よりも高くすることに
より、補助リング24上の空間の高周波電界強度をウエ
ハ10上の空間の電界強度よりも大きくするためであ
る。
【0022】永久磁石38によって形成される磁界は、
図1に破線で示したように、ウエハ10の中央部の上方
ではほぼ水平となっており、周辺部に近付くほど傾きが
大きくなる(すなわち、垂直成分が大きくなる)。した
がって、アノード電極(上部チャンバー30の面30
a)とカソード電極(第1のサセプター12)との間に
形成される電界が両電極間のすべての領域において均一
であれば、上述の電子のサイクロイド運動は、ウエハ1
0の中央部の上方では激しくなり、周辺部に近付くほど
穏やかになる。したがって、ウエハ10のエッチング速
度は、中央部では速くなり、周辺部に近付くほど遅くな
ってしまう。これに対して、本実施例のマグネトロンプ
ラズマエッチング装置では、補助リング24を設けるこ
とにより、この補助リング24上の空間の電界強度を、
ウエハ10上の空間の電界強度に比べて大きくした。こ
れにより、マグネトロンプラズマ生成領域の電子に加わ
る力(電界強度H×磁界強度B)を均一化し、電子のサ
イクロイド運動がマグネトロンプラズマ生成領域の全域
で均一に行われるようにして、エッチング速度の均一化
を図っている。
【0023】図3〜図5は、それぞれ、ウエハ10のエ
ッチング速度のばらつきの測定結果を示すグラフであ
る。各図において、横軸はウエハ10の中心からの距離
(単位mm)であり、縦軸はエッチング速度(単位nm
/min)である。なお、各測定は、表1に示した測定
条件にしたがって行なった。また、ウエハ10の外縁と
補助リング24との間隔(図2に示したd)は、1.5
mmとした。
【0024】図3は、補助リング24を設けない場合の
測定結果である。図から解るように、補助リング24を
設けない場合は、エッチング速度は、全体的に、ウエハ
10の中央部で高くなり、周辺部で遅くなる。測定の結
果、ウエハ10のエッチング面全体のエッチング速度の
平均値は、379.6nm/minであり、エッチング
速度のばらつきは、この平均値を基準として±9.3%
であった。
【0025】図4は補助リング24の上面がウエハ10
のエッチング面よりも1.5mm高い場合、すなわち、
図2においてt=1.5mmであるときの測定結果であ
る。エッチング速度の平均値は379.7nm/mi
n、エッチング速度のばらつきは±5.4%であった。
なお、このエッチング速度の平均値は、測定誤差を考慮
すれば、補助リング24を設けない場合の値と同一であ
ると考えて差し支えない。このように、ウエハ10のエ
ッチング面よりも1.5mm高い補助リング24を使用
することにより、エッチング速度を悪化させること無
く、エッチング速度のばらつきを飛躍的に減少させるこ
とができた。
【0026】また、図5は補助リング24の上面がウエ
ハ10のエッチング面よりも3.5mm高い場合、すな
わち、図2においてt=3.5mmであるときの測定結
果である。エッチング速度の平均値は378.2nm/
min、エッチング速度のばらつきは±9.5%であっ
た。この場合も、エッチング速度の平均値は、測定誤差
を考慮すれば、補助リング24を設けない場合の値と同
一であると考えて差し支えない。図5から解るように、
ウエハ10のエッチング面よりも3.5mm高い補助リ
ング24を使用した場合、エッチング速度は、図3の場
合とは逆に、ウエハ10の中央部で遅く、周辺部で速く
なり、その結果、エッチング速度のばらつきは図3の場
合とほぼ同じになってしまう。
【0027】このように、補助リング24を使用するこ
とにより、エッチング速度の平均値をまったく変化させ
ること無く、ウエハ10の周辺部のエッチング速度を増
加させることができる。また、ウエハ10の周辺部のエ
ッチング速度を増加量は、補助リング24の高さによっ
て制御することができる。したがって、この補助リング
24の高さを適当に定めることにより、ウエハ10のエ
ッチング速度の均一化を図ることが可能である。但し、
補助リング24の高さをウエハ10のエッチング面の高
さよりも3.5mm以上とすると、周辺部のエッチング
速度が増加し過ぎて、かえってエッチング速度の均一性
が悪化するので、補助リング24の高さとウエハ10の
エッチング面の高さとの差は、3.5mm未満とするこ
とが望ましい。
【0028】
【表1】 次に、本発明の第2の実施例として、本発明をマグネト
ロンプラズマエッチング装置に適用し、補助リングを絶
縁性材料によって形成した場合を例に採って説明する。
【0029】本実施例におけるマグネトロンプラズマエ
ッチング装置の構成は、図1に示した上記第1の実施例
のマグネトロンプラズマエッチング装置の構成と同様と
した。ただし、補助リング24としては絶縁性材料(こ
こでは石英)で形成したものを使用した。
【0030】本実施例では、補助リング24を設けるこ
とによってウエハ10の周辺部のエッチング速度を増大
させ、これによりマグネトロンプラズマ生成量の均一化
を図っている。
【0031】図6〜図8は、それぞれ、本実施例におけ
る、ウエハ10のエッチング速度のばらつきの測定結果
を示すグラフである。各図において、横軸はウエハ10
の中心からの距離(単位mm)であり、縦軸はエッチン
グ速度(単位nm/min)である。なお、各測定は、
上記第1の実施例と同様、表1に示した測定条件にした
がって行なった。また、ウエハ10の外縁と補助リング
24との間隔(図2に示したd)も、上記第1の実施例
と同様、1.5mmとした。
【0032】図6は、補助リング24を設けない場合の
測定結果である。測定の結果、ウエハ10のエッチング
面全体のエッチング速度の平均値は、399.6nm/
minであった。また、エッチング速度のばらつきは、
この平均値を基準として±10.9%であった。
【0033】図7は補助リング24の上面がウエハ10
のエッチング面よりも1.5mm高い場合、すなわち、
図2においてt=1.5mmであるときの測定結果であ
る。エッチング速度の平均値は407.4nm/mi
n、エッチング速度のばらつきは±9.4%であった。
このように、ウエハ10のエッチング面よりも1.5m
m高い補助リング24を使用することにより、エッチン
グ速度を増加させ、且つ、エッチング速度のばらつきを
減少させることができた。
【0034】また、図8は補助リング24の上面がウエ
ハ10のエッチング面よりも3.5mm高い場合、すな
わち、図2においてt=3.5mmであるときのの測定
結果である。エッチング速度の平均値は412.6nm
/min、エッチング速度のばらつきは±5.1%であ
った。このように、ウエハ10のエッチング面よりも
3.5mm高い補助リング24を使用することにより、
エッチング速度を増加させ、且つ、エッチング速度のば
らつきを飛躍的に減少させることができた。
【0035】このように、補助リング24として絶縁性
材料で形成したものを使用した場合も、上記第1の実施
例の場合と同様、ウエハ10の周辺部のエッチング速度
を増加させることができる。また、ウエハ10の周辺部
のエッチング速度を増加量は、補助リング24の高さに
よって制御することができる。したがって、この補助リ
ング24の高さを適当に定めることにより、ウエハ10
のエッチング速度の均一化を図ることが可能である。さ
らに、本実施例によれば、エッチング速度の平均値を増
加させることもできる。
【0036】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変形実施が可
能である。
【0037】例えば、上記第1および第2の実施例のマ
グネトロンプラズマエッチング装置では、上部チャンバ
ー30の面30aをカソード電極として使用し、また、
永久磁石38を上部チャンバー30の外に配置する構成
としたが、反応室内にカソード電極と磁界発生器とを配
置する構成としてもよい。
【0038】また、補助リング24の上面は、上部チャ
ンバー30の面30aと平行に形成したが、図9に示す
ように永久磁石38によって形成される磁界(磁力線)
に沿った曲面でもよいし、また、図10に示すように上
記磁界(磁力線)に沿って階段状に形成してもよい。
【0039】さらに、カソードリング22および補助リ
ング24によってリングを構成したが、1のリングによ
って構成してもよい。
【0040】なお、本発明は必ずしもマグネトロンプラ
ズマエッチング装置に適用するものに限らず、例えばプ
ラズマCVD装置等、他のマグネトロンプラズマ処理装
置にも同様に適用できる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のマ
グネトロンプラズマ処理装置によれば、被処理体の全面
について均一な処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるマグネトロンプラズマ
エッチング装置の概略断面図である。
【図2】図1に示すマグネトロンプラズマエッチング装
置に設けられたカソードリングおよび補助リングを示す
拡大断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係わるマグネトロンプ
ラズマエッチング装置において、補助リングを設けない
場合の、ウエハのエッチング速度のばらつきの測定結果
を示すグラフである。
【図4】本発明の第1の実施例に係わるマグネトロンプ
ラズマエッチング装置において、補助リングの上面がウ
エハのエッチング面よりも1.5mm高い場合の、ウエ
ハのエッチング速度のばらつきの測定結果を示すグラフ
である。
【図5】本発明の第1の実施例に係わるマグネトロンプ
ラズマエッチング装置において、補助リングの上面がウ
エハのエッチング面よりも3.5mm高い場合の、ウエ
ハのエッチング速度のばらつきの測定結果を示すグラフ
である。
【図6】本発明の第2の実施例に係わるマグネトロンプ
ラズマエッチング装置において、補助リングを設けない
場合の、ウエハのエッチング速度のばらつきの測定結果
を示すグラフである。
【図7】本発明の第2の実施例に係わるマグネトロンプ
ラズマエッチング装置において、補助リングの上面がウ
エハのエッチング面よりも1.5mm高い場合の、ウエ
ハのエッチング速度のばらつきの測定結果を示すグラフ
である。
【図8】本発明の第1の実施例に係わるマグネトロンプ
ラズマエッチング装置において、補助リングの上面がウ
エハのエッチング面よりも3.5mm高い場合の、ウエ
ハのエッチング速度のばらつきの測定結果を示すグラフ
である。
【図9】本発明に係わる補助リングの形状の他の例を示
す概略断面図である。
【図10】本発明に係わる補助リングの形状の他の例を
示す概略断面図である。
【図11】従来のマグネトロンプラズマエッチング装置
の概略断面図である。
【符号の説明】
10 ウエハ 12,14 サセプター 20 冷却部(液体チッ素収容部) 22 カソードリング 24 補助リング 30 上部チャンバー 30a 上部チャンバーの上面 32 下部チャンバー 34,36 配管 38 永久磁石
TE033601

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 被処理体を載置する第1の電極およびこ
    の第1の電極に対向する第2の電極によって形成された
    電界と、磁界発生手段によって形成された前記電界と垂
    直な成分を有する磁界と、を作用させて反応室内にマグ
    ネトロンプラズマを生成し、このマグネトロンプラズマ
    によって前記被処理体の処理を行なうマグネトロンプラ
    ズマ処理装置において、 前記被処理体の周縁を囲むように前記第1の電極上に載
    置されたリングを有し、且つ、このリングの厚さを、こ
    のリングの表面から前記第2の電極までの距離が前記第
    1の電極に載置された前記被処理体の処理面から前記第
    2の電極までの距離よりも短くなるように定めたことを
    特徴とするマグネトロンプラズマ処理装置。
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